JP6406209B2 - サイドメンバ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、サイドメンバ構造に関する。
下記特許文献1には、サイドメンバ構造に関する発明が開示されている。このサイドメンバ構造では、フロントサイドメンバのキック部の内側に補強部材が配置されており、車両前方側からの衝突荷重の入力時において、この衝突荷重によってフロントサイドメンバに発生するモーメントを補強部材によって低減することができる。このため、車両前方側からの衝突荷重の入力時において、フロントサイドメンバのキック部の変形に必要な変形荷重を大きくすることができる。
特開2012−56372号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された先行技術による場合、フロントサイドメンバの車両前方側の部分を構成する前部が、車両幅方向に折れ変形するのに必要な変形荷重も大きくなる。その結果、車両がフロントサイドメンバよりも車両幅方向外側で前面衝突(以下、「微小ラップ衝突」と称する)する場合や、車両前部に対して車両斜め前方側から衝突体が衝突(以下、「オブリーク衝突」と称する)する場合等において、フロントサイドメンバの前部の車両幅方向への折れ変形の変形量が低減することが考えられる。したがって、上記特許文献1に記載された先行技術は、フロントサイドメンバのキック部の変形荷重の増大とフロントサイドメンバの前部の車両幅方向への折れ変形の変形量の確保とを両立させるという点においては、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両前面衝突時、特に微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時等において、フロントサイドメンバのキック部の変形荷重の増大とフロントサイドメンバの前部の車両幅方向への折れ変形の変形量の確保とを両立させることができるサイドメンバ構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るサイドメンバ構造は、車両前後方向に延在する前部と、当該前部と連続しかつ車両後方下側に向かって傾斜して設けられたキック部と、を含んで構成されたフロントサイドメンバと、前記キック部の内側で当該キック部の車両下方側を構成する底壁部に対向して配置されると共に車両上下方向に見て車両前後方向に延在する基壁部と、当該基壁部の車両幅方向内側の周縁部に沿って車両上下方向の何れか一方側に延出されて当該キック部の車両幅方向内側を構成する内側側壁部に接合された内側縦壁部と、当該基壁部の車両幅方向外側の周縁部に沿って当該一方側に延出されて当該キック部の車両幅方向外側を構成する外側側壁部に接合された外側縦壁部と、を含んで構成され、長手方向一方側を車両前方側として配置されて当該長手方向一方側の端部が当該キック部の車両前方側に位置すると共に当該端部における車両幅方向内側の部分が当該端部における車両幅方向外側の部分よりも車両前方側に突出された補強部と、前記外側縦壁部における前記長手方向一方側の端部に設けられると共に車両幅方向に見て前記外側側壁部の当該長手方向一方側に配置された脆弱部と、を有している。
請求項1に記載の本発明によれば、車両前後方向に延在する前部と、当該前部と連続しかつ車両後方下側に向かって傾斜して設けられたキック部と、を含んでフロントサイドメンバが構成されており、当該キック部の内側には補強部が配置されている。この補強部は、車両上下方向に見て車両前後方向に延在する基壁部、当該基壁部の車両幅方向内側の周縁部に設けられた内側縦壁部及び当該基壁部の車両幅方向外側の周縁部に設けられた外側縦壁部を含み、その長手方向一方側を車両前方側として配置されている。そして、基壁部は、キック部の車両下方側を構成する底壁部に対向して配置されている。また、内側縦壁部は、基壁部の車両幅方向内側の周縁部に沿って車両上下方向の何れか一方側に延出されてキック部の車両幅方向内側を構成する内側側壁部に接合されている。一方、外側縦壁部は、基壁部の車両幅方向外側の周縁部に沿って内側縦壁部と同じ方向に延出されてキック部の車両幅方向外側を構成する外側側壁部に接合されている。このため、補強部によってフロントサイドメンバが補強され、車両前方側からの衝突荷重の入力時において、フロントサイドメンバのキック部の変形に必要な変形荷重を大きくすることができる。
