JP6403298B1 - Nc加工装置及び加工部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工後のワークの各測定ポイントに対して、従来より信頼性が高い位置データの測定を行うことが可能なNC加工装置及び加工部品の製造方法を提供する。【解決手段】本発明のNC加工装置10及び加工部品の製造方法では、プローブ45と共にターゲット49がNC加工装置10の可動部に取り付けられ、ターゲット49の位置データが、ワークWの各測定ポイントの位置データの代用データとしてレーザートラッカー50により測定される。即ち、ワークWを加工する際に使用される位置センサ21S〜24Sとは別のレーザートラッカー50にて、ワークWの各測定ポイントの位置データを測定するので、従来より信頼性が高い位置データの測定を行うことが可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は、NCプログラムにより加工ツールにてワークを加工した後、加工ツールに代えてプローブが取り付けられ、そのプローブの先端部をワークの複数の測定ポイントに順次当接させて、それら各測定ポイントの位置データを測定するNC加工装置、及び、そのようなNC加工装置を使用して加工部品を製造する製造方法に関する。
従来、この種のNC加工装置では、加工ツールの位置制御のために備えたサーボモータの位置センサを、プローブを用いた測定ポイントの位置データ測定にも使用する構成になっている(例えば、特許文献1参照)。なお、測定ポイントの位置データは、ワークの形状検査に使用される。
特許5359651号公報(段落[0002])
しかしながら、上述した従来のNC加工装置では、ワークを加工する際に使用する位置センサと、加工後のワークの形状検査に使用する位置センサとが同じであるため、位置センサの誤検出によって誤った形状にワークが加工されても、それを形状検査によって発見することができない場合が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、加工後のワークの各測定ポイントに対して、従来より信頼性が高い位置データの測定を行うことが可能なNC加工装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、NCプログラムにより、加工ツールにてワークを加工した後、前記加工ツールに代えてプローブが取り付けられ、そのプローブの先端部を前記ワークの複数の測定ポイントに順次当接させて、それら各測定ポイントの位置データを測定するNC加工装置において、前記プローブと共に前記NC加工装置の可動部に取り付けられるターゲットと、前記ターゲットの位置データを測定するレーザートラッカーと、前記プローブの先端部が各前記測定ポイントに当接する度に前記プローブから出力される当接検出信号に基づいてトリガ信号を出力するトリガ信号出力部と、前記トリガ信号が出力される度に、前記レーザートラッカーが測定した前記ターゲットの位置データを前記測定ポイントの位置データの代用データとして記憶する位置データ記憶手段とを備え、前記NCプログラムには、前記測定ポイントで、前記プローブの先端部をワークに2度当接させる2度当て処理が備えられ、その2度当て処理には、前記プローブの先端部を前記ワークに押し付けてから離間させ、その離間時に前記当接検出信号が変化したときの前記プローブの制御用位置データを取得する第1当接処理と、その制御用位置データに基づいて前記プローブの先端部をワークに丁度当接する位置に移動する第2当接処理とが含まれ、前記トリガ信号出力部は、前記第2当接処理において前記プローブから出力される当接検出信号に基づいてトリガ信号を出力するNC加工装置である。
ここで、「プローブの先端部をワークに丁度当接する位置に移動」とは、「プローブの先端部を、ワークに当接した瞬間の位置から可能な限りずれない位置に移動」という意味である。
請求項2の発明は、前記NCプログラムには、前記ターゲットの位置データの測定開始後、前記プローブの先端部から前記ターゲットまでの3次元ベクトルの変化を伴う変更が行われた場合に、その変更の前後で、共通の前記測定ポイントに対する前記ターゲットの位置データを測定して前記位置データ記憶手段に記憶する第1基準データ取得手段が備えられている請求項1に記載のNC加工装置である。
請求項3の発明は、前記NCプログラムには、前記ターゲットの位置データの測定開始後、前記ワークを移動した場合に、その移動の前後で、前記ワーク上で共通する3つの前記測定ポイントに対する前記ターゲットの位置データを測定して前記位置データ記憶手段に記憶する第2基準データ取得手段が備えられている請求項1又は2に記載のNC加工装置である。
請求項の発明は、前記ターゲットの前記位置データに基づく前記ワークの寸法と設計上の寸法との誤差を演算する誤差演算手段が備えられている請求項1乃至の何れか1の請求項に記載のNC加工装置である。
