JP6370823B2 - シートカバー - Google Patents

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Description

本発明は、サイドエアバックが設けられた車両のシートに装着されるシートカバーに関する。
従来、この種のものとして、複数の表皮材を縫製してシートバックを覆う表皮カバーが形成され、該表皮カバーの所定の縫製部に設定された開裂部位が、外部に飛び出すエアバックにより押し破られる構造であって、前記所定の縫製部における開裂部位では表皮材の各端部がそのまま縫製され、他の部位では表皮材の各端部が折り返された状態で縫製されており、開裂部位における縫製強度が相対的に他の部位よりも弱まることとなり、該開裂部位がエアバックにより簡単に押し破られるように構成した表皮カバー(例えば特許文献1)がある。
また、衝撃に起因して作動、膨張するエアバック装置を付帯した自動車の座席を覆って装着する自動車用座席カバーであって、複数の布片を縫製縁で相互に縫製して、この座席カバーを装着する座席にそった形状に成形してなり、縫製縁の一部を、他の縫製縁の縫製糸より伸度が低く、耐衝撃強度の弱い縫製糸で縫製して耐衝撃強度が他の部位に比して弱められた易破断縁によって形成することで、エアバックが作動、膨張する際に、前記易破断縁が優先的に破断して、エアバックの作動、膨張を阻害しない易破断構造とした自動車用座席カバー(例えば特許文献2)がある。
また、座席背凭れの側面襠部にサイドエアバックが内蔵された自動車座席を覆うカバーであって、背凭れカバーの前面カバー部に対し側面襠カバー部を切離し、前面カバー部に係合受け部を備えると共に、この係合受け部に対し係脱可能に係合する係合部を側面襠カバー部に備え、サイドエアバックの飛び出しで上記係合が外れるように設定した座席用カバー(例えば特許文献3)がある。
さらに、エアバックをバックパッドの開口部より膨張展開可能に配置し、エアバック装置の配置側を被包するトリムカバーの縫い目からエアバックの膨張展開に伴うトリムカバーの破断部を形成すると共に、片端末をトリムカバーの破断部となる縫い目で共縫いし、他端末をバックフレームに巻込み止着する力布を縫い目の破断促進手段として備えるもので、エアバックの各バック部分が膨張する方向に合わせて二股状に分かれる力布をバックケースの蓋上に配設し、バックケースの蓋が開放動きするに伴って各バック部分の膨張圧が力布の各端末を共縫いした縫い目の局部に集中するため、トリムカバーの破断部となる縫い目が各局部より速やかに切れ出し、エアバックの各バック部分を座者の頭部方向に向け、また、座者の腰部方向に向けて効果的に膨張展開させる車両用シート(例えば特許文献4)がある。
特開平10−129396号公報 特開平10−35394号公報 特開平10−86784号公報 特開2008−114638号公報
上記従来技術では、エアバックの展開を容易にするため、上記表皮カバーでは開裂部位を設け、また、上記自動車用座席カバーでは易破断縁を設け、また、上記座席カバーでは係合部を設け、さらに、上記車両用シートでは破断部を設けているが、これらいずれの従来技術も、前記表皮カバーのようにシートカバーの前面部が1枚物であるから、エアバックが車両進行方向に開こうとする力が阻害され、外方向に力が逃げるため展開速度が遅くなるという問題がある。
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、サイドエアバックの展開を容易にするシートカバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、サイドエアバックを備えた車両のシートに装着されるシートカバーであって、側面部と前面部と背面部とを有し、前記前面部は車両上下方向に延びる複数の生地から構成されており、前記複数の生地のうち側面部側生地が更に上下方向に並んだ複数の側面部側分割生地により構成されており、前記サイドエアバックは前記側面部と前記側面部側分割生地との縫着部を開裂して飛び出す構造となっており、前記側面部側分割生地は、前記側面部と前記前面部の他の生地と縫着されており、上下に隣り合う前記側面部側分割生地の縁部が重ね合された状態で、前記側面部側分割生地同士縫着されていないことを特徴とする。
