JP6369164B2 - 光源装置、光源装置の製造方法およびプロジェクター - Google Patents

光源装置、光源装置の製造方法およびプロジェクター Download PDF

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Description

本発明は、光源装置、光源装置の製造方法およびプロジェクターに関する。
プロジェクターに用いる光源として、高輝度、高出力の光が得られる半導体レーザー等の固体光源が注目されている。固体光源を用いたプロジェクターは、装置の小型化が図れる、色再現性に優れる、瞬時点灯が可能である、光源の寿命が長い、等の利点を有している。特許文献1には、複数のレーザー光源と、複数のコリメートレンズと、集光レンズと、ロッドインテグレーターと、を備えた照明装置が開示されている。特許文献1の照明装置では、複数のレーザー光源から射出された複数の光は、各レーザー光源に対応するコリメートレンズを経て集光レンズに入射し、集光レンズにより集光されてロッドインテグレーターに入射する。
特開2010−78975号公報
複数のレーザー光源を備えた照明装置において、個々のレーザー光源の実装精度に多少のばらつきが生じることは避けられない。特許文献1の照明装置において、レーザー光源の実装精度がばらついた場合、設計上の所定の位置から外れた位置に実装されたレーザー光源から射出された光は、ロッドインテグレーターに入射しない場合がある。その場合、照明装置の光利用効率が低下するという問題がある。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、固体光源の実装精度にばらつきがあったとしても、光利用効率の低下を抑えることができる光源装置の提供を目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、光利用効率の低下を抑えることができる光源装置を効率良く製造する方法の提供を目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、上記の光源装置を備えたプロジェクターの提供を目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の光源装置は、第1の固体光源と、第2の固体光源と、前記第1の固体光源に対応する第1のコリメーターレンズと、前記第2の固体光源に対応する第2のコリメーターレンズと、前記第1の固体光源から射出された第1の光の主光線と前記第2の固体光源から射出された第2の光の主光線とのなす角度が光入射側よりも光射出側で小さくなるように、前記第1のコリメーターレンズの光射出側に設けられた偏角プリズムと、前記偏角プリズムを保持する保持部と、を備えたことを特徴とする。
第1の固体光源と第2の固体光源とを備えた光源装置において、仮に第1の固体光源の実装位置が第1のコリメーターレンズの焦点位置からずれ、第2の固体光源の実装位置が第2のコリメーターレンズの焦点位置に一致していたとする。その場合、第1の固体光源から射出された第1の光の主光線と、第2の固体光源から射出された第2の光の主光線とは、第1のコリメーターレンズおよび第2のコリメーターレンズのそれぞれを通過した後、互いに平行にならない。
これに対して、本発明の一つの態様の光源装置では、第1のコリメーターレンズの光射出側に設けられた偏角プリズムにより、第1の光の主光線と第2の光の主光線とのなす角度は、偏角プリズムの光入射側よりも光射出側で小さくなる。つまり、偏角プリズムによって、第1の光の主光線と第2の光の主光線との平行度を高めることができる。このように、所定の位置からずれた位置に実装された第1の固体光源からの光の照射位置を偏角プリズムによって補正することができる。本発明の一つの態様の光源装置によれば、固体光源の実装精度にばらつきがあったとしても、光の利用効率を高めることができる。
なお、本発明の一つの態様の光源装置において、第1の光の主光線と第2の光の主光線とが偏角プリズムの光射出側で平行になった場合、第1の光の主光線と第2の光の主光線とのなす角度は0°であるとみなす。この場合も、「第1の光の主光線と第2の光の主光線とのなす角度は、偏角プリズムの光入射側よりも光射出側で小さくなる」の概念に含まれる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記偏角プリズムは、所定の回転軸の周りに回転可能に前記保持部に保持されていてもよい。
この構成によれば、所定の回転軸の周りに偏角プリズムを回転させることにより、第1の固体光源から射出された光の主光線と第2の固体光源から射出された光の主光線とのなす角度を容易に小さく調整できる。
本発明において、「偏角プリズムを、所定の回転軸の周りに回転可能に保持する保持部」とは、保持部は所定の回転軸の周りでの偏角プリズムの回転を制限する部分を備えていないという意味である。光源装置の製造過程において、偏角プリズムが回転できる構成であればよい。上記の「保持部」は、必ずしも、光源装置が完成した後に、偏角プリズムが所定の回転軸の周りに自由に回転できる状態で偏角プリズムを保持していなくてもよい。例えば、光源装置が完成した後は、偏角プリズムが保持部に固定され、回転できない状態であってもよい。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記回転軸の方向から見た前記偏角プリズムの形状は、円形であってもよい。
この構成によれば、第1のコリメーターレンズの光軸を中心に偏角プリズムを円滑に回転させることができる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記偏角プリズムの光が入射する面は、平面であってもよい。