請求項の発明は、NC加工装置の加工ツールにてワークを加工した後、前記加工ツールに代えて前記NC加工装置の可動部にプローブと共にターゲットを取り付けてレーザートラッカーにより前記ターゲットの位置データを測定可能な状態とし、前記プローブの先端部を前記ワークの複数の測定ポイントに順次当接させ、その際、前記プローブから出力される当接検出信号に基づいて前記レーザートラッカーで前記ターゲットの位置データを測定し、前記ターゲットの位置データに基づいて、前記ワークが設計通りの形状の加工部品になっているか否かを判別して前記加工部品を製造する加工部品の製造方法であって、各前記測定ポイントで、前記プローブの先端部をワークに2度当接させ、1度目の当接後の離間時に前記当接検出信号が変化したときの前記プローブの制御用位置データを取得し、その制御用位置データに基づいて前記プローブをワークに向けて移動して2度目の当接を行い、2度目の当接のときに前記プローブから出力される前記当接検出信号に基づいて前記レーザートラッカーで前記ターゲットの位置データを測定する加工部品の製造方法である。
本発明のNC加工装置及び加工部品の製造方法では、プローブと共にターゲットがNC加工装置の可動部に取り付けられ、ターゲットの位置データが、ワークの各測定ポイントの位置データの代用データとしてレーザートラッカーにより測定される。即ち、本発明によれば、ワークを加工する際に使用される位置センサとは別のレーザートラッカーにて、ワークの各測定ポイントの位置データを測定するので、従来より信頼性が高い位置データの測定を行うことが可能になる。また、ワークに設定されている全ての測定ポイントに対して作業者が手作業でターゲットを配置して、レーザートラッカーにて位置データの測定を行う場合に比べ、短時間で正確な位置データの測定を行うことができる。しかも、2度当て処理にて位置データの測定を行うので、プローブのワークに対する当接状態が安定し、安定した位置データの測定が可能になる。さらには、NC加工装置によりワークが加工された後、そのワークが治具に固定されたままの状態で位置データの測定を行うことができるので、ワークが正しく加工されていなかった場合に追加加工を迅速かつ容易に行うことができる。その場合、請求項の発明のように、ターゲットの位置データに基づくワークの寸法と設計上の寸法との誤差を演算する誤差演算手段を備えていれば、追加加工を行うか否かを迅速に判断することができる。
請求項2の発明によれば、ターゲットの位置データの測定開始後、プローブの姿勢変更や取替え等を行ってもワーク全体の形状を正確に特定することができる。
請求項3の発明によれば、ターゲットの位置データの測定開始後、ワークを移動しても、ワーク全体の形状を正確に特定することができる。これにより、ワークの移動等を行わずには位置データの測定が不可能な程の大型のワークの形状を特定することができる。
本発明の第1実施形態に係るNC加工装置の斜視図 NC加工装置のブロック図 NC加工装置で加工されるワークの斜視図 加工用NCプログラムのフローチャート プローブの側面図 測定用NCプログラムのフローチャート 2度当て処理のフローチャート データ解析プログラムの実行中のパソコンのブロック図 第2実施形態に係るNC加工装置の斜視図 データ解析プログラムの実行中のパソコンのブロック図 第3実施形態に係るNC加工装置のプローブとワークの斜視図
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。本発明に係るNC加工装置10は、図1に示された加工機本体11とレーザートラッカー50と図2に示されたパソコン69とを備えてなる。図1に示すように、加工機本体11は、前後方向に延びるワーク用治具19と、ワーク用治具19を跨いだ状態で起立している第1可動ベース12とを有する。第1可動ベース12は、ワーク用治具19の両側で前後方向に延びるレール12R,12Rにスライド可能に係合している。また、第1可動ベース12における1対の脚部12K,12Kの前面には、左右方向に延びる第2可動ベース13が上下に直動可能に組み付けられている。さらに、第2可動ベース13の左右方向の中間部には、第3可動ベース14が左右に直動可能に組み付けられている。そして、第3可動ベース14から下方に、一般に「主軸」と言われるツール保持部15が突出している。ツール保持部15は、下方に向かって開放した図示しないテーパー孔を中心部に備え、そのテーパー孔を中心にして回転する。
図2に示すように、加工機本体11は、駆動源として第1〜第4のサーボモータ21〜24を有する。これら第1〜第4のサーボモータは、それぞれ位置センサ21S〜24Sを備えている。そして、第1のサーボモータ21によって第1可動ベース12が位置制御され、第2のサーボモータ22によって第2可動ベース13が位置制御され、第3のサーボモータ23によって第3可動ベース14が位置制御され、さらに、第4のサーボモータ24によってツール保持部15が回転駆動される。
図2に示すように、加工機本体11のコントローラ30には、第1〜第4のサーボモータ21〜24を駆動するためのサーボアンプ21A〜24Aと、それらサーボアンプ21A〜24Aに指令データを付与する主制御部31とが備えられている。主制御部31は、メモリ32とCPU33とを有し、メモリ32に記憶されている加工用NCプログラムをCPU33が実行することで、ワークWを所定形状の加工部品に加工することができる。
