JP6372199B2 - 開閉体の自動開閉システム - Google Patents

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Description

本発明は、視線検出による開閉体の自動開閉システムに関する。
従来、電子キーを携帯したユーザの視線を検出し、検出した視線が車両の各ドア(開閉体)に対応する領域のいずれにある場合、その選択されたドアをアンロックあるいは開放する開閉体の自動開閉システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許4793118号公報
しかしながら、各ドアに対応する視線領域が1つであるため、電子キーを携帯したユーザが誤ってその視線領域を注視することでドアを誤動作させるおそれや、電子キーを携帯したユーザがドアの近くにいる場合に、他の人の視線を検出して、ドアを誤動作させるおそれがあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ユーザの視線の検出により開閉体を動作させるとき、開閉体の誤作動を低減することができる開閉体の自動開閉システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の開閉体の自動開閉システムは、ユーザ検出手段と、視線検出手段と、第1判断手段と、第2判断手段と、開閉体動作手段と、を備えている。
前記ユーザ検出手段は、開閉体の近傍に、電子キーを携帯したユーザが存在することを検出する。
前記視線検出手段は、前記ユーザ検出手段により前記ユーザが検出された場合に、前記ユーザの視線を検出する。
前記第1判断手段は、前記視線が、前記開閉体の第1領域にあるか否かを判断する。
前記第2判断手段は、前記視線が、前記第1領域から視線移動方向に離れた第2領域にあるか否かを判断する。
前記開閉体動作手段は、前記第1判断手段により前記視線が前記第1領域にあると判断された後、前記第2判断手段により前記視線が前記第2領域にあると判断された場合に、前記開閉体を動作させる。
よって、第1判断手段により視線が第1領域にあると判断された後、第2判断手段により視線が第2領域にあると判断された場合に、開閉体動作手段により開閉体を動作させる。
すなわち、第1領域または第2領域の一方に視線があると判断されても開閉体動作手段により開閉体は動作されない。
この結果、ユーザの視線の検出により開閉体を動作させるとき、開閉体の誤作動を低減することができる。
実施例1の開閉体の自動開閉システムが適用されたスライドドアを備える自動車を示す全体システム構成図である。 実施例1の開閉体の自動開閉システムのブロック構成図である。 実施例1の開閉体の自動開閉システムが適用されたスライドドアを備える自動車の側部を拡大した側面図である。 スライドドアの構成を示す図であって、視線検出装置の配置を示す図であって、図3のII−II線におけるスライドドアDの概略端面図である。 実施例1の開閉体の自動開閉システムにおける電子キー認証可能エリアと、視線検出可能エリアを示す説明図である。 実施例1の開閉体の自動開閉システムにおける視線検出デバイスが検出する眼の構造を示す説明図である。 実施例1の開閉体の自動開閉システムにおける視線検出デバイスが検出する視線検出方法を説明する説明図である。 実施例1の開閉体の自動開閉システムにて実行される開閉体の自動開閉処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の開閉体の自動開閉システムによりスライドドアDを開く動作例を示すタイムチャートである。 実施例1の開閉体の自動開閉システムによりスライドドアDを閉じる動作例を示すタイムチャートである。
以下、本発明の開閉体の自動開閉装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1の開閉体の自動開閉システムにおける構成を、「全体システム構成」、「開閉体の自動開閉システム処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1の開閉体の自動開閉システムが適用されたスライドドアを備える自動車を示す全体システム構成図である。図2は、実施例1の開閉体の自動開閉システムのブロック構成図である。図3は、実施例1の開閉体の自動開閉システムが適用されたスライドドアを備える自動車の側面を拡大した側面図である。図4は、スライドドアの構成を示す図であって、視線検出装置の配置を示す図であって、図3のII−II線におけるスライドドアDの概略端面図である。
図1に示すように、両側にスライドドアD(開閉体、ドア)を備えた自動車C(車両、車両の一例)の近傍に、電子キーEKを携帯したユーザU(例えば、自動車Cの使用者)が存在すると、開閉体の自動開閉システム10がユーザUを検知する。
前記開閉体の自動開閉システム10は、閉まっているスライドドアDを自動で開けたり(ドア開)、開いているスライドドアDを自動で閉めたり(ドア閉)する自動開閉システムである。この開閉体の自動開閉システム10は、図1〜図3に示すように、電子キー認証・位置検出装置11(ユーザ検出手段)と、視線検出デバイス12(視線検出手段)と、開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13と、開閉体の開閉状態検出センサ14と、コントローラ15(第1判断手段、第2判断手段)と、第1表示デバイス16(視線誘導手段)と、第2表示デバイス17(視線誘導手段)と、開閉体のロック/アンロック装置18(開閉体動作手段)と、開閉体の開閉駆動装置19(開閉体動作手段)と、を備えている。なお、図1と図3に示すように、開閉体のロック/アンロック装置18は、開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13を内蔵し、開閉体の開閉駆動装置19は、開閉体の開閉状態検出センサ14を内蔵している。また、図2のブロック構成図では、便宜上、開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13と開閉体のロック/アンロック装置18、開閉体の開閉状態検出センサ14と開閉体の開閉駆動装置19を別々に示した。
前記スライドドアDは、図1に示すように、自動車Cの側部に配置され、自動車Cの前後方向にスライド移動して開閉するようになっている。このスライドドアDは、図4に示すように、車両外側(車室外O)に配置されるドアアウタパネルOP(ドアパネル)と、車両内側(車室内I)に配置されるドアインナパネルIP(ドアパネル)と、を備えている。このドアアウタパネルOPとドアインナパネルIPとの間に、昇降するドアガラスGを設けている。
前記ドアアウタパネルOPには、図3に示すように、ユーザUがスライドドアDの開閉操作を行うときに用いられるドアハンドルHが、車両外側面に設けられている。また、図3と図4に示すように、ドアアウタパネルOPの上部が、スライドドアDのウエスト部Wになる。
前記ドアインナパネルIPには、図4に示すように、車室内側からドアトリムTを取り付けられている。ドアトリムTは、ドアインナパネルIPを覆うように取り付けられている。なお、ドアトリムTは、可撓性を有する樹脂等から形成されている。
前記電子キー認証・位置検出装置11は、自動車CのスライドドアD内(ドアアウタパネルOPとドアインナパネルIPの間)の下方に設けられ、自動車Cの駐車状態においては、電源ONに設定されている。そして、図5において、斜線で示すキー認証可能エリアX内に存在する電子キーEKと複数回の無線通信を行うことで、ユーザUが携帯した電子キーEKを認証する。
この電子キー認証・位置検出装置11は、電子キーEKを認証する際の複数回の無線通信で得られた電波強度及び指向性の情報に基づき、キー認証可能エリアX内における電子キーEKの位置を検出する。
