JP6401911B2 - 角速度センサ及びセンサ素子 - Google Patents

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Description

本発明は、角速度センサ及び当該角速度センサに好適に利用可能なセンサ素子に関する。
角速度センサとして、いわゆる圧電振動式のものが知られている。このセンサにおいては、圧電体に交流電圧を印加して圧電体を励振する。この励振されている圧電体が回転されると、回転速度(角速度)に応じた大きさで、励振方向と直交する方向にコリオリの力が生じ、このコリオリの力によっても圧電体は振動する。そして、このコリオリの力に起因する圧電体の変形に応じて生じる電気信号を検出することにより、圧電体の角速度を検出することができる。このような角速度センサの圧電体の形状や圧電体の振動のモード等について種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1の第1実施形態の角速度センサの圧電体は、基部と、基部からy軸方向の一方側に延びる1対の駆動腕と、基部からy軸方向の他方側(駆動腕の延びる側とは反対側)へ延びる1対の検出腕とを有している。1対の駆動腕は、交流電圧が印加されることにより、その並び方向(x軸方向)において互いに逆側に湾曲するように互いに逆の位相で励振される。圧電体がy軸回りに回転されると、z軸方向にコリオリの力が生じ、1対の検出腕は、z軸方向において互いに逆側に湾曲するように互いに逆の位相で振動する。この検出腕の変形に応じた電気信号が検出される。
また、特許文献2の第1実施形態及び第2実施形態の角速度センサの圧電体は、基部と、基部からy軸方向の一方側に延びる1対の駆動腕と、基部からy軸方向の前記一方側(駆動腕の延びる側と同一側)へ延びる1対の検出腕(カウンタバランス梁)とを有している。1対の駆動腕は、交流電圧が印加されることにより、その並び方向(x軸方向)において互いに逆側に湾曲するように互いに逆の位相で励振される。特許文献1では、圧電体がx軸回りに回転されると、1対の検出腕は、コリオリの力によってz軸方向において互いに同一側に湾曲するように振動するとされている。そして、この検出腕の変形に応じた電気信号が検出される。この角速度センサでは、コリオリの力による1対の駆動腕のz軸方向の変形に応じた電気信号によってy軸回りの角速度も検出される。
特開2011−141266号公報 特開2006−30125号公報
特許文献1の角速度センサの圧電体(センサ素子)は、回転軸方向(y軸方向)において長くなりがちであり、また、回転軸方向において短くすると、検出腕が短くなり、センサの感度が低下する。また、特許文献2の技術では、駆動腕(検出腕)の励振方向(x軸方向)と、検出腕が角速度を検出する回転軸(x軸)の半径方向とは一致していないから、コリオリの力を効率的に利用することが難しい。ひいては、検出感度が低下する。このように、種々の圧電体の形状や振動のモード等については、それぞれ短所(及び長所)があり、種々の用途に応じて適宜に選択されている。
従って、圧電体の形状や振動のモード等について新たな方式の角速度センサ及びセンサ素子が提供され、技術の豊富化が図られることが望ましい。例えば、小型化及び高感度化の両立が容易な角速度センサ及びセンサ素子が提供されることが望ましい。
本発明の一態様に係る角速度センサは、基部、前記基部から所定の延在方向において延びる1対のみの駆動腕、及び、前記基部から前記延在方向において延びる1対のみの検出腕を有する圧電体と、前記1対の駆動腕に電圧を印加して前記1対の駆動腕をその並び方向に励振する励振回路と、前記延在方向及び前記並び方向に交差する検出方向における前記1対の検出腕の振動によって生じる電気信号を検出する検出回路と、を有し、前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕は、前記1対の駆動腕の間又は両側に前記1対の検出腕が位置するように前記並び方向に並べられ、前記延在方向の同一側に延びており、前記励振回路は、前記1対の駆動腕が前記並び方向において互いに逆側へ変形するように互いに逆の位相で前記1対の駆動腕を励振し、前記検出回路は、前記1対の検出腕が前記検出方向において互いに逆側へ変形したときに前記1対の検出腕間において正負が同一の電気信号同士が加算されて生成された電気信号を検出する。
好適には、前記1対の駆動腕の両側に前記1対の検出腕が位置している。
好適には、前記検出方向において、前記1対の駆動腕の厚み及び前記1対の検出腕の厚みは、互いに同一であり、前記並び方向において、前記1対の検出腕の幅は、前記1対の駆動腕の幅よりも大きい。
