JP6375758B2 - モータ制御装置およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

モータ制御装置およびそれを用いた空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、ブラシレスDCモータの駆動を制御するモータ制御装置およびそれを用いた圧縮機を備える空気調和機に関するものである。
従来、センサレスのブラシレスDCモータは、ロータの回転位置を検出するホール素子などのセンサを備えていないため、モータの誘起電圧からロータの回転位置を検出する位置検出回路を有している。
ブラシレスDCモータは、3相(U相、V相、W相)ブリッジ接続されたインバータにより駆動される。位置検出回路は、ブラシレスDCモータのステータの各相(U相、V相、W相)の巻線のそれぞれに一端が接続された3本の抵抗の他端が互いに接続され、この接続点とグランドとの間にも別の抵抗が接続されている。位置検出回路は、この接続点の電圧である仮想中性点電圧と、基準電圧とを比較して、仮想中性点電圧のゼロクロス点(誘起電圧のゼロクロス点)を検出することにより、モータのロータ位置を検出する位置検出信号を出力している。
そして、モータの制御部は、位置検出回路からの位置検出信号に基づいてインバータをPWM制御するインバータ制御信号を生成し、インバータへ出力する。インバータの各相(U相、V相、W相)の上下アームはこのインバータ制御信号に基づいて制御され、モータへ交流電力を供給する。
この種の従来技術としては、例えば特許文献1に示すモータの位置検出運転モードなどが知られている。
特開2011−217504号公報
しかしながら、上記特許文献1の仮想中性点による位置検出での通電切換方式の場合、通電切換を行なってから次のロータの位置検出をするために通電している上下アーム間でPWMスイッチング(チョッピング)を行うアームの切り換え(いわゆる、上下アーム切換)を行っている。この上下アーム切換は、過去に位置検出したタイミングに基づく予測によって切換処理を行っている。この予測したタイミングの精度が低い場合は、上下アーム切換処理前にロータが位置検出する位置に来てしまい、PWMのスイッチングによるゼロクロス点との判別できず、その結果ロータの位置を示すゼロクロスの取りこぼしが発生する。
予測時間精度の低下を招く要因としては、モータにかかる負荷の変動やDC電圧の変動によるモータの回転数速度の変化等が考えられる。
ブラシレスDCモータでは、位置検出信号の取りこぼしが発生すると、次に位置検出できるのは最小でも1キャリア周期分(例えば、250μsec)後になる。従って、位置検出信号の取りこぼしが発生する度に通電切換が本来のタイミングから遅れていくため、適切なタイミングで通電切換が行えなくなり、ロータがステータの回転磁界と同期しなくなって脱調が発生することがある。特に、脱調が発生する確率は、モータが高回転になる程、また、位置検出信号の取りこぼし回数が多くなる程高くなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、位置検出信号の取りこぼしが発生したとしても検出遅れを最小限に止めることにより、脱調の発生を防止することができるモータ制御装置およびそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
開示のモータ制御装置は、直流電源から供給された直流電力をPWM制御により3相の交流電力に変換してブラシレスDCモータヘ供給するインバータと、前記インバータから前記ブラシレスDCモータの各相のステータ巻線に通電を行うとともに、前記ブラシレスDCモータのロータの回転によって非通電相のステータ巻線に発生する誘起電圧から前記ロータの回転位置を検出してハイレベルまたはローレベルに状態が変化する位置検出信号を出力する位置検出回路と、前記位置検出信号をもとに前記インバータを制御する制御部と、を備えたモータ制御装置において、前記制御部は、所定の期間に前記位置検出信号の立ち上がりまたは立ち下がりのエッジを検出し、そのエッジを検出したとき位置検出したと判断するエッジ検出手段と、前記インバータを制御するためのPWM信号のオン期間における前記位置検出信号を監視し、前記位置検出信号のレベルの状態の変化を検出し、その変化を検出したとき位置検出したと判断するレベル検出手段と、前記エッジ検出手段と前記レベル検出手段それぞれの位置検出の結果に基づいて前記インバータを制御するためのPWM信号を生成する制御信号生成手段と、を備えたことを特徴とするモータ制御装置である。