ここでは、ユーザUが携帯した電子キーEKを認証すると共に、この電子キーEKがキー認証可能エリアX内である視線検出可能エリアY内(開閉体の近傍)にあるとき、スライドドアDの近傍に、電子キーEKを携帯したユーザUが存在することを検出する。また、この電子キー認証・位置検出装置11によって得られたキー認証情報とキー位置情報は、コントローラ15に入力される。
前記視線検出デバイス12は、赤外線カメラと近赤外LEDから構成され、ユーザUの視線(眼の動き)を検出する。視線検出デバイス12は、図1と図3に示すように、スライドドアDに配置されている。詳述すると、この視線検出デバイス12は、図4に示すように、スライドドアDのウエスト部Wの高さ位置に配置され、ドアガラスGと、ドアガラスGの車室内側の面G1と対向するドアトリムTの対向面T1と、の間に、配置されている。この視線検出デバイス12は、コントローラ15により、電源ONまたはOFFに設定される。
次に、視線検出デバイス12による視線検出方法を説明する前に、眼Eの構造について、図6に基づいて説明する。図6の左側は眼の正面図(右眼)であり、右側は眼の断面図である。眼の正面図において、眼Eの右端が目頭E1、左端が目じりE2、中央の黒い円形が瞳孔E3、黒い円形の外側の円形が角膜E4に相当する。なお、眼の断面図には、眼の正面図に対応する部位に同一符号を付して説明を省略する。
続いて、視線検出方法について説明する。この視線検出方法は、眼の中で動かない基準点と動く動点の位置関係から行う。その検出方法は、以下のとおりである。
まず、近赤外LEDにてユーザUの顔を照らして、赤外線カメラで撮影する。
次に、撮影した画像の中から、瞳孔反射(動点)と角膜反射(基準点)を検出する。図7に示すように、瞳孔反射は黒い円形R1として検出され、角膜反射は白い円形R2として検出される。
例えば、図7に示すように、瞳孔反射R1が眼の中央に検出され、角膜反射R2が眼の中央下に検出された場合、ユーザUの視線は「正面」である。すなわち、ユーザUが正面を見ていることになる。
また、図7に示すように、瞳孔反射R1が角膜反射R2よりも目頭E1側に検出されると、ユーザUは「左側」を見ていることになる。なお、瞳孔反射R1が角膜反射R2よりも目じりE2側に検出されると、ユーザUは右側を見ていることになる。
このように、ユーザUの視線(見ている方向)情報を検出する。
この視線検出デバイス12によって得られた視線検出情報は、コントローラ15に入力される。
開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13は、スライドドアDのロック/アンロック状態を検出する。この開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13によって得られた開閉体のロック/アンロック状態の情報は、コントローラ15に入力される。
開閉体の開閉状態検出センサ14は、スライドドアDの開閉状態を検出する。この開閉体の開閉状態検出センサ14によって得られた開閉体の開閉状態の情報は、コントローラ15に入力される。
前記コントローラ15は、電子キー認証・位置検出装置11からのキー認証情報とキー位置情報と、視線検出デバイス12からの視線検出情報と、開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13からの開閉体のロック/アンロック状態の情報と、開閉体の開閉状態検出センサ14からの開閉体の開閉状態の情報と、などの各種情報を入力する。コントローラ15は、これらの入力情報に基づき、第1表示デバイス16や第2表示デバイス17に表示信号を出力し、開閉体のロック/アンロック装置18にロック/アンロック動作信号を出力し、開閉体の開閉駆動装置19に開閉駆動信号を出力する。このコントローラ15は、電子キー認証・位置検出装置11からのキー認証情報とキー位置情報を入力すると、視線検出デバイス12の電源をON/OFFにするか否か判断し、視線検出デバイス12の電源をON/OFFに設定する。また、コントローラ15は、自動車Cの駐車状態においては、電源OFFに設定されている。そして、電子キー認証・位置検出装置11からキー認証情報とキー位置情報が入力されると、電源ONに設定される。コントローラ15は、第1視線判断部15a(第1判断手段)と、第2視線判断部15b(第2判断手段)と、表示デバイス制御部15cと、開閉体のロック/アンロック状態制御部15dと、開閉体の開閉状態制御部15eと、を有している。
第1視線判断部15aは、視線検出情報が入力されると、ユーザUの視線がスライドドアDの第1領域20aにあるか否かを判断する。この第1視線判断部15aによって判断された第1視線判断情報は、表示デバイス制御部15cと、開閉体のロック/アンロック状態制御部15dと、開閉体の開閉状態制御部15eと、に入力される。なお、第1領域20aについては、下記の第2領域20bと共に後述する。
第2視線判断部15bは、視線検出情報が入力されると、ユーザUの視線が第1領域20aから視線移動方向に離れた第2領域20bにあるか否かを判断する。この第2視線判断部15bによって判断された第2視線判断情報は、表示デバイス制御部15cと、開閉体のロック/アンロック状態制御部15dと、開閉体の開閉状態制御部15eと、に入力される。
ここで、第1領域20aと第2領域20bについて、図3に基づき説明する。両領域20a,20bは、ユーザUの視線が向けられる領域であって、視線検出デバイス12と同じウエスト部Wの高さ位置に設定されている。また、第1領域20aと第2領域20bは、視線検出デバイス12を挟んだ両側位置に設定されている。その第1領域20aは、スライドドアDのうちスライドドアDを閉じる方側(自動車Cの前側)に設定され、第1領域20aと第1表示デバイス16が重なっている。その第2領域20bは、スライドドアDのうちスライドドアDを開く方側(自動車Cの後側)に設定され、第2領域20bと第2表示デバイス17が重なっている。なお、第1領域20aと第2領域20bは、視線検出デバイス12と一部が重なっていても良い。
表示デバイス制御部15cは、視線検出情報と、開閉体のロック/アンロック状態の情報と、開閉体の開閉状態の情報と、第1視線判断部15aから第1視線判断情報と、第2視線判断部15bから第2視線判断情報と、の各種情報を入力する。表示デバイス制御部15cは、これらの入力情報に基づき、第1表示デバイス16または第2表示デバイス17へ表示信号を出力すると共に、これらの表示デバイス16,17の電源をON/OFF(作動/非作動)に設定する。
例えば、表示信号として、この表示デバイス制御部15cから第1表示デバイス16へ、図3に示すように、「READY」または「CLOSE」を表示させる表示信号を出力する。また、表示デバイス制御部15aから第2表示デバイス17へ、図3に示すように、「OPEN」または「READY」を表示させる表示信号を出力する。
開閉体のロック/アンロック状態制御部15dは、開閉体のロック/アンロック状態の情報と、第1視線判断情報と、第2視線判断情報と、の各種情報を入力する。この開閉体のロック/アンロック状態制御部15dは、これらの入力情報に基づき、開閉体のロック/アンロック装置18へ開閉体をロック/アンロックするロック/アンロック動作信号を出力する。
開閉体の開閉状態制御部15eは、開閉体の開閉状態の情報と、第1視線判断情報と、第2視線判断情報と、の各種情報を入力する。この開閉体の開閉状態制御部15eは、これらの入力情報に基づき、開閉体の開閉駆動装置19へ開閉体を開閉する開閉駆動信号を出力する。
前記第1表示デバイス16は、表示デバイス制御部15cから表示信号が入力されると、図3に示すように、「READY」または「CLOSE」を表示し、第1領域20aにユーザUの視線を誘導するものである。例えば、液晶ディスプレイなどである。なお、「READY」と「CLOSE」は、図3に示すように、上下方向に並べているが、前後方向に並べても良い。
