JP6409523B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に関するものである。
従来から、下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に設けられた旋回フレームと、旋回フレームに対して上げ下げ可能に取り付けられた作業装置とを備えた建設機械が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の油圧ショベルは、旋回フレーム上にそれぞれ設けられた、エンジン、排ガス後処理装置、還元剤タンク、還元剤ポンプ、及びカウンタウエイトを備えている。
排ガス後処理装置は、エンジンの排気ガス中に含まれる窒素酸化物(以下、NOxという)の選択的触媒還元(Selective Catalyytic Reduction)の反応を促進するための触媒を有し、液体還元剤を用いてNOxを還元することにより排気ガスを浄化する。
還元剤タンクは、液体還元剤を収容する。
還元剤ポンプは、還元剤タンク及び排ガス後処理装置に対してそれぞれ配管を介して接続され、還元剤タンクから排ガス後処理装置へ液体還元剤を送る。
カウンタウェイトは、旋回フレームの後縁に設けられ、カウンタウェイトの前面には、凹部が形成されている。
還元剤ポンプは、カウンタウェイトの凹部内に配置されている。
特許第4989999号公報
近年では、より小型の建設機械に対して排ガス後処理装置、還元剤タンク、及び還元剤ポンプを搭載することが要請されている。
しかし、小型の建設機械では、カウンタウェイト及び旋回フレームの大きさの制約が厳しいため、これらを配置するためのスペースを確保することが困難である。
特に、還元剤ポンプは、ポンプ本体と、ポンプ本体に収容されるフィルタとを有し、当該還元剤ポンプには定期的なフィルタのメンテナンスが要求される。そのため、還元剤ポンプを旋回フレーム上に配置するためにはポンプ本体の配置スペースだけでなくフィルタのメンテナンスのためのスペースも考慮する必要がある。
本発明の目的は、フィルタのメンテナンスのためのスペースを確保しつつ還元剤ポンプを有効に配置することができる建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、建設機械であって、下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に設けられたベースフレームと前記ベースフレーム上に立設されたブラケットとを有する旋回フレームと、略水平な軸方向に沿って延びる取付ピンと、前記取付ピンによって前記ブラケットに対して回転可能に取り付けられた作業装置と、前記旋回フレーム上に設けられたエンジンと、前記エンジンの排気ガスを液体還元剤を用いて浄化する排ガス後処理装置と、前記液体還元剤を収納する還元剤タンクと、前記還元剤タンクから前記排ガス後処理装置へ前記液体還元剤を送る還元剤ポンプと、を備え、前記取付ピンは、前記軸方向に沿って抜取可能な状態で前記ブラケット及び前記作業装置に取り付けられており、前記還元剤ポンプは、前記取付ピンが前記ブラケット及び前記作業装置から抜き取られるときに当該取付ピンが通過するのに必要なピン用スペースの上又は下に設けられており、さらに、前記旋回フレーム上に取り付けられたポンプ本体と前記ポンプ本体から前記ピン用スペース側に抜取可能な状態で当該ポンプ本体に収容されたフィルタとを有し、前記ポンプ本体は、前記フィルタが前記ポンプ本体から抜き取られるときに当該フィルタが通過するのに必要なフィルタ用スペースが前記ピン用スペースの前記ポンプ本体側に位置する状態、又は、前記フィルタ用スペースが前記ピン用スペースと重なる状態で前記旋回フレームに取り付けられている、建設機械を提供する。
本発明によれば、ブラケット及び作業装置から取付ピンを抜き取ることができるため、建設機械の搬送時又は作業装置の交換時等に、作業装置を旋回フレームから取り外すことができる。
ここで、ブラケット及び作業装置から取付ピンを抜き取るためのピン用スペースを確保するためには旋回フレーム上の機器のレイアウトや形状が調整されるが、この場合、ピン用スペースの上及び下のスペースを有効に活用することが難しい。
