JP6406659B2 - 介護用椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者が椅子本体部に着座した状態で介護者等がリフト装置を用いて使用者を椅子本体部とともに浴槽に入槽させることができる介護用椅子に関する。
自力で歩行ができない老人や身体障害者などの被介護者を浴槽内に入槽させる際に、介護者の負担を軽減させるために、入浴椅子と、入浴椅子全体をリクライニングさせる手段と、入浴椅子を浴槽外と浴槽内の間で移動させる移動手段を有し、入浴椅子をリクライニングさせたとき入浴椅子全体が浴槽の框の高さよりも高くなるようにして、入浴椅子をほぼ水平方向に移動させるだけで浴槽の框を越えて浴槽外と浴槽内の間で移動させることができるようにした入浴装置(特許文献1参照)が提案されている。
すなわち、上記入浴装置の場合、被介護者を入浴椅子に座らせた後、入浴椅子全体をリクライニング姿勢にして浴槽に入槽させるようになっており、入槽時に入浴椅子の高さを大きく上昇させる必要がない。したがって、天井高の低い浴室においても使用できる。
しかし、上記入浴装置は、入浴椅子全体をリクライニング姿勢にして浴槽に入槽させるようになっているため、平面視したとき、入槽時の入浴椅子の長手寸法が長くなり、長手寸法の大きい浴槽にしか用いることができない。したがって、小さい浴槽しかない小規模介護施設や一般家庭などには不向きである。
また、上記入浴装置のようなリクライニング姿勢は、一般的な入浴姿勢と比較して、極端に上体が寝た姿勢になり、被介護者に不快感を与える恐れがある。
しかも、上記入浴装置の場合、浴室内まで車椅子で被介護者を移送し、必要に応じて介護者がサポートしながら車椅子から入浴椅子に乗り移らせるようになっているが、浴室の床が濡れていると、被介護者を乗り移らせる際に介護者が足を滑らせて介護者や被介護者が倒れて怪我をするおそれがある。
一方、図18、図19に示すような、椅子本体部200と、この椅子本体部200を着脱可能かつ装着状態で走行可能に下方から支持する台車部300を備えた入浴介護用車椅子(シャワーキャリー)100が提案されている(特許文献2参照)。
すなわち、この入浴介護用車椅子100は、以下のようにして使用される。
(1)寝室や浴室の隣室等で脱衣させた使用者である被介護者Mを、臀部が座部210に受けられ、背中が背凭れ部220に受けられるとともに、図示していないが、足Fが台車部300側に設けられた足載せ部310に受けられるように座らせる。
(2)介護者(図示せず)が台車部300を押して入浴介護用車椅子100を走行させて被介護者Mを着座させた状態で浴室まで移動させる。
(3)介護者が、浴室内の浴槽T近傍に設けられたリフト装置の吊下げ部400に上端が係止された吊下げ条体である吊りベルトSを、背凭れ部220と座部210に設けられた係止部に係止させる。
(4)介護者が椅子本体部200の台車部300へのロック手段を解除するとともに上端がリフト装置Lの吊下げ部L1に係止された4本(図では2本しかあらわれていない)の吊りベルトSの下端を椅子本体部200の座部210の左右および背凭れ部220の左右に設けられた係止部に係止させた状態にする。
(5)リフト装置Lを操作して4本の吊りベルトSを介して椅子本体部200を吊り上げて、図18に示すように椅子本体部200を台車部300から分離する。
(6)図18に二点鎖線で示すように、浴槽Tの框T1に被介護者Mの足Fが引っかからないないように、被介護者Mの下肢を下方から持ち上げながら、椅子本体部200を浴槽T内部を臨む入槽位置まで移動させる(以下、「方法1」と記す)、あるいは、図19に示すように、浴槽Tの框T1に引っかからない十分な高さまで椅子本体部200を吊り上げた後、椅子本体部200を浴槽T内部を臨むまで移動させる(以下、「方法2」と記す)。
(7)介護者がリフト装置を操作して椅子本体部200を吊り降ろし、椅子本体部200とともに、被介護者Mを浴槽T内に入槽させて、入浴介護を行う。
(8)入浴完了後、上記(7)、(6)の作業の手順を逆方向から実施して、椅子本体部200を台車部300に装着する。
(9)介護者が台車部300を押して入浴介護用車椅子100を走行させて被介護者Mを着座させた状態で隣室あるいは寝室まで運ぶ。
特開2001-79060号公報 特開2008-253426号公報
しかし、上記入浴介護用車椅子100は、方法1の場合、浴槽Tの框に被介護者Mの足Fが引っかからないないように被介護者Mの下肢側を下方から持ち上げながら、椅子本体部200が浴槽T内部を臨む入槽位置まで椅子本体部200を移動させるようにしなければならない。したがって、一人の介護者だけで入槽作業を行う場合、介護者が腰をかがめたり、体を傾けたり不自然な姿勢をしながら、リフト装置を操作しなければならないため、介護者の作業性が悪いとともに、介護者の体に過度の負担を強いることになるおそれがある。
一方、方法2の場合、介護者への負担は少なくなるが、椅子本体部を高く吊り上げる必要があるため、被介護者Mに恐怖感を与えるおそれがある。また、一般に天井高が低い小規模介護施設や一般家庭では、リフト装置で高く椅子本体部200を吊り上げられないため、方法2を採用できない。
