JP6390750B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両に関する。
特許文献1には、機関、回転機、トランスアクスル、駆動軸及び駆動輪などを備えた、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式のハイブリッド車両が開示されている。トランスアクスルのケース内には、ダンパ、トルクコンバータ、変速機構及びデファレンシャルなどが設けられており、機関の出力軸と同一軸線上にダンパ及びトルクコンバータが配置されている。また、変速機構は、機関の出力軸と変速機構の入力軸とが同一軸線上であって、機関の出力軸と変速機構の出力軸とが異なる軸線上となるように配置されている。回転機は、機関の出力軸と異なる軸線上であって、トランスアクスルのケース外に配置されており、機関の出力軸から出力された動力と共に、回転機の出力軸から出力された動力が、駆動輪に伝達可能に構成されている。
特開平10−339185号公報
特許文献1に記載のハイブリッド車両においては、トルクコンバータがロックアップクラッチによってロックアップできない不具合が生じた場合に、回転機の動力で機関を始動させることができないといった問題が生じ得る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、トルクコンバータがロックアップクラッチによってロックアップできない不具合が生じた場合に、回転機の動力で機関を始動させることができるハイブリッド車両を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るハイブリッド車両は、機関と回転機とトルクコンバータと変速機構とを備えたハイブリッド車両であって、前記回転機及び前記トルクコンバータは、前記機関の出力軸と同一軸線上に配置されており、前記変速機構は、前記機関の出力軸と異なる軸線上に配置され、前記回転機、前記トルクコンバータ、前記変速機構の順に前記機関の動力が伝達されることを特徴とするものである。
また、本発明に係るハイブリッド車両は、上記の発明において、前記回転機及び前記変速機構を収容したケースを備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係るハイブリッド車両は、上記の発明において、前記ケース内にデフリングギヤが設けられたデファレンシャルが収容されており、前記回転機は、前記デフリングギヤの径方向の延長線上に配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係るハイブリッド車両においては、機関の出力軸と同一軸線上であって、トルクコンバータよりも機関側に回転機が配置されているため、トルクコンバータがロックアップクラッチによってロックアップできない不具合が生じた場合であっても、回転機の動力で機関を始動させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るハイブリッド車両のスケルトン図である。 図2は、3つのギヤによって構成された駆動伝達機構を用いた場合におけるハイブリッド車両のスケルトン図である。 図3は、一対のプーリとチェーンとによって構成した駆動伝達機構を用いた場合におけるハイブリッド車両のスケルトン図である。 図4は、遊星歯車機構を備える変速機構を用いた場合におけるハイブリッド車両のスケルトン図である。 図5は、無段変速機を備える変速機構を用いた場合におけるハイブリッド車両のスケルトン図である。 図6は、トランスアクスルを軸方向でエンジン側から見た場合におけるトランスアクスルケース内の各構成要素の位置関係を示す図である。 図7は、軸方向でモータジェネレータよりもエンジン側にデフリングギヤを位置させて配置した場合におけるハイブリッド車両のスケルトン図である。 図8は、図7に示すハイブリッド車両のトランスアクスルを軸方向でエンジン側から見た場合におけるトランスアクスルケース内の各構成要素の位置関係を示す図である。 図9は、デフリングギヤの径方向の延長線上に、モータジェネレータが位置するように、モータジェネレータとデフリングギヤとを配置した場合におけるハイブリッド車両のスケルトン図である。 図10は、図9に示すハイブリッド車両のトランスアクスルを軸方向でエンジン側から見た場合におけるトランスアクスルケース内の各構成要素の位置関係を示す図である。
以下に、本発明を適用したFF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式のハイブリッド車両の一実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではなく、例えば、RR(リアエンジン・リアドライブ)方式を採用したハイブリッド車両にも本発明を適用することができる。
