JP6375513B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の調理コースを備えた加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、白米、玄米、おかゆ、おこわ等の各種炊飯メニューを備え、液晶表示部と、コース選択スイッチと、炊飯スイッチと、を配設した操作パネルを有し、待機画面においてコース選択スイッチからの入力があると、コースメニュー選択画面へと遷移し、前記選択画面において調理コースの選択を可能としている(例えば、特許文献1)。
特開2007−50039号公報
しかしながら、従来の構成では、調理コースの設定を変更せずにユーザーが調理を開始させることが可能であるため、調理物の状態またはユーザーが期待する調理結果と、ユーザーが調理コースの変更をせずに調理を開始したときの調理コースとが必ずしも一致せず、ユーザー意図した加熱調理とならずに調理を失敗したり食味が低下したりする可能性があるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、調理物の状態またはユーザーが期待する調理結果に適した調理コースが確実に設定されるようにすることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、複数の調理コースと、少なくとも前記調理コースの一部を選択するためのコース選択肢と、前記コース選択肢の選択状態を表示する表示部と、前記選択状態の変更を指示操作する変更操作部と、選択された前記コース選択肢に対応する調理コースに応じた調理の開始を指示操作する開始操作部と、前記変更操作部と前記開始操作部からの指示操作を入力して前記表示部に前記選択状態を表示させる制御部と、を備え、前記制御部は、商用電源からの電力が供給されると、所定のまたは最後に選択された前記選択状態を前記表示部に表示させるとともに、前記変更操作部の操作により前記選択状態を変更可能とした初期設定モードに移行し、前記初期設定モードの間は前記開始操作部から指示操作が入力されても調理を開始しないようにしたものである。
これによって、ユーザーは商用電源を投入すると調理を開始する前に調理メニューを選択する初期設定モードを経由することとなる。
本発明により、調理物の状態、またはユーザーが期待する調理結果に適した調理コースが確実に設定されるようになる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の断面図 本発明の実施の形態1における操作パネルを示す図 本発明の実施の形態1における制御ユニットのブロック図 本発明の実施の形態1における電源投入時の動作フローチャート 本発明の実施の形態1における挨拶画面の表示例を示す図 本発明の実施の形態1における初期設定案内画面の表示例を示す図 本発明の実施の形態1における初期設定モードの調理コースの選択状態を示す図 本発明の実施の形態1における待機画面の表示例を示す図
第1の発明は、複数の調理コースと、少なくとも前記調理コースの一部を選択するためのコース選択肢と、前記コース選択肢の選択状態を表示する表示部と、前記選択状態の変更を指示操作する変更操作部と、
選択された前記コース選択肢に対応する前記調理コースに応じた調理の開始を指示操作する開始操作部と、前記変更操作部と前記開始操作部からの指示操作を入力して前記表示部に前記選択状態を表示させる制御部と、を備え、前記制御部は、商用電源からの電力が供給されると、所定のまたは最後に選択された前記選択状態を前記表示部に表示させるとともに、前記変更操作部の操作により前記選択状態を変更可能とした初期設定モードに移行し、前記初期設定モードの間は前記開始操作部から指示操作が入力されても調理を開始しないようにした。これにより、ユーザーは商用電源を投入して調理を開始する前に必ず調理コースを選択することとなり、例えば、長時間使用しないために商用電源に接続していなかった場合や、加熱調理器を他のユーザーへ貸与、贈与した場合など、前回の調理コースの選択状態をユーザーが覚えていなかったりまたは知らなかったりする可能性が高い場合に、ユーザーが調理コースを選択する操作をすることがないままユーザーの意図に反する調理コースの設定で調理が開始されることを防ぐことができ、ユーザーまたは調理物に対して不適切な加熱調理となる可能性を低減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の初期設定モードにおいて、前記制御部は、前記選択状態を変更する操作方法を示す表示を前記表示部へ表示するようにした。これにより、商用電源を投入後にコース選択肢を選択する必要があることをユーザーに知らしめることができ、コース選択肢を選択する操作方法を分かりやすく表示することでユーザーに抵抗感を感じさせずにコース選択肢の選択を促すことができ、商用電源の投入後すぐに忘れずにコース選択肢の選択操作をしてもらえる可能性を高めることができる。
