JP6444381B2 - 樹脂モールド金型および樹脂モールド方法 - Google Patents

樹脂モールド金型および樹脂モールド方法 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂モールド金型および樹脂モールド方法に適用して有効な技術に関する。
特開2013−187351号公報(以下、「特許文献1」という。)には、半導体チップがフリップチップ接合された基板に対して圧縮成形で樹脂モールドする技術が記載されている。この技術では、キャビティの内底面(表面)に半導体チップの反基板側表面を接触させることで、その反基板側表面を露出させるように樹脂モールドが行われる。
特開2013−187351号公報
キャビティで成形された樹脂モールド部のボイドや未充填の発生を低減する対策として、キャビティ内の樹脂成形圧力を上げることが考えられる。この樹脂成形圧力を上げるためには、その圧力に耐え得るように樹脂モールド金型のクランプ力を上げる必要がある。
この点、特許文献1に記載の技術は、複数の半導体チップがフリップチップ接合された基板(ワーク)に対して、キャビティの内底面(表面)と半導体チップの反基板側表面とを接触させて樹脂モールドを行うものであり、クランプ力を上げすぎると、半導体チップを破損させてしまうおそれがある。反対に、樹脂成形圧力が上げられなければ、フリップチップ接合された半導体チップと基板との間でエアがトラップされ、いわゆるモールドアンダーフィル(MUF:Molded Underfill)を十分に行うことができないおそれがある。
また、特許文献1(特に、その図5参照)に記載の技術は、所定の温度の樹脂モールド金型(キャビティの内底面)に樹脂を供給した後、キャビティの内底面と半導体チップの反基板側表面とを接触させるものである。この接触前に金型温度によって樹脂が溶融して広がることも考えられ、確実に半導体チップの反基板側表面を露出させることができず、フラッシュ(樹脂バリ)が発生するおそれがある。
また、特許文献1に記載の技術では、基板にフリップチップ接合された複数の半導体チップに高さばらつきがあると、チップごとの高さの差の吸収が困難となる。具体的には、高さの高い半導体チップではキャビティの内底面と接触して反基板側表面を露出させることができたとしても、高さの低い半導体チップではクランプ力が弱すぎてフラッシュが発生するおそれがある。反対に、高さの低い半導体チップではキャビティの内底面と接触して反基板側表面を露出させることができたとしても、高さの高い半導体チップではクランプ力が強すぎて半導体チップを破損させてしまうおそれがある。
半導体チップが破損した樹脂モールド製品(成形品)は、製品として動作せずに、不良品として扱われてしまう。また、樹脂モールド部にボイドがある樹脂モールド製品は、半導体チップを十分に保護できず、不良品として扱われてしまう。つまりは、樹脂モールド製品の製造歩留まりが低下してしまうこととなる。
また、フラッシュが発生した樹脂モールド製品では、例えば、半導体チップの反基板側面へのヒートシンクの接続性が低下してしまう。このような場合の樹脂モールド製品は不良品として扱われ、その製造歩留まりが低下したり、あるいは、そのフラッシュの除去の工程が必要となり製造コストが増加したりする。
本発明の目的は、樹脂モールド製品の製造歩留まりを向上させることのできる技術を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の一実施形態における樹脂モールド金型は、一方および他方の金型で実装部品を有するワークをクランプし、キャビティ内に充填された樹脂を熱硬化させる樹脂モールド金型であって、前記一方の金型のパーティング面には、前記ワークが配置され、前記他方の金型のパーティング面には、前記キャビティを構成するキャビティ凹部が設けられ、前記キャビティ凹部の底部には、キャビティ駒が設けられ、前記キャビティ駒は、型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられた第1および第2駒を備え、前記第1駒が前記実装部品と当接して前記実装部品をクランプするように設けられ、前記第2駒が前記実装部品と当接せずに前記樹脂を加圧するように設けられていることを特徴とする。
これによれば、キャビティ駒が、実装部品をクランプする第1駒と、樹脂を押圧し圧縮(加圧)する第2駒とに機能別に分割されているため、例えば、実装部品の破損を防止しつつ、フラッシュの発生を防止することができる。したがって、樹脂モールド製品の製造歩留まりを向上させることができる。
前記一実施形態における樹脂モールド金型において、前記他方の金型の支持ブロックに、前記第2駒が固定して組み付けられ、前記第2駒には、複数の前記第1駒がそれぞれ挿入される複数の駒用貫通孔が形成され、複数の前記駒用貫通孔のそれぞれに複数の前記第1駒が各々独立して設けられるように、前記第1駒が弾性部材を介して前記支持ブロックに組み付けられていることがより好ましい。
これによれば、ワークが複数の実装部品を有する場合であっても、例えば、それぞれの実装部品の破損を防止しつつ、フラッシュの発生を防止することができる。
前記一実施形態における樹脂モールド金型において、前記第1駒には、前記実装部品と当接する端面の外周縁部に沿って該端面から曲面状に突起する突起部が形成され、前記他方の金型のパーティング面には、フィルムが設けられ、該フィルムを介して前記第1駒が前記実装部品と当接されることがより好ましい。
これによれば、フィルムによって第1駒と第2駒の境界に樹脂が入り込んでなる樹脂バリの発生を防止したり、第1および第2駒の相対的な進退動ができなくなるのを防止したりすることができる。また、第1駒の外周縁部を曲面状(丸面取り)とすることで、フィルム破れを防止することができる。また、第1駒の外周縁部を曲面状の突起部とすることで、樹脂モールド部には突起部に対応する周溝が形成されるものの、例えば、接続面が平坦面となるヒートシンクを用いても実装部品の反基板側表面と樹脂モールド部の表面とに接触させて接続することができる。
本発明の一実施形態における樹脂モールド方法は、一方および他方の金型で実装部品を有するワークをクランプし、キャビティ内に充填された樹脂を熱硬化させる樹脂モールド方法であって、(a)前記一方の金型と、前記キャビティを構成するキャビティ凹部の底部に設けられるキャビティ駒を有する前記他方の金型とを備える樹脂モールド金型を用意する工程と、(b)前記一方の金型のパーティング面に、前記他方の金型側が前記実装部品となるように前記ワークを配置する工程と、(c)前記キャビティ凹部の底部、または、前記ワークに、前記樹脂を供給する工程と、(d)型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられた第1および第2駒を備える前記キャビティ駒を用いて、前記第1駒を前記実装部品に当接させて前記実装部品をクランプした後、前記第2駒を前記第1駒に対して相対的に移動させて、前記実装部品と当接させずに前記樹脂を加圧して前記キャビティ内を前記樹脂で充填させる工程と、を含むことを特徴とする。
これによれば、キャビティ駒が、実装部品をクランプする第1駒と、樹脂を押圧し圧縮(加圧)する第2駒とに機能別に分割されるため、例えば、実装部品の破損を防止しつつ、フラッシュの発生を防止することができる。したがって、樹脂モールド製品の製造歩留まりを向上させることができる。
前記一実施形態における樹脂モールド方法において、前記(a)工程では、前記他方の金型の支持ブロックに、前記第2駒が固定して組み付けられ、前記第2駒には、複数の前記第1駒がそれぞれ挿入される複数の駒用貫通孔が形成され、複数の前記駒用貫通孔のそれぞれに複数の前記第1駒が各々独立して設けられるように、前記第1駒が弾性部材を介して前記支持ブロックに組み付けられている前記他方の金型を備えた前記樹脂モールド金型を用意し、前記(b)工程では、前記実装部品を複数有する前記ワークを前記一方の金型に配置し、前記(d)工程では、複数の前記実装部品のそれぞれに複数の前記第1駒を当接させることがより好ましい。
これによれば、ワークが複数の実装部品を有する場合であっても、例えば、それぞれの実装部品の破損を防止しつつ、フラッシュの発生を防止することができる。
また、前記一実施形態における樹脂モールド方法において、前記(a)工程では、複数の前記第1駒がマトリクス状に配置され、パーティング面に前記キャビティ凹部から外部に連通するエアベント溝が設けられた前記他方の金型を備えた前記樹脂モールド金型を用意し、前記(b)工程では、複数の前記実装部品がマトリクス状に配置された前記ワークを前記一方の金型に配置し、前記(c)工程では、棒状の前記樹脂を用意し、前記エアベント溝の延在する方向と平行となるように、前記キャビティ凹部の底部に前記樹脂を供給する場合は複数の前記第1駒の間に、前記ワークに前記樹脂を供給する場合は複数の前記実装部品の間に、前記樹脂を配置することがより好ましい。
