JP6397219B2 - 電子機器およびその制御方法、情報処理システム - Google Patents

電子機器およびその制御方法、情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、機器情報の取得や設定に係る情報処理技術に関するものである。
複合機(MFP:Multi Function Printer)に設定された内容(以降、機器情報)を確認するためには、通常はMFPの電源の状態がONである必要がある。ユーザは、MFPの電源の状態がOFFの場合には、電源をONにして、MFPの初期化を待ってから、表示画面またはネットワーク経由で機器情報を確認する。個人や会社の事務所で使用されるMFPであれば、電源の状態がOFFであっても、電源をONにしてそれほど待つことなく確認できるようになるが、工場で使用されるような大型のMFPの場合は、電源をONにしてから確認できるようになるまでには時間がかかる。そのため、ユーザは、機器情報について、設定されている用紙の種類や残量を確認するだけでも、電源の状態がOFFの場合には、長い時間を待つ必要がある。さらに、大型のMFPの場合には、消費する電力量も大きく、印刷を行わない予定なのに、機器情報を確認するためだけに電源をONにすることは難しい。
また、機器情報の確認だけでなく、機器情報の設定においても、例えばユーザによる用紙の交換作業は、MFPに対して用紙の設定作業を伴うため、電源がON時に行う必要がある。すなわち、情報処理装置が電源OFFの場合は、機器情報が取得及び設定することができない。
もちろん、電源OFF時は、用紙の交換だけを行っておき、後で用紙の設定を行い、用紙設定を反映することも可能であるが、用紙の設定を忘れてしまうという課題がある。
近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)内のメモリを使用して、電源の状態がOFFであっても情報を取得する手段が開示されている(特許文献1)。また、NFC内のメモリを使用して、電源の状態がOFFであっても情報を設定して、参照する手段が開示されている(特許文献2)。
特開2012−100307号公報 特開2012−42995号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、情報処理装置の電源がOFF状態の場合に、機器情報を取得し、その内容を変更して、機器情報に反映することは考慮されていない。そのため、MFPの電源がOFF状態である場合、一旦電源をON状態に移行する必要がある。
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、機器情報の取得や設定を対象機器の電源状態によらず行うことを可能とする技術を提供することを目的としている。
上述の問題点を解決するため、本発明に係る電子機器は以下の構成を備える。すなわち、電子機器は、前記電子機器が第1の状態よりも消費電力が低い第2の状態であっても外部機器との間で近距離無線通信を行うことが可能な第1の通信手段であって、リーダ/ライタモードで動作する前記外部機器と通信するためカードエミュレーションモードで動作する前記第1の通信手段と、印刷データを取得する第2の通信手段と、前記第2の通信手段により取得された印刷データに対する印刷処理を実行する印刷手段と、前記電子機器が保持する用紙の種類に関する用紙情報を前記電子機器が前記第2の状態を維持したまま前記第1の通信手段を介して前記外部機器が取得できるように、該用紙情報を第1の記憶部に記憶する記憶手段と、を有し、前記電子機器が前記第2の状態の間に、前記外部機器が前記記憶手段によって記憶された前記用紙情報を前記近距離無線通信を介して取得し該用紙情報を該外部機器において修正し前記近距離無線通信を介して前記第1の記憶部に該修正後の用紙情報を書込ん場合、前記印刷手段は、前記電子機器が前記第2の状態から前記第1の状態に移行したことに応じて、前記修正後の用紙情報に従って印刷処理を実行する。
本発明によれば、機器情報の取得や設定を対象機器の電源状態によらず行うことを可能とする技術を提供することができる。
情報処理システムの全体構成を示す模式図である。 スマートフォンの概略構成を示すブロック図である。 MFPの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るMFPのCPUによって実行される機能を示すブロック図である。 MFPの設定情報の例を示す図である。 NFCのアクティビティの処理を示すフローチャートである。 MFPが電源OFF状態に移行する場合の処理を示すフローチャートである。 電源OFF状態時のMFP内の機器情報の例を示す図である。 電源OFF状態時のNFC用メモリ内の機器情報の例を示す図である。 スマートフォンの画面の例を示す図である。 スマートフォンによって編集されたNFC用メモリ内の機器情報の例を示す図である。 MFPが電源ON状態に移行する場合の処理を示すフローチャートである。 MFPの選択画面の例を示す図である。 NFC用メモリ内の機器情報でMFP内の機器情報を同期したときの例を示す図である。 第2実施形態に係るMFPのCPUによって実行される機能を示すブロック図である。 MFPがメンテナンス情報を書き出す処理を示すフローチャートである。 メンテナンス情報が書き出された時のNFC用メモリ内の機器情報の例を示す図である。 スマートフォンによって編集されたNFC用メモリの例を示す図である。 MFPが電源ON状態に移行する場合の処理を示すフローチャートである。 MFPの部品交換画面の例を示す図である。 MFPのプリント依頼受付画面の例を示す図である。 MFPのソフトウェア更新画面の例を示す図である。 第3実施形態におけるMFPによって実行される機能の概略構成を示すブロック図である。 第3実施形態における印刷設定情報を示す図である。 第3実施形態における印刷処理が書き出された時の近接通信用メモリ内の印刷情報の例を示す図である。 第3実施形態におけるMFPが印刷情報を書き出す処理を示すフローチャート図である。 第3実施形態におけるスマートフォンの画面の例を示す図である。 第3実施形態におけるスマートフォンによって編集された近接通信用メモリの例を示す図である。 第3実施形態におけるスマートフォンによって実行される機能の概略構成を示すブロック図である。 第3実施形態におけるスマートフォンが印刷情報を決定する場合の処理を示すフローチャート図である。 第3実施形態におけるMFPが電源ONとなる場合の処理を示すフローチャート図である。 第3実施形態におけるMFPのプリント依頼受付画面の例を示す図である。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。なお、以下の実施の形態はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
本発明に係る電子機器の第1実施形態として、スマートフォンによる機器情報の取得/設定を受け付けるMFPを例に挙げて以下に説明する。
<装置構成>
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの全体構成を示す模式図である。このシステムは、ユーザが操作する端末としてのスマートフォン101と、電子機器としてのMFP102を含む。端末は、スマートフォン101以外にもタブレットPCなどに置き換えることも可能である。また電子機器はMFP102にかぎらず、プロジェクタやパソコンなどの装置を用いても良い。スマートフォン101とMFP102は所定の近距離無線通信に従って通信することが可能に構成されている。第1実施形態では、所定の近距離無線通信としてNFC(Near Field Communication)規格に準拠した通信を用いた例について述べる。
図2は、スマートフォン101の概略構成を示すブロック図である。ここでは、スマートフォン101は、MFP102の機器情報を取得あるいは設定するための、ユーザにより操作されるユーザインタフェース(UI)機器である。
CPU201は、スマートフォン101全体を制御する中央演算ユニットである。操作部207が受け付けた入力情報の処理や、表示部208への表示画像の出力処理を行う表示手段もCPU201の処理によって実現する。プログラムや固定データはROM202に格納し、データの一時保存やプログラムのロードにRAM203を使用する。公衆回線通信部204は、スマートフォン101が、携帯電話回線を介して他の通信、通話装置と接続し、通信、通話を可能とする。撮像部205は撮影レンズ及び撮像素子を備え、被写体像を捉えて画像データを形成する。
NFC通信部206は、NFC通信規格対応ICチップを備え、外部機器とNFC通信を行う。操作部207は、操作ボタンやタッチパネルを備え、スマートフォン101に対するボタン操作やタッチパネルによるユーザーからの入力を受け付ける。表示部208は表示用ディスプレイを備え、処理内容に応じた画像やテキストデータを含むUI情報の表示を行う。
図3は、MFP102の概略構成を示すブロック図である。ここでは、MFP102は、機器情報の取得あるいは設定の対象となる機器である。
CPU301は、MFP102全体を制御する中央演算ユニットであり、MFP102の処理シーケンスを統括的に制御する。後述するフローチャートを実現するためのプログラムや固定データはROM302に格納され、データの一時保存やプログラムの読み込みにRAM303を使用する。表示部304は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)などの表示用ディスプレイを備え、MFP102の処理内容に応じた画像データやテキストデータの表示を行う。
操作部305は、MFP102に対するボタン操作やタッチパネルによるユーザからの入力を受け付ける。記憶装置306(第1の記憶部)は、画像データや機器情報を保存するための装置である。プリント処理部307は、インクジェット方式やレーザー方式のプリンタデバイスを備え、プリンタデバイス制御と画像データの印刷処理を行う。MFP102は、ネットワーク(N/W)通信部308を介して、外部機器から画像データを受信し記憶装置306に一時保存した後、画像データの画像補正など各種処理を行い、プリント処理部307(印刷出力手段)で印刷する。
