JP6448327B2 - ケーブル用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明はケーブル用コネクタに関する。
特許文献1のFPC(フレキシブルプリント回路基板)用コネクタは、両側縁部のそれぞれに被ロック部を有するFPCを挿脱可能なケーブル挿入溝を有する樹脂製のインシュレータと、回路基板と電気的に接続した状態でインシュレータに支持した複数のコンタクトと、カム部を有しかつ閉位置と開位置との間をインシュレータに対して回転可能なアクチュエータと、を備えている。さらにインシュレータは、ケーブル挿入溝の底面から突出する一対の抜止突起(係合突起)を一体的に備えている。
アクチュエータを開位置に位置させた状態でインシュレータにFPCを挿入すると、FPCの端部及び一対の被ロック部が一対の抜止突起を乗り越え、乗り越えたときに一対の被ロック部に対して一対の抜止突起が後方(FPCのインシュレータからの引抜方向側)から対向する。
アクチュエータを閉位置まで回転させると、カム部によってFPCとコンタクトの間の接触圧力が高まるので、FPCとコンタクトが確実に導通する。
さらにアクチュエータが閉位置にある状態でFPCをインシュレータから無理抜きしようとしたりFPCに対して意図しない引き抜き方向の外力が掛かると、FPCの一対の被ロック部が一対の抜止突起に当たる。そのため、抜止突起によってFPCの無理抜きやインシュレータからの不意の引き抜きが規制される。
特開2013−26101号公報
特許文献1の一対の抜止突起はインシュレータに突設したものであり、その先端部(インシュレータと反対側の端部)は自由端(支持されていない端部)である。従って、インシュレータによる抜止突起の支持強度はそれほど大きくない。そのため、FPCをインシュレータから無理抜きしたとき又はFPCに対して意図しない引き抜き方向の外力が掛かったときに被ロック部が抜止突起に激しく衝突すると、抜止突起が削れたり破損したりする(例えばインシュレータから分離する)おそれがある。仮に抜止突起が破損するとFPCの無理抜きやインシュレータからの不意の引き抜きを規制できなくなってしまう。
さらに抜止突起のインシュレータから突出量が小さく(FPCの厚みより小さい)、アクチュエータを閉位置まで回転させたときに抜止突起の先端部とアクチュエータの間に隙間が形成されてしまう。そのため、FPCをインシュレータから無理抜きしたとき又はFPCに対して意図しない引き抜き方向の外力が掛かったときにFPCが抜止突起を乗り越え、さらに抜止突起の先端部とアクチュエータの間を通ってFPC用コネクタから引き抜かれるおそれがある。
本発明の目的は、インシュレータに挿入したケーブルが引き抜き方向に移動することにより被ロック部が抜止突起に当たったときに、抜止突起によってケーブルの抜けを確実に阻止でき、しかも抜止突起が破損するのを効果的に抑制できるケーブル用コネクタを提供することにある。
本発明のケーブル用コネクタは、被ロック部を有する薄板状ケーブルが挿入及び脱出可能なケーブル挿入溝を有するインシュレータと、該インシュレータに支持した、上記インシュレータに挿入した上記ケーブルと接触するコンタクトと、上記ケーブルと上記コンタクトを互いに押圧する閉位置と、上記ケーブルと上記コンタクトの間の押圧力が消失する開位置と、の間を上記インシュレータに対して回転可能なアクチュエータと、上記閉位置に位置する上記アクチュエータ側に向かって上記インシュレータから突出し、上記ケーブルが上記ケーブル挿入溝に挿入したときに上記脱出方向側から上記被ロック部と対向する抜止突起と、を備え、上記アクチュエータが、該アクチュエータを貫通しかつ上記閉位置に位置するときに上記抜止突起が嵌合する貫通孔を備え、上記インシュレータに対する上記抜止突起の突出方向における上記抜止突起の端部に、上記脱出方向側から上記挿入方向側に向かうにつれて上記突出方向に傾斜する第1傾斜面と、該第1傾斜面よりも上記挿入方向側に位置し、かつ上記脱出方向側から上記挿入方向側に向かうにつれて上記突出方向と反対方向に前記第1傾斜面から傾斜する第2傾斜面とを形成したことを特徴としている。
上記インシュレータに固定した固定金具を備え、該固定金具に、上記抜止突起の上記脱出方向側面を覆いかつ上記アクチュエータが上記閉位置に位置するときに上記貫通孔に嵌合する突起被覆部を形成してもよい。