好適には、前記基部は、前記並び方向の両側の側面のうちの、前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕側の領域に、その反対側の領域、並びに、前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕よりも、前記並び方向の外側に突出する1対の突部を有する。
好適には、前記基部のうち、前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕の互いに隣接する腕同士の間にて、これらの腕が延びる側へ面する面は、互いに隣接する腕同士の間の中央側ほど前記延びる側とは反対側へ位置するように2つの傾斜面で構成されており、前記突部のうち、前記延びる側へ面する面は、前記並び方向の外側ほど前記延びる側とは反対側へ位置する傾斜面で構成されている。
好適には、前記1対の検出腕それぞれには、前記検出方向に面する面に、前記延在方向に延びる溝が形成されており、前記1対の検出腕それぞれにおいて、前記溝の内壁面及び当該内壁面と反対側に面する外側面には、前記検出回路に接続される検出電極が設けられている。
本発明の一態様に係るセンサ素子は、基部、前記基部から所定の延在方向において延びる1対のみの駆動腕、及び、前記基部から前記延在方向において延びる1対のみの検出腕を有する圧電体と、前記1対の駆動腕間で互いに同一の位置に設けられた複数の第1励振電極と、前記1対の駆動腕間で互いに同一の位置に設けられ、各駆動腕において前記第1励振電極との間に電圧が印加されることにより各駆動腕をその並び方向に励振可能に配置された複数の第2励振電極と、前記1対の検出腕間で互いに同一の位置に設けられた複数の第1検出電極と、前記1対の検出腕間で互いに同一の位置に設けられ、前記延在方向及び前記並び方向に交差する検出方向に各検出腕が振動されることにより、各検出腕において前記第1検出電極との間に電位差が生じる位置に配置された複数の第2検出電極と、を有し、前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕は、前記1対の駆動腕の間又は両側に前記1対の検出腕が位置するように前記並び方向に並べられ、前記延在方向の同一側に延びており、一方の前記駆動腕の前記第1励振電極と他方の駆動腕の前記第2励振電極とが接続され、前記一方の駆動腕の前記第2励振電極と前記他方の駆動腕の前記第1励振電極とが接続され、一方の検出腕の前記第1検出電極と他方の検出腕の前記第2検出電極とが接続され、前記一方の検出腕の前記第2検出電極と前記他方の検出腕の前記第1検出電極とが接続されている。
上記の構成によれば、例えば、小型化及び高感度化を両立できる。
本発明の実施形態に係るセンサ素子の構成を示す斜視図。 図1のセンサ素子の平面図。 図3(a)は図2のIIIa−IIIa線における断面図、図3(b)は駆動腕及び検出腕における電位等を説明する図。 図4(a)は1対の駆動腕のx軸方向における励振を説明するための模式図、図4(b)は1対の検出腕のx軸方向における振動を説明するための模式図、図4(c)は1対の検出腕のz軸方向における振動を説明するための模式図。 図1のセンサ素子の配線の一例を示す模式的な斜視図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の図面は、模式的なものである。従って、細部は省略されることがあり、また、寸法比率等は現実のものと必ずしも一致しない。
また、各図には、説明の便宜のために、直交座標系xyzを付している。なお、直交座標系xyzは、センサ素子(圧電体)の形状に基づいて定義されている。すなわち、x軸、y軸及びz軸は、結晶の電気軸、機械軸及び光軸を示すとは限らない。
同一又は類似する構成については、「第1駆動腕11A」、「第2駆動腕11B」のように、同一名称に対して互いに異なる番号及びアルファベットを付して呼称することがあり、また、この場合において、単に「駆動腕11」といい、これらを区別しないことがある。
図1は、本発明の実施形態に係るセンサ素子1の構成を示す斜視図である。図2は、センサ素子1の平面図である。
センサ素子1は、例えば、y軸回りの角速度を検出する角速度センサ101を構成するものである。角速度センサ101は、圧電振動式のものであり、センサ素子1は、x軸方向に励振され、z軸方向にコリオリの力が生じるように構成されている。具体的には、以下のとおりである。
センサ素子1は、圧電体3と、圧電体3に電圧を印加するための第1励振電極5A及び第2励振電極5B(図1)と、圧電体3に生じた電気信号を取り出すための第1検出電極7A(図1)及び第2検出電極7B(図1)とを有している。
圧電体3は、その全体が一体的に形成されている。圧電体3は、単結晶であってもよし、多結晶であってもよい。また、圧電体3の材料は適宜に選択されてよく、例えば、水晶(SiO)、LiTaO、LiNbO、PZTである。
