JP6407592B2 - 風力発電装置の異常診断装置および異常診断方法 - Google Patents

風力発電装置の異常診断装置および異常診断方法 Download PDF

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Description

この発明は、風力発電装置の異常診断装置および異常診断方法に関する。
クリーンなエネルギー源を使用して発電する発電装置として、風力発電装置が知られている。
風力発電装置においては、運転監視装置(Supervisory Control And Data Acquisition:SCADA)や状態監視装置(Condition Monitoring System:CMS)などにより風車の運転状態が遠隔的に監視される。SCADAでは、風車の発電量や風速などの運転情報が収集され、CMSでは、機器の損傷や劣化状態などが監視される。
特開2002−349415号公報(特許文献1)は、遠隔地から風力発電装置の運転状態を監視する風力発電装置の監視システムを開示する。
SCADAでは運転情報とともに温度などのデータも採取され、機器の異常監視にも使用されている。一方、CMSは機器の異常監視を目的としたシステムであり、風力発電装置にはSCADAのみが設備される場合とSCADAとCMSが設備される場合がある。
SCADAとCMSは風力発電装置の各機器の異常を監視することから、両者を風力発電装置の異常診断装置と呼ぶことにする。
特開2002−349415号公報
風力発電装置には、上述したように異常診断装置が使用されている。異常診断装置では、振動、AE(Acoustic Emission)に基づいて風力発電装置の機器内で使用されている軸受や歯車の異常診断を行っている。
一方、風力発電装置では、風車ブレードを風向に正対させるために、風向に基づいてナセルを回転させるヨー運動を行なう。しかし、ヨー運動中は測定対象に余分な振動が加わり正確な診断ができないという問題があった。
この発明の目的は、風力発電装置のヨー運動の検知より、軸受等の異常検出の精度が向上された風力発電装置の異常診断装置および異常診断方法を提供することである。
この発明は、要約すると、風力発電装置の異常診断装置であって、風力発電装置の回転速度を検知する回転検知部の出力と、発電量を検知する発電量検知部の出力とに加えナセルのヨー運動を検知するヨー運動検知部の出力に基づいて、風力発電装置の異常を診断する診断部とを備える。
回転検知部、発電量検知部、ヨー運動検知部により、測定した振動等のデータを異常診断のデータとして採用するか否かを判定する。すなわち回転速度が指定範囲内であって、発電量が指定範囲内であり、かつ、ヨー運動していない場合の振動等のデータを異常診断のためのデータとして採用する。
好ましくは、ヨー運動検知部は、ジャイロセンサを含む。
好ましくは、回転検知部は、風力発電装置の主軸または増速機の高速軸または発電機軸の回転速度を検出するセンサを含む。さらに、ナセル内の制御盤から回転速度に比例してアナログ信号を入力することによっても回転速度を入手することは可能である。発電量検知部は、ナセル制御盤内から発電量に比例したアナログ信号を入手すること、または発電機の出力ケーブルに流れる電流値を検出することにより風力発電装置の発電量を検出する。
診断のためのステップは、振動、AEを測定するデータ計測(ステップS1)の後に、異常診断のためのデータとして採用するか否かの判定を、S2,S3,S4のステップで実施する。つまり、回転速度が指定範囲内であって(S2でYES)、発電量が指定範囲内であって(S3でYES)、ヨー運動中でない(S4でNO)ならば、データは異常診断のためのデータとして採用し(S5)、診断を実行する。いずれかの条件を満たさないならば、異常診断のデータとして採用しない(S6)。
本発明によれば、異常診断の際にヨー運動の影響を除くことができ、風力発電装置の高精度な異常診断が可能となる。
本実施の形態の異常診断装置が使用される一例である風力発電装置を説明するための図である。 ナセル内部の構造をより詳細に示した図である。 異常診断装置80が実行するデータ取得および異常診断の処理について説明するためのフローチャートである。 実施の形態2におけるヨー運動を検知する構成を示した図である。 図4のV−V部の断面図である。 近接センサがオン状態となる歯車位置を示した図である。 近接センサがオフ状態となる歯車位置を示した図である。 近接センサの取り付け位置の変形例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態の異常診断装置が使用される一例である風力発電装置を説明するための図である。
