JP6379930B2 - リニアモータ用固定子 - Google Patents
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Description
ムービングコイル型のリニアモータでは、固定子に磁石を配置するため、リニアモータの全長が長くなるほど(可動子の移動距離が長くなるほど)、使用する磁石の量が増える。近年、希土類の価格上昇に伴い、使用する磁石量の増加は、コスト増加の原因となっていた。このような問題を解決するために、本願発明者らはコイル及び磁石を可動子に備えたムービングコイル型コア付リニアモータを提案している(特許文献2)。
図1は固定子101の構成例を示す部分破断斜視図である。固定子101(リニアモータ用固定子)は、第1固定子1、第2固定子2及び結合部3を含む。第1固定子1及び第2固定子2は磁性金属板、例えば、圧延鋼材で形成する。結合部3は磁性金属板、例えば珪素鋼板で形成する。なお、結合部3を磁性体で形成することは必須ではなく、アルミニウムやステンレス等の非磁性の材料を使用しても良い。
第1固定子1、結合部3、第2固定子2の固定は既知の固定方法、例えばボルトやナットを用いて固定すればよい。
また第1固定子1、第2固定子2、結合部3を同一の材質で形成しても良く、折り曲げ加工により平板をコの字状に折り曲げ、第1固定子1、第2固定子2、結合部3を構成しても良い。
なお本発明において、磁極片111の表面の絶縁処理は必ずしも必須ではない。後述するように、磁極片111を積層して磁極歯11を形成することで、磁極片表面の隙間や、その表面に形成される酸化皮膜などの影響で、接触抵抗により電気抵抗が大きくなるため、磁極歯11を軟磁性体のブロックで構成する場合に比べて渦電流を低減することが可能となる。
挿通しネジSは非磁性が望ましい。挿通しネジSの頭が補助磁極12の固定子101の対向面側に突出しており、挿通しネジSが磁性体であると、磁極歯11に流れるべき磁束が挿通しネジSの頭を経由して補助磁極12に多く流れる虞がある。
挿通しネジSを磁性体で形成する場合には補助磁極12から挿通しネジSの頭が突出しないように、挿通しネジSの頭の形状や固定方法を工夫すればよい。また磁極歯11と補助磁極12の段差に対して頭の突出量が相対的に小さい場合であって、頭の突出が磁束の流れに影響を及ぼさないかあるいは、影響してもリニアモータの駆動への影響が少ない場合には突出していても良い。
なお本発明において、補助磁極12の表面の絶縁処理は必ずしも必須ではない。第1補助磁極片121及び第2補助磁極片122を積層して補助磁極12を形成することで、第1補助磁極片121及び第2補助磁極片122の表面の隙間や、その表面に形成される酸化皮膜などの影響で、電気抵抗が大きくなるため、補助磁極12を軟磁性体のブロックで構成する場合に比べて渦電流を低減することが可能となる。
なお本発明において、電機子ヨーク5a、5bを構成する珪素鋼板表面の絶縁処理は必ずしも必須ではない。珪素鋼板を積層することで、軟磁性体のブロックで電機子ヨーク5a、5bを構成する場合に比べて渦電流を低減できるからである。
なお、ここで珪素鋼板の絶縁処理は必ずしも必須ではなく鋼板を積層することで渦電流を低減することは可能である。
ここで磁極歯11、磁極歯21、補助磁極12及び補助磁極22をブロックではなく積層鋼板で構成した場合に渦電流を低減できる理由は以下の様に考えられる。
珪素鋼板等の板を積層すると板面同士で接触抵抗のような電気抵抗を有する。これは板面の凹凸や軽微な酸化あるいは防錆のための油分又はかしめやリベット固定の際のわずかな歪みを起因としている。
よってブロックで形成する場合に比べて鋼板を積層する場合には渦電流は鋼板間を貫通して流れることが少なくなり、渦電流を低減することが可能となる。
さらに積極的に板面を絶縁処理することで渦電流低減効果は高まるが、これはリニアモータに要求される仕様やコストを考慮して設定すればよい。
絶縁処理は珪素鋼板の積層面の一部のみに施しても良い。また、すべての珪素鋼板に絶縁処理を施すのではなく、絶縁処理を施した珪素鋼板と絶縁処理を施していない珪素鋼板とを積層しても良い。
磁極歯11は補助磁極12とは別体にて形成することとしている。それにより、磁極歯11が直方体状であっても、図12に示すように、隣接する補助磁極12の短冊部121bを本体部12bに対して傾斜させることにより、磁極歯11をスキュー配置することが可能である。磁極歯21、補助磁極22についても、同様である。
