JP6374749B2 - ベビーカー - Google Patents

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Description

本発明は、乳幼児を乗せるためのベビーカーに関する。
乳幼児を乗せるためのベビーカーは、例えば買い物や外気浴等に使用される。このようなベビーカーは、乳幼児を乗車させるシート等の乗車部を有すると共に、前輪及び後輪からなる車輪部を有し、さらに、ベビーカーの操作者が、ベビーカーを移動させるときに使用するハンドル等を備えている。
また、ベビーカーの操作者が、乳幼児がシートに座った際の乳幼児の前方側に位置する前輪と、後方側に位置する後輪を使用して、ベビーカーを乳幼児の前方側に移動する場合、ハンドルは操作者が操作し易いように、シートに乗った乳幼児の後方に配置される。
このとき、ベビーカーの操作者は、乳幼児の後側を見ながら、ベビーカーを操作する所謂「背面押し」をすることになり、この場合におけるベビーカーの前輪は360°方向を自在に変更可能なキャスター構造となる。一方、後輪は回動不可能で特定方向に固定される構造となり、ベビーカーの操作者が操作し易い構造となる。
ところで、かかる構造のベビーカーの操作者は、シートに乗車している乳幼児の後側から操作するだけでなく、場合により、乳幼児の様子を見ながらベビーカーを操作する必要も生じる。そこで、ベビーカーのハンドルは乳幼児の前方側、すなわち、前輪側に移動することができる構造ともなっている。
この場合、ベビーカーの操作者は、後輪を前方、前輪を後方として操作する所謂「対面押し」をすることとなり、ベビーカーの前方側の後輪は、固定で回動せず、後方側の前輪がキャスター構造で方向が自在に変更可能な構造となる。
これでは、操作者は、ベビーカーの方向を変更するとき等に操作し難いという問題があった。
このため、前輪と後輪は共に、キャスター構造等の方向を自在に変更可能な構造とし、さらに、背面押しと対面押しとの切替え操作を行うためのハンドルの移動により、選択的に前輪と後輪の一方側のみをキャスター構造とし、他方を固定構造とする提案がなされている(例えば、特許文献1)。
具体的には、前輪を支持するフレームである前脚部と後輪を支持するフレームである後脚部とが、乳幼児が乗車時に腕等を配置するアームレストを介して接続していることから、前輪と後輪をつなげるワイヤを、これら前脚部、アームレスト及び後脚部内に配置し、このワイヤの移動で、前輪又は後輪の回動を選択的に固定又は解除する構成となっている。
また、このワイヤの動作とハンドルの前後方向の移動動作を同期させるため、ハンドルの移動を後脚部内のワイヤに伝える構成となっている。
また、このような、ベビーカーは、利用者の持ち運びの利便性を考慮し、折り畳み可能な構成となっている。この場合、ベビーカーの前輪と後輪を近づけるように折り畳まれ、このとき、ハンドルは、後輪に近接した位置に配置される。すなわち、ベビーカーは折り畳まれると、ハンドルと前輪及び後輪、特に後輪との相対的位置を大きく変化させる必要がある。
そこで、ベビーカーは、広げた状態の使用時と折り畳まれた状態の非使用時において、それぞれハンドルが適切な位置に配置可能なようにブラケットを備えている。
このブラケットはハンドルを支持すると共に、自らが移動することで、ハンドルを適切な位置に配置するような構成となっている。
このため、折り畳み可能なベビーカーで,ハンドルの前後方向の移動に同期して、ワイヤを移動させるためには、このブラケットを介して伝達する構成となっていた。
特許第4994925号公報
しかし、ブラケットは上述のように、ベビーカーを広げた使用時と、折り畳んだ非使用時では、後脚部やハンドルとの相対的位置を変化させる構造となっているため、これらの部品は、移動し易いように、相互に所定のクリアランス(隙間)が形成されている。
したがって、非使用時から使用時にベビーカーを広げる度に、これらの位置関係が僅かに相違する。これでは、ハンドルの前後方向の移動をワイヤに正確に伝達することが困難であるという問題があった。
一方、ハンドルの移動を正確にワイヤに伝えるため、ワイヤをハンドルにも接続する構成が考えられる。しかし、広げた状態である使用時に、適切な長さでワイヤをハンドル、ブラケット及び後脚部等の内部に配置すると、折り畳まれた非使用時には、ハンドル、後脚部及びブラケットの位置関係が変化することで、ワイヤがこれらの部品の外部に露出し、再び、広げたときに、適切に内部に収容できず、ひいてはハンドルの前後方向の移動をワイヤに正確に伝達することが困難であるという問題が生じる。