また、開示の空気調和機は、上述したモータ制御装置を用いた空気調和機である。
本発明によれば、位置検出信号の取りこぼしが発生しても、検出遅れを最小限に止め、脱調の発生を防止可能なモータ制御装置およびそれを用いた圧縮機を備える空気調和機を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態にかかるモータ制御装置の構成図である。 図2は、図1の位置検出回路の回路構成を示す図である。 図3は、図1の制御部の構成を示すブロック図である。 図4は、モータ制御装置のタイミングチャートの一例を示す図である。 図5は、本実施形態のモータ制御装置の上下アーム切換処理動作を示すフローチャートである。 図6は、図5の位置検出信号レベル確認用タイマ割込み設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図7は、本実施形態にかかるモータ制御装置を用いた圧縮機を備える空気調和機の構成図である。
以下に、本発明にかかるモータ制御装置およびそれを用いた圧縮機を備える空気調和機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかるモータ制御装置10の構成図であり、図2は、図1の位置検出回路16の回路構成を示す図であり、図3は、図1の制御部18の構成を示すブロック図であり、図4は、モータ制御装置10のタイミングチャートの一例を示す図である。本実施形態のモータ制御装置10は、空気調和機などに用いられる冷媒回路において冷媒を圧縮する圧縮機のロータを駆動するブラシレスDCモータMを制御するものとして説明するが、必ずしもこれに限定されない。
図1に示すように、モータ制御装置10は、空気調和機の圧縮機の3相4極のブラシレスDCモータMを矩形波通電方式でセンサレス駆動するもので、商用電源Eの交流電源を直流電源に変換するAC/DC変換回路12(整流回路)と、インバータ14と、ロータの位置検出を行なう位置検出回路16と、インバータを制御する制御部18とを有するものである。
インバータ14は、半導体スイッチング素子(トランジスタ)14a〜14fが3相(U相、V相、W相)ブリッジ接続されており、かつ、各々のトランジスタには並列にダイオード14g〜14lが接続されている。ブラシレスDCモータMは固定子であるステータと回転子であるロータを有し、インバータ14により駆動される。
位置検出回路16は、ブラシレスDCモータMの誘起電圧から図示しないロータの回転位置を検出するもので、図2に示すように、抵抗16b〜16gおよびコンパレータ16aを備えている。抵抗16b〜16dそれぞれの一端は、ブラシレスDCモータMのステータの各相の巻線に接続され、各抵抗16b〜16dの他端が互いに接続されている。抵抗16b〜16dの接続点とグランドとの間には抵抗16gが接続され、抵抗16b〜16dと抵抗16gの接続点がコンパレータ16aの非反転入力端子に接続されている。以下、抵抗16b〜16dと抵抗16g接続点の電圧を、仮想中性点電圧という。また、AC/DC変換回路12の正極Pと負極Nとの間に抵抗16eと抵抗16fが直列に接続され、抵抗16eと抵抗16fでPN間の電圧Vdcを分圧した電圧が基準電圧として、コンパレータ16aの反転入力端子に供給される。この基準電圧は、印加電圧Vdcの1/2になるように設定される。コンパレータ16aは、仮想中性点電圧と基準電圧とを比較することにより、仮想中性点電圧のゼロクロス点(すなわち、誘起電圧のゼロクロス点)を検出し、モータMのロータの位置を検出(以下、位置検出という)するための位置検出信号を出力する。図2では、仮想中性点電圧が印加電圧Vdcの1/2より高いとハイレベル(H)を出力し、基準電圧Vdcの1/2より低いとローレベル(L)を出力する。また、ゼロクロスを検出したとき位置検出信号はH→L、又はL→Hと変化する。
制御部18は、図1に示すように、位置検出回路16からの位置検出信号に基づいてインバータ制御信号を生成してインバータ14に出力する。インバータ14のU相上アーム(14a、14g)、V相上アーム(14c、14i)、W相上アーム(14e、14k)、U相下アーム(14b、14h)、V相下アーム(14d、14j)、W相下アーム(14f、14l)はこのインバータ制御信号に基づいてスイッチング(チョッピング)される。