ところで、フロントサイドメンバのキック部が補強されると、当該フロントサイドメンバの前部が車両幅方向に折れ変形するのに必要な変形荷重が大きくなる傾向がある。その結果、車両が微小ラップ衝突する場合やオブリーク衝突する場合等において、フロントサイドメンバの前部の車両幅方向への折れ変形の変形量が低減することが考えられる。
ここで、本発明では、補強部の長手方向一方側の端部が当該キック部の車両前方側に位置すると共に、当該端部における車両幅方向内側の部分が当該端部における車両幅方向外側の部分よりも車両前方側に突出されている。つまり、フロントサイドメンバの前部とキック部との境界部分における車両幅方向外側の部分は、補強部で補強されていない。また、補強部の外側縦壁部における当該補強部の長手方向一方側の端部には、脆弱部が設けられており、当該脆弱部は、車両幅方向に見てキック部の外側側壁部の当該長手方向一方側に配置されている。このため、車両が微小ラップ衝突する場合やオブリーク衝突する場合等において、フロントサイドメンバを脆弱部が配置されている部分の近傍を変形の起点として折れ変形させることができる。その結果、フロントサイドメンバを補強部で補強しても当該フロントサイドメンバの前部の車両幅方向への折れ変形の変形量の低減が抑制される。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係るサイドメンバ構造は、車両前面衝突時、特に微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時等において、フロントサイドメンバのキック部の変形荷重の増大とフロントサイドメンバの前部の車両幅方向への折れ変形の変形量の確保とを両立させることができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係るサイドメンバ構造が適用されたフロントサイドメンバの要部を示す拡大正面図(図3の1方向矢視図)である。 本実施形態に係るサイドメンバ構造が適用されたフロントサイドメンバの衝突荷重入力後の状態を示す車両上方側から見た平面図である。 本実施形態に係るサイドメンバ構造が適用されたフロントサイドメンバの構成を示す車両幅方向外側から見た側面図である。 本実施形態に係るサイドメンバ構造が適用されたフロントサイドメンバの変形例を示す車両幅方向外側から見た側面図である。 本実施形態に係るサイドメンバ構造が適用されたフロントサイドメンバの変形例を示し、フロントサイドメンバのキック部を車両後方側から見た拡大断面図(図4の5−5線に沿って切断した状態を示す断面図)である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係るサイドメンバ構造の実施形態の一例について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
まず、図3を用いて、本実施形態に係るサイドメンバ構造が適用された「車両10」の車体12の概略構成について説明する。なお、本実施形態では、車体12は基本的に左右対称の構成とされているため、車体12の車両幅方向左側の部分の構成を中心に説明していくこととする。
車体12の車両前方側の部分を構成する車体前部14は、車体12の骨格を構成する左右一対の「フロントサイドメンバ16」を含んで構成されている。なお、フロントサイドメンバ16の車両前方側の端部には、図示しないクラッシュボックスが配置されており当該クラッシュボックスの先端部同士には、バンパリインフォースメントが架け渡されている。
フロントサイドメンバ16は、全体では車両前後方向に延在しており、車両前後方向に見て矩形枠状の閉断面を成す閉断面構造とされている。このフロントサイドメンバ16は、その車両前方側の部分を構成しかつ車両前後方向に直線的に延在する「前部18」と、当該前部18と連続しかつ車両後方下側に向って傾斜して設けられた「キック部20」とを含んで構成されている。そして、キック部20は、図5にも示されるように、その車両上方側の部分を構成するアッパパネル22と、その車両下方側の部分を構成するロアパネル24とを含んで構成されており、車両幅方向に見て車両前方下側に凸となるように湾曲されている。
アッパパネル22は、上壁部22A、「内側側壁部22B」、「外側側壁部22C」及びフランジ部22Dを含んで、車両前後方向に見た断面視で、車両下方側に開口した略ハット状に構成されている。より詳しくは、上壁部22Aは、アッパパネル22の車両上方側を構成すると共に、板厚方向を車両上下方向とされて車両前後方向に延びる板状に構成されている。この上壁部22Aの車両幅方向内側の周縁部からは、当該周縁部に沿って板厚方向を車両幅方向とされた内側側壁部22Bが車両下方側に延出されている。一方、上壁部22Aの車両幅方向外側の周縁部からは、当該周縁部に沿って板厚方向を車両幅方向とされた外側側壁部22Cが車両下方側に延出されている。そして、内側側壁部22Bの車両下方側の周縁部からは車両幅方向内側に、外側側壁部22Cの車両下方側の周縁部からは車両幅方向外側にそれぞれフランジ部22Dが延出されている。
