JP6442206B2 - 熱機器 - Google Patents

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本明細書で開示する技術は、熱機器に関する。
特許文献1に、熱媒体を循環させる循環ポンプと、熱媒体からの放熱による暖房を行う室内端末と、熱媒体を室内端末に流す室内端末経路と、室内端末経路より下流側に配置され、熱媒体を加熱するヒートポンプと、熱媒体を加熱する補助熱源機を備える熱機器が開示されている。この熱機器においては、循環ポンプで熱媒体を循環させながら、ヒートポンプおよび/または補助熱源機で熱媒体を加熱し、室内端末での熱媒体からの放熱によって暖房する暖房運転を実行可能である。
特開2014−016102号公報
上記のような熱機器において、ヒートポンプで熱媒体の冷却もできるようにすれば、循環ポンプで熱媒体を循環させながら、ヒートポンプで熱媒体を冷却し、室内端末での熱媒体への吸熱によって冷房する冷房運転も行うことが可能になる。しかしながら、上記のような熱機器においては、冷房運転を開始する際に、熱媒体の温度が比較的高温となっている場合がある。このような場合に、冷房運転によって熱媒体を循環させながらヒートポンプで熱媒体を冷却しても、熱媒体の温度が低下するまである程度の時間を要し、冷房運転の初期に比較的高温の熱媒体が室内端末に供給されてしまう。ユーザが冷房を望んでいるにも関わらず、室内端末での熱媒体からの放熱によって暖房が行われてしまうことになる。
本明細書は上記課題を解決する技術を提供する。本明細書では、冷房運転を実行可能な熱機器において、冷房運転の初期に比較的高温の熱媒体が室内端末に供給されてしまう事態を防ぐことが可能な技術を提供する。
本明細書が開示する別の熱機器は、熱媒体を循環させる循環ポンプと、熱媒体からの放熱による暖房または熱媒体への吸熱による冷房を行う室内端末と、熱媒体を室内端末に流す室内端末経路と、室内端末経路に並列に接続されたバイパス経路と、室内端末経路およびバイパス経路の上流側または下流側に配置され、熱媒体を加熱または冷却するヒートポンプと、熱媒体を加熱する補助熱源機と、室内端末経路を開閉する第1開閉弁と、バイパス経路を開閉する第2開閉弁と、補助熱源機よりも下流側に配置され、熱媒体と浴槽水の間で熱交換する追い焚き熱交換器を備えている。熱機器は、循環ポンプで熱媒体を循環させながら、補助熱源機で熱媒体を加熱し、追い焚き熱交換器での熱媒体と浴槽水の間での熱交換によって浴槽水を加熱する追い焚き運転と、第1開閉弁を開いて、第2開閉弁を閉じて、循環ポンプで熱媒体を循環させながら、ヒートポンプで熱媒体を冷却し、室内端末での熱媒体への吸熱によって冷房する冷房運転を実行可能であり、追い焚き運転を実行した後、冷房運転を実行する前に、第1開閉弁を閉じ、第2開閉弁を開いて、循環ポンプで熱媒体を循環させながら、ヒートポンプで熱媒体を冷却する予冷運転を実行する。
追い焚き運転を行った後は、熱機器の内部を循環する熱媒体が比較的高温となっている。このような状態から冷房運転を開始しようとすると、冷房運転の初期に比較的高温の熱媒体が室内端末に供給されてしまう。そこで、上記の熱機器では、追い焚き運転を実行した後、冷房運転を実行する前に、予冷運転を行って熱媒体の温度を低下させる。このような構成とすることによって、冷房運転の初期に比較的高温の熱媒体が室内端末に供給されてしまう事態を防ぐことができる。
上記の熱機器は、熱媒体からの放熱による暖房を行う暖房端末と、補助熱源機の下流側から分岐し、暖房端末に熱媒体を流す暖房端末経路と、暖房端末経路を開閉する第3開閉弁をさらに備えるように構成することができる。
上記の熱機器によれば、暖房端末において、補助熱源機により加熱された高温の熱媒体を利用した暖房を行うことができる。
本明細書が開示する技術によれば、冷房運転を実行可能な熱機器において、冷房運転の初期に比較的高温の熱媒体が室内端末に供給されてしまう事態を防ぐことができる。