そこで、本発明は、折り畳み可能な構成であっても、ハンドル部の移動を正確に伝達することができるベビーカーを提供することを目的とする。
前記目的は、本発明によれば、乗車者を配置する乗車部と、前記乗車者の前方側に配置される前輪部と、前記乗車者の後方側に配置される後輪部と、これら前輪部と後輪部を支持する脚部を有し、前記脚部に対しては、操作者が操作するためのハンドル部が配置され、このハンドル部は、前記前方側又は前記後方側に選択的に配置可能な構成となっており、前記前輪部と前記後輪部は、移動方向を自在に変更可能なキャスター部を有すると共に、移動方向を固定する固定部を備え、少なくとも前記脚部及び前記ハンドル部には、前記前輪部及び前記後輪部の前記固定部を動作させ又は非動作とするための脚部側変更部及びハンドル側変更部が配置され、これら脚部側変更部とハンドル側変更部は、ベビーカーの折り畳み時には、相互に離間位置に配置されると共に、ベビーカーの使用時には、相互に当接位置に配置され、前記当接位置では、前記脚部側変更部と前記ハンドル側変更部は相互に歯合状態となることを特徴とするベビーカーにより達成される。
前記構成によれば、ハンドル部の前方側又は後方側の移動で、ハンドル部に配置されたハンドル側変更部である例えば、歯車と、脚部に配置された脚部側変更部である例えば、歯車とが歯合するので、ハンドルの移動で確実に前輪部又は後輪部の固定部を動作させることができる。
また、ベビーカーを折り畳む際は、単に脚部側変更部とハンドル側変更部が、相互に離間位置に配置されるだけで、脚部内のワイヤ等が外部に露出することがないので、再び広げて使用状態にするとき、ワイヤ等が元に戻らない等の不都合が生じるおそれがない。
したがって、折り畳み可能な構成であっても、ハンドル部の移動を正確に伝達することができるベビーカーとなる。
好ましくは、前記ハンドル側変更部と前記脚部側変更部には、それぞれ、相互に歯合可能なハンドル側歯車部と脚部側歯車部を有し、前記ハンドル側歯車部は、前記ハンドル部の前記前方側又は前記後方側に選択的に配置するときの移動に伴って回動する構成となっており、前記固定部は、前記前輪部に配置される前輪部側固定部と、前記後輪部に配置される後輪部側固定部とを有し、前記脚部には、前記前輪部側固定部と前記後輪部側固定部を選択的に固定状態にさせるための固定選択部が配置されると共に、この固定選択部を動作させる回動部が配置され、この回動部が前記脚部側歯車部の回動に対応して回動し、この回動によって前記固定選択部を動作させる構成となっていることを特徴とする。
前記構成によれば、前輪部側固定部と後輪部側固定部の固定等の動作は、脚部に配置される固定選択部及び回動部によって制御され、この回動部の回動は、脚部と離間可能なハンドル側歯車部の回動によって制御される。このため、ベビーカーを折り畳んだときでも、前輪部側固定部と後輪部側固定部の固定等の動作に関する部品等が外部に露出することがないので、折り畳み状態である非使用状態と使用状態を繰り返しても、不具合が生じることがない。また、前輪部側固定部と後輪部側固定部の固定等の動作は、ハンドル側歯車部と脚部側歯車部との歯合で制御されるので、固定等の動作を確実に実行することができる。
以上説明したように、本発明は、折り畳み可能な構成であっても、ハンドル部の移動を正確に伝達することができるベビーカーを提供することができるという利点がある。
本発明の実施の形態に係るベビーカーを示す概略斜視図である。 図1の前輪部の車輪を除く車輪支持部等を示す概略図である。 図2の回動体を示す概略図である。 ロック部の係合爪が図3の係合穴と係合した状態を示す概略図である。 図1のハンドル部の移動を示す概略説明図である。 ベビーカーを折り畳んだ状態を示す概略図である。 ハンドル部の移動を後脚部等に伝達させる構造を示す概略説明図である。 図7のハンドル部及び後脚部等の概略断面図である。 図8のプーリとインナーワイヤとの関係等を示す概略図である。 従来のベビーカーの問題点を示す概略説明図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
また、以下の説明において、前、後、左、右、上、下等の方向は、特段の言及がない限り、ベビーカーを背面押しにして適正に着座した状態の乳幼児を基準にした方向である。
