JP6393581B2 - レーダ装置、および、信号処理方法 - Google Patents

レーダ装置、および、信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、物標の角度の導出処理に関する。
一般的に、レーダ装置は物体からの反射波を受信し、その反射波のピーク信号に基づき、移動物標や静止物標を検出する。レーダ装置はこれらの物標のデータをデータ使用装置に出力する。データ使用装置は、例えば車両を制御する車両制御装置である。車両制御装置は、レーダ装置から取得した物標に関する情報を使用して車両の挙動を制御し、車両のユーザに対して安全で快適な走行を提供する。
このようなレーダ装置を車両に取り付ける作業工程において、車両メーカー等の作業者は、レーダ装置の送信波の光軸のずれ角度を導出する試験を行う。レーダ装置は、ずれ角度が生じていると車両の左右方向における物標の角度を誤った角度で算出する。車両制御装置は、レーダ装置から誤った角度の情報を取得した場合、物標が実際に存在する位置とは異なる位置に基づき、車両を制御する可能性がある。そのため作業者が試験を実施することで、レーダ装置が物標の正確な角度を算出できるようにする。
レーダ装置は、取り付けられた車両の直進方向と同一方向に延びる光軸の角度を基準角度とし、その基準角度の位置に設けられた基準物標の角度を算出する。そしてレーダ装置が、実際に算出した基準物標の角度と、基準角度との差がずれ角度として導出される。
ここで、従来技術として例えば次のような技術が開示されている。レーダ装置が複数の受信アンテナを備え、ESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Techniques)や、MUSIC(Multiple Signal Classification)等の角度推定方式を用いて、物標の角度を算出し、その角度から物標の横位置を算出する。横位置は車両の位置に対する車幅方向の物標の距離である。そしてレーダ装置は、物標の横位置の移動速度である横速度を用いて軸ずれ角度を導出する。このようにレーダ装置が車両に取り付けられた後、車両の走行中に軸ずれ角度を導出する技術が特許文献1に開示されている。
特開2012−202703号公報
ところで、レーダ装置を車両に取り付ける際に行われるずれ角度の導出試験は、車両メーカーの工場内等の作業スペースの限られた場所で実施されることが多い。そのためレーダ装置を搭載した車両と基準物標との距離が比較的近くなり、ESPRIT等の角度推定方式を用いた場合、物標の角度が正確に算出できないことがある。その結果、レーダ装置は、ずれ角度の正確な値を導出できないことがある。
ESPRIT等の角度推定方式は、受信アンテナで受信される物標からの反射波に基づく受信信号の位相差と、受信信号の信号レベルとにより物標の角度を算出する方式である。物標から反射して受信アンテナに受信されるまでの反射波の距離が、比較的短い距離(例えば、3〜5m)の場合、受信信号の信号レベルの変動は比較的大きくなる。このような信号レベルの変動により、レーダ装置は物標の角度を正確に算出できないことがある。したがってレーダ装置は、送信波の光軸のずれ角度を導出する処理において、受信信号の信号レベルをパラメータとするESPRIT等の角度推定方式では、物標の角度を精度よく算出できず、正確なずれ角度を導出できないことがあった。
本発明では、送信波の光軸のずれ角度を正確に導出することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、送信波を出力する送信アンテナと、1本の第1アンテナと、該第1アンテナに並列に設けられたL本(L≧1)の第2アンテナ群と、該第2アンテナ群に並列に設けられ、前記第1アンテナが設けられた側とは異なる側に設けられたM本(M=N−1−L,M≧1,N≧3)の第3アンテナ群とを有する受信アンテナと、前記第1アンテナの受信信号と、前記第2アンテナ群の少なくともいずれか1本のアンテナとの位相差により所定位置に設けられた基準物標の第1角度を算出し、前記第1アンテナの受信信号と、前記第3アンテナ群の少なくともいずれか1本のアンテナの受信信号との位相差により前記基準物標の第2角度を算出する算出手段と、前記第1角度に基づき、前記第2角度が位相の折り返しにより生じた角度か否かを判定する判定手段と、前記第2角度が位相の折り返しにより生じた角度ではない場合に、前記第2角度を用いて前記送信波の光軸のずれ角度を導出する導出手段と、を備える。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のレーダ装置において、前記ずれ角度を導出するずれ角度導出モードと、前記物標の位置を検出する物標検出モードとのうちいずれかのモードを設定する設定手段と、前記ずれ角度導出モードが設定されている間に導出された前記ずれ角度を記憶する記憶手段と、前記物標検出モードが設定されている間に検出された前記物標の角度を前記ずれ角度を用いて調整する調整手段と、をさらに備える。
また、請求3の発明は、請求項1または2のいずれかに記載のレーダ装置において、前記基準物標の距離に応じて、前記受信信号の位相を補正する補正手段を、さらに備える。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載のレーダ装置において、前記補正手段は、前記第1アンテナの受信信号の位相を基準の位相として、前記受信アンテナに含まれる他のアンテナの前記受信信号の位相を補正する。
また、請求項5の発明は、 送信波を出力する送信アンテナと、1本の第1アンテナと、該第1アンテナに並列に設けられたL本(L≧1)の第2アンテナ群と、該第2アンテナ群に並列に設けられ、前記第1アンテナが設けられた側とは異なる側に設けられたM本(M=N−1−L, M≧1,N≧3)の第3アンテナ群とを有する受信アンテナとを備えるレーダ装置の信号処理方法であって、前記第1アンテナの受信信号と、前記第2アンテナ群の少なくともいずれか1本のアンテナとの位相差により所定位置に設けられた基準物標の第1角度を算出し、前記第1アンテナの受信信号と、前記第3アンテナ群の少なくともいずれか1本のアンテナの受信信号との位相差により前記基準物標の第2角度を算出する工程と、前記第1角度に基づき、前記第2角度が位相の折り返しにより生じた角度か否かを判定する工程と、前記第2角度が位相の折り返しにより生じた角度ではない場合に、前記第2角度を用いて前記送信波の光軸のずれ角度を導出する工程と、を備える。