実施例に係る熱機器2における沸上げ運転の様子を示す。 実施例に係る熱機器2における除霜運転の様子を示す。 実施例に係る熱機器2における非燃焼給湯運転の様子を示す。 実施例に係る熱機器2における燃焼給湯運転の様子を示す。 実施例に係る熱機器2における湯はり運転の様子を示す。 実施例に係る熱機器2における冷房運転の様子を示す。 実施例に係る熱機器2における暖房運転の様子を示す。 実施例に係る熱機器2における追い焚き運転の様子を示す。 実施例に係る熱機器2における予冷運転の様子を示す。
(実施例)
図1に示すように、本実施例に係る熱機器2は、タンクユニット4と、ヒートポンプユニット6と、熱源機ユニット8と、制御装置100を備えている。
ヒートポンプユニット6は、冷媒(例えばR410AといったHFC冷媒や、R744といったCO冷媒)を循環させるための冷媒循環路52と、空気熱交換器54と、ファン56と、圧縮機62と、三流体熱交換器58と、膨張弁60と、膨張弁バイパス路64と、開閉弁66と、四方弁68と、循環ポンプ22を備えている。
空気熱交換器54は、ファン56によって送風された外気と冷媒循環路52内の冷媒との間で熱交換させる。圧縮機62は、気相状態の冷媒を加圧して送り出す。三流体熱交換器58は、冷媒循環路52内の冷媒と、後述のタンク水循環路20内の水の間で熱交換させる。および/または、三流体熱交換器58は、冷媒循環路52内の冷媒と、後述のHP循環路88内の熱媒体との間で熱交換させる。膨張弁60は、液相状態の冷媒を断熱膨張させて減圧する。膨張弁バイパス路64は、一端が膨張弁60の上流側に接続され、他端が膨張弁60の下流側に接続されている。膨張弁バイパス路64内には、開閉弁66が備えられている。開閉弁66は、通常時は閉じられており、後述する除霜運転を行う際に開かれる。四方弁68は、4つのポートa、b、cおよびdを備えており、ポートaとポートbが連通し、かつポートcとポートdが連通した状態と、ポートaとポートdが連通し、かつポートbとポートcが連通した状態の間で切り換わる。
ヒートポンプユニット6において、三流体熱交換器58で冷媒から放熱させたい場合は、図1や図7に示すように、四方弁68を、ポートaとポートdが連通し、ポートbとポートcが連通した状態に切り換える。この場合、圧縮機62から送り出される高温高圧の気相状態の冷媒が、三流体熱交換器58へ流入する。冷媒は、三流体熱交換器58を通過する際に放熱して凝縮し、液相状態となる。三流体熱交換器58を通過した液相状態の冷媒は、膨張弁60で減圧される。膨張弁60を通過した低温低圧の液相状態の冷媒が、空気熱交換器54へ流入する。冷媒は、空気熱交換器54を通過する際に吸熱して蒸発し、気相状態となる。空気熱交換器54を通過した気相状態の冷媒は、圧縮機62へ戻される。上記のヒートポンプサイクルによって、ヒートポンプユニット6は、空気熱交換器54で外気から吸熱し、三流体熱交換器58で水および/または熱媒体に放熱する。すなわち、この場合、ヒートポンプユニット6は、水および/または熱媒体を加熱する。
ヒートポンプユニット6において、三流体熱交換器58で冷媒へ吸熱させたい場合は、図6や図9に示すように、四方弁68を、ポートaとポートbが連通し、ポートcとポートdが連通した状態に切り換える。この場合、圧縮機62から送り出される高温高圧の気相状態の冷媒が、空気熱交換器54へ流入する。冷媒は、空気熱交換器54を通過する際に放熱して凝縮し、液相状態となる。空気熱交換器54を通過した液相状態の冷媒は、膨張弁60で減圧される。膨張弁60を通過した低温低圧の液相状態の冷媒が、三流体熱交換器58へ流入する。冷媒は、三流体熱交換器58を通過する際に吸熱して蒸発し、気相状態となる。三流体熱交換器58を通過した気相状態の冷媒は、圧縮機62へ戻される。上記のヒートポンプサイクルによって、ヒートポンプユニット6は、空気熱交換器54で外気へ放熱し、三流体熱交換器58で熱媒体から吸熱する。すなわち、この場合、ヒートポンプユニット6は、熱媒体を冷却する。