制御部18は、図3に示すように、エッジ検出部18a、レベル検出部18b、制御信号生成部18c、記憶部18dとタイマ部18eを備えている。エッジ検出部18aは、位置検出回路16から出力される位置検出信号のレベルがロー(L)レベルからハイ(H)レベルまたは、ハイ(H)レベルからロー(L)レベルに状態が変化する際の立ち上がりまたは立ち下がりのエッジを検出し、そのエッジを検出したとき位置検出したと判断して位置信号を出力するエッジ検出手段である。レベル検出部18bは、インバータを制御するためのPWM信号のオン期間における位置検出回路16から出力される位置検出信号のレベルがロー(L)レベルからハイ(H)レベルまたは、ハイ(H)レベルからロー(L)レベルに状態の変化を検出し、その変化を検出したとき位置検出したと判断して位置信号を出力するレベル検出手段である。制御信号生成部18cは、エッジ検出部18aまたはレベル検出部18bから出力される位置信号に基づきインバータを制御するためのアーム切換えとPWM信号を生成する制御信号生成手段である。また、制御信号生成部18cは、レベル検出部18bが位置検出信号のレベルを検出するタイミング即ち、インバータを制御するためのPWM信号のオン期間であることをレベル検出部18bに伝達する。記憶部18dは、計測した位置検出の時間(時刻)や次回の位置検出するタイミングを予測する際の演算式を記憶する。タイマ部18eは、位置検出時間の計測やタイマ割込み時間等を設定するためのものである。
制御部18は、ロータの位置検出を確実に行うために前回の位置検出から今回の位置検出までの時間を基に次回の位置検出のタイミングを予測する。実際には、この予測する次回の位置検出のタイミングは、1回転先の同区間の位置検出のタイミングである。これは、圧縮機の1回転中の各区間で負荷が規則的に変動することを利用している。位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスは、例えばロータが4極のモータの場合、ロータの1回転(機械角で360度、電気角で720度)で12回出力され、この位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスを基に1回転を12の区間に分けることができる。制御部18は、その予測した位置検出のタイミング(電気角60度に相当)に基づいてインバータ14の通電している上下アームの間でPWMスイッチング(チョッピング)を行うアームを切換える上下アーム切換処理を行うタイミング(電気角60度の手前例えば電気角45度)を設定する。上下アーム切換処理後の最初に検出した位置検出に基づいてブラシレスDCモータMのステータ巻線の通電を切り換えるためのインバータの制御信号を生成する。
ブラシレスDCモータMの駆動制御は、図4のタイミングチャートに示すように行われている。図4の上から順に、(a)位置検出回路16の仮想中性点におけるモータMの誘起電圧の波形、(b)位置検出回路16の出力波形、(c)位置検出及び通電相切換処理タイミング、(d)インバータの上下アーム切換処理タイミング、(e)U相上アームの駆動信号波形、(f)V相上アームの駆動信号波形、(g)W相上アームの駆動信号波形、(h)U相下アームの駆動信号波形、(i)V相下アームの駆動信号波形、(j)W相下アームの駆動信号波形、および、(k)12区間のうち10〜3区間までの区間番号をそれぞれ示してある。
図4(a)は、図2に示す位置検出回路の仮想中性点におけるブラシレスDCモータMの誘起電圧の波形であり、その電圧値は、各相の電圧の和を3で割った値となる。従って、3相のうち1相はVdc、1相はゼロボルト、残り1相は誘起電圧が発生し、その電圧範囲はゼロからVdcまでとなるため、最大電圧は2Vdc/3、最小電圧はVdc/3となる。また、図4(a)に示す還流区間とは、通電相を切り換えた際に発生する逆起電力によってダイオード(図1の14g〜14l)に還流電流が流れる区間のことをいう。そして、このように構成されたモータ制御装置10は、図4(a)で示すようにこの仮想中性点における誘起電圧がVdc/2を横切るタイミング、即ち誘起電圧のゼロクロス点をロータの位置検出したタイミングでブラシレスDCモータMの通電相を切り換える(図4(c)参照)。また、仮想中性点における誘起電圧が時間とともに上昇する方向にあるときを立上り誘起電圧とし、例えば、図4の区間11の上下アーム切換処理後から通電相切換までの誘起電圧である。この立上り誘起電圧のゼロクロス点を検出するときは上側アームで(図4(e)参照)PWMのスイッチングを行う。また、誘起電圧が時間とともに下降する方向にあるときを立下り誘起電圧とし、例えば、図4の区間10の上下アーム切換処理後から通電相切換までの誘起電圧である。この立下り誘起電圧のゼロクロス点を検出するときは下側アームで(図4(i)参照)PWMのスイッチングを行なうようにして位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスを検出する。
