JP6393605B2 - 目地構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物外壁の階上の外壁パネルと階下の外壁パネルの間の横目地と、階上の外壁パネル間及び階下の外壁パネル間の縦目地が交差する箇所における目地構造に関する。
特許文献1には、外壁パネルが外壁面材と、該外壁面材両側縁の胴縁を介して外壁面材に重ねた構造をなす断熱材よりなり、両側縁の胴縁間には空気層を有する建物外壁構造が開示されている。この外壁構造は階上の外壁パネルと階下の外壁パネルの間に階間部が設けられており、この階間部に階上パネル又は階下パネルとは別の階間部材を設置している。
特許文献2には、建物外壁に外壁パネルを上下及び横方向に組付け、横方向に組付けられる外壁パネル間の縦目地に二次止水材を屋内側に、一次止水材を屋外側に取付け、また上下の外壁パネル間の横目地に二次止水材を屋内側に、一次止水材を屋外側にそれぞれ縦目地を横断して取付け、縦目地と横目地が十字状に交差する交差部分に縦断面が略Z字状をなす縦目地三次止水材を介在させた構造のものが開示されている。
特許第4890218号 特許第3891731号
特許文献1に開示される止水構造は、階上の外壁パネルと階下の外壁パネルの間に階間部が設けられ、この階間部に階上パネル又は階下パネルとは別の階間部材を設置する構造となっている。
特許文献2に開示される目地構造は、縦目地及び横目地共、一次止水材と二次止水材の二重止水構造となっており、縦目地と横目地が交差する交差部分では、更に三次止水材が
設けられているが、三次止水材という特別な構造の止水材を用意せねばならず、部品点数が多くなり、構造も複雑で工数も多くなる。
本発明は、階上と階下の階間部の構造であって、階上の外壁パネルと階下の外壁パネルの間に階間部を設けない構造に関するもので、縦目地を横断して横目地の屋外側に装填される一次止水材と、その奥側に配置される、止水板よりなる二次止水材とで、縦目地と横目地が交差する交差部分での止水が簡単な構造でもって確実に、しかも容易に施工することができる目地構造を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、建物外壁の階上の外壁パネルと階下の外壁パネルの間の横目地と、階上の外壁パネル間及び階下の外壁パネル間の縦目地が交差する箇所における目地構造であって、外壁パネルが外壁面材と、外側面材両側縁の胴縁を介して外壁面材に重ねられる断熱ボードと、胴縁間の通気層を備え、また前記横目地には屋外側に横目地用一次止水材を、その奥側に水切板をそれぞれ縦目地を横断して取付け、前記水切板は水平部と垂直部を有して、水平部が階上及び階下の外壁パネルの断熱ボードで上下より挟み込まれて固定される一方、垂直部は階下に組付けられる外壁パネル間の縦目地に装填される縦目地用止水材の縦向きのスリットに上方より挿入され、スリットより屋内側の前記縦目地用止水材の立ち上がり片は胴縁に押付けられて止水する構造をなすことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記胴縁は屋外側の側面が上方より一定長さ切除されて外壁面材との間に差込溝が形成され、該差込溝に前記水切板の垂直部が差し込まれることを特徴とし、
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、階上及び階下における隣接の外壁パネルはそれぞれ、断熱ボード同士が密着することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに係る発明において、前記水切板は水平部と垂直部の間に前記通気層を覆う傾斜部を有し、前記通気層上の傾斜部には通気孔が形成されることを特徴とし、