図1は、本発明の実施の形態に係るベビーカー1を示す概略斜視図である。
図1に示すベビーカー1は、対象年齢が生後1カ月以上36カ月以内の乗車者である例えば、乳幼児等を乗せて、例えば買い物や外気浴等に使用するための一人乗りの乳母車であり、乳幼児を寝かせた姿勢や座らせた姿勢で使用することができる。
また、図1に示すベビーカー1は、乳幼児等を座らせたり、寝かせたり等の乗車をさせるための乗車部である例えば、座席部2を有し、座席部2は、座席部2の面積等を乗車させる乳幼児の着座姿勢等に応じて変更するための座席調整部2aを有している。座席調整部2aは、座席部2からの前方へ進退可能に移動する構成となっており、使用者である例えば、保護者等が所望の大きさの座席部2になるように調整することができる構成となっている。
また、図1に示すように、ベビーカー1は、2つの前輪部3、前輪部4を有している。
前輪部3は、図1に示すように、2つの円形の車輪3a及び車輪3bを有すると共に、これら車輪3a、3bを支持する車輪支持部3cを有している。
また、前輪部4も同様に、車輪4a、4b及び車輪支持部4cを有している。
これら2つの前輪部3、4は、図1に示すように、ベビーカー1のパイプ状の前脚部5、6とそれぞれ連結されている。すなわち、前輪部3、4は、前脚部5,6により支持されている。
図2は、図1の前輪部3の車輪3a、3bを除く車輪支持部3c等を示す概略図である。
図2に示すように、車輪支持部3cは、車輪支持部本体3eを有すると共に、この車輪支持部本体3eには、車輪3a、3bを支持する車輪軸配置部3dが形成されている。
また、この車輪支持部本体3eの上部には、回動体3fが配置され、その上部に前脚部5に車輪支持部3cを装着するための前輪装着部3gが配置されている。
そして、車輪支持部本体3eと回動体3fは、その上部の前輪装着部3gに対して、360°回動可能な構成となっている。
すなわち、この構造により、前輪部3は、移動方向を自在に変更可能なキャスター部に相当する構成を備えている。
図3は、図2の回動体3fを示す概略図である。
図3に示すように、回動体3fは円盤状と成っている。
ところで、図2に示すように、車輪支持部3cは、図2の矢印A方向に沿って移動可能な固定部である例えば、ロック部3hが配置されている。
図2に示すように、ロック部3hは、その先端に鈎状の係合爪3iを有し、ロック部3hが回動体3fに向かって移動し、回動体3fに達したときに、図3の回動体3fの係合穴3jと係合し、車輪支持部本体3eと回動体3fの回動を阻害し、一定の方向、図1のベビーカー1の直進方向に固定される構成となっている。
図4は、ロック部3hの係合爪3iが図3の係合穴3jと係合した状態を示す概略図である。
図4に示す状態では、ロック部3hにより車輪支持部本体3eと回動体3fの回動は阻害され、特定の方向に固定されることになる。
図1に示す前輪部4も同様に前脚部6に支持されており、座席部2の後方側である後輪部7、8も同様な構成で、それぞれ後脚部9、10に連結され、支持されている。
したがって、これら後脚部9、10が、脚部の一例であり、前輪部3、4のロック部3hが、前輪部側固定部の一例で、後輪部7、8のロック部3hも同様の構成となっている。なお、後輪部7、8のロック3hが、後輪部側固定部の一例となっている。
ところで、図1に示すように、前脚部5及び前脚部6の間には、乗車した乳幼児が脚を置くためのフットレスト11が形成されている。
また、座席部2に乗車した乳幼児がその腕を配置することができるアームレスト12、13が、座席部2の左右方向である両側に、併せて2つ形成されている。
このアームレスト12は、図1に示すように、前脚部5及び後脚部9と、それぞれ連結されている。アームレスト13も、同様に前脚部6及び後脚部10と、それぞれ連結されている。
そして、これら前脚部5、6及び後脚部9、10は、後述するように、折り畳み操作時に近接又は離間するように移動し、その際、これら前脚部5、6及び後脚部9、10が、それぞれアームレスト12、13に対して、その相対位置を変更することとなる。
このため、かかる位置の変更が可能なように、これら前脚部5、6及び後脚部9、10が、それぞれアームレスト12、13に対して、回動自在に連結されている。
一方、2つのアームレスト12、13の前方には、乗車した乳幼児が落下等するのを防止するためのフロントガード20が着脱可能に配置されている。