NFC制御部309は、NFCチップなどで構成され、NFC通信103によってスマートフォン101と通信接続を行い、データの送受信を制御する。電源生成回路310は、アンテナ311を介し、NFC制御部309が発生させる微弱電波から電磁誘導によって電力を取得する。そして、NFC制御部309は、取得した電力が規定値を上回った時点で、アンテナ311を介し、スマートフォン101とデータのやり取りを行い、読取り要求又は書込み要求を受け付ける。やり取りされるデータの読込み及び書込みは、不揮発性のNFC用メモリ312に対して行われる。すなわち、NFC通信部(図3の点線で囲まれた部分)は、MFP102が電源OFFの状態であっても独立して動作可能である。
NFC用メモリ312(第2の記憶部)は、スマートフォン101とMFP102の両方から読書きができる。そのため、MFP102において何らか情報をNFC用メモリ312に書き出しておくと、MFP102全体では電源OFFにした後でも、スマートフォン101は、NFC用メモリ312に対してデータの読込みができる。
図4は、第1実施形態に係るMFPのCPUによって実行される機能を示すブロック図である。各機能部は、ROM302に格納されているプログラムをCPU301で実行することによって実現される。フロー制御部401は、電源を含む機器全体の制御を管理し、NFC制御部309を介してNFC用メモリ312へのアクセスについても制御する。入力処理部402は、操作部305が受け付ける入力情報を処理する。表示処理部403は、表示部304への表示画像の出力処理を行う。デバイス制御部404は、記憶装置306やプリント処理部307を制御する。さらに、デバイス制御部404は、印刷処理によって部品が何回使用されたかなどのデバイスに関する機器情報を取得して保持する。機器情報管理部405は、MFP102の機器情報(ソーターの空き情報、マガジンに使用されているロール紙情報など)を管理する。
また、NFC制御部309は、MFP102が電源ONの場合は、フロー制御部401を介して機器情報管理部405にアクセスすることでMFP102全体の機器情報の読込みや書込みが行える。そのため、NFC制御部309は、MFP102が電源OFFかONによって、NFC用メモリ312または機器情報管理部405のどちらかにアクセス先(読取り又は書込みの対象)を変更できる(制御手段)。ところで、ここでは簡単のため電源がONかOFFで判断しているが、節電(スリープ)モードかどうかによって判断しても同様で、節電モードの場合にはNFC用メモリ312にアクセスするといったことが可能である。なお、図4の上述の各機能はハードウェアによって構成されていても同様である。例えば、プリント処理部は、CPU301と接続されて動作する別のICチップであっても同様である。
図5は、MFPの設定情報501の例を示す図である。設定情報501は、機器情報管理部405によって解析され、どの機器情報をNFC用メモリ312に書き出すかが登録されている。設定情報501は、通常は記憶装置306に保存されており、表示部304及び操作部305を介してユーザによって変更することが可能である。
機器情報の1項目(1レコード)は、ID、名前、アクセス権、自動更新、サイズ、優先度から構成される。なお、”アクセス権”は、スマートフォン101からNFC用メモリ312にアクセスする場合に、読込みのみ可能か(以下”R”と記載)、読み書き両方が可能か(以下”R/W”と記載)を示している。”自動更新”は、NFC用メモリ312の内容が変更された場合に、機器内で保持している機器情報とNFC用メモリ312との間で違いが出た場合に、自動的に更新するかどうかを示している。ここでは、アクセス権において”R/W”と記載の機器情報のある項目にのみ、”自動更新”の情報が設定される。
”サイズ”は、機器情報をNFC用メモリ312に書き出す時に必要な最大メモリ使用量である。”優先度”は、NFC用メモリ312で使用可能なメモリサイズの上限を超える場合に、どの項目を優先してNFC用メモリ312へ書き出すかを予め指定する指標である。ここでは、優先度の高い項目を”HIGH”、中程度を”MID”、低い項目を”LOW”としているが、もちろん数字や評価式であってもよい。例えば、表示部304においてエラーが発生した場合、通常であれば優先度を”LOW”としている項目を、”HIGH”とするといった評価を行ってもよい。
MFP102のマガジン内に格納されているロール紙の幅や種別などの機器情報は、マガジン(ロール紙)情報502として設定しており、機器情報管理部405によって、アクセス権が”R/W”、自動更新NG、優先度”HIGH”であると解析される。
インクの消費量などは、インク情報503、紙ジャムが何回発生したかは、紙ジャム情報504で設定しており、アクセス権が”R”となっている。これは、スマートフォン101からは読み出しはできるが、書込みはできないことを示している。また、インク情報503及び紙ジャム情報504の優先度は、それぞれ”LOW”及び”MID”となっており、例えば、NFC用メモリ312の使用可能容量に依存して、NFC用メモリ312への書き出しが行われないことを示している。
プリント処理部307で印刷された用紙は、ユーザからのプリント依頼の単位でソーターに排紙される。どのプリント依頼がどのソーターに排紙されたかの機器情報は、ソーター情報505で設定している。ここでは、ソーターに用紙が排紙されたままMFP102の電源がOFFになってしまうと、用紙がどのプリント依頼であったかがわからなくなるため、優先度”HIGH”としている。プリント依頼とソーターに排紙された用紙のマッチングは、MFP102の電源がOFFであっても、NFC用メモリ312に書き出された内容をスマートフォン101経由で取得できる。
消耗部品においても、使用回数を、部品A使用回数506、部品B使用回数507とし、NFC用メモリ312への書出し設定をしている。ここで、アクセス権を”R/W”としているのは、電源OFFの状態で部品を交換したときに、スマートフォン101を使って、使用回数を”0”に設定するといったユースケースを意図している。
MFP102でプリント依頼した履歴は、ジョブ情報508で設定でき、直近の数個といった形式で、NFC用メモリ312に書き出す。このようにすることで、スマートフォン101は、MFP102が電源OFFであっても、履歴を取得できる。
MFP102内で、機能を有効にするためにライセンスが必要となる場合があり、ライセンス情報509を設定する。ここでは、MFP102が電源OFFの状態で、スマートフォン101を介して、ライセンスの有効/無効を設定するといったユースケースを意図している。
画面情報510は、MFP102で電源OFFにしたときに最後に表示していた画面情報を覚えておくといったユースケースを意図している。同様に、エラーとなった画面情報であってもよい。
<装置の動作>
図6は、NFCのアクティビティの処理を示すフローチャートである。NFCの通信処理では、NFCデバイスはアクティビティと呼ばれる一連の処理を行うことにより、通信相手の検知、通信確立、データの送受信を実現する。NFCデバイスは、NFCチップを備えた装置である。各アクティビティでは、複数のNFCデバイスが相互にコマンドを送受することにより、通信の確立、データ交換、終了処理を行う。以下では、アクティビティの遷移について説明する。
テクノロジ検出アクティビティ(S601)では、通信範囲内に他のNFCデバイスが存在しているかを検知し、NFCデバイスが見つかった場合は、その対向デバイスのNFC種別をコマンドの送受信により判定する。衝突解決アクティビティ(S602)では、複数のNFCデバイスが検出された場合の識別を行う。デバイス活性化アクティビティ(S603)では、検出された対向デバイスがP2P(Peer to Peer)モードやCE(Card Emulator)モードなどのいずれのモードに対応しているかを判断する。あるいは、NFCカードが対応しているタイプを判別する。
ここで、P2Pモードは、通信を行う両NFCデバイスがP2Pモードで動作することで、双方向に任意のデータの送受を可能とするモードである。NFCデバイスはP2Pモードの他に、NFCカードのように振る舞い、NFCカードリーダ/ライタからのアクセスを可能とするCEモードと、NFCカードの読み書きを行うR/W(リーダ/ライタ)モードに遷移可能である。
NFCカードは、NFCタグリーダ/ライタによって読み書き可能なICカードであり、微弱電波から電磁誘導によって電力を取得することで動作する。
第1実施形態では、MFP102は少なくともCEモードで動作可能であり、スマートフォン101は、R/Wモードで動作し、MFP102とNFC通信103によって、データのやり取りが可能である。データ交換アクティビティ(S604)では、検出された対向デバイスとデータの送受信を行う。このアクティビティより、対向デバイスに対して任意のデータの送受信が可能である。デバイス非活性化アクティビティ(S605)では、通信の終了処理を行う。S601からS605までの一連の処理により、能動的にコマンドを送信する通信モードは、PollモードとしてNFC規格にて規定されている。ここでは、スマートフォン101がPollモードで接続するケースについて述べる。上述の一連のアクティビティ処理により、スマートフォン101のNFC通信部206とMFP102のアンテナ311とが近接することに応じて、NFC通信接続確立とデータの送受信を行う。
第1実施形態では、MFP102が電源OFF状態の場合に、スマートフォン101を使ってMFP102の機器情報を取得する形態について説明する。また、電源OFF状態で機器の状態を変更した場合に起動時に自動反映する方法についても併せて説明する。それぞれ、MFP102が電源ON状態から電源OFF状態への遷移するフローと、電源OFF状態から電源ON状態に遷移するフローの順で説明する。
図7は、MFP102が電源OFF状態に移行する場合の処理を示すフローチャートである。
ステップS701では、フロー制御部401は、電源ON状態においては、入力処理部402、表示処理部403、デバイス制御部404において、何らかの処理が発生するまで待つ処理を行う。印刷処理、紙ジャム、電源OFF等のイベントが発生するとS702に進む。
ステップS702では、フロー制御部401は、機器情報管理部405に対して、設定情報501を取得するよう指示する。さらに、機器情報管理部405は、設定情報501を解析し、機器情報の中からNFC用メモリ312に書き出すパラメータ(項目)の一覧を取得する処理を行う。また、機器情報管理部405は、以降の処理で機器情報に更新が有った場合に機器情報管理部405に更新通知を行うよう、フロー制御部401、入力処理部402、表示処理部403、デバイス制御部404に対して更新通知の設定をする。