これによれば、キャビティ内で溶融した樹脂の流頭によって、キャビティ内のエアが押圧されてエアベント溝で外部に排出され易くなるので、エアがトラップされるのを防止することができる。
また、前記一実施形態における樹脂モールド方法において、前記(a)工程では、複数の前記第1駒が整列して配置され、パーティング面に前記キャビティ凹部から外部に連通するエアベント溝が設けられた前記他方の金型を備えた前記樹脂モールド金型を用意し、前記(b)工程では、複数の前記実装部品が整列して配置された前記ワークを前記一方の金型に配置し、前記(c)工程では、整列して形成された複数の貫通孔と、複数の前記貫通孔に渡って一方向に延在するように各前記貫通孔に連通して形成された溝とを有する板状の前記樹脂を用意し、前記エアベント溝の延在する方向と前記溝が延在する前記一方向とが平行となるように、前記キャビティ凹部の底部に前記樹脂を供給する場合は複数の前記貫通孔のそれぞれに複数の前記第1駒を配置し、前記ワークに前記樹脂を供給する場合は複数の前記貫通孔のそれぞれに複数の前記実装部品を配置することがより好ましい。
これによれば、板状の樹脂に設けられた溝がキャビティ内でエアベントとして作用するので、エアがトラップされるのを防止することができる。
本発明の他の実施形態における樹脂モールド方法は、一方および他方の金型で、基板の実装面にフリップチップ実装された実装部品を有するワークをクランプし、キャビティ内に充填された樹脂を熱硬化させる樹脂モールド方法であって、(a)前記一方の金型と、前記キャビティを構成するキャビティ凹部の底部に設けられるキャビティ駒を有する前記他方の金型とを備える樹脂モールド金型を用意する工程と、(b)前記一方の金型のパーティング面に、前記他方の金型側が前記実装部品となるように前記ワークを配置する工程と、(c)型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられた第1および第2駒を備える前記キャビティ駒を用いて、前記第1駒を前記実装部品に当接させて前記実装部品をクランプする工程と、(d)前記(c)工程の後に、前記キャビティに前記樹脂を注入し、前記基板と前記実装部品との間を含む前記キャビティ内を前記樹脂で充填する工程と、(e)前記(d)工程の後に、前記第2駒の端面と前記実装部品の反基板側表面とが水平となるように前記第2駒を前記第1駒に対して相対的に移動させて、前記キャビティ内に充填されている前記樹脂を加圧する工程と、を含むことを特徴とする。
これによれば、基板と実装部品との間の狭隘な箇所であっても樹脂を充填させることができる。したがって、樹脂モールド製品の製造歩留まりを向上させることができる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば次のとおりである。
本発明の一実施形態における樹脂モールド金型によれば、樹脂モールド製品の製造歩留まりを向上させることができる。
本発明の実施形態1における動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図1に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図2に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図3に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図4に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図2に示す状態の樹脂モールド金型の要部を模式的に示す断面図である。 図5に示す状態の樹脂モールド金型の要部を模式的に示す断面図である。 キャビティ駒を備える金型の要部を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態1における樹脂モールド製品を模式的に示す断面図である。 樹脂モールド金型に供給される樹脂の形状を説明するための図である。 樹脂モールド金型に供給される樹脂の形状を説明するための図である。 樹脂モールド金型に供給される樹脂の形状を説明するための図である。 本発明の実施形態2における動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図13に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図14に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図15に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態3における動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図17に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図18に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図19に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図20に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 ワークの変形例を説明するための図である。 本発明の実施形態4における動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図23に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態5における動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図25に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図26に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図27に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図28に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図29に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図30に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図31に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。
以下の本発明における実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
(実施形態1)
本実施形態における圧縮成形に対応する樹脂モールド金型10(樹脂モールド金型機構)について、図1〜図9を参照して説明する。図1〜図5は、動作中(製造工程中)の樹脂モールド金型10を模式的に示す断面図である。また、図6および図7は、それぞれ図2、図5に示す状態の樹脂モールド金型10の要部を模式的に示す断面図である。また、図8は、キャビティ駒16を備える金型(下型12)の要部を模式的に示す斜視図である。また、図9は、成形品を個片化してなる樹脂モールド製品100を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、樹脂モールド金型10は、一対の金型(一方および他方の金型)を備え、これらの接離動により型開閉可能に構成されている。本実施形態では、一方の金型を上型11とし、他方の金型を下型12としている。この樹脂モールド金型10では、上型11と下型12でワークWをクランプしてキャビティC(図5参照)が形成され、そのキャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させて成形品(樹脂モールド製品100)を製造(形成)する処理が行われる。なお、樹脂モールド金型10には図示しないヒータが設けられ、樹脂モールド金型10が所定温度(例えば180℃)まで加熱可能な構成となっている。