そこで、本発明では、ピン用スペースの上又は下のスペースを利用して還元剤ポンプを有効に配置することができる。
さらに、フィルタは、ピン用スペースの上又は下に設けられたポンプ本体からピン用スペース側に抜取可能であるため、ピン用スペースの上及び下の少なくとも一方のスペースをフィルタの抜取スペースとして利用することができる。
したがって、本発明によれば、フィルタのメンテナンスのためのスペースを確保しつつ還元剤ポンプを有効に配置することができる。
ここで、フィルタ用スペースがピン用スペースのポンプ本体側の位置に設けられていてもよいが、この場合、フィルタ及び取付ピンの抜き取りを行わない状態でデッドスペースとなるフィルタ用スペース及びピン用スペースが別々の位置に設けられることになる。
そこで、前記建設機械において、前記ポンプ本体は、前記フィルタ用スペースが前記ピン用スペースと重なる状態で前記旋回フレーム上に取り付けられていることが好ましい。
この態様によれば、取付ピン及びフィルタの抜き取りを行わない状態でデッドスペースとなるピン用スペース及びフィルタ用スペースが互いに重ねられている。これにより、ピン用スペース及びフィルタ用スペースが別々の位置に設けられている場合と比較してデッドスペースを縮小することができる。
ここで、前記フィルタ用スペースは、前記ピン用スペース内の位置からポンプ本体側に延びる範囲に配置されていてもよいが、この場合にはピン用スペースのポンプ本体と反対側のスペースをフィルタ用スペースとして有効に活用することができない。
そこで、前記建設機械において、前記ポンプ本体は、前記フィルタ用スペースと前記ピン用スペースとが交差した状態で前記旋回フレーム上に取り付けられていることが好ましい。
この態様によれば、ピン用スペースの上及び下のスペースをフィルタ用スペースとして有効に活用することができる。
ここで、還元剤ポンプに対する配管の接続位置は特に限定されないが、配管の接続位置がピン用スペースに近づくほど当該配管をピン用スペースから外れるように配索することが困難となる。
そこで、前記建設機械は、前記還元剤ポンプと前記還元剤タンクとを接続するタンク側配管と、前記還元剤ポンプと前記排ガス後処理装置とを接続する装置側配管とをさらに備え、前記タンク側配管及び前記装置側配管は、前記還元剤ポンプの前記ピン用スペースと反対側の面に接続されていることが好ましい。
この態様によれば、還元剤ポンプのピン用スペースと反対側の面に配管が接続されているため、ピン用スペースの上又は下のスペースを配管の配索スペースとして利用することによりピン用スペースから避けるように配管を配索することができる。
ここで、旋回フレームの大きさの制約が厳しい場合、還元剤タンク及び排ガス後処理装置は、旋回フレーム上の既存の構成の上に積み重ねるように配置せざるを得ない。この場合、還元剤ポンプをピン用スペースの下に設けることもできるが、このようにすると、還元剤ポンプと還元剤タンク及び排ガス後処理装置との距離が離れて配管が長くなってしまう。
そこで、前記建設機械において、前記ポンプ本体は、前記ピン用スペースの上に設けられ、前記還元剤タンクの前記タンク側配管の接続位置及び前記排ガス後処理装置の前記装置側配管の接続位置は、前記還元剤ポンプの上面よりも上に設けられていることが好ましい。
この態様によれば、還元剤ポンプの上方に両配管を配索することができるため、取付ピンの抜き取りの邪魔になることなく両配管を配索しつつ当該両配管の全長を短くすることができる。
ここで、前記建設機械は、還元剤ポンプを旋回フレーム上に取り付けるための支持部材(架台等)を備えていてもよいが、この場合には、支持部材を設けることによるコストの増加を招くとともに、旋回フレーム上に支持部材を設けるために新たなスペースを確保しなければならない、という問題が生じる。
そこで、前記建設機械において、前記ピン用スペースに隣接して前記旋回フレーム上に設けられた機器をさらに備え、前記還元剤ポンプは、前記機器の前記ピン用スペース側の面に取り付けられていることが好ましい。
この態様によれば、旋回フレーム上の既存の機器を利用して還元剤ポンプを旋回フレーム上に取り付けることができるため、コストの増加及び旋回フレーム上のスペースの圧迫を抑制しながら還元剤ポンプを旋回フレームに取り付けることができる。