請求項2の発明は、サイドエアバックを備えた車両のシートに装着されるシートカバーであって、側面部と前面部と背面部とを有し、前記前面部は車両上下方向に延びる複数の生地から構成されており、前記複数の生地のうち側面部側生地が更に上下方向に並んだ複数の側面部側分割生地により構成されており、前記サイドエアバックは前記側面部と前記側面部側分割生地との縫着部及び前記側面部側分割生地同士の縫着部を開裂して飛び出す構造となっており、前記側面部側生地は、上の側面部側分割生地と、中の側面部側分割生地と、下の側面部側分割生地とから構成されており、前記側面部側分割生地は、前記側面部と前記前面部の他の生地と縫着されており、前記側面部側分割生地同士の縫着、前記側面部側分割生地と前記側面部との縫着、前記側面部側分割生地と前記前面部の他の生地との縫着の順に弱い縫着部により縫着されていることを特徴とする
請求項3に係る発明は、前記側面部側分割生地同士の重ね合わせ部は、前記前面部側が前記側面部側よりも長いことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記側面部側分割生地同士の縫着部は、全長ではなく部分的に設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記側面部側生地は、3枚の前記側面部側分割生地で構成されていることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、サイドエアバックの前面部への展開を容易としている。
請求項2の構成によれば、サイドエアバックの前面部への展開を容易としている。
請求項3及び4の構成によれば、側面部側生地の破断を容易としている。
請求項の構成によれば、サイドエアバックの飛び出し部位と開裂部位を略対応させることができる。
本発明の実施例1を示す車両用シートの斜視図である。 同上、シートカバーを外した状態の斜視図である。 同上、要部の拡大斜視図である。 同上、サイドエアバックが飛び出した状態を破線で示した斜視図である。 同上、側面部側生地の説明図である。 本発明の実施例2を示す要部の拡大斜視図である。 本発明の実施例3を示す要部の拡大斜視図である。 本発明の実施例を示す要部の拡大斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明のシートカバーの実施例について説明する。
図1〜図5は本発明の実施例1を示す。図2に示すように、車両用シート1は、車両のフロアパネルに対して前後方向にスライド可能に取り付けられている基部2と、この基部2の上部に固定され乗員が着座するシート座部3と、このシート座部3の後端から立ち上がり前後方向にスイング可能なシートバック4と、このシートバック4の上端に固定されたヘッドレスト5とを備える。尚、前記車両用シート1は、一例として自動車に設けられるものである。
前記シートバック4は、シート前面部11と、左右両側のシート側面部12,12と、シート背面部13とを備える。前記シート前面部11は、シート前面中央部14と、このシート前面中央部14の左右端部から一体的に外側前方に延びるシートバック部サイドサポート15,15とを備える。
そして、前記シートバック4は、前記シート前面中央部14に乗員の背面が当接し、また、前記シートバック部サイドサポート15,15は、土手部とも称され、前記シート前面中央部14の左右両端からシート側方前側に向かって張出し、乗員の側部を側方から支持する。
前記シートバック4は、表皮材により覆われている。前記シート前面中央部14には、略矩形の表皮材21,22が上下に設けられ、これら上下の表皮材21,22が左右方向の縫着部23により縫着されている。また、前記シートバック部サイドサポート15,15には、表皮材24,24が設けられ、この表皮材24の中央側縁部と前記上下の表皮材21,22とが、縦方向の縫着部25により縫着されている。また、前記シート側面部12を覆う表皮材26と前記表皮材24の外側縁部とが縦方向の縫着部27により縫着されている。
さらに、前記シートバック4は後述するサイドエアバックを内蔵し、このサイドエアバックは左右一方(右側)の前記シート側面部12に設けられ、そのシート側面部12の表皮材26は、サイドエアバック31の展開を許容するように構成されている。尚、この例では、車両用シート1は右ハンドルの運転席である。
図3に示すように、サイドエアバック31は、エアバック本体32及びインフレータをケース本体33の内部に収納し、前記エアバック本体32の膨張圧で押圧開放可能なケース蓋34をケース本体33にヒンジ連結したケース収納型のものが装備されている。
そして、サイドエアバック31は、シート側面部12に内蔵され、シートバック4のフレーム(図示せず)に前記ケース本体33が固定されており、作動すると、エアバック本体32が膨張し、ケース蓋34を開いて車両の前方に向かって膨張するように展開する。尚、前記ケース本体33は縦長形状をなし、シートバック4の高さ方向中央側に位置する。