上記突出方向における上記突起被覆部の端部に、上記脱出方向側から上記挿入方向側に向かうにつれて上記突出方向に傾斜する案内傾斜面を形成してもよい。
アクチュエータを閉位置まで回転させると、インシュレータに突設した抜止突起がアクチュエータの貫通孔に嵌合する。即ち、抜止突起とアクチュエータ(のケーブル側面)の間に隙間が形成されない。そのためインシュレータに挿入したケーブルが引き抜き方向に移動することにより被ロック部が抜止突起に当たったときに、抜止突起によってケーブルの抜けを確実に阻止できる。
さらに抜止突起の基端部側がインシュレータ(本体)によって支持されかつ抜止突起の先端部側がアクチュエータによって支持される。従って、インシュレータとアクチュエータによる抜止突起の支持強度が(基端部側のみが支持されている場合と比べて)大きくなる。そのためインシュレータに挿入したケーブルが引き抜き方向に移動することにより被ロック部が抜止突起に当たったときに、抜止突起が破損するのを効果的に抑制できる。
本発明の一実施形態のコネクタとFPCの前斜め上方から見た分離状態の斜視図である。 図1のII部の拡大図である。 コネクタとFPCの前斜め下方から見た分離状態の斜視図である。 コネクタの前斜め上方から見た分解斜視図である。 コネクタの後斜め下方から見た分解斜視図である。 インシュレータの側部の前端部と固定金具の拡大斜視図である。 アクチュエータが開位置に位置するコネクタの正面図である。 図7のVIII−VIII矢線に沿う断面図である。 図7のIX−IX矢線に沿う断面図である。 図7のX−X矢線に沿う断面図である。 図7のXI−XI矢線に沿う断面図である。 FPCの先端部をインシュレータに挿入したときの図7のXII−XII矢線に沿う断面図である。 アクチュエータを閉位置まで回転させたときの図8と同様の断面図である。 アクチュエータを閉位置まで回転させたときの図9と同様の断面図である。 アクチュエータを閉位置まで回転させたときの図10と同様の断面図である。 アクチュエータを閉位置まで回転させたときの図11と同様の断面図である。 アクチュエータを閉位置まで回転させたときのコネクタの平面図であり、二点鎖線で表したマルの内側は貫通孔とその周辺部の拡大図である。 FPCをインシュレータに不完全挿入した状態でアクチュエータを閉位置側に回転させたときの図15と同様の断面図である。 FPCをインシュレータに不完全挿入した状態でアクチュエータを閉位置側に回転させたときのコネクタの平面図であり、二点鎖線で表したマルの内側は貫通孔とその周辺部の拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明中の前後、左右、及び上下の方向は、図中の矢印の方向を基準としている。
本実施形態のコネクタ10は、大きな構成要素としてインシュレータ20、シグナルコンタクト30、固定金具40、及びアクチュエータ50を具備している。
インシュレータ20は絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂材料を射出成形したものである。インシュレータ20の上面の前部にはFPC60(ケーブル。接触対象物)とほぼ同幅のケーブル挿入溝21が凹設してある。ケーブル挿入溝21の前面及び前部の上面は開放しており、ケーブル挿入溝21の後部はインシュレータ20の内部にまで及んでいる(図8、図9等を参照)。インシュレータ20の左右両側部には一対の側壁22が形成してあり、左右の側壁22の内側面の前端部には閉位置保持用突起23が突設してある。さらにインシュレータ20の左右両側部近傍には、左右の側壁22のすぐ内側に位置しかつ上下方向に対して直交する左右一対の側部平面24が形成してある。左右の側部平面24の幅方向(左右方向)の中央部には、前後方向に延びる金具固定溝25が形成してある。金具固定溝25の前面は開放しており、金具固定溝25の前部(側部平面24に形成した部分)の上下両面も開放している。さらに金具固定溝25は側部平面24よりも後方まで延びている。金具固定溝25の後部(側部平面24より後方に位置する部分)の上下両面及び左右両面はインシュレータ20によって塞がれており、その後端はインシュレータ20の後端面にまで及んでいる(図11等を参照)。左右の側部平面24の金具固定溝25より内側に位置する部分の前端部には、抜止突起26がそれぞれ上向きに突設してある。