請求項5に係る発明は、請求項1−4のいずれかに係る発明において、横目地の屋外側に設けられる前記横目地用一次止水材は階下の外壁パネルにおける外壁面材の屋内側及び屋外側のコーナに被さる垂下片を有して、階下の外壁パネルの小口面に被さって該小口面を覆うことを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、階上及び階下の外壁パネル間に形成される横目地は、縦目地と交差する交差部分を含め、横目地用一次止水材と、水切板とで止水され、二重止水構造をなすが、水切板は水平部を階下の外壁パネルの断熱ボード上に置いて、その上から階上の外壁パネルを組付け、上下より断熱ボードで挟み込むだけで取付けることができ、水切板取付けのために外壁パネルを特別な構造にしたり、特別な取付具を必要とすることはなく、構造が簡単で、施工も容易であること、上下の外壁パネルは屋外側に横目地が形成されるが、屋内側では水切板の水平部を断熱ボードで挟み込むことにより止水が可能となっていること、止水板の垂直部は縦目地の屋外側に装填される縦目地用止水材のスリットに挿入され、水切板の垂直部が存在しない(届かない)スリットより下方にあたる縦目地用止水材による止水構造を、水切板を設置した箇所でも同様に維持させることができる。また仮に立ち上がり片やシールリップが縦目地装着時に倒れたりして変形するようなことがあったとしても、スリットより屋内側の立ち上がり片が止水板の垂直部の挿入により位置を規制されて変形が矯正され、これによりシールリップも位置を規制されて矯正され、スリットより下方の止水板の垂直部が存在しない(届かない)箇所での止水構造と同様、縦目地両側の胴縁に押付けられて胴縁間を塞ぎ、止水構造を維持する。そして縦目地及び横目地の交差部分での止水が水切板で行われる。換言すれば水切板は、縦目地用止水材にスリットを設け、該スリットに垂直部を挿入させることにより縦目地用止水材のシールリップの位置を規制してスリット下の止水構造と同様の止水機能をもたらせながら、縦目地及び横目地の交差部分に設置して該交差部分での止水を行うこともできるようになること、一本の横目地用一次止水材が縦目地で分断されることなく該縦目地を横断して横目地に取付けられることにより、屋外から見た意匠性に優れること等の効果を奏する。
請求項2に係る発明によると、水切板が左右に隣接する外壁パネルの胴縁間に縦目地を横断して配置され、胴縁間で縦目地の止水が行われる。
請求項3に係る発明によると、縦目地を形成する外壁パネルが断熱ボードを密着させることにより断熱ボード間の止水を行うことができるようになる。
階上及び階下の外壁パネル間の縦目地には屋外側に縦目地用止水材が装填されるが、請求項4においては、縦目地用止水材内に侵入し、該止水材を伝い落ちる水が水切板上に滴下するようになり、また横目地用一次止水材を通して侵入した水も水切板に達し、その後胴縁の差込溝を伝って差込溝端より、或いは水切板を伝い、通気孔より通気層内に滴下し、排出されるようになる。
請求項5に係る発明によると、横目地用一次止水材の屋内側及び屋外側に設けた垂下片により横目地用一次止水材を外壁面材の小口面に被せて取付ける際の位置決めを行うことができ、また小口面のコーナに被さる前記垂下片により前記小口面を伝わる水の侵入を防ぐことができる。
本発明が対象とする目地構造の要部の正面図。 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 縦目地ガスケットの端部の斜視図。 水切板の斜視図。 図1のC−C線断面図。 図1のD−D線断面図。
以下、本発明の実施形態の目地構造について図面により説明する。
図1は、本発明が対象とする目地構造を示すもので、図2及び図3に示す外壁パネル2が階上と階下においてそれぞれ、図示しない梁に組み付けられ、左右の外壁パネル間には縦目地3が、上下の外壁パネル間には横目地4が形成されている。
外壁パネル2は図2及び図3に示すように、外壁面材5と、外壁面材5の左右両側縁に取付けられる胴縁6を介して重ね合わせられる断熱ボード7と、パネルフレーム1とで構成されて、これらが一体化され、胴縁6間は上下方向に貫通する通気層8となっている。
外壁パネル2を構成する胴縁6は、縦方向の側端面が好ましくは図2に示すように外壁面材5と面一に揃えられている。階上の外壁パネル2の胴縁6は下端面が図3に示す例では、階上の外壁パネル2の外壁面材5と面一をなしているが、外壁面材5より若干下方に突出していたり、上方に引込んで形成されていてもよい。
階下の外壁パネル2は、胴縁上端が外壁面材5より下げられているが、これは傾斜部19cを備えた後述の水切板19を取付ける際に支障を生じないようにするためで、傾斜部19cの勾配を小さくすることにより、或いは傾斜面19cをなくすことにより胴縁上端を外壁パネル2と面一に揃えることも可能である。
上下に組付けられる外壁パネル2はまた、そのうちの少なくとも階下に組付けられる外壁パネル2の胴縁6は、上端面が外壁面材5より下がり、かつ屋外側の側面が上方より一定長さ切除されて外壁面材5との間に差込溝9が下向きに形成されている。