また、請求項6の発明は、送信波を出力する送信アンテナと、第1アンテナ、第2アンテナ、第3アンテナ、第4アンテナの順序で並列に配置される複数本の受信アンテナと、前記第1アンテナの受信信号と、前記第2アンテナの受信信号との位相差により所定位置に設けられた基準物標の第3角度を算出し、前記第1アンテナの受信信号と、前記第3アンテナの受信信号との位相差により前記基準物標の第4角度を算出し、前記第1アンテナの受信信号と、前記第4アンテナの受信信号との位相差により前記基準物標の第5角度を算出する算出手段と、前記第3角度に基づき、前記第5角度が位相の折り返しにより生じた角度か否かを判定する判定手段と、前記第5角度が位相の折り返しにより生じた角度ではない場合に、前記第4角度と前記第5角度とを用いて前記送信波の光軸のずれ角度を導出する導出手段と、を備える。
本発明によれば、レーダ装置は、基準アンテナとのアンテナ間隔の異なる各受信アンテナの組み合わせのうち、アンテナ間隔が比較的狭い組み合わせを位相折り返し判定用として用い、アンテナ間隔が比較的広い組み合わせを角度の実測用として用いることで、位相折り返しがない状態の基準物標の角度を精度良く算出でき、正確なずれ角度を導出できる。
また本発明によれば、レーダ装置は、ずれ角度導出モードにおいて、ずれ角度を導出する作業スペースが限られる場合等、車両と基準物標との縦距離が比較的短い距離の場合であっても、正確なずれ角度を導出できる。その結果、レーダ装置は、物標検出モードにおいて検出された物標の角度を適正に調整できる。
図1は、車両制御システムの構成を示す図である。 図2は、第1の実施の形態のレーダ装置の構成を示す図である。 図3は、受信アンテナの構成を示す図である。 図4は、受信アンテナの構成を示す図である。 図5は、受信アンテナの構成を示す図である。 図6は、モード設定の処理フローチャートである。 図7は、第1の実施の形態のずれ角度を導出する試験の具体例を示す図である。 図8は、第1の実施の形態のずれ角度の導出処理のフローチャートである。 図9は、第2の実施の形態のレーダ装置の構成を示す図である。 図10は、位相補正マップの一例を示す図である。 図11は、第2実施の形態のずれ角度導出処理の処理フローチャートである。 図12は、第2の実施の形態のずれ角度を導出する試験の具体例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
<1.システムブロック図>
図1は、第1の実施形態に係る車両制御システム10の構成を示す図である。車両制御システム10は、例えば自動車などの車両に設けられている。また、車両の進行方向を「前方」、進行方向と逆方向を「後方」という。図に示すように、車両制御システム10は、レーダ装置1と、車両制御装置2とを備えている。
本実施の形態のレーダ装置1は、例えば周波数変調した連続波であるFM−CW(Frequency Modulated Continuous Wave)を用いて、車両の周辺に存在する移動物標と静止物標とを含む物標を導出する。移動物標とはある速度で移動し、車両の速度とは異なる相対速度を有する物標である。また静止物標とは、車両の速度と略同一の相対速度を有する物標である。
またレーダ装置1は、物標から反射した反射波がレーダ装置1の受信アンテナに受信されるまでの縦距離(m)、車両に対する物標の相対速度(km/h)、車両の左右方向(車幅方向)における物標の横距離(m)などの「物標情報」を導出する。レーダ装置1は物標のパラメータである物標情報を車両制御装置2に出力する。なお横距離は、物標の角度に基づき導出される距離である。レーダ装置1は、物標の角度を後述する角度推定方式に基づき導出する。
車両制御装置2は車両のブレーキおよびスロットル等に接続され、レーダ装置1から出力された物標情報を取得して車両の挙動を制御する。そのため、車両制御装置2は、物標情報を使用するデータ使用装置であるともいえる。例えば車両制御装置2は、レーダ装置1から取得した物標情報を使用し、車両を減速させることで車両と車両の進行方向に存在する路上障害物との衝突を回避し、車両の乗員を保護する。これにより本実施の形態の車両制御システム10は、衝突回避システムとして機能する。
また、車両制御装置2は、レーダ装置1に対して行われる送信波の光軸のずれ角度を導出する試験に関するモード(以下、「ずれ角度導出モード」という。)の設定要求信号をレーダ装置1に出力する。ずれ角度導出モードについては後述する。
<2.レーダ装置ブロック図>
図2は、第1の実施の形態のレーダ装置1の構成を示す図である。レーダ装置1は、例えば車両のフロントグリル内に設けられ、車両外部に送信波を出力し物標からの反射波を受信する。またレーダ装置1は、送信部4と、受信部5と、信号処理装置6とを主に備える。
送信部4は信号生成部41と、発振器42と、スイッチ43とを備えている。信号生成部41は三角波状に電圧が変化する変調信号を生成し、発振器42に供給する。発振器42は、信号生成部41で生成された変調信号に基づいて連続波の信号を周波数変調し、時間の経過に従って周波数が変化する送信信号を生成し、送信アンテナTXに出力する。
スイッチ43は、送信アンテナTX1〜TX4のいずれかと、発振器42とを接続する。スイッチ43は後述する送信制御部61の制御により所定のタイミング(例えば、5msecごと)に切り替えられる。その結果、送信波を出力する送信アンテナTXが、スイッチ43によって切り替えられる。
送信アンテナTXは、送信信号に基づき送信波TWを車両の外部に出力するアンテナである。送信アンテナ40は4本の送信アンテナTX1〜TX4で構成されている。送信アンテナTX1〜TX4は送信波TW1〜TW4を出力し、スイッチ43のスイッチングにより所定周期で切り替えられる。このように送信波TWは、4本の送信アンテナのうちのいずれか1本の送信アンテナから出力され、スイッチ43によるスイッチングにより順次出力される。
4本の送信アンテナTXは、それぞれ異なる方向に送信波TWを出力する。例えば、レーダ装置1を搭載した車両の車幅方向(左右方向)と、車両の高さ方向(上下方向)との2軸を用いてあらわすと、送信アンテナTX1は、右斜め上方向に送信波TW1を出力し、送信アンテナTX2は、左斜め上方向に送信波TW2を出力する。また送信アンテナTX3は、右斜め下方向に送信波TW3を出力し、送信アンテナTX4は、左斜め下方向に送信波TW4を出力する。
受信部5は、アレーアンテナを形成する4本の受信アンテナRXと、4本の受信アンテナRXのそれぞれに接続された個別受信部52とを備えている。各受信アンテナ51は物標からの反射波RWを受信し、各個別受信部52は対応する受信アンテナRXで得られた受信信号を処理する。