樹脂モールド金型10の処理対象であるワークWは、基板101(例えば、配線基板)と、実装部品102(例えば、半導体チップなどのチップ部品)とを備えている。本実施形態では、複数の実装部品102がマトリクス状に整列して配置され、バンプ103を介して基板101上にフリップチップ実装されている。
このワークWは、成形品が個片化されて樹脂モールド製品100(図9参照)となると、基板101側の主面102a(基板側表面)に対する反対側の裏面102b(反基板側表面)が露出され、その他の面(主面102a、側面)が樹脂モールド部104によって覆われる。すなわち、実装部品102の裏面102bがクランプ面となってクランプされ、実装部品の主面102aおよび側面がキャビティC内で樹脂モールドされる。
樹脂モールド金型10において、型開閉したり、キャビティC内の樹脂Rを加圧(プレス)したりする処理には、公知のプレス機構(図示せず)が用いられる。樹脂モールド金型10では、上型11を固定型、下型12を可動型として、プレス機構によって型開閉可能な構成としてもよいし、上型11を可動型、下型12を固定型としたり、上型11と下型12とも可動型としたりしてもよい。
樹脂モールド金型10では、図1に示すように、上型11にワークWが配置されるワーク配置部13が設けられている。ワーク配置部13は、上型11のパーティング面11aから凹むように設けられ、図示しない吸引路から基板101側からワークWを吸引して保持できるように構成されている。
また、樹脂モールド金型10では、下型12にキャビティCを構成するキャビティ凹部14が設けられている。キャビティ凹部14は、下型12のパーティング面12aから凹むように設けられている。このキャビティ凹部14の内面を含む下型12のパーティング面12aには、図6に示すリリースフィルムF(以下、単に「フィルム」ともいう。)が必要に応じて張設される。図1〜図5では、一例として、フィルムFを省略した構成として説明している。なお、フィルムFは、樹脂漏れの防止や後述するチップ露出の観点から用いることが好ましいが必ずしも必要なものではない。
下型12は、図5、図8に示すように、キャビティ凹部14の側部を構成するクランパブロック15と、キャビティ凹部14の底部を構成するキャビティ駒16と、クランパブロック15およびキャビティ駒16を支持する支持ブロック17とを備えている。
クランパブロック15は、弾性部材18(例えば、バネ)を介して支持ブロック17に組み付けられ、型開閉方向において進退動可能に設けられている。クランパブロック15には、貫通孔15aが形成されており、貫通孔15aの内壁面がキャビティ凹部14の内側面となる。クランパブロック15の貫通孔15aには、キャビティ駒16が挿入されて設けられており、キャビティ駒16の端面がキャビティ凹部14の内底面となる。
また、クランパブロック15の端面(下型12のパーティング面12a)には、キャビティ凹部14から外部に連通するエアベント溝19を設けてもよい(図8参照)。このエアベント溝19は、外部に設けられた吸引機構(例えば、真空ポンプ)と連通するように接続される。
キャビティ駒16は、型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられたクランプ用駒20および加圧用駒21を備えている。クランプ用駒20は、実装部品102の配置に対応する位置に設けられて実装部品102の裏面102bと当接して実装部品102をクランプするように設けられている。また、加圧用駒21は、実装部品102と当接せずに樹脂Rを押圧して圧縮(加圧)するように設けられている。このように、キャビティ駒16は、実装部品102をクランプするエリアと、樹脂Rを加圧するエリアに分割されている。
加圧用駒21には、複数のクランプ用駒20がそれぞれ挿入される複数の駒用貫通孔21aがマトリクス状に整列して配置されるように形成されている(図8参照)。複数の駒用貫通孔21aのそれぞれに複数のクランプ用駒20が各々独立して設けられるように、複数のクランプ用駒20がそれぞれ複数の弾性部材22(例えば、バネ)を介して支持ブロック17に組み付けられている。このため、複数のクランプ用駒20においても、キャビティ凹部14の底部でマトリクス状に整列して配置されている。
図1に示すように、型開きした状態では、クランプ用駒20がキャビティ凹部14の底部から突出した状態となるように、クランプ用駒20が弾性部材22によって支持されている。すなわち、加圧用駒21の端面21b(上面)に対してクランプ用駒20の端面20a(上面)が、上型11側に位置している。なお、クランパブロック15の端面(上面)も加圧用駒21の端面21bに対して上型11側に位置している。
また、本実施形態では、クランプ用駒20の端面20aは、実装部品102の裏面102bよりも広い、例えば平面視矩形状となっている(図8参照)。そして、クランプ用駒20には、端面20aの外周縁部に沿って端面20aから断面曲面状に突起する突起部20bが形成されている(図6、図7参照)。
クランプ用駒20の端面20aの外周縁部が曲面状の突起部20bによって角張らずに丸面取りされているので、下型12のパーティング面12aにフィルムFが張設される場合であっても、フィルムFが破れてしまうのを防止することができる。なお、フィルムFを用いなくとも、樹脂バリの発生や、クランプ用駒20および加圧用駒21の進退動について影響が少ない場合には、突起部20bを設けなくともよい。
また、クランプ用駒20の外周縁部を曲面状の突起部20bとすることで、図9に示すように、樹脂モールド部104には突起部20bに対応する周溝104aが形成される。このような周溝104aが形成されているため、例えば、周溝104aよりも外側となる樹脂モールド部104の外周縁部をスティフナとして、実装部品102の裏面102bに例えばヒートシンク105を接触させながら樹脂モールド部104の表面でヒートシンク105の外周を支持することができる。一方、例えば突起部20bのように突起させずにクランプ用駒20に単に面取りを設けてもフィルムFの破れを防止することができるが、この場合、周溝104aの位置に樹脂モールド部104の突起が形成されてしまうため、ヒートシンク105の保持が困難となってしまう。これに対して、断面曲面状の突起部20bを設けることで、例えばヒートシンク105のような搭載部材を簡易に支持可能な構成とすることができる。なお、搭載部材としては、ヒートシンク105のような放熱板以外にも、シールド板や配線基板などを用いることもできる。さらに、搭載部材は、例えば蛍光体が含有又は塗布された板状部材とすることで波長変換可能な波長変換部材とすることもできる。
このように、樹脂モールド金型10では、キャビティ駒16において、実装部品102の裏面102bと当接して実装部品102をクランプする機能(クランプ用駒20)と、樹脂Rを押圧し圧縮(加圧)する機能(加圧用駒21)とを分割して独立させている。それぞれの機能が独立して作用するため、例えば、実装部品102の破損を防止して適切な圧力で実装部品102をクランプしつつ、フラッシュの発生を防止して樹脂Rを加圧することができる。すなわち、樹脂モールド金型10を用いて樹脂モールドされた成形品(樹脂モールド製品100)の製造歩留まりを向上することができる。
次に、本実施形態における樹脂モールド金型10の動作(樹脂モールド方法)について説明する。ここでは、前述した樹脂モールド金型10を用意し、これを用いて圧縮成形によって成形品(樹脂モールド製品100)を製造する場合について説明する。
まず、図1に示すように、樹脂モールド金型10が型開きした状態において、上型11では、下型12側が実装部品102となるように、ワークWをパーティング面11a(ワーク配置部13)に配置(供給)する。一方、下型12では、キャビティ凹部14の内面を含むパーティング面12aにフィルムF(図6参照)を張設した後、フィルムFを介してキャビティ凹部14の底部に樹脂Rを供給する。
具体的には、上型11では、図示しないローダによって、ワークWが上型11のパーティング面11aまで搬送されて、ワーク配置部13にワークWが配置される。このワークWは、上型11に形成された吸引路(図示せず)を利用した公知の吸引機構(例えば、真空ポンプ)により吸着保持されてパーティング面11aに配置される。
また、下型12では、フィルムFが、ロール状に巻き取られた繰出しロールから引き出されて下型12のパーティング面12aを通過して巻取りロールへ巻き取られるようにして設けられる。このフィルムFは、樹脂モールド金型10の加熱温度に耐えられる耐熱性を有し、下型12のパーティング面12aから容易に剥離するものであって、柔軟性、伸展性を有するフィルム材である。フィルムFとしては、例えば、PTFE、ETFE、PET、FEP、フッ素含浸ガラスクロス、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリジンなどが好適に用いられる。