圧電体3において、電気軸乃至は分極軸(以下、両者を代表して分極軸のみに言及することがある。)は、x軸に一致するように設定されている。なお、分極軸は、所定の範囲(例えば15°以内)でx軸に対して傾斜していてもよい。また、圧電体3が単結晶である場合において、機械軸及び光軸は、適宜な方向とされてよいが、例えば、機械軸はy軸方向、光軸はz軸方向とされている。
圧電体3は、基部9と、基部9からy軸方向において延びる第1駆動腕11A、第2駆動腕11B、第1検出腕13A及び第2検出腕13Bとを有している。圧電体3においては、全て(1対)の駆動腕11及び全て(1対)の検出腕13が互いに同一側(y軸方向の正側)に延びていることが一つの特徴となっている。
駆動腕11は、電圧(電界)が印加されることによってx軸方向(以下、「励振方向」ということがある。)に励振される部分である。検出腕13は、コリオリの力によってz軸方向(以下、「検出方向」ということがある。)に振動され、角速度に応じた電気信号を生成する部分である。基部9は、これら駆動腕11及び検出腕13を支持する部分である。これらの位置及び形状等は、例えば、以下のように設定されている。
圧電体3は、例えば、全体として厚さ(z軸方向)が一定にされており、また、例えば、y軸方向に延びる中心線CL0(図2)に対して線対称の形状に形成されている。
基部9は、例えば、概ね直方体状とされている。基部9の3軸方向の寸法比率は適宜に設定されてよい。例えば、基部9は、z軸方向の大きさがx軸方向の大きさ及びy軸方向の大きさに比較して小さくされ、ひいては、概ね長方形の板状とされている。
基部9の両側の側面(x軸方向の正側及び負側に面する面)には、駆動腕11及び検出腕13側(y軸方向の正側)の領域に、その反対側(y軸方向の負側)の領域よりもx軸方向の外側に突出する突部9aが形成されている。突部9aは、全ての駆動腕11及び全ての検出腕13よりもx軸方向の外側に突出している。突部9aは、後述するように、最も外側の腕(本実施形態では1対の検出腕13)の振動を好適化するためのものである。
突部9aの形状及び大きさは、後述する作用が好適に得られるように適宜に設定されてよい。好適には、突部9aのうち、y軸方向の正側(腕が延びる側)に面する面は、基部9のy軸方向の正側の面の形状が、最も外側の腕(検出腕13)を対称軸として線対称の形状になるように設定される。
例えば、本実施形態においては、基部9のうち、互いに隣接する腕同士の間にてy軸方向の正側に面する面は、互いに隣接する腕同士の間の中央側ほどy軸方向の負側(腕の延びる側とは反対側)へ位置するように2つの傾斜面9bによって構成されている。一方、突部9aのy軸方向の正側の面は、x軸方向の外側ほどy軸方向の負側に位置する傾斜面9cとされている。従って、基部9のy軸方向の正側に面する面は、検出腕13の根元において、検出腕13を対称軸として概ね線対称の形状となっている。なお、傾斜面9b及び9cの傾斜角及び長さは、互いに同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
なお、基部9のうち、互いに隣接する腕同士の間にてy軸方向の正側に面する面が2つの傾斜面9bによって構成されているのは、例えば、以下のように、この面を左右対称(x軸方向において対称)の形状にするためである。互いに隣接する腕同士の間の隙間は、例えば、マスクを介した圧電体のエッチングにより形成される。圧電体は、エッチングに関して異方性を有することから、互いに隣接する腕同士の間の隙間を、この隙間に対応する矩形の開口を有するマスクを介してエッチングすると、腕の根元側の2つの角部には残渣が残り、且つ、この残渣は、2つの角部間で大きさが異なる。そこで、大きい方の残渣に相当する面積及び形状でマスクの開口を小さくしておくと、エッチングされた隙間の2つの角部の形状は、双方とも大きい残渣が残ったような形になる。すなわち、本実施形態のように、2つの腕の間の形状は、腕の根元側において左右対称の形状となる(概ね線対称の2つの傾斜面9bが形成される。)。
基部9のz軸方向の正側又は負側には、励振電極5及び検出電極7と接続された不図示の複数のパッドが設けられる。このパッドは、例えば、半田や導電性接着剤からなるバンプにより、実装基体(例えば回路基板)のパッド又は弾性端子に接着される。これにより、センサ素子1(圧電体3)は、駆動腕11及び検出腕13が振動可能な状態で支持される。
1対の駆動腕11は、y軸方向の正側に互いに並列に(平行に)延びている。1対の駆動腕11は、例えば、中心線CL0に対して互いに線対称に配置されている。また、1対の駆動腕11は、例えば、その形状も中心線CL0に対して互いに線対称とされている。従って、1対の駆動腕11の励振方向(x軸方向)等の固有振動数は互いに同一である。
