JP6447294B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明は、作業機械に関するものである。
従来より、下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前側に起伏可能に搭載されたアタッチメントとを備えた作業機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、チルト式フォークやチルト式リフティングマグネット等のアタッチメント及び荷物を含めた荷重を検出するロードセルと、アタッチメントを回動させる油圧シリンダの往き戻り回路を短絡させる油圧フリー回路とを備え、アタッチメントで持ち上げた荷物の荷重を計測する場合にのみ、油圧シリンダによるアタッチメントの拘束を解き、フリーにして自重のみがロードセルにかかるようにした構成が記載されている。
特開2001−89071号公報
ところで、マグネット装置でスクラップを吸着する際には、積み上げられたスクラップの表面形状に倣うようにマグネット装置の吸着面を傾斜させることが好ましい。
しかしながら、従来の作業機械では、マグネット装置でスクラップを吸着する際に、作業者がアタッチメントを操作して吸着面を適切な傾斜角度に調整しなければならず、作業が煩雑になるという問題がある。また、マグネット装置の吸着面の傾斜角度が適切でない場合には、スクラップを十分に吸着できないという問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、マグネット装置の吸着面を、スクラップ等を吸着するのに適切な傾斜角度に自動的に調整できるようにすることにある。
本発明は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、マグネット装置が設けられて該上部旋回体の前側に起伏可能に搭載されたアタッチメントとを備えた作業機械を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、シリンダロッドの伸縮動作に伴って前記マグネット装置を揺動させることで、該マグネット装置の傾斜角度を調整するフロントシリンダと、
前記フロントシリンダを、油圧によって前記シリンダロッドを伸縮させて前記マグネット装置の傾斜角度を調整可能な操作状態と、該フロントシリンダのヘッド側及びロッド側のシリンダ室をタンクに連通させて該マグネット装置に加わる外力によって該シリンダロッドが伸縮するのを許容する連通状態とに切り換える油圧制御部と、
前記マグネット装置が、励磁状態の吸着面を吸着対象物に押圧させながら該吸着対象物を吸着させて所定高さに吊り上げるまでの動作である吊り上げ準備動作中であるかを判定する動作判定部とを備え、
前記油圧制御部は、前記動作判定部によって前記吊り上げ準備動作中であると判定された場合に、前記フロントシリンダを前記連通状態に切り換える一方、該吊り上げ準備動作中ではないと判定された場合に、該フロントシリンダを前記操作状態に切り換えることを特徴とするものである。
第1の発明では、マグネット装置が吊り上げ準備動作中である場合に、フロントシリンダを連通状態に切り換えることで、マグネット装置の吸着面が吸着対象物の表面形状に倣うように自動的に傾斜する。これにより、作業者がアタッチメントを操作することなく、マグネット装置の吸着面を適切な傾斜角度に自動的に調整することができ、作業性が向上するとともに、吸着対象物を十分に吸着することができる。
また、吊り上げ準備動作中ではない場合には、フロントシリンダを操作状態に切り換えることで、作業者がマグネット装置を自由に操作することができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記マグネット装置を励磁状態又は消磁状態に切り換える押しボタン式の吸着ボタンを備え、
前記動作判定部は、前記吸着ボタンが押し続けられている間を、前記吊り上げ準備動作中であると判定することを特徴とするものである。