アームレスト12,13の後端側は、それぞれ連結杆14,15と連結され、これらによって支持されている。
また、図1に示すように、連結杆14及び連結杆15の左右方向の外側には、ベビーカー1を移動させるときに、保護者等が操作する全体が略U字状を成しているハンドル部16が配置されている。
このハンドル部16は、図1で示すように、後脚部9、10にブラケット40を介して移動可能に連結されており、具体的には、ブラケット40に配置されている支持軸2bと移動可能に連結されている。
図5は、図1のハンドル部16の移動を示す概略説明図である。
図5に示すように、ハンドル部16は、ブラケット40の支持軸2bを基点として後方側(アームレスト12の後端側)と前方側(アームレスト12の前端側)に移動可能な構成となっている。
すなわち、保護者が乳幼児を座席部2に乗車させ、乳幼児の後方からベビーカー1を操作するとき(背面押し)は、図5の実線で示すようにハンドル部16を後方側に配置する。
一方、保護者が座席部2の乳幼児の顔等を見ながらベビーカー1を操作するとき(対面押し)は図の破線で示すようにハンドル部16を前方側に配置することになる。
このとき保護者は、ハンドル部16を支持軸2bを基点として移動させるだけでハンドル部16の位置を背面押しから対面押しに変えることができるので、極めて操作しやすい構成となっている。
ところで、図2に示すように前輪部3等の車輪支持部3cには、上述のように、その回動等のキャスター構造を動作させないためのロック部3hが配置されている。
このロック部3hには、図2に示すように固定選択部である例えば、インナーワイヤ17が接続されており、このインナーワイヤ17の動作によって,ロック部3hは移動する構成となっている。具体的には、ロック部3hの係合爪3iが回動体3fと係合し、又は、非係合状態になる。
このインナーワイヤ17は、図1に示すように、前輪部3から前脚部5のパイプ内に配置され、さらに、後脚部9にも配置され、後輪部7のロック部3hに接続されている。
すなわち、インナーワイヤ17が後輪部7側に移動すると、前輪部3のロック部3hは、回動体3fから離間する方向に移動し、図3の回動体3fの係合穴3jから係合爪3iが離れ、前輪部3は、360°自在に回動可能な構成となり、キャスターとなる。
一方、図1の後輪部7にも図2と同様の構成が形成されているため、図2のロック部3hは、回動体3fに近接する方向に移動させられ、図4に示すように、ロック部3hの係合爪3iが、回動体3fの図3に示す係合穴3jと係合する。
すると、後輪部7の回動は阻害され、ベビーカー1の移動方向は、前後方向に固定される。図1の前輪部4、前脚部6、後脚部10及び後輪部8も同様の構成となっている。
したがって、本実施の形態では、前輪部3,4と後輪部7,8は、いずれかが回動可能なキャスターとなっているときは、必ず他方が固定状態となる構成となっている。
また、インナーワイヤ17の移動方向を変更することで、いずれかを容易に固定又はキャスター状態に簡単に変更することが可能な構成ともなっている。
さらに、本実施の形態では、図5に示すハンドル部16の後方又は前方の移動に合わせて、このインナーワイヤ17を移動させる構成となっている。すなわち、ハンドル部16が後方に配置されているとき(背面押し)は、インナーワイヤ17は、後輪部7、8側へ配置され、後輪部7、8は、その回動が固定される。そのとき、前輪部3、4は、回動状態となり、キャスターとして機能する。
逆に、ハンドル部16を前方側に移動させると(対面押し)、インナーワイヤ17が前輪部3、4側へ移動し、前輪部3、4は固定に変わり、後輪部7、8がキャスターとなる。
したがって、本実施の形態では、ハンドル部16が配置される側の車輪が必ず、固定され、反対側の車輪がキャスターとなるので、ハンドル部16の位置が前方でも後方でも(対面押しでも背面押しでも)操作し易いベビーカー1となっている。
また、本実施の形態のベビーカー1は、図6に示すように、折り畳み可能な構成となっている。図6は、ベビーカー1を折り畳んだ状態を示す概略図である。
図6に示すように、ベビーカー1は、前輪部3等と後輪部7等を相互に近接する方向に移動させることで折り畳むことができるが、このとき、ハンドル部16と後脚部9との相対位置が大きく変化する。
すなわち、折り畳む前は、図1に示すように、支軸2bが後脚部9に当接又は極めて近接するように配置されていたが、折り畳み後は、支軸2bと後脚部9の位置が相互に離間して配置される。