駆動腕11の具体的形状等は適宜に設定されてよい。例えば、駆動腕11は、y軸方向を長手方向とする直方体状とされている。なお、駆動腕11は、先端の幅が大きくされたり(ハンマ形状にされたり)、z軸方向の正側及び負側の面にy軸方向に延びる凹溝が形成されたりしてもよい。
駆動腕11が励振方向(x軸方向)に大きくなると励振方向における固有振動数は高くなり、駆動腕11が延在方向(y軸方向)に大きくなると励振方向における固有振動数は低くなる。従って、駆動腕11の幅(x軸方向)及び長さ(y軸方向)の寸法比率は、励振させたい周波数に応じて設定される。なお、xz断面の形状及び寸法は、駆動腕11のx軸方向の固有振動数とz軸方向の固有振動数とが等しくなるように設定されることが好ましい。
1対の検出腕13は、y軸方向の正側に互いに並列に(平行に)延びており、その延びる方向は、1対の駆動腕11の延びる方向と同一である。1対の検出腕13は、1対の駆動腕11の並び方向(x軸方向)においてその両側に位置している。1対の検出腕13は、例えば、中心線CL0に対して互いに線対称に配置されている。また、1対の検出腕13は、例えば、その形状も、中心線CL0に対して互いに線対称とされている。従って、1対の検出腕13の検出方向(z軸方向)等の固有振動数は互いに同一である。
検出腕13の具体的形状等は適宜に設定されてよい。例えば、検出腕13の概略形状は、直方体とされている。この直方体においては、例えば、y軸方向の大きさ>x軸方向の大きさ>z軸方向の大きさである。すなわち、検出腕13は、y軸方向を長手方向とし、z軸方向を厚み方向とする概ね長方形の板状とされている。検出腕13の幅(x軸方向)は、例えば、駆動腕11の幅よりも大きくされている。
また、例えば、検出腕13は、z軸方向に貫通し、y軸方向に延びる1又は複数(本実施形態では複数)の貫通溝13a(図3(a)も参照)が形成された形状とされている。別の観点では、検出腕13は、基部9からy軸方向に延び、x軸方向に並べられ、先端が互いに固定された複数の分割腕13bを有している。分割腕13b(貫通溝13a)のxz断面の形状は例えば矩形である。貫通溝13aの根元側端部は、好ましくは基部9に到達している。
なお、検出腕13は、貫通溝13aが設けられなくてもよいし、先端の幅が大きくされてもよい(ハンマ形状とされてもよい。)。
1対の駆動腕11及び1対の検出腕13において、互いに隣接する腕同士の間隔は適宜に設定されてよい。例えば、振動している腕同士が接触しない範囲で、できる限り小さくされてよい。また、1対の駆動腕11同士の間隔(内側の1対の腕同士の間隔)と、互いに隣接する駆動腕11と検出腕13との間隔とは、互いに同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
図3(a)は、図2のIIIa−IIIa線における断面図である。図3(a)においては、第2駆動腕11B及び第2検出腕13Bの断面を示しているが、第1駆動腕11A及び第1検出腕13Aの断面も同様である。
図1、図2及び図3(a)に示すように、励振電極5は、駆動腕11の表面に形成された層状電極である。また、検出電極7は、検出腕13の表面に形成された層状電極である。これらの電極は、例えば、Cu,Al等の適宜な金属によって形成されている。これらの電極の具体的な配置は、例えば、以下のとおりである。
図3(a)に示すように、第1励振電極5Aは、各駆動腕11において、z軸方向の正側の面及びz軸方向の負側の面にそれぞれ設けられている。また、第2励振電極5Bは、各駆動腕11において、x軸方向の正側の面及びx軸方向の負側の面にそれぞれ設けられている。
2つの第1励振電極5A及び2つの第2励振電極5Bは、例えば、駆動腕11の各面を概ね覆うように設けられている。ただし、第1励振電極5A及び第2励振電極5Bは、互いに短絡しないように、少なくとも一方(本実施形態では第1励振電極5A)が各面よりも幅方向において小さく形成されている。
各駆動腕11において、2つの第1励振電極5Aは、例えば互いに同電位とされる。例えば、2つの第1励振電極5Aは、圧電体3上の配線等により互いに接続されている。また、各駆動腕11において、2つの第2励振電極5Bは、例えば互いに同電位とされる。例えば、2つの第2励振電極5Bは、圧電体3上の配線等により互いに接続されている。
なお、励振電極5の付加符号A、Bは、直交座標系xyzに基づいて付されている。従って、例えば、後述するように、本実施形態では、第1駆動腕11Aの第1励振電極5Aと、第2駆動腕11Bの第1励振電極5Aとは同電位でなはい。
検出電極7は、各分割腕13bに設けられている。すなわち、検出電極7は、検出腕13のx軸方向の外側面だけでなく、複数の貫通溝13aの内壁面にも設けられている。