タンクユニット4は、タンク10を備えている。タンク10は、ヒートポンプユニット6によって加熱された水を貯える。本実施例では、タンク10に貯えられる水は、水道水である。タンク10は、密閉型であり、断熱材によって外側が覆われている。タンク10内には満水まで水が貯留される。タンク10には、サーミスタ12、14、16、18がタンク10の高さ方向に略均等間隔で取り付けられている。各サーミスタ12、14、16、18は、その取付位置の水の温度を測定する。各サーミスタ12、14、16、18の検出温度から、タンク10の蓄熱状態を特定することができる。
タンク水循環路20は、上流端がタンク10の下部に接続されており、ヒートポンプユニット6の三流体熱交換器58を通過して、下流端がタンク10の上部に接続されている。タンク水循環路20には、循環ポンプ22が介装されている。循環ポンプ22は、タンク水循環路20内の水を上流側から下流側へ送り出す。三流体熱交換器58で放熱するようにヒートポンプユニット6を作動させて、循環ポンプ22を駆動すると、タンク10の下部の水が三流体熱交換器58に送られて加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。タンク10の内部には、低温の水の層の上に高温の水の層が積み重なった温度成層が形成される。
水道水導入路24は、上流端が熱機器2の外部の水道水供給源32に接続されている。水道水導入路24の下流側は、第1導入路24aと第2導入路24bに分岐している。第1導入路24aの下流端は、タンク10の下部に接続されている。第2導入路24bの下流端は、第1給湯路36の途中に接続されている。第1導入路24aには、逆止弁26が介装されている。第2導入路24bには、逆止弁28が介装されている。
第1給湯路36は、上流端がタンク10の上部に接続されている。上述したように、第1給湯路36の途中には、水道水導入路24の第2導入路24bが接続されている。第1給湯路36と第2導入路24bの接続部には、混合弁30が介装されている。混合弁30は、タンク10の上部から第1給湯路36へ流入する高温の水の流量と、第2導入路24bから第1給湯路36へ流入する低温の水道水の流量の割合を調整する。第2導入路24bとの接続部より下流側の第1給湯路36は、熱源機ユニット8の給湯加熱路37を通過して、第2給湯路39へ接続している。第1給湯路36と第2給湯路39の間は、熱源機バイパス路33によって接続されている。熱源機バイパス路33にはバイパス弁34が介装されている。第2給湯路39の下流端は給湯栓38に接続されている。
熱源機ユニット8は、シスターン70と、熱媒体加熱バーナ82と、水加熱バーナ81を備えている。シスターン70は、上部が開放されている容器であり、内部に熱媒体を貯留している。本実施例の熱媒体は例えば不凍液である。シスターン70には、熱媒体往路72の上流端が接続されている。熱媒体往路72には、循環ポンプ74が介装されている。循環ポンプ74を駆動すると、シスターン70内の熱媒体が熱媒体往路72に流れ込む。
熱媒体往路72の下流端は、バーナ加熱路73と、室内端末経路75と、端末バイパス路85に分岐している。室内端末経路75には、室内端末78が取り付けられる。本実施例の室内端末78は、例えば天井や床、壁面に埋設されるか、または室内の壁面に沿って設置されており、内部に熱媒体が流れる経路が形成された冷暖房パネルである。室内端末78は、熱媒体からの放熱によって暖房することもできるし、熱媒体への吸熱によって冷房することもできる。室内端末経路75には、第1開閉弁86が介装されている。端末バイパス路85には、第2開閉弁87が介装されている。
バーナ加熱路73には、熱媒体加熱バーナ82が介装されている。熱媒体加熱バーナ82は、バーナ加熱路73内の熱媒体を加熱する。バーナ加熱路73の下流端は、高温暖房循環路77と追い焚き循環路79に分岐している。高温暖房循環路77には、高温暖房端末76が取り付けられる。本実施例の高温暖房端末76は、例えば浴室暖房乾燥機である。高温暖房端末76は、供給される熱媒体の熱を利用して暖房する。なお、高温暖房端末76の内部には開閉弁が内蔵されており、高温暖房端末76での暖房を行う場合には開閉弁が開かれ、高温暖房端末76での暖房を行わない場合には開閉弁が閉じられている。室内端末経路75と高温暖房循環路77と端末バイパス路85は、それぞれの下流端で合流して、第1熱媒体復路84の上流端へ接続している。
