JP6375915B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、電装品箱を備えた空気調和機の室内機に関する。
空気調和機には、その室内機に空調制御用の電装品箱が装備されているが、その電装品箱に搭載されたプリント基板には、火種となり得る電気部品が多く組み込まれている。このため、冷凍サイクル用に可燃性の冷媒を使用する場合、その冷媒が配管から漏れ出て電装品箱に侵入したとき、その冷媒の濃度が所定値を超えると、火災を引き起こすおそれがある。
このような火災の発生を防止するには、冷媒が電装品箱内に侵入しないように、電装品箱を密閉構造にすればよいが、これでは発熱する電気部品の放熱ができなくなる。
そこで従来では、特許文献1に記載のように、室内機に、電装品箱から外部に通じる空気流通路を形成して、電装品箱内に冷媒が侵入したときは、その空気流通路を経由して冷媒を外部に放出できるようにして、電装品箱内に残留する冷媒の濃度を所定値以下にすることが行われている。
特開平11−094291号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、特別な空気流通路を形成する必要があり、このような空気流通路が無くても、電装品箱内に侵入する冷媒の量を規制できることが望まれている。ところで、モータの配線等の配線を電装品箱内に挿通させるために、電装品箱には配線挿通部が形成されている。室内機の機種毎に電装品箱内に挿通させる配線の種類や太さが異なる場合、電装品箱の配線挿通部を配線の種類や太さ毎に形成する必要があった。配線挿通部を配線の種類を問わずに使用できるようにするには、例えば、配線挿通部を最大径の配線の線径に合わせて形成すると良い。しかしながら、この配線挿通部の大きさは固定であるため、配線挿通部に小径の配線を挿通させたときには、小径の配線と配線挿通部との間の隙間には、大径の配線と配線挿通部との間の隙間よりも大きな隙間ができ、この大きな隙間から冷媒が電装品箱内に侵入し、電装品箱内の冷媒の濃度が着火濃度に達するおそれがあった。したがって、この大きな隙間から冷媒が電装品箱内に侵入しないよう、別に冷媒侵入防止構造を備える必要があった。
本発明の目的は、大径の配線または小径の配線の各線径を問わずに、配線を電装品箱の配線挿通部に挿通させることができ、この配線挿通部を利用し、特別な冷媒侵入防止構造を設けなくても、電装品箱内に侵入する冷媒の量を規制できるようにした空気調和機の室内機を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、電装品箱と前記電装品箱に搭載されるプリント基板を備えた空気調和機の室内機において、前記電装品箱は、前記プリント基板が搭載される底板と前記底板の周囲を囲む周壁板を有する電装品箱本体と、前記電装品箱本体の前記周壁板で囲まれた空間の開放側を閉じる電装品箱蓋と、前記周壁板の内周側に前記周壁板に重ねて装着される内壁板とを備え、前記周壁板と前記内壁板には前記プリント基板に接続される、線径が小径の配線、または、前記小径の配線の線径以下の電線を先端側に備える線径が大径の配線のいずれか一方の配線を挿通させるための配線挿通部を設け、前記配線挿通部は、前記周壁板の開放側の端部から前記プリント基板に向かって切り欠いて形
成され前記大径の配線の線径に対応する幅に形成された外側スリットと、前記外側スリットにつながるように前記内壁板の開放側の端部から前記プリント基板に向かって切り欠いて形成され前記小径の配線の線径に対応する幅に形成された内側スリットを備え、前記外側スリットに挿通させるとともに前記内側スリットに前記電線を挿通させる前記大径の配線、または、前記外側スリットおよび前記内側スリットに挿通させる前記小径の配線を、前記外側スリットおよび前記内側スリットと前記電装品箱本体に装着される前記電装品箱蓋で囲み、前記外側スリットと前記電装品箱蓋と前記大径の配線との隙間、および、前記内側スリットと前記電装品箱蓋と前記小径の配線との隙間の実効直径が3mm以下になるように設定されることを特徴とする。
また、本発明は、前記内壁板は、前記周壁板の内周側に重ねて装着する代わりに、前記周壁板の内周側に前記周壁板と間隔を置いて配置され、前記周壁板と前記内壁板の間の空間を底部と前記底部の両側を囲む側壁部によって箱状に形成することを特徴とする。