なお、図4(a)のように誘起電圧のゼロクロス点は、ロータの位置検出を示す誘起電圧のゼロクロス以外にPWMのスイッチングによって生じる誘起電圧のゼロクロスがある。位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスのタイミングは、図4(b)の位置検出信号が図4(d)のアーム切換処理後のローレベル(L)からハイレベル(H)、またはハイレベル(H)からローレベル(L)に切り換わるエッジのタイミングであるのに対し、PWMのスイッチングによって生じるゼロクロスは、図4(c)の通電相切換処理後から図4(d)のアーム切換処理前の間に生じる誘起電圧のゼロクロスであり、図4(b)に示すように位置検出信号は還流区間後の仮想中性点電圧がPWMのスイッチングにより常にハイとローを繰り返すため位置検出を示す誘起電圧のゼロクロス点として誤検出してしまうことになる。そこで、制御部18は位置検出回路16がこの通電相切換処理後からアーム切換処理前の間に生じる誘起電圧のゼロクロスを検出しても、マスク処理することで位置検出回路16からの信号を受け付けしないようにしている。そして、ロータの位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスを検出して通電相切換後、次の位置検出を示す誘起電圧のゼロクロス点が来る前にPWMのスイッチングをする相の上側アームと下側アームを切り換えるアーム切換処理を行う。例えば、図4の区間10であれば、通電しているU相上アームとV相下アームの間でPWMスイッチングをしているU相上アームからV相下アームにPWMスイッチングを行うアームを切り換えることで、立下りの位置検出を示す誘起電圧のゼロクロス点を検出することが可能となる。
このようにロータの位置検出は、図4(a)に示す上下アーム切換処理後の仮想中性点における誘起電圧が基準電圧Vdcの1/2の電圧を横切ることによって位置検出回路16から出力される位置検出信号のレベルが、ハイレベル(H)からローレベル(L)、またはローレベル(L)からハイレベル(H)に切り換わる際のエッジ(図4(b)を参照)をエッジ検出部18aで検出したタイミングとしている。ただし、このロータの位置検出を示すタイミングが上下アーム切換処理前にあると制御部18のマスク処理によって検出できなかったり、またはエッジ検出部18aがこの位置検出信号のエッジを取りこぼしたりする場合がある。このため、第1の実施形態にかかるモータ制御装置10は、位置検出信号のエッジ検出に加えて、位置検出回路16から出力される位置検出信号のレベル(ハイ(H)・ロー(L))によって位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスの有無を検出するレベル検出部18bを備えることで、エッジ検出部18aが位置検出回路16から出力される位置検出信号のエッジを取りこぼしたとしても、レベル検出部18bで位置検出することで位置検出の遅れを最小限にできるものである。以下、図5および図6のフローチャートを用いて、第1の実施形態にかかる動作を説明する。
図5は、本実施形態のモータ制御装置の外部割込みによる位置検出割込み設定処理動作を示すフローチャートであり、図6は、図5の位置検出信号レベル確認用タイマ割込み設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。図5に示すように、制御部18の制御信号生成部18cは次に検出される位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスを検出するために上下アームのPWMのスイッチングを切換える上下アーム切換処理を行う(ステップS1)。そして、外部割込みによる位置検出割込み設定処理を行うことにより(ステップS2)、エッジ検出部18aが上下アーム切換処理後の位置検出回路16から出力される位置検出信号がハイレベル(H)からローレベル(L)、またはローレベル(L)からハイレベル(H)に反転したときのエッジを検出し、そのエッジを検出したとき位置検出したと判断して位置信号を制御信号生成部18cに出力し、その位置信号を受けた制御信号生成部18cは通電相の切換えを行う。