第1熱媒体復路84の下流端は、HP循環路88とHPバイパス路94に分岐している。第1熱媒体復路84の下流端には、調整弁90が設けられている。調整弁90は、その開度を変化させることによって、第1熱媒体復路84からHP循環路88へ流れる熱媒体の流量と、第1熱媒体復路84からHPバイパス路94へ流れる熱媒体の流量の割合を変化させることができる。HP循環路88は、ヒートポンプユニット6の三流体熱交換器58を通過して、第2熱媒体復路96の上流端へ接続している。HPバイパス路94は、ヒートポンプユニット6の三流体熱交換器58を通過することなく、第2熱媒体復路96の上流端へ接続している。第2熱媒体復路96は、下流端がシスターン70に接続している。
追い焚き循環路79には、追い焚き熱動弁83と、追い焚き熱交換器97が介装されている。追い焚き熱動弁83は、追い焚き循環路79を開閉する。追い焚き熱交換器97では、追い焚き循環路79を流れる熱媒体と、浴槽水循環路91を流れる浴槽水の間で熱交換が行われる。追い焚き循環路79の下流端は、第2熱媒体復路96に接続している。
なお、以下の説明では、熱媒体が循環する、シスターン70、熱媒体往路72、バーナ加熱路73、室内端末経路75、端末バイパス路85、第1熱媒体復路84、HP循環路88、HPバイパス路94、第2熱媒体復路96、追い焚き循環路79を総称して、熱媒体循環回路ともいう。
浴槽水循環路91の上流端および下流端は、浴槽98の側部に接続している。浴槽水循環路91には、浴槽水循環ポンプ99が介装されている。浴槽水循環ポンプ99が駆動すると、浴槽98から吸い出された浴槽水が、追い焚き熱交換器97を通過して、浴槽98へ戻される。
給湯加熱路37には、水加熱バーナ81が介装されている。給湯加熱路37の水加熱バーナ81よりも下流側から、浴槽注湯路40が分岐している。浴槽注湯路40には、浴槽注湯路40を開閉する注湯電磁弁42が介装されている。浴槽注湯路40の下流端は、浴槽水循環ポンプ99に接続している。
制御装置100は、CPU、ROM、RAM等を備えている。ROMには各種の運転プログラムが格納されている。RAMには、制御装置100に入力される各種信号や、CPUが処理を実行する過程で生成される種々のデータが一時的に記憶される。制御装置100では、CPUがROMやRAMに記憶された情報に基づいて、タンクユニット4、ヒートポンプユニット6、熱源機ユニット8の各構成要素の動作を制御する。また、制御装置100には、図示しないリモコンが接続されている。リモコンには、ユーザが熱機器2を操作するための各種のスイッチや、ユーザに熱機器2の動作状態を表示する液晶表示器等が設けられている。
次いで、本実施例の熱機器2の動作について説明する。以下では、熱機器2が実施する、沸上げ運転、除霜運転、給湯運転、湯はり運転、冷房運転、暖房運転、追い焚き運転および予冷運転について順に説明する。
(沸上げ運転)
図1に示すように、沸上げ運転は、タンク10内の水をヒートポンプユニット6で加熱し、高温となった水をタンク10に戻す運転である。沸上げ運転を実行する際には、制御装置100は、四方弁68を、ポートaとポートdが連通し、ポートbとポートcが連通した状態に切り換えるとともに、圧縮機62およびファン56を駆動する。この際、開閉弁66は閉じられている。また、制御装置100は、循環ポンプ22を駆動する。
圧縮機62の駆動により、冷媒循環路52内の冷媒は、圧縮機62、三流体熱交換器58、膨張弁60、空気熱交換器54の順に循環する。この場合、三流体熱交換器58を通過する冷媒循環路52内の冷媒は、高温高圧の気体状態である。また、循環ポンプ22の駆動により、タンク水循環路20内をタンク10内の水が循環する。即ち、タンク10の下部に存在する水がタンク水循環路20内に導入され、導入された水が三流体熱交換器58を通過する際に、冷媒循環路52内の冷媒の熱によって加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の水が貯められる。タンク10の内部が高温の水で満たされた満蓄状態となると、制御装置100は、沸上げ運転を終了する。
(除霜運転)