図示するように抜止突起26の下部の前面26aと後面26bは前後方向に対して直交する平面により構成してある。その一方で、抜止突起26の上部の前面と後面は前側傾斜面26cと後側傾斜面26dにより構成してある。前側傾斜面26cは前方から後方に向かうにつれて徐々に上方に向かう傾斜面であり、後側傾斜面26dは後方から前方に向かうにつれて徐々に上方に向かう傾斜面である。インシュレータ20は左右の抜止突起26のすぐ内側に位置する部分に、側部平面24よりも一段下方に位置する金具用凹部27をそれぞれ有している。さらにインシュレータ20の前端面には、左右の抜止突起26の直下に位置しかつインシュレータ20の前端面から後方に延びる左右一対の連通溝27aが形成してある。左右の連通溝27aは、その内側に位置する金具用凹部27とその外側に位置する金具固定溝25の前部(の下部)を互いに連通している。またインシュレータ20の下面の左右両端部には、金具固定溝25の前部の下端開口と連通する底部溝28がそれぞれ凹設してある。インシュレータ20には前後方向に延びる計48本のコンタクト挿入溝29が形成してある。各コンタクト挿入溝29の後部はインシュレータ20の後部を前後方向に貫通しており、各コンタクト挿入溝29の前部はケーブル挿入溝21の底面に凹設してある。
計48本のシグナルコンタクト30(コンタクト)は、ばね弾性を備えた銅合金(例えばリン青銅、ベリリウム銅、チタン銅)やコルソン系銅合金の薄板を順送金型(スタンピング)を用いて図示形状に成形加工したものであり、表面にニッケルメッキで下地を形成した後に、金メッキを施している。図4、図5、図8等に示すようにシグナルコンタクト30は側面視略コ字形であり、先端に接触突部32を有する接触アーム31と、接触アーム31の直上に位置し下面の先端近傍に支持凹部34を有する押えアーム33と、後端に突設したテール片35と、を備えている。
各シグナルコンタクト30は、インシュレータ20の各コンタクト挿入溝29に対して後方から圧入してある。図8等に示すように各シグナルコンタクト30をコンタクト挿入溝29に圧入すると、接触アーム31(接触突部32)がケーブル挿入溝21内に位置し、押えアーム33の上面に突設した係止突起36が対応するコンタクト挿入溝29の上面に食い込むことにより、シグナルコンタクト30がコンタクト挿入溝29に対して固定状態となる。テール片35はインシュレータ20の後方に突出し、その下面はインシュレータ20の下面より下方に位置する。
左右一対の固定金具40は金属板のプレス成形品であり、略水平板状の基部41と、前後方向に延びる圧入部42と、基部41から延びかつ上下方向に弾性変形可能なグランド端子46と、圧入部42の前端部から突出する突起被覆部48と、を具備している。圧入部42は左右方向に対して直交する板状部であり、その下面の前部に対して基部41が接続している。圧入部42の前部の上面には水平面からなる支持面45が形成してある。圧入部42の後部の上面には抜止突部43が突設してあり、圧入部42の前端部には下向きのテール片44が突設してある。さらにグランド端子46は基部41から後ろ斜め上方に向かって延びており、グランド端子46の後端部には導通部47が設けてある。突起被覆部48は、圧入部42の前端部から側方に向かいかつ前後方向に対して直交する板状をなす直交部48aと、直交部48aの上端から後ろ斜め上方に向かって延びる板状の傾斜部48bと、を備えている。
固定金具40は、基部41を連通溝27aに対して前方から挿入しながら圧入部42を左右の金具固定溝25に対して前方から圧入することによりインシュレータ20に固定してある。圧入部42を金具固定溝25に圧入すると、圧入部42の上面に突設した抜止突部43が金具固定溝25の後部の上面に食い込むので、固定金具40がインシュレータ20に対して固定され(図11参照)、支持面45が側部平面24より上方に位置する。また基部41が金具用凹部27内に位置しかつ基部41の下面が金具用凹部27の底面に接触し、導通部47がシグナルコンタクト30(接触突部32)より前方に位置する(図8参照)。またテール片44は底部溝28内に位置し、テール片44の下面はテール片35の下面と同じ高さに位置する。