さらに、上述のように、還元剤タンクのタンク側配管の接続位置が還元剤ポンプの上面よりも上に設けられている場合、前記還元剤タンクは、前記機器の上面に取り付けられていることが好ましい。
この態様によれば、旋回フレーム上の既存の機器を還元剤ポンプだけでなく還元剤タンクの支持部材として利用することができるため、コストの増加及び旋回フレーム上のスペースの圧迫をより有効に抑制することができる。
本発明によれば、フィルタのメンテナンスのためのスペースを確保しつつ還元剤ポンプを有効に配置することができる。
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの全体構成を示す側面図である。 図1の上部旋回体の平面図であり、旋回フレームを覆うカバーを省略して示すものである。 図2の上部旋回体の側面図である。 図2の上部旋回体の一部を省略して示す正面図である。 図3の要部を拡大して示す側面図である。 図4の要部を拡大して示す正面図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本発明の実施形態に係る建設機械の一例としての油圧ショベル1は、クローラ2aを有する下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に対して変位可能に取り付けられた作業装置4とを備えている。
作業装置4は、上部旋回体3に対して水平軸回りに回転可能に取り付けられた基端部を有するブーム5と、ブーム5の先端部に対して水平軸回りに回転可能に取り付けられたアーム6と、アーム6の先端部に対して水平軸回りに回転可能に取り付けられたバケット7とを備えている。
また、作業装置4は、上部旋回体3に対してブーム5を回転駆動するブームシリンダ8と、ブーム5に対してアーム6を回転駆動するアームシリンダ9と、アーム6に対してバケット7を回転駆動するバケットシリンダ10とを備えている。
図1及び図2を参照して、上部旋回体3は、下部走行体2上に設けられた旋回フレーム11と、旋回フレーム11上にそれぞれ設けられた、取付ピン12、キャブ13、エンジン14、ファン15、油圧ポンプ16、排ガス後処理装置17、燃料タンク(機器)18、還元剤タンク19、還元剤ポンプ20、及び取付機構21とを備えている。なお、キャブ13に設けられた図外の運転席に着座したオペレータから見た前後左右方向を用いて以下説明する。また、図2では、旋回フレーム11上に設けられた主な構成を覆うカバーを省略して示す(図3〜図6も同様)。
図2及び図3を参照して、旋回フレーム11は、下部走行体2上に旋回可能に設けられた板状のベースフレーム11aと、ベースフレーム11a上に立設された左右一対のブラケット11bとを備えている。両ブラケット11bは、ベースフレーム11aの左右方向の略中央位置で前後方向に延びるとともに左右方向に互いに対向する。
取付ピン12は、略水平な軸方向(左右方向)に沿って延びる。また、取付ピン12は、両ブラケット11b及び当該両ブラケット11b間に挿入されたブーム5の基端部を貫通している。これにより、ブーム5(作業装置4)は、取付ピン12を中心として両ブラケット11bに対して回転可能に取り付けられている。
また、取付ピン12は、軸方向に沿って抜取可能な状態で両ブラケット11b及び作業装置4(ブーム5)に取り付けられている。具体的に、本実施形態では、キャブ13が両ブラケット11b及び取付ピン12の左側に設けられているため、取付ピン12は、図2のピン用スペースS1に示すように、両ブラケット11b及び作業装置4から右側に抜取可能である。なお、ピン用スペースS1は、取付ピン12が両ブラケット11b及び作業装置4から抜き取られるときに当該取付ピン12が通過するのに必要なスペースである。換言すると、取付ピン12は、ピン用スペースS1を通らなければ両ブラケット11b及び作業装置4から抜き取ることができない。具体的に、ピン用スペースS1は、取付ピンの12の左端部が右側のブラケット11bの右側に抜け出た状態で、当該取付ピン12が位置するスペースである。