図2に示すように、除霜運転は、外気温が低い状況において、ヒートポンプユニット6の空気熱交換器54に付着した霜を除去するための運転である。制御装置100から除霜運転の開始が指示されると、ヒートポンプユニット6では、開閉弁66を開いた状態で、圧縮機62を駆動する。この際、ファン56は停止した状態のままである。これにより、冷媒が高温のまま空気熱交換器54を通過して、空気熱交換器54に付着した霜を除去することができる。所定時間が経過して、空気熱交換器54に付着した霜が除去されると、制御装置100は、除霜運転を終了する。
(給湯運転)
図3や図4に示すように、給湯運転は、給湯設定温度に調温された水を給湯栓38に供給する運転である。給湯運転は、上記の沸上げ運転と並行して行うこともできる。給湯栓38が開かれると、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の水が、第1給湯路36を介して給湯栓38に供給される。
制御装置100は、タンク10から第1給湯路36に供給される水の温度(即ち、サーミスタ12の検出温度)が、給湯設定温度より高い場合には、図3に示すように、混合弁30を駆動して第2導入路24bから第1給湯路36に水道水を導入する。従って、タンク10から供給された水と第2導入路24bから供給された水道水とが、第1給湯路36内で混合される。制御装置100は、給湯栓38に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、混合弁30の開度を調整する。このような態様での給湯運転を、非燃焼給湯運転ともいう。
一方、制御装置100は、タンク10から第1給湯路36に供給される水の温度が、給湯設定温度より低い場合には、図4に示すように、水加熱バーナ81によって第1給湯路36を通過する水を加熱する。制御装置100は、給湯栓38に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、水加熱バーナ81の出力を制御する。このような態様での給湯運転を、燃焼給湯運転ともいう。
(湯はり運転)
図5に示すように、湯はり運転は、湯はり設定温度で浴槽98に湯はりをする運転である。ユーザが湯はり運転の開始を指示すると、熱機器2は湯はり運転を開始する。湯はり運転においては、制御装置100は、注湯電磁弁42を開く。注湯電磁弁42が開かれると、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の水が、第1給湯路36、給湯加熱路37、浴槽注湯路40、浴槽水循環路91を介して浴槽98に供給される。湯はり運転においては、給湯運転と同様にして、浴槽注湯路40に供給される水の温度を湯はり設定温度に調整する。浴槽98に供給される水の流量が湯はり設定水量に達すると、制御装置100は、湯はり運転を終了する。
(冷房運転)
図6に示すように、冷房運転は、室内端末78によって冷房する運転である。ユーザによって冷房運転の実行が指示されると、制御装置100は、第1開閉弁86を開き、第2開閉弁87を閉じた状態で、循環ポンプ74を駆動する。さらに、制御装置100は、四方弁68を、ポートaとポートbが連通し、ポートcとポートdが連通した状態に切り換えるとともに、圧縮機62およびファン56を駆動する。これによって、冷媒循環路52の冷媒は膨張弁60で減圧されて低温低圧の液体状態となり、三流体熱交換器58を通過する際に冷却された熱媒体が、シスターン70を経て、室内端末78に供給される。冷房運転においては、制御装置100は、室内端末78に供給される熱媒体の温度が冷房設定温度となるように、ヒートポンプユニット6の動作を制御する。
(暖房運転)