前記第2表示デバイス17は、表示デバイス制御部15cから表示信号が入力されると、図3に示すように、「OPEN」または「READY」を表示し、第2領域20bにユーザUの視線を誘導するものである。例えば、液晶ディスプレイなどである。なお、「OPEN」と「READY」は、図3に示すように、上下方向に並べているが、前後方向に並べても良い。
前記開閉体のロック/アンロック装置18は、自動車CのスライドドアD内に設けられ、スライドドアDをロックするため、ドアハンドルH付近に配置されている。この開閉体のロック/アンロック装置18は、開閉体のロック/アンロック状態制御部15dからロック/アンロック動作信号が入力されると、スライドドアDをロックまたはアンロックする装置である。スライドドアDのロックまたはアンロック動作は、例えば、アクチュエータにより行われる。
前記開閉体の開閉駆動装置19は、自動車CのスライドドアD内に設けられ、スライドドアDの前後方向中央よりも車両前側に配置されている。この開閉体の開閉駆動装置19は、開閉体の開閉状態制御部15eから開閉駆動信号が入力されると、スライドドアDを開閉する装置である。スライドドアDの開閉駆動は、例えば、モータの回転により行われる。
[開閉体の自動開閉システム処理構成]
図8は、開閉体の自動開閉システムにて実行される開閉体の自動開閉システム処理の流れを示す(開閉体の自動開閉システム10)。以下、図8のフローチャートに基づき、各ステップについて説明する。なお、図8では、スライドドアDがアンロック状態かつ閉まっている状態であることを前提とする。
ステップS1では、自動車Cが駐車状態であるか否かを判断する。YES(駐車状態)の場合はステップS2へ進み、NO(非駐車状態)の場合にはエンドへ進む。
ここで、駐車状態であるとの判断は、電子キー認証・位置検出装置11が電源ONであり、コントローラ15が電源OFFに設定されていることで行う。
ステップS2では、ステップS1での駐車状態との判断に続き、電子キーEKを携帯したユーザUがキー認証可能エリアX内に存在するか否かを判断する。YES(存在する)の場合はステップS3へ進み、NO(存在しない)の場合はエンドへ進む。
ここで、電子キーEKを携帯したユーザUがキー認証可能エリアX内に存在するとの判断は、電子キー認証・位置検出装置11と電子キーEKの間で無線通信が可能であることで行う。
ステップS3では、ステップS2でのキー認証可能エリアX内との判断に続き、電子キーEKの認証が行われたか否かを判断する。YES(認証)の場合はステップS4へ進み、NO(未認証)の場合はエンドへ進む。
ここで、電子キーEKの認証との判断は、電子キー認証・位置検出装置11と電子キーEKの間で複数回の無線通信が成立したことで行う。
ステップS4では、ステップS3でのキー認証との判断に続き、電子キーEKを携帯したユーザUが視線検出可能エリアY内に存在するか否かを判断する。YES(存在する)の場合はステップS5へ進み、NO(存在しない)の場合はエンドへ進む。
ここで、電子キーEKを携帯したユーザUが視線検出可能エリアY内に存在するとの判断は、電子キー認証・位置検出装置11と電子キーEKの間で行った無線通信で得られた電波強度及び指向性の情報に基づいて行う。
ステップS5では、ステップS4での視線検出可能エリアY内との判断に続き、視線検出デバイス12やコントローラ15等のシステムを電源ONに設定し、ステップS6へ進む。
ステップS6では、ステップS5でのシステム電源ONに続き、スライドドアDのロック/アンロック状態と開閉状態とを検出し、ステップS7へ進む。この検出は、開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13から開閉体のロック/アンロック状態制御部15dへ出力された開閉体のロック/アンロック状態の情報と、開閉体の開閉状態検出センサ14から開閉体の開閉状態制御部15eへ出力された開閉体の開閉状態の情報と、の取得によって行う。これらの情報から、ここでは、スライドドアDがアンロック状態かつ閉まっている状態にあると検出される(開閉体のロック/アンロック状態制御部15d、開閉体の開閉状態制御部15e)。
ステップS7では、ステップS6でのスライドドアDのロック/アンロック状態と開閉状態との検出に続き、表示デバイス制御部15cから第1表示デバイス16へ、「READY」を表示させる表示信号を出力し、第1表示デバイス16を作動させて、第1表示デバイス16に「READY」を表示させ、ステップS8へ進む。
ステップS8では、ステップS7での第1表示デバイス16に「READY」の表示に続き、第1表示デバイス16の作動からの一定時間A(例えば、5〜10sec.)のカウントを開始し、ステップS9へ進む。
ここで、一定時間Aのカウントは、第1表示デバイス16の作動から起動したタイマー値をセットし、制御周期(例えば、10ms)ごとに加算することで演算される。そして、一定時間Aが経過すると、カウントは停止する。なお、一定時間Aは、第1表示デバイス16の作動からユーザUの視線が第1領域20aに向けられるまでに要する時間を想定した時間であり、実験等により予め設定された値である。この一定時間Aの長さは、この開閉体の自動開閉システム10に不慣れなユーザUや、足元が悪い場合などにはユーザUが足元を見ながら自動車Cに近づく等の理由により、少し余裕のある時間に設定されている。
ステップS9では、ステップS8での一定時間Aのカウントの開始に続き、ユーザUの視線が第1領域20aにあるか否かを判断する(第1視線判断部15a)。YES(あり)の場合はステップS10へ進み、NO(なし)の場合はステップS15へ進む。
ここで、ユーザUの視線が第1領域20aにあるとの判断は、視線検出デバイス12からの視線検出情報より、ユーザUの視線が、第1領域20aに、時間B(例えば、0.3sec.)以上、継続してあると判断されたことで行う(第1領域視線有り条件成立)。なお、時間Bは、ステップS9で、カウントを開始し、第1領域視線有り条件が成立/不成立にかかわらず、時間Bが経過すると、カウントはリセットされる。この時間Bは、ユーザUが一点に視線を向けることができる時間であり、実験等により予め設定された値である。
ステップS10では、ステップS9での第1領域視線有り条件の成立(あり)に続き、表示デバイス制御部15cから第2表示デバイス17へ、「OPEN」を表示させる表示信号を出力し、第2表示デバイス17を作動させて、第2表示デバイス17に「OPEN」を表示させ、ステップS11へ進む。
ステップS11では、ステップS10での第2表示デバイス17に「OPEN」の表示に続き、第2表示デバイス17の作動からの一定時間C(例えば、5〜10sec.)のカウントを開始し、ステップS12へ進む。
ここで、一定時間Cのカウントは、第2表示デバイス17の作動から起動したタイマー値をセットし、制御周期(例えば、10ms)ごとに加算することで演算される。そして、一定時間Cが経過すると、カウントは停止する。なお、一定時間Bは、第2表示デバイス17の作動からユーザUの視線が第1領域20aに向けられるまでに要する時間を想定した時間であり、実験等により予め設定された値である。この一定時間Cの長さは、この開閉体の自動開閉システム10に不慣れなユーザUや、ユーザUが人に呼ばれてよそ見をした等の理由により、少し余裕のある時間に設定されている。
ステップS12では、ステップS11での一定時間Cのカウントの開始に続き、ユーザUの視線が第2領域20bにあるか否かを判断する(第2視線判断部15b)。YES(あり)の場合はステップS13へ進み、NO(なし)の場合はステップS16へ進む。
ここで、ユーザUの視線が第2領域20bにあるとの判断は、視線検出デバイス12からの視線検出情報より、ユーザUの視線が、第2領域20bに、時間B(例えば、0.3sec.)以上、継続してあると判断されたことで行う(第2領域視線有り条件成立)。なお、時間Bは、ステップS12で、カウントを開始し、第2領域視線有り条件が成立/不成立にかかわらず、時間Bが経過すると、カウントはリセットされる。この時間Bは、ステップS9と同様に、ユーザUが一点に視線を向けることができる時間であり、実験等により予め設定された値である。