図1は、実施形態に係るハイブリッド車両1のスケルトン図である。図1に示すように、実施形態に係るハイブリッド車両1は、機関であるエンジン2、トランスアクスル10、及び、一対の駆動輪9を備えている。
トランスアクスル10は、トランスアクスル10の筐体であるトランスアクスルケース11内に、ダンパ3、回転機であるモータジェネレータ4、トルクコンバータ5、駆動伝達機構6、変速機構7、及び、デファレンシャル8などが収容されている。トランスアクスル10は、エンジン2から入力される駆動トルクを一対の駆動輪9に伝達する動力伝達装置を構成する。
エンジン2の出力軸である出力軸2aは、ダンパ3を介してモータジェネレータ4の入力軸4aと接続されている。ダンパ3は、出力軸2aと入力軸4aとの間のトルク変動を抑制及び吸収させるためのものである。
モータジェネレータ4は、電動モータ及び発電機として機能するものであり、ステータ4cと、ステータ4cの内径側に回転可能に設けられた回転子であるロータ4dとを備えている。モータジェネレータ4の入力軸4a及び出力軸4bは、出力軸2aと同一軸線上に配置されている。ロータ4dよりも内径側には、エンジン2とモータジェネレータ4との間での動力伝達を遮断可能なクラッチ14が配置されており、入力軸4aのダンパ3と接続された側とは反対側の軸端部と接続されている。クラッチ14が、モータジェネレータ4のロータ4dよりも内径側に配置されていることによって、モータジェネレータ4とクラッチ14とを出力軸2aの軸方向(以下、本実施形態において「軸方向」とは、対象となる軸を特定して記載しない限り、出力軸2aの軸方向のことをいうものとする。)に直列に並べて配置した場合と比べて、トランスアクスル10の前記軸方向の長さを短くすることができる。モータジェネレータ4のロータ4dは、トランスアクスルケース11に設けられモータジェネレータ4を介して対向する一対の壁部12a,12bに、ベアリング13を介して支持されている。
トルクコンバータ5は、ポンプインペラ5aと、タービンランナ5bと、ステータ5cと、ワンウェイクラッチ(不図示)と、カバー5dと、ロックアップクラッチ5eとによって構成されている。モータジェネレータ4の出力軸4bは、カバー5dを介してポンプインペラ5aに接続されており、ポンプインペラ5aは作動流体を介してタービンランナ5bにトルクを伝達する。ステータ5cは、ポンプインペラ5aからタービンランナ5bに伝達されるトルクを増幅させるためのものである。ワンウェイクラッチ(不図示)は、ステータ5cの回転方向を一方向に規制するものである。タービンランナ5bは、トルクコンバータ5の出力軸5fに接続されている。ロックアップクラッチ5eは、係合することにより、カバー5dからトルクコンバータ5の出力軸5fに直接動力を伝達することが可能となる。
また、トルクコンバータ5は、モータジェネレータ4のロータ4dを支持する壁部12bと、前記軸方向でトルクコンバータ5を介して壁部12bと対向する壁部12cとによって支持されている。このように、壁部12bが、モータジェネレータ4のロータ4dとトルクコンバータ5との支持を兼ねることによって、トランスアクスル10を前記軸方向にコンパクトな構造にしている。
実施形態に係るハイブリッド車両1においては、図1に示すように、エンジン2の出力軸2aと同一軸線上に、エンジン2から近い順に、ダンパ3、モータジェネレータ4、トルクコンバータ5が配置されており、ダンパ3、モータジェネレータ4、トルクコンバータ5の順にエンジン2の動力が伝達されるようになっている。ここで、前記軸方向でモータジェネレータ4よりもエンジン2側にトルクコンバータ5が配置されている場合に、モータジェネレータ4の動力によってエンジン2を始動させるときには、トルクコンバータ5をロックアップクラッチ5eによってロックアップさせた状態でなされる。そのため、トルクコンバータ5がロックアップクラッチ5eによってロックアップできない不具合が生じた場合には、モータジェネレータ4の動力でエンジン2を始動させることができなくなるおそれがある。これに対して、実施形態に係るハイブリッド車両1のように、前記軸方向でトルクコンバータ5よりもエンジン2側にモータジェネレータ4が設けられていることにより、トルクコンバータ5がロックアップクラッチ5eによってロックアップできない不具合が生じた場合であっても、モータジェネレータ4の動力でエンジン2を始動させることができる。
駆動伝達機構6は、トルクコンバータ5の出力軸5fに設けられた第1ギヤ6aと、変速機構7の入力軸7aに設けられた第2ギヤ6bとの2つのギヤによって駆動伝達ギヤ列が構成されている。この駆動伝達機構6においては、トルクコンバータ5の出力軸5fから変速機構7の入力軸7aに、第1ギヤ6aと第2ギヤ6bとを介して所定の減速比で減速させて動力を伝達する。