ロアパネル24は、「底壁部24A」、「内側側壁部24B」、「外側側壁部24C」及びフランジ部24Dを含んで、車両前後方向に見た断面視で、車両上方側に開口した略ハット状に構成されている。より詳しくは、底壁部24Aは、ロアパネル24の車両下方側を構成すると共に、板厚方向を車両上下方向とされて車両前後方向に延びる板状に構成されている。この底壁部24Aの車両幅方向内側の周縁部からは、当該周縁部に沿って板厚方向を車両幅方向とされた内側側壁部24Bが車両上方側に延出されている。一方、底壁部24Aの車両幅方向外側の周縁部からは、当該周縁部に沿って板厚方向を車両幅方向とされた外側側壁部24Cが車両上方側に延出されている。つまり、ロアパネル24の車両幅方向内側は、内側側壁部24Bで構成されており、当該ロアパネル24の車両幅方向外側は外側側壁部24Cで構成されている。そして、内側側壁部24Bの車両上方側の周縁部からは車両幅方向内側に、外側側壁部24Cの車両上方側の周縁部からは車両幅方向外側にそれぞれフランジ部24Dが延出されている。
上記のように構成されたアッパパネル22とロアパネル24とは、フランジ部22Dとフランジ部24Dとがスポット溶接等による接合部26でそれぞれ接合されることで、断面視で矩形枠状の閉断面を構成している。
ここで、本実施形態では、フロントサイドメンバ16のキック部20の内側、より具体的にはロアパネル24の内側に「補強部」としての補強部材28が配置されている点に特徴がある。以下、本実施形態の要部を構成する補強部材28の構成について詳細に説明する。
図1及び図5に示されるように、補強部材28は、「基壁部28A」、「内側縦壁部28B」及び「外側縦壁部28C」を含んで、当該長手方向に見た断面視で車両上方側に開口したU字状に構成されている。
より詳しくは、基壁部28Aは、正面視で矩形の板状に構成されており、キック部20の底壁部24Aに対向して配置されると共に、車両上下方向に見て車両前後方向に延在している。この基壁部28Aには、その長手方向の中心線に沿って円形の貫通部30が複数(本実施形態では3つ)形成されている。また、基壁部28Aの車両幅方向内側の周縁部からは、当該周縁部に沿って板厚方向を車両幅方向とされると共に後述する内側凹部32が形成された内側縦壁部28Bが車両上方側に延出されている。そして、内側縦壁部28Bは、キック部20の内側側壁部24Bにスポット溶接等による接合部34によって複数箇所で接合されている。
一方、基壁部28Aの車両幅方向外側の周縁部からは、当該周縁部に沿って板厚方向を車両幅方向とされると共に後述する「脆弱部」としての外側凹部36が形成された外側縦壁部28Cが車両上方側に延出されている。そして、外側縦壁部28Cは、内側縦壁部28Bと同様に、キック部20の外側側壁部22Cにスポット溶接等による接合部38によって複数箇所で接合されている。なお、接合部34と接合部38との溶接打点の間隔は、同じ間隔に設定されている。
また、上記のように構成された補強部材28では、当該補強部材28の「長手方向一方側の端部28D」が、キック部20の車両前方側に位置している。つまり、内側縦壁部28Bの車両前方側の周縁部28B1は、内側側壁部24Bの車両前方側の周縁部24B1よりも車両前方側に位置している。また、基壁部28Aの車両前方側の周縁部28A1は、底壁部24Aの車両前方側の周縁部24A1よりも車両前方側に位置している。さらに、外側縦壁部28Cの車両前方側の周縁部28C1は外側側壁部24Cの車両前方側の周縁部24C1よりも車両前方側に位置している。
また、図1に示されるように、基壁部28Aの板厚方向に見て、底壁部24Aの周縁部28A1は、外側縦壁部28Cの周縁部28C1から車両内側に延びると共に、所定長さ延びた箇所で車両中央前側に変曲されている。そして、変曲された周縁部28A1は、車両中央前側に所定長さ延びた箇所で車両内側に変曲されて、内側縦壁部28Bの周縁部28B1まで延びている。このため、補強部材28の端部28Dは、当該端部28Dにおける車両幅方向内側の部分が、当該端部28Dにおける車両幅方向外側の部分よりも車両前方側に突出された状態となっている。