図13は変形例1のリニアモータ用固定子101を示す部分破断斜視図である。磁極歯11及び補助磁極12の第2固定子2の対向面は面一としても良い。その場合には、磁極歯11及び補助磁極12の材料を、磁気抵抗が明らかに変わるぐらいに、異なる飽和磁化を持つものとする。例えば、磁極歯11は珪素鋼板、補助磁極12はソフトフェライト又はSMC(軟磁性複合部材:Soft Magnetic Composites)で構成する。実施の形態1のリニアモータでは、電機子ヨーク5a(5b)及び磁極歯11(21)の間の磁気抵抗、並びに電機子ヨーク5a(5b)及び補助磁極12(22)の間の磁気抵抗が異なることにより、磁束の流れに勾配が生じる。生じた勾配により、リニアモータの可動子102の進行方向が定まる。したがって、磁気抵抗の差による磁束の流れに勾配がなければ、リニアモータは動作しない。
実施の形態2に係るリニアモータ用固定子101は、磁極歯11及び磁極歯21の形状が実施の形態1と異なる。それ以外の点については、実施の形態1と同様であるので、以下の説明においては、実施の形態1と異なる点を主に説明する。図14は実施の形態2に係る固定子101を構成する磁極歯11の構成例を示す斜視図である。図14では第1固定子1に並設される磁極歯11のみを示しているが、第2固定子2に並設される磁極歯21についても同様である。
また、磁極歯11(21)、及び補助磁極12(22)は、固定子101として組立を行う前に防錆処理(塗装や樹脂モールド)を行っても良く、更に固定子101として組み立てたのちに防錆処理を行っても良い。また組立前と後において防錆処理を行っても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 磁極歯
11a 本体部
11b 張り出し部(被係合部)
111 磁極片
111a 本体部
111b 張り出し部
12 補助磁極
12a 根元部
12b 本体部
12f 凹部(係合部)
121 第1補助磁極片
121a 根元部
121b 短冊部
121c、121d 貫通孔
122 第2補助磁極片
122a 根元部
122b 短冊部
122c、122d 貫通孔
2 第2固定子
21 磁極歯
22 補助磁極
3 結合部
101 固定子
102 可動子
5a、5b 電機子ヨーク(電機子コア)
6a、6b 永久磁石
7 コイル
8 締結部
Claims (9)
- 複数の磁極歯が並設してあるリニアモータ用の固定子一対を対向配置してなるリニアモータ用固定子において、
前記磁極歯は並設方向及び対向方向に交差する方向に複数の磁性金属板を積層してなり、
隣り合う磁極歯の間には、前記対向方向に複数の磁性金属板を積層してなる補助磁極を配してあること
を特徴とするリニアモータ用固定子。 - 前記磁極歯を構成する磁性金属板及び前記補助磁極を構成する磁性金属板は、同一の材質からなり、
前記磁極歯は前記対向方向に前記補助磁極よりも突出していること
を特徴とする請求項1に記載のリニアモータ用固定子。 - 前記磁極歯を構成する磁性金属板及び前記補助磁極を構成する磁性金属板は、異なる材質からなり、
前記磁極歯及び前記補助磁極の前記対向方向の端面は面一であること
を特徴とする請求項1に記載のリニアモータ用固定子。 - 前記磁極歯を構成する磁性金属板及び前記補助磁極を構成する磁性金属板は、積層面に絶縁処理を施してあること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のリニアモータ用固定子。 - 前記磁極歯は並設方向に張り出す被係合部を有し、
前記補助磁極の前記被係合部に対応する前記対向方向の位置には、前記並設方向に窪んだ係合部が形成してあり、
該係合部及び前記被係合部を係合して、前記補助磁極及び磁極歯は固定してあること
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のリニアモータ用固定子。 - 一方の固定子の磁極歯及び他方の固定子の磁極歯は並設方向に千鳥配置としてあること
を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のリニアモータ用固定子。 - 前記磁極歯の先端面は、該並設方向に傾斜している2辺を含む四辺形状をなしていること
を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のリニアモータ用固定子。 - 前記磁極歯の先端部は、面取りされた形状としてあること
を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のリニアモータ用固定子。 - 前記磁極歯の先端面は、曲面としてあること
を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のリニアモータ用固定子。
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