外壁パネル2を構成する断熱ボード7は弾力性があり、図2に示すように一部が外壁面材5より左右の側方にはみ出して突出形成されていると共に、上下に組付けられる外壁パネル2のうち、少なくとも階下に組付けられる外壁パネル2は、図3に示すように上方に一部がはみ出して突出形成され、左右に組付けられる外壁パネル2の断熱ボード7は図2に示すように圧接して密着し、上下の外壁パネル2の断熱ボード7も圧接して密着している(図3においては、上下の断熱ボード間に図示するように後述する横目地用二次止水材21の厚み分程の隙間ができているが、施工後では二次止水材21は圧縮されて断熱ボード7に埋まり、上下の断熱ボード7が近接又は密着した状態となる)。なお、階上の外壁パネル2の断熱ボード7は図示する例では、下端面が外壁面材5と面一となっているが、外壁面材5より若干下方に突出していてもよい。この場合、その分だけ階下の外壁パネル2の断熱ボード7は下方に引込められる。断熱ボード7に弾力性がない場合であっても、断熱ボード7を押付けた状態で組付けることにより同様な組付けが可能である。
左右の外壁パネル間の縦目地3には、縦目地用止水材としての縦目地ガスケット11が装填される。この縦目地ガスケット11は図2及び図4に示すように、柱部12と、柱部12の一端に一体形成される意匠リップ13と、該意匠リップ寄りの柱部中間部において左右に突出形成される中空シール部14と、柱部12の他端に一体形成されるシールリップ15とを備え、柱部12には必要によって芯材がインサートされる。そして上下に組付けられる外壁パネル2のうち、少なくとも階下の外壁パネル間の縦目地3に装填される縦目地ガスケット11には、図4に示すように、その上端部においてシールリップ近くの柱部12に一定深さのスリット16が下向きに形成され、スリット16より屋内側部分は立ち上がり片17となっている。図示する立ち上がり片17は上端面が他より低くなっているが、低くしないで他と同じ高さにしてもよい。
縦目地ガスケット11を縦目地3に装填するときには、常法のように縦目地3に屋外側より所定量押込み、意匠リップ13及び中空リップ14を左右両側の外壁面材5に押付け、かつシールリップ15を両側の胴縁6に押付けて取付け、シールリップ15の胴縁6への押付けにより断熱ボード7の継目18から水が屋内に浸入するのを防いでいる(図2参照)。
階下の外壁パネル2を図示しない梁に組付け後、水切板19を外壁パネル2に取付ける。水切板19は図5に示すように、横長の鋼板を縦向きに折り曲げて水平部19aと、垂直部19bと、水平部19a及び垂直部19bを連結する傾斜部19cを形成してなるもので、水平部上には例えば発泡スポンジ材等よりなる横目地用二次止水材21が例えば両面テープにより接着して取付けられ、傾斜部19cには通気孔22が形成されている。この通気孔22は図示する例では長方形をなしているが、円形、楕円形その他任意の形状であってもよい。
前述する水切板19の外壁パネル2上端面への取付けは、接着剤や粘着テープといった接着手段を用いて接着してもよいし、釘等の止め金具よりなる物理的な止着手段を用いて 行ってもよく、またそのような手段を用いないで単に置いておくだけでもよい。
通気孔22は一定ピッチで形成され、水切板19を外壁パネル2に取付けたとき、通気孔22が図7に示すように前述の縦目地3や胴縁6、とくに縦目地3に位置しないようにし、強風時に風が吹き込んでも水が通気孔22を通って断熱ボード7の継ぎ目18に直接吹付けられることがないようにされる。通気孔22の大きさやピッチを設定するに際し、例えば通気孔22の大きさが一定で、縦目地3及び胴縁6に通気孔22が位置しないようにするため、通気孔22のピッチが大きくなり過ぎる場合には、縦目地や胴縁6に対応する区間以外の箇所ではピッチを短くしてもよい。
前記横目地用二次止水材21は、図5に示す例では傾斜部側の水平部19aの一側縁に取付けられているが、水平部19aの全面に取付けてもよいし、水平部19aの中央又は他側縁に取付けてもよい。
組付ける順序については、先ず階下の外壁パネル2が図示しない梁に組付けられ、その後に階上の外壁パネル2が同じく図示しない梁に組付けられる。階上の外壁パネルを組付けるのに先立って少なくとも横目地ガスケット24及び水切板19を階下の外壁パネル上に取付けておく必要があるが、縦目地ガスケット11については、どのタイミングで取付けてもよく、適宜に階下及び階上の縦目地3に組付けられる。以下に組付けの一例を説明するが、これに限定されるものではない。