ステップS703では、フロー制御部401は、MFP102を電源OFFにするイベントかどうかを判断する処理を行う。ここで、MFP102を電源OFFにするイベントだと判断されると(S703でYES)、S708に進む。一方、MFP102を電源OFFにするイベントではないと判断されると(S703でNO)、S704に進む。
ステップS704では、フロー制御部401は、入力処理部402または表示処理部403に関するエラー処理かどうかを判断する処理を行う。ここで、入力処理部402または表示処理部403に関するエラー処理だと判断されると(S704でYES)、S705に進む。エラー処理で無い(S704でNO)場合はS705をスキップし、S706に進む。ステップS705では、フロー制御部401は、機器情報管理部405からエラー関連の機器情報を取得し、NFC用メモリ312に書き出す処理を行う。
ステップS706では、機器情報管理部405は、NFC用メモリ312に書き出すべき機器情報が変更されたかどうかを判断する処理を行う。ここで、NFC用メモリ312に書き出すべき機器情報が変更されたと判断されると(S706でYES)、S707に進む。一方、NFC用メモリ312に書き出すべき機器情報が変更されていないと判断されると(S706でNO)、ステップS701へ戻る。ステップS707では、フロー制御部401は、機器情報管理部405から機器情報を取得し、NFC用メモリ312に書き出す処理を行う。ここで、NFC用メモリ312の領域が十分でない場合は、優先度に応じて書き出す項目を選択する。
フロー制御部401は、電源OFFのイベントが来るまで、ステップS701からステップS707を繰り返し実行する。
ステップS708では、フロー制御部401は、機器情報管理部405から機器情報を取得し、記憶装置306へ機器情報を書き出す処理を行う。ステップS709では、フロー制御部401は、機器情報管理部405からNFC用メモリ312に書き出す機器情報のセットを取得し、NFC用メモリ312に書き出す処理を行う(記憶制御手段)。ステップS710では、フロー制御部401は、電源をOFFし、処理を終了する。
図8は、電源OFF状態時のMFP内の機器情報801の例を示す図である。つまり、フロー制御部401が電源OFFの処理を受け取った時の機器情報管理部405で保持している機器情報801を示している。機器情報801は、例えば、機能設定に関する情報、動作履歴に関する情報、消耗部材の状態に関する情報を含む。
機器情報管理部405は、ステップS702で設定情報501を解析し、フロー制御部401、入力処理部402、表示処理部403、デバイス制御部404から更新通知を受け取ることで機器情報801を生成し管理する。
機器情報801は、マガジン情報802、インク情報803、紙ジャム情報804、ソーター情報805、部品A使用回数806、部品B使用回数807、ジョブ情報808、ライセンス情報809、画面情報610から構成される。
マガジン情報802は、マガジン1に幅6インチ、光沢紙で、残量が60メートルであるロール紙が格納されていることを示している。インク情報803は、タンク1のC(シアン)の残量が50ミリリットルであることを示している。紙ジャム情報804は、紙搬送部において幅6インチの光沢紙を印刷中に紙ジャムが2回発生したことを示している。同様に、巻き取り部においても幅6インチの光沢紙を印刷中に紙ジャムが1回発生し、カット部においても2回発生し、幅6インチの光沢紙において、トータル5回紙ジャムが発生していることを示している。
ソーター情報805は、受付番号130001番のプリント依頼がソーター1番、2番、3番に排紙されており、その内容がA社向けカタログで、それぞれ100枚、100枚、20枚であることを示している。部品A使用回数806は、部品Aの使用回数が1000回であり、最後に使用された日付が2012年12月18日の9時20分であることを示している。部品B使用回数807は、部品Bの使用回数が1500回であり、最後に使用された日付が2012年12月10日の13時15分であることを示している。
ジョブ情報808は、受付番号125001のプリント依頼の結果が成功で、終了日時が、2012年12月10日の8時50分であることを示している。ライセンス情報809は、画像補正機能のライセンスキーが設定済みであることを示している。画面情報810は、最後に表示していた画面に関する情報として、画面IDがID0023かつ画面内でLEFT_TAB_SELECT状態であることを示している。
フロー制御部401は、ステップS708において、以上のような機器情報を機器情報管理部405から取得し、記憶装置に書き出す。
図9は、電源OFF状態時のNFC用メモリ内の機器情報901の例を示す図である。つまり、ステップS709において、NFC用メモリ312に書き出された機器情報901を示している。
フロー制御部401は、機器情報管理部405から機器情報801の中から1つ取得し、NFC用メモリ312に書き出す、という処理をNFC用メモリの容量が無くなるまで、あるいは事前に設定された容量に達するまで繰り返す。NFC用メモリ312に書き出す項目は、機器情報管理部405が機器内の状態や設定情報の優先度に従って、書き出す順番を判断する。例えば、相対的に高い優先度を有する項目から順に書き出す。
ここでは、フロー制御部401が、マガジン情報902、ソーター情報903、紙ジャム情報904を機器情報管理部405から取得しNFC用メモリ312に書き出したタイミングで容量不足となった場合を想定している。そのため、ここでは途中で書き出しを終了しているが、NFC用メモリ312が十分な容量がある場合には、全ての項目を書き出してもよいし、項目の一部であってもよい。
マガジン情報902、及びソーター情報903は、図8の機器情報801と同一の情報である。一方、紙ジャム情報904は、図8の紙ジャム情報804と同一では無く紙ジャム情報804のサブセットとなっている。具体的には、紙ジャム情報の”用紙情報”の種類毎に”回数”の総和を算出し書き出したものとなっている。ここでは、機器情報管理部405において、紙ジャム情報804を目的に応じて必要十分な情報量となるようにデータを変換したことを想定している。
フロー制御部401は、ステップS709において、機器情報801の少なくとも一部をNFC用メモリ312に書き出すことで、電源OFFとなってもスマートフォン101経由でMFP102の機器情報901を提供可能としている。
図10は、スマートフォンの画面の例を示す図である。図10(a)は、スマートフォン101によって、電源OFF状態のMFP102から機器情報901を取得したときのUI画面1001である。
UI画面1001は、マガジン情報1002、ソーター情報1003、紙ジャム情報1004から構成されている。スマートフォン101は、マガジン編集ボタン1005〜1008を押下することで、マガジン情報1002の編集を行い、編集後にNFC通信103を介して、MFP102のNFC用メモリ312にデータを書き出すことが可能である。同様に、スマートフォン101は、ソーター編集ボタン1009〜1010を押下することで、ソーター情報1003を編集することができる。
図10(b)は、図10(a)のマガジン編集ボタン1007を押下して、マガジン情報を編集し、ソーター編集ボタン1009を押下してソーター情報1003を編集したときのスマートフォン101のUI画面1011である。
UI画面1011では、第3番のマガジンに対するマガジン情報1012は、スマートフォン101によって、”ロール紙幅11インチのマット紙(120m)”に設定変更されている。これは、MFP102が電源OFFの状態の期間に、3番目のマガジンをロール紙幅11インチのマット紙(120m)に交換したことを、同期によりMFP102に設定するためのものである。また、第1〜3番のソーターに対するソーター情報がスマートフォン101によって削除され空欄1013が設定されている。これは、MFP102が電源OFFの状態の期間に、第1〜3番のソーターに排紙されているA社向けカタログを抜きとったことを、同期によりMFP102に設定するためのものである。
スマートフォン101は、変更した機器情報をNFC通信103を介して、NFC用メモリ312に書き出しておく。これにより、MFP102は、電源ONとなったタイミングで、NFC用メモリ312に変更がある場合に、当該変更内容をMFP102内の機器情報に同期させ反映させる。
図11は、スマートフォンによって編集されたNFC用メモリ内の機器情報1101の例を示す図である。機器情報1101は、編集する前の機器情報901と同じく、マガジン情報1102、ソーター情報1103、紙ジャム情報1104から構成されているが、マガジン情報1105と第1〜3番のソーター情報が存在した空欄1106の部分が更新されている。前述したように、マガジン情報1105は、11インチのマット紙(120m)に変更されていることを示している。情報が削除されて、第1〜3番のソーターには用紙が載っていないことを示している。
図12は、MFPが電源ON状態に移行する場合の処理を示すフローチャートである。ここでは、MFP102が電源OFFの状態の間に、NFC用メモリ312に保持されている機器情報901が、スマートフォン101により機器情報1101に変更された場合を例に説明する。
ステップS1201では、機器情報管理部405は、電源ONの状態になると、設定情報501を解析し、特に自動更新に関する条件を取得する。ステップS1202では、機器情報管理部405は、MFP102内の機器情報801を取得する処理を行う。ステップS1203では、機器情報管理部405は、NFC用メモリ312に保持されている機器情報1101を取得する処理を行う。
ステップS1204では、機器情報管理部405は、ステップS1202で取得した機器情報801とステップS1203で取得した機器情報1101との間に差があるかどうかを判断する処理を行う。ここで、差がないと判断されると(S1204でNO)、処理を終了する。一方、差があると判断されると(S1204でYES)、S1205に進む。
ステップS1205では、機器情報管理部405は、NFC用メモリ312の機器情報1101の値を使用して、MFP102内の機器情報801を自動更新するか否かを判断する処理を行う。ここで、自動更新すると判断されると(S1205でYES)、S1209に進む。一方、自動更新しないと判断されると(S1205でYES)、S1206に進む。