以下、上記シートバック4に装着するシートカバー41について説明する。
シートカバー41は、前記シートバック4を覆い、前面部42と左右の側面部43,43と背面部44とを有する。前記前面部42は前記シート前面部11を覆い、前記側面部43,43は前記シート側面部12,12を覆い、前記背面部44は前記シート背面部13を覆う。
前記前面部42は車両上下方向に伸びる複数の生地を備えており、この例では、前記複数の生地は、前記前面部42を三分割した中央側生地51と、この中央側生地51の右左に配置した側面部側生地52,52Aとから構成されている。即ち、前記前面部42は、車両上下方向に延びる1枚の中央側生地51と2枚の側面部側生地52,52Aとに、車両の左右幅方向において分割されており、この例では中央側生地51と側面部側生地52,52Aの分割箇所は、前記縫着部27,27の位置に略対応し、側面部側生地52は前記シートバック部サイドサポート15と略同一形状をなす。
そして、前記サイドエアバック31は、右側の前記側面部43と前記側面部側生地52との縫着部53を開裂して飛び出す構造となっている。
サイドエアバック31を設けた側である右側の前記側面部側生地52は、上下方向に3分割され、上の側面部側分割生地54と、中の側面部側分割生地55と、下の側面部側分割生地56とからなる。尚、上下隣り合う分割生地54,55,56の下縁部54S,55Sと上縁部55U,56Uとが部分的に重ね合される。
図3に示すように、前記サイドエアバック31は、前記側面部側分割生地55の側面部側縁部55Kの範囲にある。そして、サイドエアバック31の高さ寸法は、前記側面部側縁部55Kの長さ寸法より小さく、サイドエアバック31のケース本体33は、前記側面部側縁部55Kの上端と下端の間に位置する。
前記上の側面部側分割生地54は略三角形形状をなし、下縁部54Sと中央側縁部54Mと側面部側縁部54Kとを有し、中央側縁部54Mが側面部側縁部54Kより長く形成されている。また、前記中の側面部側分割生地55は略台形形状をなし、上縁部55Uと中央側縁部55Mと側面部側縁部55Kと下縁部55Sとを有し、中央側縁部55Mが側面部側縁部55Kより長く形成されている。また、前記下の側面部側分割生地56も略台形形状をなし、上縁部56Uと中央側縁部56Mと側面部側縁部56Kと下縁部56Sとを有し、中央側縁部56Mが側面部側縁部56Kより長く形成されている。尚、中央側縁部54M,55M,56Mは、シートカバー41の左右方向中央側に位置し、側面部側縁部54K,55K,56Kは、シートカバー41の左右方向外側(側面部43側)に位置する。そして、上中下の側面部側分割生地54,55,56の左縁が前記中央側縁部54M,55M,56Mであり、上,中,下の側面部側分割生地54,55,56の右縁が前記側面部側縁部54K,55K,56Kである。
この場合、図3などに示すように、シートバック4を立てた状態で、前記下縁部54Sと前記下縁部55Sは略横方向或いは中央側が側面部側より僅かに低くなるように斜めに形成され、一方、前記上縁部55Uと前記上縁部56Uは中央側が側面部側より高くなるように斜めに形成され、図5に示すように、縫着部53との縫着部箇所63を除いて下の上縁部55U,56U側に上の下縁部54S,55S側が重ね合され、縫着部53との縫着部箇所63を除いて下の上縁部55U,56U側の上に下縁部54S,55S側が重ね合されている。即ち、縫着部箇所63においては、上下の分割生地54,55,56は重ね合されてはおらず、近接している。
そして、図3及び図5などに示すように、下の上縁部55U,56U側と上の下縁部54S,54S側の重ね合わせ部分57,58は、側面部側より中央側が広い。これにより、側面部側縁部54K,55K側の重なり長さが、中央側縁部54M,55M側の重なり長さより短く、また、側面部側縁部55K,56K側の重なり長さが、中央側縁部55M,56M側の重なり長さより短く設定され、前記縫着部箇所63では重ね合されていない。尚、前記縫着部箇所63は、前記上縁部55U,56U及び下縁部54S,55Sの側面部43側の端部である。
尚、図5の説明図では、理解を容易にするため、側面部側生地52の外側及び中央側の縁部と、縫着部53,59とを離して図示しているが、実際には、縫着部53,59は、側面部側生地52の外側及び中央側の縁部の位置に設けられている。