フィルムFは、図6に示すように、例えば、クランプ用駒20と加圧用駒21との隙間G1や、クランプ用駒20に形成された吸引路G2を利用した公知の吸引機構(例えば、真空ポンプ)により吸着保持されてパーティング面12aに張設される。このようにフィルムFを設けることで、クランプ用駒20と加圧用駒21の境界(隙間G1)に樹脂Rが入り込んでなる樹脂バリの発生を防止したり、クランプ用駒20および加圧用駒21の相対的な進退動ができなくなるのを防止したりすることができる。
また、図示しないローダによって樹脂R(例えば、顆粒状、粉状あるいは液状のモールド樹脂)が下型12のパーティング面12aまで搬送され、キャビティ凹部14の底部の加圧用駒21の端面21bに樹脂Rが供給される。この樹脂Rは、樹脂モールド金型10が内蔵ヒータによって所定温度に加熱されているため、キャビティ凹部14の底部と接する箇所から溶融していくこととなる。
続いて、図2に示すように、樹脂モールド金型10の上型11と下型12とを近接して型閉じしていき、フィルムFを介して実装部品102の裏面102bにクランプ用駒20を当接させて実装部品102をクランプする。
具体的には、加圧用駒21の端面21bに対してクランプ用駒20の端面が上型11側に位置しているため、型閉じしていくと最初に実装部品102がクランプされる。キャビティ駒16においては、クランプ用駒20と加圧用駒21とが型開閉方向において相対的に進退動可能に分割されているため、実装部品102の破損を防止して適切な圧力で実装部品102がクランプされる。
また、本実施形態では、複数のクランプ用駒20が各々独立して設けられるように、複数のクランプ用駒20がそれぞれ複数の弾性部材22を介して支持ブロック17に組み付けられている。このため、基板101に実装された複数の実装部品102のそれぞれの高さ間にばらつきがあった場合であっても吸収されて、それぞれにおいてクランプ用駒20の端面20aと実装部品102の裏面102bとが確実に当接して実装部品102がクランプされ、ばらつきが吸収される。
続いて、図3に示すように、樹脂モールド金型10を更に型閉じしていき、フィルムFを介して基板101の実装面101aにクランパブロック15の端面を当接させて基板101(ワークW)をクランプする。このとき、弾性部材22が押し縮められるためクランプ用駒20による実装部品102へのクランプ力が任意に調整される。
これにより、キャビティ凹部14と基板101の実装面101aとで囲まれた空間としてキャビティCが形成される。このとき、エアベント溝19(図8参照)を介してキャビティC内が減圧される。
続いて、図4に示すように、樹脂モールド金型10を更に型閉じしていき、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させて樹脂Rを加圧し始める。続いて、図5に示すように、樹脂モールド金型10を更に型閉じしていき、クランプ用駒20の端面20aと加圧用駒21の端面21bとが水平となる最終位置(図7参照)となるように、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させる。加圧用駒21の移動により樹脂Rを加圧してキャビティC内が樹脂Rで充填される。このとき、基板101と実装部品102との間のような狭隘な箇所も樹脂Rで充填(モールドアンダーフィル)される。
次いで、キャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させ、離型した後にさらに熱硬化(ポストキュア)させることによって、ワークWが成形品となる。その後、この成形品を個片化することによって、図9に示すような樹脂モールド部104(樹脂R)を備えた樹脂モールド製品100が略完成する。
前述したように、樹脂モールド金型10では、キャビティ駒16において、実装部品102をクランプするクランプ用駒20と、樹脂Rを押圧し圧縮(加圧)する加圧用駒21とが型開閉方向において相対的に進退動可能に分割されている。このため、例えば、実装部品102の破損を防止して適切な圧力で実装部品102をクランプしつつ、実装部品102の裏面102bでフラッシュの発生を防止して、樹脂Rを加圧することができる。したがって、本実施形態における樹脂モールド金型10によれば、樹脂モールド製品100の製造歩留まりを向上させ、フラッシュ除去を不要として製造コストを削減させることができる。
なお、本実施形態では、樹脂Rの形状が、例えば、顆粒状、粉状あるいは液状のものを用いる場合について説明したが、これに限らず、樹脂Rの形状が棒状(図10参照)や、板状(図11、図12参照)のものを用意して樹脂モールド金型10に供給してもよい。樹脂Rの形状を棒状や板状とすることでハンドリングが容易となり、ローダによる搬送がし易くなる。
例えば、図10に示すように、棒状の樹脂Rを用いる場合には、エアベント溝19の延在する方向と平行となるように、キャビティ凹部14の底部においてクランプ用駒20の間に樹脂Rを配置するように供給する。すなわち、棒状の樹脂Rを樹脂Rおよびエアの流れる方向に沿うように配置する。
これによれば、キャビティC内で溶融した樹脂RによってキャビティC内のエアが囲われてエアベント溝19で外部に排出され難くなってしまうのを防止することができ、エアがトラップされるのを防止し、ボイドの発生を防止して樹脂モールド製品100の製造歩留まりを向上させることができる。また、棒状の樹脂Rの形状は、ストレートであってもよいが、図10に示すように、中央部を高く、太くし、エアベント溝19側の先端部を低く、細くすることで、中央部から外側(エアベント溝19側)に樹脂Rがより流れ易くすることもできる。
また、例えば、図11、図12に示すように、板状の樹脂Rを用いることもできる。この板状の樹脂Rは、例えば、マトリクス状に整列して形成された複数の貫通孔30と、複数の貫通孔30に渡って一方向に延在するように各貫通孔30に連通して形成された溝31とを有するように打錠に形成されたものである。
板状の樹脂Rを用いる場合には、エアベント溝19の延在する方向と溝31が延在する一方向とが平行となるように、キャビティ凹部14の底部において複数の貫通孔30のそれぞれに複数のクランプ用駒20を配置するように供給する。
これによれば、板状の樹脂Rに設けられた溝31がキャビティC内でエアベントとして作用するので、エアがトラップされるのを防止することができる。また、板状の樹脂Rは、図11に示すように、中央部および外周部の厚みを同じとすることもできるが、図12に示すように、エアの流れ方向に高さを異ならせるように、中央部を高く、エアベント溝19側の外周部を低くすることで、中央部からエアベント溝19側に樹脂Rが流れ易くなり、よりエアがトラップされるのを防止することができる。したがって、樹脂モールド製品100の製造歩留まりを向上させることができる。
(実施形態2)
前記実施形態では、下型12にキャビティ凹部14を設けた場合について説明した。本実施形態では、上型11にキャビティ凹部14を設けた場合について、図13〜図16を参照して説明する。図13〜図16は、本実施形態における動作中(製造工程中)の樹脂モールド金型10Aを模式的に示す断面図である。なお、樹脂モールド金型10Aの構成については、前記実施形態1における樹脂モールド金型10の構成を上下逆に入れ替えたものであるため、説明を省略する。
本実施形態における樹脂モールド金型10の動作(樹脂モールド方法)について説明する。ここでは、樹脂モールド金型10Aを用意し、これを用いて圧縮成形によって成形品(樹脂モールド製品100)を製造する場合について説明する。
まず、樹脂モールド金型10Aが型開きした状態において、下型12では、上型11側が実装部品102となるように、ワークWをパーティング面12a(ワーク配置部13)に配置(供給)した後、基板101上に樹脂Rを供給する。一方、上型11では、キャビティ凹部14の内面を含むパーティング面11aにフィルムF(図6参照)を張設する。
続いて、図13に示すように、樹脂モールド金型10Aを型閉じしていき、フィルムFを介して実装部品102の裏面102bにクランプ用駒20を当接させて実装部品102をクランプする。キャビティ駒16においては、クランプ用駒20と加圧用駒21とが型開閉方向において相対的に進退動可能に分割されているため、実装部品102の破損を防止して実装部品102がクランプされる。