ステップS1209では、機器情報管理部405は、NFC用メモリ312の機器情報1101の値で、MFP102内の機器情報801を同期する処理を行う。例えば、設定情報501のソーター情報505は、自動更新OKとなっているため、機器情報管理部405は、NFC用メモリ312のソーター情報1103の値で、MFP102内のソーター情報805を上書きし同期させる。
ステップS1206では、表示処理部403は、MFP102内の機器情報801を使うか、NFC用メモリ312内の機器情報1101を使うか、をユーザに選択させる処理を行う。すなわち、NFC用メモリ312内の機器情報1101によるMFP102内の機器情報801の更新を許可するか否かを受け付ける。
図13は、MFPの選択画面の例を示す図である。具体的には、表示処理部403がユーザに表示する選択画面1301の一例である。機器情報管理部405は、設定情報501のマガジン(ロール紙)情報502の自動更新がNGとあることから、表示処理部403に対して、マガジン(ロール紙)情報502の選択画面1301が必要であることを通知する。さらに、機器情報管理部405は、NFC用メモリ312の3番目のマガジン情報1102において差があることから、選択画面1301に必要なパラメータを表示処理部403に通知する。表示処理部403は、選択画面1301を表示すると、入力処理部402は、ユーザの入力を受付け、その結果を機器情報管理部405に通知する。ところで、選択画面1301は、誰が更新を行ったかの情報を表示してもよい。また、選択画面1301は、NFC用メモリ312において、同じ項目に対して複数回の更新記録が存在する場合は、最新の情報のみでなく更新毎の情報を表示するよう構成しても良い。
ステップS1207では、機器情報管理部405は、ステップS1206の結果を入力処理部402から受け取り、NFC用メモリ312の機器情報1101の値を使用するかどうかを判断する処理を行う。ここで、NFC用メモリ312の機器情報1101の値を使用しないと判断されると(S1207でNO)、S1208に進む。一方、NFC用メモリ312の機器情報1101の値を使用すると判断されると(S1207でYES)、S1209に進む。
ステップS1208では、機器情報管理部405は、MFP102内の機器情報801の値で、NFC用メモリ312の機器情報1101を上書きし同期する処理を行う。ステップS1209では、機器情報管理部405は、NFC用メモリ312の機器情報1101の値で、MFP102内の機器情報801を上書きし同期させる。
上述の各ステップを実行後、同期が終了すると処理を終了する。なお、上述のフローチャートによる処理の順序は上述の例に限定されない。また、複数の処理をまとめることも、処理をより細分化することも可能である。また、上述の処理以外の更なる処理を組み合わせて使用することも可能である。
図14は、NFC用メモリ内の機器情報でMFP内の機器情報を同期したときの例を示す図である。具体的には、図12のフローを実施してNFC用メモリ312の機器情報1101との同期が完了した状態のMFP102の機器情報1401である。
3番目のマガジン情報1402は、機器情報管理部405によって、NFC用メモリ312の3番目のマガジン情報1105の値に同期されている。1〜3番目のソーター情報1403は、機器情報管理部405によって、NFC用メモリ312の1〜3番目のソーター情報の値に同期されている。このように、図12のフローによって、MFP102が電源OFF状態であっても、MFP102内の機器情報1401は、電源ONのタイミングで正しく更新される。
以上説明したとおり第1実施形態によれば、MFP102が電源OFFの状態にあっても、機器情報の確認及び機器情報の設定変更を好適に行うことが可能となる。
例えば、MFP102は、電源をONからOFFにするときに、機器情報801をNFC用メモリ312に書き出す。そのため、ユーザは、MFP102が電源OFF状態であっても、MFP102の機器情報1101を、スマートフォン101を介して確認することが出来る。これによって、ユーザは、ソーターに排紙された用紙が、どのプリント依頼であったかを、電源ONを待たずに知ることができる。
また、例えば、MFP102は、電源をOFFからONにするときに、NFC用メモリ312の機器情報1101をMFP102の機器情報801に同期させる。そのため、そのため、ユーザは、MFP102が電源OFFであっても、あたかもMFP102が電源ONであるかのように機器情報801をスマートフォン101経由で更新できる。これによって、ユーザは、MFP102の電源OFF時に、ロール紙の交換とロール紙の設定を行うことができる。この結果、MFP102は、設定のために電源をONにする回数がなくなり、電力の消費を削減することができる。また、MFP102の電源OFF時のロール紙交換の際の設定忘れをなくすことが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、特に、MFPが電源OFF状態の間に、当該MFPへのメンテナンスや当該MFPへのプリント依頼を、スマートフォンを介して行う例について説明する。
図15は、第2実施形態に係るMFPのCPUによって実行される機能を示すブロック図である。各機能部は、ROM302に格納されているプログラムをCPU301で実行することによって実現される。
フロー制御部1501は、電源を含む機器全体の制御を管理し、NFC制御部309を介してNFC用メモリ312へのアクセスについても制御する。入力処理部1502は、操作部305が受け付ける入力情報を処理する。表示処理部1503は、表示部304への表示画像の出力処理を行う。デバイス制御部1504は、プリント処理部307、記憶装置306を制御する。さらに、デバイス制御部1504は、印刷処理によって部品が何回使用されたかなどのデバイスに関する機器情報を取得して保持する。メンテナンス情報管理部1505は、MFP102のメンテナンスに関わる情報(ハードウェア及びソフトウェア)を管理する。プリント依頼受付部1506は、N/W通信部308を介してプリント処理部307で処理する印刷データを一旦受け付けて、処理の順番を制御する。
図16は、MFPがメンテナンス情報を書き出す処理を示すフローチャートである。つまり、MFP102が電源ON状態においてメンテナンス情報をNFC用メモリ312に書き出すフローを示している。
ステップS1601では、フロー制御部1501は、電源ON状態において、メンテナンスに関する情報の書き出しが必要になるまで待機する。具体的には、デバイス制御部1504が、MFP102を構成している消耗部品の使用回数が増加や、故障などのエラーの検知を待機する。そして、メンテナンスに関する情報の書き出しが必要になると(S1601でYES)、S1602に進む。ステップS1602では、メンテナンス情報管理部1505は、メンテナンス情報をNFC用メモリ312に書き出す処理を行う。
ステップS1603では、メンテナンス情報管理部1505は、MFP102の保守点検をするサービスマンやユーザによってなされる部品交換等の手順をNFC用メモリ312に書き出す処理を行う。当該処理は、例えば、メンテナンス情報管理部1505が、例えば、部品の使用回数に基づいて当該部品の交換の必要性が高いと判断した場合に実行される。
フロー制御部1501は、以上のステップを経て、NFC用メモリ312にメンテナンス情報の書込みが終了すると、フローを終了する。
図17は、メンテナンス情報が書き出された時のNFC用メモリ内の機器情報の例を示す図である。具体的には、ステップS1602及びステップS1603においてNFC用メモリ312に書き出された、メンテナンス情報1701、部品A使用回数1702、部品B使用回数1703が示されている。
メンテナンス情報1701は、部品Bの交換必要度が「問題なし」である一方、部品Aの交換必要度が「緊急」であることを示している。さらに、内容1704に示されるように、部品Aの交換手順が「○○○△△△□□□」であることを示している。これは、メンテナンス情報管理部1505によって、部品Aの利用可能回数と部品Aの実際の使用回数によって判断されて、交換の必要度合いが計算されて、上述のステップS1603においてNFC用メモリ312に書き出されたものである。交換手順を記載するかどうかについても、同様にメンテナンス情報管理部1505によって判断される。
例えば、NFC用メモリ312に書き出されている交換手順情報をスマートフォン101により読み出し表示することにより、サービスマンやユーザは、どのような手順で部品Aを交換すればよいかを知ることが出来る。
また、部品A使用回数1702は、部品Aの使用回数が「1000回」であり、最後に使用された日付が「2012年12月18日の9時20分」であることを示している。更に、部品B使用回数1703は、部品Bの使用回数が「1500回」であり、最後に使用された日付が「2012年12月10日の13時15分」であることを示している。
図18は、スマートフォンによって編集されたNFC用メモリ内の情報の例を示す図である。具体的には、MFP102の電源がOFFの状態で、部品Aの交換を行い、スマートフォン101を使って印刷の依頼及びライセンス登録を行った後の状態を示している。特に、ここでは、図17のNFC用メモリ312の情報に対して更新を行った後の情報を示している。ここでは、NFC用メモリ312の情報として、メンテナンス情報1801、部品A使用回数1802、部品B使用回数1803、受付ジョブ情報1804、ライセンス情報1805が含まれている。
メンテナンス情報1801は、内容1806における部品Aの交換必要度が「緊急」から「済み」に変更されており、サービスマンによって部品Aが交換されたことを示している。部品A使用回数1802は、部品Aが交換されてその使用回数が「0」にリセットされたことを示しており、さらに、MFP102において詳細を確認するための確認手順1807が追記されている。つまり、ここでは、スマートフォン101は、部品Aの交換についての詳細情報を確認する手順についても、NFC用メモリ312に書き出している。
受付ジョブ情報1804は、MFP102の電源がOFFの状態で、スマートフォン101経由でプリント依頼を行った結果、その依頼内容をNFC用メモリ312に書き出した様子を示している。受付けられたプリント依頼は受付ジョブ情報1808としてNFC用メモリ312に書き出される。実際の印刷データは、詳細情報(例えば、URL)に基づき、別途、N/W通信部308経由で取得してもよいし、NFC用メモリ312に直接書き出してもよい。