図3(A)には、加工機本体11にて加工される前のワークWが示され、図3(B)には、NC加工装置10にて加工された後のワークWが示されている。未加工のワークWは、例えば、厚さ80mm以上、横幅500mm以上、長さ2000mm以上のアルミ板であって、下面の複数位置に図示しない固定用の螺子孔が形成されている。そして、図1に示したワーク用治具19に備えられた支持台99上にアルミ板であるワークWが固定され、その支持台99がワーク用治具19の本体に固定されている。
加工機本体11は、ワークW全体を、厚さ方向、横方向、長手方向に切削してから、図3(B)に示すように、四角形の凹部91を縦横に複数並ぶように加工する。これにより、設計上、ワークWは、均一の厚さの底板92の上に、壁厚が均一の格子状リブ93を備えた構造になる。そして、各凹部91の開口縁の角部と、ワークW全体の上面外縁部の角部と、ワークW全体の下面外縁部の角部と、ワークW全体の四隅の角部とに、それぞれC面取り加工を行う。以上により、ワークWの加工が終了し、設計上の形状に対して予め定められた許容誤差内の形状に加工されたワークWが、完成した加工部品になる。
図1の左側には、ワークWを加工する際に使用される加工ツール40の一例が示されている。各加工ツール40は、テーパー軸部40Aの下端部にツール本体40Bを備えた構造をなしていて、テーパー軸部40Aがツール保持部15のテーパー孔に嵌合装着される。なお、図1には、加工ツールの一例としてエンドミルが示されているが、エンドミル以外に、フライスカッター、面取り工具等も使用される。
図4には、ワークWを加工するための加工用NCプログラムPG1の一例が示されている。例えば、CPU33が加工用NCプログラムPG1を実行すると、ツールデータをメモリ32に記憶されているデータテーブルから読み込む(S10)。そのデータテーブルには、加工ツール40及び後述する検査ツールとしてのプローブ45がツール番号によって登録されていて、それらツール番号に対応させて、ツールの名称、ツールの先端までの長さ、回転半径等のツールデータが設定されている。
ツールデータの読み込み(S10)が終了したら、ツール保持部15に取り付けるべき加工ツール40をコントローラ30に備えたモニタ34に表示する(S11)。そこで、作業者が指定された加工ツール40をツール保持部15に取り付け、コントローラ30のコンソール35に備えた確認ボタンをオン操作する(S12でYES)と、その取り付けられた加工ツール40を使用する加工処理が実行される(S13)。そして、その加工処理が終了すると、次にツール保持部15に取り付けるべき加工ツール40をモニタ34に表示し(S14)、以下、同様の動作を繰り返す。そして、全ての加工処理が終了すると、加工が終了したことを報知するメッセージをモニタ34に表示して加工用NCプログラムPG1が終了する。なお、ツールの変更は、図示しないツールチェンジャーによって自動で行ってもよい。
さて、加工用NCプログラムPG1が終了したら、図1に示すように、ツール保持部15にプローブ45を取り付け、レーザートラッカー50を使用した位置データの測定を行う。そのプローブ45の具体例として、図5(A)〜図5(C)には第1〜第3のプローブ45A〜45Cが示されている。以下、第1〜第3のプローブ45A〜45Cを区別しない場合には、単にプローブ45ということとする。
プローブ45は、加工ツール40と同形状のテーパー軸部40Aの下端にプローブ本体40Cを有し、加工ツール40と同様に、テーパー軸部40Aを図示しないテーパー孔に嵌合装着してツール保持部15に取り付けられる。プローブ本体40Cは、テーパー軸部40Aに固定されたベース部42から検出バー46が延び、その検出バー46がベース部42に可動状態に支持されると共に、ベース部42内に備えた弾性部材により検出バー46が原点位置に付勢されている。そして、第1及び第2のプローブ45A,45Bにおいては、検出バー46が原点位置からベース部42側に向かって直動するように移動し、第3プローブ45Cにおいては、検出バー46が上端部を中心にして原点位置から任意の方向に回動する。
検出バー46の先端部には、球体47が備えられている。また、第2プローブ45Bにおいては、検出バー46の先端寄り位置から四方に直交バー46A,46Aが突出していて、それら直交バー46Aの先端にも球体47が備えられている。そして、それら球体47がワークWに押し付けられることで検出バー46が原点位置から移動する。すると、プローブ45から主制御部31に出力される当接検出信号がオンになる。
各プローブ45のベース部42には、ターゲット49が固定されている。このターゲット49は、一般にリフレクターと呼ばれるものであって、直交する3枚の反射面を有し、何れの方向からターゲット49に光が入射しても、その入射方向に光を反射するようになっている。ここで、ツール保持部15は、プローブ45が取り付けられたときには、第4のサーボモータ24によるサーボロック又は第4のサーボモータ24に備えたブレーキにより回転不能に固定される。そして、プローブ45の先端部とターゲット49とが、3次元的な相対位置関係を一定に保つように、即ち、プローブ45の先端部からターゲット49までの3次元ベクトルの変化を伴わないように、加工機本体11によってプローブ45及びターゲット49が平行移動される。これにより、ターゲット49の位置データを測定することで、ワークWにおける測定ポイントの位置データの代用データを測定することができる。