第3の発明は、複数の調理コースと、少なくとも前記調理コースの一部を選択するためのコース選択肢と、前記コース選択肢の選択状態を表示する表示部と、前記選択状態の変更を指示操作する変更操作部と、選択された前記コース選択肢に対応する調理コースに応じた調理の開始を指示操作する開始操作部と、前記変更操作部と前記開始操作部からの指示操作を入力して前記表示部に前記選択状態を表示させる制御部と、を備え、前記制御部は、商用電源からの電力が供給されると、所定のまたは最後に選択された前記選択状態を前記表示部に表示させるとともに、前記制御部は、前記変更操作部の操作により前記選択状態を変更可能とした初期設定モードに初回移行し、前記初期設定モードの間は前記開始操作部から指示操作が入力されても調理を開始しないようにするとともに、前記制御部は、初回設定を終了すると、以後は前記初期設定モードを終了したことがあることを判別し、一旦商用電源からの電力の供給が停止した後に再度商用電源からの電力が供給されても、前記初期設定モードへ移行しないようにした。これにより、ユーザーは加熱調理器を最初に使用する時にだけコース選択肢の選択操作を行えば、次回以降に商用電源からの電力を供給した時には、コース選択肢の選択操作を行わなくてもユーザーが所望している可能性の高い調理コースにてすぐに調理を開始することができ、例えば新米、古米などの季節に応じた設定、大袋で購入した銘柄米を使い切るまでの期間に応じた設定、または調理を省電力にて行うか食味優先で行うかのお好みの設定など、同じ設定を継続的に使用するような場合に、毎回の設定操作や一時的に調理物を変えて調理した場合などに元の調理コースを設定しなおす操作を省くことができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記複数の調理コースは、食材を調理することとは目的の異なる非調理コースを有し、前記コース選択肢は前記非調理コースを含まないようにした。これにより、調理する際に選択することがない調理コースを商用電源投入時のコース選択肢として表示しないかまたは表示したとしても選択できないようにすることができ、コース選択肢の選択操作を簡略化することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施の形
態は、本発明の技術的思想を具体的に実現するための加熱調理器を例示するものであって、本発明をこの加熱調理器に特定することを意図するものではなく、特許請求に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の断面図を示すものである。図1において、本体1は鍋2を着脱自在に収納する。底誘導加熱コイル4は、鍋2の底部近傍に設けられ、鍋2を誘導加熱して加熱調理を行う。底センサー5は、鍋2の底面中央に接触して設けられ、鍋2の底面の温度を検知し、制御ユニット9へ温度情報を送る。制御ユニット9は底センサー5の温度情報により、底誘導加熱コイル4の通電量を制御し、鍋2の加熱量を可変することで鍋2の温度を調理物に適した温度に制御するように構成している。本体1の上部は、本体1の後部のヒンジ部7に設けたヒンジ軸8にて軸支した開閉自在な蓋3で覆っている。蓋3の上部には図2に示すような操作パネル6が設けられている。
図2は、本発明の第1の実施の形態における操作パネルを示す図である。操作パネル6には、十分に広く大きな表示面積をもつ表示部10が設けられ、その周囲には、決定/機能スイッチ11a、下スイッチ11b、上スイッチ11c、取消/切スイッチ11d、予約スイッチ11e、炊飯スイッチ11f、お米スイッチ11g、炊き方スイッチ11h、スチーム保温/再加熱スイッチ11i等の各種操作スイッチが配設されている。
操作パネル6の下方には、制御ユニット9が設けられている。