また、第1ギヤ6aは、トルクコンバータ5を支持する壁部12cと、前記軸方向で第1ギヤ6aを介して壁部12cと対向する壁部12dとによって支持されている。このように、壁部12cが、トルクコンバータ5と駆動伝達機構6の第1ギヤ6aとの支持を兼ねることにより、トランスアクスル10を前記軸方向にコンパクトな構造にしている。なお、壁部12dの代わりにトランスアクスルケース11によって、第1ギヤ6aを支持する構成であってもよい。これにより、前記軸方向で第1ギヤ6aとトランスアクスルケース11との間に別途壁部を設けない分、トランスアクスル10を前記軸方向にさらにコンパクトな構造にすることが可能となる。
図2は、3つのギヤによって構成された駆動伝達機構6を用いた場合におけるハイブリッド車両1のスケルトン図である。図2に示す駆動伝達機構6は、トルクコンバータ5の出力軸5fに設けられた第1ギヤ61aと、変速機構7の入力軸7aに設けられた第3ギヤ61cと、第1ギヤ61aと第3ギヤ61cとに噛み合う第2ギヤ61bとの3つのギヤによって駆動伝達ギヤ列が構成されている。そして、トルクコンバータ5の出力軸5fから変速機構7の入力軸7aに、第1ギヤ61aと第2ギヤ61bと第3ギヤ61cとを介して所定の減速比で減速させて動力を伝達する。
図3は、一対のプーリ62a,62bとチェーン62cとによって構成された駆動伝達機構6を用いた場合におけるハイブリッド車両1のスケルトン図である。図3に示す駆動伝達機構6は、トルクコンバータ5の出力軸5fに設けられた第1プーリ62aと、変速機構7の入力軸7aに設けられた第2プーリ62bと、第1プーリ62aと第2プーリ62bとに掛けまわされたチェーン62cとによって構成されている。そして、トルクコンバータ5の出力軸5fから変速機構7の入力軸7aに、第1プーリ62aとチェーン62cと第2プーリ62bとを介して等速(変速比=1)で動力を伝達する。
変速機構7は、エンジン2の出力軸2aと異なる軸線上に変速機構7の入力軸7aが位置するように配置されている。変速機構7としては、遊星歯車機構を備えるものや、無段変速機を備えるものなどを用いることができる。
図4は、遊星歯車機構を備える変速機構7を用いた場合におけるハイブリッド車両1のスケルトン図である。なお、図4に示すハイブリッド車両1は、上述したような3つのギヤによって構成された駆動伝達機構6を備えている。図4に示した変速機構7は、変速機構ケース170内にそれぞれ配置された、入力軸7a、サンギヤ軸172、主変速部173、副変速部174、及びカウンタドライブギヤ175を備える。入力軸7a及びサンギヤ軸172は変速機構ケース170に回転可能に支持されている。入力軸7aとサンギヤ軸172とは同一軸線上で結合されており、入力軸7aとサンギヤ軸172とが同期回転する。駆動伝達機構6の第3ギヤ61cから入力軸7aに伝達された動力は、主変速部173及び副変速部174の一方または両方により変速されて主変速部173の後述するキャリアCF1に結合されたカウンタドライブギヤ175から出力される。
主変速部173は、遊星歯車機構176と、クラッチC1と、クラッチC2と、ブレーキB2と、一方向クラッチF1とを含む。遊星歯車機構176は、サンギヤ軸172の周囲に配置され、サンギヤ軸172にクラッチC1を介して連結されたサンギヤSRと、サンギヤSRと同軸で前記軸方向にずれて配置されたサンギヤSFと、ロングピニオンギヤPLと、ショートピニオンギヤPSと、リングギヤR1と、キャリアCF1とを有する。サンギヤSR、サンギヤSF、ロングピニオンギヤPL、ショートピニオンギヤPS、リングギヤR1、キャリアCF1は回転可能である。サンギヤSR及びサンギヤSFは、それぞれサンギヤ軸172に軸受を介して回転可能に支持されている。
ロングピニオンギヤPLは、サンギヤSF及びサンギヤSRの周囲に配置されている。ショートピニオンギヤPSは、サンギヤSFの周囲に配置されている。リングギヤR1は、ロングピニオンギヤPLの周囲に配置されている。リングギヤR1は、クラッチC2を介してサンギヤ軸172に連結されている。リングギヤR1は、ブレーキB2により変速機構ケース170に固定可能である。一方向クラッチF1は、変速機構ケース170とリングギヤR1との間に設けられており、リングギヤR1の一方向の回転のみを許容し他方向の回転を阻止する。
キャリアCF1は、ショートピニオンギヤPS及びロングピニオンギヤPLの両側に配置されている。キャリアCF1は、ショートピニオンギヤPSを回転可能に支持する第1ピニオン軸T1を介して、ショートピニオンギヤPSを支持する。キャリアCF1は、ロングピニオンギヤPLを回転可能に支持する第2ピニオン軸T2を介して、ロングピニオンギヤPLを支持する。サンギヤSFは、後述する副変速部174を構成する遊星歯車機構177のキャリアCRにスプライン結合部によって同一軸線上で結合されており、キャリアCRと同期回転する。
ロングピニオンギヤPLは、サンギヤSR及びリングギヤR1に噛合する。ショートピニオンギヤPSは、ロングピニオンギヤPL及びサンギヤSFに噛合する。サンギヤSR及びリングギヤR1の一方は、クラッチC1及びクラッチC2の接続により入力要素として機能する。遊星歯車機構176は、入力要素であるサンギヤSRまたはリングギヤR1と、出力要素であるキャリアCF1との間で動力を伝達可能に構成されている。
