JP6373637B2 - 電動リニアアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、ボールねじ機構を備えた電動リニアアクチュエータに関する。
従来、船舶や航空機においては、被駆動部品に直線運動をさせるリニアアクチュエータとして、油圧アクチュエータが使用されている。しかし、油圧アクチュエータは、ポンプや配管など、大掛かりな設備が必要である。そのため、潜水艦など、設置スペースが限られた環境において、設置スペースが大きくなるという問題がある。そこで、油圧アクチュエータよりも設置スペースが小さく、且つ、油圧アクチュエータよりも比較的音が静かな電動リニアアクチュエータを代わりに使用することが求められている。
電動リニアアクチュエータは、一般産業用の電動機や自動車などの各種駆動部に使用されている。そして、電動リニアアクチュエータにおいては、電動モータの回転運動を軸方向の直線運動に効率的に変換するために、ボールねじ機構が採用されている。
特許文献1には、電動モータの回転力を伝達する減速機構を介して、電動モータの回転運動を駆動軸の軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構を備えた電動アクチュエータが開示されている。減速機構には、主に歯車が利用されている。
しかしながら、特許文献1の電動アクチュエータにおいては、歯車を用いた減速機構を介しているために、機械的な振動、および、それに起因する騒音が発生する。よって、静粛性が要求される環境での使用に適しているとは言えない。
一方、特許文献2には、電動モータのロータが外周に固定されたモータ軸の一端部に、円筒状のナットが圧入固定され、このナットの回転によってねじ軸を軸方向に移動させる電動リニアアクチュエータが開示されている。この電動リニアアクチュエータは、歯車を用いた減速機構を用いていないので、機械的な振動およびそれに起因する騒音は小さい。
特開2011−117513号公報 特開2008−298107号公報
しかしながら、特許文献2の電動リニアアクチュエータにおいては、モータ軸の一端部にナットを固定しているため、モータ軸とナットとをハウジングに収容しなければならず、特許文献1のものよりも、ハウジングの軸方向の長さが長くなる。一方、潜水艦など、設置スペースが限られた環境においては、電動リニアアクチュエータをできるだけ小型化することが求められている。
また、特許文献2の電動リニアアクチュエータにおいては、モータ軸の一端部に固定されて、軸受で支承されたナットで、ロッドが伝達するスラスト力により発生する座屈荷重を受けているが、ナットでロッドを一点支持しているために、ロッドが座屈しやすいという問題がある。
本発明の目的は、小型化するとともに、ロッドを座屈しにくくすることが可能な電動リニアアクチュエータを提供することである。
本発明は、電動モータの回転運動をロッドの軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構を備えた電動リニアアクチュエータであって、前記電動モータは、ハウジングの中に収容され、外周面にロータが固定された筒状のモータ軸を備えており、前記ボールねじ機構は、内周面にねじ溝が形成され、軸方向の一端部から他端部にわたって外周面が前記モータ軸の内周面に固定されたナットと、前記ナットのねじ溝との間に複数のボールを介して前記ナットに内挿され、外周面にねじ溝を有する前記ロッドと、を備え、前記ハウジングの両端部にそれぞれ配置された軸受で、前記ナットの両側部分において前記ロッドが支持されており、前記軸受のうちの少なくとも一方が、ボール循環構造の軸受とされており、前記ボール循環構造の軸受が有するボールと、前記ボールねじ機構が有するボールとが、同じ大きさにされており、前記ボール循環構造の軸受側において、前記ロッドの前記ねじ溝の一部が前記ハウジングの外側に露出していることを特徴とする。
本発明によれば、ナットは、その軸方向の一端部から他端部にわたって外周面がモータ軸の内周面に固定されている。即ち、ナットが、モータ軸の中に収容されている。そして、モータ軸はハウジングの中に収容されている。ここで、モータ軸の端部にナットが固定されている場合、モータ軸とナットとをハウジングに収容するために、ハウジングの軸方向の長さを、モータ軸の軸方向の長さにナットの軸方向の長さを合わせた長さよりも長くする必要がある。しかし、ナットをモータ軸の中に収容した場合、モータ軸をハウジングに収容すればよいので、ハウジングの軸方向の長さは、モータ軸の軸方向の長さよりも長ければよい。よって、ナットをモータ軸の中に収容することで、ナットの分だけハウジングの長さを短くすることができる。これにより、電動リニアアクチュエータを小型化することができる。