また、本発明は、前記電装品箱は、前記プリント基板が搭載される底板と前記底板の周囲を囲む周壁板を有する電装品箱本体と、前記電装品箱本体の前記周壁板で囲まれた空間の開放側を閉じる電装品箱蓋と、前記周壁板の外周側に前記周壁板に重ねて装着される外周板とを備え、前記周壁板と前記外周板には前記プリント基板に接続される、線径が小径の配線、または、前記小径の配線の線径以下の電線を先端側に備える線径が大径の配線のいずれか一方の配線を挿通させるための配線挿通部を設け、前記配線挿通部は、前記外周板の開放側の端部から前記プリント基板に向かって切り欠いて形成され前記大径の配線の線径に対応する幅に形成された外側スリットと、前記外側スリットにつながるように前記周壁板の開放側の端部から前記プリント基板に向かって切り欠いて形成され前記小径の配線の線径に対応する幅に形成された内側スリットを備えることを特徴とする。
本発明によれば、線径が大径の配線または線径が小径の配線を電装品箱の配線挿通部に挿通させることができ、この配線挿通部を利用し、特別な冷媒侵入防止構造を設けなくても、電装品箱内に侵入する冷媒の量を規制することができる。
本発明の1つの実施例の空気調和機の室内機の右側部分の斜視図である。 同室内機の右部分の前面パネルの内側に組み込まれる電装品箱の分解斜視図である。 電装品箱から電装品箱蓋と表示/受信ケースと人検知センサを取り外した状態の斜視図である。 表示/受信ケースと人検知センサを取り外した電装品箱本体と電装品箱蓋の組み合わせを示す斜視図である。 電装品箱の左側面図である。 図5のA−A線の断面図である。 配線を挿通部に挿通した状態の平面図である。 配線を挿通部に挿通した状態の側面図である。 他の実施例の挿通部の断面図である。
図1に本発明の1つの実施例の空気調和機の室内機の右側部分を示す。40は熱交換器や後記する電装品箱10等の構成部分の外側を覆う前面パネルであり、熱交換器用開口部41、風向板42、ディフューザ43等が設けられる中央部分より右側の奥に、電装品箱10を収納する領域44が設けられる。45はその領域44に収納された電装品箱10のメンテナンス用の着脱自在のメンテナンス蓋、46は内側に後記する表示/受信ケース20が配置される表示/受信部、47は内側に後記する人検知センサ30が配置される人検知センサ飾り枠である。
図2に電装品箱10を分解した状態を示す。電装品箱10は、電装品箱本体11と、電装品箱蓋12と、電装品箱本体11に一体化された電源ケーブル取付部13とで構成されている。電装品箱本体11と電装品箱蓋12と電源ケーブル取付部13は、樹脂製であるが、そのうちの電装品箱10の電装品箱本体11と電装品箱蓋12には、外面に耐熱用および電磁シールド用の板金B(図6参照)が取り付けられている。そして、電源ケーブル取付部13には、前記した表示/受信ケース20が取り付けられ、さらにその表示/受信ケース20には、前記した人検知センサ30が取り付けられている。
電源ケーブル取付部13では、下側から挿入され引出口13aから上方に引き出された電源ケーブル(図示せず)をバンド13bで押さえてから、そのケーブルの先端を端子台13cに接続することで、電源ケーブルが取り付けられる。表示/受信ケース20は、電源ケーブル取付部13のフック13dと弾性片13e(図3、図4、図5参照)とに係合することで取り付けられる。この表示/受信ケース20は、電源のオン/オフや現在の運転状況等を表示するLED群と、リモコンの操作によって送信されたリモコン信号(光あるいは電波)を受信する受信器を備え、室内機の前面パネル40の表示/受信部46の裏面に配置される。人検知センサ30は室内機近傍に人がいるか否かを検知するセンサであり、人検知センサ飾り枠46の裏側に配置される。なお、これら電源ケーブル取付部13、表示/受信ケース20、人検知センサ30等については本願発明と関係がないので、これ以上の詳しい説明は省略する。