ステップS13は、ステップS12での第2領域視線有り条件の成立(あり)に続き、開閉体の開閉状態制御部15eから開閉体の開閉駆動装置19へ、スライドドアDを開く開駆動信号を出力し、開閉体の開閉駆動装置19を駆動させて、閉まっているスライドドアDを開き(ドア開)、ステップS14へ進む。
ステップS14では、ステップS13でのスライドドアDの開放、或いは、ステップS15での視線未検出、或いは、ステップS16での視線未検出に続き、一定時間A・一定時間Cをリセットし、エンドへ進む。
ステップS15では、ステップS9での第1領域視線有り条件の不成立(なし)に続き、継続して、視線検出デバイス12からの視線検出情報により、ユーザUの視線が検出なく、一定時間Aが経過したか否かを判断する(第1視線判断部15a)。YES(視線未検出)の場合はステップS14へ進み、NO(視線検出)の場合はステップS9へ戻る。
ステップS16では、ステップS12での第2領域視線有り条件の不成立(なし)に続き、継続して、視線検出デバイス12からの視線検出情報により、ユーザUの視線が検出なく、一定時間Cが経過したか否かを判断する(第2視線判断部15b)。YES(視線未検出)の場合はステップS14へ進み、NO(視線検出)の場合はステップS12へ戻る。
ここで、図8において、スライドドアDがアンロック状態かつ開いている状態であることを前提とした場合には、ステップS6〜S7、ステップS9〜S10、ステップS12〜13、ステップS15〜16が、以下のとおりに変更される。
ステップS6では、ステップS5でのシステム電源ONに続き、上記と同様の情報から、スライドドアDがアンロック状態かつ開いている状態にあると検出され、ステップS7へ進む。以下、これをステップS61とする。
ステップS7は、図8において、「第2表示デバイス作動」に変更される。すなわち、ステップS7では、ステップS61でのスライドドアDのロック/アンロック状態と開閉状態との検出に続き、表示デバイス制御部15cから第2表示デバイス17へ、「READY」を表示させる表示信号を出力し、第2表示デバイス17を作動させて、第2表示デバイス17に「READY」を表示させ、ステップS8へ進む。以下、これをステップS71とする。
ステップS9は、図8において、「ユーザの視線が第2領域にあるか?」に変更される。すなわち、ステップS9では、ステップS8での一定時間Aのカウントの開始に続き、上記ステップS12の第2領域視線有り条件が成立するか否かが判断される。YES(成立)の場合はステップS10へ進み、NO(不成立)の場合はステップS15へ進む。以下、これをステップS91とする。
ステップS10は、図8において、「第1表示デバイス作動」に変更される。すなわち、ステップS10では、ステップS91での第2領域視線有り条件の成立(あり)に続き、表示デバイス制御部15cから第1表示デバイス16へ、「CLOSE」を表示させる表示信号を出力し、第1表示デバイス16を作動させて、第1表示デバイス16に「CLOSE」を表示させ、ステップS11へ進む。以下、これをステップS101とする。
ステップS12は、図8において、「ユーザの視線が第1領域にあるか?」に変更される。すなわち、ステップS12では、ステップS11での一定時間Cのカウントの開始に続き、上記ステップS9の第1領域視線有り条件が成立するか否かが判断される。YES(成立)の場合はステップS13へ進み、NO(不成立)の場合はステップS16へ進む。以下、これをステップS121とする。
ステップS13は、図8において、「スライドドアDを閉じる」に変更される。すなわち、ステップS13では、ステップS121での第1領域視線有り条件の成立(あり)に続き、開閉体の開閉状態制御部15eから開閉体の開閉駆動装置19へ、スライドドアDを閉じる閉駆動信号を出力し、開閉体の開閉駆動装置19を駆動させて、開いているスライドドアDを閉じ(ドア閉)、ステップS14へ進む。以下、これをステップS131とする。
ステップS15では、ステップS91での第2領域視線有り条件の不成立(なし)に続き、継続して、視線検出デバイス12からの視線検出情報より、ユーザUの視線が検出なく、一定時間Aが経過したか否かを判断する(第2視線判断部15a)。YES(視線未検出)の場合はステップS14へ進み、NO(視線検出)の場合はステップS91へ戻る。以下、これをステップS151とする。
ステップS16では、ステップS121での第1領域視線有り条件の不成立(なし)に続き、継続して、視線検出デバイス12からの視線検出情報より、ユーザUの視線が検出なく、一定時間Cが経過したか否かを判断する(第1視線判断部15a)。YES(視線未検出)の場合はステップS14へ進み、NO(視線検出)の場合はステップS121へ戻る。以下、これをステップS161とする。
次に作用を説明する。
実施例1の開閉体の自動開閉システムにおける作用を、「開閉体の自動開閉システム処理動作」、「開閉体の自動開閉システムの特徴的作用」、「開閉体の自動開閉システムでの他の特徴的作用」、に分けて説明する。
[開閉体の自動開閉システム処理動作]
図8のフローチャートに基づき、開閉体の自動開閉システム処理動作の流れを説明する。また、開閉体の自動開閉システム処理動作を、図9と図10のタイムチャートに示す動作例に基づき、各時刻について説明する。以下、開閉体の自動開閉システム処理動作の流れを、閉まっているスライドドアDを開く「ドア開動作」と、開いているスライドドアDを閉じる「ドア閉動作」と、に分けて説明する。
(ドア開動作)
まず、図8のフローチャートに基づき、ドア開動作の流れを説明する。
スライドドアDがアンロックかつ閉まっている駐車状態(駐車中)の自動車Cに、電子キーEKを携帯したユーザUが近づいていくと、図8のフローチャートにおいて、START→ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4へと進む。ユーザUが自動車Cに近づき、キー認証可能エリアX内に入ると、ステップS2では、ユーザUがキー認証可能エリアX内に存在すると判断され、ステップS3では、電子キーEKの認証が行われたと判断される。ステップS4では、ユーザUが視線検出可能エリアY内に存在するか否かが判断される。
そして、ステップS4でのユーザUが視線検出可能エリアY内に存在すると判断されると、図8のフローチャートにおいて、ステップS4からステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9へと進む。ステップS5では、視線検出デバイス12やコントローラ15等のシステム電源がONに設定され、ステップS6では、スライドドアDのロック/アンロック状態と開閉状態とが検出される。ステップS7では、第1表示デバイス16を作動させて、第1表示デバイス16に「READY」を表示させ、ステップS8では、一定時間Aのカウントが開始される。ステップS9では、第1領域視線有り条件が成立したか否かが判断される。
しかし、開閉体の自動開閉システム10に不慣れなユーザU等は、第1領域視線有り条件を成立させるまで、時間を要する。このため、ステップS9の条件が成立するまで、または、一定時間Aが経過するまでは、図8のフローチャートにおいて、ステップS9→ステップS15へと進む流れが繰り返される。
また、ステップS9での第1領域視線有り条件が成立すると、図8のフローチャートにおいて、ステップS9からステップS10→ステップS11→ステップS12へと進む。ステップS10では、第2表示デバイス17を作動させて、第2表示デバイス17に「OPEN」を表示させ、ステップS11では、一定時間Cのカウントが開始される。ステップS12では、第2領域視線有り条件が成立したか否かが判断される。