前記上,中,下の側面部側分割生地54,55,56の前記側面部側縁部54K,55K,56Kは、右側の前記側面部43の前縁に、前記縫着部53により、3枚連続して縫着されている。即ち、前記縫着部53は上の側面部側縁部54Kの上端から下の側面部側縁部56Kの下端まで連続して形成されている。
また、前記上,中,下の側面部側分割生地54,55,56の前記中央側縁部54M,55M,56Mは、下の上縁部55U側に上の下縁部54S側を重ね合わせると共に、下の上縁部56U側に上の下縁部55S側を重ね合わせた状態で、前記中央側生地51の縁に、中央側縫着部59により、3枚連続して縫着されている。即ち、前記縫着部59は上の中央側縁部54Mの上端から下の側面部側縁部56Kの下端まで連続して形成されている。
この場合、前記重ね合わせ部分57,58において、下の上縁部55U,56U側と上の下縁部54S,55S側とは、横方向の縫着部により縫着されていない。このように上下に隣り合う上,中,下の側面部側分割生地54,55,56同士は縫着されていない。
サイドエアバック31に対応する前記中の側面部側分割生地55は、前記表皮材26に対応するが、表皮材26より幅狭でもよく、その左右幅が50〜250mm(50mm以上、250mm以下)程度、好ましくは、100〜200mm程度がサイドエアバック31の展開を容易にする点で好ましい。
前記左の側面部側生地52Aの中央側縁部たる右縁は、縫着部により前記中央側生地51の左縁に縫着され、前記左の側面部側生地52Aの側面部側縁部たる左縁は、縫着部により左の側面部43の前縁に縫着されている。
前記縫着部53は、開裂部位であり、この縫着部53以外の縫着部59・・・は、全て通常の縫着強度で縫着されており、シートバック4の長期使用によっても破れないようになっている。これに対し、前記縫着部53の縫着自体の基本的強度は、中央側縫着部59を含む他の縫着部よりも弱く設定されている。前記他の縫着部よりも前記縫着部53を弱くする手法として、糸の径、糸の断面形状、糸の伸度、縫製ピッチなどを設定することなどが例示され、それらの手法を単独で或いは組み合わせて用いてもよい。尚、以下の各実施例の開裂部位や、縫着部の強度を変える場合などにも同じ手法を用いることができる。
次に、前記シートカバー41の作用について説明する。車体側に装備された衝撃センサー(図示せず)が衝突に伴って作動し、衝撃センサーから出力信号がインフレータに送信されると、インフレータより膨張ガスが発生することから、エアバック本体32がインフレータの出力圧を受けて膨張展開する。
エアバック本体32が前方に膨張するに際し、エアバック本体32により縫着部53が開裂し、この開裂により、互いに縫着されていない下縁部54Sと上縁部55Uとが速やかに開くと共に、互いに縫着されていない下縁部55Sと上縁部56Uとが速やかに離れて開き、中の側面部側分割生地55が捲れるように展開するため、エアバック本体32がスムーズに膨張することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、サイドエアバック31を備えた車両のシート1に装着されるシートカバー41であって、側面部43,43と前面部42と背面部44とを有し、前面部42は車両上下方向に延びる複数の生地たる中央側生地51及び側面部側生地52,52Aから構成されており、複数の生地のうち側面部側生地52が更に上下方向に並んだ複数の側面部側分割生地54,55,56により構成されており、サイドエアバック31は側面部43と側面部側分割生地55との縫着部53を開裂して飛び出す構造となっており、側面部側分割生地54,55,56は、側面部43と前面部42の他の生地たる中央側生地51と縫着されており、上下に隣り合う側面部側分割生地54,55,56の縁部たる下縁部54S,55Sと上縁部55U,56Uが重ね合された状態で側面部側分割生地54,55,56同士縫着されていないから、サイドエアバック31の前面部への展開が容易となる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、側面部側分割生地54,55,56同士の重ね合わせ部は、前面部42側が側面部43側よりも長いため、側面部側生地52の破断を容易としている。
尚、実施例では、複数の側面部側分割生地54,55,56に縦方向の縫着部53を設けたが、サイドエアバック31は側面部43と側面部側分割生地55との縫着部53を開裂して飛び出す構成を採用しているから、側面部側分割生地55のみに、縫着部59より強度の弱い縫着部53を設け、側面部側分割生地55との重なり部分を除いて他の側面部側分割生地54,56には縫着部53より強い縫着部を設けてもよい。