ライセンス情報1805は、MFP102の電源がOFFの状態で、スマートフォン101経由でソフトウェアの機能追加を行い、その機能追加内容をNFC用メモリ312に書き出した様子を示している。なお、実際の機能追加に必要なプログラムは、直接NFC用メモリ312に書き出してもよいし、別途、N/W通信部308経由で取得するよう構成しても良い。そして、例えば、MFP102が電源OFF状態から電源ON状態に移行するとき、NFC用メモリ312に記憶されたソフトウェア更新予約に従ってソフトウェアの更新を実行する。
図19は、MFPが電源ON状態に移行する場合の処理を示すフローチャートである。ここでは、MFP102が電源OFFの状態で、NFC用メモリ312の内容が図17から図18のように変更された場合を例に用いて説明する。
ステップS1901では、フロー制御部1501は、電源ONの状態になると、電源OFFの間にNFC用メモリ312に更新があったかどうかを判断する処理を行う。更新されたかどうかの判断は、NFC用メモリ312内に更新チェック用のフラグを用意することにより行ってもよいし、記憶装置306にコピーを持っておいて内容を比較する方法でもよい。NFC用メモリ312に更新があったと判断すると(S1901でYES)、S1902に進む。
ステップS1902では、フロー制御部1501は、更新された内容をユーザに通知する目的で画面表示する必要があるかどうかを判断する処理を行う。更新された内容をユーザに通知する目的で画面表示する必要があると判断すると(S1902でYES)、S1903に進む。一方、更新された内容をユーザに通知する目的で画面表示する必要がないと判断すると(S1902でNO)、S1904に進む。
ステップS1903では、フロー制御部1501は、NFC用メモリ312から表示に必要なデータを取得し、表示処理部1503に画面表示処理を依頼する。
図20は、MFPの部品交換画面の例を示す図である。部品交換画面2001は、図18のメンテナンス情報1801及び部品A使用回数1802が更新されたことにより、上述のS1903において表示処理部1503により表示される画面である。ここでは、部品交換画面2001には、部品Aが交換され、その詳細が確認したい場合の手順の表示が含まれている。なお、ここでは、表示処理部1503は、部品A使用回数に追記された確認手順1807の情報を元に画面表示を行っている。
ステップS1904では、フロー制御部1501は、NFC用メモリ312の更新された内容を処理する必要があるかどうかを判断する処理を行う。NFC用メモリ312の更新された内容を処理する必要があると判断すると(S1904でYES)、S1905に進む。必要ないと判断すると(S1904でNO)、フローを終了する。
ステップS1905では、フロー制御部1501は、フロー制御部1501は、NFC用メモリ312からデータを取得し対応する処理を開始する。なお、実際の処理は、メンテナンス情報管理部1505やプリント依頼受付部1506が行ってもよい。また、更新処理が完了した後で、表示処理部1503によって画面表示をおこなってもよい。
フロー制御部1501は、以上のステップを経て、電源ON時にNFC用メモリ312からデータを取得し、MFP102に対してデータの反映を行うと、フローを終了する。
図21は、MFPのプリント依頼受付画面の例を示す図である。プリント依頼受付画面2101は、電源OFFの間にNFC用メモリ312に対して書き出されたプリント依頼(印刷出力の依頼情報)を受付けたことを通知する画面である。これにより、ユーザは、プリント依頼受付部1506によってプリント依頼が正常に受け付けられて、受付番号が発行されたことを確認することが可能となる。
同様に、フロー制御部1501は、電源ONとなるとプリント依頼受付部1506に対して印刷データを取得するように指示を行う。これによって、MFP102は、電源ONと同時に印刷処理を開始することで、処理の無駄を低減することが可能となる。
図22は、MFPのソフトウェア更新画面の例を示す図である。ソフトウェア更新画面2201は、電源OFF状態の間にNFC用メモリ312に対して書き出された機能追加の内容を通知する画面である。これにより、ユーザは、ソフトウェアの更新(バージョンアップ)が行われたこと、及び、その内容(ここでは、BOX機能の追加)を確認することが可能となる。
以上説明したとおり第2実施形態によれば、MFP102が電源OFFの状態にあっても、MFP102へのメンテナンスやMFP102へのプリント依頼を好適に行うことが可能となる。
例えば、MFP102は、電源をONからOFFにするときに、メンテナンス情報を含む機器情報をNFC用メモリ312に書き出す。そのため、ユーザは、MFP102が電源OFF状態であっても、MFP102のメンテナンス情報をスマートフォン101を介して確認し、メンテナンスを行うことが可能になる。また、当該メンテナンスの結果をNFC用メモリ312に書き込み更新することで、メンテナンスの結果をMFP102に反映することが可能となる。
また、例えば、ユーザからのプリント依頼をNFC用メモリ312に格納することで、MFP102が電源OFFの状態であってもプリント依頼を受け付けることができる。これによって、電源ON後、当該プリント依頼に基づく印刷を優先的に処理できるようになり、処理の無駄を低減すること可能となる。
(第3実施形態)
上述の第1及び第2実施形態においては、近接通信用メモリ312を用いて、電源OFFであってもMFP102の機器情報を取得及び更新する方法、及びMFP102のメンテナンス方法、印刷処理に関して説明した。第3実施形態では、MFP102へのプリント依頼に関して詳細に説明する。
図23は、第3実施形態におけるMFPによって実行される機能の概略構成を示すブロック図である。各機能は、ROM302に格納されているプログラムをCPU301で実行することによって実現される。フロー制御部2301は、電源を含む機器全体の制御を管理し、近距離通信制御部309を介して近接通信用メモリ312へのアクセスについても制御する。入力処理部2302は、操作部305が受け付ける入力情報を処理する。表示処理部2303は、表示部304への表示画像の出力処理を行う。デバイス制御部2304は、プリント処理部307、記録装置306を制御する。プリント依頼受付部2305は、N/W通信部308を介してプリント処理部307で処理する印刷データを一旦受け付けて、処理の順番を制御する。
図24は、第3実施形態における印刷設定情報を示す図である。印刷設定情報2401には、どの印刷処理に関する情報を近接通信用メモリ312に書き出すかが登録されており、プリント依頼受付部2305によって解析される。印刷設定情報2401は、通常は記録装置306に保存されており、表示部304及び操作部305を介してユーザによって変更することが可能である。ここでは、印刷設定情報2401は、MFP102に印刷処理のステータス毎に、近接通信用メモリ312に書き出す方法を規定している。また、ここでは、印刷設定情報2401は、実際に印刷に使用する印刷データ2402と、表示部208などに印刷結果のイメージを表示するためのサムネイルデータ2403と、を対象としている。もちろん、印刷設定情報2401において、印刷データ2402やサムネイルデータ2403以外の印刷処理に必要な全てのパラメータについて規定するよう構成してもよい。
印刷完了ステータス2404は、MFP102の電源ONの状態から電源OFFになった場合に、印刷処理が完了している場合を指す。印刷完了ステータス2404では、印刷データ2402は、近接通信用メモリ312には保持せず、ネットワーク上のストレージに保持する。同様に、印刷完了ステータス2404では、サムネイルデータ2403は、近接通信用メモリ312及びネットワーク上のストレージに保持しない。
印刷継続ステータス2405は、MFP102の電源ONの状態から電源OFFになった場合に、印刷処理が継続中(途中)の場合を指す。印刷継続ステータス2405では、印刷データ2402は、近接通信用メモリ312には保持し、ネットワーク上のストレージに保持しない。同様に、印刷継続ステータス2405では、サムネイルデータ2403は、近接通信用メモリ312には保持し、ネットワーク上のストレージに保持しない。
印刷待ちステータス2406は、MFP102の電源ONの状態から電源OFFになった場合に、印刷処理が実施されていない場合を指す。印刷待ちステータス2406では、印刷データ2402は、近接通信用メモリ312には保持せず、ネットワーク上のストレージに保持する。同様に、印刷待ちステータス2406では、サムネイルデータ2403は、近接通信用メモリ312には保持し、ネットワーク上のストレージに保持しない。
以上のように、印刷設定情報2401には、MFP102の電源ONから電源OFFになった場合に、何を近接通信用メモリ312に記録するかが設定される。ここでは、MFP102が電源ONから電源OFFになった場合を想定しているが、節電対策などにより電源ONから省電力モードに変化する場合に適用しても良い。
図25は、第3実施形態における印刷処理が書き出された時の近接通信用メモリ内の印刷情報の例を示す図である。ここでは、近接通信用メモリ312には、印刷情報2501、印刷データ2502、サムネイルデータ2503に関する情報が書き出されている。
印刷情報2501は、MFP102への印刷処理依頼に関して、実際に処理の依頼があった受付日時、受付番号、ステータス、終了日時(処理が終了している場合)、印刷データ2502及びサムネイルデータ2503への参照情報、印刷方法から構成される。
受付番号が「000001」である印刷処理依頼2504は、ステータスが「印刷完了」で終了日時が存在することから、印刷処理が完了していることを示している。また、印刷処理依頼2504は、印刷データ2502に対して、「PID_000001」への参照情報を持つ。さらに、参照先の「PID_000001」で示される印刷データ2510は、データ形式が「リモート」となっており、印刷データ2510が、ネットワーク上の「http://aaa.bbb.ccc/ddd/eee/f1」で示される場所に存在することを示している。同様に、受付番号が「000002」である印刷処理依頼2505は、印刷処理が完了しており、印刷データ2502に対して「PID_000002」への参照情報を持つ。