水切板19を外壁パネル2へ取付ける前に先ず、階下の外壁パネル2の外壁面材5上端の小口面上に横目地用一次止水材である横目地ガスケット24を装着する。横目地ガスケット24は図3に示すように、階下の外壁パネル2の外壁面材5の屋内側及び屋外側のコーナに被さる垂下片25、26を有し、外壁面材5上端の小口面への取付けは、内外の垂下片25、26内に小口面が納まるように位置決めして行われる。なお図示する横目地ガスケット24は複雑な中空断面構造をなしているが、要は外壁面材5上端の屋内側及び屋外側コーナに被さる垂下片25,26を有し、横目地4に納まって横目地4を止水する機能を有していれば、既存のどのような構造の止水材であってもよく、垂下片25、26以外の横目地ガスケット24の構造は本発明の特徴部分ではないため、具体的な構造の説明は省略する。
横目地ガスケット24の取付け後、水切板19を取付ける。この取付けは垂直部19bを下向きにして外壁面材5と胴縁6との間の前記差込溝9に差込み、かつ前記縦目地3に装填される縦目地ガスケット11のスリット16に差込みながら横目地用二次止水材21を上側にした水平部19aを断熱ボード上端の小口面に置くことにより行われる。縦目地ガスケット11の立ち上がり片17を図示するものよりも高くした場合、水切板19の垂下部19bより上方の立ち上がり片17は、前記傾斜部19cにより屋内側に押込まれるが、前述したように傾斜部19cの勾配を小さくしたり傾斜部をなくせば、屋内側に押込まれないようにすることもできる。
次に図3に示すように階上の外壁パネル2を階下の外壁パネル上に位置合わせをして断熱ボード7が水切板19の水平部19a上に横目地用二次止水材21を介して圧着されるようにして図示しない梁に組付ける。この組付けにより階下の外壁パネル2の外壁面材5上端の小口面に被せられる横目地ガスケット24が下方へ押し込まれ、横目地4を止水する。
外壁パネル1を図1に示すように左右上下に組付けた状態において、縦目地3は図2に示すように縦目地用止水材である縦目地ガスケット11が左右の外壁パネル2の外壁面材5に押付けられ、かつシールリップ15が左右の胴縁6に押付けられることにより止水され、断熱ボード7の継目18への止水を行う一方、横目地4は図3に示すように横目地用一次止水材の横目地ガスケット24と水切板19により止水されて二重の止水構造をなし、横目地ガスケット24が上下の外壁パネル2の外壁面材5で上下より押え込まれて止水すると共に、階下の外壁面材5の小口面に被さって止水を行い、また水切板19が水平部19aを上下の外壁パネル2の断熱ボード7で挟み込むことにより支持されると共に、階上の外壁パネル2の断熱ボード7が横目地用二次止水材21に圧着することにより上下の断熱ボード間を止水するようになっている。そして垂直部19bを胴縁6と外壁面材5との間の差込溝9に差し込むことで傾斜部19cが胴縁6及び通気層8を覆っている。
縦目地3と横目地4が交差する交差部分では、図7に示すように水切板19の垂直部19bが縦目地ガスケット11のスリット16に差し込まれ、スリット16より下方の水切板19の垂直部19bが届かない止水構造と同様、シールリップ15による止水構造を立ち上がり片17で維持させながら止水板19を設置することができるようになっている。また止水板19の垂直部19bで位置を規制された立ち上がり片17によりシールリップ15も位置を規制された状態で両側の胴縁6に押付けられて止水機能を果たし、断熱ボード7の継目18への止水を行う。
縦目地ガスケット11の意匠リップ13より屋内側に侵入し、更に中空シール部14をも通過して侵入した水は中空シール部14の奥行き幅と同程度の距離を置いて屋内側に設けられたシールリップ15に遮られる。例えば階上の縦目地3においてシールリップ15にまで届いた水はシールリップ15の屋外側の縦目地ガスケット内を伝い落ち、水切板19の傾斜部19c上に滴り落ちたのち、階下の縦目地3内を伝い落ちるか、傾斜部19cを横向きに伝って通気孔22に達し、或いは差込溝9を横向きに伝って通気層8内に滴下し、排出されるようになる。