これと並行して、本実施形態にかかるモータ制御装置10では、位置検出信号レベル確認用タイマ割込み設定処理が行われる(ステップS3)。この位置検出信号レベル確認用タイマ割込み設定処理のサブルーチンは、図6に示す。つまり、本実施形態かかるモータ制御装置の制御部18は、図3および図6に示すように、次のロータの位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスを位置検出回路16から出力される位置検出信号のエッジ方向が立ち上がりか立ち下がりかを判断する(ステップS31)。この判断する方法としては、上下アーム切換処理した後、仮想中性点における誘起電圧が時間とともに上昇する方向にあるときを立上り誘起電圧とし、位置検出回路16で出力される位置検出信号がローレベル(L)となり、エッジ方向は立上りと判断し、逆に、仮想中性点における誘起電圧が時間とともに下降する方向にあるときを立下り誘起電圧とし、位置検出回路16で出力される位置検出信号がハイレベル(H)となり、エッジ方向は立下りと判断する。即ち、上下アーム切換処理後の制御信号生成部18cで生成されたインバータ制御信号によるPWMのスイッチングするアームが上アームの場合には立上り方向で、下アームの場合には立ち下がり方向となる。制御信号生成部18cは、検出エッジが立ち上がり方向であると判断すると(ステップS31でYes)、レベル検出部18bは制御信号生成部18cで生成されたインバータ制御信号でPWMのスイッチング信号がハイレベル即ちオン期間における位置検出回路16から出力される位置検出信号のレベル(ハイ(H)・ロー(L))により位置検出を示すゼロクロスの有無を検出する(ステップS32)。位置検出信号のレベルがハイレベル(H)の場合は(ステップS32でYes)、位置検出を示すゼロクロスがあったと判断し、その結果を制御信号生成部18cに伝達して通電相の切換えを行なう位置検出処理(ステップS34)を行って、図5のメインルーチンに戻る。
ステップS32において、レベル検出部18bは位置検出信号のレベルがローレベル(L)を検出すると(ステップS32でNo)、位置検出を示す誘起電圧のゼロクロスがないと判断され、制御信号生成部18cにより位置検出信号レベル確認用タイマ割込み設定を行う(ステップS33)。この位置検出信号レベル確認用タイマ割込み設定は、再度タイマ割込み時間を設定し、所定時間後にタイマ割込みを行いレベル検出部18bで位置検出信号のレベル(ハイ(H)・ロー(L))により位置検出を再検出するものである。
このように、位置検出をステップS2の位置検出信号のエッジをエッジ検出部18aで検出する以外に、レベル検出部18bで定期的に位置検出信号のレベルの状態の変化を監視することにより、仮にエッジ検出部18aが位置検出信号のエッジを取りこぼしたとしても、レベル検出部18bで位置検出信号のハイ(H)レベル・ロー(L)レベルの状態を確認することで位置検出を示すゼロクロスがあったか否かが確認できるため、これを用いてモータ制御を行なうことでロータの位置検出遅れを最小限に止めることが可能となり、脱調の発生を防止することができる。
また、本実施形態かかるモータ制御装置の制御部18は、図6のステップS31において、次に検出される検出エッジが立ち上がり方向でないと判断すると(ステップS31でNo)、レベル検出部18bで検出した位置検出信号レベルがローレベル(L)か否かを判定する(ステップS35)。位置検出信号レベルがローレベル(L)の場合は(ステップS35でYes)、位置検出を示すゼロクロスがあったと判断し、通電相を切換えるための位置検出処理(ステップS34)を行って、図5のメインルーチンに戻る。
ステップS35において、レベル検出部18bは、位置検出信号のレベルがハイレベル(H)を検出すると(ステップS35でNo)、位置検出を示すゼロクロスがないと判断し、制御信号生成部18cにより位置検出信号レベル確認用タイマ割込み設定を行う(ステップS36)。この位置検出信号レベル確認用タイマ割込み設定は、再度タイマ割込み時間を設定し、所定時間後にタイマ割込みを行い位置検出信号のハイレベル(H)・ローレベル(L)により位置検出を再検出するものである。