受付番号が「000003」である印刷処理依頼2506は、ステータスが印刷中であり、印刷処理が途中で中断されたことを示している。また、印刷処理依頼2506は、印刷データ2502に対して、「PID_000003」、及びサムネイルデータ「SID_000001」への参照情報を持つ。さらに、参照先の「PID_000003」で示される印刷データ2511は、データ形式が「両方」となっており、印刷データ2511が、ネットワーク上と、近接通信用メモリ312の両方に存在することを示す。印刷データ2511の「http://aaa.bbb.ccc/ddd/eee/f3」に続く「XXXXX・・・」が近接通信用メモリ312内の実データを示している。また、参照先の「SID_000001」で示されるサムネイルデータ2513は、データ形式が「ローカル」となっており、サムネイルデータ2513が、近接通信用メモリ312に存在し、具体的には「XXXXX・・・」が実データである。同様に、受付番号が「000004」である印刷処理依頼2507は、印刷処理を中断しており、印刷データ2502に対して「PID_000004」、サムネイルデータ2503に対して「SID_000002」への参照情報を持つ。
受付番号が「000005」である印刷処理依頼2508は、ステータスが印刷待ちであり、印刷処理が開始されていないことを示している。また、印刷処理依頼2508は、印刷データ2502に対して、「PID_000005」、及びサムネイルデータ「SID_000003」への参照情報を持つ。さらに、参照先の「PID_000005」で示される印刷データ2512は、データ形式が「リモート」となっており、印刷データ2512が、ネットワーク上の「http://aaa.bbb.ccc/ddd/eee/f5」に存在することを示している。また、参照先の「SID_000003」で示されるサムネイルデータ2514は、データ形式が「リモート」となっており、サムネイルデータ2513が、ネットワーク上の「http://aaa.bbb.ccc/ddd/eee/s3」に存在することを示している。同様に、受付番号が「000006」である印刷処理依頼2509は、印刷処理が開始されておらず、印刷データ2502に対して「PID_000006」、サムネイルデータ2503に対して「SID_000004」への参照情報を持つ。
また、受付番号が「000003」である印刷処理依頼2506は、印刷方法に「片面」とあり、印刷方法が片面印刷であることを示している。同様に、受付番号が「000005」である印刷処理依頼2508は、印刷方法に「2in1」とあり、レイアウト印刷の設定があることを示している。ここでは、片面/両面、レイアウト印刷、綴じ方の指定が存在するが、ページ指定印刷やソート処理、用紙指定など印刷方法に関する他の設定であっても同様である。また、ここでは記載していないが、ネットワーク上のストレージ領域として、どの場所を使用するかについても併せて設定できるものとする。
図26は、第3実施形態におけるMFPが印刷情報を書き出す処理を示すフローチャートである。具体的には、MFP102が電源ON状態において印刷情報2501、印刷データ2502、サムネイルデータ2503を近接通信用メモリ312に書き出すフローを示している。
フロー制御部2301は、電源ON状態において、印刷に関する情報の書き出しが必要になるまで待つ処理を行う(S2601)。具体的には、プリント依頼受付部2305が、印刷に関するステータスの変更を検知した場合に、印刷に関する情報の書き出しが必要になると判断する。
プリント依頼受付部2305は、印刷に関する情報の書き出しが必要になると(S2601でYES)、印刷設定情報2401を取得し、内容を解析する処理を行う。例えば、図24の印刷設定情報2401の場合は、印刷処理依頼のステータスに応じて、印刷データ及びサムネイルデータの書き出し方法が指示されている。より具体的には、印刷が完了した印刷データは、近接通信用メモリ312に書き出さない代わりに、ネットワーク上のストレージ領域に書き出し、また印刷が完了したサムネイルデータは、一切書き出さないことが指示される。同様にして、印刷が途中で中断された印刷データは、近接通信用メモリ312及びネットワーク上のストレージの両方に書き出す。また、印刷が途中で中断された印刷処理に関するサムネイルデータは、近接通信用メモリ312には書き出すが、ネットワーク上のストレージには書き出さない。
プリント依頼受付部2305は、印刷処理依頼された件について、印刷データ2502を近接通信用メモリ312に書き出す必要があるかどうかを判断する処理を行う(S2603)。印刷データ2502を近接通信用メモリ312に書き出す必要があると判断されると(S2603でYES)、プリント依頼受付部2305は、印刷データ2502を近接通信用メモリ312に書き出す処理を行う(S2604)。一方、印刷データ2502を近接通信用メモリ312に書き出す必要がないと判断されると(S2603でNO)、プリント依頼受付部2305は、印刷データ2502をネットワーク上のストレージ領域に書き出す必要があるかどうかを判断する処理を行う(S2605)。
印刷データ2502をネットワーク上のストレージ領域に書き出す必要があると判断されると(S2605でYES)、プリント依頼受付部2305は、印刷データ2502をネットワーク上のストレージ領域に書き出す処理を行う(S2606)。さらに、プリント依頼受付部2305は、近接通信用メモリ312には、ネットワーク上のどの場所に書き出したかの情報を書き出す。ネットワーク上の場所は、URLなどの場所を特定できる情報であれば何でもよく、ログイン情報などアクセスするのに必要な情報が他にも存在すれば、その情報も一緒に書き出してもよい。
印刷データ2502をネットワーク上のストレージ領域に書き出す必要がないと判断されると(S2605でNO)、プリント依頼受付部2305は、表示部208への表示するサムネイルデータ2503を作成する処理を行う(S2607)。
プリント依頼受付部2305は、印刷処理依頼された件について、サムネイルデータ2503を近接通信用メモリ312に書き出す必要があるかどうかを判断する処理を行う(S2608)。
サムネイルデータ2503を近接通信用メモリ312に書き出す場合(S2608でYES)、プリント依頼受付部2305は、サムネイルデータ2503を近接通信用メモリ312に書き出す処理を行う(S2609)。
一方、サムネイルデータ2503を近接通信用メモリ312に書き出さない場合(S2608でNO)、プリント依頼受付部2305は、サムネイルデータ2503をネットワーク上のストレージ領域に書き出す必要があるかどうかを判断する処理を行う(S2610)。
サムネイルデータ2503をネットワーク上のストレージ領域に書き出す必要があると判断されると(S2610でYES)、プリント依頼受付部2305は、サムネイルデータ2503をネットワーク上のストレージ領域に書き出す処理を行う(S2611)。さらに、プリント依頼受付部2305は、近接通信用メモリ312には、ネットワーク上のどの場所に書き出したかの情報を書き出す。ネットワーク上の場所は、URLなどの場所を特定できる情報であれば何でもよく、ログイン情報などアクセスするのに必要な情報が他にも存在すれば、その情報も一緒に書き出してもよい。
サムネイルデータ2503をネットワーク上のストレージ領域に書き出す必要がないと判断されると(S2610でNO)、プリント依頼受付部2305は、印刷情報2501を近接通信用メモリ312に書き出す処理を行う(S2612)。
フロー制御部2301は、以上のステップを経て、近接通信用メモリ312に印刷情報2501、印刷データ2502、サムネイルデータ2503の書込みが終了すると、フローを終了する。
図27は、第3実施形態におけるスマートフォンの画面の例を示す図である。UI画面2701は、スマートフォン101によって、電源OFF状態のMFP102から印刷情報2501を取得したときの画面である。UI画面2701では、印刷処理依頼状況が示されており、アイコンと受付番号を表示している。受付番号「000001」及び「000002」のアイコンにはチェックマークがついており、印刷が完了したことを示している。受付番号「000003」及び「000004」のアイコンには、印刷情報2501経由で取得したサムネイルデータ2503が表示されており、ユーザは、どのような印刷データ2502の印刷が完了していないかを認識できるようになっている。一方、受付番号「000005」及び「000006」のアイコンは、印刷情報2501経由で取得されるサムネイルデータ2503がないため、ユーザは、どのような印刷データ2502の印刷が完了していないかまでは認識できない。
UI画面2702は、UI画面2701に対して、ユーザが、受付番号「000005」のアイコンをタッチした際に得られる画面である。
印刷データは、URL2703として指定されるネットワーク上のストレージ領域に存在することが示されている。同様に、サムネイルデータは、URL2704として指定されるネットワーク上のストレージ領域に存在することが示されている。また、ネットワーク上のサムネイルデータを取得し、UI画面2702上に印刷結果のイメージをプレビュー表示2705が示されている。さらに、印刷方法の詳細表示2706が示されており、部数が1部で、片面印刷、2in1、全ページが印刷対象であることがわかる。
ユーザは、UI画面2702の印刷方法の詳細表示2706を介して、印刷情報2501の編集を行うことが出来る。また、編集後に、スマートフォン101は、近接無線通信103を介して、MFP102の近接通信用メモリ312にデータを書き出すことが可能である。例えば、部数を「1」から「2」に変更することができる。つまり、スマートフォン101は、MFP102が電源OFFであっても、近接通信用メモリ312に書き出しておくことで、予め印刷方法を変更しておき、MFP102は、電源ONとなったタイミングで、近接通信用メモリ312の内容に従って、印刷処理を行う。以上のように、スマートフォン101を用いて、印刷方法を変更することが可能となる。
UI画面2707は、UI画面2701に対して、受付番号「000005」の印刷方法を変更し、また、受付番号「000006」の印刷処理をキャンセルした状態を示す画面である。具体的には、UI画面2702によって、受付番号「000005」の部数を「1」から「2」に変更している。UI画面2707では、黒マーカー2708をアイコン上に表示することにより、当該アイコンに対応する印刷処理に対して変更があったことを示している。
