JP6398365B2 - 車両用導光部材、車両用灯具 - Google Patents
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Description
以下、この実施形態にかかる車両用導光部材、車両用灯具の構成について説明する。図1中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具である。前記車両用灯具1は、たとえば、クリアランスランプを備える車両用前照灯やヘッドランプなどのフロントコンビネーションランプである。前記車両用灯具1は、車両(図示せず)の前部の左右両側L、Rに搭載されている。
前記車両用灯具1は、図1に示すように、ランプハウジング2と、ランプレンズ(たとえば、素通しのアウターカバー、アウターレンズなど)3と、ロービーム用ヘッドランプ4と、ハイビーム用ヘッドランプ5と、クリアランスランプとしてのランプユニット6と、を備えるものである。
前記ランプハウジング2は、光不透過性の部材から構成されている。前記ランプハウジング2は、少なくとも正面側(車両の前側F)が開口し、かつ、少なくとも背面側(車両の後側B)が閉塞している。前記ランプレンズ3は、光透過性の部材から構成されている。前記ランプレンズ3は、少なくとも背面側が開口し、かつ、少なくとも正面側が閉塞している。前記ランプハウジング2の開口部の縁と前記ランプレンズ3の開口部の縁とが密閉されることにより、前記灯室7が区画される。
前記ロービーム用ヘッドランプ4は、前記ランプレンズ3から車両の前方(車両の前側Fの方向)にロービーム配光パターン(図示せず)を照射するものである。前記ハイビーム用ヘッドランプ5は、前記ランプレンズ3から車両の前方にハイビーム配光パターン(図示せず)を照射するものである。
前記ランプユニット6は、光源としての半導体型光源8と、車両用導光部材としての導光部材9と、を備える。
前記半導体型光源8は、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源8は、図2〜図7に示すように、発光チップなどの発光部80と、基板81と、から構成されている。前記半導体型光源8は、前記灯室7内に配置されている。前記半導体型光源8は、前記ランプハウジング2に直接もしくは他の部材(図示せず)を介して取り付けられている。
前記導光部材9は、前記半導体型光源8からの光L1を、内部での全反射(内面反射)を利用して導く棒形状の部材である。前記導光部材9は、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの透明樹脂材から構成されている。前記導光部材9は、前記灯室7内に配置されている。前記導光部材9は、前記ランプハウジング2に直接もしくは他の部材(図示せず)を介して取り付けられている。
前記入射部90は、一端(車両の後側Bの端)から他端(車両の前側Fの端)にかけて同等もしくはほぼ同等の断面(棒形状の前記導光部材9の中心線(中心軸線)に対して垂直もしくはほぼ垂直な断面)円形の円柱形状すなわち丸棒形状をなす。前記入射部90の直径は、この例では、約5〜8mmである。
前記分岐部93は、一端(車両の後側Bの端)から他端(車両の前側Fの端)にかけて任意の2方向に分岐されて形成されている。すなわち、前記分岐部93の一端は、前記入射部90の他端と同様に、断面円形の円柱形状すなわち丸棒形状をなす。前記分岐部93の他端は、2個の断面円形の円柱形状すなわち丸棒形状をなす。前記の任意の2方向は、この例では、図3〜図7に示すように、車両の後側Bから前側Fにかけてやや右側Rに傾斜した一の方向と、車両の後側Bから前側Fにかけてやや下側Dに傾斜した他の方向と、からなる。
前記第1出射部91は、車両の上側Uから見て、後側Bから前側Fにかけて左側Lから右側Rに湾曲し、かつ、右側Rに延びている。前記第1出射部91は、前記入射部90と同様に、一端(車両の左側Lの端)から他端(車両の右側Rの端)にかけて同等もしくはほぼ同等の断面円形の円柱形状すなわち丸棒形状をなす。前記第1出射部91の直径は、この例では、約5〜8mmである。前記第1出射部91は、前記分岐部93を介して分岐された前記入射光L2を一端から他端に導くものである。
前記第2出射部92は、車両の左側Lから見て、後側Bから前側Fにかけ上側Uから下側Dに湾曲し、かつ、下側Dに延びている。前記第2出射部92は、前記入射部90と同様に、一端(車両の上側Uの端)から他端(車両の下側Dの端)にかけて同等もしくはほぼ同等の断面円形の円柱形状すなわち丸棒形状をなす。前記第2出射部92の直径は、この例では、約5〜8mmである。前記第2出射部92は、前記分岐部93を介して分岐された前記入射光L2を一端から他端に導くものである。