図7に示すように、暖房運転は、室内端末78や高温暖房端末76によって暖房する運転である。ユーザによって暖房運転の実行が指示されると、制御装置100は、第1開閉弁86を開き、第2開閉弁87を閉じた状態で、循環ポンプ74を駆動する。さらに、制御装置100は、四方弁68を、ポートaとポートdが連通し、ポートbとポートcが連通した状態に切り換えるとともに、圧縮機62およびファン56を駆動する。これによって、冷媒循環路52の冷媒は圧縮機62で加圧されて高温高圧の気体状態となり、三流体熱交換器58を通過する際に加熱された熱媒体が、シスターン70を経て、室内端末78や高温暖房端末76に供給される。さらに、制御装置100は、必要に応じて熱媒体加熱バーナ82を作動する。これにより、高温暖房端末76には、熱媒体加熱バーナ82での加熱によってより高温となった熱媒体が供給される。暖房運転においては、制御装置100は、室内端末78に供給される熱媒体の温度が低温暖房設定温度となるように、また高温暖房端末76に供給される熱媒体の温度が高温暖房設定温度となるように、調整弁90の開度や、ヒートポンプユニット6の動作や、熱媒体加熱バーナ82の出力を制御する。
(追い焚き運転)
図8に示すように、追い焚き運転は、浴槽98に貯められた浴槽水を追い焚きする運転である。ユーザが追い焚き運転の開始を指示すると、熱機器2は追い焚き運転を開始する。追い焚き運転においては、制御装置100は、浴槽水循環ポンプ99を駆動する。また、制御装置100は、第1開閉弁86と第2開閉弁87を閉じ、追い焚き熱動弁83を開いた状態で、循環ポンプ74を駆動する。追い焚き運転においては、暖房運転と同様にして、ヒートポンプユニット6による熱媒体の加熱と、熱媒体加熱バーナ82による熱媒体の加熱が行われる。これにより、浴槽98から浴槽水が吸い出されて、追い焚き熱交換器97で熱媒体との熱交換によって加熱される。加熱された浴槽水は、浴槽98へ戻される。
本実施例の熱機器2においては、追い焚き運転において、第1開閉弁86と第2開閉弁87を閉じて、室内端末78とヒートポンプユニット6に熱媒体が流れないようにしている。追い焚き運転は、暖房を行わない時期にも行われる。追い焚き運転を行っている間、熱媒体循環回路を循環する熱媒体は比較的高温となる。この比較的高温の熱媒体が室内端末78に流れると、ユーザが望んでいないにも関わらず、室内端末78で熱媒体から放熱して暖房してしまうおそれがある。また、比較的高温の熱媒体をヒートポンプユニット6で加熱すると、低いエネルギー効率でヒートポンプユニット6を動作させることになる。そこで、本実施例の熱機器2では、追い焚き運転の際に第1開閉弁86と第2開閉弁87を閉じて、室内端末78とヒートポンプユニット6に熱媒体が循環しないようにしている。このような構成とすることで、追い焚き運転時に室内端末78で熱媒体から放熱してしまう事態を防ぐとともに、熱媒体が循環する経路を少なくして、循環ポンプ74の負荷を低減することができる。
(予冷運転)
追い焚き運転を行った後に、冷房運転を行う場合がある。この場合、追い焚き運転の熱媒体の経路と冷房運転の熱媒体の経路が一部共通していることから、追い焚き運転によって熱媒体が比較的高温となっているため、追い焚き運転から冷房運転にすぐに切り換えてしまうと、冷房運転の初期において比較的高温の熱媒体が室内端末78に流れて、ユーザが冷房を望んでいるにも関わらず、暖房が行われてしまうことになる。そこで、本実施例の熱機器2では、追い焚き運転を実行した後、冷房運転を実行する前に、熱媒体循環回路を循環する熱媒体を冷却する予冷運転を行う。
図9に示すように、予冷運転では、制御装置100は、第2開閉弁87を開き、第1開閉弁86を閉じた状態で、循環ポンプ74を駆動する。さらに、制御装置100は、四方弁68を、ポートaとポートbが連通し、ポートcとポートdが連通した状態に切り換えるとともに、圧縮機62およびファン56を駆動する。これによって、冷媒循環路52の冷媒は膨張弁60で減圧されて低温低圧の液体状態となり、三流体熱交換器58で熱媒体が冷却されて、熱媒体循環回路を循環する熱媒体の温度が低下する。なお、予冷運転においては、制御装置100は、第1熱媒体復路84を流れる熱媒体の全量がHP循環路88へ流れ、HPバイパス路94には熱媒体が流れないように、調整弁90の開度を調整する。これによって、熱媒体循環回路を流れる熱媒体の温度を速やかに低下させることができる。熱媒体循環回路を循環する熱媒体の温度が十分に低下すると、制御装置100は、予冷運転を終了して、図6に示す冷房運転を開始する。これによって、冷房運転の初期から、低温の熱媒体を室内端末78に供給することができる。