また、UI画面2707において、アイコン2709を傾けて表示することで、当該アイコンに対応する印刷処理がキャンセルされたことを表現している。スマートフォン101は、ユーザからキャンセルの指定を受け付けた後、近接無線通信103を介して、MFP102の近接通信用メモリ312に、当該キャンセルの指定を書き出す。これにより、MFP102が電源OFFであっても、近接通信用メモリ312にキャンセルの指示を書き出しておくことで、MFP102は、電源ONとなったタイミングで、近接通信用メモリ312の内容に従って、印刷処理をキャンセルすることが可能となる。
UI画面2710は、新規に印刷処理の依頼を行うための画面を示している。ここでは、複数の印刷処理の中から1つの印刷処理を選択し依頼することを想定している。
スマートフォン101は、UI画面2710を用いて、印刷処理そのものを新規追加し、近接無線通信103を介して、MFP102の近接通信用メモリ312に印刷処理自体を書き出すことが可能である。つまり、スマートフォン101は、MFP102が電源OFFであっても、近接通信用メモリ312に印刷の指示を出しておくことで、MFP102は、電源ONとなったタイミングで、近接通信用メモリ312の内容に従って、印刷処理を開始する。
図28は、第3実施形態におけるスマートフォンによって編集された近接通信用メモリの例を示す図である。メモリ内容2800aは、MFP102が電源OFF時に、スマートフォン101によって、近接通信用メモリ312に書き出された内容であり、印刷情報2801、印刷データ2802、サムネイルデータ2803を含む。ここでは、UI画面2707の状態で近接通信用メモリ312に書き出された印刷情報2501を例に説明する。より具体的には、図25の印刷情報2501に対して、受付番号「000005」の部数が「1」から「2」に変更となり、受付番号「000006」に対してキャンセル依頼がなされたものとする。
印刷情報2801、印刷データ2802、サムネイルデータ2803において、印刷が完了したものは省略している。受付番号が「000005」である印刷情報2804は、印刷方法における部数が「2」に変更されている。受付番号が「000006」である印刷情報2805は、ステータスが「キャンセル」に変更され、「PID_000006」で示される印刷データ2806、及び「SID_000004」で示されるサムネイルデータ2807は、削除されている。
メモリ内容2800bは、MFP102が電源OFF時に、スマートフォン101によって、近接通信用メモリ312に書き出された内容であり、印刷情報2808、印刷データ2809、サムネイルデータ2810を含む。ここでは、新規に印刷処理が追加されたUI画面2710の状態で近接通信用メモリ312に書き出された印刷情報2501を例に説明する。
印刷情報2808、印刷データ2809、サムネイルデータ2810において、印刷が完了したものは省略している。最初に追加された印刷情報2811は、ステータスが「新規」であり、印刷処理を新規に投入したことを示している。印刷情報2811は、印刷データ2809に対して「PID_000007」、サムネイルデータ2810に対して「SID_000005」への参照情報を持つ。さらに、参照先の「PID_000007」で示される印刷データ2813は、データ形式が「リモート」となっており、印刷データ2813が、ネットワーク上の「http://aaa.bbb.ccc/ddd/eee/f7」に存在することを示している。また、参照先の「SID_000005」で示されるサムネイルデータ2815は、実データ自体は存在しないことを示している。同様に、2番目に追加された印刷処理依頼2812も、ステータスが「新規」であり、印刷処理を新規に投入したことを示している。印刷情報2812は、印刷データ2809に対して「PID_000008」、サムネイルデータ2810に対して「SID_000002」への参照情報を持つ。さらに、参照先の「PID_000008」で示される印刷データ2813は、データ形式が「ローカル」となっており、印刷データ2813が、近接通信用メモリ312内に「XXXXX・・・」として存在することを示している。また、参照先の「SID_000006」で示されるサムネイルデータ2816は、実データ自体は存在しないことを示している。
図29は、第3実施形態におけるスマートフォンによって実行される機能の概略構成を示すブロック図である。各機能は、ROM202に格納されているプログラムをCPU201で実行することによって実現される。フロー制御部2901は、スマートフォン101を制御し、NFCチップ(NFC通信規格対応ICチップ)を備えた通信部206を介して、近接無線通信103によってMFP102と通信接続を行い、データの送受信を制御する。入力処理部2902は、操作部207が受け付ける入力情報を処理する。表示処理部2903は、表示部208への表示画像の出力処理を行う。プリント依頼部2904は、通信部206を介して、MFP102の近接通信用メモリ312に書込む内容を判断する。
図30は、第3実施形態におけるスマートフォンが印刷情報を決定する場合の処理を示すフローチャートである。具体的には、スマートフォン101が近接通信用メモリ312に書き出す印刷情報2501を決定するフローを示している。スマートフォン101において、MFP102内の近接通信用メモリ312に対する印刷処理依頼が決定すると処理が開始される。例えば、印刷処理のキャンセルや印刷処理の追加、編集内容が決定すると開始される。
プリント依頼部2904は、MFP102内の印刷処理をキャンセルする場合に、近接通信用メモリ312内で使用しているサイズを取得する処理を行う(S3001)。近接通信用メモリ312内で使用しているサイズは、実際には近接通信用メモリ312からデータを取得した最初のタイミングで取得しておく。
プリント依頼部2904は、印刷処理を追加する場合に、近接通信用メモリ312内で使用する予定のサイズを取得する処理を行う(S3002)。
プリント依頼部2904は、印刷処理のキャンセル及び追加によって変わる空き容量を元に、スマートフォン101によって変更した内容を近接通信用メモリ312に記録できるかどうかを判断する処理を行う(S3003)。
スマートフォン101によって変更した内容を近接通信用メモリ312に記録できると判断されると(S3003)、本シーケンスを終了する。
スマートフォン101によって変更した内容を近接通信用メモリ312に記録できない場合(S3003)、プリント依頼部2904は、印刷データをネットワーク上のリモートストレージに記録するように指定されているかを判断する処理を行う(S3004)。
印刷データをネットワーク上のリモートストレージに記録するように指定されていると判断されると(S3004でYES)、プリント依頼部2904は、全ての印刷処理が近接通信用メモリ312経由で更新できないことを通知する処理を行う(S3005)。具体的には、表示処理部2903によって、ユーザに通知を行って、更新できる内容/更新できない内容を通知する。もちろん、ユーザによって、更新する内容を変更できるようにしてもよい。
印刷データをネットワーク上のリモートストレージに記録するように指定されていないと判断されると(S3004でNO)、プリント依頼部2904は、印刷情報2501で指定される印刷データがネットワーク上のリモートストレージを指定するように変更する。具体的には、印刷データをネットワーク上のストレージに移し、印刷情報2501には、その場所を示す情報(URL等)を記録するようにする。
以上のようにして、プリント依頼部2904は、近接通信用メモリ312の空き容量に応じて、印刷データを直接近接通信用メモリ312に記録するか、ネットワーク上のリモートストレージに置くかを判断する。これによって、近接通信用メモリ312の空き容量が十分でない場合であっても、可能な限り印刷処理の依頼ができるようになる。ここでは、近接通信用メモリ312に印刷データを直接書き込むかどうかを空き容量で判断しているが、ユーザに指定させる方法やMFP102の状態、スマートフォン101の状態、などによって判断してもよい。
図31は、第3実施形態におけるMFPが電源ONとなる場合の処理を示すフローチャート図である。具体的には、MFP102の電源がOFF状態からON状態に遷移する際に実行されるフローである。
フロー制御部2301は、電源ONの状態になると、電源OFFの期間に近接通信用メモリ312に更新があったかどうかを判断する処理を行う(S3101)。更新されたかどうかの判断は、近接通信用メモリ312内にフラグを用意してもよいし、記録装置306にコピーを持っておいて内容を比較する方法でもよい。
フロー制御部2301は、近接通信用メモリ312から表示に必要なデータを取得し、表示処理部2303に画面表示処理を依頼する(S3102)。プリント依頼受付部2305は、印刷処理依頼の中で、キャンセルの依頼があったかどうかを判断する処理を行う(S3103)。
キャンセルの依頼があったと判断されると(S3103でYES)、プリント依頼受付部2305は、近接通信用メモリ312から印刷情報2501を取得し、印刷履歴にキャンセルされたことを追加する処理を行う(S3104)。印刷履歴は、MFP102上の記録装置306上にあり、電源OFF後も表示部304経由で、印刷結果の一覧を確認できるものである。もちろん、記録装置306に保存されることなくRAM303上で確認できるものであってもよい。
キャンセルの依頼がなかったと判断されると(S3103でNO)、プリント依頼受付部2305は、印刷処理依頼が更新または新規に追加されたかどうかを判断する処理を行う(S3105)。
印刷処理依頼が更新または新規に追加されたと判断されると(S3105でYES)、プリント依頼受付部2305は、近接通信用メモリ312から印刷情報2501を取得し、更新及び追加された内容で処理を開始する(S3106)。
印刷処理依頼が更新または新規に追加されていないと判断されると(S3105でNO)、本シーケンスを終了する。
図32は、第3実施形態におけるMFPのプリント依頼受付画面の例を示す図である。具体的には、プリント依頼受付画面3201は、電源OFFの間にスマートフォン101経由で近接通信用メモリ312に対して書き出されたプリント依頼の内容を処理している様子を示している。プリント依頼受付画面3201は、プリント依頼受付部2305によって、プリント依頼が正常に受け付けられて、受付番号を発行されたことを示している。同様に、フロー制御部2301は、電源ONとなるとプリント依頼受付部2305に対して印刷データを取得するように指示を行う。これによって、MFP102は、電源ONと同時に印刷処理を開始することで、処理の無駄をなくすことが可能となる。