そのターゲット49の位置データの測定は、レーザートラッカー50によって行われる。レーザートラッカー50は、Leica社、API(Automated Precision Inc.)社、FARO社等から発売されて公知になっているものである。具体的には、本実施形態のレーザートラッカー50は、キャスター62付きのスタンド63の上端部にヘッド部64を旋回可能に備え、そのヘッド部64に設けられた1対の対向壁64A,64Aの間にミラー54(図2参照)の図示しない水平回動軸が差し渡されている。そして、図2に示したθ軸モータ55によりヘッド部64がスタンド63に対して垂直軸回りに旋回されると共に、γ軸モータ56によりミラー54がヘッド部64に対して水平軸回りに回動する。
レーザートラッカー50のうちミラー54の下方には、ハーフミラー52、レーザ光源51が備えられ、ハーフミラー52の側方にはレーザ受光部53が備えられている。
そして、レーザートラッカー50を作動させると、ミラー54が、常に、ターゲット49に正対する方向を向くように、θ軸モータ55及びγ軸モータ56によってミラー54の向きが変えられる。また、レーザートラッカー50は、三次元空間におけるターゲット49の位置を、そのターゲット49までの距離Lと、ミラー54の旋回角θと、ミラー54の縦振角γとからなる3次元の位置データ(L,θ,γ)として測定する。そして、外部からのトリガ信号を受けたときに測定した位置データを、メモリ61に記憶する。
なお、旋回角θと縦振角γとは、θ軸モータ55及びγ軸モータ56に備えた位置センサ55S,56S(例えば、エンコーダ、レゾルバ等)の検出結果から演算され、距離Lは、一般的なレーザの距離センサの原理で計測される。また、位置データのメモリ61への書き込みは、レーザートラッカー50に備えたCPU60によって行われる。その位置データをメモリ61に書き込んでいるときのCPU60とメモリ61が、本発明に係る「位置データ記憶手段」に相当する。
このレーザートラッカー50を使用して位置データの測定対象となる測定ポイントは、図3(B)に示されたワークWのうち、例えば、各凹部91の各内側面と底面とに複数ずつと、ワークWの全体の下面、各側面、上面とにそれぞれ複数ずつと、C面取り加工された全ての面取面に少なくとも1つとが設定され、合計で例えば、500〜1000の測定ポイントが設定されている。
図6には、これら測定ポイントの位置データを測定するための測定用NCプログラムPG2の一例が示されている。例えば、CPU33が測定用NCプログラムPG2を実行すると、データテーブルから測定用NCプログラムPG2で使用する第1〜第3のプローブ45A〜45Cのツールデータを読み込む(S20)。そして、以下の処理において、第1〜第3のプローブ45A〜45Cの何れかのプローブ45の先端部を、ワークWの各測定ポイントに2度に亘って当接させる「2度当て処理」を行ってレーザートラッカー50にトリガ信号を出力する。
その「2度当て処理」は、以下のように行われる。即ち、図7に示すように、ワークWの各測定ポイントに対し、プローブ45の先端部を測定ポイントに対し、空中の離れた位置からその測定ポイントに向かって、次述の「低速」よりは早い速度で移動する(S50)。そして、プローブ45の先端部がワークWの測定ポイントに当接したら、即ち、プローブ45からの当接検出信号がオンしたら(S51でYES)、プローブ45を低速で測定ポイントから離間する方向に移動する(S52)。そして、プローブ45の先端部がワークWの測定ポイントから離間したら、即ち、プローブ45からの当接検出信号がオフしたら(S53でYES)、そのときのプローブ45の先端部の制御用位置データ(第1〜第4のサーボモータ21〜24の位置センサ21S〜24Sに基づく位置データ)をCPU33のキャッシュメモリに一時的に記憶する(S54)。
次いで、プローブ45の先端部を、上記制御用位置データとして記憶された位置から再び測定ポイントに低速で接近させ(S55)、当接検出信号がオンしたときに(S56でYES)、プローブ45を停止する(S57)。これにより、プローブ45の先端部がワークWに丁度当接する位置に停止される。つまり、プローブ45の先端部が、ワークWに当接した瞬間の位置から可能な限り(プローブ45の検出性能の範囲で)ずれない位置に停止される。また、このときの当接検出信号に基づいて、トリガ信号をレーザートラッカー50へと出力する(S58)と共に、加工機本体11において公知な技術により演算可能なワークW上の測定ポイントの位置データをメモリ32に記憶する(S59)。なお、上記したステップS58の処理を実行しているときのCPU33が、本発明に係る「トリガ信号出力部」に相当する。