上記構成の光源装置であれば、第1のコリメーターレンズの光軸に垂直な方向での固体光源の位置ずれを補正できる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記偏角プリズムの光が入射する面は、回転対称の凸面であってもよい。
上記構成の光源装置であれば、偏角プリズムが発散光を平行化する作用を発揮するため、第1のコリメーターレンズの光軸に平行な方向、特に第1のコリメーターレンズの焦点位置よりも第1のコリメーターレンズに近付く側への固体光源の位置ずれを補正できる。
本発明の一つの態様の光源装置において、前記偏角プリズムの光が入射する面は、回転対称の凹面であってもよい。
上記構成の光源装置であれば、偏角プリズムが収束光を平行化する作用を発揮するため、第1のコリメーターレンズの光軸に平行な方向、特に第1のコリメーターレンズの焦点位置よりも第1のコリメーターレンズから遠ざかる側への固体光源の位置ずれを補正できる。
本発明の一つの態様の光源装置の製造方法は、第1の固体光源と、第2の固体光源と、前記第1の固体光源に対応する第1のコリメーターレンズと、前記第2の固体光源に対応する第2のコリメーターレンズと、偏角プリズムと、前記偏角プリズムを保持する保持部と、を備えた光源装置の製造方法であって、前記第1のコリメーターレンズから離れた被投射面において前記第1の固体光源から射出された光の投射像が許容範囲の外側に位置しているか否かを検査する工程と、前記第1の固体光源から射出された光の投射像が前記許容範囲の外側に位置する場合、前記第1のコリメーターレンズの光射出側に偏角プリズムを配置する工程と、前記偏角プリズムを、前記第1のコリメーターレンズの光軸を中心に回転させることにより、前記許容範囲の外側に位置する投射像を前記許容範囲の内側に移動させ、前記第1の固体光源から射出された第1の光の主光線と前記第2の固体光源から射出された第2の光の主光線とのなす角度を、前記偏角プリズムの光入射側よりも光射出側で小さくする工程と、を備えたことを特徴とする。
第1の固体光源と第2の固体光源とを備えた光源装置において、仮に第1の固体光源の実装位置が第1のコリメーターレンズの焦点位置からずれ、第2の固体光源の実装位置が第2のコリメーターレンズの焦点位置に一致していたとする。その場合、第1のコリメーターレンズから射出された第1の固体光源からの光の主光線と、第2のコリメーターレンズから射出された第2の固体光源からの光の主光線とは、互いに平行にはならない。
これに対して、本発明の一つの態様の光源装置の製造方法によれば、製造者は、第1の固体光源から射出された光の投射像が許容範囲の外側に位置することを検出した場合、第1のコリメーターレンズの光射出側に偏角プリズムを配置し、偏角プリズムを、第1のコリメーターレンズの光軸を中心に回転させ、投射像を許容範囲の内側に移動させる。このように、実装位置がずれた固体光源に対して偏角プリズムによる調整を行えば良いため、光利用効率の低下が抑えられた光源装置を生産性良く製造することができる。
本発明の一つの態様の光源装置の製造方法において、前記偏角プリズムを、前記保持部に保持された状態で所定の軸の周りに回転させることにより、前記許容範囲の外側に位置する投射像を前記許容範囲の内側に移動させた後、前記偏角プリズムを前記保持部に固定してもよい。
上記の構成によれば、光源装置は、光利用効率の低下を抑える効果を安定して維持することができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、光を射出する光源装置と、前記光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、前記光源装置が、本発明の一つの態様の光源装置であることを特徴とする。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、本発明の一つの態様の光源装置を備えたことにより、光利用効率に優れたプロジェクターを実現できる。
第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。 第1実施形態の照明装置を示す概略構成図である。 第1実施形態の光源装置を示す斜視図である。 図3のA−A’線に沿う断面図である。 1組の光源と偏角プリズムとの作用を説明するための図である。 (A)偏角プリズムを備えていない光源装置における射出光の様子を示す図であり、(B)偏角プリズムを備えた光源装置における射出光の様子を示す図である。 レーザー光源の実装位置の検査方法を説明するための図である。 スクリーン上での複数のレーザー光源からの光の投射像を示す図である。 第2実施形態の光源装置を示す断面図である。 第3実施形態の光源装置を示す概略構成図である。 第4実施形態の光源装置を示す概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、3つの透過型液晶ライトバルブを用いたプロジェクターの一例である。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。図2は、本実施形態の照明装置を示す概略構成図である。図3は、本実施形態の光源装置を示す斜視図である。図4は、図3のA−A’線に沿う断面図である。
以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー画像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を備えている。プロジェクター1は、照明装置2の光源として、高輝度・高出力の光が得られる半導体レーザーを備えている。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、赤色光用光変調装置4Rと、緑色光用光変調装置4Gと、青色光用光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、を備えている。