なお、外側縦壁部28Cは、外側側壁部24Cの周縁部24C1から補強部材28の長手方向一方側に、接合部38の溶接打点の1打点分に相当する長さだけ延出されている(以下、この部分を「端部28C2」と称する)。そして、端部28C2は、スポット溶接等による接合部40によって、前部18に接合されている。一方、内側縦壁部28Bは、内側側壁部24Bの車両前方側の周縁部から補強部材28の長手方向一方側に、接合部38の溶接打点の2打点分に相当する長さだけ延出されている(以下、この部分を端部28B2と称する)。そして、端部28B2は、スポット溶接等による接合部42によって、前部18に接合されている。また、補強部材28は、車両側面視において、車両前方上側から車両後方下側に向かって傾斜した状態で配置されると共に、その基壁部28Aが底壁部24Aの車両前方側の周縁部の近傍において、フロントサイドメンバ16に局所的に当接されている。そして、スポット溶接等による図示しない接合部によって、基壁部28Aとフロントサイドメンバ16との当接箇所が接合されている。
また、内側縦壁部28Bの端部28B2には、内側凹部32が形成されている。この内側凹部32は、基壁部28Aの板厚方向に見て、車両幅方向外側に凸となるようにかつ車両幅方向内側に向かうに従って拡幅された台形状に内側縦壁部28Bが屈曲されて構成されている。また、内側凹部32は、車両幅方向に見て、内側側壁部24Bの周縁部24B1から所定距離隔てた位置に形成されている。
一方、外側縦壁部28Cの端部28C2には、外側凹部36が形成されている。この外側凹部36は、基壁部28Aの板厚方向に見て、車両幅方向内側に凸となるようにかつ車両幅方向外側に向かうに従って拡幅された台形状に外側縦壁部28Cが屈曲されて構成されている。また、図3にも示されるように、外側凹部36は、車両幅方向に見て、外側側壁部24Cの周縁部24C1と隣接されている。つまり、内側凹部32は、外側凹部36よりも補強部材28の長手方向一方側に配置されている。なお、基壁部28Aは、当該基壁部28Aの厚さ方向に見て、内側凹部32及び外側凹部36と重なる箇所が、これらの形状にくり貫かれた状態となっている。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、図3に示されるように、車両前後方向に延在する前部18と、当該前部18と連続しかつ車両後方下側に向かって傾斜して設けられたキック部20と、を含んでフロントサイドメンバ16が構成されている。そして、キック部20の内側には、補強部材28がその長手方向一方側を車両前方側として配置されている。この補強部材28は、車両上下方向に見て車両前後方向に延在する基壁部28A、当該基壁部28Aの車両幅方向内側の周縁部に設けられた内側縦壁部28B及び当該基壁部28Aの車両幅方向外側の周縁部に設けられた外側縦壁部28Cを含んで構成されている。そして、基壁部28Aは、キック部20の車両下方側を構成する底壁部24Aに対向して配置されている。また、内側縦壁部28Bは、基壁部28Aの車両幅方向内側の周縁部に沿って車両上方側に延出されてキック部20の車両幅方向内側を構成する内側側壁部24Bに接合されている。一方、外側縦壁部28Cは、基壁部28Aの車両幅方向外側の周縁部に沿って内側縦壁部28Bと同じ方向に延出されてキック部20の車両幅方向外側を構成する外側側壁部24Cに接合されている。このため、補強部材28によってフロントサイドメンバ16が補強され、車両前方側からの衝突荷重の入力時において、フロントサイドメンバ16のキック部20の変形に必要な変形荷重を大きくすることができる。
ところで、フロントサイドメンバ16のキック部20が補強されると、当該フロントサイドメンバ16の前部18が車両幅方向に折れ変形するのに必要な変形荷重が大きくなる傾向がある。その結果、車両10が微小ラップ衝突する場合やオブリーク衝突する場合等において、フロントサイドメンバ16の前部18の車両幅方向への折れ変形の変形量が低減することが考えられる。
ここで、本実施形態では、補強部材28の長手方向一方側の端部28Dが当該キック部20の車両前方側に位置すると共に、当該端部28Dにおける車両幅方向内側の部分が当該端部28Dにおける車両幅方向外側の部分よりも車両前方側に突出されている。つまり、フロントサイドメンバ16の前部18とキック部20との境界部分における車両幅方向外側の部分は、補強部材28で補強されていない。また、補強部材28の外側縦壁部28Cにおける当該補強部材28の長手方向一方側の端部28C2には、外側凹部36が設けられており、当該外側凹部36は、車両幅方向に見てキック部20の外側側壁部24Cの当該長手方向一方側に配置されている。