各個別受信部52は、ミキサ53と、A/D変換器54とを備えている。受信アンテナRXで受信された反射波RWから得られる受信信号は、ローノイズアンプ(図示省略)で増幅された後にミキサ53に送られる。ミキサ53には送信部4の発振器42からの送信信号が入力され、ミキサ53において送信信号と受信信号とがそれぞれミキシングされる。
これにより送信信号の周波数と、受信信号の周波数との差であるビート周波数を示すビート信号が生成される。ミキサ53で生成されたビート信号は、A/D変換器54でデジタルの信号に変換された後に信号処理装置6に出力される。
信号処理装置6は、CPUおよびメモリ63などを含むマイクロコンピュータを備えている。信号処理装置6は、演算の対象とする各種のデータや、データ処理部7が導出する物標情報等を、記憶装置であるメモリ63に記憶する。メモリ63は例えば、EPROM(Erasable Programmable Read Only memory)やフラッシュメモリ等であり、ずれ角度情報601を記憶する装置である。ずれ角度情報601は、物標の角度を調整する送信波の光軸のずれ角度の情報である。このずれ角度の情報については後述する。
信号処理装置6は、マイクロコンピュータでソフトウェア的に実現される機能として、送信制御部61、フーリエ変換部62、および、データ処理部7を備えている。送信制御部61は送信部4の信号生成部41を制御し、スイッチ43のスイッチングを制御する。
フーリエ変換部62は、複数の個別受信部52のそれぞれから出力されるビート信号を対象に、高速フーリエ変換(FFT)を実行する。これによりフーリエ変換部62は、複数の受信アンテナ51のそれぞれの受信信号に係るビート信号を、周波数領域のデータである周波数スペクトラムに変換する。フーリエ変換部62で得られた周波数スペクトラムは、データ処理部7に出力される。
データ処理部7は、物標の検出に関し、2つのモードのうちいずれかのモードで処理を行う。一方のモードは物標の位置を検出する「物標検出モード」であり、他方のモードは送信波の光軸のずれ角度を導出する「ずれ角度導出モード」である。
物標検出モードは、ユーザが車両に乗車している場合に、車両の前方や後方を含む車両周囲に存在する物標を検出するときに設定されるモードである。ずれ角度導出モードは、車両メーカー等の作業者がレーダ装置1の送信波の光軸のずれ角度を導出する試験を実施するときに設定されるモードである。
データ処理部7は、設定部70、物標検出部71、物標出力部72、角度算出部73、判定部74、導出部75、および、調整部76を備える。
設定部70は、レーダ装置1のモード設定を行う。設定部70は、データ処理部7が車両制御装置2から出力されたずれ角度導出モードの設定要求信号を受信すると、レーダ装置1のモードをずれ角度導出モードに設定する。設定部70は、ずれ角度の導出処理が終了すると、レーダ装置1のモードをずれ角度導出モードから物標検出モードに切り替える。
このように設定部70は、レーダ装置1が車両制御装置2からずれ角度導出信号を受信した場合にのみレーダ装置1のモードをずれ角度導出モードに設定し、それ以外のときは、レーダ装置1のモードを物標検出モードに設定する。
物標検出モードでは、物標検出部71、および、物標出力部72が物標の検出に関する処理を行う。
物標検出部71は、フーリエ変換部62で得られた周波数スペクトラムにおいて、所定の信号レベルを超える周波数ピーク信号のパラメータに基づき物標を検出する。周波数ピーク信号のパラメータの例は、受信信号の周波数、位相、および、信号レベル等である。
検出された物標の物標情報である角度は、例えばESPRITやMUSIC等の角度推定方式により算出される。ESPRITやMUSICは公知の角度演算方式であり、本実施形態では、4本の受信アンテナRXの受信信号の位相差と、受信信号の信号レベルとを用いて物標の角度が算出される。このように物標検出モードでは、ESPRIT等の受信信号の位相差と受信信号の信号レベルとを用いた角度推定方式を採用することで、同一周波数に存在する複数の物標をそれぞれの角度ごとに分離して検出できる。
物標出力部72は、物標検出部71により検出された物標の物標情報を車両制御装置2に出力する。
次に、ずれ角度導出モードでは、角度算出部73、判定部74、導出部75、および、調整部76がずれ角度の導出に関する処理を行う。角度算出部73は、それぞれが同一のアンテナ間隔(例えば、4mm)を有する4本の受信アンテナRXのうち例えば、受信アンテナRX1を基準アンテナとし、基準アンテナである受信アンテナRX1の受信信号と他の受信アンテナの受信信号との位相差により、基準物標の角度を算出する。基準物標は、基準角度の位置に設けられた物標である。基準角度は、車両の直進方向と同一方向に延びる送信波の光軸の理想の角度(例えば±0度)である。
角度算出部73は、基準物標の角度を2つの受信アンテナRXの位相差に基づく公知の演算方式により算出する。すなわち、角度算出部73は位相モノパルスの角度推定方式により基準物標の角度を算出する。
このようにずれ角度導出モードにおいて、角度算出部73は、受信信号の信号レベルを用いることなく、受信信号の位相差により基準物標の角度を算出する。そのため算出される角度は、受信信号の信号レベルの変動の影響を受けない。また、ESPRIT等の角度演算方式は、アンテナ間隔が一定の受信アンテナの組み合わせの位相差から角度を算出するが、位相モノパルスの角度推定方式では、アンテナ間隔が比較的広い受信アンテナの組み合わせの位相差から基準物標の角度を算出できる。
具体的には物標検出モードで使用されるESPRITの角度推定方式では、受信アンテナRX1とRX2との位相差、受信アンテナRX2とRX3との位相差、受信アンテナRX3とRX4との位相差というようにアンテナ間隔が一定の組み合わせの位相差を用いる。
これに対して、ずれ角度導出モードで使用される位相モノパルスの角度推定方式では、受信アンテナRX1とRX2との組み合わせ、受信アンテナRX1とRX3との組み合わせ、受信アンテナRX1とRX4との組み合わせというように、アンテナ間隔が比較的狭い(短い)組み合わせの位相差と、アンテナ間隔が比較的広い(長い)組み合わせの位相差とを用いることができる。
角度算出部73は、アンテナ間隔が比較的広い組み合わせの位相差により基準物標の角度を算出することで、精度よく角度を算出できる。これにより角度算出部73は、ESPRIT等の角度推定方式のように同一周波数に存在する複数の物標を角度ごとに分離できないものの、位相モノパルスの角度推定方式により、1つの物標である基準物標の正確な角度を算出できる。