このように本実施例では、請求項に対応して、側面部側生地52は、3枚の側面部側分割生地54,55,56で構成されているから、サイドエアバック31の飛び出し部位と開裂部位を略対応させることができる。
実施例上の効果として、縫着部箇所63を除いて上部の側面部側分割生地54,55の下縁部54S,55Sを下部の側面部側分割生地55,56の上縁部55U,56Uに重ね合わせたから、上縁部55U,56Uに引っ掛かり難く、また、上縁部55U,56Uの内面側から埃がシートカバー41の内部に入ることもない。
また、下の上縁部55U,56U側と上の下縁部54S,54S側の重ね合わせ部分57,58を設け、縫着部箇所63では重ね合されていないから、縫着部53の糸は一度に途切れずに破断して縫着部53が開裂し、下縁部54Sと上縁部55Uとが速やかに開くと共に、下縁部55Sと上縁部56Uとが速やかに離れて開き、中の側面部側分割生地55が展開してサイドエアバック31を円滑に展開することができる。そして、縫着部箇所63で、重ね合わせ部分があると、この部分の剛性が他に比べて高くなり、その重ね合わせ部分で破断が途切れる虞があるが、縫着部箇所63では重ね合されていないから、縫着部53の糸が一度に途切れずに破断して開裂する。さらに、側面部側分割生地55の左右幅が50mm以上、好ましくは100mm以上であるから、側面部側分割生地55部分が大きく開き、サイドエアバック31の展開が円滑に行われる。
図6は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、中の側面部側分割生地55と下の側面部側分割生地56を一体にした一枚物の側面部側分割生地61を用いており、前記側面部側生地52が前記上の側面部側分割生地54と前記側面部側分割生地61とからなる。この側面部側分割生地61は、上縁部61Uと中央側縁部61Mと側面部側縁部61Kと下縁部61Sとを有し、中央側縁部61Mが側面部側縁部61Kより長く形成されている。
縫着部箇所63を除いて、前記下の上縁部61U側に上の下縁部54S側が重ね合されている。前記側面部側分割生地54,61の前記側面部側縁部54K,61Kは、右側の前記側面部43の前縁に、前記縫着部53により、2枚連続して縫着されている。即ち、前記縫着部53は上の側面部側縁部54Kの上端から側面部側縁部61Kの下端まで連続して形成されている。
また、前記側面部側分割生地54,61の前記中央側縁部54M,61Mは、下の上縁部61U側に上の下縁部54S側を重ね合わせた状態で、前記中央側生地51の縁に、中央側縫着部59により、2枚連続して縫着されている。即ち、前記縫着部59は上の中央側縁部54Mの上端から側面部側縁部61Kの下端まで連続して形成されている。
この場合、前記重ね合わせ部分57において、下の上縁部61U側と上の下縁部54S側とは縫着されていない。
この例では、縫着部53は上の側面部側縁部54Kの上端から側面部側縁部61Kの下端まで連続して縫着部53を形成されているが、縫着部53を側面部側分割生地61の側面部側縁部61Kに形成し、上の側面部側縁部54Kは、側面部側縁部61Kの重なり部分を除いて、縫着部53より強い縫着部により縫着してもよい。
このように本実施例では、複数の前記生地のうち側面部側生地52が更に上下方向に並んだ複数の側面部側分割生地54,61により構成されており、サイドエアバック31は側面部43と側面部側分割生地61との縫着部53を開裂して飛び出す構造となっており、側面部側分割生地54,61は、側面部43と前面部42の他の生地たる中央側生地51と縫着されており、側面部側分割生地54,61同士は互いに縫着されていないから、サイドエアバック31の前面部への展開が容易となる。また、側面部側分割生地61は、側面部43との縫着部53が、前面部42の他の生地たる中央側生地51との縫着部である中央側縫着部59よりも弱いため、側面部側生地52の破断を容易としており、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、実施例上の効果として、2枚の側面部側分割生地54,61を用いるため、製造工程を簡略化することができる。
図7は、本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、上の側面部側分割生地54と中の側面部側分割生地55を一体にした一枚物の側面部側分割生地62を用いており、前記側面部側生地52が前記側面部側分割生地62と前記下の側面部側分割生地56とからなる。前記側面部側分割生地62は、中央側縁部62Mと側面部側縁部62Kと下縁部62Sとを有し、中央側縁部62Mと側面部側縁部62Kは略同一長さであるが、中央側縁部62Mを側面部側縁部62Kより長く形成することが好ましい。