このように取付ピン12が両ブラケット11b及び作業装置4から抜き取ることができるため、油圧ショベル1の搬送時又は作業装置4の交換時等に、作業装置4を旋回フレーム11から取り外すことができる。
エンジン14は、出力軸(符号省略)を有し、当該出力軸が左右方向に沿って配置された状態で旋回フレーム11の後部に設けられている。具体的に、エンジン14は、左側のブラケット11b上の位置から右側のブラケット11bの右側の位置までの範囲に設けられている。
ファン15は、エンジン14の出力軸の左端部に取り付けられ、当該出力軸の回転に応じて回転する。
油圧ポンプ16は、エンジン14の右側面に取り付けられ、右側のブラケット11bの右側に設けられている。また、油圧ポンプ16は、エンジン14の出力軸の右端部に接続され、当該出力軸の回転に応じて作動油を吐出する。
排ガス後処理装置17は、エンジン14の右端部の上面に取り付けられ、当該エンジン14の右端部及び油圧ポンプ16に上から重なる位置に配置されている。
図2〜図4を参照して、排ガス後処理装置17は、エンジン14の排気ガス中の第1の成分を除去する第1処理部22と、排気ガス中の第2の成分を除去する第2処理部23と、第1処理部22と第2処理部23とを接続する接続部24と、消音器25とを備えている。
第1処理部22は、排ガス中の未燃焼ガス(第1の成分の一例:炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物等)を酸化することにより除去する。本実施形態の第1処理部22は、排ガス中の未燃焼ガスを酸化除去する機能を有する酸化触媒(Diesel Oxidation Catalyst:以下、DOCという)を有する。なお、第1処理部22は、DOCに代えて、又は、DOCに加えて排ガス中の粒子状物質(第1の成分の一例:Particulate Matter:以下、PMという)を補足するためのフィルタ(Diesel Particulate Filter)を有していてもよい。
具体的に、第1処理部22は、DOC及びこれを収容するハウジングを含む第1処理部本体22aと、第1処理部本体22a内に排気ガスを導入するために第1処理部本体22aの前端部に設けられた導入管22bとを備えている。
第2処理部23は、第1処理部22上に重なるように配置されている。また、第2処理部23は、エンジン14の排気ガスを液体還元剤を用いて浄化する。具体的に、第2処理部23は、NOxの選択的触媒還元(Selective Catalytic Reduction:以下、SCRという)の反応を促進するためのSCR触媒23bと、SCR触媒23bを収容するハウジング23aとを備えている。
接続部24は、第1処理部本体22aの後端部に設けられた図略の排気口とハウジング23aの前端部に設けられた図略の導入口とを接続する接続管路24aと、接続管路24aの後端部に設けられたインジェクタ24b(図3参照)とを備えている。インジェクタ24bは、接続管路24a内に液体還元剤(例えば、尿素水)を噴射する。
消音器25は、ハウジング23aの後端部に設けられた図略の排気口に接続された消音器本体25aと、消音器本体25aから上に延びるテールパイプ25bとを有する。
エンジン14から排出された排気ガスは、導入管22bを通じて第1処理部本体22a内に導入され、当該第1処理部本体22a内で前から後ろに流れ、接続部24の後部に導入される。この排気ガスは、接続部24内で後ろから前に流れ、ハウジング23a内に導入され、当該ハウジング23a内で前から後ろに流れ、消音器本体25a内に導かれ、テールパイプ25bを通じて上部旋回体3の上部に排出される。なお、接続部24内に噴射された液体還元剤は、高温化で加水分解されて還元剤(ガス、例えば、アンモニア)となる。
燃料タンク18は、油圧ポンプ16及び排ガス後処理装置17の前に設けられている。また、燃料タンク18は、ピン用スペースS1(図2参照)に対し、当該ピン用スペースS1の後ろ側に隣接している。
還元剤タンク19は、液体還元剤を収納するものであり、燃料タンク18の上面に取り付けられている(載置されている)。なお、燃料タンク18の上面には給油口18aが設けられ、還元剤タンク19の上面には補給口19aが設けられており、還元剤タンク19が燃料タンク18の上面に設けられているため、給油口18a及び補給口19aを近づけることができる。これにより、燃料及び液体還元剤の補給の効率が向上する。