より具体的には、第1検出電極7Aは、各分割腕13bにおいて、x軸方向の負側の面のうちのz軸方向の正側の領域、及び、x軸方向の正側の面のうちのz軸方向の負側の領域にそれぞれ設けられている。第2検出電極7Bは、各分割腕13bにおいて、x軸方向の負側の面のうちのz軸方向の負側の領域、及び、x軸方向の正側の面のうちのz軸方向の正側の領域にそれぞれ設けられている。第1検出電極7A及び第2検出電極7Bは、互いに短絡しないように適宜な間隔を空けて、分割腕13bに沿って延びている。
各検出腕13において、複数の第1検出電極7Aは、例えば、圧電体3上の配線等により互いに接続されている。各検出腕13において、複数の第2検出電極7Bは、例えば、圧電体3上の配線等により互いに接続されている。
なお、励振電極5と同様に、検出電極7の付加符号A、Bは、直交座標系xyzに基づいて付されている。従って、例えば、後述するように、本実施形態では、第1検出腕13Aの第1検出電極7Aと、第2検出腕13Bの第1検出電極7Aとは、互いに接続されない。
角速度センサ101は、以上に説明したセンサ素子1に加えて、励振電極5に電圧を印加する励振回路103と、検出電極7からの電気信号を検出する検出回路105とを有している。
励振回路103は、例えば、発振回路や増幅器を含んで構成されており、所定の周波数の交流電圧を第1励振電極5Aと第2励振電極5Bとの間に印加する。なお、周波数は、角速度センサ101内にて予め定められていてもよいし、外部の機器等から指定されてもよい。
検出回路105は、例えば、増幅器や検波回路を含んで構成されており、第1検出電極7Aと第2検出電極7Bとの電位差を検出し、その検出結果に応じた電気信号を外部の機器等に出力する。より具体的には、例えば、上記の電位差は、交流電圧として検出され、検出回路105は、検出した交流電圧の振幅に応じた信号を出力する。この振幅に基づいてy軸回りの角速度が特定される。また、検出回路105は、励振回路103の印加電圧と検出した電気信号との位相差に応じた信号を出力する。この位相差に基づいてy軸回りの回転の向きが特定される。
なお、励振回路103及び検出回路105は、全体として制御回路107を構成している。制御回路107は、例えば、チップICによって構成されており、センサ素子1が実装される回路基板又は適宜な形状の実装基体に実装されている。
(動作説明)
図3(b)は、駆動腕11及び検出腕13における電位等を説明する図であり、図3(a)に対応する模式図である。
第1励振電極5Aに正の電位が付与され、第2励振電極に負の電位(又は基準電位)が付与されると、同図において矢印で示すような電界が生じる。一方、分極軸は、x軸方向に一致している。従って、電界のx軸方向の成分に着目すると、駆動腕11のうちx軸方向の一方側部分においては電界の向きと分極軸の向きは一致し、他方側部分においては電界の向きと分極軸の向きは逆になる。
その結果、駆動腕11のうちx軸方向の一方側部分はy軸方向において収縮し、他方側部分はy軸方向において伸長する。そして、駆動腕11は、バイメタルのようにx軸方向の一方側へ湾曲する。第1励振電極5A及び第2励振電極5Bに印加される電圧が逆にされると、駆動腕11は逆方向に湾曲する。このような原理により、交流電圧が第1励振電極5A及び第2励振電極5Bに印加されると、駆動腕11はx軸方向において振動する。
駆動腕11及び検出腕13は基部9によって連結されているから、駆動腕11がx軸方向に振動すると、その振動が基部9を介して検出腕13に伝達され、検出腕13もx軸方向において振動する。具体的には、互いに隣接する駆動腕11及び検出腕13(中心線CL0に対してx軸方向の一方側又は他方側に位置する駆動腕11及び検出腕13)において、検出腕13は、駆動腕11の湾曲する側とは反対側に湾曲する。
センサ素子1がy軸回りに回転されると、x軸方向において振動している検出腕13には、慣性力の一つである、その角速度に応じた大きさのコリオリの力が加わる。その結果、検出腕13はz軸方向において振動する。なお、駆動腕11もz軸方向において振動する。
検出腕13がz軸方向に湾曲すると、図3(b)において矢印で示すように、z軸方向に平行な電界が生じる。電界の向きは、x軸(電極軸)方向の正側部分と負側部分とで互いに逆である。また、電界の向きは、電極軸の向きと、湾曲の向き(z軸方向の正側又は負側)とで決定される。この電圧(電界)が第1検出電極7A及び第2検出電極7Bに出力される。検出腕13がz軸方向に振動すると、電圧は交流電圧として検出される。
ここで、上述のように、検出腕13には複数の貫通溝13aが形成されており、検出電極7は、検出腕13のx軸方向の正側及び負側の面だけでなく、貫通溝13aの内壁面にも設けられている。従って、検出電極7は、検出腕13のx軸方向の外側面だけに設けられている場合に比較して、全体としての面積が大きくなっている。その結果、検出腕13において生じる電荷を効率的に電気信号として取り出すことができる。