この場合も、位置検出信号のエッジをエッジ検出部18aで検出する以外に、定期的にレベル検出部18bで位置検出信号のレベルの状態の変化を監視することにより、仮にエッジ検出部18aで位置検出信号のエッジを取りこぼしたとしても、レベル検出部18bで位置検出を示すゼロクロスの有無を検出できるため、これを用いてモータ制御を行なうことでロータの検出遅れを最小限に止めることが可能となり、脱調の発生を防止することができる。
上記した制御部18の制御信号生成部18cで行うタイマ割込み設定は、図3に示すタイマ部18eで設定されるが、ここでは一定の時間ではなく、例えば電気角5度後というように、電気角に応じた時間設定によりタイマ割込みを設定するようにする。
(第2の実施形態)
図7は、本実施形態にかかるモータ制御装置を用いた圧縮機を備える空気調和機の構成図である。第2の実施形態では、図7で示すように、第1の実施形態にかかるモータ制御装置10を空気調和機の圧縮機20のロータを回転させるブラシレスDCモータの制御装置として用いている。このモータ制御装置10は、空気調和機の室外機30に備えられ、圧縮機20を駆動制御するものである。圧縮機20は、四方弁34、室外熱交換器32、膨張弁36、室内機40、室内熱交換器42およびこれらを接続する冷媒配管38とともに冷媒回路を構成している。図1は、図7におけるモータ制御装置10のブロック図であり、商用電源Eの交流電源を直流電源に変換するためのAC/DC変換回路12と、インバータ14と、位置検出回路16と、制御部18とを有しており、ブラシレスDCモータMを備える圧縮機20を駆動制御する。
このように、本発明の実施の形態にかかるモータ制御装置は、ロータの回転位置を検出するために、従来の位置検出信号の立ち上がりまたは立ち下がりのエッジの有無を検出するエッジ検出部18aの他に、インバータ制御信号の中のPWM信号のオン期間における位置検出信号のレベルを監視し、レベル変化の有無により位置検出するレベル検出部18bを備えることで、従来のエッジ検出部18aで位置検出をとりこぼしたとしても、検出遅れを最小限に止めることが可能となり、モータの脱調の発生を防止することができる。
10 モータ制御装置
12 AC/DC変換回路(整流回路)
14 インバータ
14a〜14f スイッチング素子(トランジスタ)
14g〜14l ダイオード
16 位置検出回路
16a コンパレータ
16b〜16g 抵抗
18 制御部
18a エッジ検出部(エッジ検出手段)
18b レベル検出部(レベル検出手段)
18c 制御信号生成部(制御信号生成手段)
18d 記憶部
18e タイマ部
20 圧縮機
30 室外機
32 室外熱交換器
34 四方弁
36 膨張弁
40 室内機
42 室内熱交換器
M ブラシレスDCモータ
E 商用電源

Claims (2)

  1. 直流電源から供給された直流電力をPWM制御により3相の交流電力に変換してブラシレスDCモータヘ供給するインバータと、
    前記インバータから前記ブラシレスDCモータの各相のステータ巻線に通電を行うとともに、前記ブラシレスDCモータのロータの回転によって非通電相のステータ巻線に発生する誘起電圧から前記ロータの回転位置を検出してハイまたはローレベルに状態が変化する位置検出信号を出力する位置検出回路と、
    前記位置検出信号をもとに前記インバータを制御する制御部と、
    を備えたモータ制御装置において、
    前記制御部は、所定の期間に前記位置検出信号の立ち上がりまたは立ち下がりのエッジを検出し、そのエッジを検出したとき位置検出したと判断するエッジ検出手段と、
    前記インバータを制御するためのPWM信号のオン期間における前記位置検出信号を監視し、前記位置検出信号のレベルが前記ローレベルから前記ハイレベルに変化する第一状態、及び、前記ハイレベルから前記ローレベルに変化する第二状態の検出を試み、前記第一状態または前記第二状態を検出したとき位置検出したと判断するレベル検出手段と、
    前記エッジ検出手段と前記レベル検出手段それぞれの位置検出の結果に基づいて前記インバータを制御するためのPWM信号を生成する制御信号生成手段と、
    を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置を用いた空気調和機。
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