照明装置2は、白色の照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。照明装置2には、後述する本発明の一つの実施形態である照明装置が用いられる。
色分離光学系3は、照明装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aと、第2のリレーレンズ9bと、を備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGおよび青色光LBを含む光と、に分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過し、緑色光LGおよび青色光LBを反射する。第2のダイクロイックミラー7bは、第1のダイクロイックミラー7aで反射した光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されている。第1の反射ミラー8aは、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを赤色光用光変調装置4Rに向けて反射する。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、青色光LBの光路中に配置されている。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを青色光用光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bで反射し、緑色光用光変調装置4Gに向けて進む。
第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有する。
赤色光用光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。緑色光用光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。青色光用光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられる。また、液晶パネルの入射側および射出側には、図示しない偏光板がそれぞれ配置されている。偏光板は、特定の方向の直線偏光光を透過させる。
赤色光用光変調装置4Rの入射側には、フィールドレンズ10Rが配置されている。緑色光用光変調装置4Gの入射側には、フィールドレンズ10Gが配置されている。青色光用光変調装置4Bの入射側には、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10Rは、赤色光用光変調装置4Rに入射する赤色光LRを平行化する。フィールドレンズ10Gは、緑色光用光変調装置4Gに入射する緑色光LGを平行化する。フィールドレンズ10Bは、青色光用光変調装置4Bに入射する青色光LBを平行化する。
合成光学系5は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBのそれぞれに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学系6は、複数の投射レンズを含む投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像が表示される。
以下、照明装置2について説明する。
図2に示すように、照明装置2は、光源装置15と、集光レンズ23と、蛍光体ホイール10と、ピックアップレンズ40と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、を備えている。光源装置15は、固体光源アレイ27と、コリメーター光学系28と、偏角プリズム25と、を備えている。光源装置15については、後で詳しく説明する。
上記の構成要件のうち、固体光源アレイ27と、コリメーター光学系28と、集光レンズ23と、ピックアップレンズ40と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33とは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸AX0に一致させた状態で、光軸AX0上に順次並んで配置されている。
固体光源アレイ27は、複数の半導体レーザー21を備える。複数の半導体レーザー21は、光軸AX0と直交する面内において、アレイ状に並んで配置されている。半導体レーザー21の個数は特に限定されない。
半導体レーザー21は、例えば青色の励起光を射出する。固体光源アレイ27から射出された励起光BLは、コリメーター光学系28に入射する。コリメーター光学系28は、固体光源アレイ27から射出された複数の励起光BLのそれぞれを平行光束に変換する。コリメーター光学系28は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ22で構成されている。複数のコリメーターレンズ22は、複数の半導体レーザー21にそれぞれ対応して配置されている。
コリメーター光学系28のうち、一つのコリメーターレンズ22(図2中の中央のコリメーターレンズ22)から射出された励起光BLは、偏角プリズム25を透過して集光レンズ23に入射する。他のコリメーターレンズ22(図2中の右端および左端のコリメーターレンズ22)から射出された励起光BLは、偏角プリズム25を透過することなく集光レンズ23に入射する。集光レンズ23は、複数の励起光BLを集光させて蛍光体ホイール10の所定位置に入射させる。