また、軸方向の一端部から他端部にわたってナットの外周面をモータ軸の内周面に固定することで、ロッドが伝達するスラスト力により発生する座屈荷重を、ナットを介してモータ軸でその全長にわたって受けることができる。これにより、ロッドの座屈強度が向上するので、ロッドを座屈しにくくすることができる。
電動リニアアクチュエータの側面断面図である。 電動リニアアクチュエータの側面断面図である。 図1の要部Aの拡大断面図である。 電動リニアアクチュエータの側面断面図である。 電動リニアアクチュエータの側面断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
(電動リニアアクチュエータの構成)
本発明の第1実施形態による電動リニアアクチュエータは、電動モータの回転運動をロッドの軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構を備えた電動リニアアクチュエータであって、例えば、潜水艦に搭載されて使用されるものである。電動リニアアクチュエータ1は、側面断面図である図1、図2に示すように、電動モータ2と、ボールねじ機構3と、ハウジング5と、を有している。
ここで、図1、図2において、図中左側を一端側、図中右側を他端側として説明する。図1は、ロッド8が最も他端側に移動したときの状態を図示している。図2は、ロッド8が最も一端側に移動したときの状態を図示している。即ち、ロッド8は、図1に示す状態と、図2に示す状態との間で、その軸方向に直線運動する。
(ハウジング)
ハウジング5は、アルミ合金などの金属製であって、円筒状に形成されている。ハウジング5の内部には、電動モータ2、および、ボールねじ機構3を構成するナット7が配置されている。なお、ハウジング5は円筒形状に限定されず、角筒形状などであってもよい。
(電動モータ)
電動モータ2は、交流モータであって、金属製の環状のロータ2aと、ロータ2aとの間に所定の間隔をあけてロータ2aに対向配置された、複数のコイルからなるステータ2bと、を備えている。電動モータ2の回転数は、インバータ(図示せず)により変化される。なお、電動モータ2は交流モータに限定されず、直流モータなどであってもよい。
また、電動モータ2は、中空円筒状のモータ軸4を備えている。このモータ軸4は、ハウジング5の中に収容されている。モータ軸4の外周面には、ロータ2aが固定されている。ロータ2aに対向配置されたステータ2bは、ハウジング5の内周面に固定されている。
モータ軸4は、ハウジング5の内周面に設けられた一対の転がり軸受6によって、ハウジング5に対して回転自在に支承されている。転がり軸受6は、玉軸受、ころ軸受、円錐ころ軸受などであってよい。電動モータ2のロータ2aが回転すると、モータ軸4も一緒に回転することとなる。
(ボールねじ機構)
ボールねじ機構3は、モータ軸4の内周面に固定された円筒状のナット7と、ナット7に内挿された(内部に挿入された)円柱状のロッド8と、を備えている。図1の要部Aの拡大断面図である図3に示すように、ナット7の内周面には、螺旋状のねじ溝7aが形成されている。一方、ロッド8は、その外周面に螺旋状のねじ溝8aを有している。そして、ロッド8は、ナット7のねじ溝7aとの間に複数のボール9を介してナット7に内挿されている。即ち、ナット7のねじ溝7aとロッド8のねじ溝8aとで形成される螺旋状の転動路に、複数のボール9が転動自在に収容されている。
なお、ナット7のねじ溝7aおよびロッド8のねじ溝8aの断面形状は、サーキュラアーク形状であってもゴシックアーク形状であってもよいが、ボール9との接触角を大きくとることができ、且つ、アキシアルすきまを小さく設定可能なゴシックアーク形状が好ましい。なお、アキシアルすきまとは、ロッド8を移動させていないときに、ナット7およびロッド8を軸方向に相対的に動かしたときの動き量である。ボールねじ機構3の潤滑には、グリースが使用される。
ナット7は、SCM415やSCM420等の肌焼き鋼からなり、その内周面には硬化処理が施されている。ナット7は、キー(図示せず)によってモータ軸4の内周面に回転不能に固定されている。そのため、モータ軸4が回転されると、ナット7も一緒に回転することとなる。
図3に示すように、ナット7の胴部には、周方向に180°離れた位置に、一対の駒窓15がそれぞれ設けられている。この駒窓15は、断面円形であり、ナット7の内周面から外周面にかけて貫通してねじ溝7aの一部を切欠いている。この駒窓15には、焼結合金からなる断面略円形の駒部材16が嵌合されている。この駒部材16のロッド8に対向する面には、ねじ溝7aの隣り合う1周分同士を連結する連結溝16aが形成されている。