このような変化に対応するように、支軸2bと回動可能に連結されると共に、後脚部9とも回動可能に連結されるブラケット40が設けられている。
本実施の形態では、このように折り畳み可能なベビーカー1であっても、ハンドル部16の前後方向の移動に伴って、正確に且つ円滑に前輪部3等と後輪部7等の回動が選択的に固定される構成となっている。以下、その構成を詳細に説明する。
図7は、ハンドル部16の移動を後脚部9等に伝達させる構造を示す概略説明図であり、図8は、図7のハンドル部16及び後脚部9等の概略断面図である。
図7及び図8に示すように、ハンドル部16は、図1の支軸2bが配置されている部分の同軸上に、ハンドル側変更部及びハンドル側歯車部である例えば、ハンドル側ギヤ51が配置されている。
このため、図5のハンドル部16の移動方向である矢印F方向に沿ってハンドル部16が移動すると、このハンドル側ギヤ51も同期して回動する構成となっている。
具体的には、図8に示すように、ハンドル側ギヤ51は、図1のブラケット40を介してハンドル部16に接続されている。このため、上述のように、ベビーカー1を折り畳む際、ブラケット40が、その相対位置を変化させると、このハンドル側ギヤ51もその相対位置を変化させる構成となっている。
一方、後脚部9には、図7に示すように、脚部側変更部及び脚部側歯車部である例えば、後脚部側ギヤ52が配置されている。この後脚部側ギヤ52は、図8に示すように、回動部であるプーリ53を介して、インナーワイヤ17と接続されている。
また、本実施の形態では、図7に示すように、これらハンドル側ギヤ51と後脚部側ギヤ52等を覆うギヤカバー54が配置されている。
このギヤカバー54により、使用者等が誤ってハンドル側ギヤ51等の歯車に指を挟み込むことを未然に防止することができる。
なお、ギヤカバー54は、ベビーカーの折り畳み操作により、ハンドル側ギヤ51と後脚部側ギヤ52とが離間することから、2つの部品に分離可能の構成となっている。
図9は、図8のプーリ53とインナーワイヤ17との関係等を示す概略図である。
図9に示すように、円盤状を成すプーリ53の片側には、図1等で示すインナーワイヤ17が配置されている。具体的には、インナーワイヤ17は、プーリ53から前輪部3等側に向かって配置されているインナーワイヤ17aと、後輪部7等側に向かって配置されているインナーワイヤ17bを有し、これらのインナーワイヤ17aとインナーワイヤ17bは、プーリ53を介して接続されている。
すなわち、図8のプーリ53は後脚部側ギヤ52と同期して回動する構成となっているため、後輪部側ギヤ52の回動に伴い、プーリ53も図9の矢印R方向に移動し、これによりインナーワイヤ17a、17bが、前輪部3等側又は後輪部7等側に選択的に移動する構成となっている。
また、ベビーカー1が図7に示すように、使用状態(折り畳み状態ではなく、広げた状態)では、ハンドル側ギヤ51と後脚部側ギヤ52は、相互に歯合しているため、ハンドル部16の移動は、ハンドル側ギヤ51から後脚部側ギヤ52に正確に伝達される構成となっている。
なお、本実施の形態では、後輪部7等側に配置されるインナーワイヤ17bは、後輪部7等に向けて引っ張られる(付勢される)状態に設定されており、この状態がデフォルトとなっている。
したがって、本実施の形態では、ベビーカー1は、図7に示すように、ハンドル部16の矢印F方向(前後方向)の移動を正確にインナーワイヤ17へ伝えることができ、ハンドル部16の移動に併せて、前輪部3等又は後輪部7等の回動を適切に制御することができる。
また、ベビーカー1は、図6に示すように折り畳まれたときは、ブラケット40の移動共に、ハンドル側ギヤ51と後脚部側ギヤ52が離間し、広げて使用状態とするときは、ハンドル側ギヤ51と後脚部側ギヤ52が近接し、歯合する構成となっている。
したがって、円滑な開閉動作を維持する目的から後脚部9等、ハンドル部16、ブラケット40等の構成部材の間接部に適正な隙間(クリアランス)を形成した場合でも、ハンドル側ギヤ51と後脚部側ギヤ52を歯合させることで、ハンドル部16の移動を正確にインナーワイヤ17側に伝えることができる。
これに対し、ハンドル部16の移動をカム等でインナーワイヤ17に伝達する従来の構成では、折り畳み状態から使用状態に移行する際に、後脚部9等、ハンドル部16、ブラケット40等の間の隙間(クリアランス)により、正確な位置にカム等を当接させることができず、相対的な位置関係を維持出来ないので正常に動作ができない場合がある。