第2の発明では、吸着ボタンが押し続けられている間は、吊り上げ準備動作中であると判定して、フロントシリンダを連通状態に切り換えるようにしている。これにより、マグネット装置の吸着を開始するために吸着ボタンを押す通常の操作を行う際に、吸着ボタンを長押しするだけで、フロントシリンダを連通状態に切り換えることができる。そのため、連通状態にするために、別のボタン等を押す操作が必要無いので、操作性を損なうことがない。また、作業者がマグネット装置を操作したい場合には、吸着ボタンを離すだけで、フロントシリンダを操作状態に切り換えることができるので、操作性が良好となる。
第3の発明は、第1の発明において、
前記マグネット装置を励磁状態又は消磁状態に切り換える押しボタン式の吸着ボタンを備え、
前記動作判定部は、前記吸着ボタンを押してから所定時間が経過するまでの間を、前記吊り上げ準備動作中であると判定することを特徴とするものである。
第3の発明では、吸着ボタンを押してから所定時間が経過するまでの間は、吊り上げ準備動作中であると判定して、フロントシリンダを連通状態に切り換えるようにしている。これにより、マグネット装置の吸着を開始するために吸着ボタンを押す通常の操作を行うだけで、フロントシリンダを連通状態に切り換えることができ、操作性を損なうことがない。
第4の発明は、第1の発明において、
前記フロントシリンダ内のヘッド側及びロッド側の油圧をそれぞれ検出する油圧検出部を備え、
前記動作判定部は、前記マグネット装置に加わる外力によって前記フロントシリンダ内の油圧が所定圧力よりも大きくなったことが前記油圧検出部によって検出された場合に、前記吊り上げ準備動作中であると判定することを特徴とするものである。
第4の発明では、マグネット装置を吸着対象物に押圧させてマグネット装置に外力が加わったことを油圧検出部で検出した場合に、フロントシリンダを連通状態に切り換えるようにしている。
これにより、作業者がフロントシリンダを連通状態に切り換えるための特別な操作をすることなく、マグネット装置の吸着面を適切な傾斜角度に自動的に調整することができ、作業性が向上する。また、マグネット装置の吸着対象物への押圧動作を停止させるだけで、マグネット装置に外力が加わらなくなってフロントシリンダを操作状態に切り換えることができ、作業者がマグネット装置を自由に操作することができる。
第5の発明は、第1乃至第4の発明のうち何れか1つにおいて、
前記フロントシリンダを前記操作状態とするか、又は前記連通状態とするかを選択的に切り換える切換スイッチを備えたことを特徴とするものである。
第5の発明では、切換スイッチによって、フロントシリンダを操作状態とするか、又は連通状態とするかを選択的に切り換えることで、マグネット装置の操作を行うタイミングを作業者が決定することができる。つまり、マグネット装置が吊り上げ準備動作中であったとしても、フロントシリンダを連通状態に切り換えることなく、マグネット装置を操作可能な状態に維持することもできる。
第6の発明は、第1乃至第5の発明のうち何れか1つにおいて、
前記マグネット装置を前記アタッチメントのアームに対して揺動可能に支持するアームトップピンの中心位置と、該マグネット装置の重心位置とが、垂直方向に並ぶように配設されていることを特徴とするものである。
第6の発明では、アームトップピンの中心位置とマグネット装置の重心位置とが垂直方向に並んで配設される。そのため、フロントシリンダを連通状態に切り換えたときに、マグネット装置が自重によって揺動して、マグネット装置を自動的に水平姿勢に維持することができる。
本発明によれば、マグネット装置が吊り上げ準備動作中である場合に、作業者がアタッチメントを操作することなく、マグネット装置の吸着面を適切な傾斜角度に自動的に調整することができ、作業性が向上するとともに、吸着対象物を十分に吸着することができる。また、吊り上げ準備動作中ではない場合には、フロントシリンダを操作状態に切り換えることで、作業者がマグネット装置を自由に操作することができる。
本実施形態1に係る作業機械の構成を示す側面図である。 マグネット装置の傾斜角度を調整するための油圧制御回路図である。 マグネット装置を吸着対象物に押圧させる直前の側面図である。 マグネット装置が吸着対象物の表面形状に倣うように傾斜した状態を示す側面図である。 吸着対象物を吸着したマグネット装置が水平姿勢となった状態を示す側面図である。 マグネット装置を連通状態又は操作状態に切り換えるタイミングを示すタイミングチャート図である。 本実施形態2に係るマグネット装置を連通状態又は操作状態に切り換えるタイミングを示すタイミングチャート図である。 本実施形態3に係るマグネット装置を吸着対象物に押圧させた状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