しかし、人に呼ばれてよそ見をしたユーザU等は、第2領域視線有り条件を成立させるまで、時間を要する。このため、ステップS12の条件が成立するまで、または、一定時間Cが経過するまでは、図8のフローチャートにおいて、ステップS12→ステップS16へと進む流れが繰り返される。
そして、ステップS12での第2領域視線有り条件が成立すると、図8のフローチャートにおいて、ステップS12からステップS13→ステップS14→ENDへと進む。ステップS13では、開閉体の開閉駆動装置19を駆動させて、閉まっているスライドドアDを開き、ステップS14では、一定時間Aと一定時間Cのカウントがリセットされ、エンドへ進む。
ここで、ステップS12で「YES(第2領域視線有り条件成立)」の場合、ステップS9にて第1視線判断部15aによりユーザUの視線が第1領域20aにあると判断された後、ステップS12にて第2視線判断部15bによりユーザUの視線が第2領域20bにあると判断された場合となる。
次に、ドア開動作を、図9のタイムチャートに示す動作例に基づき、各時刻について説明する。以下、図8のタイムチャートに基づき、各ステップについて説明する。
時刻t1において、電子キーEKを携帯したユーザUが、スライドドアDがアンロックかつ閉まっている駐車状態(駐車中)の自動車Cに近づき、スライドドアDの近傍に存在する。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、電子キー認証・位置検出装置11により、電子キーEKの認証が行われ、ユーザUの位置が検出され、ユーザUが視線検出可能エリアY内に存在すると判断される。また、視線検出デバイス12やコントローラ15等のシステム電源がONに設定される。さらに、開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13と開閉体の開閉状態検出センサ14からコントローラ15に入力される開閉体の開閉状態の情報から、スライドドアDがアンロック状態かつ閉まっている状態にあると検出される(開閉体のロック/アンロック状態制御部15d、開閉体の開閉状態制御部15e)。そして、表示デバイス制御部15cにより、第1表示デバイス16を作動させて、第1表示デバイス16に「READY」を表示させる。また、コントローラ15により、一定時間Aのカウントが開始される。さらに、第1視線判断部15aにより、第1領域視線有り条件が成立したか否かが判断される。
この時刻t1が、図8のフローチャートにおいて、START→ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9に相当する。
時刻t2において、ユーザUは、第1表示デバイス16の表示に誘導されて、第1表示デバイス16を見ている。すなわち、図3に示すように、第1領域20aと第1表示デバイス16が重なっているため、ユーザUが第1表示デバイス16を見ていると、第1領域20aにユーザUの視線(図9のEG1)が向けられていることになる。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、視線検出デバイス12からの視線検出情報より、ユーザUの視線(図9のEG1)が、第1領域20aに、時間B(例えば、0.3sec.)以上、継続してある、と第1視線判断部15aにより判断される。つまり、第1視線判断部15aにより、第1領域視線有り条件が成立したと判断される。
この時刻t2が、図8のフローチャートにおいて、ステップS9の「YES」に相当する。
時刻t3において、ユーザUは、時刻t2から継続して、第1表示デバイス16を見ている。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、表示デバイス制御部15cにより、第2表示デバイス17を作動させて、第2表示デバイス17に「OPEN」を表示させる。また、コントローラ15により、一定時間Cのカウントが開始される。さらに、第2視線判断部15bにより、第2領域視線有り条件が成立したか否かが判断される。
この時刻t3が、図8のフローチャートにおいて、ステップS10→ステップS11→ステップS12に相当する。
時刻t4において、ユーザUは、第2表示デバイス17の表示に誘導されて、第2表示デバイス17を見ている。すなわち、図3に示すように、第2領域20bと第2表示デバイス17が重なっているため、ユーザUが第2表示デバイス17を見ていると、第2領域20bにユーザUの視線(図9のEG2)が向けられていることになる。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、視線検出デバイス12からの視線検出情報より、ユーザUの視線(図9のEG2)が、第2領域20bに、時間B(例えば、0.3sec.)以上、継続してある、と第2視線判断部15bにより判断される。つまり、第2視線判断部15bにより、第2領域視線有り条件が成立したと判断される。
この時刻t4が、図8のフローチャートにおいて、ステップS12の「YES」に相当する。つまり、時刻t4が、ステップS9にて第1視線判断部15aによりユーザUの視線が第1領域20aにあると判断された後、ステップS12にて第2視線判断部15bによりユーザUの視線が第2領域20bにあると判断された場合に相当する。
時刻t5において、ユーザUはスライドドアDの前に存在している。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、開閉体の開閉駆動装置19により閉まっているスライドドアDを開く(オープンする)。これにより、ユーザUが、自動車の車室内I(車内)に入ることなどができる。また、コントローラ15により、一定時間Aと一定時間Cのカウントがリセットされる。
この時刻t5が、図8のフローチャートにおいて、ステップS13→ステップS14→ENDに相当する。
(ドア閉動作)
まず、図8のフローチャートに基づき、ドア閉動作の流れを説明する。
スライドドアDがアンロックかつ開いている駐車状態(駐車中)の自動車Cに、電子キーEKを携帯したユーザUが近づいていくと、図8のフローチャートにおいて、START→ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4へと進む。ユーザUが自動車Cに近づき、キー認証可能エリアX内に入ると、ステップS2では、ユーザUがキー認証可能エリアX内に存在すると判断され、ステップS3では、電子キーEKの認証が行われたと判断される。ステップS4では、ユーザUが視線検出可能エリアY内に存在するか否かが判断される。
そして、ステップS4でのユーザUが視線検出可能エリアY内に存在すると判断されると、図8のフローチャートにおいて、ステップS4からステップS5→ステップS61→ステップS71→ステップS8→ステップS91へと進む。ステップS5では、視線検出デバイス12やコントローラ15等のシステム電源がONに設定され、ステップS61では、スライドドアDのロック/アンロック状態と開閉状態とが検出される。ステップS71では、第2表示デバイス17を作動させて、第2表示デバイス17に「READY」を表示させ、ステップS8では、一定時間Aのカウントが開始される。ステップS91では、第2領域視線有り条件が成立したか否かが判断される。
しかし、開閉体の自動開閉システム10に不慣れなユーザU等は、第2領域視線有り条件を成立させるまで、時間を要する。このため、ステップS91の条件が成立するまで、または、一定時間Aが経過するまでは、図8のフローチャートにおいて、ステップS91→ステップS151へと進む流れが繰り返される。
また、ステップS91での第2領域視線有り条件が成立すると、図8のフローチャートにおいて、ステップS91からステップS101→ステップS11→ステップS121へと進む。ステップS101では、第1表示デバイス16を作動させて、第1表示デバイス16に「CLOSE」を表示させ、ステップS11では、一定時間Cのカウントが開始される。ステップS121では、第1領域視線有り条件が成立したか否かが判断される。