左右方向に延びる板状部材である回転式のアクチュエータ50は、耐熱性の合成樹脂材料を金属製の成形型を利用して射出成形したものである。左右両側部には側部アーム51がそれぞれ設けてある。アクチュエータ50の下端部近傍には、アクチュエータ50を板厚方向に貫通する計48個のアーム挿通用貫通孔53が左右方向に並べて形成してあり、各アーム挿通用貫通孔53の直下には各アーム挿通用貫通孔53の下端を塞ぐ回転中心軸54が形成してある(図8参照)。また隣り合うアーム挿通用貫通孔53の間に位置する部分の下端部には計48個のカム部55が設けてある。アクチュエータ50の左右両端近傍部には、アクチュエータ50をその厚み方向に貫通する貫通孔56がそれぞれ設けてある。貫通孔56の断面形状は略矩形である。アクチュエータ50の左右両側面にはロック用突起57がそれぞれ突設してある。さらにアクチュエータ50の前面(閉位置に位置するときは下面)には平面からなる当接部58が形成してある。さらにアクチュエータ50の後面(閉位置に位置するときは上面)には開位置保持凹部59が形成してある。
アクチュエータ50は、図1、図3に示すようにインシュレータ20に対して略直交させた状態でその基端部(回転中心軸54側の端部)を前方からケーブル挿入溝21内に挿入し、各アーム挿通用貫通孔53に対応するシグナルコンタクト30の押えアーム33を挿入しつつ回転中心軸54に支持凹部34を係合し(図8、図13参照)、さらに左右の側部アーム51の基端部を左右の固定金具40の支持面45に載せる(図11参照)ことにより、シグナルコンタクト30及び固定金具40に支持してある。このように支持面45によって側部アーム51の基端部を支持すると、各シグナルコンタクト30の支持凹部34と対応する回転中心軸54の係合関係が維持されるので、アクチュエータ50はインシュレータ20(FPC60の挿脱方向)に対して回転中心軸54回りに回転可能になる。具体的には、直交した位置よりやや後方に傾斜しかつ開位置保持凹部59がインシュレータ20の上面に当接する開位置(アンロック位置。図7〜図12に示す位置)と、開位置から前方に倒れてアクチュエータ50全体が略水平となる閉位置(ロック位置。図13〜図16に示す位置)との間を回転可能である。アクチュエータ50が閉位置まで回転すると、左右のロック用突起57がインシュレータ20の左右の閉位置保持用突起23に対して下方から係合するので、意図的に開位置側に回転させない限りアクチュエータ50は閉位置に保持される。
コネクタ10は前後方向と略平行な回路基板CB(図1の仮想線参照)の上面(回路形成面)に対して実装可能である。具体的には、各シグナルコンタクト30のテール片35を回路基板CB上の回路パターン(図示略)に塗布した半田ペーストに載せ、左右の固定金具40のテール片44を回路基板CB上の接地パターン(図示略)に塗布した半田ペーストに載せる。そしてリフロー炉において各半田ペーストを加熱溶融し、各テール片35を上記回路パターンに半田付けし、各テール片44を上記接地パターンに半田付けすれば、コネクタ10の回路基板CBへの実装が完了する。
続いてコネクタ10に対するFPC60の接続要領について説明する。
図示するようにFPC60は複数の薄膜材を互いに接着して構成した積層構造であり、FPC60の長手方向の両端部を構成しかつその他の部分に比べて硬い端部補強部材61と、端部補強部材61の両側縁部にそれぞれ突設した被ロック部63と、FPC60の延長方向に沿って直線的に延びかつ端部補強部材61の下面まで延びる計48本の回路パターン64と、回路パターン64より下方に位置する層を構成するグランド端子62と、回路パターン64の両端部及びグランド端子62を除くFPC60の両面全体を覆う絶縁カバー層65と、を備えている。
FPC60を接続するには、まずアクチュエータ50を開位置まで回転させる。アクチュエータ50を開位置まで回転させた後にケーブル挿入溝21に対してFPC60の後端部を前斜め上方から挿入する。図12に仮想線で示したFPC60は、適正な挿入角度でケーブル挿入溝21に挿入した場合を示している。しかしながら図12に実線で示したように、FPC60を適正角度より小さい角度で挿入する場合があり、この場合は左右の被ロック部63が左右の突起被覆部48の傾斜部48b(案内傾斜面)に対して前方から接触する。すると左右の被ロック部63が左右の傾斜部48bに沿って後斜め上方に案内される。そして左右の被ロック部63が左右の傾斜部48bを後方(上方)に乗り越えると、左右の被ロック部63の後端部が左右の後側傾斜面26dに接触する。すると後側傾斜面26dによって被ロック部63が後斜め下方に移動案内されるので、左右の被ロック部63が左右の側部平面24に載置され(図15参照)、FPC60がインシュレータ20(ケーブル挿入溝21)に対して正規位置まで挿入する(図13−図15参照)。