<3.受信アンテナの構成>
ここで、受信アンテナRXの具体的な構成について、図3〜図5を用いて説明する。図3〜図5は、受信アンテナRXの構成を示す図であり、各図に示される受信アンテナRXの構成は、同一の構成である。図3の4本の受信アンテナRX1〜RX4の方向は、レーダ装置1を車両に取り付けた場合、伝送線路TMが延伸する受信アンテナRXの長手方向が車両の高さ方向(上下方向)に対応する方向となり、長手方向に交差する短手方向が車両の車幅方向(左右方向)に対応する方向となる。
そして受信アンテナRX1〜RX4は、高さ方向において同一の高さで配置され、車幅方向において受信アンテナRX1、RX2、RX3、RX4の順序で並列に配置される。受信アンテナRXは、給電口SEには2本の伝送線路TMが接続され、各伝送線路TMにはアンテナ素子LFが複数設けられている。アンテナ素子LFは、反射波を受信して伝送線路TMを介して給電口SEに受信信号を伝達する。
角度算出部73は、受信アンテナRX1の受信信号と、受信アンテナRX4の受信信号との位相差により、基準物標の角度を算出する。以下では、受信アンテナRX1とRX4との受信信号の位相差により導出された基準物標の角度を「角度C」という。なお、この2つの受信アンテナは、d1の間隔を有する。間隔d1は、受信アンテナRX1と他のアンテナとの間隔において最も広い間隔となる。
また角度算出部73は、図4に示すように受信アンテナRX1の受信信号と、受信アンテナRX2の受信信号との位相差により、基準物標の角度を導出する。以下では、受信アンテナRX1とRX2との受信信号の位相差により導出された基準物標の角度を「角度A」という。なお、この2つの受信アンテナは、d2の間隔を有する。間隔d2は、受信アンテナRX1と他のアンテナとの間隔において最も狭い間隔となる。
また角度算出部73は、図5に示すように受信アンテナRX1の受信信号と、受信アンテナRX3の受信信号との位相差により、基準物標の角度を導出する。以下では、受信アンテナRX1とRX3との受信信号の位相差により導出された基準物標の角度を「角度B」という。なお、この2つの受信アンテナは、d3の間隔を有する。間隔d3は、受信アンテナRX1と他のアンテナとの間隔において2番目に広い間隔となる。また、本実施の形態の受信アンテナRXの本数は4本なので、間隔d3は、受信アンテナRX1と他のアンテナとの間隔において2番目に狭い間隔ともいえる。
図2に戻り、判定部74は、角度Aに基づいて角度Cが位相の折り返しにより生じた角度か否かを判定する。すなわち、判定部74は角度Aを「判定角度」として用いる。判定角度は、基準物標の角度(例えば、角度C)が位相の折り返しにより生じた角度か否かを判定する場合に用いられる角度である。位相の折り返しは、2つの受信アンテナの受信信号の位相差が±180°の範囲外となった場合に発生する。この位相の折り返しにより実際に物標が存在する角度と異なる角度が算出される。位相の折り返しは、2つの受信アンテナのアンテナ間隔が広いほど発生する可能性が高い。アンテナ間隔が広いため、角度ごとに割り当てられる位相の割合が大きくなり、比較的小さい角度であっても位相差が±180°の範囲外となることがあるためである。
したがって、最も広いアンテナ間隔の間隔d1を有する受信アンテナRX1とRX4とが、位相折り返しの発生する角度が最も小さい角度の組み合わせとなる。この組み合わせにおける位相折り返し角度は、例えば±6度となる。そして、最も狭いアンテナ間隔の間隔d2を有する受信アンテナRX1とRX2とが、位相折り返しの発生する角度が最も大きい角度の組み合わせとなる。この組み合わせにおける位相折り返し角度は、例えば±18度となる。
そして、受信アンテナRX1とRX3との組み合わせにおける位相折り返し角度は、例えば±12度となる。受信アンテナRX1とRX3との組み合わせは、2番目に広いアンテナ間隔の間隔d3を有する組み合わせである。なお角度の±は、送信波の光軸の角度を±0度とし、車幅方向の右側を+(プラス)の角度、左側を−(マイナス)の角度とするものである。
判定部74は、判定角度(例えば、角度A)が、最も広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度(例えば、角度C)の位相折り返し角度(以下、「第1折り返し角度」という。)の範囲内(例えば、±5度以内)か否かを判定する。上述のように受信アンテナRX1とRX4との組み合わせにおいて、位相折り返しの発生する角度は例えば±6度であるが、±1度の余裕を持たせた状態で判定が行われる。
角度Aを算出する受信アンテナRX1とRX2とは、位相折り返し角度が最も大きい角度(例えば、±18度)の組み合わせである。このように最も狭いアンテナ間隔を有する受信アンテナRXの組み合わせにより算出される角度を判定角度として用いることで、この組み合わせよりも広いアンテナ間隔を有する組み合わせで算出される角度が、位相折り返しにより生じた角度か否かが正確に判定される。
具体的には判定部74は、角度Aが第1折り返し角度の範囲内の場合、角度Cは位相折り返しにより生じた角度ではないと判定する。すなわち判定部74は、角度Cが位相折り返しのない角度であると判定する。
導出部75は、角度Cが位相折り返しのない角度と判定された場合、角度Bと角度Cとを用いて「実測角度」を導出する。実測角度は、比較的広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度である。そのため実測角度は、レーダ装置1が算出する基準物標の角度のうち比較的精度の高い角度となる。
そして導出部75は、この実測角度と基準角度とに基づいて、送信波の光軸のずれ角度を導出する。ずれ角度の具体的な導出処理については後述する。
調整部76は、ずれ角度の導出後、物標検出モードが設定されている間に物標が検出された場合、その物標の角度をずれ角度を用いて調整する。ずれ角度を用いた物標の角度調整の具体的な処理については後述する。
以下、レーダ装置1のずれ角度導出モードの処理を含む各処理について、処理フローチャートを用いて説明する。
<4.処理フローチャート>
<4−1.モード設定>
図6は、レーダ装置1のモード設定の処理フローチャートである。レーダ装置1は、車両制御装置2から出力されたずれ角度導出モードの設定要求信号を受信した場合(ステップS11でYes)、設定部70はレーダ装置1のモードをずれ角度導出モードに設定する(ステップS12)。設定部70がレーダ装置1のモードをずれ角度導出モードに設定することで、角度算出部73、判定部74、および、導出部75がずれ角度導出の処理を実行する(ステップS13)。