しかも、上記入浴介護用椅子100の場合、足Fがサポートされず、座部210より下方に垂れ下がった状態で被介護者Mを入槽させるようになっているため、椅子本体部200を下げていくと、まず、足Fが浴槽Tの底にあたり、椅子本体部200に着座した被介護者Mが浴槽T内でバランスを崩すおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みて、浴槽を大きくする必要がなく、また、椅子本体部の吊り上げ高さを低くしても、着座した被介護者の足が浴槽の框に引っかかることなく被介護者をリフト装置を用いて容易かつ安全に浴槽に入槽させることができる介護用椅子を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明にかかる介護用椅子は、椅子本体部と、フットサポート部を備え、前記椅子本体部が、座部および背凭れ部を有し、前記フットサポート部が、足を受ける足載せ部と、一端に前記足載せ部が支持され、他端が前記椅子本体部に支持されたフレーム状の足載せ支持部を有し、条体により前記フットサポート部が引き上げられる介護用椅子であって、前記座部が座板およびこの座板を下方から支持する座板支持フレームを有し、前記足載せ支持部の他端が、前記足載せ部側を上下方向に回動自在に、前記座板の前端より前記背凭れ部側にある前記座板支持フレームの端部に枢支されているとともに、前記条体の係止部が、前記フットサポート部に設けられていることを特徴としている。
本発明の介護用椅子は、特に限定されないが、椅子本体部と、フットサポート部のみからなる構成や、椅子本体部と、この椅子本体部を着脱可能かつ装着状態で走行可能に下方から支持する台車部を有する構成とすることができる。
なお、前者の構成とした場合、本発明の介護用椅子を、居室内で使用される車椅子の座部および背凭れ部に受けられるように介護用椅子を載せれば、車椅子によって、介護用椅子に被介護者等の使用者を着座させた状態で浴室まで移送し、リフト装置の吊下げ条体を用いて介護用椅子を車椅子から分離するように吊り上げて、使用者を介護用椅子に載せた状態で入槽させることができる。
また、上記のように居室で使用する車椅子を台車部代わりに用いる場合、車椅子に載せた状態で椅子本体部を車椅子のアームレスト等に係止できるようなロック手段を椅子本体部あるいは車椅子側に設けるようにすることが好ましい。
記吊下げ条体としては、リフト装置と椅子本体部との間に介在するように設けられ、リフト装置による昇降によって椅子本体部を昇降させることができれば、特に限定されないが、たとえば、吊りベルト、ワイヤーロープ、チェーンや、これらにフック等を組み合わせたものなどが挙げられる。
条体係止部の形状としては、吊下げ条体が係止でき、吊り上げに障害とならないものであれば、特に限定されないが、たとえば、環形状、鉤形状、溝形状などが挙げられる。
本発明の介護用椅子は、足載せ部を上方に移動可能する機構としては、特に限定されないが、例えば、以下(1)〜(4)のようなものが挙げられる。
(1)フットサポート部の、足載せ支持部の一端を、椅子本体部の幅方向に平行なフットサポート枢支軸を介して前記椅子本体部に回動自在に支持させる機構。
(2)上記(1)の機構において、椅子本体部に、一端がフットサポート枢支軸に平行な軸を介して座部下面に回動自在に支持され、他端がフットサポート枢支軸に枢支されている支持アームを設けて、足載せ部が上方に移動するに伴って、支持アームが回動し、フットサポート枢支軸が、座部後方(背凭れ部方向)に移動、すなわち、足載せ部が座部後方にも移動する機構。
(3)椅子本体部に、上側に向かって背凭れ部に近づくように傾くガイド部を有し、足載せ支持部が前記ガイド部に沿ってスライドするように支持されている機構。
(4)足載せ支持部を座部に固定するとともに、座部をその幅方向に平行な座部枢支軸を介して回動可能に背凭れ部に支持し、足載せ支持部を吊り上げる力が働くと、座部枢支軸を中心に座部が回動することによって、座部とともに、フットサポート部も回動させて、足載せ部を上方に移動させる機構。
上記(4)の機構において、座部が、その幅方向の中心軸に沿って切断した断面で見て下方に凸の円弧形状となっているとともに、円弧の中心に座部枢支軸が一致している構成にすることが好ましい。
本発明の介護用椅子は、特に限定されないが、例えば、着座した使用者の頭を支持するヘッドレスト、腕を支持するアームレスト、ふくらはぎを支持するレッグレストを備えていてもよい。
本発明の介護用椅子は、上記のように構成されているので、浴槽を大きくする必要がなく、また、椅子本体部の吊り上げ高さを低くしても、着座した被介護者の足が浴槽の框に引っかかることなく被介護者をリフト装置を用いて容易かつ安全に浴槽に入槽させることができる。
すなわち、寝室や浴室の隣室等で、椅子本体部に被介護者を着座させたのち、椅子本体部を台車部に装着した状態、あるいは、居室で使用されている車椅子に載せた状態で浴室のリフト装置の近傍まで移送したのち、リフト装置の少なくとも1つの吊下げ条体を椅子本体部の所定位置(例えば、背凭れ部の外縁を構成するフレームに設けられた係止部)に係止させるとともに、リフト装置の他の少なくとも1つの吊下げ条体をフットサポート部の所定位置(例えば、足受け支持部に設けられた係止部)に係止させて、椅子本体部の姿勢が着座状態を安全に維持できるようにバランスをとりながら、リフト装置を操作して複数の吊下げ条体によって椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げるようにすれば、被介護者が着座姿勢を保ちながら、椅子本体部およびフットサポート部とともに吊り上げられる。