また、プリント依頼受付画面3201は、受付番号「000005」において、印刷方法が変更されたことを示しており、部数が「1」から「2」に変更になったことがわかる。さらに、プリント依頼受付画面3201は、受付番号「000006」において、印刷処理自体がキャンセルされたことを示している。
以上、第3実施形態によれば、MFP102の電源OFF時に近接通信用メモリ312にプリント依頼の内容を格納しておくことで、電源OFFであってもプリント依頼をためておくことができる。また、電源OFF時に近接通信用メモリ312を書き換えることで、印刷方法の変更、追加、キャンセルが可能である。これによって、MFP102の電源がOFFであった場合においても、電源ONであった場合と同等の処理が可能となる。そして、MFP102の電源がONになった際に印刷を続けて処理できるようになり、処理の無駄をなくすことが可能となる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
301 CPU;302 ROM;303 RAM;306 記憶装置;309 NFC制御部;312 NFC用メモリ

Claims (18)

  1. 電子機器であって、
    前記電子機器が第1の状態よりも消費電力が低い第2の状態であっても外部機器との間で近距離無線通信を行うことが可能な第1の通信手段であって、リーダ/ライタモードで動作する前記外部機器と通信するためカードエミュレーションモードで動作する前記第1の通信手段と、
    印刷データを取得する第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段により取得された印刷データに対する印刷処理を実行する印刷手段と、
    前記電子機器が保持する用紙の種類に関する用紙情報を前記電子機器が前記第2の状態を維持したまま前記第1の通信手段を介して前記外部機器が取得できるように、該用紙情報を第1の記憶部に記憶する記憶手段と、
    を有し、
    前記電子機器が前記第2の状態の間に、前記外部機器が前記記憶手段によって記憶された前記用紙情報を前記近距離無線通信を介して取得し該用紙情報を該外部機器において修正し前記近距離無線通信を介して前記第1の記憶部に該修正後の用紙情報を書込ん場合、前記印刷手段は、前記電子機器が前記第2の状態から前記第1の状態に移行したことに応じて、前記修正後の用紙情報に従って印刷処理を実行する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記用紙情報を含む前記電子機器の機器情報を、前記第1の記憶部とは異なる第2の記憶部に記憶し管理する管理手段と、
    前記電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行する場合、前記第2の記憶部に記憶されている機器情報の少なくとも一部を前記第1の記憶部に書込むよう制御する記憶制御手段と、
    を更に有し、
    前記記憶制御手段は、前記電子機器が前記第2の状態から前記第1の状態に移行する場合、前記第1の記憶部に記憶されている機器情報で前記第2の記憶部に記憶されている機器情報を更新するよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第2の記憶部に記憶されている機器情報が更新された場合、該更新の動作に関する情報をユーザに通知する通知手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記記憶制御手段による前記第2の記憶部に記憶されている機器情報の更新を許可するか否かを示す命令をユーザから受け付ける受付手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の電子機器。
  5. 前記記憶制御手段は、前記電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行する場合、前記第2の記憶部に記憶されている機器情報に含まれる複数の項目のうち予め指定された項目を前記第1の記憶部に書込む
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記管理手段は、前記第2の記憶部に記憶されている機器情報に含まれる各項目の優先度を設定するよう構成されており、
    前記記憶制御手段は、前記電子機器が前記第1の状態から前記第2の状態に移行する場合、前記第2の記憶部に記憶されている機器情報に含まれる複数の項目のうち相対的に高い優先度を有する項目を前記第1の記憶部に書込む
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記第2の記憶部に記憶される機器情報は、前記電子機器の機能設定に関する情報、前記電子機器の動作履歴に関する情報、前記電子機器で使用される消耗部材の状態に関する情報の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記電子機器の機能を実現するソフトウェアを更新する更新手段を更に有し、
    前記更新手段は、前記電子機器が前記第2の状態から前記第1の状態に移行する場合、前記第1の記憶部に記憶されたソフトウェア更新予約に従って更新処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記印刷処理に関する情報は、印刷処理の対象となる印刷データを示す情報である
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記印刷データを示す情報は、URL(Uniform Resource Locator)によって示される
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記第2の状態は電源OFF状態であり、前記第1の状態は電源ON状態である
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 前記電子機器が前記第2の状態から前記第1の状態に移行し、かつ、前記電子機器が前記第2の状態の間に前記外部機器から前記第1の通信手段を介して前記第1の記憶部に印刷依頼が書込まれていた場合、前記印刷手段は、該印刷依頼によって要求された印刷処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 前記印刷依頼によって要求された印刷処理を実行することを示す情報を表示部に表示するよう制御する表示制御手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記印刷依頼は、印刷処理の対象となる印刷データを取得するための情報を含む
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の電子機器。
  15. 前記カードエミュレーションモード及び前記リーダ/ライタモードは、NFC(Near Field Communication)規格に規定されるモードである
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の電子機器。
  16. 電子機器の制御方法であって、
    前記電子機器は、前記電子機器が第1の状態よりも消費電力が低い第2の状態であっても外部機器との間で近距離無線通信を行うことが可能な通信部であって、リーダ/ライタモードで動作する前記外部機器と通信するためカードエミュレーションモードで動作する前記通信部を有し、
    前記制御方法は、
    印刷データを取得する取得工程と、
    前記電子機器が保持する用紙の種類に関する用紙情報を前記電子機器が前記第2の状態を維持したまま前記通信部を介して前記外部機器が取得できるように、該用紙情報を記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記取得工程により取得された印刷データに対する印刷処理を実行する印刷工程と、
    を含み、
    前記電子機器が前記第2の状態の間に、前記外部機器が前記記憶工程によって記憶された前記用紙情報を前記近距離無線通信を介して取得し該用紙情報を該外部機器において修正し前記近距離無線通信を介して前記記憶部に該修正後の用紙情報を書込ん場合、前記印刷工程では、前記電子機器が前記第2の状態から前記第1の状態に移行したことに応じて、前記修正後の用紙情報に従って印刷処理を実行する
    ことを特徴とする制御方法。
  17. 電子機器と外部機器とを含む情報処理システムであって、
    前記電子機器は、
    前記電子機器が第1の状態よりも消費電力が低い第2の状態であっても外部機器との間で近距離無線通信を行うことが可能な第1の通信手段であって、リーダ/ライタモードで動作する前記外部機器と通信するためカードエミュレーションモードで動作する前記第1の通信手段と、
    印刷データを取得する第2の通信手段と、
    前記第2の通信手段により取得された印刷データに対する印刷処理を実行する印刷手段と、
    前記電子機器が保持する用紙の種類に関する用紙情報を前記電子機器が前記第2の状態を維持したまま前記第1の通信手段を介して前記外部機器が取得できるように、該用紙情報を第1の記憶部に記憶する記憶手段と、
    を有し、
    前記電子機器が前記第2の状態の間に、前記外部機器が前記記憶手段によって記憶された前記用紙情報を前記近距離無線通信を介して取得し該用紙情報を該外部機器において修正し前記近距離無線通信を介して前記第1の記憶部に該修正後の用紙情報を書込ん場合、前記印刷手段は、前記電子機器が前記第2の状態から前記第1の状態に移行したことに応じて、前記修正後の用紙情報に従って印刷処理を実行する
    ことを特徴とする情報処理システム。
  18. コンピュータに請求項16に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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