ここで、ずれ角度を導出する試験の具体例を図7用いて説明する。ずれ角度を導出する試験は、例えば車両メーカー等の工場内で作業者が行う試験である。図7に示すように直進ラインCLの方向には、基準物標となる試験機材T1が設けられている。直進ラインCLは、車両CRの直進方向と同一方向に延びるラインであり、送信波の光軸の理想の角度(例えば±0度)を有するラインである。試験機材T1は鉄板であり、約5mの縦距離となる車両CRの正面の位置に設けられている。
レーダ装置1の送信アンテナTXから出力される送信波TWの光軸TLと、直進ラインCLとが略重なる場合、車両CRの正面の位置に設けられた試験機材T1からの反射波は、受信アンテナRX1〜RX4に略同位相で受信される。すなわち、受信アンテナRX1〜RX4は、試験機材T1からの反射波を略同位相の理想的な並行波として受信する。その結果、試験機材T1の角度は、車両CRの正面の角度である基準角度(例えば、±0度)と同一角度となり、基準角度に対するずれ角度は生じない。
しかしながら、レーダ装置1は、車両CRに対する取り付け角度が傾いていることがある。図7では送信波TWの光軸TLは、直進ラインCLに対して、車幅方向の左側に傾いている。そのため、受信アンテナRX1〜RX4は、試験機材T1の反射点P1〜P4から直接波を受信する。その結果、受信アンテナRX1〜RX4の受信信号に位相差が生じ、試験機材T1の角度は基準角度と異なる角度となる。そして試験機材T1の角度と基準角度との差の角度が、ずれ角度となる。本試験ではレーダ装置1が、例えば位相モノパルスの角度演算方式を用いてずれ角度を導出する。
図6のステップS11に戻り、レーダ装置1が車両制御装置2から出力されるずれ角度導出モードの設定要求信号を受信していない場合(ステップS11でNo)、設定部70は、レーダ装置1のモードを物標検出モードに設定する(ステップS14)。設定部70が物標検出モードを設定した場合、物標検出部71、および、物標出力部72が、これまでに説明した物標の検出処理を実行する(ステップS15)。
<4−2.ずれ角度の導出処理>
次に、ステップS13のずれ角度の導出処理について図8に用いて詳細に説明する。データ処理部7の角度算出部73は、受信アンテナRX1に対する各受信アンテナRX2〜RX4の受信信号の位相差から角度A、角度B、および、角度Cを算出する(ステップS101)。
判定部74は、角度Aが第1折り返し角度(例えば、±5度)の範囲内か否かを判定する(ステップS102)。角度Aは、上述のように最も狭いアンテナ間隔の位相差により算出される角度である。
導出部75は、角度Aが第1折り返し角度の範囲内の場合(ステップS102でYes)、最も広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度Cと、2番目に広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度Bとを実測角度として用いる。すなわち導出部75は、角度Bと角度Cとを所定の割合で加重平均した値を実測角度として導出する。加重平均の割合は、例えば、角度C角度の割合を角度Bの割合よりも大きな割合とする。狭いアンテナ間隔を有する受信アンテナの組み合わせよりも、広いアンテナ間隔を有する受信アンテナの組み合わせのほうが、正確な角度を導出できるためである。ただし、1つの角度のみでは基準物標の実際の角度と異なる場合があるため、2つの角度を用いて実測角度が導出される。
そして導出部75は、実測角度と基準角度との差の値をずれ角度として導出する(ステップS103)。
データ処理部7は、ずれ角度の導出処理を連続して所定回数(例えば、50回)以上実行したか否かを判定する(ステップS104)。導出部75は、ずれ角度の導出処理が所定回数以上実行された場合(ステップS104でYes)、所定回数の処理で導出された全てのずれ角度の相加平均値を導出する(ステップS105)。そしてデータ処理部7は、導出された相加平均値を送信波の光軸TLのずれ角度としてメモリ63に記憶する(ステップS106)。
レーダ装置1のモードが物標検出モードに設定されている間に、物標検出部71が物標を検出した場合、調整部76はメモリ63からずれ角度情報601を読み出して、その物標の角度をずれ角度情報601を用いて調整する。例えば、ずれ角度情報601が-1度の情報である場合に、物標の角度が+5度で算出されたとき、調整部76は物標の角度を+4度に調整する。
ステップS102に戻り、角度Aが第1折り返し角度の範囲外の場合(ステップS102でNo)、データ処理部7は第1折り返し角度の範囲外となった回数が所定回数(例えば、5回)以上か否かを判断する(ステップS107)。第1折り返し角度の範囲外となった回数が5回以上の場合(ステップS107でYes)、データ処理部7は車両制御装置2にダイアグ信号を出力し(ステップS108)、ずれ角度の導出処理を中止する。第1折り返し角度の範囲外となる回数が所定回数以上となる場合、レーダ装置1の車両CRへの取り付け角度が基準角度から大きくずれているものとして、処理が中止される。
なお、ステップS107において、第1折り返し角度の範囲外となった回数が5回未満の場合(ステップS107でNo)、データ処理部7は、最初のステップS101の処理に戻り、再びずれ角度の導出処理を実行する。
ステップS104に戻り、ずれ角度の導出処理の処理回数が所定回数(例えば、50回)未満の場合(ステップS104でNo)、データ処理部7は、最初のステップS101の処理に戻り、再びずれ角度の導出処理を実行する。
<5.まとめ>
以上のように、本実施の形態のレーダ装置1では、設定部70が送信波の光軸TLのずれ角度を導出するモードを設定した場合に、角度算出部73は角度A、角度B、および、角度Cを算出する。そして判定部74、最も狭いアンテナ間隔の位相差により算出される角度Aを判定角度とする。判定部74は判定角度に基づき、最も広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度Cの位相折り返し判定を行う。次に導出部75は、角度Cと、2番目に広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度Bとを所定割合で加重平均した実測角度を導出する。そして導出部75は、実測角度と基準角度との差の値をずれ角度として導出する。