しかし、人に呼ばれてよそ見をしたユーザU等は、第1領域視線有り条件を成立させるまで、時間を要する。このため、ステップS121の条件が成立するまで、または、一定時間Cが経過するまでは、図8のフローチャートにおいて、ステップS121→ステップS161へと進む流れが繰り返される。
そして、ステップS121での第1領域視線有り条件が成立すると、図8のフローチャートにおいて、ステップS121からステップS131→ステップS14→ENDへと進む。ステップS131では、開閉体の開閉駆動装置19を駆動させて、開いているスライドドアDを閉じ、ステップS14では、一定時間Aと一定時間Cのカウントがリセットされ、エンドへ進む。
ここで、ステップS121で「YES(第1領域視線有り条件成立)」の場合、ステップS91にて第2視線判断部15bによりユーザUの視線が第2領域20bにあると判断された後、ステップS121にて第1視線判断部15aによりユーザUの視線が第1領域20aにあると判断された場合となる。
次に、ドア閉動作を、図10のタイムチャートに示す動作例に基づき、各時刻について説明する。以下、図8のタイムチャートに基づき、各ステップについて説明する。
時刻t11において、電子キーEKを携帯したユーザUが、スライドドアDがアンロックかつ開いている駐車状態(駐車中)の自動車Cに近づき、スライドドアDの近傍に存在する。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、電子キー認証・位置検出装置11により、電子キーEKの認証が行われ、ユーザUの位置が検出され、ユーザUが視線検出可能エリアY内に存在すると判断される。また、視線検出デバイス12やコントローラ15等のシステム電源がONに設定される。さらに、開閉体のロック/アンロック状態検出センサ13と開閉体の開閉状態検出センサ14からコントローラ15に入力される開閉体の開閉状態の情報から、スライドドアDがアンロック状態かつ開いている状態にあると検出される(開閉体のロック/アンロック状態制御部15d、開閉体の開閉状態制御部15e)。そして、表示デバイス制御部15cにより、第2表示デバイス17を作動させて、第2表示デバイス17に「READY」を表示させる。また、コントローラ15により、一定時間Aのカウントが開始される。さらに、第2視線判断部15bにより、第2領域視線有り条件が成立したか否かが判断される。
この時刻t11が、図8のフローチャートにおいて、START→ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS61→ステップS71→ステップS8→ステップS91に相当する。
時刻t12において、ユーザUは、第2表示デバイス17の表示に誘導されて、第2表示デバイス17を見ている。すなわち、図3に示すように、第2領域20bと第2表示デバイス17が重なっているため、ユーザUが第2表示デバイス17を見ていると、第2領域20bにユーザUの視線(図10のEG3)が向けられていることになる。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、視線検出デバイス12からの視線検出情報より、ユーザUの視線(図10のEG3)が、第2領域20bに、時間B(例えば、0.3sec.)以上、継続してある、と第2視線判断部15bにより判断される。つまり、第2視線判断部15bにより、第2領域視線有り条件が成立したと判断される。
この時刻t12が、図8のフローチャートにおいて、ステップS91の「YES」に相当する。
時刻t13において、ユーザUは、時刻t12から継続して、第2表示デバイス17を見ている。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、表示デバイス制御部15cにより、第1表示デバイス16を作動させて、第1表示デバイス16に「CLOSE」を表示させる。また、コントローラ15により、一定時間Cのカウントが開始される。さらに、第1視線判断部15aにより、第1領域視線有り条件が成立したか否かが判断される。
この時刻t13が、図8のフローチャートにおいて、ステップS101→ステップS11→ステップS121に相当する。
時刻t14において、ユーザUは、第1表示デバイス16の表示に誘導されて、第1表示デバイス16を見ている。すなわち、図3に示すように、第1領域20aと第1表示デバイス16が重なっているため、ユーザUが第1表示デバイス16を見ていると、第1領域20aにユーザUの視線(図10のEG4)が向けられていることになる。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、視線検出デバイス12からの視線検出情報より、ユーザUの視線(図10のEG4)が、第1領域20aに、時間B(例えば、0.3sec.)以上、継続してある、と第1視線判断部15aにより判断される。つまり、第1視線判断部15aにより、第1領域視線有り条件が成立したと判断される。
この時刻t14が、図8のフローチャートにおいて、ステップS121の「YES」に相当する。つまり、時刻t14が、ステップS91にて第2視線判断部15bによりユーザUの視線が第2領域20bにあると判断された後、ステップS121にて第1視線判断部15aによりユーザUの視線が第1領域20aにあると判断された場合に相当する。
時刻t15において、ユーザUはスライドドアDの前に存在している。
このとき、開閉体の自動開閉システム10では、開閉体の開閉駆動装置19により開いているスライドドアDを閉じる(クローズする)。また、コントローラ15により、一定時間Aと一定時間Cのカウントがリセットされる。
この時刻t15が、図8のフローチャートにおいて、ステップS131→ステップS14→ENDに相当する。
[開閉体の自動開閉システムの特徴的作用]
例えば、電子キーを携帯したユーザの視線を検出し、検出した視線が車両の各ドア(開閉体)に対応する領域のいずれにある場合、その選択されたドアをアンロックあるいは開放することができる開閉体の自動開閉システムを比較例とする。
しかし、この比較例の開閉体の自動開閉システムは、各ドアに対応する視線領域が1つであるため、電子キーを携帯したユーザが誤ってその視線領域を注視することで(例えば、車両の反対側に存在する人を見ている場合)ドアを誤動作させるおそれや、電子キーを携帯したユーザがドアの近くにいる場合に、他の人の視線を検出して、ドアを誤動作させるおそれがある、という課題があった。
これに対し、実施例1では、第1視線判断部15aにより視線が第1領域20aにあると判断された後(図8のステップS9、図9の時刻t2)、第2視線判断部15bにより視線が第2領域20bにあると判断された場合(図8のステップS12、図9の時刻t4)に、開閉体の開閉駆動装置19によりスライドドアDを動作させる(図8のステップS13、図9の時刻t5)構成を採用した。
すなわち、第1領域20aまたは第2領域20bの一方に視線があると判断されても開閉体の開閉駆動装置19によりスライドドアDを動作させない。
この結果、ユーザUの視線の検出によりスライドドアDを動作させるとき(図8のステップS13、図9の時刻t5)、スライドドアDの誤作動を低減することができる。
[開閉体の自動開閉システムでの他の特徴的作用]
実施例1では、視線検出デバイス12がスライドドアDに配置され、第1領域20aと第2領域20bは、視線検出デバイス12を挟んだ両側位置に設定されている(図3など)構成を採用した。
すなわち、視線検出デバイス12の幅の分、第1領域20aと第2領域20bが離れているので、第1領域20aと第2領域20bのうちいずれか一方に視線があるとき、どちらの領域に視線があるのか判断されやすい。
したがって、ユーザUの視線の検出によりスライドドアDを動作させるとき、より誤作動を低減することができる。