図1は、本実施形態1に係る作業機械の構成を示す側面図である。図1に示すように、作業機械10は、クローラ式の下部走行体11と、下部走行体11上に旋回可能に搭載された上部旋回体12とを備えている。上部旋回体12の左側前方には、キャブ15が配設されている。上部旋回体12の中央前方には、アタッチメント20が起伏可能に搭載されている。
アタッチメント20は、基端部が上部旋回体12に回動可能に取り付けられたブーム21と、ブーム21の先端部に回動可能に取り付けられたアーム25と、アーム25の先端部に回動可能に取り付けられたマグネット装置30とを有する。
ブーム21は、ブームシリンダ22を伸縮させることにより、ブームフットピン(図示省略)を中心に上部旋回体12の上下方向に回動される。アーム25は、アームシリンダ26を伸縮させることにより、ブームトップピン24を中心に上部旋回体12の前後方向に回動される。マグネット装置30は、フロントシリンダ35を伸縮させることにより、アームトップピン28を中心にアーム25の前後方向に回動される。
アームトップピン28の中心位置と、マグネット装置30の重心位置Gとは、垂直方向に並ぶように配設されている(図3参照)。これにより、フロントシリンダ35を後述する連通状態に切り換えたときに、マグネット装置30が自重によって揺動して、マグネット装置30を自動的に水平姿勢に維持することができる。
マグネット装置30は、本体部31と、本体部31の下端部に取り付けられたマグネット部32とを有する。本体部31は、アーム25の先端部に設けられたアームトップピン28を中心に揺動可能に支持されている。本体部31とアーム25とは、リンク部34を介して連結されている。リンク部34には、フロントシリンダ35のシリンダロッド36の先端部が連結されている。マグネット装置30は、シリンダロッド36の伸縮動作に伴ってリンク部34を介して揺動されることで、その傾斜角度が調整される。
マグネット部32は、押しボタン式の吸着ボタン53(図2参照)を押すことにより、励磁状態又は消磁状態に切り換え可能となっている。具体的に、マグネット装置30が消磁状態のときに吸着ボタン53を押すと、マグネット装置30が励磁状態に切り換えられる。また、マグネット装置30が励磁状態のときに吸着ボタン53を押すと、マグネット装置30が消磁状態に切り換えられる。マグネット装置30が励磁状態のときには、マグネット部32の吸着面にスクラップ等の吸着対象物Sが吸着される。
図2は、マグネット装置の傾斜角度を調整するための油圧制御回路図である。図2に示す実線は、油圧の油路を示し、図2に示す点線は、メカトロコントローラ50に入出力される信号の経路を示す。
図2に示すように、コントロールバルブ40は、メインポンプ41から吐出される作動油の給排方向を切り換えることで、フロントシリンダ35を伸縮させる。ここで、コントロールバルブ40は、非作業時においては、中立位置に切り換えられており、フロントシリンダ35の伸縮動作は行われない。
パイロット弁42は、操作レバー43の操作によって、パイロットポンプ44から吐出されるパイロット油の給排方向を切り換える。パイロット弁42とコントロールバルブ40とは、パイロットライン45で繋がっている。
ここで、図2で左側のパイロットライン45からパイロット油が供給されると、コントロールバルブ40は、フロントシリンダ35のヘッド側(図2で右側)のシリンダ室に作動油が供給されるとともに、ロッド側(図2で左側)のシリンダ室の作動油がタンク49に戻る位置に切り換えられる。これにより、シリンダロッド36が伸びるので、マグネット部32の吸着面が後方を向くようにマグネット装置30が揺動する。
一方、図2で右側のパイロットライン45からパイロット油が供給されると、コントロールバルブ40は、フロントシリンダ35のロッド側のシリンダ室に作動油が供給されるとともに、ヘッド側のシリンダ室の作動油がタンク49に戻る位置に切り換えられる。これにより、シリンダロッド36が縮むので、マグネット部32の吸着面が前方を向くようにマグネット装置30が揺動する。