本実施形態の蛍光体ホイール10は、透過型の回転蛍光板である。蛍光体ホイール10は、モーター12により回転駆動される円盤状の基板10aと、基板10aの一方の面に環状に形成された蛍光体層11と、を有する。また、図示を省略するが、基板10aと蛍光体層11との間に例えば誘電体多層膜からなるダイクロイックミラー16が設けられている。ダイクロイックミラー16は、励起光BLを透過させ、蛍光体層11から発せられる蛍光YLを反射させる特性を有する。
基板10aは、プロジェクター1の使用中に、回転軸Oを中心として所定の回転数で回転する。これにより、蛍光体層11の特定の領域に対して励起光BLが連続的に入射することが抑制され、蛍光体層11の長寿命化が図られる。なお、基板10aの形状は、円盤状に限るものではない。基板10aは、励起光BLを透過する材料で構成される。基板10aの材料として、例えば、石英ガラス、水晶、サファイア、光学ガラス、透明樹脂等を用いることができる。
蛍光体層11は、蛍光を発する蛍光体粒子を含み、励起光BL(青色光)を吸収し、黄色の蛍光YLに変換して射出する。蛍光体粒子は、励起光BLを吸収し、蛍光を発する粒子状の蛍光物質である。例えば、蛍光体粒子は、波長が約450nmの青色光によって励起されて蛍光を発する物質を含み、励起光BLを黄色の蛍光YLに変換して射出する。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよく、2種以上の材料を用いて形成されている粒子を混合したものを蛍光体粒子として用いてもよい。
蛍光体層11に入射した励起光BLの一部は、蛍光体粒子に吸収されることで蛍光YLに変換される。蛍光YLは、蛍光体層11から直接射出されるか、あるいはダイクロイックミラー16で反射した後に蛍光体層11から外部に射出される。一方、励起光BLのうち蛍光体粒子に吸収されなかった成分は、蛍光体層11から外部に射出される。
蛍光体ホイール10の蛍光体層11から射出された蛍光YLと、励起光BLの一部の成分である青色光BL1とは、白色の照明光WLを構成する。照明光WLは、ピックアップレンズ40を介してインテグレーター光学系31に入射する。インテグレーター光学系31は、照明光WLを複数の小光束に分割する。インテグレーター光学系31は、例えば第1レンズアレイ31aと第2レンズアレイ31bとから構成されている。第1レンズアレイ31aおよび第2レンズアレイ31bは、複数のレンズがアレイ状に配列された構成を有する。
インテグレーター光学系31から射出された照明光WLは、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、非偏光である照明光WLを直線偏光に変換する機能を有する。偏光変換素子32は、例えば偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。
偏光変換素子32によって直線偏光に変換された照明光WLは、重畳レンズ33aに入射する。重畳レンズ33aは、偏光変換素子32から射出された複数の光束を照明対象物である液晶パネル上で互いに重畳させる。これにより、液晶パネルを均一に照明することができる。重畳光学系33は、第1レンズアレイ31aおよび第2レンズアレイ31bからなるインテグレーター光学系31と、重畳レンズ33aと、から構成される。
なお、本実施形態の蛍光体ホイール10は、透過型の回転蛍光板を備えているが、この構成に代えて、反射型の回転蛍光板を備えていてもよい。また、必ずしも回転式の蛍光板でなくてもよく、固定式の蛍光板であってもよい。
以下、光源装置15について説明する。
図3に示すように、光源装置15は、筐体17と、複数の半導体レーザー21と、複数のコリメーターレンズ22と、偏角プリズム25と、を備えている。図2には図示していないが、複数の半導体レーザー21、複数のコリメーターレンズ22、および偏角プリズム25は、筐体17の内部に収容されている。筐体17は、複数の半導体レーザー21、複数のコリメーターレンズ22および偏角プリズム25を収容し得る大きさの箱である。筐体17には、複数の半導体レーザー21から射出される光を透過させる複数の孔17Hが設けられている。
本実施形態では、複数の半導体レーザー21として、6個の半導体レーザー21が用いられる。ただし、半導体レーザー21の個数は、6個に限らず、特に限定されない。6個の半導体レーザー21は、3行2列のアレイ状に配置され、固体光源アレイ27を構成する。コリメーターレンズ22は、半導体レーザー21と同じ数だけ用いられ、各半導体レーザー21から射出される光の光路上に配置されている。したがって、6個のコリメーターレンズ22は、半導体レーザー21と同様、3行2列のアレイ状に配置され、コリメーター光学系28を構成する。以下、互いに対応する1組の半導体レーザー21およびコリメーターレンズ22を光源ユニット29と呼ぶこともある。
図4に示すように、筐体17に、筐体17の内部空間を6個の空間に仕切るための仕切り壁部17Bが設けられている。仕切り壁部17Bの上面および底部17Cの上面それぞれに、台座19が設けられている。台座19の上面である実装面19Aに、半導体レーザー21が実装されている。また、筐体17には、コリメーターレンズ22の周縁部を挟み込む形でコリメーターレンズ22を保持するレンズ保持部35が設けられている。筐体17の上部17A、底部17Cおよび仕切り壁部17Bは、レンズ保持部35よりも光射出側に突出した部分を有する。