このとき、足載せ部が、少なくとも上方に向かって移動可能になっているので、吊り上げによって、足載せ部の位置を高くすることができる。すなわち、介護者が被介護者の足首や脹脛を持って支えることなく足が上方に持ち上げられた状態となる。
したがって、椅子本体部を大きく吊り上げなくても、足載せ部が浴槽の框に引っかからず、椅子本体部および足載せ部を浴槽の真上に配置することができる。また、介護者が無理な姿勢をとりながらリフト装置を操作するということもなくなる。
さらに、足載せ部の移動を、背凭れ部の動きに連動することなく行わせることができるので、背凭れ部を水平方向に倒さなくても、足載せ部のみを上方に移動させることができる。すなわち、平面的にみて椅子本体部の前後方向(背凭れ部側から足受け部側に向かう方向)の寸法が短い状態で入槽させることができるので、長手寸法が短い浴槽しかない場合においても高く吊り上げることなく入槽させることができる。
本発明にかかる介護用椅子の第1の実施の形態の正面図である。 図1の介護用椅子の背面図である。 図1の介護用椅子の側面図である。 図1の介護用椅子の平面図である。 図1の介護用椅子に被介護者を載せて浴室のリフト装置近傍まで移送した状態の概略斜視図である。 図1の介護用椅子の椅子本体部およびフットサポート部に装着した吊りベルトの上端をリフト装置のフック部に係止させた状態をあらわす概略斜視図である。 図1の介護用椅子の椅子本体部およびフットサポート部を吊りベルトを介して吊り上げる途中の状態をあらわす概略斜視図である。 図1の介護用椅子の椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げ、浴槽の上側に臨ませた状態の概略斜視図である。 図1の介護用椅子の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 護用椅子の参考例1の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 護用椅子の参考例2の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 護用椅子の参考例3の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 護用椅子の参考例4の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 護用椅子の参考例5の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 護用椅子の参考例6の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 護用椅子の参考例7の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 護用椅子の参考例8の椅子本体部およびフットサポート部を模式的に説明する図であって、同図 (a)は吊り上げ前の状態、同図 (b)は吊り上げ時の状態をあらわしている。 公知の入浴介護用車椅子の椅子本体部を吊り上げた状態を浴室洗い場側から見た図である。 図18の入浴介護用車椅子の椅子本体部を高く吊り上げた状態を浴室洗い場側から見た図である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図9は、本発明の介護用椅子の第1の実施の形態をあらわしている。
図1〜図8に示すように、この介護用椅子Aは、椅子本体部1aと、フットサポート部2aと、台車部3を備えている。
椅子本体部1aは、座部4aと、背凭れ部5aと、左右一対のアームレスト6と、ヘッドレスト7を備えている。
座部4aは、座板支持フレーム41と座板42を備えている。
座板支持フレーム41は、アルミニウム、アルミニウム合金やステンレス鋼からなる金属パイプを用いて枠状に形成されている。
座板支持フレーム41の下面側には、図3および図8に示すように、後述する台車部3に設けられた横ズレ防止係合部30に係合する係合部43が設けられている。
また、座板支持フレーム41の側面には、後述する台車部3側に設けられたフック受部30aに係脱可能で係合によって台車部3に椅子本体部1aを固定するレバー状の係止フック41gが設けられている。
座板42は、合成樹脂の成形品であって、四周が座板支持フレーム41によって下方から支持され、図4に示すように、下方からシャワー水を被介護者Mの臀部に噴射できるとともに、介護者が座板42の下側から手を差し入れて、被介護者Mの介護を容易に行えるように、中央に孔40が設けられている。
また、座板42は、椅子本体部1aを、後述するように台車部3に支持し、浴室Rの床面に載置した状態で、座板42の上面が浴槽Tの框T1上面に略一致するように設けられている。
背凭れ部5aは、背凭れ板51と、背凭れ支持フレーム52を備えている。
背凭れ板51は、合成樹脂の成形品であって、幅方向(図1の左右方向)の両側に、背凭れ板51の幅方向内側に向かって切り欠かれた形状の上部切欠部51aおよび下部切欠部51bがそれぞれ左右対称に設けられている。