還元剤ポンプ20は、還元剤タンク19から排ガス後処理装置17へ液体還元剤を送る。また、還元剤ポンプ20は、ピン用スペースS1に上から重なるようにピン用スペースS1の上に設けられている。具体的に、還元剤ポンプ20は、後述する取付機構21を介して燃料タンク18の前面(ピン用スペースS1側の面)に取り付けられている。以下、図5及び図6を参照して、還元剤ポンプ20の詳細について説明する。
還元剤ポンプ20は、ポンプ本体20aと、ポンプ本体20aから下(ピン用スペースS1側)に抜取可能な状態で当該ポンプ本体20aに収容されたフィルタ20bとを有する。ポンプ本体20aは、フィルタ用スペースS2がピン用スペースS1と重なる状態で燃料タンク18に取り付けられている。ここで、フィルタ用スペースS2は、フィルタ20bがポンプ本体20aから抜き取られるときに当該フィルタ20bが通過するのに必要なスペースであり、換言すると、フィルタ20bは、フィルタ用スペースS2を通らなければポンプ本体20aから抜き取ることができない。具体的に、フィルタ用スペースS2は、フィルタ20bの上端部がポンプ本体20aから下に抜け出た状態で、当該フィルタ20bが位置するスペースである。
また、ポンプ本体20aは、フィルタ用スペースS2とピン用スペースS1とが交差した状態で燃料タンク18に取り付けられている。以下、燃料タンク18に対するポンプ本体20aの取り付けを許容する取付機構21について説明する。
取付機構21は、ポンプ本体20aに取り付けられた左右一対の被取付部26と、燃料タンク18の前面に取り付けられたブラケット27A、27Bと、被取付部26とブラケット27A、27Bとの間に設けられた緩衝材28と、ブラケット27A、27Bに対して被取付部26を取り付けるためのボルト29とを備えている。
被取付部26は、ポンプ本体20aの側面に沿って配置されたウェブ(符号省略)と、ウェブの上下両端部からそれぞれポンプ本体20aと反対側に延びるフランジ(符号省略)とを有するC字型の部材である。
ブラケット27A、27Bは、被取付部26の上側のフランジをそれぞれ下から支持するために当該フランジの下に設けられたL字型の部材である。ブラケット27Bは、被取付部26の下側のフランジを下から支持するために当該フランジの下に設けられたL字型の部材である。なお、ブラケット27Bには、フィルタ用スペースS2を避けるための切欠き(符号省略)が形成されている。
再び図2〜図4を参照して、油圧ショベル1は、還元剤ポンプ20と還元剤タンク19とを接続するタンク側配管P1と、還元剤ポンプ20と排ガス後処理装置17とを接続する装置側配管P2とをさらに備えている。両配管P1、P2は、還元剤ポンプ20(ポンプ本体20a)のピン用スペースS1と反対側の面(本実施形態では上面)に接続されている。また、タンク側配管P1は、還元剤タンク19の上面に接続されている。装置側配管P2は、排ガス後処理装置17のインジェクタ24bに接続されている。
以下、両配管P1、P2の配索経路を説明するために、排ガス後処理装置17と、燃料タンク18と、還元剤タンク19と、還元剤ポンプ20との位置関係について詳細に説明する。
タンク側配管P1が接続された還元剤タンク19の上面(接続位置)及び装置側配管P2が接続されるインジェクタ24b(接続位置)は、還元剤ポンプ20(ポンプ本体20a)の上面の高さ位置H1(図3参照)よりも上に設けられている。そして、両配管P1、P2は、高さ位置H1よりも上に配索されている。
また、排ガス後処理装置17は、燃料タンク18のピン用スペースS1と反対側(本実施形態では後側)に設けられている。インジェクタ24bは、燃料タンク18の上面の高さ位置H2(図3参照)よりも上に設けられている。そして、両配管P1、P2は、燃料タンク18上を通って配索されている。
以上説明したように、ピン用スペースS1の上のスペースを利用して還元剤ポンプ20を有効に配置することができる。
さらに、フィルタ20bは、ピン用スペースの上に設けられたポンプ本体20aからピン用スペースS1側(下側)に抜取可能であるため、ピン用スペースS1の上及び下の少なくとも一方のスペースをフィルタの抜取スペースとして利用することができる。