測定用NCプログラムPG2の全体の流れは以下の通りである。図6に示すように、測定用NCプログラムPG2を実行すると、上述の如く、ツールデータを読み込んだ後(S20)、第1プローブ45Aをツール保持部15に取り付ける指示メッセージをモニタ34に表示する(S21)。そこで、作業者が指定された第1プローブ45Aをツール保持部15に取り付け、コンソール35の確認ボタンをオン操作する(S22でYES)と、第1基準データ取得処理(S23)が行われる。この第1基準データ取得処理(S23)では、ワークWに予め設定されている基準ポイントP1に対して上記した「2度当て処理」を行う。その基準ポイントP1は、例えば図3(B)に示すように、ワークWの上面外縁部における一長辺の面取面における長手方向の中央に配置されている。そして、基準ポイントP1に「2度当て処理」を行って、レーザートラッカー50に基準ポイントに対応する位置データを測定させてメモリ61に記憶させる。
第1基準データ取得処理(S23)に次いで、第1位置データ取得処理(S24)を行う。この第1位置データ取得処理(S24)では、第1プローブ45Aを使用して、例えば、全ての凹部91の底面の測定ポイントと、ワークW全体の上面の全ての測定ポイントと、ワークWの上面側に配置されている全ての面取面の測定ポイントとに「2度当て処理」を行い、レーザートラッカー50に各測定ポイントに対応する位置データを測定させて記憶させる。また、その際、加工機本体11においては、公知な技術により演算可能なワークW上の測定ポイントの位置データをメモリ32に記憶する。
次いで、第2プローブ45Bをツール保持部15に取り付ける指示メッセージをモニタ34に表示し(S25)、確認ボタンがオンされると(S26でYES)、第2基準データ取得処理(S27)が行われる。この第2基準データ取得処理(S27)では、前記した第1基準データ取得処理(S23)と同様の処理を行って、基準ポイントP1に対応する位置データをレーザートラッカー50に測定させて記憶させる。次いで、第2位置データ取得処理(S28)を行い、第2プローブ45Bの直交バー46Aの球体47をワークW全体の下面の全ての測定ポイントに当接させ、それら測定ポイントに対応する位置データを、レーザートラッカー50に測定させて記憶させると共に、加工機本体11が測定ポイントの位置データをメモリ32に記憶する。
次いで、第3プローブ45Cをツール保持部15に取り付ける指示メッセージをモニタ34に表示し(S29)、確認ボタンがオンされると(S30でYES)、第3基準データ取得処理(S31)が行われ、前記した第1及び第2の基準データ取得処理(S23,27)と同様に基準ポイントP1に対応する位置データをレーザートラッカー50に測定させて記憶させる。次いで、第3位置データ取得処理(S32)を行い、全ての凹部91の内側面の測定ポイントと、ワークW全体の各側面の全ての測定ポイントとに対応する位置データをレーザートラッカー50に測定させて記憶させると共に、加工機本体11が測定ポイントの位置データをメモリ32に記憶する。そして、この第3位置データ取得処理(S32)が収容により、この測定用NCプログラムPG2が終了する。なお、本実施形態では、上記したステップS23,S27,S31を実行しているときのCPU33が、本発明に係る「第1基準データ取得手段」に相当する。
図2に示すように、パソコン69は、レーザートラッカー50とコントローラ30とに接続されていて、測定用NCプログラムPG2が終了すると、レーザートラッカー50のメモリ61に記憶されている位置データと、加工機本体11のメモリ32に記憶されている位置データとを取り込む。また、このパソコン69には、ワークWの3次元CADデータ(つまり、設計データ)が取り込まれている。そして、所定のデータ解析プログラムを実行することで、パソコン69が図8に示した座標変換部70、プローブ器差補正部71、球体当接位置補正部72等として機能し、ワークWが設計値通りの形状に加工れたか否かが判別される。
なお、以下の説明において、レーザートラッカー50のメモリ61に記憶されている位置データを、適宜、「外部測定位置データ」といい、加工機本体11のメモリ32に記憶されている位置データを、適宜、「内部測定位置データ」といって区別することとする。
図8の座標変換部70は、レーザートラッカー50の座標系(L,θ,γ)で特定されている外部測定位置データを取り込み、直交3軸の座標系のデータに座標変換する。
プローブ器差補正部71は、座標変換部70から直交3軸の座標系の外部測定位置データを受け取り、第2プローブ45Bの球体47を基準ポイントP1に当接させたときのターゲット49の位置から、第1プローブ45Aの球体47を基準ポイントP1に当接させたときのターゲット49の位置までのベクトルを「第2プローブ用補正ベクトル」として求めると共に、第3のプローブ45Bの球体47を基準ポイントP1に当接させたときのターゲット49の位置から、第1プローブ45Aの球体47を基準ポイントP1に当接させたときのターゲット49の位置までのベクトルを、「第3プローブ用補正ベクトル」として求める。そして、第2プローブ45Bで測定された各外部測定位置データの各位置ベクトルに第2プローブ用補正ベクトルを加える補正を行うと共に、第3プローブ45Cで測定された各外部測定位置データの各位置ベクトルに第3プローブ用補正ベクトルを加える補正を行う。これらにより、第2及び第3のプローブ45B,45Cで測定した外部測定位置データが、全て第1プローブ45Aで測定した外部測定位置データに変換される。つまり、実際には、第1〜第3の各プローブ45A,45B,45Cを使用して測定した外部測定位置データが、プローブ器差補正部71により、全て第1プローブ45Aのみを使用して測定した外部測定位置データに揃えられる。