データ処理部7は、ずれ角度の導出処理を所定回数以上行い、全処理のずれ角度の相加平均値をずれ角度情報601としてメモリ63に記憶する。
そして、設定部70が物標検出モードを設定し、物標検出部71が物標の角度を算出した場合、調整部76は、メモリ63からずれ角度情報601を読み出し、ずれ角度情報601を用いて、物標の角度を調整する。物標出力部72は、調整後の物標の角度を含む物標情報を車両制御装置2に出力する。
このようにレーダ装置1は、基準アンテナ(RX1)とのアンテナ間隔の異なる各受信アンテナ(RX2〜RX4)の組み合わせのうち、アンテナ間隔が最も狭い組み合わせを位相折り返し判定用として用い、アンテナ間隔が最も広い組み合わせと、2番目に広い組み合わせとを基準物標の角度の実測用として用いることで、位相折り返しがない状態の基準物標の角度を精度良く算出でき、正確なずれ角度を導出できる。
またレーダ装置1は、2つの受信アンテナの位相差をパラメータとする位相モノパルスの角度推定方式により、受信信号の位相差を用いて物標の角度を算出することで、受信信号の振幅を用いる角度推定方式よりも、基準物標の角度を精度良く算出でき、正確なずれ角度を導出できる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態のレーダ装置1aのデータ処理部7は、第1の実施の形態で説明したずれ角度導出モードの試験における車両CRと試験機材T1との縦距離をさらに短い距離とした場合の処理である。ずれ角度導出モードの試験は、第1の実施の形態でも説明したように車両メーカー等の工場内で行われるが、その作業スペースの関係上、非常に限られたスペースで実施されることがある。そのため、車両CRと試験機材T1との縦距離がより短い距離(例えば、1m)で実施されることがあり、車両CRと試験機材T1との縦距離が短くなることに応じて、ずれ角度は大きくなる。
また、このような試験環境において、車両CRに取り付けられたレーダ装置の取り付け角度がずれていた場合、取り付け角度のずれにより生じるずれ角度と、縦距離がより短いことによるずれ角度とが加算され、位相折り返しの判定で角度Aが第1折り返し角度を大幅に超えて、試験が中止されるおそれがある。
第2の実施の形態では、このように縦距離がより短い距離となった場合でも、ずれ角度の導出試験を中止させることなく、正確なずれ角度を導出する処理について説明する。
第2の実施の形態のレーダ装置1aの構成および処理は、第1の実施の形態とほぼ同様であるが、車両CRと基準物標との縦距離に応じた受信信号の位相調整が行われる点で、第1の実施の形態とは一部の処理が異なる。以下、図9〜図12を用いて相違点を中心に説明する。
<6.レーダ装置ブロック図>
図9は、第2の実施の形態のレーダ装置1aの構成を示す図である。レーダ装置1aのデータ処理部7は、補正部77を備える。補正部77は、受信アンテナRX1〜RX4が受信した反射波に対応する受信信号の位相を補正する。
メモリ63は位相補正マップ602を備える。位相補正マップ602は、補正部77が受信信号の位相を調整する場合に用いる位相補正量を示すデータである。図10は、位相補正マップ602の一例を示す図である。位相補正マップ602は、縦距離(m)、送信アンテナ、受信アンテナ、および、位相補正量(°)の項目のデータを有する。各項目のデータについて順に説明する。
縦距離の項目は、車両CRと基準物標である試験機材T1との距離のデータの項目である。すなわち位相補正マップ602には、縦距離に応じた位相補正量が設定されている。補正部77は、試験機材T1の縦距離に応じた位相補正量を用いて受信信号の位相を補正する。具体的には補正部77は、基準アンテナである受信アンテナRX1の受信信号の位相を基準の位相として、他の受信アンテナの受信信号の位相を補正する。
送信アンテナの項目は、レーダ装置1aに設けられた4本の送信アンテナTX1〜TX4のデータの項目である。各送信アンテナTXは、上述のように送信波の送信方向がそれぞれ異なる。そのため、位相補正マップ602には、各送信アンテナTXの送信波に応じた位相補正量が設定されている。
受信アンテナの項目は、レーダ装置1aに設けられた4本の受信アンテナRX1〜RX4のデータの項目である。上述のように受信アンテナRX1の受信信号の位相が基準の位相となり、他の受信アンテナの受信信号の位相が補正される。そのため、位相補正マップ602では、例えば縦距離1.1mの送信アンテナTX1において、受信アンテナRX1の受信信号の位相補正量は「0°」となる。そして、受信アンテナRX2、RX3、RX4の位相補正量は、「9.3°」、「20.4°」、「33.1°」となる。基準アンテナからのアンテナ間隔が広くなるほど、受信信号の位相補正量も大きくなる。
また、縦距離を1.1mよりも短い距離の1.0mとした場合、送信アンテナTX1において、受信アンテナRX1の受信信号の位相補正量は「0°」となり、受信アンテナRX2、RX3、RX4の受信信号の位相補正量は、「10.2°」、「22.4°」、「36.4°」となる。すなわち縦距離が短くなることで、各受信アンテナRX2〜4の受信信号の位相補正量が大きくなっている。このように補正部77は、試験機材T1の縦距離に応じて変化するずれ角度を基準角度に近づけるよう、受信信号の位相を補正する。
<7.処理フローチャート>
図11は、第2実施の形態のずれ角度導出処理の処理フローチャートである。角度算出部73が第1の実施の形態で説明した角度算出の処理(ステップS101)を実施する前に、物標検出部71は各受信アンテナの受信信号に基づき基準物標である試験機材T1の縦距離を算出する(ステップS100a)。物標検出部71は、受信信号に係る周波数スペクトラムにおいて、所定の信号レベルを超える周波数ピーク信号の周波数に基づき、試験機材T1の縦距離を算出する。
補正部77は、試験機材T1の縦距離、および、送信波TWを出力した送信アンテナTXの種類に基づき、位相補正マップ602を用いて受信アンテナRXの受信信号の位相補正を行う(ステップS100b)。そして角度算出部73は、位相補正後の受信信号の位相差により基準物標の角度A、角度B、および、角度Cを算出する(ステップS101)。その後、ステップS102以降の処理が実行される。
これによりレーダ装置1aは、ずれ角度導出モードにおいて、ずれ角度を導出する作業スペースが限られる場合等、車両CRと基準物標との縦距離が比較的短い距離の場合であっても、正確なずれ角度を導出できる。その結果、レーダ装置1aは、物標検出モードにおいて検出された物標の角度を適正に調整できる。