電装品箱本体11には、第1のプリント基板PWB1と第2のプリント基板PWB2が搭載される底板11fと底板11fの周囲を囲む周壁板11aが設けられている。そして、周壁板11aの左壁板11a1から電装品箱10の内側に向かって有底箱状に形成され、左壁板11a1の内周側に左壁板11a1と間隔を置いて配置される内壁板11a13を有する配線挿通箱11a12を備えている(図6、図7)。配線挿通箱11a12は、左壁板11a1と内壁板11a13との間の空間を底部11a121と底部11a121の両側を囲む側壁部11a122によって有底箱状に形成されている(図7、図8)。配線挿通箱11a12の左壁板11a1と内壁板11a13には、開放側の端部から第2のプリント基板PWB2に向かって切り欠いて形成され、例えば、モータの配線Lを挿通させるための配線挿通部11a15が設けられている。配線挿通部11a15に挿通させるモータの配線Lには、例えば、絶縁のための保護チューブL11と保護チューブL11で一部が覆われる被覆電線L12の2層構造を有する線径が大径の配線L1、または、保護チューブL11のない被覆電線L21のみを有する線径が小径の配線L2のいずれか一方の配線が用いられる(図7参照)。但し、用いられる大径の配線L1は、その被覆電線L12の線径が小径の配線L2の線径以下になっているものとする。上述の配線挿通部11a15は、左壁板11a1の開放側の端部から切り欠いて大径の配線L1の線径(保護チューブL11の外径)に対応する幅H1と高さF1に形成された外側スリット11a11と、外側スリット11a11に通じるように内壁板11a13の開放側の端部から切り欠いて小径の配線L2の線径(被覆電線L21の外径)に対応する幅H2と高さF2に形成された内側スリット11a14を備えている。この配線挿通部11a15の構造によって、外側スリット11a11と電装品箱本体11に装着される後述の電装品箱蓋12と大径の配線L1との隙間と、内側スリット11a14と電装品箱本体11に装着される後述の電装品箱蓋12と小径の配線L2との隙間がそれぞれ、所定の実効直径よりも小さくなるように形成される(図7、図8)。この所定の実効直径は、後述するように、電装品箱10内の冷媒濃度が着火濃度に達する量の冷媒が侵入しないような値に設定される。また、周壁板11aの内の下壁板11aには、電装品箱蓋12を取り付けるための舌片11a21、11a22が形成されている。
また、周壁板11aで囲まれた内部は、周壁板11aと第1縦壁板11bと第1横壁板11cと第2横壁板11dとによって、第1のプリント基板PWB1の搭載領域が区画され、さらに、壁板11aと第1縦壁板11bと第2横壁板11dと第2縦壁板11eによって第2のプリント基板PWB2の搭載領域が区画されている。そして、この第1縦壁板11bにおける第2のプリント基板PWB2が搭載された側の壁面には、マイカシートMSが貼り付けられている。このマイカシートMSは、第1のプリント基板PWB1の側と第2のプリント基板PWB2の側との間を、電気的に絶縁するためのものである。
第1のプリント基板PWB1が搭載される領域は、周壁板11aと第1縦壁板11bと第1横壁板11cと第2横壁板11dとによって、第1のプリント基板PWB1の大きさに対応した面積に区画されている。なお、第1縦壁板11bの下端と第2横壁板11dとは直接的には接触せず、そこには配線挿通用および空気流通用の空間SPが形成されている。
第1のプリント基板PWB1には、第1縦壁板11bと第1横壁板11cとの内角に近い奥隅の部分に、ブザーBZが搭載されている(図4)。このブザーBZは、室内機の表示/受信ケース20の受信器がリモコンの操作の信号を受信したときに鳴動するもので、その受信の確認用に使用されている。
電装品箱蓋12は電装品箱本体11に対応した大きさである。この電装品箱蓋12を電装品箱本体11に装着したとき、配線挿通部11a15の開放側の端部が電装品箱蓋12で閉じられ、外側スリット11a11の切り欠きの開放側と、配線挿通箱11a12の側壁板11a122の開放側の端部と、内側スリット11a14の切り欠きの開放側が覆われる。このため、配線挿通部11a15に挿通したモータの配線Lは、配線挿通箱11a12と電装品箱蓋12とで囲まれる。また、電装品箱蓋12には、電装品箱本体11の舌片11a21,11a22に係合する係合部12b,12cが形成されている。
さて、電装品箱10の電装品箱本体11を電装品箱蓋12によって閉じるに当たっては、電装品箱本体11において、あらかじめ、第1のプリント基板PWB1と第2のプリント基板PWB2に関するあらゆる配線の接続を行うが、このとき、外側スリット11a11から内側スリット11a14に向けて大径の配線L1または小径の配線L2を内部に引き込み、引き込んだ配線を第1のプリント基板PWB1に電気的に接続する(図6、図7)。大径の配線L1を内部に引き込むときには、外側スリット11a11に保護チューブL11を挿通させ、内側スリット11a14に保護チューブL11よりも先端側の被覆電線L12を挿通させる(図7(a))。小径の配線L2を内部に引き込むときには、外側スリット11a11および内側スリット11a14に被覆電線L21を挿通させる(図7(b))。そして、電装品箱蓋12を、その係合部12b,12cが電装品箱本体11の舌片11a21,11a22に係合するように位置合わせをしてから、電装品箱蓋12を電装品箱本体11にかぶせる。