縫着部箇所63を除いて、前記下の上縁部56U側に上の下縁部62S側が重ね合されている。前記側面部側分割生地62,56の前記側面部側縁部62K,56Kは、右側の前記側面部43の前縁に、前記縫着部53により、2枚連続して縫着されている。即ち、前記縫着部53は上の側面部側縁部62Kの上端から下の側面部側縁部56Kの下端まで連続して形成されている。
また、前記側面部側分割生地62,56の前記中央側縁部62M,56Mは、下の上縁部56U側に上の下縁部62S側を重ね合わせた状態で、前記中央側生地51の縁に、中央側縫着部59により、2枚連続して縫着されている。即ち、前記縫着部59は上の中央側縁部62Mの上端から側面部側縁部56Kの下端まで連続して形成されている。
この場合、前記重ね合わせ部分58において、下の上縁部56U側と上の下縁部62S側とは縫着されていない。
この例では、上の側面部側縁部62Kの上端から下の側面部側縁部56Kの下端まで連続して縫着部53を形成されているが、縫着部53を側面部側分割生地62の側面部側縁部62Kに形成し、下の側面部側縁部56Kは、側面部側縁部62Kの重なり部分を除いて、縫着部53より強い縫着部により縫着してもよい。
このように本実施例では、複数の前記生地のうち側面部側生地52が更に上下方向に並んだ複数の側面部側分割生地62,56により構成されており、サイドエアバック31は側面部43と側面部側分割生地62との縫着部53を開裂して飛び出す構造となっており、側面部側分割生地62,56は、側面部43と前面部42の他の生地たる中央側生地51と縫着されており、側面部側分割生地62,56同士は互いに縫着されていないから、サイドエアバック31の前面部への展開が容易となる。また、側面部側分割生地62は、側面部43との縫着部53が、前面部42の他の生地たる中央側生地51との縫着部である中央側縫着部59よりも弱いため、側面部側生地52の破断を容易としており、上記各実施例と同様な作用・効果を奏する。
また、実施例上の効果として、2枚の側面部側分割生地62,56を用いるため、製造工程を簡略化することができる。
図8は、本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。
左右一方である右側の前記側面部側生地52は、上下方向に3分割され、前記上の側面部側分割生地54と、前記中の側面部側分割生地55と、前記下の側面部側分割生地56とからなり、上の側面部側分割生地54の下縁部54Sと中の側面部側分割生地55の上縁部55Uとを縫着部71により縫着し、中の側面部側分割生地55の下縁部55Sと、下の側面部側分割生地56の上縁部56Uを縫着部72により縫着している。尚、中の側面部側分割生地55は、中央側縁部55Mが側面部側縁部55Kより長く形成され、略台形形状をなす。また、この例でも縫着部箇所63においては、上下の分割生地54,55,56は重ね合されてはおらず、近接している。
前記縫着部71,72は、開裂部位であり、これら縫着部71,72及び前記縫着部53以外の縫着部59・・・は、全て通常の縫着強度で縫着されており、シートバック4の長期使用によっても破れないようになっている。これに対し、前記縫着部53及び縫着部71,72の縫着自体の基本的強度は、中央側縫着部59を含む他の縫着部よりも弱く設定されている。
前記縫着部71,72は、前記縫着部53と同じ強さであるが、前記縫着部71,72を前記縫着部53より弱くすれば、縫着部53が開裂すると共に、前記縫着部71,72が確実に開裂し、中の側面部側分割生地55が縫着部59側を残して展開し、サイドエアバック31の膨張が容易となるから、前記縫着部71,72を前記縫着部53の縫着強度以下にすることが好ましい。
尚、縫着部71は、下縁部54Sと上縁部55Uの全長に設けられているが、全長ではなく、部分的に設けてもよいし、また、縫着部72は、下縁部55Sと上縁部56Uの全長に設けられているが、全長ではなく、部分的に設けてもよい。