連結溝16aは、ナット7の隣接するねじ溝7a同士を滑らかに接続するように、略S字状に湾曲して形成されている。また、連結溝16aの深さは、ボール9が連結溝16a内でロッド8のねじ溝8a間のねじ山8bを越えることができる深さとされている。この連結溝16aとねじ溝7aの略1周の部分とで、ボール9の転動路の一部を構成している。
このような構成において、ナット7が回転されると、転動路内のねじ溝7a、8a間に介在する複数のボール9は、ねじ溝7a、8aに沿って転動する。そして、駒部材16の連結溝16aに案内されて、ねじ山8bを乗り越えて隣接するねじ溝7aに戻り、再びねじ溝7a、8aに沿って転動する。このように、転動路内に収容された複数のボール9が転動路を無限循環するように構成されている。
図1、図2に戻って、ナット7は、その軸方向の一端部から他端部にわたって外周面がモータ軸4の内周面に固定されている。即ち、ナット7はモータ軸4の中に納まっている。後述するように、ロッド8が直線運動した際に、ロッド8が伝達するスラスト力により発生する座屈荷重を、ナット7を介してモータ軸4がその全長にわたって受けることで、ロッド8の座屈強度が向上する。
ロッド8は、モータ軸4と同軸である円柱状の軸本体12と、軸本体12の外側から軸本体12に嵌め込まれて軸本体12の外周面の一部を覆うねじ溝筒13と、を備えている。軸本体12の一端側の外周面には、径方向に突出する段部12aが設けられている。また、軸本体12の他端側の外周面には、ロックナット14が固定されている。そして、ねじ溝筒13は、軸本体12の外周部に嵌まり込むように挿入され、一端が段部12aに当接し、他端がロックナット14に当接した状態で、段部12aとロックナット14との間に配置されて、軸本体12と軸方向に固定されている。また、ねじ溝筒13は、キー等で軸本体12と周方向に固定されている。
ねじ溝筒13の外周面には、ねじ溝8aおよびねじ山8bが形成されている。ねじ溝筒13が軸本体12に嵌め込まれることで、ロッド8はその外周面にねじ溝8aおよびねじ山8bを有するようになる。
ロッド8は、以下のようにして組み立てられる。まず、ねじ溝筒13が嵌め込まれておらず、且つ、ロックナット14が固定されていない状態の軸本体12に、ねじ溝筒13を嵌め込んで、ねじ溝筒13の一端を段部12aに当接させる。その後、ねじ溝筒13の他端にロックナット14を当接させながら、ロックナット14を軸本体12に固定する。
なお、軸本体12の外周面にねじ溝8aが形成されていてもよい。この場合、ねじ溝筒13、段部12a、および、ロックナット14は不要となる。また、この場合、軸本体12は、S55C等の中炭素鋼あるいはSCM415やSCM420等の肌焼き鋼からなり、その外周面には硬化処理が施されていることが好ましい。
ロッド8は、ハウジング5の両端部にそれぞれ配置された一対の軸受10,11で、ナット7の両側部分において、ハウジング5に対して摺動可能に支持されている。本実施形態において、ハウジング5の一端部に配置された軸受10は、すべり軸受10であり、ハウジング5の他端部に配置された軸受11は、ボール循環構造の軸受11である。なお、ハウジング5の両端部にボール循環構造の軸受11がそれぞれ配置された構成であってもよい。
ボール循環構造の軸受11は、ハウジング5の内周面に設けられた転がり軸受17によって、ハウジング5に対して回転自在に支承されている。ボール循環構造の軸受11は、ナット7と同様の構造をしている。即ち、ボール循環構造の軸受11は、ロッド8のねじ溝8aとで転動路を形成するねじ溝と、転動路を無限循環する複数のボールとを有しており、ロッド8の移動に伴って回転する。ボール循環構造の軸受11が有するボールと、ボールねじ機構3が有するボール9とは、同じ大きさにされている。そのため、ボール循環構造の軸受11でロッド8のねじ溝8aを支持することができる。
ロッド8の両端部には、さまざまな被駆動部品が取り付けられる。電動リニアアクチュエータ1が潜水艦に搭載される場合、被駆動部品は、例えば、魚雷発射管の扉である。これら被駆動部品は回転しない。よって、ロッド8は、ナット7が回転すると、ハウジング5に対して相対回転しない状態で、その軸方向に直線移動することとなる。
ロッド8の位置は、位置検出器(図示せず)により検出される。位置検出器は、LVDT(Linear Variable Differential Transformer)やRVDT(Rotary Variable Differential Transformer)などの変位センサであってよい。なお、ロッド8の外周面にストッパを取り付けて、ストッパをナット7の側面などに当接させることで、ロッド8の移動を停止させる構成であってもよい。