図4(a)は、1対の駆動腕11のx軸方向における励振を説明するための模式的な平面図である。
第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bは、励振方向(x軸方向)において互いに逆側に変形するように互いに逆の位相(180°ずれた位相)で励振される。例えば、第1駆動腕11Aの第1励振電極5Aと第2駆動腕11Bの第2励振電極5Bとは互いに接続され、第1駆動腕11Aの第2励振電極5Bと第2駆動腕11Bの第1励振電極5Aとは互いに接続され、これらの第1励振電極5Aと、第2励振電極5Bとの間に交流電圧が印加される。
図4(b)は、2本の検出腕13のx軸方向における振動を説明するための模式的な平面図である。
既に述べたように、駆動腕11がx軸方向に振動すると、隣接する検出腕13は、駆動腕11が湾曲する側とは反対側へ湾曲するように、駆動腕11とは逆の位相でx軸方向において振動する。1対の駆動腕11は、互いに逆の位相で振動しているから、1対の検出腕13は、互いに逆側に湾曲するように互いに逆の位相で振動する。
図4(c)は、2本の検出腕13のz軸方向における振動を説明するための模式的な斜視図である。より具体的には、図4(c)は、図4(b)に示したように検出腕13が湾曲している圧電体3が、中心線CL0回り(y軸回り)に矢印y5で示す方向へ回転した場合における、検出腕13の湾曲状態を示す斜視図である。
1対の検出腕13は、回転中心(中心線CL0)に対して、その半径方向(x軸方向)の逆側に配置されている。また、1対の検出腕13は、図4(b)に示したように、一方が半径方向において外側(又は内側)へ湾曲するときに他方も半径方向の外側(又は内側)へ湾曲するように励振される。従って、1対の検出腕13においてコリオリの力の向きは互いに逆である。その結果、図4(c)に示すように、1対の検出腕13はz軸方向において互いに逆側へ湾曲するように振動する。なお、特に図示しないが、1対の駆動腕11も、コリオリの力によって、z軸方向において互いに逆側へ振動する。
従って、例えば、第1検出腕13Aの第1検出電極7Aと第2検出腕13Bの第2検出電極7Bとが互いに接続され、第1検出腕13Aの第2検出電極7Bと第2検出腕13Bの第1検出電極7Aとが互いに接続されることにより、1対の検出腕13において生じた電気信号は加算される。なお、ここで言う加算は、(基準電位に対する)正負が同一の電気信号同士の加算であり、正負が異なる電気信号の加算(減算)は含まない。
(配線の一例)
上記の動作説明においては、複数の励振電極5及び複数の検出電極7の接続関係について言及した。この接続関係を実現する配線の一例を図5に示す。
図5は、センサ素子1の斜視図である。ただし、この図は、配線を視認しやすいようにセンサ素子1を模式的に示している。例えば、圧電体3の形状は単純化されて示され、また、各種の電極は腕の大きさに対して小さく示されている。
この例において、第1パッド15A及び第2パッド15Bは、複数の励振電極5に印加される電圧が入力されるパッドである。また、第3パッド15C及び第4パッド15Dは、複数の検出電極7からの信号を出力するためのパッドである。これらパッド15は、基部9の適宜な位置に配置されてよい。例えば、これらパッド15は、基部9のz方向の正側又は負側の面において、突部9aよりも腕とは反対側の領域の4隅等に配置される。
第1パッド15Aからは、第1配線17Aが延びている。第1配線17Aは、第1駆動腕11Aの第1励振電極5A及び第2駆動腕11Bの第2励振電極5Bに接続されている。また、第2パッド15Bからは、第2配線17Bが延びている。第2配線17Bは、第1駆動腕11Aの第2励振電極5B及び第2駆動腕11Bの第1励振電極5Aに接続されている。
第3パッド15Cからは、第3配線17Cが延びている。第3配線17Cは、第1検出腕13Aの第1検出電極7A及び第2検出腕13Bの第2検出電極7Bに接続されている。また、第4パッド15Dからは、第4配線17Dが延びている。第4配線17Dは、第1検出腕13Aの第2検出電極7B及び第2検出腕13Bの第1検出電極7Aに接続されている。
配線17は、互いに交差しないように、基部9の4面及び各種の腕部の根元側部分及び先端側部分の4面等に適宜に配置され、また、適宜に分岐又は合流している。
なお、図5に示す配線は、あくまで一例であり、他の種々のパターンによって、動作説明において言及した電極の接続関係が実現されてよい。例えば、配線17は、絶縁体を介して互いに立体交差するように設けられてもよい。