実施例1では、視線検出デバイス12は、スライドドアDのウエスト部Wの高さ位置に配置され(図3と図4)、第1領域20aと第2領域20bは、視線検出デバイス12と同じウエスト部Wの高さ位置に設定されている(図3)構成を採用した。
例えば、視線検出デバイスと第1領域と第2領域を車両の上方に配置/設定すると、ユーザが開閉体を動作させるためには上を向くことになる。このとき、ユーザが顔を上方へ向けずに視線だけを上方へ向けた場合、視線検出デバイスのカメラにはユーザの眼とまつげが重なって写ってしまう惧れがあり、ユーザが顔を上方へ向けた場合、ユーザの顔に日光が直射する可能性が高くなり、ユーザの顔に当たった日光の乱反射の影響などにより、視線の検出精度が悪化することがある。
これに対し、実施例1では、視線検出デバイス12と第1領域20aと第2領域20bは、ウエスト部Wの高さ位置に配置/設定されている(図3と図4)。このため、ユーザUの視線を検出する際、上記のような惧れや影響などが抑制される。
したがって、ユーザUの視線を検出する際、視線の検出精度が改善される。
実施例1では、視線検出デバイス12は、ドアガラスGと、ドアガラスGの車室内側の面G1と対向するドアトリムTの対向面T1と、の間に、配置されている構成を採用した。
すなわち、視線検出デバイス12は、自動車Cに乗車している乗員から見えることなく、配置されている。また、視線検出デバイス12は、乗員の邪魔にならない位置に配置されている。
したがって、視線検出デバイス12を設ける際、乗員の視界を妨げないと共に、車室内Iにおける乗員の居住性を損なうことなく、視線検出デバイス12を配置することができる。
実施例1では、第1領域20aは、スライドドアDのうちスライドドアDを閉じる方側(自動車Cの前側)に設定され、第2領域20bは、スライドドアDのうちスライドドアDを開く方側(自動車Cの後側)に設定されている。そして、開閉体の開閉駆動装置19は、第1視線判断部15aによりユーザUの視線が第1領域20aにあると判断された後(図8のステップS9、図9の時刻t2)、第2視線判断部15bによりユーザUの視線が第2領域20bにあると判断された場合(図8のステップS12、図9の時刻t4)には、スライドドアDを開く(図8のステップS13、図9の時刻t5)。また、開閉体の開閉駆動装置19は、第2視線判断部15bによりユーザUの視線が第2領域20bにあると判断された後(図8のステップS91、図10の時刻t12)、第1視線判断部15aによりユーザUの視線が第1領域20aにあると判断された場合(図8のステップS121、図10の時刻t14)には、スライドドアDを閉じる(図8のステップS131、図10の時刻t15)。このように、第1領域20aと第2領域20bはスライドドアDの両側に設定され、開閉体の開閉駆動装置19によりスライドドアDを開閉する構成を採用した。
したがって、ユーザUの両手が塞がっている場合などユーザUが手を使ってスライドドアDを開閉することができない場合に、ユーザUの手を使わずに、ユーザUの視線によりスライドドアDを開閉することができる(図8のステップS13,ステップS131、図9の時刻t5,時刻t15)。
実施例1では、第1領域20aにユーザUの視線を誘導する第1表示デバイス16が設けられ、第2領域20bにユーザUの視線を誘導する第2表示デバイス17が設けられた構成を採用した。
したがって、表示デバイス16,17により、ユーザUの視線が各領域20a,20bに誘導されるため、ユーザUが開閉体の自動開閉システム10に不慣れな場合などであっても、ユーザUの視線によりスライドドアDを動作させることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の開閉体の自動開閉システムにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 開閉体(スライドドアD)の近傍(視線検出可能エリアY)に、電子キーEKを携帯したユーザUが存在することを検出するユーザ検出手段(電子キー認証・位置検出装置11)と、
ユーザ検出手段(電子キー認証・位置検出装置11)によりユーザUが検出された場合に、ユーザUの視線を検出する視線検出手段(視線検出デバイス12)と、
視線が、開閉体(スライドドアD)の第1領域20aにあるか否かを判断する第1判断手段(第1視線判断部15a)と、
視線が、第1領域20aから視線移動方向に離れた第2領域20bにあるか否かを判断する第2判断手段(第2視線判断部15b)と、
第1判断手段(第1視線判断部15a)により視線が第1領域20aにあると判断された後、第2判断手段(第2視線判断部15b)により視線が第2領域20bにあると判断された場合に、開閉体(スライドドアD)を動作させる開閉体動作手段(開閉体のロック/アンロック装置18、開閉体の開閉駆動装置19)と、
を備える(図8)。
このため、ユーザUの視線の検出により開閉体(スライドドアD)を動作させるとき、開閉体(スライドドアD)の誤作動を低減することができる。
(2) 視線検出手段(視線検出デバイス12)を、開閉体(スライドドアD)に配置し、
第1領域20aと第2領域20bを、視線検出手段(視線検出デバイス12)を挟んだ両側位置に設定した(図1〜図3)。
このため、(1)の効果に加え、ユーザUの視線の検出により開閉体(スライドドアD)を動作させるとき、より誤作動を低減することができる。
(3) 開閉体は、車両のドア(スライドドアD)であり、
視線検出手段(視線検出デバイス12)をドア(スライドドアD)のウエスト部Wの高さ位置に配置し、第1領域20aと第2領域20bを視線検出手段(視線検出デバイス12)と同じウエスト部Wの高さ位置に設定した(図3と図4)。
このため、(2)の効果に加え、ユーザUの視線を検出する際、視線の検出精度が改善される。
(4) ドア(スライドドアD)にドアガラスGと、
ドア(スライドドアD)のドアパネル(ドアアウタパネルOP、ドアインナパネルIP)の車室内側にドアトリムTと、を設け、
ドアガラスGと、ドアガラスGの車室内側の面G1と対向するドアトリムTの対向面T1と、の間に、視線検出手段(視線検出デバイス12)を配置した(図4)。
このため、(3)の効果に加え、視線検出手段(視線検出デバイス12)を設ける際、乗員の視界を妨げないと共に、車室内Iにおける乗員の居住性を損なうことなく、視線検出手段(視線検出デバイス12)を配置することができる。
(5) ドアは、スライドドアDであり、
第1領域20aを、スライドドアDのうちスライドドアDを閉じる方側(自動車Cの前側)に設定し(図3)、
第2領域20bを、スライドドアDのうちスライドドアDを開く方側(自動車Cの後側)に設定し(図3)、
開閉体動作手段(開閉体の開閉駆動装置19)は、第1判断手段(第1視線判断部15a)により視線が第1領域20aにあると判断された後、第2判断手段(第2視線判断部15b)により視線が第2領域20bにあると判断された場合には、スライドドアDを開き、第2判断手段(第2視線判断部15b)により視線が第2領域20bにあると判断された後、第1判断手段(第1視線判断部15a)により視線が第1領域20aにあると判断された場合には、スライドドアDを閉じる(図8〜図10)。
このため、(3)または(4)の効果に加え、ユーザUの両手が塞がっている場合などユーザUが手を使ってスライドドアDを開閉することができない場合に、ユーザUの手を使わずに、ユーザUの視線によりスライドドアDを開閉することができる。
(6) 第1領域20aと第2領域20bの各領域に、視線を誘導する視線誘導手段(第1表示デバイス16、第2表示デバイス17)を設けた(図1〜図3)。
このため、(1)〜(5)の効果に加え、視線誘導手段(第1表示デバイス16、第2表示デバイス17)により、ユーザUの視線が各領域20a,20bに誘導されるため、ユーザUが開閉体の自動開閉システム10に不慣れな場合などであっても、ユーザUの視線により開閉体(スライドドアD)を動作させることができる。