図3は、本発明の第1の実施の形態における制御ユニット9のブロック図である。制御ユニット9は、マイクロコンピュータなどの電気回路部品で構成される制御部12と、商用電源から供給される電力を制御部12に供給する駆動電源14、駆動電源14から電力が供給されないときに制御部12に電力を供給する蓄電池などで構成されたバックアップ電源13で構成され、表示部10は制御部12に接続されるとともに合成樹脂製のホルダーを介して制御部12と一体となるように設置されている。制御部12には、各入力スイッチ11a〜11iから入力されたユーザーの指示操作に応じて表示部10へ適切な表示を行うとともに調理コースの選択を行い、選択された調理コースに対応した加熱パターンによる調理制御を行うようにしている。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における電源投入時の動作フローチャートである。
まず、制御部12は、商用電源から電力が供給されると、ステップS1において、挨拶画面を表示部10へ表示してステップS2へ進む。図5は挨拶画面の表示例を示す図である。図5では、現在時刻を表示するとともに、現在時刻の時間帯に応じた挨拶語と時間帯を示す記号を表示している。例えば現在時刻が夜の時間帯であれば「おはようございます」の挨拶語の代わりに「こんばんは」の挨拶語を表示し、「太陽」の記号の代わりに「三日月」の記号を表示する。
ステップS2では、計時を行い、3秒経過するとステップS3へ進む。
ステップS3では、以前に制御部12が初期設定モードを終了したことがあるか否かを判別し、初期設定モードを終了したことがない場合は、ステップS4以降の初期設定モードへ進み、初期設定モードを終了したことがある場合はステップS12へ進む。なお、以前に初期設定モードを終了したことがあるか否かを判別するためには、初期設定モードを
終了する際に終了フラグまたはそれに相当する履歴情報を記憶する必要があるが、不揮発性のメモリに記憶するようにしても良いし、本実施の形態においてはバックアップ電源13を備えているので、RAMへの記録であっても商用電源からの電力供給が途絶えたとしても記憶が消えることはない。
ステップS4では、初期設定案内画面を表示部10へ表示してステップS5へ進む。図6は初期設定案内画面の表示例を示す図である。図6では、「お買い上げありがとうございます。」と表示しているが、初期設定案内画面は通常は商品購入後の最初に商用電源を投入したときに表示されることから商品購入に対する感謝の言葉を表示してユーザーの注意を引いている。また、「エコ炊飯に設定されています。」の表示については、ユーザーが継続的に設定したいと思う調理コースの設定として表示されている「エコ炊飯」を変更するかどうかを予め意識して検討してもらい、以降のステップに意識を向ける効果がある。これらの表示により、この時点でユーザーが加熱調理器から離れてしまうことを防ぐことができる。
ステップS5では、計時を行い、4秒経過するとステップS6へ進む。
ステップS6では、調理コースを設定するコース選択肢の選択状態と、操作ガイドと、を表示部10へ表示しステップS7へ進む。図7は初期設定モードの調理コースの選択状態を示す図である。図7(a)はステップS6で表示部10に表示する画面であり、図6の表示で示されていた「エコ炊飯」が選択されている状態を示している。
ステップS7では、上スイッチ11cが操作されたか否かを判断し、操作されていればステップS8へ進み、操作されていなければステップS9へ進む。
ステップS8では、上スイッチ11cが操作されたと判断したので、選択中の調理コースの1つ上の調理コースを選択する。但し、選択可能なコース選択肢の最も上のコース選択肢を選択している状態では、その上のコース選択肢が無いので、最も下のコース選択肢を選択するようにしている。こうすることでコース選択肢が多数ある場合にも最も上のコースから最も下のコースまでスイッチ操作が1つのみで移動できるので、選択操作が簡単になる。本実施の形態においては、図7(a)および図7(b)のようにコース選択肢は「エコ炊飯」と「銀シャリ」の2つのみであり、最も上のコース選択肢である「エコ炊飯」が選択されている場合に上スイッチ11cを操作すると、最も下のコース選択肢である「銀シャリ」の調理コースが選択され、ステップS7へ移行する。
一方、ステップS7において上スイッチ11cが操作されていなかった場合に移行したステップS9では、下スイッチ11bが操作されたか否かを判断し、操作されていればステップS10へ進み、操作されていなければステップS11へ進む。