次いで、球体当接位置補正部72で、プローブ45の球体47におけるワークWとの接点の相違を補正して、全ての外部測定位置データを、プローブ45の球体47の中心点をワークWに当接させたときの位置データに変換する。具体的には、各測定ポイント毎にプローブ45の球体47のうちの何れの位置にワークWが当接するかは、設計上のワークWの面の向きから知ることができる。また、球体47の半径は、プローブ45の仕様書等から知ることができる。そして、球体当接位置補正部72は、各測定ポイント毎に球体47におけるワークWとの接点から中心点に向かうベクトルを半径補正ベクトルとして求め、プローブ器差補正部71による補正正後の各外部測定位置データの各位置ベクトルに半径補正ベクトルを加える補正を行う。
つまり、プローブ器差補正部71と球体当接位置補正部72とにより補正を行うことで、外部測定位置データの全てが、第1プローブ45Aの球体47の中心点をワークWに当接させたときのターゲット49の位置データ(これを、適宜、「座標統一位置データ」という)に揃えられ、これらターゲット49の座標統一位置データが、実質的には、レーザートラッカー50によって測定されたワークW上の測定ポイントの位置データになる。そして、データ比較判別部73が、外部測定位置データの補正前の所謂生データと、補正後の上記した座標統一位置データと、加工機本体11にて測定された内部測定位置データと、3次元CADデータとを検査データファイルF1に纏めてパソコン69のメモリに記憶させる。
また、データ比較判別部73は、座標統一位置データである外部測定位置データと、内部測定位置データと、3次元CADデータとを取り込む。そして、公知な技術により、内部測定位置データから特定されるワークWの形状と、3次元CADデータから特定されるワークWの形状とから加工誤差を求め、その加工誤差が予め設定されている許容誤差範囲に入っているか否かを判別するサブ形状判定を行う。これと同様に、外部測定位置データから特定されるワークWの形状と、3次元CADデータから特定されるワークWの形状とから加工誤差を求め、その加工誤差が予め設定されている許容誤差範囲に入っているか否かを判別するメイン形状判定を行う。そのメイン形状判定において、加工誤差が許容誤差範囲に収まっているという判定結果を得られた場合には、検査データファイルF1を検査データとしてディスクに記憶する。そして、そのディスクと共に、ワークWがNC加工装置10によって製造された加工部品として後工程に送給される。
一方、メイン形状判定において、加工誤差が許容誤差範囲に収まっていないという判定結果を得られた場合には、その加工誤差が修正可能なものである場合には、その修正のための追加加工分部をモニタ76に表示し、加工誤差が修正不可能なものである場合には、その旨を報知するメッセージをモニタ76に表示する。なお、ワークWを追加加工した場合には、上記した測定用NCプログラムPG2がサイド実行され、追加加工後の検査データファイルF1が作成されて記憶される。また、サブ形状判定の判定結果は、参考情報としてモニタ76に表示される。
上述してきたように本実施形態のNC加工装置10及び加工部品の製造方法では、プローブ45と共にターゲット49がNC加工装置10の可動部に取り付けられ、ターゲット49の位置データが、ワークWの各測定ポイントの位置データの代用データとしてレーザートラッカー50により測定される。即ち、本実施形態によれば、ワークWを加工する際に使用される位置センサ21S〜24Sとは別のレーザートラッカー50にて、ワークWの各測定ポイントの位置データを測定するので、従来より信頼性が高い位置データの測定を行うことが可能になる。
また、ワークWに設定されている全ての測定ポイントに対して作業者が手作業でターゲット49を配置して、レーザートラッカー50にて位置データの測定を行う場合に比べ、短時間で正確な位置データの測定を行うことができる。さらには、位置データを測定する際には、プローブ45を2度に亘ってワークWに当接させる2度当て処理を行うので、プローブ45とワークWとの当接が安定し、安定した位置データの測定が可能になる。また、プローブ器差補正部71を備えたことにより、位置データの測定開始後、プローブ45の取替えを行ってもワークW全体の形状を正確に特定することができる。
また、NC加工装置10によりワークWが加工された後、そのワークWがワーク用治具19に固定されたままの状態で位置データの測定を行うことができるので、ワークWが正しく加工されていなかった場合に追加加工を迅速かつ容易に行うことができる。さらには、本実施形態では、ターゲット49の位置データに基づくワークWの寸法と設計上の寸法との誤差をNC加工装置10に備えたパソコン69で演算する追加加工を行うか否かを迅速に判断することができる。