以上、本発明の開閉体の自動開閉システムを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ステップS9にて第1領域視線有り条件が成立した後、ステップS12にて第2領域視線有り条件が成立した場合に、開閉体の開閉駆動装置19によりスライドドアDを開く例を示した。しかしながら、開閉体を動作させる例は、これに限られるものではない。例えば、スライドドアDがロック状態のときに上記2つの条件が成立した場合、開閉体を開閉せずに、開閉体のロック/アンロック装置18によりスライドドアDをアンロック状態にしても良い。また、ロック状態かつ閉まっている状態のときに上記2つの条件が成立した場合、まず、開閉体のロック/アンロック装置18によりスライドドアDをアンロック状態にし、次に、開閉体の開閉駆動装置19によりスライドドアDを開いても良い。この他、開閉体がスライドドアDに設けたドアガラスGである場合には、上記2つの条件が成立した場合、ドアガラスGの開閉をしても良い。
実施例1では、視線検出デバイス12をスライドドアDに配置した例を示した。しかしながら、視線検出デバイス12は、ドアハンドルHに配置しても良いし、ドアアウタパネルOPに配置しても良い。
実施例1では、視線検出デバイス12は、赤外線カメラと近赤外LEDから構成される例を示した。しかしながら、ユーザUの視線(眼の動き)を検出することができるものであれば、これに限られない。例えば、一般的な可視光を撮影するカメラから構成されているものでも良い。この場合、例えば、基準点を目頭E1(または目じりE2)とし、動点を虹彩(図6のE5)とする。
実施例1では、第1領域20aと第2領域20bは、視線検出デバイス12を挟んだ両側位置に設定されている例を示した。しかしながら、第1領域20aと第2領域20bの位置は、これに限られるものではない。例えば、第1領域20aと第2領域20bは、ドアハンドルHを挟んだ両側位置に設定されても良いし、ドアアウタパネルOPに設定しても良い。要するに、ユーザUが視線を向けるのに負担とならないような任意の位置に、第1領域20aを設定し、第1領域20aから視線移動方向に離れた位置に、第2領域20bを設定すれば良い。
実施例1では、表示デバイス16,17に「READY」等と表示させる例を示した。しかしながら、表示の色を変更しても良い。例えば、第1表示デバイス16に黄色で「READY」と表示させ、第1領域視線有り条件が成立したときに赤色で「READY」と表示させても良い。このように色を変更することにより、ユーザUに、第1領域視線有り条件が成立したか否かを知らせることができる。第2表示デバイス17についても同様である。また、表示デバイス16,17に表示させる表示として、開閉体が開閉する方向等を表示させても良い。要するに、ユーザUの視線を各領域20a,20bに誘導することができる表示であれば良い。
実施例1では、視線誘導手段を、表示デバイス16,17とする例を示した。しかしながら、視線誘導手段はこれに限られない。例えば、視線誘導手段とし、ライトによる点滅/点灯によりユーザUの視線を誘導しても良い。これにより、視線誘導手段を設置するスペースが狭い場合でも、視線誘導手段を設けることができる。要するに、視線誘導手段は、ユーザUの視線を各領域20a,20bに誘導することができれば良い。
実施例1では、視線誘導手段を、各領域20a,20bに設けた例を示した。しかしながら、1つの視線誘導手段により、ユーザUの視線を各領域20a,20bに誘導しても良い。例えば、1つの視線誘導手段にて、矢印などのユーザUの視線を各領域20a,20bに向けさせる表示をし、これによりユーザUの視線を誘導しても良い。
実施例1では、開閉体を自動車CのスライドドアDとする例を示した。しかしながら、開閉体として、自動車CのスライドドアDに限らずその他の乗物のスライドドアDやその他のドアや窓等であっても良いし、建物のドアや窓等であっても良いし、家具のドア等であっても良い。要するに、開閉体は、開閉するものであれば良い。
D スライドドア(開閉体、ドア)
C 自動車(車両)
EK 電子キー
U ユーザ(運転者、使用者)
OP ドアアウタパネル(ドアパネル)
IP ドアインナパネル(ドアパネル)
G ドアガラス
G1 ドアガラスGの車室内側の面
T ドアトリム
T1 ドアガラスGの車室内側の面G1と対向するドアトリムTの対向面
I 車室内(車内、車両内側)
10 開閉体の自動開閉システム
11 電子キー認証・位置検出装置(ユーザ検出手段)
12 視線検出デバイス(視線検出手段)
15 コントローラ(第1判断手段、第2判断手段)
15a 第1視線判断部(第1判断手段)
15b 第2視線判断部(第2判断手段)
16 第1表示デバイス(視線誘導手段)
17 第2表示デバイス(視線誘導手段)
18 開閉体のロック/アンロック装置(開閉体動作手段)
19 開閉体の開閉駆動装置(開閉体動作手段)
20a 第1領域
20b 第2領域

Claims (6)

  1. 開閉体の近傍に、電子キーを携帯したユーザが存在することを検出するユーザ検出手段と、
    前記ユーザ検出手段により前記ユーザが検出された場合に、前記ユーザの視線を検出する視線検出手段と、
    前記視線が、前記開閉体の第1領域にあるか否かを判断する第1判断手段と、
    前記視線が、前記第1領域から視線移動方向に離れた第2領域にあるか否かを判断する第2判断手段と、
    前記第1判断手段により前記視線が前記第1領域にあると判断された後、前記第2判断手段により前記視線が前記第2領域にあると判断された場合に、前記開閉体を動作させる開閉体動作手段と、
    を備えることを特徴とする開閉体の自動開閉システム。
  2. 請求項1に記載された開閉体の自動開閉システムにおいて、
    前記視線検出手段を、前記開閉体に配置し、
    前記第1領域と前記第2領域を、前記視線検出手段を挟んだ両側位置に設定した
    ことを特徴とする開閉体の自動開閉システム。
  3. 請求項2に記載された開閉体の自動開閉システムにおいて、
    前記開閉体は、車両のドアであり、
    前記視線検出手段を前記ドアのウエスト部の高さ位置に配置し、前記第1領域と前記第2領域を前記視線検出手段と同じ前記ウエスト部の高さ位置に設定した
    ことを特徴とする開閉体の自動開閉システム。
  4. 請求項3に記載された開閉体の自動開閉システムにおいて、
    前記ドアにドアガラスと、
    前記ドアのドアパネルの車室内側にドアトリムと、を設け、
    前記ドアガラスと、前記ドアガラスの車室内側の面と対向する前記ドアトリムの対向面と、の間に、前記視線検出手段を配置した
    ことを特徴とする開閉体の自動開閉システム。
  5. 請求項3又は請求項4記載された開閉体の自動開閉システムにおいて、
    前記ドアは、スライドドアであり、
    前記第1領域を、前記スライドドアのうち前記スライドドアを閉じる方側に設定し、
    前記第2領域を、前記スライドドアのうち前記スライドドアを開く方側に設定し、
    前記開閉体動作手段は、前記第1判断手段により前記視線が前記第1領域にあると判断された後、前記第2判断手段により前記視線が前記第2領域にあると判断された場合には、前記スライドドアを開き、前記第2判断手段により前記視線が前記第2領域にあると判断された後、前記第1判断手段により前記視線が前記第1領域にあると判断された場合には、前記スライドドアを閉じる
    ことを特徴とする開閉体の自動開閉システム。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載された開閉体の自動開閉システムにおいて、
    前記第1領域と前記第2領域の各領域に、前記視線を誘導する視線誘導手段を設けた
    ことを特徴とする開閉体の自動開閉システム。
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