JP6439526B2 - 車両用内燃機関の排気ガス還流装置 - Google Patents

車両用内燃機関の排気ガス還流装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6439526B2
JP6439526B2 JP2015057827A JP2015057827A JP6439526B2 JP 6439526 B2 JP6439526 B2 JP 6439526B2 JP 2015057827 A JP2015057827 A JP 2015057827A JP 2015057827 A JP2015057827 A JP 2015057827A JP 6439526 B2 JP6439526 B2 JP 6439526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
vehicle
egr
egr valve
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015057827A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016176421A (ja
Inventor
英明 岡村
英明 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2015057827A priority Critical patent/JP6439526B2/ja
Publication of JP2016176421A publication Critical patent/JP2016176421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6439526B2 publication Critical patent/JP6439526B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Description

本発明は、車両用内燃機関の排気ガス還流装置に関し、特に、EGRバルブおよびEGRクーラを含んだ車両用内燃機関の排気ガス還流装置に関する。
自動車等の車両に搭載される内燃機関には排気ガス還流装置(Exhaust Gas Recirculation(EGR)装置)が設けられている。この排気ガス還流装置は、内燃機関の燃焼室から排気通路に排出される燃焼後の排気の一部を、EGR配管を介して吸気管に導き、吸気管を流れる吸気と混合させて燃焼室に還流させる。
EGR配管を流れる排気ガスの流量は、EGR配管に設けられるEGRバルブにより調整される。この排気ガス還流装置によって、主として排気中の窒素酸化物(NOx)を低減させることができ、内燃機関の部分負荷時における燃費向上を図ることができる。
従来のこの種のEGRバルブを備えた内燃機関としては、弁アクチュエータ(駆動アクチュエータ)をエンジン本体の車幅方向端部から外側に突出させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−92598号公報
このような従来の車両用内燃機関の排気ガス還流装置にあっては、内燃機関を車体の下部に設置した場合に、弁アクチュエータの下側が路面側に突出してしまう。このため、雨水等の水が弁アクチュエータに浸入し易くなり、弁アクチュエータを備えた排気ガス還流装置の信頼性が低下するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、車体の下部に設置される内燃機関に取付けられた排気ガス還流装置が水に晒されることを抑制して、信頼性の高い車両用内燃機関の排気ガス還流装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、車体の底部よりも下方において車両の前後方向に延びる左右一対のサイドフレームの間に、クランク軸が車両の前後方向に向くようにして設置され、車両の幅方向一側面に吸気系部材が取付けられるとともに車両の幅方向他側面に排気系部材が取付けられるエンジン本体を有し、エンジン本体の車両の前後方向後端部に変速機が連結されるとともに、エンジン本体に、エンジン本体から排気系部材を通して排出された排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置が取付けられた車両用内燃機関の排気ガス還流装置であって、排気系部材および吸気系部材に連結され、排気系部材を流れる排気ガスの一部を吸気系部材に還流するEGR配管と、EGR配管を流れる排気ガスの流量を調整するEGRバルブと、EGR配管を流れる排気ガスを冷却するEGRクーラとを備え、車両の幅方向において、排気ガス浄化装置が、一方のサイドフレームと変速機とで挟まれた空間部の下方で、一方のサイドフレームに寄った位置に設置され、EGRクーラが、空間部のうち、排気ガス浄化装置と変速機とで挟まれた領域の上方の領域に設置され、EGRバルブが、一方のサイドフレームと並ぶ高さ位置に設置され、かつ、車両の幅方向において一方のサイドフレーム側に位置するEGRクーラの上流端に取付けられ、EGRバルブが、空間部において排気ガス浄化装置と上下方向で重なるように設置され、EGRバルブが一方のサイドフレーム、変速機、排気ガス浄化装置および車体の底部によって囲まれているものから構成されている。