そしてこの状態でアクチュエータ50を閉位置まで前方に回転させると、側部アーム51の固定金具40側の面が圧入部42の支持面45に接触する(図16参照)。さらにアクチュエータ50の各カム部55及び当接部58がFPC60の上面に面接触してFPC60を下方に押圧するので(図13−図15参照)、FPC60の回路パターン64が各シグナルコンタクト30の接触アーム31を下方に弾性変形させながら接触突部32に対して確実に接触する(図13参照)。
さらにアクチュエータ50を閉位置まで回転させると、左右の固定金具40の導通部47に対してFPC60のグランド端子62が接触しグランド端子46が弾性変形する。そのためFPC60から発生したノイズや外部からFPC60にのったノイズが電気機器(図示略)に与える影響を低減することができる(図14参照)。
さらにアクチュエータ50を閉位置まで回転すると、左右の抜止突起26及び突起被覆部48がアクチュエータ50の対応する貫通孔56に対して嵌合する(このとき抜止突起26及び突起被覆部48とアクチュエータ50の内面との間に形成される前後方向の隙間寸法は微少である)。即ち、抜止突起26とアクチュエータ50(のFPC60側面)の間に上下方向の隙間が形成されない。さらに抜止突起26の突出量(及び貫通孔56に嵌合している部位より下方に位置する部分の突出量)はFPC60の厚みより大きい。そのためインシュレータ20に挿入したFPC60が引き抜き方向に移動することにより被ロック部63が抜止突起26(後面26bや後側傾斜面26d)に当たったときに、抜止突起26によってFPC60の抜けを確実に阻止できる。
また抜止突起26は、その基端部側がインシュレータ20(本体)によって支持されかつ先端部側がアクチュエータ50(貫通孔56)によって支持されるので、インシュレータ20とアクチュエータ50(貫通孔56)による抜止突起26の支持強度が(基端部側のみがインシュレータによって支持されている場合と比べて)大きくなる。さらに抜止突起26の前面(特に前面26a)の直前に位置する突起被覆部48(特に直交部48a)が抜止突起26を強度的に補強している。そのためインシュレータ20に挿入したFPC60を無理抜きしたりFPC60に対して意図しない引き抜き方向の外力が掛かることにより被ロック部63が抜止突起26の後面26bに勢いよく衝突しても、抜止突起26が破損する(例えば抜止突起26がその根本部分からインシュレータ20本体に対して分離する)のを効果的に抑制できる。
さらにアクチュエータ50を閉位置まで回転したときに左右の抜止突起26の上部及び突起被覆部48の上部がアクチュエータ50の対応する貫通孔56に対して嵌合するので、作業者は上方からの目視により貫通孔56の内部に抜止突起26及び突起被覆部48が位置していること(貫通孔56を通してFPC60の被ロック部63が見えないこと)を認識できる(図17参照)。別言すると貫通孔56内に抜止突起26及び突起被覆部48が位置していることを確認することにより、FPC60がインシュレータ20(ケーブル挿入溝21)に対して正規位置まで挿入されていることを認識できる。
これに対して仮にFPC60がインシュレータ20(ケーブル挿入溝21)に対して正規位置まで挿入されていない場合、例えば、FPC60が図18に示す不完全挿入状態(FPC60の左右の被ロック部63が左右の抜止突起26(突起被覆部48)の上部に乗り上げた状態)にあるままアクチュエータ50を閉位置側に回転させた場合は、貫通孔56に抜止突起26及び突起被覆部48が嵌合しない。そしてこの場合は、アクチュエータ50を上方から見たときに作業者は貫通孔56を通してFPC60の被ロック部63を視認することになる。そして作業者は、貫通孔56を通して被ロック部63を視認することにより、FPC60がインシュレータ20(ケーブル挿入溝21)に対して不完全挿入状態にあることを認識できる。