したがって、フィルタ20bのメンテナンスのためのスペースを確保しつつ還元剤ポンプ20を有効に配置することができる。
また、前記実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
取付ピン12及びフィルタ20bの抜き取りを行わない状態でデッドスペースとなるピン用スペースS1及びフィルタ用スペースS2が互いに重ねられている。これにより、ピン用スペースS1及びフィルタ用スペースS2が別々の位置に設けられている場合と比較してデッドスペースを縮小することができる。
前記実施形態によれば、ピン用スペースS1とフィルタ用スペースS2とが交差しているため、ピン用スペースS1の上及び下のスペースをフィルタ用スペースS2として有効に活用することができる。
前記実施形態によれば、還元剤ポンプ20のピン用スペースS1と反対側の面(上面)に両配管P1、P2が接続されているため、ピン用スペースS1の上のスペースを両配管P1、P2の配索スペースとして利用することによりピン用スペースS1から避けるように配管を配索することができる。
前記実施形態では、ポンプ本体20aがピン用スペースS1の上に設けられているとともに、還元剤タンク19の上面及びインジェクタ24bが還元剤ポンプ20(ポンプ本体20a)の上面よりも上に設けられている。これにより、還元剤ポンプ20の上方に両配管P1、P2を配索することができるため、取付ピン12の抜き取りの邪魔になることなく両配管P1、P2を配索しつつ当該両配管P1、P2の全長を短くすることができる。
前記実施形態によれば、旋回フレーム11上の既存の燃料タンク18を利用して還元剤ポンプ20を旋回フレーム11上に取り付けることができるため、コストの増加及び旋回フレーム11上のスペースの圧迫を抑制しながら還元剤ポンプ20を旋回フレーム11に取り付けることができる。
特に、上述のように、還元剤タンク19の上面が還元剤ポンプ20の上面よりも上に設けられている場合、還元剤タンク19が燃料タンク18の上面に取り付けられていることにより、旋回フレーム11上の既存の燃料タンク18を還元剤ポンプ20だけでなく還元剤タンク19の支持部材として利用することができる。そのため、コストの増加及び旋回フレーム11上のスペースの圧迫をより有効に抑制することができる。
前記実施形態によれば、ピン用スペースS1を基準として燃料タンク18と同じ側(後側)に排ガス後処理装置17が配置されているため、還元剤ポンプ20から同じ向きに延びるように両配管P1、P2をまとまりよく配索することができる。
さらに、両配管P1、P2の接続位置が燃料タンク18の上面よりも上に設けられているため、燃料タンク18上を通って両配管P1、P2を配索することにより当該両配管P1、P2の必要長さを短く抑えることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の態様を採用することもできる。
前記実施形態では、フィルタ用スペースS2とピン用スペースS1とが交差した状態で還元剤ポンプ20が旋回フレーム上に設けられている構成について説明したが、フィルタ20bは、ポンプ本体20aからピン用スペースS1側に抜取可能であればよい。つまり、フィルタ用スペースS2は、ピン用スペースS1のポンプ本体20a側の位置に設けられていてもよく、また、ピン用スペースS1内の位置からポンプ本体20a側に延びる範囲に配置されていてもよい。
前記実施形態では、還元剤ポンプ20がピン用スペースS1の上に設けられているが、ピン用スペースS1が上から重なるようにピン用スペースS1の下に還元剤ポンプ20が設けられていてもよい。
前記実施形態では、排ガス後処理装置17が燃料タンク18の後ろに設けられているが、排ガス後処理装置17は、燃料タンク18の前に設けられていてもよい。
前記実施形態では、還元剤ポンプ20が取り付けられる機器の一例として燃料タンクを挙げているが、機器は、燃料タンクに限定されず、旋回フレーム11上に設けられた他の機器(例えば、作動油タンク、ラジエータ等)でもよい。