このように上記の本発明によれば、EGRバルブを一方のサイドフレーム、変速機、排気ガス浄化装置および車体の底部によって囲むことができる。このため、ダイヤフラム式のEGRバルブのように駆動アクチュエータに大気に連通する空気孔が形成されるEGRバルブを用いた場合において、車両の走行時や洗車時に、空気孔から駆動アクチュエータの内部に水が浸入することを防止できる。
したがって、EGRバルブの劣化や腐食等を防止でき、EGRバルブの信頼性を向上できる。
また、EGRクーラを、空間部のうち、排気ガス浄化装置と変速機とで挟まれた領域の上方の領域に設置したので、EGRクーラが排気ガス浄化装置の熱の影響を受け難くできる。このため、EGRクーラの冷却性を向上できる。
以上の結果、排気ガス還流装置の信頼性を向上できる。
図1は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、車両の平面図である。 図2は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、車両の側面図である。 図3は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、車両の背面図である。 図4は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、エンジンおよび変速機の平面図である。 図5は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、エンジンおよび変速機の側面図である。 図6は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、エンジンおよび変速機の背面図である。 図7は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、EGRバルブの断面図である。 図8は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、他の形状の車体を有する車両に取付けられたエンジンおよび変速機の側面図である。 図9は、本発明の車両用内燃機関の排気ガス還流装置の一実施の形態を示す図であり、他の形状の車体を有する車両に取付けられたエンジンおよび変速機の背面図である。
以下、本発明に係る車両用内燃機関の排気ガス還流装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図9は、本発明に係る一実施の形態の車両用内燃機関の排気ガス還流装置を示す図である。なお、図1〜図9において、上下左右方向は、車両に搭乗する運転者から見た方向を示している。
まず、構成を説明する。
図1〜図3において、車両1は、車体2を備えており、車体2は、車両1の前後方向前方に設けられ、搭乗者が搭乗するキャビン3と、キャビン3の後方に設置され、荷物が載置される荷台4とを含んで構成される。なお、前や後という表現は、車両1の前後方向の前および後を表し、左右方向は、車両1の幅方向(以下、単に車幅方向ともいう)を表す。
荷台4は、荷台4の前端部4aがキャビン3の後端部3aとの間に前後方向の隙間を挟んで対向している。キャビン3および荷台4の下方には車両1の前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム5L、5Rが設けられており、キャビン3および荷台4は、サイドフレーム5L、5Rに搭載されている。
図3において、サイドフレーム5L、5Rには車幅方向に延びるクロスメンバ6が設けられており、クロスメンバ6には内燃機関であるエンジン7が載置されている。エンジン7は、キャビン3および荷台4の下部においてサイドフレーム5L、5Rの間に設置されている。
図5、図6において、エンジン7は、シリンダブロック8と、シリンダブロック8の上部に設けられたシリンダヘッド9と、シリンダヘッド9の上部に設けられたシリンダヘッドカバー10と、シリンダブロック8の下部に設けられ、オイルが貯留されるオイルパン11とを備えている。なお、本実施の形態のシリンダブロック8、シリンダヘッド9、シリンダヘッドカバー10およびオイルパン11は、本発明のエンジン本体を構成する。
シリンダブロック8には図示しない気筒が設けられており、気筒の内部には図示しないピストンが上下動自在に設けられている。シリンダブロック8には図示しないクランク軸が設けられており、ピストンの上下運動は、シリンダ軸の回転運動に変換される。
本実施の形態のエンジン7は、クランク軸が前後方向に向くようにして設置されている(図1、図4にクランク軸の軸線を軸線12で示す)。図1〜図6において、シリンダブロック8の後端部には変速機13が連結されており、変速機13は、クランク軸の回転を変速して左右の駆動輪14L、14R(図3参照)に伝達する。