光源装置15は、図4に示した上段と下段の光源ユニット29のように、半導体レーザー21が自身に対応するコリメーターレンズ22の焦点位置Fに配置されるように設計されている。このとき、半導体レーザー21から射出される光のコリメーターレンズ22へ入射する直前の主光線AX1とコリメーターレンズ22の光軸AX2とは一致する。以降、半導体レーザー21から射出される光のコリメーターレンズ22へ入射する直前の主光線AX1を、単に主光線AX1、または半導体レーザー21から射出される光の主光線AX1と呼ぶ。半導体レーザー21の寸法、台座19の高さおよび実装面19Aの傾き、コリメーターレンズ22の寸法、レンズ保持部35によるコリメーターレンズ22の位置などの設計パラメーターは、各半導体レーザー21から射出される光の主光線AX1と各コリメーターレンズ22の光軸AX2とが一致するように設定されている。
しかしながら、例えば半導体レーザー21、台座19、コリメーターレンズ22、レンズ保持部35等の寸法誤差等の要因により、図4の中段の光源ユニット29のように、主光線AX1とコリメーターレンズ22の光軸AX2とが一致しないことがある。
以降の説明では、主光線AX1と光軸AX2とが一致しない光源ユニット29の半導体レーザー21、コリメーターレンズ22をそれぞれ第1の半導体レーザー21A、第1のコリメーターレンズ22Aと呼ぶ。主光線AX1と光軸AX2とが一致している光源ユニット29の半導体レーザー21、コリメーターレンズ22をそれぞれ第2の半導体レーザー21B、第2のコリメーターレンズ22Bと呼ぶ。図4においては、中段の光源ユニット29の半導体レーザー21およびコリメーターレンズ22を第1の半導体レーザー21Aおよび第1のコリメーターレンズ22Aと呼び、上段の光源ユニット29の半導体レーザー21およびコリメーターレンズ22を第2の半導体レーザー21Bおよび第2のコリメーターレンズ22Bと呼ぶ。また、第1の半導体レーザー21Aから射出された光を第1の光L1と呼び、第2の半導体レーザー21Bから射出された光を第2の光L2と呼ぶ。コリメーターレンズ22Aを透過した直後の第1の光L1の主光線を主光線Lc1と呼び、コリメーターレンズ22Bを透過した直後の第2の光L2の主光線を主光線Lc2と呼ぶ。
主光線AX1とコリメーターレンズ22の光軸AX2とが一致しない場合、図6(A)の下段に示すように、主光線Lc1と主光線Lc2とは、互いに平行にはならず、所定の角度θをなす。
なお、図6(A)において、主光線Lc2と第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2とは互いに平行である。したがって、図6(A)においては、図示の都合上、主光線Lc1と主光線Lc2とのなす角度を、第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2と主光線Lc1とのなす角度θとして図示する。
このように、主光線AX1とコリメーターレンズ22の光軸AX2とが一致しない光源ユニット29、すなわち第1の半導体レーザー21Aと第1のコリメーターレンズ22Aを含む第1の光源ユニット29Aについては、図4に示すように、第1のコリメーターレンズ22Aの光射出側に、偏角プリズム25が設けられている。偏角プリズム25は、光透過性を有する円板を、円板の回転軸に対して傾いた平面で一部を切り落とした形状を有する。第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2の方向から見た偏角プリズム25の形状は、円形である。
偏角プリズム25は、円環状の側面25cに対して垂直な平面25aが光の入射する面となり、側面25cに対して傾いた傾斜面25bが光の射出する面となる。筐体17の上部17A、底部17Cおよび仕切り壁部17Bにおけるレンズ保持部35から突出した部分には、図3に示したように円筒状の開口が設けられ、円筒部分がプリズム保持部36として機能する。偏角プリズム25は、内壁面36cが円筒状のプリズム保持部36の内部空間に嵌め込まれる形態で保持される。
本実施形態のプリズム保持部36は、特許請求の範囲の保持部に対応する。
偏角プリズム25は、プリズム保持部36によって所定の軸(第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2)を中心に回転可能に保持されている。具体的には、プリズム保持部36の内壁面36cは平滑な面であり、偏角プリズム25の回転を阻害する部分を備えていない。偏角プリズム25の回転を阻害する部分とは、例えば偏角プリズムが円形以外の形状であった場合に偏角プリズムの外周部と互いに嵌合し合う凸部や凹部のような部分のことである。したがって、光源装置の製造者が第1のコリメーターレンズ22Aの光軸周りに偏角プリズム25を回転させたい場合には、容易に回転させることができる。すなわち、偏角プリズム25は、光源装置の製造過程において回転できる構成であればよい。偏角プリズム25は、光源装置の完成後においてはプリズム保持部36に固定され、回転できない構成であってもよい。
図5を用いて偏角プリズム25の機能を説明する。ただし、図5では図を簡略化するため、第1の半導体レーザー21Aから射出される光の主光線のみを図示してある。また、偏角プリズム25に入射する前の主光線Lc1の光軸をAX1Lとする。
図5に示すように、偏角プリズム25が第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2を中心に回転すると、傾斜面25bの法線25zは、光軸AX2との間に所定の角度αを保ちながら、光軸AX2と平行な軸を中心に回転する。偏角プリズム25の回転に伴い、偏角プリズム25を透過した光の主光線Lc1Lは、光軸Ax1Lとの間に所定の角度βを保ちながら、光軸Ax1Lと平行な軸を中心に回転する。したがって、光軸AX2を中心にして回転偏角プリズム25を回転させることによって、主光線Lc1を所望の方向へ進行させることができる。