また、還元剤ポンプ20は、機器に取り付けられていることに限定されず、還元剤ポンプ20を支持するための架台を旋回フレーム11上に設けてもよい。
また、建設機械は、油圧ショベルに限定されず、クレーン及び解体機でもよく、油圧式に限定されずハイブリッド式のものでもよい。
P1 タンク側配管
P2 装置側配管
S1 ピン用スペース
S2 フィルタ用スペース
1 油圧ショベル(建設機械の一例)
2 下部走行体
4 作業装置
11 旋回フレーム
11a ベースフレーム
11b ブラケット
12 取付ピン
14 エンジン
17 排ガス後処理装置
18 燃料タンク(機器の一例)
19 還元剤タンク
20 還元剤ポンプ
20a ポンプ本体
20b フィルタ
24b インジェクタ(装置側配管の接続位置の一例)

Claims (7)

  1. 建設機械であって、
    下部走行体と、
    前記下部走行体上に旋回可能に設けられたベースフレームと前記ベースフレーム上に立設されたブラケットとを有する旋回フレームと、
    略水平な軸方向に沿って延びる取付ピンと、
    前記取付ピンによって前記ブラケットに対して回転可能に取り付けられた作業装置と、
    前記旋回フレーム上に設けられたエンジンと、
    前記エンジンの排気ガスを液体還元剤を用いて浄化する排ガス後処理装置と、
    前記液体還元剤を収納する還元剤タンクと、
    前記還元剤タンクから前記排ガス後処理装置へ前記液体還元剤を送る還元剤ポンプと、を備え、
    前記取付ピンは、前記軸方向に沿って抜取可能な状態で前記ブラケット及び前記作業装置に取り付けられており、
    前記還元剤ポンプは、前記取付ピンが前記ブラケット及び前記作業装置から抜き取られるときに当該取付ピンが通過するのに必要なピン用スペースの上又は下に設けられており、さらに、前記旋回フレーム上に取り付けられたポンプ本体と前記ポンプ本体から前記ピン用スペース側に抜取可能な状態で当該ポンプ本体に収容されたフィルタとを有し、
    前記ポンプ本体は、前記フィルタが前記ポンプ本体から抜き取られるときに当該フィルタが通過するのに必要なフィルタ用スペースが前記ピン用スペースの前記ポンプ本体側に位置する状態、又は、前記フィルタ用スペースが前記ピン用スペースと重なる状態で前記旋回フレームに取り付けられている、建設機械。
  2. 前記ポンプ本体は、前記フィルタ用スペースが前記ピン用スペースと重なる状態で前記旋回フレーム上に取り付けられている、請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記ポンプ本体は、前記フィルタ用スペースと前記ピン用スペースとが交差した状態で前記旋回フレーム上に取り付けられている、請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記還元剤ポンプと前記還元剤タンクとを接続するタンク側配管と、
    前記還元剤ポンプと前記排ガス後処理装置とを接続する装置側配管とをさらに備え、
    前記タンク側配管及び前記装置側配管は、前記還元剤ポンプの前記ピン用スペースと反対側の面に接続されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の建設機械。
  5. 前記ポンプ本体は、前記ピン用スペースの上に設けられ、
    前記還元剤タンクの前記タンク側配管の接続位置及び前記排ガス後処理装置の前記装置側配管の接続位置は、前記還元剤ポンプの上面よりも上に設けられている、請求項4に記載の建設機械。
  6. 前記ピン用スペースに隣接して前記旋回フレーム上に設けられた機器をさらに備え、
    前記還元剤ポンプは、前記機器の前記ピン用スペース側の面に取り付けられている、請求項1〜5の何れか1項に記載の建設機械。
  7. 前記ピン用スペースに隣接して前記旋回フレーム上に設けられた機器をさらに備え、
    前記還元剤ポンプは、前記機器の前記ピン用スペース側の面に取り付けられ、
    前記還元剤タンクは、前記機器の上面に取り付けられている、請求項5に記載の建設機械。
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