図3において、エンジン7は、気筒軸15が車両1の前後方向の水平軸に対して左斜め下方に傾くように設置されており、エンジン7は、サイドフレーム5Rに対向する車幅方向一側面に吸気取付け面16を有し、サイドフレーム5Lに対向する車幅方向他側面に排気取付け面17を有する。
図3、図4に示すように、吸気取付け面16側において、シリンダヘッド9には吸気マニホールド18が設けられており、吸気マニホールド18は、図示しないエアクリーナによって浄化された空気をシリンダヘッド9に吸入する。
シリンダヘッド9には図示しない吸気ポートが形成されており、吸気ポートは、気筒に連通している。これにより、吸気ポートから吸入された空気は、気筒に導入される。ここで、本実施の形態の吸気マニホールド18は、本発明の吸気系部材を構成する。
排気取付け面17側において、シリンダヘッド9には図示しない排気マニホールドが取付けられており、排気マニホールドには、各気筒に連通する図示しない排気ポートのそれぞれから排気ガスが導入され、この排気ガスをまとめて過給機19に排出する。本実施の形態の過給機19は、排気マニホールドと一体的であり、排気マニホールドを含んで構成されている。
なお、図3において、図面の煩雑を避けるため、吸気取付け面16および排気取付け面17に相当する符号をエンジン7から離して付しているが、吸気取付け面16および排気取付け面17は、シリンダヘッド9の壁面である。
図5に示すように排気取付け面17側において、シリンダヘッド9には過給機19が取付けられており、過給機19は、コンプレッサハウジング19Aおよびタービンハウジング19Bを備えている。
タービンハウジング19Bは、排気マニホールドと一体に設けられているとともに、内部に図示しないタービンホイールを内蔵しており、タービンホイールが排気ガスの圧力によって回転する。
コンプレッサハウジング19Aは、図示しないアウトレット配管を通して吸気マニホールド18または吸気マニホールド18の上流側の図示しない吸気管に連結されている。コンプレッサハウジング19Aは、図示しないコンプレッサホイールを内蔵しており、コンプレッサホイールは、タービンホイールと一体で回転する。
この過給機19は、排気マニホールドから排気された排気ガスのエネルギーによってタービンホイールが回転すると、タービンホイールと一体で回転するコンプレッサホイールが吸入空気を過給し、吸気マニホールド18を通して吸気ポートに導く。
タービンハウジング19Bには排気管20を介して排気ガス浄化装置21が接続されており、排気ガス浄化装置21は、タービンハウジング19Bから排気管20を通して導入された排気ガスを導入し、排気管22を通して外部に排出する。ここで、本実施の形態の過給機19、排気管20は、本発明の排気系部材を構成する。
図5において、エンジン7には排気ガス還流装置23が設けられている。排気ガス還流装置23は、EGR(Exhaust Gas Recirculation)インレット配管24と、EGRバルブ25と、EGRクーラ26と、EGRアウトレット配管27とを備えている。
EGRインレット配管24の上流端は、過給機19のタービンハウジング19Bに接続されており、EGRインレット配管24の下流端は、EGRバルブ25に接続されている。EGRバルブ25は、EGRインレット配管24、EGRクーラ26およびEGRアウトレット配管27を流れる排気ガスの流量を調整する。ここで、上流、下流とは、排気ガスの流れる方向を表す。
EGRバルブ25にはEGRクーラ26が接続されている。EGRクーラ26は、内部に排気ガスが流れる図示しないインナ配管と、インナ配管を取り囲んでインナ配管との間で冷却水が流通する冷却水通路を形成するアウタ配管26Aとを備えている。
図4、図6において、アウタ配管26Aには冷却水通路に冷却水を導入する冷却水導入管28Aと、冷却水通路から冷却水を排出する冷却水排出管28Bとが接続されており、図示しないラジエータによって冷却された冷却水が冷却水導入管28Aを通して冷却水通路に導入される。このため、EGRクーラ26のインナ配管を流れる排気ガスが冷却水によって冷却される。
EGRアウトレット配管27の上流端は、EGRクーラ26に接続されており、EGRアウトレット配管27の下流端は、吸気マニホールド18に接続される。ここで、EGRインレット配管24およびEGRアウトレット配管27は、本発明のEGR配管を構成する。
以上の構成を有する排気ガス還流装置23は、シリンダヘッド9から過給機19に排出される排気ガスの一部を、EGRインレット配管24からEGRバルブ25、EGRクーラ26およびEGRアウトレット配管27を介して吸気マニホールド18に導入する。
これにより、吸気マニホールド18において、新気と排気ガス還流装置23から還流される排気ガスとが混合されて気筒内の図示しない燃焼室に導入され、主として排気中の窒素酸化物(NOx)を低減させることができ、エンジン7の部分負荷時における燃費を向上できる。
図7において、EGRバルブ25は、EGRバルブ本体31と、駆動アクチュエータ32を含んで構成される。