このように本実施例では、請求項2に対応して、サイドエアバック31を備えた車両のシート1に装着されるシートカバー41であって、側面部43,43と前面部42と背面部44とを有し、前面部42は車両上下方向に延びる複数の生地たる中央側生地51及び側面部側生地52,52Aから構成されており、複数の生地のうち側面部側生地52が更に上下方向に並んだ複数の側面部側分割生地54,55,56により構成されており、サイドエアバック31は側面部43と側面部側分割生地55との縫着部53及び側面部側分割生地54,55,56同士の縫着部71,72を開裂して飛び出す構造となっており、側面部側生地52は、上の側面部側分割生地54と、中の側面部側分割生地55と、下の側面部側分割生地56とから構成されており、側面部側分割生地54,55,56は、側面部43と前面部42の他の生地たる中央側生地51と縫着されており、側面部側分割生地54,55,56同士の縫着、側面部側分割生地54,55,56と側面部43との縫着、側面部側分割生地54,55,56と前面部42の他の生地たる中央側生地51との縫着の順に弱い縫着部71,72,53,59により縫着されているから、側面部側分割生地54,55,56同士の破断が容易となって、サイドエアバック31の前面部への展開が容易となる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、側面部側分割生地54,55,56同士の縫着部71,72は、全長ではなく部分的に設けられているため、側面部側生地52の破断を容易としている。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、生地の材質は適宜選定可能である。また、助手席で左側にサイドエアバックを設ける場合は、左側に縫着部53等を設ければよく、このように座席の車両側面部側にサイドエアバックと縫着部53を設ければよい。さらに、上下に隣り合う側面部側分割生地同士を縫着しない請求項1において、上下に隣り合う側面部側分割生地同士を接着などにより接合してもよく、この場合、その接合強度を、縫着部53と同じ強度か、縫着部53の強度より弱くすることが好ましい。
1 車両用シート
4 シートバック
41 シートカバー
42 前面部
43 側面部
44 背面部
51 中央側生地(生地・前面部の他の生地)
52 側面部側生地(生地)
53 縫着部(開裂部位)
54 側面部側分割生地(上の側面部側分割生地)
55 側面部側分割生地(中の側面部側分割生地)
56 側面部側分割生地(下の側面部側分割生地)
59 中央側縫着部
71 縫着部
72 縫着部

Claims (5)

  1. サイドエアバックを備えた車両のシートに装着されるシートカバーであって、
    側面部と前面部と背面部とを有し、
    前記前面部は車両上下方向に延びる複数の生地から構成されており、
    前記複数の生地のうち側面部側生地が更に上下方向に並んだ複数の側面部側分割生地により構成されており、
    前記サイドエアバックは前記側面部と前記側面部側分割生地との縫着部を開裂して飛び出す構造となっており、
    前記側面部側分割生地は、前記側面部と前記前面部の他の生地と縫着されており、
    上下に隣り合う前記側面部側分割生地の縁部が重ね合された状態で、前記側面部側分割生地同士縫着されていないことを特徴とするシートカバー。
  2. サイドエアバックを備えた車両のシートに装着されるシートカバーであって、
    側面部と前面部と背面部とを有し、
    前記前面部は車両上下方向に延びる複数の生地から構成されており、
    前記複数の生地のうち側面部側生地が更に上下方向に並んだ複数の側面部側分割生地により構成されており、
    前記サイドエアバックは前記側面部と前記側面部側分割生地との縫着部及び前記側面部側分割生地同士の縫着部を開裂して飛び出す構造となっており、
    前記側面部側生地は、上の側面部側分割生地と、中の側面部側分割生地と、下の側面部側分割生地とから構成されており、
    前記側面部側分割生地は、前記側面部と前記前面部の他の生地と縫着されており、
    前記側面部側分割生地同士の縫着、前記側面部側分割生地と前記側面部との縫着、前記側面部側分割生地と前記前面部の他の生地との縫着の順に弱い縫着部により縫着されていることを特徴とするシートカバー。
  3. 前記側面部側分割生地同士の重ね合わせ部は、前記前面部側が前記側面部側よりも長いことを特徴とする請求項1記載のシートカバー。
  4. 前記側面部側分割生地同士の縫着部は、全長ではなく部分的に設けられていることを特徴とする請求項2記載のシートカバー。
  5. 前記側面部側生地は、3枚の前記側面部側分割生地で構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のシートカバー。
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