背凭れ支持フレーム52は、アルミニウム、アルミニウム合金やステンレス鋼からなる金属パイプを用いて枠状に形成されていて、上部切欠部51aおよび下部切欠部51bの部分を除き、背凭れ板51の周囲を背面側から受けた状態で、背凭れ板51が固定されている。
また、背凭れ支持フレーム52は、その下端が座板支持フレーム41に回動可能に連結されている。
背凭れ支持フレーム52の上部切欠部51aを臨む位置には、椅子本体部の吊り上げ用吊りベルトSの下端が取り付けられる第1係止部53が背凭れ支持フレーム52の幅方向外側に張り出すように設けられている。
また、背凭れ支持フレーム52の第1係止部53より下方の上部切欠部51aを臨む部分には、第1グリップ部材54が外嵌一体化されている。
第1グリップ部材54は、合成ゴム、合成樹脂エラストマー、その発泡体等のクッション性およびグリップ性に優れた材料によって形成されていて、被介護者Mが椅子本体部1aに乗り移る際に手がかりとなるように設けられている。
アームレスト6は、アームレスト本体部61と、握り手部62を備えている。
アームレスト本体部61は、図3に示すように、アルミニウムやステンレス鋼等の金属パイプで形成された本体芯部61aを有し、この本体芯部61aの一端が背凭れ支持フレーム52の下部切欠部51bを臨む位置に上下方向に回動自在に枢支されている。
また、本体芯部61aには、筒状のクッション部材61bが外嵌されている。
クッション部材61bは、合成ゴム、合成樹脂エラストマー、その発泡体等のクッション性に優れた材料によって形成されている。
握り手部62は、アルミニウム、アルミニウム合金やステンレス鋼からなる金属パイプを用いて形成された略L字形をした握り手芯部62aを有し、この握り手芯部62aのL字の一辺側が、本体芯部61aの一端に本体芯部61aの中心軸を中心に回動可能に嵌合されている。
また、握り手芯部62aのL字の他辺には、筒状の第2グリップ部材62bが外嵌されている。
第2グリップ部材62bは、合成ゴム、合成樹脂エラストマー、その発泡体等のクッション性およびグリップ性に優れた材料によって形成されている。
そして、アームレスト6は、被介護者Mが椅子本体部1aへ乗り移る際に邪魔にならないように、それぞれ図3に2点鎖線で示すように、跳ね上げることができるようになっている。
ヘッドレスト7は、ヘッドレスト本体71と、このヘッドレスト本体71の背面側に設けられた支柱部72を備え、支柱部72がヘッドレスト本体71の高さを変更可能に背凭れ支持フレーム52の上端に支持されている。
フットサポート部2aは、左右一対の足載せ部21と、左右一対の足載せ支持部22を備えている。
足載せ部21は、合成樹脂成形品であって、後述する足載せ支持部22の下側支持部22bに回動自在に支持されている。
足載せ支持部22は、アルミニウム、アルミニウム合金やステンレス鋼からなる金属パイプを用いて形成された上側支持部22aと、下側支持部22bを備えている。
上側支持部22aは、略への字形に屈曲した形状になって、上端が座板支持フレーム41の下面側に設けられた枢支軸41aを介して支持され、枢支軸41aを中心に上下方向に回動可能になっている。
また、上側支持部22aには、吊りベルトSの下端が係止される第2係止部24が設けられている。
下側支持部22bは、略への字形に屈曲した形状になって、上側支持部22aに対して逆方向に屈曲するとともに、への字の一端部が上側支持部22aの下端側に嵌合長さを調整可能にはめ込まれている。すなわち、嵌合長さを変えることによって、足載せ部21の高さを被介護者Mに合わせて調整できるようになっている。
また、左右の足載せ支持部22は、図1、図2に示すように、アルミニウム、アルミニウム合金やステンレス鋼からなる金属パイプを用いて形成されたレッグサポート23を介して連結されている。
そして、フットサポート部2aは、椅子本体部1aが台車部3に下方から受けられた状態で、図9(a)に示すように、自重で、下がった位置となり、第2係止部24に係止された吊りベルトSを介して吊り上げ方向の力が加わると、図9(b)に示すように、背凭れ部5aが同じ姿勢(背凭れ部5aの傾斜角度が水平面に対して一定に保たれた姿勢)を保持した状態で、足載せ支持部22が、枢支軸41aを中心に上方へ回動し、足載せ部21が上方に移動するようになっている。
台車部3は、台車本体31と、左右一対の前輪32と、左右一対の後輪33を備えている。
台車本体31は、アルミニウム、アルミニウム合金やステンレス鋼からなる金属パイプを用いて形成されていて、操作ハンドル部31aと、座部支持部31bと、脚部31cを備えている。
前輪32、後輪33は、それぞれロック機構(図示せず)付きのキャスター輪になっている。
操作ハンドル部31aは、背凭れ部5aの背面側に立ち上げるように設けられていて、リクライニング手段のリクライニング動作レバー34が設けられている。
リクライニング動作レバー34は、図示していないが、ワイヤを介して脚部31cに支持されたブレーキ(図示せず)付きのシリンダ機構35に連結されている。