図1を参照して、タワー100の上端部には、ナセル90が設けられている。そして、ロータヘッド20は主軸22の先端部分に接続されている。主軸はナセル90内部で支持され、発電機50へと接続されている。また、ロータヘッド20には複数のブレード30が取り付けられている。
風力発電装置は、地上に固定されたタワー100に対して、風向に応じてナセル90を回転させるヨー運動を行なうことが可能に構成されている。好ましくは、風上にブレード30側が位置するようにナセル90が回転される。
また、風力発電装置10は、風力の強さに応じてブレード30の風の方向に対する角度(以下、ピッチとする)を変化させることによって、適度な回転を得ている。また、風車の起動・停止を行なう場合にも同様に、ブレードピッチが制御される。また、主軸を1回転させる間においても、各ブレード30が数度揺動するように制御されている。このようにすることによって、風から得ることのできるエネルギーの量を調整することができる。
強風時などでは、風車の回転を抑制するためにブレードの風受け面(翼面、羽面ともいう)を風の方向と平行にする。
図2は、ナセル内部の構造をより詳細に示した図である。図1、図2を参照して、風力発電装置10は、主軸22と、ブレード30と、増速機40と、発電機50と、主軸受60と、異常診断装置80とを備える。増速機40、発電機50、主軸受60および異常診断装置80は、ナセル90に格納され、ナセル90は、タワー100によって支持される。
主軸22は、ロータヘッド20からナセル90内に進入して増速機40の入力軸に接続され、主軸受60によって回転自在に支持される。そして、主軸22は、風力を受けたブレード30により発生する回転トルクを増速機40の入力軸へ伝達する。ブレード30は、主軸22の先端に設けられ、風力を回転トルクに変換して主軸22に伝達する。
主軸受60は、ナセル90内において固設され、主軸22を回転自在に支持する。主軸受60は、転がり軸受によって構成され、たとえば、自動調芯ころ軸受や円すいころ軸受、円筒ころ軸受、玉軸受等によって構成される。なお、これらの軸受は、単列のものでも複列のものでもよい。
増速機40は、主軸22と発電機50との間に設けられ、主軸22の回転速度を増速して発電機50へ出力する。一例として、増速機40は、遊星ギヤや中間軸、高速軸等を含む歯車増速機構によって構成される。なお、特に図示しないが、この増速機40内にも、複数の軸を回転自在に支持する複数の軸受が設けられている。発電機50は、増速機40の出力軸に接続され、増速機40から受ける回転トルクによって発電する。発電機50は、たとえば、誘導発電機によって構成される。なお、この発電機50内にも、ロータを回転自在に支持する軸受が設けられている。
ナセル回転機構は、ナセル90側に取り付けられたナセル向き変更用の駆動装置124と、駆動装置124の回転軸に嵌合されたピニオンギヤによって回転されるリングギヤ126とを含む。リングギヤ126はタワー100に固定された状態に取り付けられている。
ナセル回転機構は、ナセル90の向きを変更(調整)する。ここで、ナセル90とタワー100の境界部には、ナセル支持用の軸受122が設けられている。、ナセル90は軸受122によって支持され、軸受122の回転軸を中心として回転する。このようなタワーの中心軸回りのナセル90の回転をヨー(yaw)運動またはヨーイング(yawing)という。ヨー運動は、ナセル90内に設置されたヨー運動検知部82によって検知される。ヨー運動検知部82としては、例えばジャイロセンサを含むものが使用できる。ジャイロセンサは、カメラの手振れ防止やゲーム機の動き検出や自動車の姿勢計測などに広く用いられるようになってきている。
ブレードピッチ可変機構は、ロータヘッド側に取り付けられたブレードピッチ変更用の駆動装置24と、駆動装置24の回転軸に嵌合されたピニオンギヤによって回転されるリングギヤ26とを含む。リングギヤ26はブレード30に固定された状態に取り付けられている。
ブレードピッチ可変機構は、複数のブレード30を揺動させ、ブレード30のピッチを変更(調整)する。ここで、この複数のブレード30の基端部には、ブレード用軸受120が設けられており、ブレード30はブレード用軸受120によってそれぞれ支持され、ブレード用軸受120の回転軸を中心として回転する。