前記第1出射部91および前記第2出射部92の背面(車両の後側Bの面)には、反射面94がそれぞれ設けられている。前記反射面94は、図8(B)、(C)、図9に示すように、断面形状が直線の平面からなる。前記反射面94は、前記分岐部93を介して分岐された前記入射光L2の一部を、反射光L4として前記第1出射面910および前記第2出射面920側に反射させるものである。
図2、図4、図6、図9に示すように、前記分岐部93のうち前記第1出射部91を形成する部分には、溝部96が設けられている。前記溝部96の底面97は、前記第1出射部91側に導かれる光L5(図6中の破線矢印を参照)を反射光L6(図6中の二点鎖線矢印を参照)として前記第2出射部92側に反射させる反射面である。前記底面97は、図4中の実線および図6中の二点鎖線にて示すように、前記第2出射部92の外面であって前記第2出射面920を延長した延長外面(車両の左側Lから見て、後側Bから前側Fにかけ上側Uから下側Dに湾曲した面)に沿って設けられている。
この実施形態における車両用導光部材(導光部材9)およびこの実施形態における車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
この実施形態における車両用導光部材(導光部材9)およびこの実施形態における車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
なお、前記の実施形態においては、フロントコンビネーションランプのクリアランスランプについて説明するものである。ところが、この発明においては、フロントコンビネーションランプのクリアランスランプ以外の車両用灯具、たとえば、フロントコンビネーションランプのデイタイムランニングランプ、ターンシグナルランプ、コーナリングランプ、フォグランプ、リヤコンビネーションランプのクリアランスランプ、ターンシグナルランプ、テールランプ、ストップランプ、テール・ストップランプ、バックアップランプなどにも適用することができる。
2 ランプハウジング
3 ランプレンズ
4 ロービーム用ヘッドランプ
5 ハイビーム用ヘッドランプ
6 ランプユニット
7 灯室
8 半導体型光源
80 発光部
81 基板
9 導光部材
90 入射部
900 入射面
91 第1出射部
910 第1出射面
92 第2出射部
920 第2出射面
93 分岐部
94 反射面
95 段差面
96 溝部
97 底面
98 側面
99 分岐部93に隣接する部分
L1 半導体型光源8からの光
L2 入射光
L3 出射光
L4 反射光
L5 第1出射部91側に導かれる光
L6 第2出射部92側に反射される反射光
F 前側
B 後側
U 上側
D 下側
L 左側
R 右側
Claims (3)
- 内部での全反射を利用して光を導く棒形状の車両用導光部材において、
光を入射させる入射面を有する入射部と、
入射された光を任意の2方向に分岐させる分岐部と、
分岐された光をそれぞれ出射させる第1出射面を有する第1出射部および第2出射面を有する第2出射部と、
を備え、
前記第1出射部は、前記分岐部から第1の曲率で湾曲され、
前記第2出射部は、前記分岐部から前記第1の曲率よりも小さい第2の曲率で前記第1出射部とは異なる方向に湾曲され、
前記分岐部のうち前記第1出射部を形成する部分には、溝部が設けられていて、
前記溝部の底面は、前記第1出射部側に導かれる光を前記第2出射部側に反射させる反射面であって、前記第2出射部の外面を延長した延長外面に沿って設けられており、
前記第2出射部には、光を前記第2出射面側に反射させる出射部反射面が設けられていて、
前記溝部の底面は、前記第1出射部側に導かれる光が前記出射部反射面を介して前記第2出射面のうち前記分岐部に隣接する部分に到達するように設けられる、
ことを特徴とする車両用導光部材。 - 前記溝部の幅は、前記出射部反射面の幅と同等もしくは小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用導光部材。 - 灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
前記灯室内に配置されている光源および前記の請求項1または2に記載の車両用導光部材と、
を備える、
ことを特徴とする車両用灯具。
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