ステップS10では、下スイッチ11bが操作されたと判断したので、選択中の調理コースの1つ下の調理コースを選択する。但し、選択可能なコース選択肢の最も下のコース選択肢を選択している状態では、その下のコース選択肢が無いので、最も上のコース選択肢を選択するようにしている。こうすることでコース選択肢が多数ある場合にも最も下のコースから最も上のコースまでスイッチ操作が1つのみで移動できるので、選択操作が簡単になる。本実施の形態においては、図7(b)のように最も下のコース選択肢である「銀シャリ」が選択されている場合に下スイッチ11bを操作すると、最も上のコース選択肢である「エコ炊飯」の調理コースが選択され、ステップS7へ移行する。
一方、ステップS9において下スイッチ11bが操作されていなかった場合に移行したステップS11では、決定/機能スイッチ11aが操作されたか否かを判断し、操作され
ていればステップS12の待機モードへ進み、操作されていなければステップS7へ移行して再度各スイッチの操作状態を確認する。このように、本実施の形態において、ステップS4からステップS11までの初期設定モードでは、上スイッチ11c、下スイッチ11b、および決定/機能スイッチ11aの操作のみが有効としており、それ以外の各スイッチの操作は受け付けないようにしている。これにより、初期設定モードにおいてユーザーに意識的に調理コースを選択操作するよう促すことができ、無意識に炊飯スイッチ11fを操作してユーザーの意図とは異なる調理コースでの調理を開始してしまわないようにできる。
ステップS12では、制御部12は初期設定モードを終了したという条件を記憶し、現在選択されている調理コースと現在時刻で構成する待機画面を表示部10へ表示し、炊飯スイッチ11fからの入力を待機する。図8は待機画面の表示例を示す図である。図8(a)は調理コースに「エコ炊飯」が選択されたときの待機画面の例であり、図8(b)は調理コースに「銀シャリ」が選択されたときの待機画面の例である。
なお、本実施の形態の初期設定モードにおいて、コース選択肢としている「エコ炊飯」と「銀シャリ」は、炊飯調理において、低消費電力と食味とどちらを優先して調理を行うかを選択する調理コースの1つで、「エコ炊飯」を選択するとできるだけ消費電力量が少なくなることを優先して調理するように加熱動作し、「銀シャリ」を選択するとできるだけ食味を良くすることを優先して調理するように加熱動作する。調理コースには他にも別の系列のコース選択肢として、「ふつう」、「かため」、「やわらか」などの選択肢を有する「かたさ炊き分け」や、「あきたこまち」、「コシヒカリ」、「ひとめぼれ」などの選択肢を有する「銘柄炊き分け」などがあり、これらは組み合わせて最終的な調理コースが確定する。例えば、「銀シャリ」、「やわらか」、「あきたこまち」の各系列の選択肢を組み合わせた調理コースで調理する。本実施の形態においては、初期設定モードにおいて、「エコ炊飯」と「銀シャリ」についてのみのコース選択肢としているが、この場合、「かたさ炊き分け」や「銘柄炊き分け」など別の系列のコース選択肢は変更があれば毎回の調理毎に設定するようにしており、「エコ炊飯」と「銀シャリ」との選択肢は初期設定モードで設定した選択結果に基づくようにしている。
すなわち、消費電力を低減する「エコ炊飯」で調理するか、多少消費電力が多くても食味を優先する「銀シャリ」で調理するかはユーザーの好みによるところであり、一般にユーザーのポリシーが変わらない限りは常に一方を選択することが想定される選択肢であるため、初期設定モードで予め選択しておけば、以後は気にすることなく、他の選択肢のみを選択しながら調理できるのである。
そして、待機モードでは、制御部12は、炊飯スイッチ11fからの入力を検知すると、現在選択されている調理コースに対応した加熱調理を開始する。
また、待機モードでは、炊飯スイッチ11fを操作する前に、お米スイッチ11gを操作して調理するお米の種類を選択したり、炊き方スイッチ11hを操作して炊き方の具合、例えば、「ふつう」、「かため」、「やわらか」といったかたさなどを選択したりして、初期設定モードで選択した調理コース以外の条件を設定することができる。例えば、調理コースを「銀シャリ」で、お米の種類を「コシヒカリ」で、炊き方を「かため」で調理するというように細かく選択できる。その際、調理コースの「銀シャリ」は初期設定モードで既に選択済みであるため改めて選択する必要は無い。
ここで、初期設定モードが無い場合について検討する。調理コースの「エコ炊飯」と「銀シャリ」は、エコを優先するか、食味を優先するかのユーザーの好みに起因するため、通常は頻繁に変更することはない。そして、例えば「エコ炊飯」が先に選択肢として表示