以上のとおり、本実施形態の角速度センサ101では、圧電体3は、基部9、基部9からy軸方向(延在方向)において延びる1対のみの駆動腕11、及び、基部9からy軸方向において延びる1対のみの検出腕13を有している。1対の駆動腕11及び1対の検出腕13は、1対の駆動腕11の両側に1対の検出腕13が位置するようにx軸方向(並び方向)に並べられ、y軸方向の正側(延在方向の同一側)に延びている。励振回路103は、1対の駆動腕11がx軸方向において互いに逆側へ変形するように互いに逆の位相で1対の駆動腕11を励振し、検出回路105は、1対の検出腕13がz軸方向(検出方向)において互いに逆側へ変形したときに1対の検出腕13間において正負が同一の電気信号同士が加算されて生成された電気信号を検出する。
従って、センサ素子1のy軸回りの角速度の検出に関して、センサ素子1の小型化及び感度向上を両立させることが容易である。具体的には、駆動腕11及び検出腕13はy軸方向において同一側に延びていることから、検出腕13を短くすることなく(すなわち、感度を低下させることなく)、センサ素子1全体がy軸方向において小型化される。また、検出腕13(駆動腕11)の励振方向は、各速度が検出される回転軸(y軸)の半径方向であるから、コリオリの力が効果的に生じ、感度が向上する。
また、本実施形態では、1対の駆動腕11の両側に1対の検出腕13が位置している。従って、圧電体3がy軸回りに回転するときに、検出腕13に作用するモーメントが大きくなり、感度が向上する。
また、本実施形態では、検出方向(z軸方向)において、1対の駆動腕11の厚み及び1対の検出腕13厚みは、互いに同一であり、並び方向(x軸方向、励振方向)において、1対の検出腕13の幅は、1対の駆動腕11の幅よりも大きい。従って、一定厚みの圧電基板のエッチングによって、厚みが互いに同一の駆動腕11及び検出腕13を形成する場合において、検出腕13の質量を確保しやすく、ひいては、感度を向上させやすい。
また、本実施形態では、基部9は、腕の並び方向(x軸方向)の両側の側面のうちの、1対の駆動腕11及び1対の検出腕13側(y軸方向の正側)の領域に、その反対側(y軸方向の負側)の領域、並びに、全ての腕(11及び13)よりも、腕の並び方向(x軸方向)の外側に突出する1対の突部9aを有している。
従って、外側の腕(本実施形態では検出腕13)が振動に関して基部9から受ける影響は、突部9aが設けられていない場合に比較して、x軸方向において対称化される。その結果、検出精度が向上する。
当該効果は、基部9のうち、1対の駆動腕11及び1対の検出腕13の互いに隣接する腕同士の間にて、これらの腕が延びる側(y軸方向の正側)へ面する面が、互いに隣接する腕同士の間の中央側ほどy軸方向の正側とは反対側へ位置するように2つの傾斜面9bで構成されている場合においては、突部9aのうち、y軸方向の正側へ面する面が、x軸方向の外側ほどy軸方向の負側へ位置する傾斜面9cで構成されているときにより顕著となる。
また、本実施形態では、1対の検出腕13それぞれには、z軸方向(検出方向)に面する面に、y軸方向(腕の延在方向)に延びる貫通溝13aが形成されており、1対の検出腕13それぞれにおいて、貫通溝13aの内壁面及び当該内壁面と反対側に面する外側面には、検出回路105に接続される検出電極7が設けられている。
従って、既に述べたように、検出電極7の面積を全体として広くして効果的に電荷を取り出すことができ、感度が向上する。さらに、上述した、検出腕13の長さが確保されたり、励振方向が回転軸の半径方向とされたり、検出腕13が外側に配置されたりすることなどによる感度向上と相俟って、全体として高感度のセンサ素子1が得られる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
1対の駆動腕と、1対の検出腕との位置関係は、実施形態とは逆であってもよい。すなわち、1対の駆動腕の内側に、1対の検出腕が位置していてもよい。この場合において、電圧印加による駆動腕(検出腕)の振動方向(励振方向)、及び、検出腕のコリオリの力による振動方向(検出方向)等は、実施形態と同様でよい。
検出腕の貫通溝は凹溝とされてもよい。この場合、z軸方向の両面に凹溝を形成して各凹溝の内面に検出電極を設けてもよいし、z軸方向の一方の面に深い凹溝を形成してその内面に検出電極を設けてもよい。また、駆動腕に、検出腕の貫通溝のように、先端の手前まで延びる貫通溝が形成されてもよい。この場合であっても、駆動腕はバイメタルのように振動可能である。
1…センサ素子、3…圧電体、9…基部、11A…第1駆動腕、11B…第2駆動腕、13A…第1検出腕、13B…第2検出腕、101…角速度センサ、103…励振回路、105…検出回路。

Claims (5)

  1. 基部、前記基部から所定の延在方向において延びる1対のみの駆動腕、及び、前記基部から前記延在方向において延びる1対のみの検出腕を有する、水晶からなる圧電体と、
    前記1対の駆動腕に電圧を印加して前記1対の駆動腕をその並び方向に励振する励振回路と、