シリンダ機構35は、リクライニング動作レバー34を握ることによって前記ブレーキが解除され、シリンダロッド35aが伸縮可能になり、リクライニング動作レバー34の握りを解除するとスプリングによって元の状態に戻り、シリンダロッド35aがブレーキによって任意の伸縮位置で固定できるようになっている。
座部支持部31bは、図3に示すように、コの字形をしていて、コの字の横片部の両先端(図3では片側しかあらわれていない)が脚部31cに軸31dを介して枢支されている。
そして、座部支持部31bは、リクライニング動作レバー34を握り、シリンダ機構35のブレーキが解除されると、操作ハンドル部31aを上下に押し引きすることによって操作ハンドル部31aの押し引き方向に軸31dを中心に回動するようになっている。
すなわち、リクライニング動作レバー34を握り操作ハンドル部31aを下方に押すと、座部支持部31bに支持された椅子本体部1aは、図示していないが、背凭れ部5aが後方に傾き(座部4aの前側が上がる)、リクライニング姿勢になり、リクライニング動作レバー34の握りを解除すると、そのリクライニング姿勢で固定された状態になる。
一方、リクライニング動作レバー34を握りながら操作ハンドル部31aを上方に引き上げると、背凭れ部5aが立ち上がった状態となる。
また、座部支持部31bは、コの字の両横辺部からそれぞれ他方の横辺部側に張り出すように設けられた横ズレ防止係合部30と、フック受部30aを備えている。
横ズレ防止係合部30は、座板支持フレーム41を下方から受けるとともに、座板支持フレーム41の係合部43が嵌り込んで台車部3に支持された椅子本体部1aが横ズレしないように作用する。
フック受部30aは、座板支持フレーム41が座部支持部31bに受けられた状態で上記係止フック41gが係脱可能な位置に設けられている。
また、フック受部30aは、図示していないが、先端部が拡径していて、この拡径部が係止フック41gを係合状態としたとき、座部4aの幅方向への移動を防止するようになっている。
この介護用椅子Aは、上記のようになっており、たとえば、以下のようにして被介護者Mを入浴介護することができる。
(1)介護者が寝室や浴室の隣室で衣服を脱がせて被介護者Mを介護用椅子Aに移乗させたのち、図5に示すように、浴室まで移送し、前輪32及び後輪33をロック状態にする。なお、被介護者Mを介護用椅子Aに載せて移送中は、安全面から、係止フック41gをフック受部30aに係止された状態にしておく。
(2)図6に示すように、リフト装置Lの吊下げ部L1を介護用椅子Aのほぼ直上に配置し、吊下げ部L1を吊りベルトSが係止できる位置まで下げたのち、4本の吊りベルトSを吊下げ部L1に係止させる。
(3)係止フック41gを操作してフック受部30aとの係合を解除する。なお、(3)の動作は、上記(2)の動作より先に行ってもよいが、安全性を考慮すると、上記(2)の動作の後で行うことが好ましい。
(4)リフト装置Lの吊下げ部L1を足載せ部21の下端が、浴槽Tの框T1上面より少し高い位置(水平移動させたときに、足載せ部21の下端が框T1に衝突することがない最低位置、あるいはそれに近い位置)になるまで上昇させる。すなわち、吊下げ部L1を上昇させていくと、まず、図7及び図9(b)に示すように、フットサポート部2aが、座板42および背凭れ板51の姿勢が図9(a)に示す姿勢(台車部3に支持された姿勢)を保持した状態で、足載せ支持部22が枢支軸41aを中心に回動し、それにともない足載せ部21が上方に移動する。すなわち、被介護者Mは、臀部より上側に部分が座部4aおよび背凭れ部5aに支持された姿勢が保たれたまま、足Fが上方に持ち上げられる。
そして、足載せ支持部22の上側支持部22aが、座板支持フレーム41の下面に沿う位置までくると、椅子本体部1aが足載せ部21が上方に移動した状態を保ちながら、椅子本体部1aが台車部3から離脱し、フットサポート部2aとともに上方に吊り上げられる。
(5)リフト装置Lによって(4)の吊り上げ状態を保ちながら、椅子本体部1aおよびフットサポート部2aを浴槽T上の入槽位置直上まで移動させる。
(6)リフト装置Lの吊下げ部L1を、座部4aの下端およびフットサポート部2aの足載せ部21が浴槽Tの底に着くまで下降させて、被介護者Mを浴槽T内に入槽させる。
(7)被介護者Mの入浴が完了すると、吊下げ部L1を上昇させて、足載せ部21の下端が框T1より少し高い位置(水平移動させたときに、足載せ部21の下端が框T1に衝突することがない最低位置、あるいはそれに近い位置)になるまで上昇させる。
(8)リフト装置Lによって(7)の吊り上げ状態を保ちながら、椅子本体部1aをフットサポート部2aとともに、台車部3の直上まで移動させる。
(9)吊下げ部L1を下降させて、椅子本体部1aを台車部3に固定する。
上記のように、この介護用椅子Aは、椅子本体部1aにフットサポート部2aが支持されているので、足載せ部21に被介護者Mの足Fを載せた安定した姿勢で被介護者Mを椅子本体部1aとともに吊り上げることができる。
しかも、吊り上げによって、足載せ部21が上方に移動し、足載せ部21の下端が上方にあがった状態に保持されるので、椅子本体部1aを高く吊り上げなくても、足載せ部21の下端を浴槽Tの框T1より高い位置にすることができる。
すなわち、被介護者Mを必要最小限の高さまで吊り上げるだけでよいため、被介護者Mが安心して入浴介護を受けることができるとともに、天井高の低い浴室でもリフト装置Lを利用して着座状態の被介護者Mを安定した着座状態のまま入槽させることができる。
