JP6433337B2 - 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
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Description
例示化合物中のアクリロイルオキシ基を、メタクリロイルオキシ基に変更したものを用いてもよい。
aは2以上4以下の整数であり、a個のP1は同一であっても異なっていてもよい。
Zは正孔輸送性基を示し、該ZのP1との結合部位を水素原子に置き換えた水素付加物は、下記式(6)、または下記式(7)で示される化合物である。
本発明の電子写真感光体は、支持体、支持体上に形成された感光層を有する。感光層としては、電荷発生物質および電荷輸送物質をともに含有する単層型感光層、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに分離した積層型感光層が挙げられる。本発明においては、積層型感光層が好ましい。
電子写真感光体に用いられる支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましい。例えば、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、インジウム、クロム、アルミニウム合金、ステンレス等の金属または合金製の支持体が挙げられる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などを真空蒸着によって形成した被膜を有する金属製支持体や樹脂製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子を樹脂に含浸させて形成された支持体、導電性樹脂を含有する支持体を用いることもできる。支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状または板状等が挙げられるが、本発明においては円筒状が好ましい。
支持体、導電層または下引き層上には、感光層が設けられる。
電子写真感光体に接触させるクリーニングブレードの挙動をより安定化させる目的で、電子写真感光体の表面層に凹形状部または凸形状部を設けることがより好ましい。
図3に、電子写真感光体の表面に凹形状部を形成するための圧接形状転写加工装置の例を示す。
次に、図1に電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
直径30mm、長さ357.5mm、肉厚1mmのアルミニウムシリンダーを支持体(導電性支持体)とした。
次に、ポリオール樹脂としてポリビニルブチラール樹脂(重量平均分子量:40000、商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)15部およびブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住化バイエルウレタン(株)製)15部をメチルエチルケトン73.5部と1−ブタノール73.5部の混合溶液に溶解させた。この溶液に上記表面処理された酸化亜鉛粒子80.8部、および2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン(東京化成工業(株)製)0.8部を加え、これを直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散した。分散後、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レダウコーニング(株)製)0.01部、および架橋ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粒子(商品名:TECHPOLYMER SSX−103、積水化成品工業(株)製、平均一次粒径3μm)を5.6部加えて攪拌し、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を上記アルミニウムシリンダー上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を40分間160℃で乾燥させて、膜厚が18μmの下引き層を形成した。
具体的には、概ね図3に示す構成の圧接形状転写加工装置に、図4に示すモールドを設置し、作製した凹形状部形成前の電子写真感光体に対して表面加工を行った。図4は、実施例及び比較例で用いたモールドを示す図であり、図4(a)はモールドの概略を示す上面図、図4(b)はモールドの凸部の電子写真感光体の軸方向の概略断面図(図4(a)のS−S’断面の断面図)、図4(c)はモールドの凸部の電子写真感光体の周方向の断面図(図4(a)のT−T’断面の断面図)である。図4に示されるモールドは、最大幅(モールド上の凸部を上から見たときの電子写真感光体の軸方向の最大幅のこと)X:50μm、最大長さ(モールド上の凸部を上から見たときの電子写真感光体の周方向の最大長さのこと)Y:75μm、面積率56%、高さH:4μmの凸形状)である。なお、面積率とは、モールドを上から見たときに表面全体に占める凸部の面積の比率である。加工時には、電子写真感光体の表面の温度が120℃になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御し、7.0MPaの圧力で電子写真感光体と加圧部材をモールドに押し付けながら、電子写真感光体を周方向に回転させて、電子写真感光体の表面層(周面)の全面に凹形状部を形成した。このようにして、電子写真感光体を製造した。
A:縦スジや画像流れが無く、画像再現性が良好である。
B:わずかに縦スジもしくは画像流れが見られるが、その他の部分については画像再現性が良好である。
C:拡大観察した際にやや不良が見られるが、画像再現性が良好である。
D:明確な縦スジもしくは画像流れが発生しており、画像再現性が低い。
引き続き、画像比率5%のテストチャートを用いて70000枚の連続画像形成を行なった。画像形成終了後、3日間放置し、その後上記と同様に、A4横、出力解像度600dpiの17階調の画像形成を行い、得られたA4全面の画像を評価した。
例示化合物(I−6)を例示化合物(I−8)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行った。
例示化合物(I−6)を例示化合物(I−9)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行った。
例示化合物(I−6)を例示化合物(I−2)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行った。
例示化合物(I−6)を例示化合物(I−4)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行った。
例示化合物(I−6)を例示化合物(I−5)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行った。
例示化合物(I−6)を1部、上記式(F)で示される正孔輸送性化合物を99部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行った。
例示化合物(I−6)を30部、上記式(F)で示される正孔輸送性化合物を70部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行った。
実施例1の表面層塗布液において、上記式(F)で示される正孔輸送性化合物を下記式(I)で示される正孔輸送性化合物45部に変更し、トリメチロールプロパントリアクリレート(商品名:TMPTA、ダイセル・サイテック(株)製)45部を加えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、評価を行った。
例示化合物(I−6)を下記式(9)で示される化合物に変更した以外は、実施例12と同様に電子写真感光体を製造し、評価を行なった。
例示化合物(I−6)を表面層塗布液に添加しなかった以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行なった。
この場合、実施例12と比較し、初期と70000枚画像形成後のスジ画像レベルが悪化した。
例示化合物(I−6)を、フッ素原子を有するアクリルモノマーを重合した構造を含む界面活性剤(商品名KL−600、共栄社化学製)に変更した以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行なった。
この場合、実施例12と比較し、特に70000枚画像形成後のスジ画像レベルが悪化した。
例示化合物(I−6)を下記式(10)で示される化合物に変更した以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行なった。
例示化合物(I−6)を下記式(11)で示される化合物に変更した以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行なった。
例示化合物(I−6)を下記式(12)で示される化合物に変更した以外は、実施例12と同様に感光体を作製し、評価を行なった。
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
21 支持体
22 下引き層
23 電荷発生層
24 正孔輸送層
25 表面層
Claims (15)
- 前記式(2)で示される官能基を構成する原子のうち、酸素原子の比率が2原子%以上5原子%以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記式(2)で示される官能基のR3がエチレン基である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記式(2)で示される官能基のR2が、炭素数9以上14以下の直鎖あるいは分岐した無置換のアルキル基である請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記式(2)で示される官能基のnが2である請求項1から4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記組成物中に含まれる前記連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物の質量をMa、前記式(1)で示される化合物の質量をMbとしたとき、0.02≦Mb/(Ma+Mb)≦0.20である請求項1から5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物が、下記式(3)で示される化合物である請求項1から6のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体を製造する電子写真感光体の製造方法であって、該製造方法が、連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物と、下記式(1)で示される化合物とを含む組成物を含有する表面層用塗布液を調製する工程、および該表面層用塗布液の塗膜を形成し、該塗膜を硬化させることによって表面層を形成する工程を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
- 前記式(2)で示される官能基を構成する原子のうち、酸素原子の比率が2原子%以上5原子%以下である請求項8に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記式(2)で示される官能基のR3がエチレン基である請求項8または9に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記式(2)で示される化合物のR2が、炭素数9以上14以下の直鎖あるいは分岐した無置換のアルキル基である請求項8から10のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記式(2)で示される官能基のnが2である請求項8から11のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記組成物中に含まれる前記連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物の質量をMa、前記式(1)で示される化合物の質量をMbとしたとき、0.02≦Mb/(Ma+Mb)≦0.20である請求項8から12のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
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