コントロールバルブ40とフロントシリンダ35とを繋ぐ油圧配管46は、配管途中で分岐して切換弁47に接続されている。切換弁47は、メカトロコントローラ50からの制御信号を受けて、フロントシリンダ35及び油圧配管46内の作動油がタンク49に戻るのを許可又は遮断するように切り換え可能となっている。
具体的に、メカトロコントローラ50から切換弁47に制御信号が出力されていない場合には、切換弁47は、フロントシリンダ35及び油圧配管46内の作動油がタンク49に戻るのを遮断する位置に切り換えられる。これにより、フロントシリンダ35は、油圧によってシリンダロッド36を伸縮させてマグネット装置30の傾斜角度を調整可能な操作状態となる。
一方、メカトロコントローラ50から切換弁47に制御信号が出力された場合には、切換弁47は、フロントシリンダ35及び油圧配管46内の作動油がタンク49に戻るのを許可する位置に切り換えられる。これにより、フロントシリンダ35は、マグネット装置30に加わる外力によってシリンダロッド36が伸縮するのを許容する連通状態となる。
なお、切換弁47の切り換えに伴うマグネット装置30の操作状態又は連通状態の切り換えタイミングについては後述する。
メカトロコントローラ50は、油圧制御部51と、動作判定部52とを有する。油圧制御部51は、フロントシリンダ35に対する作動油の給排を制御することで、マグネット装置30の動作を制御する。
動作判定部52は、マグネット装置30が吊り上げ準備動作中であるかを判定する。ここで、吊り上げ準備動作とは、マグネット装置30の吸着面を吸着対象物Sに押圧させながら吸着対象物Sを吸着させて所定高さに吊り上げるまでの動作である。本実施形態では、動作判定部52は、吸着ボタン53が押し続けられている間を、吊り上げ準備動作中であると判定する。
ところで、マグネット装置30を有するアタッチメント20では、マグネット装置30で吸着対象物Sを吸着する際には、積み上げられた吸着対象物Sの表面形状に倣うようにマグネット装置30の吸着面を傾斜させることが好ましい。そこで、本実施形態では、マグネット装置30の吸着面を、吸着対象物Sを吸着するのに適切な傾斜角度に自動的に調整できるようにしている。
具体的に、図3に示すように、マグネット装置30を吸着対象物Sに近づけていき、吸着対象物Sに当接する直前で、吸着ボタン53を長押しする。メカトロコントローラ50では、動作判定部52において、吸着ボタン53が押し続けられている間を、マグネット装置30が吊り上げ準備動作中であると判定する。マグネット装置30が吊り上げ準備動作中であると判定された場合には、メカトロコントローラ50の油圧制御部51は、切換弁47に対して制御信号を出力する。これにより、フロントシリンダ35が連通状態に切り換えられ、マグネット装置30がアームトップピン28を中心に自由に揺動可能となる。
図4に示すように、連通状態のマグネット装置30を吸着対象物Sに押圧させると、マグネット装置30に加わる外力によって、マグネット装置30の吸着面が吸着対象物Sの表面形状に倣うように自動的に傾斜する。これにより、作業者がアタッチメント20を操作することなく、マグネット装置30の吸着面を適切な傾斜角度に自動的に調整することができ、作業性が向上するとともに、吸着対象物Sを十分に吸着することができる。
図5に示すように、マグネット装置30で吸着された吸着対象物Sを所定高さに吊り上げると、連通状態のマグネット装置30は、マグネット装置30の自重及び吸着対象物Sの荷重によって、アームトップピン28を中心に揺動して、吸着面が水平となる水平姿勢に維持される。その後、作業者が吸着ボタン53を離して長押し状態を解除すると、動作判定部52は、マグネット装置30が吊り上げ準備動作中ではないと判定する。マグネット装置30が吊り上げ準備動作中ではないと判定された場合には、メカトロコントローラ50の油圧制御部51は、切換弁47に対して制御信号を出力しない。これにより、フロントシリンダ35が操作状態に切り換えられ、作業者がマグネット装置30を自由に操作することができる。
また、図2に示すように、メカトロコントローラ50には、切換スイッチ54が接続されている。切換スイッチ54は、フロントシリンダ35を操作状態とするか、又は連通状態とするかを選択的に切り換えるためのものであり、マグネット装置30の操作を行うタイミングを作業者が決定することができる。つまり、マグネット装置30が吊り上げ準備動作中であったとしても、フロントシリンダ35を連通状態に切り換えることなく、マグネット装置30を操作可能な状態に維持することもできる。