発電機50に負荷がかかっている場合には、風の方向とブレード30の風受け面とがなす角度が角度θ(≠0)となるようにブレード30のピッチが設定される。すると、ブレード30の風受け面は、風からのエネルギーを受ける。そして複数のブレード30は、ロータヘッド20に接続された主軸22を軸とし、ロータヘッド20と共にタワー100に対して回転する。この回転軸の回転は発電機へと伝達され、発電が行なわれる。
また強風時などには、風の方向とブレード30の風受け面とが平行となるようにブレード30のピッチが変更される。このように、風の方向とブレード30のピッチとが平行となる状態(フェザリング)では、ブレード30の風受け面は風からエネルギーをほとんど受けなくなる。このようにすることによって、ブレード30およびロータヘッド20の回転速度の異常上昇による風力発電装置10の破損を防止することができる。
本実施の形態の異常診断装置は、主軸受、増速機、発電機の各装置に付けられた振動センサからデータを収集する。振動センサの一例として、図1、図2には、発電機50に取り付けられたセンサ81が示される。
異常診断装置は、振動データの収集と同時にナセル制御盤より発電機軸の回転速度に比例するアナログ信号、発電量に比例するアナログ信号およびヨー運動の有無を示す信号を取得する。
振動の測定値は、機器の損傷の有無にかかわらず主軸の回転速度によって変化する。そのため、異常診断のためには、ある範囲の回転速度の時に振動測定値を比較する必要がある。さらに、振動測定値は、機器の損傷の有無にかかわらず回転軸に作用する伝達トルクの大きさによっても変化する。伝達トルクの計測の代わりに発電量を採用することが可能であるため、発電量がある範囲にある時に振動測定値を比較する必要がある。
ヨー運動中には駆動装置124、リングギヤ126および軸受122付近に振動が発生し、主軸受、増速機、発電機の各装置に付けられた振動センサにノイズを与える。そのため、ヨー運動中には正確な主軸受等の振動測定値の採取ができない。たとえば、ヨー運動時に発生した振動によって主軸受等が異常であると誤診断されるおそれがある。
そこで、回転速度と発電量がある範囲であることの制約に加えて、ヨー運動の有無を付け加えることによって、ノイズの含まれる振動測定値を診断のためのデータから除くことによって診断の精度が向上する。
本実施の形態の異常診断装置では、ヨー運動検知部82(ジャイロセンサ)をナセルに取り付けて、ナセルの回転運動によって生じる角速度を検出することによって、ヨー運動の有無を検出する。
図3は、異常診断装置で測定したデータを診断対象とするか否かを判定するフローチャートである。
たとえば、一定経過時間毎にステップS1においてデータ計測が行われる。異常診断装置は主軸受、増速機、発電機の各装置に付けられた振動センサからデータを取得すると同時に、ナセル制御盤からの信号として回転速度と発電量並びにヨー運動の有無を示す信号を受けとる。
ステップS2では、回転速度が指定の回転速度範囲内であるか否かを判断する。範囲内であれば処理はステップS3に進み、範囲外であればステップS6に進み、データを不採用とする。具体的には、ステップS1の振動測定の開始時と終了時に回転速度を測定し、その両者が指定の回転速度範囲内にあることによって回転速度が指定の回転速度範囲内であると判断する。
ステップS3では、発電量が指定の発電量範囲内であるか否かを判断する。範囲内であれば処理はステップS4に進み、範囲外であればステップS6に進み、データを不採用とする。具体的には、ステップS1の振動測定の開始時と終了時に発電量を測定し、その両者が指定の発電量範囲内にあることによって指定の発電量範囲内であると判断する。
ステップS4では、ヨー運転中であるか否かを判断する。ヨー運転中でないならば処理はステップS5に進み、ヨー運転中であるならばステップS6に進み、データを不採用とする。具体的には、ステップS1の振動測定の開始時と終了時にヨー運動検知部82(ジャイロセンサ)からの出力を測定し、その両者がある一定値以上であれば、ヨー運転中と判断し、ある一定値以下ならば、ヨー運転中でないと判断する。ここで、ある一定値は使用するジャイロセンサが本質的に持っているノイズによって決まる値である。
ステップS5では、計測されたデータは診断対象として採用され、回転速度、発電量、ヨー運動の有無のデータとともに異常診断装置からデータサーバに送られる。一方、ステップS6は、診断対象とされないデータであるため、計測されたデータは不採用とされ、データサーバに送らない。
ステップS7では、データサーバは異常診断装置から送られたデータを対象にセンサ設置位置毎のしきい値と比較して診断を実行する。
なお、ステップS7の処理は、必ずしもデータサーバで診断が行なわれなくてもよく、異常診断装置にセンサ設置位置毎のしきい値を保持しておれば、異常診断装置で診断が可能である。この場合は、次ステップで測定データとともに診断結果をデータサーバに送ることになる。