続いて、図14に示すように、樹脂モールド金型10Aを更に型閉じしていき、フィルムFを介して基板101の実装面101aにクランパブロック15の端面を当接させて基板101(ワークW)をクランプする。これにより、キャビティ凹部14と基板101の実装面101aとで囲まれた空間としてキャビティCが形成される。このとき、エアベント溝19(図8参照)を介してキャビティC内が減圧される。
続いて、図15に示すように、樹脂モールド金型10Aを更に型閉じしていき、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させて樹脂Rを加圧し始める。
続いて、図16に示すように、樹脂モールド金型10Aを更に型閉じしていき、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させる。この加圧用駒21の移動により樹脂Rを加圧してキャビティC内を樹脂Rで充填させる。このとき、基板101と実装部品102との間のような狭隘な箇所も樹脂Rで充填(モールドアンダーフィル)される。
次いで、キャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させ、離型した後にさらに熱硬化(ポストキュア)させることによって、ワークWが成形品となる。その後、この成形品を個片化することによって、図9に示すような樹脂モールド部104(樹脂R)を備えた樹脂モールド製品100が略完成する。本実施形態においても、前記実施形態1と同様の効果を得ることができ、樹脂モールド金型10Aによれば、樹脂モールド製品100の製造歩留まりを向上させ、フラッシュ除去を不要として製造コストを削減させることができる。
なお、樹脂Rとしては、その形状が、例えば、顆粒状、粉状あるいは液状のものの他に、棒状(図10参照)や、板状(図11、図12参照)のものを用いることができる。棒状の樹脂Rを用いる場合には、エアベント溝19の延在する方向と平行となるように、基板101上において複数の実装部品102の間に樹脂Rを配置するように供給することもできる。また、板状の樹脂Rを用いる場合には、エアベント溝19の延在する方向と溝31が延在する一方向とが平行となるように、基板101上において複数の貫通孔30のそれぞれに複数の実装部品102を配置するように供給することもできる。
(実施形態3)
前記実施形態1、2では、圧縮成形に対応する樹脂モールド金型10、10Aについて説明した。本実施形態では、樹脂RをトランスファによりキャビティCへ注入・充填した後、キャビティ駒16による圧縮成形を行うTCM(Transfer Compression Mold)に対応する樹脂モールド金型10Bについて、図17〜図21を参照して説明する。図17〜図21は、本実施形態における動作中(製造工程中)の樹脂モールド金型10Bを模式的に示す断面図である。
樹脂モールド金型10Bは、一対の金型(上型11、下型12)を備えて構成されている。樹脂モールド金型10Bでは、上型11と下型12でワークWをクランプしてキャビティCが形成され、そのキャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させて成形品(樹脂モールド製品100)を製造(形成)する処理が行われる。
樹脂モールド金型10Bでは、キャビティCに連通する樹脂路を介してキャビティCへ樹脂を圧送(注入)する処理には、公知のトランスファ機構が用いられる。また、樹脂モールド金型10Bを開閉したり、成形圧力にプレスしたりする処理には、公知のプレス機構が用いられる。
下型12には、ポット(図示せず)およびワークWが配置されるワーク配置部13が設けられている。また、上型11には、カル(図示せず)、ランナ・ゲート23、キャビティCを構成するキャビティ凹部14が設けられている。型開きした状態では、キャビティ凹部14の内面を含む上型11のパーティング面11aにフィルムF(図6参照)が張設される。型閉じ(型締め)した状態では、キャビティ凹部14を含んで構成されるキャビティCが形成され、このキャビティCと連通するように、ポット、カル、ランナ・ゲート23を含んで構成される連通路(樹脂路)が形成される。なお、図17〜図21では、説明を明解にするために、フィルムFを省略している。
前記実施形態1、2と同様に、キャビティ凹部14の底部には、キャビティ駒16が設けられている。このキャビティ駒16は、型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられたクランプ用駒20および加圧用駒21を備えている。また、クランプ用駒20が実装部品102と当接して実装部品102をクランプするように設けられている。また、加圧用駒21が実装部品102と当接せずに樹脂Rを加圧するように設けられている。
なお、本実施形態では、図6を参照して説明した突起部20bを設けずに説明するが、突起部20bを設けていてもよい。TCMの樹脂モールド金型10Bにおいて、突起部20bを設ける場合は、フィルムFに対して加圧用駒21からの負荷が掛かりやすくなるため、加圧用駒21の端面21bの外周縁部に沿ってその端面21bから曲面状に突起する突起部を設けることが考えられる。
次に、本実施形態における樹脂モールド金型10Bの動作(樹脂モールド方法)について説明する。ここでは、前述した樹脂モールド金型10Bを用意し、これを用いてTCMによって成形品(樹脂モールド製品100)を製造する場合について説明する。
まず、樹脂モールド金型10Bが型開きした状態において、下型12では、上型11側が実装部品102となるように、ワークWをパーティング面12a(ワーク配置部13)に配置し、ポットに樹脂R(例えば、タブレット状、顆粒状、粉状あるいは液状のモールド樹脂)を供給する。一方、上型11では、キャビティ凹部14の内面を含むパーティング面11aにフィルムF(図6参照)を張設する。
続いて、図17に示すように、樹脂モールド金型10Bを型閉じしていき、フィルムFを介してクランプ用駒20で実装部品102をクランプし、また、フィルムFを介してクランパブロック15で基板101(ワークW)をクランプする。この基板クランプ位置では、加圧用駒21の端面21bの位置がクランプ用駒20の端面20aと水平とすることができる。この際に、キャビティ凹部14と基板101の実装面101aとで囲まれた空間としてキャビティCが形成される。このとき、エアベント溝19(図8参照)を介してキャビティC内が減圧される。
続いて、図18に示すように、樹脂モールド金型10Bを更に型閉じしていき、加圧用駒21の端面21bが実装部品102の裏面102bを越えて、加圧用駒21の端面21bと実装部品102の主面102aとが水平となるように、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させる。加圧用駒21の端面21bと実装部品102の主面102aとが水平となることで(アンダーフィル位置)、モールドアンダーフィルが行い易くなる。具体的には、加圧用駒21を図17に示すような位置とする場合と比較して、基板101と実装部品102との間に優先的に樹脂Rを充填させることができる。
続いて、図19に示すように、キャビティC内に樹脂Rを注入し、基板101と実装部品102との間の狭隘な箇所を含むキャビティC内を樹脂Rで充填する。
具体的には、下型12のポット内で進退動可能に設けられたプランジャをカル側(上型11側)へ進めて、ポット内で溶融している樹脂Rをプランジャ(の先端部)で押圧していく。プランジャで押圧された樹脂Rは、カル、ランナ・ゲート23を通じてキャビティCへ進入していく。すなわち、キャビティC内へ樹脂Rが注入されていく。そして、プランジャをカル側へさらに進めて、樹脂RをキャビティCへ注入(圧送)していき、キャビティC内を樹脂Rで充填する。このとき、加圧用駒21の端面21bがアンダーフィル位置にあるため、基板101と実装部品102との間の狭隘な箇所にも樹脂Rを容易に充填することができる。
続いて、図20に示すように、型閉じした状態で樹脂モールド金型10Bの上型11と下型12とを離隔させて、加圧用駒21の端面21bが、実装部品102の裏面102bを越えてキャビティ凹部14の内底面から後退するように、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させる。この加圧用駒21の端面21bの位置において、キャビティC内で充填されている樹脂Rの量が最大となる(最大充填位置)。
続いて、図21に示すように、加圧用駒21の端面21bと実装部品102の裏面102bとが水平となるように(成形位置)、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させて、キャビティC内に充填されている樹脂Rを加圧する。