図6は、マグネット装置を連通状態又は操作状態に切り換えるタイミングを示すタイミングチャート図である。図6に示すように、吸着ボタン53を押し続けている間は、フロントシリンダ35が連通状態となるように切換弁47が切り換えられる。このとき、マグネット装置30が励磁状態となり、マグネット装置30に吸着対象物Sが吸着される。そして、吸着ボタン53を離して長押し状態を解除すると、フロントシリンダ35が操作状態となるように切換弁47が切り換えられる。
アタッチメント20を操作して吸着対象物Sを所定の搬送位置まで搬送した後で、吸着ボタン53を押すと、マグネット装置30が消磁状態となり、吸着対象物Sの吸着が解除される。その後、マグネット装置30が消磁状態のときに吸着ボタン53を長押しすると、再び、マグネット装置30を連通状態にすることができる。
このように、マグネット装置30の吸着を開始するために吸着ボタン53を押す通常の操作を行う際に、吸着ボタン53を長押しするだけで、フロントシリンダ35を連通状態に切り換えることができる。そのため、連通状態にするために、別のボタン等を押す操作が必要無いので、操作性を損なうことがない。また、作業者がマグネット装置30を操作したい場合には、吸着ボタン53を離すだけで、フロントシリンダ35を操作状態に切り換えることができるので、操作性が良好となる。
《実施形態2》
図7は、本実施形態2に係るマグネット装置を連通状態又は操作状態に切り換えるタイミングを示すタイミングチャート図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図7に示すように、マグネット装置30が消磁状態のときに吸着ボタン53を押すと、マグネット装置30が励磁状態となる。動作判定部52は、吸着ボタン53を押してから所定時間が経過するまでの間を、吊り上げ準備動作中であると判定する。そのため、吸着ボタン53を押したときに、フロントシリンダ35が連通状態となるように切換弁47が切り換えられる。
そして、吸着ボタン53を押してから所定時間が経過すると、フロントシリンダ35が操作状態となるように切換弁47が切り換えられる。
アタッチメント20を操作して吸着対象物Sを所定の搬送位置まで搬送した後で、吸着ボタン53を押すと、マグネット装置30が消磁状態となり、吸着対象物Sの吸着が解除される。その後、マグネット装置30が消磁状態のときに吸着ボタン53を押すと、再び、所定時間が経過するまでの間、マグネット装置30を連通状態にすることができる。
このように、マグネット装置30の吸着を開始するために吸着ボタン53を押す通常の操作を行うだけで、フロントシリンダ35を連通状態に切り換えることができ、操作性を損なうことがない。
《実施形態3》
図8は、本実施形態3に係るマグネット装置を吸着対象物に押圧させた状態を示す側面図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図8に示すように、フロントシリンダ35には、ヘッド側及びロッド側のシリンダ室内の油圧を検出する油圧検出部としての圧力センサ56がそれぞれ取り付けられている。
ここで、マグネット装置30を吸着対象物Sに押圧させると、マグネット装置30に加わる外力によって、フロントシリンダ35のシリンダロッド36が伸縮して、フロントシリンダ35内の油圧が上昇する。そして、動作判定部52は、フロントシリンダ35内の油圧が所定圧力よりも大きくなったことが圧力センサ56によって検出された場合に、マグネット装置30が吊り上げ準備動作中であると判定する。
マグネット装置30が吊り上げ準備動作中であると判定された場合には、メカトロコントローラ50の油圧制御部51は、切換弁47に対して制御信号を出力する。これにより、フロントシリンダ35が連通状態に切り換えられ、マグネット装置30がアームトップピン28を中心に自由に揺動可能となる。
ここで、マグネット装置30は、吸着対象物Sに押圧させているので、フロントシリンダ35が連通状態になると、マグネット装置30の吸着面が吸着対象物Sの表面形状に倣うように自動的に傾斜する。これにより、作業者がアタッチメント20を操作したり、フロントシリンダ35を連通状態に切り換えるための特別な操作をすることなく、マグネット装置30の吸着面を適切な傾斜角度に自動的に調整することができる。