EGRバルブ本体31は、EGRインレット配管24からの排気ガスが導入される排気ガス入口部33aおよびEGRクーラ26に排気ガスを排出する排気ガス出口部33bが形成される下ケーシング33を備えている。
下ケーシング33の内部には弁軸34が摺動自在に設けられており、弁軸34の先端には弁体35が取付けられている。弁体35は、排気ガス入口部33aを開閉するようになっており、弁体35によって排気ガス入口部33aの開度を調整することにより、EGRインレット配管24からEGRクーラ26に流れる排気ガスの流量が調整される。
駆動アクチュエータ32は、下ケーシング33に取付けられた上ケーシング36を備えており、上ケーシング36にはダイヤフラム37およびコイルスプリング38が収容されている。
ダイヤフラム37は、上ケーシング36を負圧室39と大気室40とに区画しており、コイルスプリング38は、ダイヤフラム37を下方に付勢する。ダイヤフラム37には弁軸34の上端が取付けられており、ダイヤフラム37がコイルスプリング38によって付勢されると、弁体35が排気ガス入口部33aを閉止する。
負圧室39には図示しない負圧管が取付けられており、負圧室39には負圧管を通して吸気系部材の吸入負圧が導入され、負圧室39に発生する負圧によってダイヤフラム37がコイルスプリング38の付勢力に抗して排気ガス入口部33aを開放する。これにより、排気ガス入口部33aと排気ガス出口部33bとが連通する。上ケーシング36には空気孔36aが形成されており、この空気孔36aは、上ケーシング36の円周方向に沿って複数個形成されている。
図3、図6に示すように、車幅方向において、排気ガス浄化装置21は、サイドフレーム5Lと変速機13とで挟まれた空間部51の下方で、サイドフレーム5Lに寄った位置に設置されている。
図6において、EGRクーラ26は、空間部51のうち、排気ガス浄化装置21と変速機13とで挟まれた領域Hの上方の領域に設置されている。
図4〜図6において、EGRバルブ25は、車幅方向においてサイドフレーム5L側に位置するEGRクーラ26の上流端26aに取付けられている。また、図6において、EGRクーラ26は、空間部51において排気ガス浄化装置21と上下方向で重なるように設置される。
図5に示すように、鉛直方向において、EGRクーラ26の上流端26aは、サイドフレーム5Lと並ぶ高さ位置で排気ガス浄化装置21に近づくように設置されている。図6において、EGRクーラ26の下流端26bは、変速機13の上端部13aよりも低い位置に設置されており、EGRクーラ26は、その上流端26aが下流端26bよりも低くなるように傾斜している。
図4において、駆動アクチュエータ32は、EGRバルブ本体31の後端部に取付けられている。また、車両1の平面視において、EGRバルブ本体31の延びる方向の中心線と駆動アクチュエータ32の延びる方向の中心線とを結んだ軸線52は、クランク軸の軸線12に対して変速機13側からサイドフレーム5L側に向けて所定角度θだけ傾斜している。
図5において、EGRクーラ26およびEGRバルブ25は、荷台4の前端部4aの下方に設置されており、EGRクーラ26は、車幅方向と略同方向に延びている。
次に、作用を説明する。
本実施の形態のダイヤフラム式のEGRバルブ25は、空気孔36aが形成される駆動アクチュエータ32を備えている。このようなEGRバルブ25には車両1の走行時の雨水や洗車時の水が空気孔36aを介して駆動アクチュエータ32の上ケーシング28に浸入し、ダイヤフラム37に付着してダイヤフラム37の劣化や腐食に至るおそれがある。
また、上ケーシング36から下ケーシング33を伝って弁体35に付着し、弁体35の劣化や腐食に至るおそれがある。この結果、EGRバルブ25を備えた排気ガス還流装置23の信頼性が低下するおそれがある。
また、荷台4の底部4bにおいて排気ガス浄化装置21から上昇する熱が滞留する。これにより、この滞留した熱にEGRクーラ26やEGRバルブ25が晒されてしまうおそれがあり、排気ガス還流装置23の信頼性がより一層低下するおそれがある。
これに対して、本実施の形態の排気ガス還流装置23によれば、過給機19と吸気マニホールド18に連結され、過給機19を流れる排気ガスの一部を吸気マニホールド18に還流するEGRインレット配管24およびEGRアウトレット配管27と、EGRインレット配管24およびEGRアウトレット配管27を流れる排気ガスの流量を調整するEGRバルブ25と、EGRインレット配管24およびEGRアウトレット配管27を流れる排気ガスを冷却するEGRクーラ26とを備えている。
さらに、本実施の形態の排気ガス還流装置23によれば、車幅方向において、排気ガス浄化装置21を、サイドフレーム5Lと変速機13とで挟まれた空間部51の下方で、サイドフレーム5Lに寄った位置に設置し、EGRクーラ26を、空間部51のうち、排気ガス浄化装置21と変速機13とで挟まれた領域の上方の領域に設置し、EGRバルブ25を、サイドフレーム5Lと並ぶ高さ位置に設置し、かつ、車幅方向においてサイドフレーム5L側に位置するEGRクーラ26の上流端に取付け、EGRバルブ25を、空間部51において排気ガス浄化装置21と上下方向で重なるように設置した。