次いで、キャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させ、離型した後にさらに熱硬化(ポストキュア)させることによって、ワークWが成形品となる。その後、この成形品を個片化することによって、図9に示すような樹脂モールド部104(樹脂R)を備えた樹脂モールド製品100が略完成する。本実施形態においても、前記実施形態1、2と同様の効果を得ることができ、樹脂モールド金型10Bによれば、樹脂モールド製品100の製造歩留まりを向上させ、フラッシュ除去を不要として製造コストを削減させることができる。
なお、本実施形態では、加圧用駒21の端面21bがアンダーフィル位置のときに(図19参照)、基板101と実装部品102との間の狭隘な箇所を含むキャビティC内に樹脂Rの充填を開始する場合について説明した。これに限らず、加圧用駒21の端面21bが最大充填位置のときに(図20参照)、キャビティC内への樹脂Rの充填を開始し、その後、アンダーフィル位置(図19参照)、成形位置(図21参照)へと順に加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させても、同様の効果を得ることができる。
(実施形態4)
本発明の実施形態4における圧縮成形に対応する樹脂モールド金型10C(樹脂モールド機構)について、図23および図24を参照して説明する。図23および図24は、動作中(製造工程中)の樹脂モールド金型10Cを模式的に示す断面図である。樹脂モールド金型10Cは、前記実施形態1で示した樹脂モールド金型10に対して、クランプ用駒20に対するウエッジ機構を備える点で相違する。その他の構成については、前記実施形態1で示したものと同様であるため、説明を省略することもある。
前記実施形態1で示した樹脂モールド金型10と同様に、樹脂モールド金型10Cにおいても、キャビティ凹部14の底部にはキャビティ駒16が設けられている。このキャビティ駒16は、型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられたクランプ用駒20および加圧用駒21を備えている。クランプ用駒20は、上型11のパーティング面11aに配置された実装部品102に対応する位置に設けられて実装部品102の裏面102bと当接して実装部品102をクランプするように設けられている。加圧用駒21は、実装部品102と当接せずに樹脂Rを押圧して圧縮(加圧)するように設けられており、複数のクランプ用駒20がそれぞれ挿入される複数の駒用貫通孔21aがマトリクス状に整列して配置されるように形成されている(図8参照)。そして、複数の駒用貫通孔21aのそれぞれに複数のクランプ用駒20が各々独立して設けられるように、複数のクランプ用駒20がそれぞれ複数の弾性部材22(例えば、バネ)を介して支持ブロック17に組み付けられている。
このように、樹脂モールド金型10Cでは、キャビティ駒16において、実装部品102の裏面102bと当接して実装部品102をクランプする機能(クランプ用駒20)と、樹脂Rを押圧し圧縮(加圧)する機能(加圧用駒21)とを分割して独立させている。それぞれの機能が独立して作用するため、例えば、実装部品102の破損を防止して適切な圧力で実装部品102を弱くクランプ(ソフトクランプ)しつつ、フラッシュの発生を防止して樹脂Rを加圧することができる。すなわち、樹脂モールド金型10Cを用いて樹脂モールドされた成形品(図9に示す樹脂モールド製品100)の製造歩留まりを向上することができる。
そして、樹脂モールド金型10Cは、更にウエッジ機構として、複数のテーパ部40aを有する多段テーパプレート40と、多段テーパプレート40を駆動する駆動機構41と、テーパ部40aのそれぞれに対応する複数のテーパプレート20c(テーパ部)とを備えている。複数のテーパプレート20cは、クランプ用駒20の端面20aとは反対側の端面(下面)に個別に配置されている。また、多段テーパプレート40は、テーパプレート20cのテーパにそれぞれ対応するテーパ(テーパ部40a)が多段に並べられた構成となって、支持ブロック17の上面に設けられている。また、加圧用駒21の下面は、クランプ用駒20が並ぶ位置の延長線上(列方向)において凹んだ形状の凹部21cが形成されている。これにより、凹部21cにより構成された空間を多段プレート40が通過することができる。
このようなウエッジ機構によれば、図24に示すように、多段プレート40を押し込むことで、弾性部材22でクランプ用駒20を支持する状態から、クランプ用駒20を支持・固定する状態へ切り替え、弾性部材22でクランプ用駒20を支持する場合よりも実装部品102を強くクランプ(ハードクランプ)することができる。このため、キャビティC内で樹脂Rが加圧用駒21によって加圧されたとしても、樹脂圧によってクランプ用駒20が押し下げられ、基板101から実装部品102が剥がれてしまうような力が加わるのを防止することができる。したがって、樹脂モールド金型10Cを用いて樹脂モールドされた成形品の製造歩留まりを向上することができる。このように本実施形態では、弾性部材22と多段プレート40(ウエッジ機構)とを切り替えてクランプ用駒20を支持する支持機構によって、実装部品102をソフトクランプしたり、ハードクランプしたりすることができる。
次に、本実施形態における樹脂モールド金型10Cの動作(樹脂モールド方法)について説明する。ここでは、前述した樹脂モールド金型10Cを用意し、これを用いて圧縮成形によって成形品を製造する場合について説明する。
まず、図23に示すように、樹脂モールド金型10Cが型開きした状態において、上型11では、下型12側が実装部品102となるように、ワークWをパーティング面11a(ワーク配置部13)に配置(供給)する。また、下型12では、キャビティ凹部14の底部(加圧用駒21の端面21b)に樹脂Rを供給する。次いで、樹脂モールド金型10の上型11と下型12とを近接して型閉じしていき、実装部品102の裏面102bにクランプ用駒20を当接させて実装部品102をクランプ(ソフトクランプ)し、基板101の実装面101aにクランパブロック15の端面(パーティング面12a)を当接させて基板101(ワークW)をクランプする。このように、樹脂Rを加圧用駒21で加圧する前に、実装部品102の裏面102bにクランプ用駒20を当接させて実装部品102をクランプ(ソフトクランプ)するため、フラッシュの発生を防止することができる。
次いで、樹脂モールド金型10Cを更に型閉じしていき、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させて樹脂Rを加圧し始める。このとき、図24に示すように、支持ブロック17とテーパプレート20cとの間にテーパ部40aを押し込む(挟み込む)ように、駆動機構41によって多段プレート40を支持ブロック17の上面でスライドさせておく。これにより、弾性部材22で支持されているクランプ用駒20が多段プレート40によって支持・固定され、実装部品102がクランプ(ハードクランプ)されることとなる。このような動作により、キャビティC内で樹脂Rが加圧用駒21によって加圧されたとしても、樹脂圧によってクランプ用駒20が押し下げられ、基板101から実装部品102が剥がれてしまうような力が加わるのを防止することができる。なお、このような動作は、前記実施形態1で説明した図4に示す工程以降で図5に示す工程の状態までのタイミングで行えればよい。
その後、クランプ用駒20の端面20aと加圧用駒21の端面21bとが水平となる最終位置となるように、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させることで、キャビティC内が樹脂Rで充填され、モールドアンダーフィルが行われる。次いで、キャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させ、離型した後にさらに熱硬化(ポストキュア)させることによって、ワークWが成形品となる。本実施形態によれば、クランプ用駒20で実装部品102をクランプしてフラッシュの発生を防止しつつ、樹脂圧によってクランプ用駒20が押し下げられるのを防止することができ、樹脂モールドされた成形品の製造歩留まりを向上することができる。なお、支持機構として弾性部材22とウエッジ機構とを組み合わせたものを説明したが、このウエッジ機構に限らず、例えば、エアやモータなどを駆動源として用いたピンやブロックなどでクランプ用駒20を押し上げて支持(固定)する機構を用いることもできる。
(実施形態5)