カウンタドライブギヤ175は、デフリングギヤ8aと噛合しており、カウンタドライブギヤ175に出力される動力は、デフリングギヤ8aと連結するデファレンシャル8を介して、駆動輪9に連結された駆動軸91に伝達され駆動輪9を駆動する。
副変速部174は、遊星歯車機構177と、ブレーキB1と、ブレーキB3とを含む。遊星歯車機構177は、サンギヤ軸172の周囲に回転可能に配置されたキャリアCRと、キャリアCF2と、サンギヤ軸172に一体に設けられたサンギヤS2と、サンギヤS2の周囲に配置されたリングギヤR2と、サンギヤS2及びリングギヤR2に噛合するピニオンギヤP2とを有する。キャリアCR及びキャリアCF2は、ピニオンギヤP2の両側に配置され、ピニオンギヤP2を回転可能に支持するピニオン軸Tを介して、ピニオンギヤP2を支持する。キャリアCF2は、ブレーキB1により変速機構ケース170に固定可能である。リングギヤR2は、ブレーキB3により変速機構ケース170に固定可能である。
図5は、無段変速機を備える変速機構7を用いた場合におけるハイブリッド車両1のスケルトン図である。なお、図5に示すハイブリッド車両1は、上述したような3つのギヤによって構成された駆動伝達機構6を備えている。図5に示した変速機構7は、入力軸7aに連結された前後進切替装置271、前後進切替装置271に連結された入力軸272、入力軸272に連結された無段変速機273、無段変速機273に連結された出力軸274、及び、減速歯車装置275などを備えている。
前後進切替装置271は、遊星歯車装置271p、前進用クラッチC、及び、後進用ブレーキBを備えている。遊星歯車装置271pのサンギヤ271sは、入力軸7aに連結され、遊星歯車装置271pのサンギヤ271cは入力軸272に連結され、遊星歯車装置271pのリングギヤ271rは後進用ブレーキBを介してハウジング(不図示)に選択的に連結されている。また、サンギヤ271cとサンギヤ271sとは前進用クラッチCを介して選択的に連結される。このように構成された前後進切替装置271では、前進用クラッチCが係合されると共に後進用ブレーキBが解放されると、前進用の動力伝達経路が形成される。また、後進用ブレーキBが係合されると共に前進用クラッチCが解放されると、後進用の動力伝達経路が形成される。また、前進用クラッチC及び後進用ブレーキBが共に解放されると、前後進切替装置271は動力伝達を遮断するニュートラル状態(動力伝達遮断状態)となる。
無段変速機273は、入力軸272に設けられたプライマリプーリ276、出力軸274に設けられたセカンダリプーリ277、及び、プライマリプーリ276とセカンダリプーリ277との間に巻き掛けられた伝動ベルト278などを備えている。
プライマリプーリ276は、入力軸272に固定された固定シーブ276aと、入力軸272に対して軸回りの相対回転不能、且つ、入力軸272の軸方向に移動可能に設けられた可動シーブ276bとを備えている。また、固定シーブ276aと可動シーブ276bとの間のV溝幅を変更するためのプライマリプーリ276における推力を付与する油圧アクチュエータ(不図示)を備えている。セカンダリプーリ277は、出力軸274に固定された固定シーブ277aと、出力軸274に対して軸回りの相対回転不能、且つ、出力軸274の軸方向に移動可能に設けられた可動シーブ277bとを備えている。また、固定シーブ277aと可動シーブ277bとの間のV溝幅を変更するためのセカンダリプーリ277における推力を付与する油圧アクチュエータ(不図示)とを備えている。無段変速機273では、プライマリプーリ276及びセカンダリプーリ277のV溝幅を変化させて伝動ベルト278の掛かり径が変更され、変速比が変化させられる。
無段変速機273の出力軸274には、出力ギヤ279が一体回転するように取り付けられている。この出力ギヤ279は、減速歯車装置275のカウンタドリブンギヤ275aと噛み合っている。減速歯車装置275のカウンタドライブギヤ275bは、デファレンシャル8のデフリングギヤ8aと噛み合っている。
図1に戻って、デファレンシャル8には、変速機構7からの動力が伝達されるドライブピニオンギヤ(不図示)と噛み合うデフリングギヤ8aが連結されている。また、デファレンシャル8には、駆動軸91が接続されており、駆動軸91の軸方向両端部に一対の駆動輪9がそれぞれ取り付けられている。