これにより、EGRバルブ25をサイドフレーム5L、変速機13、排気ガス浄化装置21および荷台4の底部4bによって囲むことができる。このため、車両1の走行時や洗車時に、駆動アクチュエータ32の空気孔36aから駆動アクチュエータ32の内部に水が浸入することを防止できる。
したがって、EGRバルブ25の内部の弁体35等の劣化や腐食等を防止でき、EGRバルブ25の信頼性を向上できる。
なお、図5、図6において、符号W1は、車両1の走行時の水の流れを示し、図6において、符号W2は、洗車時の水の流れを示す。
また、EGRクーラ26を、空間部51のうち、排気ガス浄化装置21と変速機13とで挟まれた領域Hの上方の領域に設置したので、EGRクーラ26が排気ガス浄化装置21の熱の影響を受け難くできる。このため、EGRクーラ26の冷却性を向上できる。
以上の結果、排気ガス還流装置23の信頼性を向上できる。
また、本実施の形態の排気ガス還流装置23によれば、鉛直方向において、EGRクーラ26の上流端26aが、サイドフレーム5Lと並ぶ高さ位置で排気ガス浄化装置21に近づくように設置されるとともに、EGRクーラ26の下流端26bが変速機13の上端部13aよりも低い位置に設置され、EGRクーラ26が、その上流端26aが下流端26bよりも低くなるように傾斜される。
これにより、鉛直方向においてEGRバルブ25と荷台4の底部4bとの距離(図5に距離L1で示す)を拡大できる。また、排気ガス浄化装置21とEGRバルブ25との間の距離(図5の距離L2で示す)を、荷台4の底部4bとEGRバルブ25との距離L1よりも短くできる。
このため、車両1の走行時において、駆動輪14L、14Rによって水が車両1の下方から車両1の上方に撥ね上げられた場合に、この水が排気ガス浄化装置21とEGRバルブ25との間に浸入することを抑制できる。したがって、駆動アクチュエータ32の空気孔36aから駆動アクチュエータ32の内部に水が浸入することを防止できる。
さらに、EGRバルブ25の上方の空間を拡大することができるので、車両1の停止後に排気ガス浄化装置21の熱が荷台4の底部4b近傍に滞留したとしても、EGRバルブ25が熱に長時間晒されてしまうことを防止できる。
また、EGRバルブ25の上方の空間を拡大することで、EGRバルブ25と荷台4の底部4bとの通気性を高めることができ、EGRバルブ25の上方に熱(図5に熱E1で示す)が滞留することを防止できる。
また、本実施の形態の排気ガス還流装置23によれば、EGRバルブ25が、EGRインレット配管24およびEGRアウトレット配管27の開度を調整する弁体35を有し、EGRクーラ26が連結されたEGRバルブ本体31と、EGRバルブ本体31の後端部に取付けられ、弁体35を駆動する駆動アクチュエータ32とを含んで構成される。
これに加えて、車両1の平面視において、EGRバルブ本体31の延びる方向の中心線と駆動アクチュエータ32の延びる方向の中心線とを結んだ軸線52を、クランク軸の軸線12に対して変速機13側からサイドフレーム5L側に向けて所定角度θだけ傾斜させた。
これにより、駆動アクチュエータ32をサイドフレーム5Lに近づけることができ、駆動アクチュエータ32とサイドフレーム5Lとの間の車幅方向の空間を小さくできる。このため、空気孔36aから駆動アクチュエータ32の内部に水が浸入することを防止できる。
また、本実施の形態の排気ガス還流装置23によれば、車体2を、車両1の前後方向前方に設けられたキャビン3と、キャビン3の後方に設置され、サイドフレーム5L、5Rの上方に設けられた荷台4とを含んで構成し、EGRクーラ26およびEGRバルブ25を、荷台4の前端部4aの下方に設置した。
これにより、排気ガス浄化装置21から発生する熱をキャビン3と荷台4との間の隙間から上方に流し易い。これに加えて、EGRバルブ25またはEGRクーラ26の上方に滞留する熱をキャビン3と荷台4との間の隙間から上方に流し易い(図5においてキャビン3と荷台4との間の隙間から上方に流れる熱を熱E2で示す)。このため、EGRクーラ26とEGRバルブ25との周辺の通気性を良好にできる。
さらに、EGRバルブ25を荷台4の下方に設置することでEGRバルブ25を荷台4で覆うことができ、空気孔36aから駆動アクチュエータ32の内部に水が浸入することを防止できる。
なお、本実施の形態の荷台4においては、図8、図9に示すように、荷台4の前端部4aに凹部61を形成してもよい。
この凹部61は、荷台4の前端部4aに車幅方向に沿って湾曲し、かつ、車両1の前後方向で排気ガス浄化装置21の下流端21aの上方から荷台4の前端部4aに向かって深さが漸次深くなるように傾斜している。
このようにすれば、排気ガス浄化装置21から上昇する熱E2がEGRバルブ25やEGRクーラ26の上方に滞留することなしに、凹部61の湾曲面に沿ってキャビン3と荷台4との間の隙間に導くことができる。
このため、排気ガス浄化装置21から発生する熱E1がEGRバルブ25やEGRクーラ26の上方に滞留することを防止でき、EGRバルブ25とEGRクーラ26との周辺の通気性をより効果的に良好にできる。