前記実施形態1では、実装部品102の裏面102bを露出し、またモールドアンダーフィル(樹脂モールド)を効率良く行う場合について説明した。本実施形態では、実装部品102の主面102a(例えば、センサ部品であればセンサ面)を露出させながら樹脂モールドを行う場合について説明する。本発明の実施形態5における圧縮成形に対応する樹脂モールド金型10D(樹脂モールド機構)について、図25〜図32を参照して説明する。図25〜図32は、動作中(製造工程中)の樹脂モールド金型10Dを模式的に示す断面図である。なお、以下では、前記実施形態1で示したものと同様のものは、説明を省略することもある。
樹脂モールド金型10Dの処理対象であるワークWは、基板101(例えば、配線基板)と、実装部品102(例えば、センサ部品)とを備え、複数の実装部品102がマトリクス状に整列して配置され、ボンディングワイヤ104を介して基板101上に実装されている。このワークWは、成形品が個片化されて樹脂モールド製品となると、基板101側の主面102aの一部が露出され、その他の面が樹脂モールド部によって覆われたものとなる。
樹脂モールド金型10Dでは、クランプ用駒20が加圧用駒21の下面で抜け止めされ、弾性部材22を介して支持ブロック17に組み付けられている。このクランプ用駒20に対して、樹脂モールド金型10Dは、クランプ用駒20の端面20aを覆う弾性体50(例えば、フッ素樹脂など)を備えている。弾性体50を設けることで、主面102aで実装部品102をクランプ(加圧)する際に、実装部品102が破損するのを防止することができる。特に、実装部品102として、ガラスを表面に配置するなど脆性を有するセンサチップや、内部が中空で加圧に弱いものであっても、破損するのを防止することができる。更に、弾性体50を覆うように、キャビティ凹部14の内面を含むパーティング面12aにフィルムFを吸着して張設することで、実装部品102が破損するのをより防止することができる。
次に、本実施形態における樹脂モールド金型10Dの動作(樹脂モールド方法)について説明する。まず、図25に示すように、樹脂モールド金型10Dが型開きした状態において、上型11では、下型12側が実装部品102となるように、ワークWをパーティング面11a(ワーク配置部13)に配置(供給)する。一方、下型12では、キャビティ凹部14の内面を含むパーティング面12aにフィルムFを吸着して張設する。フィルム吸着機構として、樹脂モールド金型10Dは、金型外部に設けられる図示しない吸引機構(例えば、真空ポンプ)と接続される吸引路52、53と、シール部材54(例えば、Oリング)とを備えている。吸引路52は、クランパブロック15の上面(パーティング面12a)で開口してフィルムFを吸着する。また、吸引路53は、クランパブロック15の下面から凹む凹部の内側面で開口し、クランパブロック15の貫通孔15aと加圧用駒21との隙間や、加圧用駒21の駒用貫通孔21aとクランプ用駒20との隙間からフィルムFを吸着する。なお、クランパブロック15の凹部内に支持ブロック17が収納されるように設けられるが、凹部内壁面と支持ブロック17の外周側面との間にシール部材54が設けられ、クランパブロック15の凹部内に密閉空間が形成されている。
次いで、樹脂R(例えば、顆粒状、粉状、液状のもの)を搬送して供給する搬送供給機構60(ディスペンス機構)を金型内部に進入させる。搬送供給機構60は、本体部61と、その厚み方向に貫通して設けられる複数の貫通孔62(樹脂収納部)と、本体部61の上面で複数の貫通孔62を覆う蓋部63と、各貫通孔62の底面に設けられるシャッタ64と、本体部61の下面に設けられるクランプ用駒20の端面20aを覆うキャップ部65とを備えている。このように搬送供給機構60は、シャッタ64によって開閉式の樹脂搬送機構である。図25に示す搬送供給機構60は、金型外部でシャッタ64が閉じられた状態の貫通孔62に樹脂Rを供給して蓋部63で貫通孔62が覆われた後、金型内部に進入した状態である。なお、クランプ用駒20の端面20aの外縁部全体を覆うキャップ部65は、断面視凹形状に形成されている。
続いて、図26に示すように、樹脂Rを投下する前に、クランプ用駒20の端面20aおよびクランパブロック15の上面(パーティング面12a)を搬送供給機構60の下部構造で覆った状態とする。すなわち、キャップ部65によって、クランプ用駒20の端面20aおよびクランパブロック15の上面を覆う。これによって、樹脂Rがクランプ用駒20の端面20aに落とされたり、載ったりするのを防止し、クランプ時に挟み込んでしまうことの無いようにしている。続いて、図27に示すように、シャッタ64を解放し、樹脂Rをキャビティ凹部14内の加圧用駒21の端面21bに投下(供給)した後、図28に示すように、搬送供給機構60を金型内部から金型外部へ退避させる。
続いて、樹脂モールド金型10Dの上型11と下型12とを近接して型閉じしていき、図29に示すように、実装部品102の主面102aにクランプ用駒20を当接させて実装部品102をクランプする。この前後において、金型内部を減圧するのが好ましい。減圧機構として、樹脂モールド金型10Dは、金型外部に設けられる図示しない減圧機構(例えば、真空ポンプ)と接続される吸引路55と、シール部材56(例えば、Oリング)とを備えている。吸引路55は、上型11のパーティング面11aで開口して金型内部を吸引して減圧する。また、上型11と下型12とが近接してシール部材56に当接(シーリングタッチ)することで金型内部が密閉される。次いで、更に、樹脂モールド金型10を型閉じしていき、図30に示すように、基板101の実装面101aにクランパブロック15の端面を当接させて基板101(ワークW)をクランプする。なお、ワークWのクランプと実装部品102のクランプは前後してもよい。
続いて、図31に示すように、樹脂モールド金型10Dを更に型閉じしていき、加圧用駒21をクランプ用駒20に対して相対的に移動させて樹脂Rを加圧し、実装部品102の周囲を含むキャビティC内を樹脂Rで充填する。続いて、キャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させ、図32に示すように、樹脂モールド金型10Dを型開きした後に、さらに熱硬化(ポストキュア)させることによって、ワークWが成形品となる。すなわち、実装部品102の主面102aが露出した状態でその周りや側面が樹脂モールドされた成形品(パッケージ)が完成する。この成形品に対し、最配線構造の成形やバンプなどの接続部の成形によって任意の配線構造を成形することができ、更に、個片化することで、パッケージの製造が終了する。
本実施形態におけるワークW(成形品)では、例えばイメージセンサや指紋センサのようにセンサ面となる主面102aを露出させながら、それ以外(ボンディングワイヤ104を含む)をモールドするパッケージ構成となっている。もちろん、これらの他にも、マイクロホン等のセンサのような実装部品102の主面102aにセンシング用の孔が開いているものをモールドするときにも有効である。この場合、主面102aをクランプして外周を封止することで、センシング用の孔部分への樹脂の侵入を防止することができる。また、実装部品102において露出させるのはその主面102aや裏面102bだけでなく、実装部品102に搭載されたヒートシンクのようなものであってもよい。また、チップ内部において検出素子を変位させるために中空となっている加速度センサ(MEMSセンサ)にも有効である。なお、これらの場合においても、前述したように、更にアンダーフィルする構成も可能である。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施形態では、複数の実装部品102が基板101上にフリップチップ実装されたワークWに対して樹脂モールド(モールドアンダーフィル)を行う場合について説明した。これに限らず、図22に示すようなワークWに対して樹脂モールドを行うこともできる。図22は、ワークWの変形例を説明するための図である。
図22に示すワークWでは、例えばリードフレームなどで形成される上部電極110と下部電極111とでIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子112およびこのFWD(Free Wheeling Diode)素子113が挟み込まれたものが実装部品102として構成されている。そして、この実装部品102が固定層114(接着層)を介して基板101(キャリア)上に固定されている。なお、この上部電極110および下部電極111は、放熱板としても用いられる。