以上の説明により、電装品箱本体11の周壁板11aの配線挿通部11a15には、大径の配線L1の線径(保護チューブL11の外径)に対応する幅H1と高さF1に形成された外側スリット11a11と、配線挿通箱11a12と、小径の配線L2の線径(被覆電線L21の外径)に対応する幅H2と高さF2に形成された内側スリット11a14とを備えているため、大径の配線L1または小径の配線L2のいずれのモータの配線Lを利用しても、外側スリット11a11から内側スリット11a14に向けて大径の配線L1または小径の配線L2を電装品箱10の内部に引き込むことが可能である(図6、図7、図8)。また、外側スリット11a11と内側スリット11a14を用いて大径の配線L1または小径の配線L2を挿通させ、電装品箱蓋12で電装品箱本体11を閉じたとき、外側スリット11a11と電装品箱蓋12と大径の配線L1との隙間、内側スリット11a14と電装品箱蓋12と小径の配線L2との隙間を利用し、特別な冷媒侵入防止構造を設けなくても、電装品箱10内に侵入する冷媒の量を規制し、電装品箱10内の冷媒濃度が所定値以上に上昇しないようにすることが可能である(図6、図7、図8)。
なお、本実施例では、内壁板11a13が左壁板11a1の内周側に左壁板11a1と間隔を置いて配置され、配線挿通箱11a12が左壁板11a1と内壁板11a13との間の空間を底部11a121と底部11a121の両側を囲む側壁部11a122によって有底箱状に形成されているため、外側スリット11a11と内側スリット11a14により、大径の配線L1でも小径の配線L2でも電装品箱10内部への引き込みをガイドすることが可能となる。
次に、電装品箱10内に侵入する冷媒の量を規制することができる隙間について図7および図8を用いて説明する。配線挿通部11a15と大径の配線L1との隙間は、大径の配線L1の保護チューブL11を挿通させる外側スリット11a11の幅H1と高さF1から決まり、大径の配線L1の保護チューブL11と外側スリット11a11との隙間S1になる。この隙間S1の大きさとしては、例えば、冷媒がR32のとき、実効直径Rを3mm以下にすることが望ましく、実効直径Rは、「R=4×S/K」で求められる。Sは左壁板11a1の面のうちの外側スリット11a11の面の隙間S1の面積、Kは隙間S1の面積の周囲長である。このため、隙間S1は、電装品箱10内に侵入する冷媒の濃度が所定値以上に上昇しない隙間の大きさにすることができる(図7(a)および図8(a))。
一方、配線挿通部11a15と小径の配線L2との隙間は、小径の配線L2の被覆電線L21を挿通させる内側スリット11a14の幅H2と高さF2から決まり、小径の配線L2の被覆電線L12と内側スリット11a14との隙間S2になる。この隙間S2の大きさとしては、実効直径Rを3mm以下にすることが望ましく、上述の実効直径Rの式で求められる。Sは内壁板11a13の面のうちの内側スリット11a14の面の隙間S2の面積、Kは隙間S2の面積の周囲長である。このため、隙間S2は、配線挿通箱11a12から電装品箱10内に侵入する冷媒の濃度が所定値以上に上昇しない隙間の大きさにすることができる(図7(b)および図8(b))。
このように、外側スリット11a11と電装品箱蓋12と大径の配線L1との隙間S1、内側スリット11a14と電装品箱蓋12と小径の配線L2との隙間S2を利用して、特別な冷媒侵入防止構造を設けなくても、電装品箱10内に侵入する冷媒の量を規制することが可能となる。