[第2実施形態]
図9には、本実施形態の加工機本体11Vが示されている。この加工機本体11Vは、前記第1実施形態の加工機本体11の第3可動ベース14からアーム14Aが垂下され、そのアーム14Aの下端部には、旋回部14Bが水平に旋回するように取り付けられている。また、旋回部14Bの下端部は二股に分かれていて、その二股構造部分の内側には、リスト14Cが、水平軸を中心に回動可能に取り付けられている。そして、リスト14Cの先端部が、前述した加工ツール40又はプローブ45を取り付け可能なツール保持部15になっている。さらには、ワーク用治具19Vは、例えば、ボール螺子機構によって前後に移動する支持テーブル19Wを備え、その支持テーブル19W上に固定された支持台99にワークWが支持されている。
本実施形態のNC加工装置10Vでは、ワークWの測定ポイントの位置データを測定する場合に、プローブ45の姿勢を適宜変更して、ワークWの任意の位置にプローブ45の先端部を当接させることができる。そして、プローブ45の姿勢を変更した場合には、第1実施形態においてプローブ45を交換した場合と同様に、プローブ45の姿勢変更の前後で共通する基準ポイントP1に各プローブ45の先端部を宛がって位置データを測定してメモリ61に記憶する。これにより、第1実施形態で説明したプローブ器差補正部71により、実際には、プローブ45の姿勢に種々変更して測定した外部測定位置データを、全て同じ姿勢のプローブ45で測定した外部測定位置データに揃えることができる。
また、ワーク用治具19VにてワークWを移動した場合には、ワークW又はワークWと共に移動する部位に予め設定した3つの基準ポイントにプローブ45の先端部を当接させて位置データの測定を行う。それら3つの基準ポイントは、一直線上に並ばないように設定しておく。そして、パソコン69でデータ解析プログラムを実行したときに構成されるワーク移動補正部74(図10参照)により、位置補正を行う。即ち、例えば、ワークWを第1の位置と、第2の位置と、第3の位置とに変更した場合には、第1の位置で測定した基準ポイントP1,P2,P3を結ぶ第1の三角形と、第2の位置で測定した基準ポイントP1,P2,P3を結ぶ第2の三角形と、第3の位置で測定した基準ポイントP1,P2,P3を結ぶ第3の三角形を求める。そして、第2の三角形を第1の三角形に重ね合わせるための第2の変換式を求めると共に、第3の三角形を第1の三角形に重ね合わせるための第3の変換式を求める。そして、第2の位置で測定した位置データの全てを第2の変換式で変換し、第3の位置で測定した位置データの全てを第3の変換式で変換する。これにより、実際には、ワークWを位置を変更して測定した外部測定位置データを、ワークWを同じ位置に固定して全て測定した外部測定位置データに揃えることができる。
[第3実施形態]
本実施形態は、第2実施形態の変形例であって、プローブ45の姿勢を変更した場合の処理が異なる。即ち、本実施形態では、プローブ45の姿勢を変更した場合に、予め設定された平坦な基準面19M上の複数の基準ポイント19Pと、予め設定された複数の基準孔19Hとに各プローブ45の先端部を宛がって位置データを測定する。具体的には、図11に示すように、第2実施形態で説明した支持テーブル19W上の上面が基準面19Mとして設定され、基準面19M上に複数の基準ポイントP1が設定されている。そして、プローブ45の姿勢変更の前後で、プローブ45の先端部を複数の基準ポイントP1に当接させて、プローブ45の姿勢変更の前後におけるターゲット49の上下方向(Z方向)の位置データの相違を検出し、それらの平均を求める。また、支持テーブル19W上に形成された複数の孔が複数の基準孔19Hとして設定されている。そして、プローブ45の姿勢変更の前後で、プローブ45の先端部を複数の基準孔19Hに当接させて、プローブ45の姿勢変更の前後におけるターゲット49の前後方向(X方向)の位置データの相違と、ターゲット49の横方向(Y方向)の位置データの相違とを検出し、それらの平均を求める。このようにして求めた上下方向、前後方向、横方向のそれぞれの位置データから第1実施形態で説明した前述の第2プローブ用補正ベクトル等を求める。このような構成とすることで、補正ベクトルの精度が向上する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、ワークWに設定されている全ての各測定ポイントの位置データを、加工機本体11とレーザートラッカー50とを使用して測定したが、ワークWに設定されている一部の測定ポイントの位置データを加工機本体11とレーザートラッカー50とで測定し、残りの測定ポイントに関しては、例えば、作業者が手作業でターゲット49をワークWの測定ポイントに載置するか、或いは、Leica社のT−Probeをプローブとして使用して、そのプローブの先端を手作業でワークWの測定ポイントに当接させてレーザートラッカー50により測定ポイントの位置データを測定してもよい。