本発明の実施の形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1…車両、2…車体、3…キャビン(車体)、3b…底部(車体の底部)、4…荷台(車体)、4b…底部(車体の底部)、5L,5R…サイドフレーム、7…エンジン(内燃機関)、8…シリンダブロック(エンジン本体)、9…シリンダヘッド(エンジン本体)、10…シリンダヘッドカバー(エンジン本体)、11…オイルパン(エンジン本体)、12…軸線(クランク軸の軸線)、13…変速機、13a…上端部(変速機の上端部)、18…吸気マニホールド(吸気系部材)、19…過給機(排気系部材)、20…排気管(排気系部材)、21…排気ガス浄化装置、23…排気ガス還流装置、24…EGRインレット配管(EGR配管)、25…EGRバルブ、26…EGRクーラ、26a…上流端(EGRクーラの上流端)、26b…下流端(EGRクーラの下流端)、27…EGRアウトレット配管(EGR配管)、31…EGRバルブ本体、32…駆動アクチュエータ、51…空間部、52…軸線(EGRバルブ本体の延びる方向の中心線と駆動アクチュエータの延びる方向の中心線とを結んだ軸線)、61…凹部

Claims (5)

  1. 車体の底部よりも下方において車両の前後方向に延びる左右一対のサイドフレームの間に、クランク軸が前記車両の前後方向に向くようにして設置され、前記車両の幅方向一側面に吸気系部材が取付けられるとともに前記車両の幅方向他側面に排気系部材が取付けられるエンジン本体を有し、
    前記エンジン本体の前記車両の前後方向後端部に変速機が連結されるとともに、前記エンジン本体に、前記エンジン本体から前記排気系部材を通して排出された排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置が取付けられた車両用内燃機関の排気ガス還流装置であって、
    前記排気系部材および前記吸気系部材に連結され、前記排気系部材を流れる排気ガスの一部を前記吸気系部材に還流するEGR配管と、
    前記EGR配管を流れる排気ガスの流量を調整するEGRバルブと、
    前記EGR配管を流れる排気ガスを冷却するEGRクーラとを備え、
    前記車両の幅方向において、前記排気ガス浄化装置が、一方の前記サイドフレームと前記変速機とで挟まれた空間部の下方で、前記一方のサイドフレームに寄った位置に設置され、
    前記EGRクーラが、前記空間部のうち、前記排気ガス浄化装置と前記変速機とで挟まれた領域の上方の領域に設置され、
    前記EGRバルブが、前記一方のサイドフレームと並ぶ高さ位置に設置され、かつ、前記車両の幅方向において前記一方のサイドフレーム側に位置する前記EGRクーラの上流端に取付けられ、 前記EGRバルブが、前記空間部において前記排気ガス浄化装置と上下方向で重なるように設置され、
    前記EGRバルブが前記一方のサイドフレーム、前記変速機、前記排気ガス浄化装置および前記車体の底部によって囲まれていることを特徴とする車両用内燃機関の排気ガス還流装置。
  2. 鉛直方向において、前記EGRクーラの上流端が、前記サイドフレームと並ぶ高さ位置で前記排気ガス浄化装置に近づくように設置されるとともに、前記EGRクーラの下流端が前記変速機の上端部よりも低い位置に設置され、
    前記EGRクーラが、前記EGRクーラの上流端が前記下流端よりも低くなるように傾斜されることを特徴とする請求項1に記載の車両用内燃機関の排気ガス還流装置。
  3. 前記EGRバルブが、前記EGR配管の開度を調整する弁体を有し、前記EGRクーラが連結されたEGRバルブ本体と、前記EGRバルブ本体の前記車両の前後方向後端部に取付けられ、前記弁体を駆動する駆動アクチュエータとを含んで構成され、
    前記車両の平面視において、前記EGRバルブ本体の延びる方向の中心線と前記駆動アクチュエータの延びる方向の中心線とを結んだ軸線を、前記クランク軸の軸線に対して前記変速機側から前記一方のサイドフレーム側に向けて傾斜させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用内燃機関の排気ガス還流装置。
  4. 前記車体が、前記車両の前後方向前方に設置され、前記一対のサイドフレームの上方に設けられたキャビンと、前記キャビンの後方に設置され、前記一対のサイドフレームの上方に設けられた荷台とを含んで構成され、
    前記EGRクーラおよび前記EGRバルブが、前記荷台の前記車両の前後方向前端部の下方に設置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用内燃機関の排気ガス還流装置。
  5. 前記荷台の前記車両の前後方向前端部に、前記車両の幅方向に沿って湾曲する凹部が形成され、
    前記凹部は、前記車両の前後方向で前記排気ガス浄化装置の下流端の上方から前記荷台の前記車両の前後方向前端部に向かって深さが漸次深くなるように傾斜することを特徴とする請求項4に記載の車両用内燃機関の排気ガス還流装置。