また、背凭れ部5aの姿勢が台車部3に支持されていた時と同様の姿勢を保持しながら、足載せ支持部22を回動させることができるので、すなわち、吊り上げによって足載せ部21を上方に移動させることができるので、椅子本体部1aの背凭れ部5aを水平方向に傾けなくてもよい。
したがって、長手寸法の短い浴槽Tであっても入槽させることができる。
勿論、この介護用椅子Aは、浴槽Tの長手寸法が長い浴槽が設置された浴室で用いる場合、第1係止部53と第2係止部24に係止される吊りベルトSの長さ比を変えるなどして図3に示す背凭れ部5aの姿勢より水平方向に傾けた状態にして椅子本体部1aおよびフットサポート部2aを吊り上げるようにしても構わない。
また、この介護用椅子Aは、台車部3に椅子本体部1aが支持固定された状態で、座板42の上面が浴槽Tの框T1上面に略一致するように設けられているとともに、アームレスト6を跳ね上げ姿勢にすることができるようになっているので、この介護用椅子Aを、リフト装置Lが不要で、椅子本体部1aの座部4aから浴槽Tの框T1に移乗可能な被介護者Mに用いた場合でも、被介護者Mの座部4aから浴槽Tの框T1への移乗あるいは浴槽Tの框T1から座部4aへの移乗を容易かつ安全に行うことができる。
図10は介護用椅子の参考例1であって、同図(a)は椅子本体部およびフットサポート部を台車部上から吊り上げる前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態、同図(b)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げた状態をあらわしている。
図10に示すように、この介護用椅子は、椅子本体部1bおよびフットサポート部2bが、以下のような構成となっている以外は、上記介護用椅子Aと同様になっている。
すなわち、椅子本体部1bは、座部4bより下方に突出するように筒状ガイド部41b(図10では一方しかあらわれていない)を座部4bの両側部に一体に備え、フットサポート部2bの第2係止部24に吊りベルトSによって吊り上げ方向の力が加わると、この筒状ガイド部41bに沿って足載せ支持部22が上方にスライドし、足載せ部21が図10(a)に示す下方位置から、図10(b)に示す上方位置まで、椅子本体部1aの姿勢を変えることなく、上方に移動するようになっている。
なお、図10中、5bは背凭れ部である。
図11は介護用椅子の参考例2であって、同図(a)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げる前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態、同図(b)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げた状態をあらわしている。
図11に示すように、この介護用椅子は、椅子本体部1cおよびフットサポート部2cが、以下のような構成となっている以外は、上記介護用椅子Aと同様になっている。
すなわち、椅子本体部1cは、座部4cより上方に突出するように筒状ガイド部41c(図10では一方しかあらわれていない)を座部4cの両側部に一体に備え、フットサポート部2cの第2係止部24に吊りベルトSによって吊り上げ方向の力が加わると、この筒状ガイド部41cに沿って足載せ支持部22が上方にスライドし、足載せ部21が図11(a)に示す下方位置から、図11(b)に示す上方位置まで、椅子本体部1cの姿勢を変えることなく、上方に移動するようになっている。
なお、図11中、5cは背凭れ部である。
図12は介護用椅子の参考例3であって、同図(a)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げる前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態、同図(b)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げた状態をあらわしている。
図12に示すように、この介護用椅子は、椅子本体部1dおよびフットサポート部2dが、以下のような構成となっている以外は、上記介護用椅子Aと同様になっている。
すなわち、椅子本体部1dは、座部4dの下面側に設けられた固定軸41dを介してリンクバー41eが座部4aの前後方向に回動可能に支持されている。
また、リンクバー41eの先端に可動枢支軸41fが設けられていて、この可動枢支軸41fに上記フットサポート部2aと同様の構造をしたフットサポート部2dの足載せ支持部22が枢支されている。
したがって、フットサポート部2dの第2係止部24に吊りベルトSによって吊り上げ方向の力が加わると、図12(b)に示すように、フットサポート部2dの足載せ支持部22が可動枢支軸41fを中心に足載せ部21が上方に移動するように回動するとともに、リンクバー41eが固定軸41dを中心に可動枢支軸41fが座部4aの後方側に移動するように回動する。
すなわち、この介護用椅子は、足載せ部21を座部4aの下面にできるだけ近い位置まで移動できるようになり、吊り上げ高さをより少なくすることができるとともに、椅子本体部1aとともに、被介護者Mを浴槽Tの深い位置まで入槽させることができる。