以上説明してきたように、冷媒配管から冷媒が漏れ出た場合であっても、外側スリット11a11および内側スリット11a14と電装品箱蓋12とモータの配線Lとの間にできる隙間を所定の実効直径以下とすることで、冷媒が電装品箱10内に入り難くなり、電装品箱10内での冷媒濃度を着火濃度以下に規制することができ、電装品箱10の防爆を実現できる。上述の隙間を所定の実効直径以下とすることについて詳細に説明すると、冷媒の性質を考慮して電装品箱10内で発生した火炎が電装品箱10の外部に延焼しない実効直径とすれば、たとえ電装品箱10内の電気部品が発火したとしても、電装品箱10外への延焼を防ぐことが可能となる。従って、上記の所定の実効直径を、この延焼を防止する実効直径と比較し、小さい方の値を所定の実効直径として、それをもとに外側スリット11a11および内側スリット11a14と電装品箱蓋12とモータの配線Lとの隙間を調整すれば、電装品箱10内への冷媒の侵入と、電装品箱10外への火炎の延焼をともに防ぐことができる。また、上述の所定の実効直径以下とした隙間を利用して、隙間を通過する空気により電装品箱10の冷却が可能となり、第1のプリント基板PWB1や第2のプリント基板PWB2に搭載した電気部品によって生じた熱の放熱を効果的に行うことも可能となる。
また、電装品箱本体11を電装品箱蓋12によって閉じたとき、電装品箱本体11の底板11fと周壁板11aの一部と第1縦壁板11bと第1横壁板11cと第2横壁板11dと電装品箱蓋12とによって、第1のプリント基板PWB1に対応したほぼ同じ大きさの空間として形成される共鳴室RESに閉じ込められる。
このため、その第1のプリント基板PWB1の奥隅に搭載されているブザーBZが鳴動したとき、そのブザーBZを囲む共鳴室RESがない場合に比べて、大きな反響音が発生する。
以上から、ブザーBZの鳴動音を大きくすることができるので、実際にブザーBZで鳴動する原音量を小さな音量にすることが可能となる。つまり、従来に比べて小さなブザーBZを使用することが可能となり、コストの低減を実現できる。
なお、ブザーBZの配置位置は、第1縦壁板11bと第1横壁板11cの内角に限らず、第1のプリント基板PWB1を囲む周壁体11aの一部、第1縦壁板11b、第1横壁板11c、第2横壁板11d等の近傍に配置すればよい。
なお、外側スリット11a11および内側スリット11a14を用いて電装品箱10内に侵入する冷媒の量を規制することができれば、本実施例に限らず、配線挿通部11a15としては、内壁板11a13を有する配線挿通箱11a12を無くす代わりに、左壁板11a1の内周側に左壁板11a1に重ねて装着される内壁板11a13を備えてもよく、左壁板11a1の開放側の端部から切り欠いて大径の配線L1の線径に対応する幅H1と高さF1に形成された外側スリット11a11と、外側スリット11a11につながるように内壁板11a13の開放側の端部から切り欠いて小径の配線L2の線径に対応する幅H2と高さF2に形成された内側スリット11a14を備えてもよい(図9(a))。また、配線挿通部11a15としては、左壁板11a1の外周側に左壁板11a1に重ねて装着される外壁板11a16を備えてもよく、左壁板11a1の開放側の端部から切り欠いて小径の配線L2の線径に対応する幅H2と高さF2に形成された内側スリット11a14と、内側スリット11a11につながるように外壁板11a16の開放側の端部から切り欠いて大径の配線L1の線径に対応する幅H1と高さF1に形成された外側スリット11a11を備えてもよい(図9(b))。また、外側スリット11a11を大径の配線L1の線径(保護チューブL11の外径)に対応する幅H1に形成し、内側スリット11a14を小径の配線L2の線径(被覆電線L21の外径)に対応する幅H2に形成してもよい。なお、外側スリット11a11を左壁板11a1の開放側の端部から切り欠いて大径の配線Lの線径に対応する幅H1と高さF1に形成するようにしたが、本実施例に限らず、少なくとも、内側スリット11a14と電装品箱蓋12と小径の配線L2との隙間により電装品箱10内に侵入する冷媒の量を規制することができればよいため、外側スリット11a11は、大径の配線L1が挿通可能な大きさに形成しても構わない。
PWB1:第1のプリント基板、PWB2:第2のプリント基板、RES:共鳴室、MS:マイカシート、BZ:ブザー、SP:空間、B:板金、L:配線、L1:大径の配線、L11:保護チューブ、L12:被覆電線、L2:小径の配線、L21:被覆電線、F1:外側スリットの高さ、F2:内側スリットの高さ、H1:外側スリットの幅、H2:内側スリットの幅、S1:外側スリットと大径の配線の保護チューブとの隙間、S2:内側スリットと小径の配線の被覆電線との隙間
10:電装品箱