JP2015057827A 2015-03-20 2015-03-20 車両用内燃機関の排気ガス還流装置 Active JP6439526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057827A JP6439526B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 車両用内燃機関の排気ガス還流装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057827A JP6439526B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 車両用内燃機関の排気ガス還流装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016176421A JP2016176421A (ja) 2016-10-06
JP6439526B2 true JP6439526B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=57070940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015057827A Active JP6439526B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 車両用内燃機関の排気ガス還流装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6439526B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6583368B2 (ja) * 2017-08-24 2019-10-02 マツダ株式会社 車両用パワートレインユニット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0248672Y2 (ja) * 1985-03-12 1990-12-20
JP3216694B2 (ja) * 1996-01-26 2001-10-09 大豊工業株式会社 排気ガス再循環装置
JP2003328863A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Komatsu Ltd Egr装置
JP4654763B2 (ja) * 2005-05-23 2011-03-23 スズキ株式会社 エンジンの排気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016176421A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014069038A1 (ja) ダンプトラック
JP5229145B2 (ja) 車両用エンジンの吸気装置
JP4650261B2 (ja) 過給機付エンジンのインタークーラ配設構造
JP6308053B2 (ja) 内燃機関の排気ガス還流装置
KR20100096277A (ko) 자동차 내연기관의 egr 루프
JP6763432B2 (ja) 車両用エンジン
JP6281386B2 (ja) 車両用内燃機関の補機取付け構造
JP5397769B2 (ja) 車両用エンジンの冷却装置
JP6439526B2 (ja) 車両用内燃機関の排気ガス還流装置
US20110011377A1 (en) Construction machine
WO2015152403A1 (ja) エンジンの吸気装置
WO2015152375A1 (ja) 車両用内燃機関の補機取付け構造
JP5855396B2 (ja) 二段過給システムの配置構造
JP2008267325A (ja) 車両用インタークーラの配管構造
JP4958075B2 (ja) ターボ過給機付きエンジン
JP5438249B1 (ja) ダンプトラック
CN109424423B (zh) 车辆用中间冷却器的配管结构
CN113494393A (zh) 发动机的egr***
JP6607241B2 (ja) 車両用インタクーラの取付構造
JP5754914B2 (ja) 内燃機関
JP6870473B2 (ja) 車両用内燃機関の冷却構造
JP7316515B2 (ja) エンジンの排気循環装置
JP2012219696A (ja) 車両用エンジンの吸気装置
WO2015152404A1 (ja) ディーゼルエンジンの燃料噴射装置
JP2006240360A (ja) 車両のインタークーラ配置構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181105

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6439526

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151