ステップS7の処理が終了すると、ステップS8に処理が進められ、制御はメインルーチンに戻される。
なお、ステップS4のヨー運動の判断については、ジャイロセンサで検出された角速度がヨー運動を示すか否かで判断したが、たとえば、駆動装置124に駆動信号が送信されている間はヨー運動中であると判断して、データを採用しないようにしてもよい。
最後に、本実施の形態について、再び図面を参照して総括する。図1、図2に示す本実施の形態の風力発電装置の異常診断装置は、風力発電装置の異常を判断する振動を検知するセンサ81と、ナセルのヨー運動を検知可能なヨー運動検知部82と、センサ81の出力とヨー運動検知部82の出力とに基づいて、風力発電装置の異常を診断する異常診断装置80とを含む。
好ましくは、図3のステップS4の処理に示されるように、異常診断装置80は、ヨー運動検知部82によってナセル90のヨー運動が検知されていない期間はセンサ81の検知結果を採用し、ヨー運動検知部82によってナセルのヨー運動が検知されている期間はセンサ81の検知結果を不採用とし、採用したセンサ81の検知結果に基づいて風力発電装置の異常を診断する。
好ましくは、ヨー運動検知部82は、ジャイロセンサを含む。
好ましくは、センサ81は、風力発電装置の発電量、風車の回転速度の少なくとも一方を検出するセンサを含む。
また、以上の実施の形態では、ヨー運動中は診断用データを採用しないこととして診断精度を向上させた。たとえば、ブレードピッチ変更中もノイズとなる振動が発生するので、ブレードピッチ変更中は診断用データを採用しないこととして診断精度を向上させてもよい。また、ヨー運動中も診断用データ不採用とし、ブレードピッチ変更中も診断用データを不採用とするようにして、診断精度を向上させてもよい。
[実施の形態2]
実施の形態1では、ヨー運動をヨー運動検知部82で検知し、ヨー運動検知部82としてジャイロセンサを使用することができる旨を説明した。実施の形態2では、他の方法でヨー運動を検知する例を説明する。なお、ジャイロセンサを用いない点以外は、実施の形態1と同様に実施の形態2においても図1,図2で示された構成が採用され、図3で示された制御が行なわれる。
図4は、実施の形態2におけるヨー運動を検知する構成を示した図である。図4には、図2のナセル90とタワー100の接続部分が拡大して示される。
ナセル90の床板144には孔が設けられ、図2の駆動装置124である旋回輪駆動用のモータ124が孔部分に取り付け板146および締結部材148,150によって取り付けられている。
タワー100の上端部は、床板154が取り付けられている。ナセル90を旋回させるための軸受122の外輪132は、締結部材152によって床板144に固定されており、軸受122の内輪134は締結部材156によって床板154に固定されている。外輪132は、転動体136,138によって内輪134に対して回転可能に支持されている。
内輪134の内側には、リングギヤ126が形成されている。モータ124の回転軸142にはリングギヤの内径に収まる小さな歯車140が取り付けられている。歯車140とリングギヤ126とは噛みあっている。モータ124に駆動信号が与えられると、歯車140が回転し、タワー100に固定されているリングギヤ126を押すので、軸受122の外輪132が内輪134に対して動くとともにナセル90が動く。
なお、ナセル90は風向に合わせて向きを変えるので、ナセル90は、主にある角度の範囲内で揺動運動をする。
ナセル90の床板144の下面には、近接センサ160が取り付けられている。近接センサは、検出対象の移動情報や存在情報を電気的信号に置き換えるセンサである。電気的信号に置き換えるための検出方式には、電磁誘導により検出対象となる金属体に発生する渦電流を利用する方式、検出体の接近による電気的な容量の変化を捉える方式のほか、超音波や光の反射を検出する方式や、磁石やリードスイッチを利用する方式がある。近接センサは、近接スイッチとも呼ばれることがある。
図5は、図4のV−V部の断面図である。図4、図5を参照して、近接センサ160は歯車140の歯先の動きを検出できる位置に取り付けられている。
図6は、近接センサがオン状態となる歯車位置を示した図である。図7は、近接センサがオフ状態となる歯車位置を示した図である。図6に示すように、歯車140の歯先170が近接センサ160に正対すると、近接センサ160はオン信号を出力する。また、図7に示すように、歯車140の歯元172が近接センサ160に正対すると、近接センサ160はオフ信号を出力する。