このようなワークWでは、種類の異なる半導体チップであるIGBT素子112やFWD素子113は、それぞれの高さも異なるため、下部電極111に対して上部電極110が傾斜することもある。本発明では、クランプ用駒20が実装部品102と当接して実装部品102をクランプするように設けられ、加圧用駒21が実装部品102と当接せずに樹脂Rを加圧するように設けられている。このため、基板101上の実装部品102が傾斜した場合であっても、クランプ用駒20の端面20aと実装部品102の裏面102bとが確実に当接して実装部品102がクランプされ、傾斜が吸収される。また、上部電極110と下部電極111との間の狭隘な箇所であっても樹脂Rを充填させることができる。
なお、実装部品102としては、放熱が必要となるようなメモリ用やロジック用の半導体チップや、発光面や受光面を有する光チップ、センサ面を露出させる必要のあるセンサチップ、上下面に電気的な接続端子を有するTSV型のチップなどの各種の半導体チップを用いることもできる。また、実装部品102として、ワークWにおける上下貫通電極として機能する導電体や、ワークWに含まれる半導体チップからの熱を放熱するための放熱板や、ワークWに含まれる半導体チップに接続されるインタポーザ基板を用いてもよい。また、これらの組合せとしてもよい。例えば、半導体チップの周囲に導電体を配置した構成としてもよい。また、バンプ103を介して複数積層した半導体チップの間に樹脂Rを充填させることもできる。
なお、前記実施形態では、クランプ用駒20のそれぞれで1個の実装部品102をクランプする例を説明したが、複数の実装部品102を1つのクランプ用駒20でクランプしてもよい。この場合には、基板101に実装された複数の実装部品102の高さにばらつきがあるときには、クランプ用駒20の表面にエンジニアリングプラスチックのような弾性体を配置することでこのばらつきを吸収することもできる。さらに、樹脂モールド金型は、複数個のクランプ用駒20と1個の加圧用駒21を備える構成以外でもよく、1個のクランプ用駒20と1個の加圧用駒21を備える構成としてもよく、複数個のクランプ用駒20と複数個の加圧用駒21を備える構成としてもよい。

Claims (8)

  1. 一方および他方の金型で実装部品を有するワークをクランプし、キャビティ内に充填された樹脂を熱硬化させる樹脂モールド金型であって、
    前記一方の金型のパーティング面には、前記ワークが配置され、
    前記他方の金型のパーティング面には、前記キャビティを構成するキャビティ凹部が設けられ、
    前記キャビティ凹部の底部には、キャビティ駒が設けられ、
    前記キャビティ駒は、型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられた第1および第2駒を備え、前記第1駒が前記実装部品と当接して前記実装部品をクランプするように設けられ、前記第2駒が前記実装部品と当接せずに前記樹脂を加圧するように設けられていることを特徴とする樹脂モールド金型。
  2. 請求項1記載の樹脂モールド金型において、
    前記他方の金型の支持ブロックに、前記第2駒が固定して組み付けられ、
    前記第2駒には、複数の前記第1駒がそれぞれ挿入される複数の駒用貫通孔が形成され、
    複数の前記駒用貫通孔のそれぞれに複数の前記第1駒が各々独立して設けられるように、前記第1駒が弾性部材を介して前記支持ブロックに組み付けられていることを特徴とする樹脂モールド金型。
  3. 請求項1または2記載の樹脂モールド金型において、
    前記第1駒には、前記実装部品と当接する端面の外周縁部に沿って該端面から曲面状に突起する突起部が形成され、
    前記他方の金型のパーティング面には、フィルムが設けられ、該フィルムを介して前記第1駒が前記実装部品と当接されることを特徴とする樹脂モールド金型。
  4. 一方および他方の金型で実装部品を有するワークをクランプし、キャビティ内に充填された樹脂を熱硬化させる樹脂モールド方法であって、
    (a)前記一方の金型と、前記キャビティを構成するキャビティ凹部の底部に設けられるキャビティ駒を有する前記他方の金型とを備える樹脂モールド金型を用意する工程と、(b)前記一方の金型のパーティング面に、前記他方の金型側が前記実装部品となるように前記ワークを配置する工程と、
    (c)前記キャビティ凹部の底部、または、前記ワークに、前記樹脂を供給する工程と、(d)型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられた第1および第2駒を備える前記キャビティ駒を用いて、前記第1駒を前記実装部品に当接させて前記実装部品をクランプした後、前記第2駒を前記第1駒に対して相対的に移動させて、前記実装部品と当接させずに前記樹脂を加圧して前記キャビティ内を前記樹脂で充填させる工程と、
    を含むことを特徴とする樹脂モールド方法。
  5. 請求項4記載の樹脂モールド方法において、
    前記(a)工程では、前記他方の金型の支持ブロックに、前記第2駒が固定して組み付けられ、前記第2駒には、複数の前記第1駒がそれぞれ挿入される複数の駒用貫通孔が形成され、複数の前記駒用貫通孔のそれぞれに複数の前記第1駒が各々独立して設けられるように、前記第1駒が弾性部材を介して前記支持ブロックに組み付けられている前記他方の金型を備えた前記樹脂モールド金型を用意し、
    前記(b)工程では、前記実装部品を複数有する前記ワークを前記一方の金型に配置し、
    前記(d)工程では、複数の前記実装部品のそれぞれに複数の前記第1駒を当接させることを特徴とする樹脂モールド方法。
  6. 請求項4または5記載の樹脂モールド方法において、
    前記(a)工程では、複数の前記第1駒がマトリクス状に配置され、パーティング面に前記キャビティ凹部から外部に連通するエアベント溝が設けられた前記他方の金型を備えた前記樹脂モールド金型を用意し、
    前記(b)工程では、複数の前記実装部品がマトリクス状に配置された前記ワークを前記一方の金型に配置し、
    前記(c)工程では、棒状の前記樹脂を用意し、前記エアベント溝の延在する方向と平行となるように、前記キャビティ凹部の底部に前記樹脂を供給する場合は複数の前記第1駒の間に、前記ワークに前記樹脂を供給する場合は複数の前記実装部品の間に、前記樹脂を配置することを特徴とする樹脂モールド方法。
  7. 請求項4または5記載の樹脂モールド方法において、
    前記(a)工程では、複数の前記第1駒が整列して配置され、パーティング面に前記キャビティ凹部から外部に連通するエアベント溝が設けられた前記他方の金型を備えた前記樹脂モールド金型を用意し、
    前記(b)工程では、複数の前記実装部品が整列して配置された前記ワークを前記一方の金型に配置し、
    前記(c)工程では、整列して形成された複数の貫通孔と、複数の前記貫通孔に渡って一方向に延在するように各前記貫通孔に連通して形成された溝とを有する板状の前記樹脂を用意し、前記エアベント溝の延在する方向と前記溝が延在する前記一方向とが平行となるように、前記キャビティ凹部の底部に前記樹脂を供給する場合は複数の前記貫通孔のそれぞれに複数の前記第1駒を配置し、前記ワークに前記樹脂を供給する場合は複数の前記貫通孔のそれぞれに複数の前記実装部品を配置することを特徴とする樹脂モールド方法。
  8. 一方および他方の金型で、基板の実装面にフリップチップ実装された実装部品を有するワークをクランプし、キャビティ内に充填された樹脂を熱硬化させる樹脂モールド方法であって、
    (a)前記一方の金型と、前記キャビティを構成するキャビティ凹部の底部に設けられるキャビティ駒を有する前記他方の金型とを備える樹脂モールド金型を用意する工程と、
    (b)前記一方の金型のパーティング面に、前記他方の金型側が前記実装部品となるように前記ワークを配置する工程と、
    (c)型開閉方向において相対的に進退動可能に分割して設けられた第1および第2駒を備える前記キャビティ駒を用いて、前記第1駒を前記実装部品に当接させて前記実装部品をクランプする工程と、
    (d)前記(c)工程の後に、前記キャビティに前記樹脂を注入し、前記基板と前記実装部品との間を含む前記キャビティ内を前記樹脂で充填する工程と、
    (e)前記(d)工程の後に、前記第2駒の端面と前記実装部品の反基板側表面とが水平となるように前記第2駒を前記第1駒に対して相対的に移動させて、前記キャビティ内に充填されている前記樹脂を加圧する工程と、
    を含むことを特徴とする樹脂モールド方法。
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