一方、図4に示すように、主光線AX1とコリメーターレンズ22の光軸AX2とが一致している光源ユニット29、すなわち第2の半導体レーザー21Bと第2のコリメーターレンズ22Bとを含む第2の光源ユニット29Bには、偏角プリズム25は設けられていない。
以下、上記構成の光源装置15の製造方法について説明する。
まず、偏角プリズム25を備えていない光源装置15を準備する。
次いで、半導体レーザー21から射出される光の主光線と、当該半導体レーザー21に対応するコリメーターレンズ22の光軸と、が一致しているか否かを全ての光源ユニット29について検査する。
具体的な検査方法について、図7、図8を用いて説明する。図7では筐体17の図示を省略する。
図7に示すように、光源装置の製造者は、コリメーターレンズ22から一定の距離R、例えば1m離れた位置にスクリーン(被投射面)42を配置し、スクリーン42上に半導体レーザー21から射出された光Lを投射する。このとき、スクリーン42上に半導体レーザー21から射出された光Lによる投射像Gが形成される。
次いで、製造者は、投射像Gが許容範囲の内側に位置しているか、あるいは許容範囲の外側に位置しているかを目視で検査する。この検査を全ての光源ユニット29について行う。
図8は、1つの光源ユニット29によってスクリーン42上に形成された投射像を示している。ただし、符号G1〜G6の円はそれぞれ、主光線AX1とコリメーターレンズ22の光軸AX2との間のズレが異なる場合の投射像である。図8には6個の投射像が示されているが、実際は、1個の投射像のみが形成される。
主光線AX1がコリメーターレンズ22の光軸AX2と完全に一致していた場合に投射像が形成される位置を基準点Cとする。主光線AX1がコリメーターレンズ22の光軸AX2とずれていた場合、図8に示したように、投射像は基準点Cからずれた位置に形成される。符号Dの円は、投射像の形成位置の許容範囲を示す。許容範囲Dの内側に入射した光は、集光レンズ23によって所定の領域に集光されるが、許容範囲Dの外側に入射した光は、所定の領域に集光レンズ23によって集光されることができない。このように、その内側に入射した光が集光レンズ23によって所定の領域に集光されるような範囲が、一つの光源ユニット29に対する許容範囲Dとして設定される。
前述したように、第1の光源ユニット29Aにおいては、主光線AX1が第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2からずれている。ここで、第1の光源ユニット29Aから射出された第1の光L1の投射像G1は許容範囲Dの外側に位置しているものとする。この場合、第1の光L1は、所定の領域に集光レンズ23によって集光されることができない。
そこで、製造者は、第1のコリメーターレンズ22Aの光射出側に偏角プリズム25を配置する。主光線Lc1の進行方向は偏角プリズム25によって折り曲げられるため、第1の光源ユニット29Aによる投射像G1は位置Jへ移動する。
次に、偏角プリズム25を、第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2を中心として回転させる。これにより、図8の矢印Kで示したように、偏角プリズム25の回転に伴い、投射像G1は符号Eで示す円の軌跡を描いて移動する。このようにして、投射像G1をスクリーン42上での許容範囲Dの内側に移動させることができる。製造者は、投射像G1が許容範囲Dの内側の任意の位置、例えば基準点Cに最も近い位置に移動した時点で偏角プリズム25の回転操作を止めればよい。製造者は、偏角プリズム25を適切な位置にまで回転させた後、例えば接着剤、治具等を用いて偏角プリズム25をプリズム保持部36に固定してもよい。
図7では、半導体レーザー21とコリメーターレンズ22とスクリーン42とを紙面の横方向に並べて描いた。これに対して、実際に偏角プリズム25を回転させる場合には、半導体レーザー21とコリメーターレンズ22と偏角プリズム25とを鉛直方向に並べて配置し、スクリーン42を偏角プリズム25の上方空間に設置することが好ましい。その理由は、偏角プリズム25の回転操作等の作業性が向上する、各光学部品が自重により自身の光軸に垂直な方向にずれることがなくなる、等の利点が得られるからである。
以上の工程により、本実施形態の光源装置15が完成する。
偏角プリズム25が設けられる前の状態では、図6(A)に示すように、主光線Lc1と主光線Lc2とは、所定の角度θをなしていた。これに対して、偏角プリズム25が設けられた光源装置においては、図6(B)に示すように、偏角プリズム25の前段での主光線Lc1は主光線Lc2と角度θをなすが、偏角プリズム25の後段での主光線Lc1(Lc1L)は主光線Lc2と平行になる。このように、主光線Lc1と主光線Lc2とのなす角度を、偏角プリズム25の前段よりも後段で小さくすることができる。
以上述べたように、本実施形態の光源装置15においては、偏角プリズム25を用いることにより、実装位置ずれが生じた第1の半導体レーザー21Aからの第1の光L1の投射像G1を被投射面上の許容範囲内に移動させることができる。これにより、第2の半導体レーザー21Bを含む他の半導体レーザーからの光に加え、第1の半導体レーザー21Aからの光も集光レンズ23により所定の領域に集光させることができる。したがって、複数の半導体レーザー21の実装精度にばらつきがあったとしても、所定の位置からずれた位置に実装された半導体レーザーからの光路を偏角プリズム25によって補正でき、光の利用効率を高めることができる。