図12は、第2の実施の形態のずれ角度を導出する試験の具体例を示す図である。図12では、車両CRと試験機材T1との縦距離が、図7に示した第1の実施の形態の試験機材T1の縦距離よりもより短い距離となっている。具体的には、試験機材T1は矢印ARに示すように車両CRに近い位置に設けられ、その縦距離は5mから1mに変化し、より短い距離となっている。
図12において直進ラインCLに対する光軸TLのずれ角度は、第1の実施の形態の図7のずれ角度と同一である。これに対して縦距離が短くなったことにより、受信アンテナRX1とRX2との位相差、受信アンテナRX1とRX3との位相差、および、受信アンテナRX1とRX4との位相差は、第1の実施の形態の図7で説明した受信アンテナRX1と他の受信アンテナ(RX2〜RX4)の位相差よりも大きな位相差となっている。そのため試験機材T1は、車両CRの正面に存在するにもかかわらず、レーダ装置1aの取り付け角度によるずれ以上に大きなずれ角度が導出されることとなる。
したがって補正部77は、位相補正マップ602を用いて、受信信号の位相が時間的に早くなるように位相量の補正を行う。図12の反射点P11〜P14から反射する反射波が、補正量r1〜r3だけ実際よりも時間的に早く受信アンテナRX2〜RX4に到達したとするためである。これにより、反射点P11〜P14の反射波は、略理想的な並行波となり、基準物標の縦距離が短くなることよるずれ角度の増加を解消できる。すなわち、レーダ装置1aは、基準物標の縦距離が変化しても受信信号の位相を補正することで、ずれ角度の変化を抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記実施の形態では、導出部75が角度Bと角度Cとを用いて実測角度を導出する説明を行った。これに対して、導出部75は角度Cのみを用いて実測角度を導出してもよい。すなわち導出部75は、最も広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度のみを用いて実測角度を導出してもよい
上記実施の形態では、受信アンテナRXが4本の場合について説明した。これに対して、受信アンテナRXの本数は3本以上であれば他の本数であってもよい。
判定部74は、受信アンテナRXが3本以上の場合、最も狭いアンテナ間隔の位相差により算出される角度のみを判定角度としてもよいし、最も狭いアンテナ間隔の1番目や、2番目、3番目以降の比較的狭いアンテナ間隔の位相差により算出される複数の角度の少なくともいずれか1つの角度を判定角度としてもよい。
つまり判定部74は、1本の基準アンテナである受信アンテナRX1の受信信号と、この受信アンテナRX1に並列に設けられたL本(L≧1)のアンテナ(第2アンテナ群)の少なくともいずれか1本のアンテナの受信信号との位相差により算出される角度を判定角度としてもよい。なお、Lの値は整数である。
判定部74は、例えば受信アンテナRXがRX1〜RX3の3本の場合、角度Aを判定角度として角度Bの位相折り返し判定を行う(図8のステップS102)。そして導出部75は、角度Aが第1折り返し判定角度の範囲内の場合(ステップS102でYes)、角度Bを実測角度として用い、この実測角度と基準角度の差の値であるずれ角度を導出する(ステップS103)。
判定部74は、受信アンテナRXが5本以上の場合、角度Aのみを判定角度としてもよいし、角度Aと他の角度とを含む複数の角度の少なくともいずれか1つの角度を判定角度としてもよい。ただし判定部74は、比較的狭いアンテナ間隔の位相差により算出される角度を判定角度とする。判定部74は、複数の角度が用いられる場合、それらの角度の平均(相加平均や加重平均等)の角度を判定角度とする。
導出部75は、受信アンテナRXが3本以上の場合、最も広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度のみを実測角度として用いてもよいし、最も広いアンテナ間隔の1番目や、2番目、3番目以降の比較的広いアンテナ間隔の位相差により算出される複数の角度の少なくともいずれか1つの角度を実測角度として用いてもよい。
つまり導出部75は、1本の基準アンテナである受信アンテナRX1の受信信号と、第2アンテナ群に並列に設けられ、第1アンテナが設けられた側とは異なる側に設けられたM本(M=N−1−L,M≧1,N≧3)のアンテナ(第3アンテナ群)の少なくともいずれか1本のアンテナの受信信号との位相差により算出される角度を実測角度として用いる。なお、M、Nの値は整数である。
導出部75は、受信アンテナRXが5本以上の場合、最も広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度のみを実測角度として用いてもよいし、判定部74が判定角度とした角度以外の複数の角度を実測角度として用いてもよい。すなわち、導出部75は、最も広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度と他の角度とを含む複数の角度の少なくともいずれか1つの角度を実測角度として用いてもよい。ただし導出部75は、比較的広いアンテナ間隔の位相差により算出される角度を実測角度として用いる。導出部75は、複数の角度が用いられる場合、それらの角度の平均(相加平均や加重平均等)の角度を実測角度として用いる。
これによりレーダ装置1は、基準アンテナとのアンテナ間隔の異なる各受信アンテナの組み合わせのうち、アンテナ間隔が比較的狭い組み合わせを位相折り返し判定用として用い、アンテナ間隔が比較的広い組み合わせを角度の実測用として用いることで、位相折り返しがない状態の基準物標の角度を精度良く算出でき、正確なずれ角度を導出できる。またレーダ装置1は、ずれ角度導出モードにおいて、ずれ角度を導出する作業スペースが限られる場合等、車両CRと基準物標との縦距離が比較的短い距離の場合であっても、正確なずれ角度を導出できる。その結果、レーダ装置1は、物標検出モードにおいて検出された物標の角度を適正に調整できる。
また上記各実施の形態では、受信アンテナRX1を基準アンテナとして他の受信アンテナRX2〜RX4の受信信号との位相差により角度を導出した。これに対して、受信アンテナRX1とは異なる受信アンテナである受信アンテナRX4を基準アンテナとしてもよい。ここで、基準アンテナとなる受信アンテナRXは、車幅方向において、左右のいずれか一方にのみ他の受信アンテナRXが並列に設けられる受信アンテナである。これは受信アンテナRXの本数が3本や5本以上の場合でも同じであり、左右いずれか一方にのみ他の受信アンテナRXが隣接する受信アンテナRXを基準アンテナとする。これによりレーダ装置1は、アンテナ間隔が最も広い組み合わせの位相差や、アンテナ間隔が比較的広い組み合わせの位相差により基準物標の角度を算出できる。