また、本実施形態において、ナット7は、すべり軸受10よりもボール循環構造の軸受11に近い位置に配置されている。これにより、ボール循環構造の軸受11とナット7との距離が短くされている。ナット7の位置は、ロッド8のストローク長の中心位置である。
(電動リニアアクチュエータの動作)
次に、電動リニアアクチュエータ1の動作について説明する。図1、図2に示すように、電動モータ2のロータ2aを回転させると、モータ軸4も一緒に回転する。この回転により、ナット7が回転し、複数のボール9が転動路を無限循環する。これにより、ロッド8は、ハウジング5に対して相対回転しない状態で、軸方向に直線移動する。このようにして、電動モータ2の回転運動がロッド8の軸方向の直線運動に変換される。
(作用・効果)
以上に述べたように、本実施形態では、ナット7の外周面が軸方向の一端部から他端部にわたってモータ軸4の内周面に固定されている。即ち、ナット7が、モータ軸4の中に収容されている。そして、モータ軸4はハウジング5の中に収容されている。ここで、モータ軸4の端部にナット7が固定されている場合、モータ軸4とナット7とをハウジング5に収容するために、ハウジング5の軸方向の長さを、モータ軸4の軸方向の長さにナット7の軸方向の長さを合わせた長さよりも長くする必要がある。しかし、ナット7をモータ軸4の中に収容した場合、モータ軸4をハウジング5に収容すればよいので、ハウジング5の軸方向の長さは、モータ軸4の軸方向の長さよりも長ければよい。よって、ナット7をモータ軸4の中に収容することで、ナット7の分だけハウジング5の長さを短くすることができる。これにより、電動リニアアクチュエータ1を小型化することができる。
また、軸方向の一端部から他端部にわたってナット7の外周面をモータ軸4の内周面に固定することで、ロッド8が伝達するスラスト力により発生する座屈荷重を、ナット7を介してモータ軸4でその全長にわたって受けることができる。これにより、ロッド8の座屈強度が向上するので、ロッド8を座屈しにくくすることができる。
また、ロッド8は、ハウジング5の両端部にそれぞれ配置された軸受10,11によって、ナット7の両側部分において支持されている。電動モータ2のトルクを高めて、電動リニアアクチュエータ1の出力を高くしようとすると、ロッド8に作用するラジアル荷重が大きくなる。また、ロッド8が伝達するスラスト力が大きくなる。そこで、ハウジング5の両端部において、軸受10,11でロッド8を支持することで、ロッド8に作用するラジアル荷重を一対の軸受10,11に配分する。これにより、ロッド8に作用するラジアル荷重によってナット7にかかる負荷を低減させることができる。また、ロッド8が伝達するスラスト力により発生する座屈荷重を一対の軸受10,11に配分することで、ロッド8の座屈強度を向上させることができる。これらにより、ラジアル荷重による負荷を抑えながら、ロッド8が伝達するスラスト力を大きくすることができるので、電動リニアアクチュエータ1を高出力化することができる。
また、ボール循環構造の軸受11が有するボールと、ボールねじ機構3が有するボール9とを、同じ大きさにすることで、ボール循環構造の軸受11でロッド8のねじ溝8aを支持することができる。これにより、ねじ溝筒13が設けられている部分の一部をハウジング5の外側に出すことができるので、ねじ溝筒13が設けられている部分よりも軸方向に外側の部分を軸受で支持するのに比べて、ハウジング5の長さを短くすることができる。よって、電動リニアアクチュエータ1をさらに小型化することができる。
また、すべり軸受10よりもボール循環構造の軸受11に近い位置にナット7を配置することで、ボール循環構造の軸受11とナット7との距離が短くなる。ここで、ナット7の位置は、ロッド8のストローク長の中心位置であり、ねじ溝筒13は、この位置に対して配置される。そのため、ボール循環構造の軸受11とナット7との距離を短くすることで、ねじ溝筒13のうち、ハウジング5の外側に出ている部分の長さを、さらに長くすることができる。これにより、ハウジング5の長さをさらに短くすることができる。
[第2実施形態]
(電動リニアアクチュエータの構成)
次に、本発明の第2実施形態に係る電動リニアアクチュエータ201について説明する。なお、上述した構成要素と同じ構成要素については、同じ参照番号を付してその説明を省略する。本実施形態の電動リニアアクチュエータ201が第1実施形態の電動リニアアクチュエータ1と異なる点は、側面断面図である図4、図5に示すように、ハウジング5の両端部にそれぞれ配置された軸受が、それぞれすべり軸受10である点である。なお、図4は、ロッド8が最も他端側に移動したときの状態を図示している。一方、図5は、ロッド8が最も一端側に移動したときの状態を図示している。即ち、ロッド8は、図4に示す状態と、図5に示す状態との間で、その軸方向に直線運動する。