実施形態に係るハイブリッド車両1は、エンジン2のみを駆動源として走行するエンジン走行モードや、モータジェネレータ4のみを駆動源として走行するモータジェネレータ走行モードや、エンジン2とモータジェネレータ4との両方を用いて走行するハイブリッド走行モード等の複数の走行モードを有しており、アクセル操作量(運転者の要求駆動力)や車速等の運転状態に応じて走行モードを切り換えて走行する。また、各走行モードで走行中にアクセル操作量がゼロのアクセルオフ状態になったときには、惰性走行(フリーラン)となり、この惰性走行時にエンジン2を停止させることによって燃費向上を図ることができる。また、惰性走行時や車両減速時などには、駆動輪9の回転力を動力伝達経路を経てモータジェネレータ4に伝達させることにより、モータジェネレータ4の回生によって発電し、その発電された電力をバッテリー(不図示)に充電する。
上述したクラッチ14は、エンジン2とモータジェネレータ4との間の動力伝達経路に設けられており、クラッチ14を繋ぐことによって、エンジン2とモータジェネレータ4との間での動力伝達が行える状態となり、エンジン2とモータジェネレータ4とを一体回転させることができる。一方で、クラッチ14を切ることによって、エンジン2とモータジェネレータ4との間での動力伝達を遮断する状態となり、エンジン2とモータジェネレータ4とを互いに独立して回転させることができる。
実施形態に係るハイブリッド車両1においては、モータジェネレータ4と駆動輪9との間の動力伝達経路が、エンジン2とモータジェネレータ4との間での動力伝達を遮断する状態のときに繋がっており、駆動輪9側からの回転力によってモータジェネレータ4の回生により発電することが可能となっている。そのため、惰性走行時においては、クラッチ14を切ることにより、惰性走行時に停止しているエンジン2で発生し得る引き摺り抵抗によって、モータジェネレータ4の回生効率が低下するのを抑制することができる。
図6は、トランスアクスル10を前記軸方向でエンジン2側から見た場合におけるトランスアクスルケース11内の各構成要素の位置関係を示す図である。トランスアクスルケース11内に形成された空間20の下部には、変速機構7やデファレンシャル8などの潤滑に用いるオイル30が貯留されており、このオイル30にモータジェネレータ4の一部が浸かっている。これにより、トランスアクスルケース11内に貯留されたオイル30とモータジェネレータ4とを接触させることによって、モータジェネレータ4の冷却を行うことができる。
また、トランスアクスルケース11内に形成された空間20の下部に貯留されたオイル30には、デフリングギヤ8aの一部が浸かっており、デフリングギヤ8aが図6中反時計回り方向に回転することによって掻き上げられたオイル30が、モータジェネレータ4に接触し得るような位置関係をもって、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとが空間20内に配置されている。
具体的には、実施形態に係るハイブリッド車両1においては、図6に示すように、モータジェネレータ4の一部と、デフリングギヤ8aの一部とが、出力軸2aの軸方向から見て重なるように(前記軸方向から見てオーバーラップするように)、前記軸方向でモータジェネレータ4よりもトルクコンバータ5側にデフリングギヤ8aを位置させて、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとが配置されている。また、空間20内において、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとの間には、デフリングギヤ8aによって掻き上げられたオイル30が、モータジェネレータ4にかかるのを遮るような壁部などの遮蔽物は設けられていない。これにより、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとの距離を前記径方向で近づけて、デフリングギヤ8aによって掻き上げられたオイル30をモータジェネレータ4にかかりやすくすることができ、モータジェネレータ4の冷却性を向上させることができる。また、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとの距離を前記径方向で近づけることができる分、トランスアクスル10の前記径方向の小型化を図ることが可能となる。
このように、実施形態に係るハイブリッド車両1においては、トランスアクスルケース11内にモータジェネレータ4を設けて、トランスアクスルケース11内に貯留されたオイル30とモータジェネレータ4とが接触し得る空間20を、トランスアクスルケース11内に形成している。そして、その空間20でオイル30とモータジェネレータ4とを接触させることによって、モータジェネレータ4を冷却している。これにより、モータジェネレータ4を冷却するため専用の冷却装置を設ける必要が無いため、その分、ハイブリッド車両1が大型化するのを抑制することができる。よって、小型化を図りつつ、モータジェネレータ4の冷却を行うことができる。