    前記延在方向及び前記並び方向に交差する検出方向における前記1対の検出腕の振動によって生じる電気信号を検出する検出回路と、
    を有し、
    前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕は、前記1対の駆動腕の両側に前記1対の検出腕が位置するように前記並び方向に並べられ、前記延在方向の同一側に延びており、
    前記励振回路は、前記1対の駆動腕が前記並び方向において互いに逆側へ変形するように互いに逆の位相で前記1対の駆動腕を励振し、
    前記検出回路は、前記1対の検出腕が前記検出方向において互いに逆側へ変形したときに前記1対の検出腕間において正負が同一の電気信号同士が加算されて生成された電気信号を検出し、
    前記並び方向において、前記1対の検出腕の幅は、前記1対の駆動腕の幅よりも大きく、
    前記1対の検出腕それぞれには、前記検出方向に面する面に、互いに並列に前記延在方向に延びる複数の溝が形成されており、
    前記1対の検出腕それぞれにおいて、前記複数の溝の内壁面及び前記並び方向の両側に面する1対の外側面には、前記検出回路に接続される複数の検出電極が設けられており、
    前記1対の駆動腕の中心線間の距離は、互いに隣り合う前記駆動腕と前記検出腕との中心線間の距離よりも短い
    角速度センサ。
  2. 前記検出方向において、前記1対の駆動腕の厚み及び前記1対の検出腕の厚みは、互いに同一である
    請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 前記基部は、前記並び方向の両側の側面のうちの、前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕側の領域に、その反対側の領域、並びに、前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕よりも、前記並び方向の外側に突出する1対の突部を有する
    請求項1又は2に記載の角速度センサ。
  4. 前記基部のうち、前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕の互いに隣接する腕同士の間にて、これらの腕が延びる側へ面する面は、互いに隣接する腕同士の間の中央側ほど前記延びる側とは反対側へ位置するように2つの傾斜面で構成されており、
    前記突部のうち、前記延びる側へ面する面は、前記並び方向の外側ほど前記延びる側とは反対側へ位置する傾斜面で構成されている
    請求項3に記載の角速度センサ。
  5. 基部、前記基部から所定の延在方向において延びる1対のみの駆動腕、及び、前記基部から前記延在方向において延びる1対のみの検出腕を有する、水晶からなる圧電体と、
    前記1対の駆動腕間で互いに同一の位置に設けられた複数の第1励振電極と、
    前記1対の駆動腕間で互いに同一の位置に設けられ、各駆動腕において前記第1励振電極との間に電圧が印加されることにより各駆動腕をその並び方向に励振可能に配置された複数の第2励振電極と、
    前記1対の検出腕間で互いに同一の位置に設けられた複数の第1検出電極と、
    前記1対の検出腕間で互いに同一の位置に設けられ、前記延在方向及び前記並び方向に交差する検出方向に各検出腕が振動されることにより、各検出腕において前記第1検出電極との間に電位差が生じる位置に配置された複数の第2検出電極と、
    を有し、
    前記1対の駆動腕及び前記1対の検出腕は、前記1対の駆動腕の両側に前記1対の検出腕が位置するように前記並び方向に並べられ、前記延在方向の同一側に延びており、
    一方の前記駆動腕の前記第1励振電極と他方の駆動腕の前記第2励振電極とが接続され、前記一方の駆動腕の前記第2励振電極と前記他方の駆動腕の前記第1励振電極とが接続され、
    一方の検出腕の前記第1検出電極と他方の検出腕の前記第2検出電極とが接続され、前記一方の検出腕の前記第2検出電極と前記他方の検出腕の前記第1検出電極とが接続され、
    前記並び方向において、前記1対の検出腕の幅は、前記1対の駆動腕の幅よりも大きく、
    前記1対の検出腕それぞれには、前記検出方向に面する面に、互いに並列に前記延在方向に延びる複数の溝が形成されており、
    前記1対の検出腕それぞれにおいて、前記複数の溝の内壁面及び前記並び方向の両側に面する1対の外側面には、前記複数の第1検出電極及び前記複数の第2検出電極が設けられており、
    前記1対の駆動腕の中心線間の距離は、互いに隣り合う前記駆動腕と前記検出腕との中心線間の距離よりも短い
    センサ素子。
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