本実施形態において、ナット7は、モータ軸4の軸方向の中央に配置されている。ナット7は、その軸方向の一端部から他端部にわたって外周面がモータ軸4の内周面に固定されている。ナット7の位置は、ロッド8のストローク長の中心位置であり、ねじ溝筒13は、この位置に対して配置される。一対のすべり軸受10は、ナット7から等距離の位置にそれぞれ配置されている。なお、軸方向の一端部から他端部にわたってナット7の外周面がモータ軸4の内周面に固定されていれば、ナット7の位置はこれに限定されない。
なお、ハウジング5とすべり軸受10との隙間をOリングなどのシール部材でシールすることで、ハウジング5の外部から塵埃等が侵入するのを防止してもよい。電動リニアアクチュエータ201が潜水艦に搭載される場合、ハウジング5とすべり軸受10との隙間をシールすることで、電動リニアアクチュエータ201が水没した場合であっても、電動リニアアクチュエータ201を好適に動作させることができる。
(作用・効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る電動リニアアクチュエータ201によると、ナット7をモータ軸4の中に収容することで、ナット7の分だけハウジング5の長さを短くすることができる。これにより、電動リニアアクチュエータ201を小型化することができる。また、軸方向の一端部から他端部にわたってナット7の外周面をモータ軸4の内周面に固定することで、ロッド8が伝達するスラスト力により発生する座屈荷重を、ナット7を介してモータ軸4でその全長にわたって受けることができる。これにより、ロッド8の座屈強度が向上するので、ロッド8を座屈しにくくすることができる。
また、ロッド8に作用するラジアル荷重を一対の軸受10,10に配分することで、ロッド8に作用するラジアル荷重によってボールねじ機構3にかかる負荷を低減させることができる。また、ロッド8が伝達するスラスト力により発生する座屈荷重を一対の軸受10,10に配分することで、ロッド8の座屈強度を向上させることができる。これらにより、ラジアル荷重による負荷を抑えながら、ロッド8が伝達するスラスト力を大きくすることができるので、電動リニアアクチュエータ201を高出力化することができる。
(本実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1,201 電動リニアアクチュエータ
2 電動モータ
2a ロータ
2b ステータ
3 ボールねじ機構
4 モータ軸
5 ハウジング
6 転がり軸受
7 ナット
7a ねじ溝
8 ロッド
8a ねじ溝
8b ねじ山
9 ボール
10 すべり軸受
11 ボール循環構造の軸受
12 軸本体
12a 段部
13 ねじ溝筒
14 ロックナット
15 駒窓
16 駒部材
16a 連結溝
17 転がり軸受

Claims (2)

  1. 電動モータの回転運動をロッドの軸方向の直線運動に変換するボールねじ機構を備えた電動リニアアクチュエータであって、
    前記電動モータは、ハウジングの中に収容され、外周面にロータが固定された筒状のモータ軸を備えており、
    前記ボールねじ機構は、
    内周面にねじ溝が形成され、軸方向の一端部から他端部にわたって外周面が前記モータ軸の内周面に固定されたナットと、
    前記ナットのねじ溝との間に複数のボールを介して前記ナットに内挿され、外周面にねじ溝を有する前記ロッドと、
    を備え
    前記ハウジングの両端部にそれぞれ配置された軸受で、前記ナットの両側部分において前記ロッドが支持されており、
    前記軸受のうちの少なくとも一方が、ボール循環構造の軸受とされており、
    前記ボール循環構造の軸受が有するボールと、前記ボールねじ機構が有するボールとが、同じ大きさにされており、
    前記ボール循環構造の軸受側において、前記ロッドの前記ねじ溝の一部が前記ハウジングの外側に露出していることを特徴とする、電動リニアアクチュエータ。
  2. 請求項に記載の電動リニアアクチュエータにおいて、
    前記軸受のうちの一方は、前記ボール循環構造の軸受とされており、
    前記軸受のうちの他方は、すべり軸受とされており、
    前記すべり軸受よりも前記ボール循環構造の軸受に近い位置に、前記ナットが配置されていることを特徴とする、電動リニアアクチュエータ。
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