本実施形態のプロジェクター1は上記の光源装置15を備えたことにより、光利用効率に優れたプロジェクターを実現できる。
本実施形態の光源装置15の製造方法において、製造者は、第1の半導体レーザー21Aから射出された第1の光L1の投射像G1が許容範囲Dの外側にあることを検出したとき、第1のコリメーターレンズ22Aの光射出側に偏角プリズム25を配置し、投射像G1が許容範囲Dの内側に移動するまで回転させる。このように、実装位置がずれた半導体レーザー21に対してのみ偏角プリズム25による調整を行えば良いため、光利用効率の低下が抑えられた光源装置15を生産性良く製造することができる。また、半導体レーザー21の実装位置を修正するのは困難であり、多大なコストが掛かるが、本実施形態の製造方法であれば、半導体レーザーの実装位置がばらついた光源装置を、偏角プリズム25を追加するだけで利用することができる。そのため、プロジェクター1の製造コストの低減、製造工期の短縮等を図ることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図9を用いて説明する。
本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、本実施形態の筐体の構成が第1実施形態と異なる。
図9は、本実施形態の光源装置を示す断面図である。
図9において、第1実施形態の図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態の光源装置においては、複数の半導体レーザー、複数のコリメーターレンズおよび偏角プリズムの全てが一つの筐体に収容されていた。これに対し、本実施形態の光源装置50においては、図9に示すように、複数の半導体レーザー21が第1の筐体51に収容され、複数のコリメーターレンズ22および偏角プリズム25が第2の筐体52に収容されている。第2の筐体52には、半導体レーザー21からの光の入射側にレンズ保持部35が設けられ、光の射出側にプリズム保持部36が設けられている。レンズ保持部35およびプリズム保持部36の構成は、第1実施形態と同様である。このように、複数の半導体レーザー21、複数のコリメーターレンズ22および偏角プリズム25は、それぞれ別体の複数の筐体に保持されていてもよい。第1の筐体51と第2の筐体52とは、図示しない任意の部材を用いて位置合わせされていることが好ましい。
本実施形態の光源装置50においても、複数の半導体レーザーの実装精度にばらつきがあっても光の利用効率の高い光源装置を実現できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図10を用いて説明する。
本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、本実施形態の偏角プリズムの構成が第1実施形態と異なる。
図10は、本実施形態の光源装置を示す断面図である。
図10において、第1実施形態の図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では、偏角プリズムの光が入射する面は、第1のコリメーターレンズの光軸に垂直な平面であった。これに対し、本実施形態の光源装置60においては、図10に示すように、偏角プリズム61の光が入射する面61aは、第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2に対して回転対称の凹面である。すなわち、偏角プリズム61の光が入射する面61aは、第1の半導体レーザー21A側から見て凹んだ曲面状の凹面である。第1の半導体レーザー21Aは、第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2に垂直な方向にずれ、かつ、光軸AX2に平行な方向において第1のコリメーターレンズ22Aの焦点位置Fよりも第1のコリメーターレンズ22Aから遠い側にずれている。
光源装置の製造者は、第1実施形態で説明した検査方法に従って第1の光の投射像を確認する。スクリーン上の投射像のボケ具合などを観察することにより、第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2に平行な方向の第1の半導体レーザー21Aの位置ずれを検出することができる。さらに、光源装置の製造者は、投射像の様子から、第1の半導体レーザー21Aの位置が、第1のコリメーターレンズ22Aの焦点位置Fに対して第1のコリメーターレンズ22Aから遠い側にずれていることを判定できる。
第1の半導体レーザー21Aが第1のコリメーターレンズ22Aの焦点位置Fよりも遠い側にずれている場合、第1のコリメーターレンズ22Aから射出された光L1は、平行光とならず、収束光となる。本実施形態の場合、偏角プリズム61の光が入射する面61aが凹面であるため、偏角プリズム61に入射した収束光は、平行光に変換されて偏角プリズム61から射出される。
本実施形態においても、複数の半導体レーザーの実装精度にばらつきがあっても光の利用効率の高い光源装置を実現できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図11を用いて説明する。
本実施形態の光源装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、本実施形態の偏角プリズムの構成が第1実施形態と異なる。
図11は、本実施形態の光源装置を示す断面図である。