近接センサ160の出力は、図4に示すように異常診断装置80に送信される。異常診断装置80は、振動測定の開始時と終了時に、近接センサ160の出力を測定し、出力値に変化がある場合には、ヨー運動中であると判断しデータを不採用とする(図3のS3,S6参照)。異常診断装置80は、近接センサ160の出力値に変化がない場合には、ヨー運動中ではないと判断しデータを採用する(図3のS3,S5参照)。
図8は、近接センサの取り付け位置の変形例を示した図である。図4〜図7では、近接センサ160は、モータ124の回転軸142に取り付けられた歯車140の回転を検出するように配置されていたが、図8では、リングギヤ126の回転を検出するように配置されている。
近接センサ160Aとして示したように、リングギヤ126の歯先170Aに正対すると、近接センサ160はオン信号を出力する。また、近接センサ160Bとして示したように、リングギヤ126の歯元172Aに正対すると、近接センサ160はオフ信号を出力する。
この場合も、近接センサ160は、ナセル90の床板144の下面に取り付けられる。ただし、歯車140が噛合う可能性がある部分には取り付けることはできないので、図8に示す場合には、風向から定まるナセル90の揺動範囲の外に取り付ける必要がある。
以上実施の形態2に示したように、ヨー運動検知部は、歯車の動きを検出するセンサを含む。この歯車は、ナセル90がヨー運動行なう時にナセル90のヨー運動に連動して回転する歯車であればどのような歯車であっても良い。たとえば、歯車140と同様な歯車をモータ124とは別の部分にリングギヤ126と噛合うように設け、その歯先位置を近接センサで検出したり、その回転軸を回転センサで検出しても良い。
なお、ナセル90のヨー運動を検出する方法は種々考えられるので、他の方法を用いても良い。たとえば、モータ124の回転軸に回転センサを取り付けておいても良い。また、モータ124を駆動する指令信号によってヨー運動の有無を検出しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 風力発電装置、20 ロータヘッド、22 主軸、24,124 駆動装置、26,126 リングギヤ、30 ブレード、40 増速機、50 発電機、60 主軸受、80 異常診断装置、81 センサ、82 ヨー運動検知部、90 ナセル、100 タワー、120 ブレード用軸受、122 軸受、132 外輪、134 内輪、136,138 転動体、140 歯車、142 回転軸、144,154 床板、146 取り付け板、148,150,152,156 締結部材。

Claims (5)

  1. 風力発電装置の異常診断装置であって、
    前記風力発電装置の回転速度を検知する回転検知部の出力と、発電量を検知する発電量検知部の出力と、ナセルのヨー運動を検知するヨー運動検知部の出力とに基づいて、前記風力発電装置の異常を診断する診断部を備え
    前記診断部は、
    前記ナセルのヨー運動が検知されていない期間は、前記風力発電装置の異常を判断する振動またはAEのデータを採用し、前記ナセルのヨー運動が検知されている期間は、前記風力発電装置の異常を判断する振動またはAEのデータを不採用とし、採用した振動またはAEのデータに基づいて前記風力発電装置の異常を診断する、異常診断装置。
  2. 前記ヨー運動検知部は、ジャイロセンサを含む、請求項に記載の異常診断装置。
  3. 前記ヨー運動検知部は、歯車の動きを検出するセンサを含み、前記歯車は、前記ナセルがヨー運動行なう時に前記ナセルのヨー運動に連動して回転する、請求項に記載の異常診断装置。
  4. 前記風力発電装置の異常を判断するパラメータとして振動、AEの少なくとも一方を検出するセンサを含む、請求項に記載の異常診断装置。
  5. 風力発電装置の異常診断方法であって、
    前記風力発電装置の回転速度と発電量を検出するステップと、
    ナセルのヨー運動を検知するステップと、
    検出した前記回転速度と発電量および前記ヨー運動の結果に基づいて、前記風力発電装置の異常を診断するステップとを備え
    前記診断するステップは、
    前記ヨー運動が検知されていない期間は前記風力発電装置の異常を判断する振動のデータを採用し、前記ヨー運動が検知されている期間は前記振動のデータを不採用とし、採用した前記振動のデータに基づいて前記風力発電装置の異常を診断する、異常診断方法。
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