閉位置に位置していたアクチュエータ50を開位置まで回転させると、アクチュエータ50の各カム部55及び当接部58がFPC60の上面から離間するので(FPC60がカム部55によって押圧されることにより発生していたFPC60と接触突部32の間の押圧力が消失するので)、FPC60を前方へ移動させることによりFPC60をケーブル挿入溝21から円滑に引き抜くことが可能になる。
以上、本発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、固定金具40から突起被覆部48を省略したり、傾斜部48bのみ省略してもよい。または固定金具40自体を省略してもよい。これらの場合は、抜止突起26の前側傾斜面26c(案内傾斜面)が傾斜部48bと同等の機能を発揮することになる。
抜止突起26の上部の後面を、後側傾斜面26dではなく前後方向に対して直交する平面により構成してもよい。
抜止突起26をインシュレータ20とは別体として成形した後で、抜止突起26をインシュレータ20に対して固定してもよい。
インシュレータ20の左右の側部平面24を支持面45と同じ上下位置又は支持面45より上方に位置させることにより、側部アーム51の基端部を側部平面24や支持面45及び側部平面24によって回転可能に支持してもよい。
薄板状ケーブルはFPC以外のケーブル、例えばフレキシブルフラットケーブル(FFC)であってもよい。
10 コネクタ
20 インシュレータ
21 ケーブル挿入溝
22 側壁
23 閉位置保持用突起
24 側部平面
25 金具固定溝
26 抜止突起
26a 前面
26b 後面
26c 前側傾斜面(案内傾斜面)
26d 後側傾斜面
27 金具用凹部
27a 連通溝
28 底部溝
29 コンタクト挿入溝
30 シグナルコンタクト(コンタクト)
31 接触アーム
32 接触突部
33 押えアーム
34 支持凹部
35 テール片
36 係止突起
40 固定金具
41 基部
42 圧入部
43 抜止突部
44 テール片
45 支持面
46 グランド端子
47 導通部
48 突起被覆部
48a 直交部
48b 傾斜部(案内傾斜面)
50 アクチュエータ
51 側部アーム
53 アーム挿通用貫通孔
54 回転中心軸
55 カム部
56 貫通孔
57 ロック用突起
58 当接部
59 開位置保持凹部
60 FPC(接続対象物)
61 端部補強部材
62 グランド端子
63 被ロック部
64 回路パターン
65 絶縁カバー層
CB 回路基板

Claims (3)

  1. 被ロック部を有する薄板状ケーブルが挿入及び脱出可能なケーブル挿入溝を有するインシュレータと、
    該インシュレータに支持した、上記インシュレータに挿入した上記ケーブルと接触するコンタクトと、
    上記ケーブルと上記コンタクトを互いに押圧する閉位置と、上記ケーブルと上記コンタクトを押圧しない開位置と、の間を上記インシュレータに対して回転可能なアクチュエータと、
    上記閉位置に位置する上記アクチュエータ側に向かって上記インシュレータから突出し、上記ケーブルが上記ケーブル挿入溝に挿入したときに上記脱出方向側から上記被ロック部と対向する抜止突起と、
    を備え、
    上記アクチュエータが、該アクチュエータを貫通しかつ上記閉位置に位置するときに上記抜止突起が嵌合する貫通孔を備え
    上記インシュレータに対する上記抜止突起の突出方向における上記抜止突起の端部に、上記脱出方向側から上記挿入方向側に向かうにつれて上記突出方向に傾斜する第1傾斜面と、該第1傾斜面よりも上記挿入方向側に位置し、かつ上記脱出方向側から上記挿入方向側に向かうにつれて上記突出方向と反対方向に前記第1傾斜面から傾斜する第2傾斜面とを形成したことを特徴とするケーブル用コネクタ。
  2. 請求項記載のケーブル用コネクタにおいて、
    上記インシュレータに固定した固定金具を備え、
    該固定金具に、上記抜止突起の上記脱出方向側面を覆いかつ上記アクチュエータが上記閉位置に位置するときに上記貫通孔に嵌合する突起被覆部を形成したケーブル用コネクタ。
  3. 請求項記載のケーブル用コネクタにおいて、
    上記突出方向における上記突起被覆部の端部に、上記脱出方向側から上記挿入方向側に向かうにつれて上記突出方向に傾斜する案内傾斜面を形成したケーブル用コネクタ。
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