図11において、第1実施形態の図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態の光源装置70においては、図11に示すように、偏角プリズム71の光が入射する面71aは、第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2に対して回転対称の凸面である。すなわち、偏角プリズム71の光が入射する面71aは、第1のコリメーターレンズ22A側に突出する曲面状の凸面である。第1の半導体レーザー21Aは、第1のコリメーターレンズ22Aの光軸AX2に垂直な方向にずれ、かつ、光軸AX2に平行な方向において第1のコリメーターレンズ22Aの焦点位置Fに対して第1のコリメーターレンズ22Aに近い側にずれている。
光源装置の製造者は、第1実施形態で説明した検査方法に従って第1の光の投射像を確認する。スクリーン上の投射像の様子から、第1の半導体レーザー21Aの位置が、第1のコリメーターレンズ22Aの焦点位置Fに対して第1のコリメーターレンズ22Aに近い側にずれていることを判定できる。
第1の半導体レーザー21Aが第1のコリメーターレンズ22Aの焦点位置Fよりも第1のコリメーターレンズ22Aに近い側にずれている場合、第1のコリメーターレンズ22Aから射出された光L1は、平行光とならず、発散光となる。本実施形態の場合、偏角プリズム71の光が入射する面71aが凸面であるため、偏角プリズム71に入射した発散光は、平行光に変換されて偏角プリズム71から射出される。
本実施形態においても、複数の半導体レーザーの実装精度にばらつきがあっても光の利用効率の高い光源装置を実現できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態の光源装置では、半導体レーザーから射出された光の投射像が許容範囲外に外れた光源ユニットにのみ偏角プリズムを配置する例を示したが、多少の光の損失が許容できるならば、半導体レーザーから射出された光の投射像が許容範囲外に外れた光源ユニットに加え、投射像が許容範囲内にある光源ユニットにも偏角プリズムを配置してもよい。その他、光源装置およびプロジェクターの各種構成要素の形状、数、配置、材料等については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、15,50,60,70…光源装置、21A…第1の半導体レーザー(第1の固体光源)、21B…第2の半導体レーザー(第2の固体光源)、22A…第1のコリメーターレンズ、22B…第2のコリメーターレンズ、25,61,71…偏角プリズム、36…プリズム保持部(保持部)。

Claims (8)

  1. 第1の固体光源と、
    第2の固体光源と、
    前記第1の固体光源に対応する第1のコリメーターレンズと、
    前記第2の固体光源に対応する第2のコリメーターレンズと、
    前記第1の固体光源から射出された第1の光の主光線と前記第2の固体光源から射出された第2の光の主光線とのなす角度が光入射側よりも光射出側で小さくなるように、前記第1のコリメーターレンズの光射出側に設けられた偏角プリズムと、
    前記偏角プリズムを保持する保持部と、を備え
    前記偏角プリズムは、所定の回転軸の周りに回転可能に前記保持部に保持されていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記回転軸の方向から見た前記偏角プリズムの形状は、円形であることを特徴とする請求項に記載の光源装置。
  3. 前記偏角プリズムの光が入射する面は、平面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記偏角プリズムの光が入射する面は、回転対称の凸面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  5. 前記偏角プリズムの光が入射する面は、回転対称の凹面であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光源装置。
  6. 第1の固体光源と、第2の固体光源と、前記第1の固体光源に対応する第1のコリメーターレンズと、前記第2の固体光源に対応する第2のコリメーターレンズと、偏角プリズムと、前記偏角プリズムを保持する保持部と、を備えた光源装置の製造方法であって、
    前記第1のコリメーターレンズから離れた被投射面において前記第1の固体光源から射出された光の投射像が許容範囲の外側に位置しているか否かを検査する工程と、
    前記第1の固体光源から射出された光の投射像が前記許容範囲の外側に位置する場合、前記第1のコリメーターレンズの光射出側に偏角プリズムを配置する工程と、
    前記偏角プリズムを、前記第1のコリメーターレンズの光軸を中心に回転させることにより、前記許容範囲の外側に位置する投射像を前記許容範囲の内側に移動させ、前記第1の固体光源から射出された第1の光の主光線と前記第2の固体光源から射出された第2の光の主光線とのなす角度を、前記偏角プリズムの光入射側よりも光射出側で小さくする工程と、
    を備えたことを特徴とする光源装置の製造方法。
  7. 前記偏角プリズムを、前記保持部に保持された状態で所定の軸の周りに回転させることにより、前記許容範囲の外側に位置する投射像を前記許容範囲の内側に移動させた後、前記偏角プリズムを前記保持部に固定することを特徴とする請求項に記載の光源装置の製造方法。
  8. 光を射出する光源装置と、
    前記光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、
    前記光源装置が、請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の光源装置であることを特徴とするプロジェクター。
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