このため、図2に示されるように、車両10が微小ラップ衝突する場合やオブリーク衝突する場合等において、フロントサイドメンバ16を外側凹部36が配置されている部分の近傍を変形の起点として折れ変形させることができる。その結果、フロントサイドメンバ16を補強部材28で補強しても前部18の車両幅方向への折れ変形の変形量の低減が抑制され、微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時における衝突荷重を前部18が車両幅方向内側に折れ変形することで吸収することができる。したがって、本実施形態では、車両前面衝突時、特に微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時等において、フロントサイドメンバ16のキック部20の変形荷重の増大とフロントサイドメンバ16の前部18の車両幅方向への折れ変形の変形量の確保とを両立させることができる。
<変形例>
次に、図4及び図5を用いて上述した実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態では、補強部材28がキック部20のロアパネル24の内側に配置されていたが、アッパパネル22の内側に補強部材28の一部を配置する構成としてもよい。
この変形例では、補強部材28が、その車両前後方向に対する傾斜角度を上述した状態よりも小さくされて配置されている。また、補強部材28におけるその長手方向他方側の部分、すなわち当該補強部材28に車両後方側の部分がアッパパネル22の内側に配置されている。そして、補強部材28の車両後方側の部分では、内側縦壁部28Bがアッパパネル22の内側側壁部22Bに、外側縦壁部28Cがアッパパネル22の外側側壁部22Cにそれぞれ接合されている。
このような構成によれば、車両前方側からの衝突荷重が補強部材28の長手方向(軸方向)に作用しやすくなる。また、車両前方側からの衝突荷重の入力時において、キック部20のアッパパネル22側が圧縮側となるが、アッパパネル22が補強部材28で補強されるので、フロントサイドメンバ16のアッパパネル22側からの局部座屈の発生を抑制することができる。このため、この変形例では、よりキック部20の変形に必要な変形荷重を大きくすることができる。
なお、上述した実施形態及び変形例では、キック部20をアッパパネル22とロアパネル24とで構成したが、アッパパネル22を車体12のフロアパネルと一体にする構成とすることも可能である。一例として、フロアパネルに車両上方側に凸となる凹部を形成して当該凹部とロアパネル24とで閉断面構造を構成し、フロントサイドメンバのキック部としてもよい。また、補強部材28の構成も上述したものに限らず、基壁部28Aから内側縦壁部28B及び外側縦壁部28Cが車両下方側に延出された構成となる等種々の構成を取り得る。さらに、外側凹部36及び内側凹部32に代えて、貫通部を設ける構成としてもよい。
10 車両
16 フロントサイドメンバ
18 前部
20 キック部
22B 内側側壁部
22C 外側側壁部
24A 底壁部
24B 内側側壁部
24C 外側側壁部
28 補強部材(補強部)
28A 基壁部
28B 内側縦壁部
28C 外側縦壁部
28C2 端部(外側縦壁部における長手方向一方側の端部)
28D 端部(補強部の長手方向一方側の端部)
36 外側凹部(脆弱部)

Claims (1)

  1. 車両前後方向に延在する前部と、当該前部と連続しかつ車両後方下側に向かって傾斜して設けられたキック部と、を含んで構成されたフロントサイドメンバと、
    前記キック部の内側で当該キック部の車両下方側を構成する底壁部に対向して配置されると共に車両上下方向に見て車両前後方向に延在する基壁部と、当該基壁部の車両幅方向内側の周縁部に沿って車両上下方向の何れか一方側に延出されて当該キック部の車両幅方向内側を構成する内側側壁部に接合された内側縦壁部と、当該基壁部の車両幅方向外側の周縁部に沿って当該一方側に延出されて当該キック部の車両幅方向外側を構成する外側側壁部に接合された外側縦壁部と、を含んで構成され、長手方向一方側を車両前方側として配置されて当該長手方向一方側の端部が当該キック部の車両前方側に位置すると共に当該端部における車両幅方向内側の部分が当該端部における車両幅方向外側の部分よりも車両前方側に突出された補強部と、
    前記外側縦壁部における前記長手方向一方側の端部に設けられると共に車両幅方向に見て前記外側側壁部の当該長手方向一方側に配置された脆弱部と、
    を有するサイドメンバ構造。
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