(2)前記第1実施形態では、基準ポイント及び全ての測定ポイントにプローブ45の先端部を2度当てる「2度当て処理」によって位置データを測定していたが、基準ポイント及び全ての測定ポイントにプローブ45の先端部を1度当てる処理にて位置データを測定してもよい。
(3)前記第1実施形態では、第1〜第3のプローブ45A,45B,45Cのそれぞれにターゲット49が取り付けられていたが、加工機本体11によってプローブ45を移動したときに、プローブ45との相対位置が一定に保たれる部位であれば、プローブ45以外の部位にターゲット49を取り付けてもよい。具体的には、例えば、加工機本体11における第3可動ベース14の前面にターゲット49を取り付けてもよい。
(4)前記第1実施形態では、基準ポイントP1がワークWに設定されていたが、プローブ45の交換の前後で変化しない点であれば、基準ポイントP1はワークW以外の位置に配置されていてもよい。
10,10V 加工装置
11,11V 加工機本体
30 コントローラ
31 主制御部
32 メモリ
33 CPU(トリガ信号出力部,第1基準データ取得手段)
40 加工ツール
45 プローブ
49 ターゲット
50 レーザートラッカー
60 CPU(位置データ記憶手段)
61 メモリ(位置データ記憶手段)
PG1 加工用NCプログラム
PG2 測定用NCプログラム
W ワーク

Claims (5)

  1. NCプログラムにより、加工ツールにてワークを加工した後、前記加工ツールに代えてプローブが取り付けられ、そのプローブの先端部を前記ワークの複数の測定ポイントに順次当接させて、それら各測定ポイントの位置データを測定するNC加工装置において、
    前記プローブと共に前記NC加工装置の可動部に取り付けられるターゲットと、
    前記ターゲットの位置データを測定するレーザートラッカーと、
    前記プローブの先端部が各前記測定ポイントに当接する度に前記プローブから出力される当接検出信号に基づいてトリガ信号を出力するトリガ信号出力部と、
    前記トリガ信号が出力される度に、前記レーザートラッカーが測定した前記ターゲットの位置データを前記測定ポイントの位置データの代用データとして記憶する位置データ記憶手段とを備え
    前記NCプログラムには、前記測定ポイントで、前記プローブの先端部をワークに2度当接させる2度当て処理が備えられ、
    その2度当て処理には、前記プローブの先端部を前記ワークに押し付けてから離間させ、その離間時に前記当接検出信号が変化したときの前記プローブの制御用位置データを取得する第1当接処理と、その制御用位置データに基づいて前記プローブの先端部をワークに丁度当接する位置に移動する第2当接処理とが含まれ、
    前記トリガ信号出力部は、前記第2当接処理において前記プローブから出力される当接検出信号に基づいてトリガ信号を出力するNC加工装置。
  2. 前記NCプログラムには、前記ターゲットの位置データの測定開始後、前記プローブの先端部から前記ターゲットまでの3次元ベクトルの変化を伴う変更が行われた場合に、その変更の前後で、共通の前記測定ポイントに対する前記ターゲットの位置データを測定して前記位置データ記憶手段に記憶する第1基準データ取得手段が備えられている請求項1に記載のNC加工装置。
  3. 前記NCプログラムには、前記ターゲットの位置データの測定開始後、前記ワークを移動した場合に、その移動の前後で、前記ワーク上で共通する3つの前記測定ポイントに対する前記ターゲットの位置データを測定して前記位置データ記憶手段に記憶する第2基準データ取得手段が備えられている請求項1又は2に記載のNC加工装置。
  4. 前記ターゲットの前記位置データに基づく前記ワークの寸法と設計上の寸法との誤差を演算する誤差演算手段が備えられている請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載のNC加工装置。
  5. NC加工装置の加工ツールにてワークを加工した後、前記加工ツールに代えて前記NC加工装置の可動部にプローブと共にターゲットを取り付けてレーザートラッカーにより前記ターゲットの位置データを測定可能な状態とし、
    前記プローブの先端部を前記ワークの複数の測定ポイントに順次当接させ、その際、前記プローブから出力される当接検出信号に基づいて前記レーザートラッカーで前記ターゲットの位置データを測定し、
    前記ターゲットの位置データに基づいて、前記ワークが設計通りの形状の加工部品になっているか否かを判別して前記加工部品を製造する加工部品の製造方法であって、
    各前記測定ポイントで、前記プローブの先端部をワークに2度当接させ、1度目の当接後の離間時に前記当接検出信号が変化したときの前記プローブの制御用位置データを取得し、その制御用位置データに基づいて前記プローブをワークに向けて移動して2度目の当接を行い、2度目の当接のときに前記プローブから出力される前記当接検出信号に基づいて前記レーザートラッカーで前記ターゲットの位置データを測定する加工部品の製造方法。
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