11:電装品箱本体、11a:周壁板、11a1:左壁板、11a11:外側スリット、11a12:配線挿通箱、11a121:底部、11a122:側壁部、11a13:内壁板、11a14:内側スリット、11a15:配線挿通部、11a16:外壁板、11a2:下壁板、11a21,11a22:舌片、11b:第1縦壁板、11c:第1横壁板、11d:第2横壁板、11e:第2縦壁板、11f:底板
12:電装品箱蓋、12b、12c:係合部
13:電源ケーブル取付部、13a:引出口、13b:バンド、13c:端子台、13d:フック、13e:弾性片
20:表示/受信ケース
30:人検知センサ
40:前面パネル、41:熱交換器用開口部、42:風向板、43:ディフューザ、44:電装品箱収納領域、45:メンテナンス蓋、46:表示/受信部、46:人検知センサ飾り枠

Claims (3)

  1. 電装品箱と前記電装品箱に搭載されるプリント基板を備えた空気調和機の室内機において、
    前記電装品箱は、前記プリント基板が搭載される底板と前記底板の周囲を囲む周壁板を有する電装品箱本体と、前記電装品箱本体の前記周壁板で囲まれた空間の開放側を閉じる電装品箱蓋と、前記周壁板の内周側に前記周壁板に重ねて装着される内壁板とを備え、
    前記周壁板と前記内壁板には前記プリント基板に接続される、線径が小径の配線、または、前記小径の配線の線径以下の電線を先端側に備える線径が大径の配線のいずれか一方の配線を挿通させるための配線挿通部を設け、
    前記配線挿通部は、前記周壁板の開放側の端部から前記プリント基板に向かって切り欠いて形成され前記大径の配線の線径に対応する幅に形成された外側スリットと、前記外側スリットにつながるように前記内壁板の開放側の端部から前記プリント基板に向かって切り欠いて形成され前記小径の配線の線径に対応する幅に形成された内側スリットを備え、
    前記外側スリットに挿通させるとともに前記内側スリットに前記電線を挿通させる前記大径の配線、または、前記外側スリットおよび前記内側スリットに挿通させる前記小径の配線を、前記外側スリットおよび前記内側スリットと前記電装品箱本体に装着される前記電装品箱蓋で囲み、
    前記外側スリットと前記電装品箱蓋と前記大径の配線との隙間、および、前記内側スリットと前記電装品箱蓋と前記小径の配線との隙間の実効直径が3mm以下になるように設定されることを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 前記内壁板は、前記周壁板の内周側に重ねて装着する代わりに、前記周壁板の内周側に前記周壁板と間隔を置いて配置され、前記周壁板と前記内壁板の間の空間を底部と前記底部の両側を囲む側壁部によって箱状に形成することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。
  3. 電装品箱と前記電装品箱に搭載されるプリント基板を備えた空気調和機の室内機において、
    前記電装品箱は、前記プリント基板が搭載される底板と前記底板の周囲を囲む周壁板を有する電装品箱本体と、前記電装品箱本体の前記周壁板で囲まれた空間の開放側を閉じる電装品箱蓋と、前記周壁板の外周側に前記周壁板に重ねて装着される外周板とを備え、
    前記周壁板と前記外周板には前記プリント基板に接続される、線径が小径の配線、または、前記小径の配線の線径以下の電線を先端側に備える線径が大径の配線のいずれか一方の配線を挿通させるための配線挿通部を設け、
    前記配線挿通部は、前記外周板の開放側の端部から前記プリント基板に向かって切り欠いて形成され前記大径の配線の線径に対応する幅に形成された外側スリットと、前記外側スリットにつながるように前記周壁板の開放側の端部から前記プリント基板に向かって切り欠いて形成され前記小径の配線の線径に対応する幅に形成された内側スリットを備え、
    前記外側スリットに挿通させるとともに前記内側スリットに前記電線を挿通させる前記大径の配線、または、前記外側スリットおよび前記内側スリットに挿通させる前記小径の配線を、前記外側スリットおよび前記内側スリットと前記電装品箱本体に装着される前記電装品箱蓋で囲み、
    前記外側スリットと前記電装品箱蓋と前記大径の配線との隙間、および、前記内側スリットと前記電装品箱蓋と前記小径の配線との隙間の実効直径が3mm以下になるように設定されることを特徴とする空気調和機の室内機。
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