されるように加熱調理器を設定した場合、使用者が「銀シャリ」を選択する操作を行わない限り「エコ炊飯」の調理コースで調理されてしまい、あまり食味が良くないとユーザーが落胆してしまう可能性がある。近年の加熱調理器、特に炊飯器においては、メニューやコースの選択肢が多岐に渡るため、ユーザーが全ての選択肢を選択しきれない場合もありえるようになってきている。そのため、上記のように食味が良くなくても、表示部10に表示される選択肢が多すぎるため、「エコ炊飯」を選択していることが一見して気づかなかったり、「エコ炊飯」と同列の選択肢に食味を優先した「銀シャリ」が存在することが分かりにくかったりするため、ユーザーはあまり食味が良くなくても、それがメニューやコースの選択によるものであることに気づかずに常に「エコ炊飯」で調理してしまうという恐れがある。したがって、初期設定モードを設けることで、電源投入時に初期設定モードに移行して調理コースの一部を強制的に選択させられるので、ユーザーのお好みの調理コースを確実に選択してもらうことができ、ユーザーの好みと異なる調理コースで継続的に調理されることがないようにすることができるのである。
また、「エコ炊飯」を選択していたユーザーが来客のため、一時的に「銀シャリ」の調理コースで調理したい場合には、例えば炊き方スイッチ11hを操作していくと、固さの選択肢の後に初期設定モードで選択した「エコ炊飯」や「銀シャリ」といった選択肢が出てくるようにしており、初期設定モードの選択に関わらず、全ての調理コースを選択可能にしている。
また、待機モードで決定/機能スイッチ11aを操作すると、初期設定モードへ移行できる選択肢が用意されており、そこから再度初期設定モードへ移行することも可能である。その際は初期設定モードで選択した調理コースが改めて記憶され、以後の待機モードの調理コースの選択肢などに反映される。
また、初期設定モードで選択するコース選択肢は、「エコ炊飯」と「銀シャリ」に限らず、他の系列の選択肢、例えば「銘柄炊き分け」などであってもよく、頻繁に変更するコース選択肢よりは一度選択した以後はあまり変更しないコース選択肢であるほうがより好ましい。
また、1つの系列に限らずに複数の系列の選択肢を選択するようにしてもよく、例えば、「エコ炊飯」と「銀シャリ」の何れかを選択した後に「銘柄炊き分け」の選択肢を選択し、2つの系列のコース選択肢を記憶して待機モードに移行するようにすると、待機モードでの選択操作がさらに簡略化できる。
また、待機モードで選択できる別のコース選択肢として、例えば「お手入れ」の選択肢も用意されている。「お手入れ」コースは他の調理コースと異なる非調理コースであり、調理のためのコースではなく、調理を繰り返すことによる加熱調理器に付着したにおい成分などを除去するためのコースである。そして、初期設定モードのコース選択肢には非調理コースは含まないようにしている。すなわち、「お手入れ」コースなどの非調理コースはユーザーが加熱調理器を最初に使用する際に選択されることはないコース選択肢であるため、初期設定モードのコース選択肢とするべきではない。
以上のような構成とすることにより、ユーザーが始めて加熱調理器を使用するために商用電源へ加熱調理器を接続した時に、初期設定モードへ移行し、調理を開始する前に必ず調理コースの選択を行うことを強制することができる。また、初期設定モードを終了した後、次回以降の商用電源からの電力供給を検知した時は、初期設定モードへ移行しないため、初期設定モードで選択したお好みのまたはいつもの調理メニューで簡単に調理を開始することができる。
なお、本実施の形態においては初期設定モードの終了は決定/機能スイッチ11aによるものとしたが、例えば、タッチパネルなどで調理コースのコース選択肢を直接タッチして選択できる場合などは決定/機能スイッチ11aの操作をしなくても調理コースの選択と同時に初期設定モードを終了するようにすれば操作回数を減らすことができる。
また、本実施の形態は、最初に商用電源からの電力が供給されたときのみ初期設定モードに移行するようにしており、初期設定モードを終了したあと、次回以降の商用電源投入時には初期設定モードに移行しないようにしたが、商用電源からの電源が供給されない状態から供給された状態になったときは常に初期設定モードに移行するようにすると、商用電源を投入する度に初期設定モードに移行するが、同じ場所に備え付けて使用する加熱調理器の場合は商用電源に常時接続して使用する場合が多いため、実質的には最初に商用電源に接続したときのみ初期設定モードに移行することになる。また、不揮発性メモリを有さず、かつ、バックアップ電源13を有さないかまたは有したとしても非常に小さい容量である場合には、商用電源からの電力が供給されるときにはいつでも初期設定モードを終了したことの記憶はない状態となるため、電源投入時は毎回初期設定モードに移行するので、その場合は初期設定モードを終了したことを記憶しておく必要は無い。