なお、図12中、5dは背凭れ部である。
図13は介護用椅子の参考例4であって、同図(a)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げる前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態、同図(b)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げた状態をあらわしている。
図13に示すように、この介護用椅子は、椅子本体部1eおよびフットサポート部2eが、以下のような構成となっている以外は、上記介護用椅子Aと同様になっている。
すなわち、この介護用椅子は、椅子本体部1eの座部4eと、背凭れ部5eとが連結軸11によって接続されている。
座部4eの先端にフットサポート部2eの足載せ支持部22が固定状態となっている。
また、座部4eは、その座板46が側面視で下側に凸の湾曲形状になっている。
そして、フットサポート部2eの第2係止部24に吊りベルトSによって吊り上げ方向の力が加わると、図13(b)に示すように、足載せ部21側が上方に移動し、この移動に伴って、背凭れ部5eの姿勢を図13(a)に示すように吊り上げ前の状態に保持した状態で、座部4eが連結軸11を中心にフットサポート部2e側が持ち上がるように回動する。
この介護用椅子は、上記のように座部4eの座板46が側面視で下側に凸の湾曲形状になっているので、被介護者Mをより安定した状態で座部4eに座らせることができる。
図14は介護用椅子の参考例5であって、同図(a)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げる前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態、同図(b)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げた状態をあらわしている。
図14に示すように、この介護用椅子は、椅子本体部1fの座部4eの先端に設けられた枢支軸47にフットサポート部2fの足載せ支持部22の上端が枢支されている以外は、上記介護用椅子Aと同様になっている。
なお、図14中、5fは背凭れ部である。
図15は介護用椅子の参考例6であって、同図(a)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げる前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態、同図(b)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げた状態をあらわしている。
図15に示すように、この介護用椅子は、椅子本体部1gおよびフットサポート部2gが、以下のような構成となっている以外は、上記介護用椅子Aと同様になっている。
すなわち、椅子本体部1gは、座部4gの上面側に設けられた固定軸48aを介してリンクバー48bが座部4gの前後方向に回動可能に支持されている。
また、リンクバー48bの先端に可動枢支軸48cが設けられていて、この可動枢支軸48cに上記フットサポート部2aと同様の構造をしたフットサポート部2gの足載せ支持部22が枢支されている。
したがって、フットサポート部2gの第2係止部24に吊りベルトSによって吊り上げ方向の力が加わると、図15(b)に示すように、フットサポート部2gの足載せ支持部22が可動枢支軸48cを中心に足載せ部21が上方に移動するように回動するとともに、リンクバー48bが固定軸48aを中心に可動枢支軸48cが座部4gの後方側に移動するように回動する。
すなわち、この介護用椅子は、足載せ部21を座部4gの下面にできるだけ近い位置まで移動できるようになり、吊り上げ高さをより少なくすることができるとともに、椅子本体部1gとともに、被介護者Mを浴槽Tの深い位置まで入槽させることができる。
なお、図15中、5gは背凭れ部である。
図16は介護用椅子の参考例7であって、同図(a)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げる前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態、同図(b)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げた状態をあらわしている。
図16に示すように、この介護用椅子は、椅子本体部1hおよびフットサポート部2hが、以下のような構成となっている以外は、上記介護用椅子Aと同様になっている。
この介護用椅子は、椅子本体部1hの座部4hが、背凭れ部5hに設けられた固定アーム55と、固定アーム55に枢支軸56を介して回動可能に支持された可動アーム57とからなる座部支持手段を介して支持されている。
座部4hは、座面が下に凸の湾曲形状になっていて、可動アーム57の下端に支持されている。
フットサポート部2hは、座部4hの反背凭れ部5h側に足載せ支持部22が固定状態となっている。