また上記第2の実施の形態では、図10において位相補正マップ602の一例として縦距離1.0mと1.1mに応じた各送信アンテナTXと各受信アンテナRXとの位相補正量を示した。これに対して、位相補正マップ602には、他の縦距離に応じた位相補正量を設けてもよい。
また上記第2の実施の形態では、レーダ装置1aはステップS100aの縦距離の算出と、ステップS100bの位相補正とを、ずれ角度が導出される毎回の処理で実行すると説明した。これに対してレーダ装置1aは、ずれ角度を導出する最初(第1回目)の処理でのみステップS100aと100bとの処理を実行して受信信号の位相補正をし、2回目以降の処理では、ステップS100aと100bとの処理は行わず、ステップS101の処理から実行してもよい。
また上記各実施の形態では、レーダ装置1は車両の前部(例えばフロントバンパー内)に設けられると説明した。これに対してレーダ装置1は、車両外部に送信波を出力できる箇所であれば、車両の後部(例えばリアバンパー)、左側部(例えば、左ドアミラー)、および、右側部(例えば、右ドアミラー)の少なくともいずれか1ヶ所に設けてもよい。
また上記各実施の形態では、送信アンテナからの出力は、電波、超音波、光、および、レーザ等の物標情報を検出できる方法であればいずれを用いてもよい。
また上記各実施の形態では、レーダ装置1は車両以外に用いられてもよい。例えばレーダ装置1は、航空機および船舶等に用いられてもよい。
また上記各実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
1 レーダ装置
2 車両制御装置
10 車両制御システム
41 信号生成部
42 発振器
51 受信アンテナ
52 個別受信部
53 ミキサ
54 AD変換部
61 送信制御部
62 フーリエ変換部
63 メモリ

Claims (6)

  1. 送信波を出力する送信アンテナと、
    1本の第1アンテナと、該第1アンテナに並列に設けられたL本(L≧1)の第2アン
    テナ群と、該第2アンテナ群に並列に設けられ、前記第1アンテナが設けられた側とは異
    なる側に設けられたM本(M=N−1−L,M≧1,N≧3)の第3アンテナ群とを有する
    受信アンテナと、
    前記第1アンテナの受信信号と、前記第2アンテナ群の少なくともいずれか1本のアン
    テナとの位相差により所定位置に設けられた基準物標の第1角度を算出し、前記第1アン
    テナの受信信号と、前記第3アンテナ群の少なくともいずれか1本のアンテナの受信信号
    との位相差により前記基準物標の第2角度を算出する算出手段と、
    前記第1角度に基づき、前記第2角度が位相の折り返しにより生じた角度か否かを判定
    する判定手段と、
    前記第2角度が位相の折り返しにより生じた角度ではない場合に、前記第2角度を用い
    て前記送信波の光軸のずれ角度を導出する導出手段と、
    を備えるレーダ装置。
  2. 請求項1に記載のレーダ装置において、
    前記ずれ角度を導出するずれ角度導出モードと、物標の位置を検出する物標検出モードとのうちいずれかのモードを設定する設定手段と、
    前記ずれ角度導出モードが設定されている間に導出された前記ずれ角度を記憶する記憶
    手段と、
    前記物標検出モードが設定されている間に検出された前記物標の角度を前記ずれ角度を
    用いて調整する調整手段と、
    をさらに備えること、
    を特徴とするレーダ装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載のレーダ装置において、
    前記基準物標の距離に応じて、前記受信信号の位相を補正する補正手段を、
    さらに備えること、
    を特徴とするレーダ装置。
  4. 請求項3に記載のレーダ装置において、
    前記補正手段は、前記第1アンテナの受信信号の位相を基準の位相として、前記受信ア
    ンテナに含まれる他のアンテナの前記受信信号の位相を補正すること、
    を特徴とするレーダ装置。
  5. 送信波を出力する送信アンテナと、1本の第1アンテナと、該第1アンテナに並列に設
    けられたL本(L≧1)の第2アンテナ群と、該第2アンテナ群に並列に設けられ、前記
    第1アンテナが設けられた側とは異なる側に設けられたM本(M=N−1−L, M≧1,
    N≧3)の第3アンテナ群とを有する受信アンテナとを備えるレーダ装置の信号処理方法
    であって、
    前記第1アンテナの受信信号と、前記第2アンテナ群の少なくともいずれか1本のアン
    テナとの位相差により所定位置に設けられた基準物標の第1角度を算出し、前記第1アン
    テナの受信信号と、前記第3アンテナ群の少なくともいずれか1本のアンテナの受信信号
    との位相差により前記基準物標の第2角度を算出する工程と、
    前記第1角度に基づき、前記第2角度が位相の折り返しにより生じた角度か否かを判定
    する工程と、
    前記第2角度が位相の折り返しにより生じた角度ではない場合に、前記第2角度を用い
    て前記送信波の光軸のずれ角度を導出する工程と、
    を備える信号処理方法。
  6. 送信波を出力する送信アンテナと、
    第1アンテナ、第2アンテナ、第3アンテナ、第4アンテナの順序で並列に配置される
    複数本の受信アンテナと、
    前記第1アンテナの受信信号と、前記第2アンテナの受信信号との位相差により所定位
    置に設けられた基準物標の第3角度を算出し、前記第1アンテナの受信信号と、前記第3
    アンテナの受信信号との位相差により前記基準物標の第4角度を算出し、前記第1アンテ
    ナの受信信号と、前記第4アンテナの受信信号との位相差により前記基準物標の第5角度
    を算出する算出手段と、
    前記第3角度に基づき、前記第5角度が位相の折り返しにより生じた角度か否かを判定
    する判定手段と、
    前記第5角度が位相の折り返しにより生じた角度ではない場合に、前記第4角度と前記
    第5角度とを用いて前記送信波の光軸のずれ角度を導出する導出手段と、
    を備えるレーダ装置。
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