また、制御部12は、初期設定モードを終了したことを記憶するとしたが、例えば所定期間調理がされないときや、商用電源からの電力供給が所定期間されないときには記憶を消去するようにしても良い。これにより、長期間調理されない間に起こるユーザー側の変化に対応して初期設定モードを再度実行することができる。ユーザー側の変化の例としては、例えば、加熱調理器の譲渡などによりユーザーが変わったり、ユーザーの好みの傾向が変わったり、季節が変わることで調理物の状態が変わったりすることなどが考えられる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、ユーザーが調理物に最適な調理コースを確実に設定できるようになり、ユーザーまたは調理物に対して最適な加熱調理の提供を行うことが可能となるので、加熱調理の設定を変更する設定項目等にも適用できる。
1 本体
2 鍋
3 蓋
4 底誘導加熱コイル
5 底センサー
6 操作パネル
7 ヒンジ部
8 ヒンジ軸
9 制御ユニット
10 表示部
11a 決定/機能スイッチ
11b 下スイッチ(変更操作部)
11c 上スイッチ(変更操作部)
11d 取消/切スイッチ
11e 予約スイッチ
11f 炊飯スイッチ(開始操作部)
11g お米スイッチ
11h 炊き方スイッチ
11i スチーム保温/再加熱スイッチ
12 制御部
13 バックアップ電源
14 駆動電源

Claims (4)

  1. 複数の調理コースと、
    少なくとも前記調理コースの一部を選択するためのコース選択肢と、
    前記コース選択肢の選択状態を表示する表示部と、
    前記選択状態の変更を指示操作する変更操作部と、
    選択された前記コース選択肢に対応する調理コースに応じた調理の開始を指示操作する開始操作部と、
    前記変更操作部と前記開始操作部からの指示操作を入力して前記表示部に前記選択状態を表示させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、商用電源からの電力が供給されると、所定のまたは最後に選択された前記選択状態を前記表示部に表示させるとともに、前記変更操作部の操作により前記選択状態を変更可能とした初期設定モードに移行し、前記初期設定モードの間は前記開始操作部から指示操作が入力されても調理を開始しないようにした加熱調理器。
  2. 前記初期設定モードにおいて、前記制御部は、前記選択状態を変更する操作方法を示す表示を前記表示部へ表示するようにした請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 複数の調理コースと、
    少なくとも前記調理コースの一部を選択するためのコース選択肢と、
    前記コース選択肢の選択状態を表示する表示部と、
    前記選択状態の変更を指示操作する変更操作部と、
    選択された前記コース選択肢に対応する調理コースに応じた調理の開始を指示操作する開始操作部と、
    前記変更操作部と前記開始操作部からの指示操作を入力して前記表示部に前記選択状態を表示させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、商用電源からの電力が供給されると、所定のまたは最後に選択された前記選択状態を前記表示部に表示させるとともに、
    前記制御部は、前記変更操作部の操作により前記選択状態を変更可能とした初期設定モードに初回移行し、前記初期設定モードの間は前記開始操作部から指示操作が入力されても調理を開始しないようにするとともに、
    前記制御部は、初回設定を終了すると、以後は前記初期設定モードを終了したことがあることを判別し、一旦商用電源からの電力の供給が停止した後に再度商用電源からの電力が供給されても前記初期設定モードへ移行しないようにした加熱調理器。
  4. 前記複数の調理コースは、食材を調理することとは目的の異なる非調理コースを有し、前記コース選択肢は前記非調理コースを含まないようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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