この点、本実施の形態では、かかる問題はなく、正確にインナーワイヤ17を制御することができる。
また、かかるクリアランスによる動作不良を防ぐため、インナーワイヤ117を後脚部19等のみならず、ブラケット140内等に配置すると、図10に示すように、折り畳み時に、インナーワイヤ117が外部に露出し、再び広げて使用状態にするとき、正確に元に戻らない等の問題が生じる。
この点、本実施の形態では、折り畳み時は、ハンドル側ギヤ51から後脚部側ギヤ52が離間して配置されるだけなので、かかる弊害の発生を未然に防止することができる。
なお、図10は、従来のベビーカーの問題点を示す概略説明図である。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
本実施の形態では2本のインナーワイヤ17a、17bがプーリ53に接続しているが、本発明はこれに限らず、1本のインナーワイヤがプーリ53に接続されている場合も含まれる。
また、本実施の形態では、図4等に示すように、係合爪3iの移動で、前輪部3等や後輪部7等の回動を固定又は非固定する構成となっているが、本発明はこれに限らず、係合爪等が移動せず、図4において上下動等することで、前輪部3等の回動を固定等する構成としても構わない。
さらに、本実施の形態では、図8に示すように、ハンドル側ギヤ51と後脚部側ギヤ52がそれぞれハンドル部16と後脚部9の外側に形成されているが、本発明はこれに限らず、これらハンドル側ギヤ51と後脚部側ギヤ52が、それぞれ、ハンドル部16と後脚部9内に配置される構成であっても構わない。
1・・・ベビーカー、2・・・座席部、2a・・・座席調整部、2b・・・支持軸、3、4・・・前輪部、3a、3b、4a、4b・・・車輪、3c、4c・・・車輪支持部、3d・・・車輪軸配置部、3e・・・車輪支持部本体、3f・・・回動体、3g・・・前輪装着部、3h・・・ロック部、3i・・・係合爪、5、6・・・前脚部、7、8・・・後輪部、9、10・・・後脚部、9a・・・後脚部開口、11・・・フットレスト、12、13・・・アームレスト、14,15・・・連結杆、16・・・ハンドル部、17・・・インナーワイヤ、40・・・ブラケット、51・・・ハンドル側ギヤ、52・・・後脚部側ギヤ、53・・・プーリ、54・・・ギヤカバー

Claims (2)

  1. 乗車者を配置する乗車部と、
    前記乗車者の前方側に配置される前輪部と、
    前記乗車者の後方側に配置される後輪部と、
    これら前輪部と後輪部を支持する脚部を有し、
    前記脚部に対しては、操作者が操作するためのハンドル部が配置され、このハンドル部は、前記前方側又は前記後方側に選択的に配置可能な構成となっており、
    前記前輪部と前記後輪部は、移動方向を自在に変更可能なキャスター部を有すると共に、移動方向を固定する固定部を備え、
    少なくとも前記脚部及び前記ハンドル部には、前記前輪部及び前記後輪部の前記固定部を動作させ又は非動作とするための脚部側変更部及びハンドル側変更部が配置され、
    これら脚部側変更部とハンドル側変更部は、ベビーカーの折り畳み時には、相互に離間位置に配置されると共に、ベビーカーの使用時には、相互に当接位置に配置され、
    前記当接位置では、前記脚部側変更部と前記ハンドル側変更部は相互に歯合状態となることを特徴とするベビーカー。
  2. 前記ハンドル側変更部と前記脚部側変更部には、それぞれ、相互に歯合可能なハンドル側歯車部と脚部側歯車部を有し、
    前記ハンドル側歯車部は、前記ハンドル部の前記前方側又は前記後方側に選択的に配置するときの移動に伴って回動する構成となっており、
    前記固定部は、前記前輪部に配置される前輪部側固定部と、前記後輪部に配置される後輪部側固定部とを有し、
    前記脚部には、前記前輪部側固定部と前記後輪部側固定部を選択的に固定状態にさせるための固定選択部が配置されると共に、この固定選択部を動作させる回動部が配置され、この回動部が前記脚部側歯車部の回動に対応して回動し、この回動によって前記固定選択部を動作させる構成となっていることを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
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