そして、フットサポート部2hの第2係止部24に吊りベルトSによって吊り上げ方向の力が加わると、図16(b)に示すように、足載せ部21側が上方に移動し、この移動に伴って、背凭れ部5hの姿勢を図16(a)に示すように吊り上げ前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態に保持した状態で、座部4hが枢支軸56を中心にフットサポート部2h側が持ち上がるように回動する。
図17は介護用椅子の参考例8であって、同図(a)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げる前(あるいは台車部上に吊り降ろした後)の状態、同図(b)は椅子本体部およびフットサポート部を吊り上げた状態をあらわしている。
図17に示すように、この介護用椅子は、椅子本体部1iおよびフットサポート部2iが、以下のような構成となっている以外は、上記介護用椅子Aと同様になっている。
同様になっている。
すなわち、椅子本体部1iは、座部4iの下面側に設けられた第1固定軸49aを介して第1リンクバー49bが座部4iの前後方向に回動可能に支持されている。第1リンクバー49bの先端に第1可動軸49cが設けられている。
座部4iの上面側に設けられた第2固定軸41eを介して第2リンクバー49fが座部4iの前後方向に回動可能に支持されている。第2リンクバー49fの先端に第2可動軸49gが設けられている。
そして、第1リンクバー49bと第2リンクバー49fとは、第1可動軸49cと第2可動軸49gとが連結バー49dを介して連結されていて、平行状態を保ちつつ回動するようになっている。
フットサポート部2iは、足載せ支持部22の上端が第2可動軸49gに枢支されている。
なお、図17中、5iは背凭れ部である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の実施の形態では、左右一対の足載せ部を備えていたが、左右の足載せ支持部を連結するように一つの足載せ部を設けて、両足をこの1つの足載せ部に載せるようにしても構わない。
また、上記の実施の形態では、座板および背凭れ板を座板支持フレームあるいは背凭れ支持フレームで支持することによって座部あるいは背凭れ部が形成されていたが、座板や背凭れ板に代えて、メッシュ状をしたシート材料の周囲をフレーム部に支持固定して背凭れ部としてもよい。
A 介護用椅子
F 足
L リフト装置
L1 吊下げ部
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i 椅子本体部
2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i フットサポート部
21 足載せ部
22 足載せ支持部
22a 上側支持部
22b 下側支持部
23 レッグサポート
24 第2係止部
3 台車部
30 横ズレ防止係合部
30a フック受部
31 台車本体
31a 操作ハンドル部
31b 座部支持部
31c 脚部
31d 軸
32 前輪
33 後輪
34 リクライニング動作レバー
35 シリンダ機構
35a シリンダロッド
4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h,4i 座部
40 孔
41 座板支持フレーム
41a 枢支軸
41b 筒状ガイド部
41c 筒状ガイド部
41d 固定軸
41e リンクバー
41f 可動枢支軸
41g 係止フック
42 座板
43 係合部
48a 固定軸
48b リンクバー
48c 可動枢支軸
49a 第1固定軸
49b 第1リンクバー
49c 第1可動軸
49d 連結バー
49e 第2固定軸
49f 第2リンクバー
49g 第2可動軸
5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h,5i 背凭れ部
51 背凭れ板
51a 上部切欠部
51b 下部切欠部
52 背凭れ支持フレーム
53 第1係止部
54 第1グリップ部材
6 アームレスト
61 アームレスト本体部
61a 本体芯部
61b クッション部材
62 握り手部
62a 握り手芯部
62b 第2グリップ部材
7 ヘッドレスト
71 ヘッドレスト本体
72 支柱部
M 被介護者
R 浴室
S 吊りベルト
T 浴槽
T1 框

Claims (2)

  1. 椅子本体部と、フットサポート部を備え、前記椅子本体部が、座部および背凭れ部を有し、前記フットサポート部が、足を受ける足載せ部と、一端に前記足載せ部が支持され、他端が前記椅子本体部に支持されたフレーム状の足載せ支持部を有し、条体により前記フットサポート部が引き上げられる介護用椅子であって、
    前記座部が座板およびこの座板を下方から支持する座板支持フレームを有し、
    前記足載せ支持部の他端が、前記足載せ部側を上下方向に回動自在に、前記座板の前端より前記背凭れ部側にある前記座板支持フレームの端部に枢支されているとともに、
    前記条体の係止部が、前記フットサポート部に設けられていることを特徴とする介護用椅子。
  2. 前記足載せ支持部は、前記座より下方で回動可能となされていることを特徴とする請求項1に記載の介護用椅子。
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