なお、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとの間に前記遮蔽物があったとしても、配管などを設けてモータジェネレータ4にオイル30をかける構成が考えられる。これに対して、実施形態に係るハイブリッド車両1のように、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとの間に前記遮蔽物が設けられていないことによって、前記配管などの構成要素を無くすことができ、その分、低コスト化を図ることが可能となる。
また、上述したように、トルクコンバータ5よりもエンジン2側にモータジェネレータ4を配置することにより、FF方式のハイブリッド車両1が備えるトランスアクスル10で採り得る多くの構成要素配置において、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとを近接させて配置することが可能となる。そのため、トルクコンバータ5よりもエンジン2側にモータジェネレータ4を配置することは、デフリングギヤ8aのオイル掻き上げによるモータジェネレータ4の冷却性の確保に有効である。
図7は、前記軸方向でモータジェネレータ4よりもエンジン2側にデフリングギヤ8aを位置させて配置した場合におけるハイブリッド車両1のスケルトン図である。図8は、図7に示すハイブリッド車両1のトランスアクスル10を前記軸方向でエンジン2側から見た場合におけるトランスアクスルケース11内の各構成要素の位置関係を示す図である。
実施形態に係るハイブリッド車両1においては、図7及び図8に示すように、前記軸方向でモータジェネレータ4よりもエンジン2側にデフリングギヤ8aを位置させて配置してもよい。このように、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとを配置した場合であっても、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとを近接させて配置することが可能となり、デフリングギヤ8aによって掻き上げられたオイル30をモータジェネレータ4にかかりやすくすることができ、モータジェネレータ4の冷却性を向上させることができる。また、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとの距離を前記径方向で近づけることができる分、トランスアクスル10の前記径方向の小型化を図ることが可能となる。
図9は、デフリングギヤ8aの径方向の延長線上に、モータジェネレータ4が位置するように、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとを配置した場合におけるハイブリッド車両1のスケルトン図である。図10は、図9に示すハイブリッド車両1のトランスアクスル10を前記軸方向でエンジン2側から見た場合におけるトランスアクスルケース11内の各構成要素の位置関係を示す図である。
実施形態に係るハイブリッド車両1においては、図9及び図10に示すように、デフリングギヤ8aの径方向の延長線上に、モータジェネレータ4が位置するように、モータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとを配置してもよい。このようにモータジェネレータ4とデフリングギヤ8aとを配置した場合には、デフリングギヤ8aによって掻き上げられたオイル30が、モータジェネレータ4によりかかりやすくなるため、モータジェネレータ4の冷却性を向上させることができる。
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
2a 出力軸
3 ダンパ
4 モータジェネレータ
4a 入力軸
4b 出力軸
5 トルクコンバータ
5a ポンプインペラ
5b タービンランナ
5c ステータ
5d カバー
5e ロックアップクラッチ
6 駆動伝達機構
6a 第1ギヤ
6b 第2ギヤ
7 変速機構
8 デファレンシャル
9 駆動輪
10 トランスアクスル
11 トランスアクスルケース
14 クラッチ
20 空間
30 オイル
61a 第1ギヤ
61b 第2ギヤ
61c 第3ギヤ
62a 第1プーリ
62b 第2プーリ
62c チェーン
91 駆動軸

Claims (1)

  1. 機関と回転機とトルクコンバータと変速機構とを備えたハイブリッド車両であって、
    前記回転機及び前記トルクコンバータは、前記機関の出力軸と同一軸線上に配置されており、
    前記変速機構は、前記機関の出力軸と異なる軸線上に配置され、
    前記回転機、前記トルクコンバータ、前記変速機構の順に前記機関の動力が伝達され
    前記回転機及び前記変速機構を収容したケースを備えており、
    前記ケース内にデフリングギヤが設けられたデファレンシャルが収容されており、
    前記回転機は、前記デフリングギヤの径方向の延長線上に配置されていることを特徴とするハイブリッド車両。
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