なお、上記の予冷運転の終了判断は、種々の観点から行うことができる。例えば、制御装置100は、予冷運転を開始してから所定時間が経過したときに、予冷運転を終了するように構成してもよい。あるいは、制御装置100は、熱媒体循環回路を循環する熱媒体の温度(例えば第1熱媒体復路84を流れる熱媒体の温度)が所定の冷房基準温度を下回ったときに、予冷運転を終了するように構成してもよい。また、予冷運転を開始するタイミングは、追い焚き運転の終了後に必ず行うようにしてもよいし、追い焚き運転の終了後、冷房運転が指示された時点で行うようにしてもよい。
なお、上記の実施例では、熱媒体循環路において、HP循環路88およびHPバイパス路94が、室内端末経路75および端末バイパス路85よりも下流側に配置されている構成について説明したが、HP循環路88およびHPバイパス路94は、室内端末経路75および端末バイパス路85よりも上流側に配置されて、熱媒体は室内端末経路75および端末バイパス路85よりも上流側で加熱または冷却されるようにしてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 熱機器
4 タンクユニット
6 ヒートポンプユニット
8 熱源機ユニット
10 タンク
12、14、16、18 サーミスタ
20 タンク水循環路
22 循環ポンプ
24 水道水導入路
24a 第1導入路
24b 第2導入路
26、28 逆止弁
30 混合弁
32 水道水供給源
33 熱源機バイパス路
34 バイパス弁
36 第1給湯路
37 給湯加熱路
38 給湯栓
39 第2給湯路
40 浴槽注湯路
42 注湯電磁弁
52 冷媒循環路
54 空気熱交換器
56 ファン
58 三流体熱交換器
60 膨張弁
62 圧縮機
64 膨張弁バイパス路
66 開閉弁
68 四方弁
70 シスターン
72 熱媒体往路
73 バーナ加熱路
74 循環ポンプ
75 室内端末経路
76 高温暖房端末
77 高温暖房循環路
78 室内端末
79 追い焚き循環路
81 水加熱バーナ
82 熱媒体加熱バーナ
83 追い焚き熱動弁
84 第1熱媒体復路
85 端末バイパス路
86 第1開閉弁
87 第2開閉弁
88 HP循環路
90 調整弁
91 浴槽水循環路
94 HPバイパス路
96 第2熱媒体復路
97 追い焚き熱交換器
98 浴槽
99 浴槽水循環ポンプ
100 制御装置

Claims (2)

  1. 熱媒体を循環させる循環ポンプと、
    熱媒体からの放熱による暖房または熱媒体への吸熱による冷房を行う室内端末と、
    熱媒体を室内端末に流す室内端末経路と、
    室内端末経路に並列に接続されたバイパス経路と、
    室内端末経路およびバイパス経路の上流側または下流側に配置され、熱媒体を加熱または冷却するヒートポンプと、
    熱媒体を加熱する補助熱源機と、
    室内端末経路を開閉する第1開閉弁と、
    バイパス経路を開閉する第2開閉弁と、
    補助熱源機よりも下流側に配置され、熱媒体と浴槽水の間で熱交換する追い焚き熱交換器を備えており、
    循環ポンプで熱媒体を循環させながら、補助熱源機で熱媒体を加熱し、追い焚き熱交換器での熱媒体と浴槽水の間での熱交換によって浴槽水を加熱する追い焚き運転と、
    第1開閉弁を開いて、第2開閉弁を閉じて、循環ポンプで熱媒体を循環させながら、ヒートポンプで熱媒体を冷却し、室内端末での熱媒体への吸熱によって冷房する冷房運転を実行可能であり、
    追い焚き運転を実行した後、冷房運転を実行する前に、第1開閉弁を閉じ、第2開閉弁を開いて、循環ポンプで熱媒体を循環させながら、ヒートポンプで熱媒体を冷却する予冷運転を実行する、熱機器。
  2. 熱媒体からの放熱による暖房を行う暖房端末と、
    補助熱源機の下流側から分岐し、暖房端末に熱媒体を流す暖房端末経路と、
    暖房端末経路を開閉する第3開閉弁をさらに備える、請求項1の熱機器。
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