また、マグネット装置30の吸着対象物Sへの押圧動作を停止させると、マグネット装置30に外力が加わらなくなり、圧力センサ56で検出される油圧が所定圧力よりも小さくなる。このとき、動作判定部52では、マグネット装置30が吊り上げ準備動作中ではないと判定されるので、フロントシリンダ35が操作状態に切り換えられる。これにより、作業者がマグネット装置30を自由に操作することができる。
以上説明したように、本発明は、マグネット装置の吸着面を、スクラップ等を吸着するのに適切な傾斜角度に自動的に調整できるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
10 作業機械
11 下部走行体
12 上部旋回体
20 アタッチメント
25 アーム
28 アームトップピン
30 マグネット装置
35 フロントシリンダ
36 シリンダロッド
49 タンク
51 油圧制御部
52 動作判定部
53 吸着ボタン
54 切換スイッチ
56 圧力センサ(油圧検出部)
G 重心位置
S 吸着対象物

Claims (6)

  1. 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、マグネット装置が設けられて該上部旋回体の前側に起伏可能に搭載されたアタッチメントとを備えた作業機械であって、
    シリンダロッドの伸縮動作に伴って前記マグネット装置を揺動させることで、該マグネット装置の傾斜角度を調整するフロントシリンダと、
    前記フロントシリンダを、油圧によって前記シリンダロッドを伸縮させて前記マグネット装置の傾斜角度を調整可能な操作状態と、該フロントシリンダのヘッド側及びロッド側のシリンダ室をタンクに連通させて該マグネット装置に加わる外力によって該シリンダロッドが伸縮するのを許容する連通状態とに切り換える油圧制御部と、
    前記マグネット装置が、励磁状態の吸着面を吸着対象物に押圧させながら該吸着対象物を吸着させて所定高さに吊り上げるまでの動作である吊り上げ準備動作中であるかを判定する動作判定部とを備え、
    前記油圧制御部は、前記動作判定部によって前記吊り上げ準備動作中であると判定された場合に、前記フロントシリンダを前記連通状態に切り換える一方、該吊り上げ準備動作中ではないと判定された場合に、該フロントシリンダを前記操作状態に切り換えることを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1において、
    前記マグネット装置を励磁状態又は消磁状態に切り換える押しボタン式の吸着ボタンを備え、
    前記動作判定部は、前記吸着ボタンが押し続けられている間を、前記吊り上げ準備動作中であると判定することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1において、
    前記マグネット装置を励磁状態又は消磁状態に切り換える押しボタン式の吸着ボタンを備え、
    前記動作判定部は、前記吸着ボタンを押してから所定時間が経過するまでの間を、前記吊り上げ準備動作中であると判定することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1において、
    前記フロントシリンダ内のヘッド側及びロッド側の油圧をそれぞれ検出する油圧検出部を備え、
    前記動作判定部は、前記マグネット装置に加わる外力によって前記フロントシリンダ内の油圧が所定圧力よりも大きくなったことが前記油圧検出部によって検出された場合に、前記吊り上げ準備動作中であると判定することを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか1つにおいて、
    前記フロントシリンダを前記操作状態とするか、又は前記連通状態とするかを選択的に切り換える切換スイッチを備えたことを特徴とする作業機械。
  6. 請求項1乃至5のうち何れか1つにおいて、
    前記マグネット装置を前記アタッチメントのアームに対して揺動可能に支持するアームトップピンの中心位置と、該マグネット装置の重心位置とが、垂直方向に並ぶように配設されていることを特徴とする作業機械。
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