本実施形態の目地構造によると、横目地4は横目地用一次止水材である横目地ガスケット24と水切板19とで止水され、二重に止水されるようになること、水切板19は水平部19aが上下の外壁パネル2の断熱ボード7で挟み付けられることにより支持され、水切板19と支持するために水切板19や外壁パネル2を特別な構造にしたり、取付器具を設ける必要がなく、また取付時の工数が増えることもなく、施工が容易であること、上下の断熱ボード7は密着することにより止水されるが、水切板19に取付けた横目地用二次止水材21によって、より確実に止水が行われるようになること、縦目地3を形成する外壁パネル2においても、左右両側の断熱ボード7が密着するため止水機能を果たし、縦目地ガスケット11と相俟って縦目地の止水が行われること、縦目地3と横目地4が十文字に交差する箇所では、水切板19が胴縁6に跨って縦目地3を横断し、しかも止水板19の垂直部19bが縦目地ガスケット11のスリット16に挿入され、これによりスリット16より下方の水切板19の垂直部19bが届かない止水構造と同様、胴縁間を塞ぐシールリップ15でシール構造を屋内側に残された立ち上がり片17で維持させながら止水板19を設置することができる。また止水板19の垂直部19bの挿入により立ち上がり片17が位置規制されてシールリップ15が両側の胴縁6に確実に押付けられるようにすることもでき、止水が行われるようになること、屋内外に垂下片25、26を設けた横目時ガスケット24が階下の外壁パネル2における外壁面材5の小口面に被さって取付けられるが、この取付時には垂下片25、26が位置決め機能を果たし、所定位置への取付けが容易かつ確実に行われ、また前記垂下片25、26により、該小口面からの水の浸入を防ぐことができること、横目地ガスケット24が縦目地3を横断して横目地4に装填されるようになり、横目地ガスケット24が一本で連なっているため意匠性に優れること、等の効果を有する。
1・・鋼製のパネルフレーム
2・・外壁パネル
3・・縦目地
4・・横目地
5・・外壁面材
6・・胴縁
7・・断熱ボード
8・・通気層
9・・差込溝
11・・縦目地ガスケット
12・・柱部
13・・意匠リップ
14・・中空シール部
15・・シールリップ
16・・スリット
17・・立ち上がり片
19・・水切板
21・・横目地用二次止水材
22・・通気孔
24・・横目地ガスケット
25,26・・垂下片

Claims (5)

  1. 建物外壁の階上の外壁パネル2と階下の外壁パネル2の間の横目地4と、階上の外壁パネル間及び階下の外壁パネル間の縦目地3が交差する箇所における目地構造であって、外壁パネル2が外壁面材5と、外側面材両側縁の胴縁6を介して外壁面材5に重ねられる断熱ボード7と、胴縁間の通気層8を備え、また前記横目地4には屋外側に横目地用一次止水材24を、その奥側に水切板19をそれぞれ縦目地3を横断して取付け、前記水切板19は水平部19aと垂直部19bを有して、水平部19aが階上及び階下の外壁パネル2の断熱ボード7で上下より挟み込まれて固定される一方、垂直部19bは階下に組付けられる外壁パネル間に形成される縦目地3に装填される縦目地用止水材11の縦向きのスリット16に上方より挿入され、スリット16より屋内側の前記縦目地用止水材の立ち上がり片17は胴縁6に押付けられて止水する構造をなすことを特徴とする目地構造。
  2. 前記胴縁6は屋外側の側面が上方より一定長さ切除されて外壁面材5との間に差込溝9が形成され、該差込溝9に前記水切板19の垂直部19bが差し込まれることを特徴とする請求項1記載の目地構造。
  3. 階上及び階下における隣接の外壁パネル2はそれぞれ、断熱ボード同士が密着することを特徴とする請求項1又は2記載の目地構造。
  4. 前記水切板19は水平部19aと垂直部19bの間に前記通気層8を覆う傾斜部19cを有し、前記通気層上の傾斜部19cには通気孔22が形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの請求項に記載の目地構造。
  5. 横目地4の屋外側に設けられる前記横目地用一次止水材24は、階下の外壁パネル2における外壁面材5の屋内側及び屋外側のコーナに被さる垂下片25、26を有し、階下の外壁パネル2の小口面に被さって該小口面を覆うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの請求項に記載の目地構造。
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