JP2015155958A - 照明装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時の経時変化に伴うホワイトバランスのずれを調整できる照明装置を提供する。
【解決手段】第1の波長帯の励起光を射出する励起光源と、励起光によって励起されることで、第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の蛍光を射出する蛍光体粒子を含む蛍光体層と、蛍光体層を支持する基材と、基材を並進移動させる移動装置と、を備え、蛍光体層は、蛍光体粒子の量に分布を有し、移動装置は、励起光の光路中に含まれる蛍光体粒子の量が変化するように基材を並進移動させるように構成され、励起光の一部の成分と蛍光とからなる白色の照明光が射出される照明装置に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置及びプロジェクターに関するものである。
プロジェクターは、光源部から射出される光を、光変調装置で画像情報に応じて変調し、得られた画像を投写レンズによって拡大投写するものである。近年、このようなプロジェクターに用いられる照明装置として、固体光源から射出される励起光によって励起した蛍光体から発せられた蛍光と、励起光の一部とを混ぜることで白色光を生成する技術がある(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2012−3923号公報
しかしながら、上記照明装置においては、製品出荷前にホワイトバランスのずれを補正できたとしても、使用時の経時変化に起因するホワイトバランスのずれを補正することはできなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、使用時の経時変化に伴うホワイトバランスのずれを調整することができる照明装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、この種の照明装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、第1の波長帯の励起光を射出する励起光源と、前記励起光によって励起されることで、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の蛍光を射出する蛍光体粒子を含む蛍光体層と、前記蛍光体層を支持する基材と、前記基材を並進移動させる移動装置と、を備え、前記蛍光体層は、前記蛍光体粒子の量に分布を有し、前記移動装置は、前記励起光の光路中に含まれる前記蛍光体粒子の量が変化するように前記基材を並進移動させるように構成され、前記励起光の一部の成分と前記蛍光とからなる白色の照明光が射出される照明装置が提供される。
第1態様に係る照明装置の構成によれば、使用時の経時変化に伴って励起光の光量が変化した場合、励起光の入射位置を、励起光の光路中に含まれる蛍光体粒子の量が異なる領域へ移動させることで、蛍光と励起光の一部の成分との光量バランスを調整することができる。これにより、照明光のホワイトバランスのずれを調整することができる。
上記第1態様において、前記蛍光体層は、前記蛍光体層の厚みと前記蛍光体粒子の濃度とのうち少なくとも一方に分布を有する構成としてもよい。
この構成によれば、励起光の入射位置を移動させることで蛍光体層から射出される蛍光の光量を簡便且つ確実に調整することができる。
上記第1態様において、前記蛍光体粒子の濃度は均一であり、前記蛍光体層は、前記蛍光体層の厚みに分布を有する構成としてもよい。
この構成によれば、蛍光体層の厚みを場所によって異ならせることで、励起光の光路中に含まれる蛍光体粒子の量を場所によって異ならせることが容易にできる。
上記第1態様において、前記蛍光体層の厚みは均一であり、前記蛍光体層は、前記蛍光体粒子の濃度に分布を有する構成としてもよい。
この構成によれば、蛍光体粒子の濃度を場所によって異ならせることで、励起光の光路中に含まれる蛍光体粒子の量を場所によって異ならせることが容易にできる。
上記第1態様において、前記照明光の光量を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記移動装置の移動を制御する制御装置と、を備える構成としてもよい。
この構成によれば、照明光のホワイトバランスを一定に保つことができる付加価値の高い照明装置が提供される。
上記第1態様において、前記基材は、所定の回転軸の周りに回転可能である構成としてもよい。
この構成によれば、蛍光体層の特定の領域に対して励起光が連続的に照射されることが抑制されるので、蛍光体の寿命を延ばすことができる。
本発明の第2態様に従えば、本発明の第1態様に係る照明装置と、前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備えたプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターの構成によれば、本発明の第1態様の照明装置を備えているため、ホワイトバランスが一定に保持され、表示品質に優れたプロジェクターを提供することができる。
第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。 第1実施形態の照明装置を示す概略構成図である。 (a)は蛍光体ホイールの構成を示す平面図であり、(b)は断面図である。 センサーユニットの概略構成を示す図である。 偏光変換素子におけるミラーの配置を示す正面図である。 ホワイトバランスの調整の考え方を示すフローチャートである。 (a)、(b)は照明光のホワイトバランス調整の説明図である。 (a)、(b)は変形例に係る蛍光体ホイールの構成図である。 (a)、(b)は変形例における照明光のホワイトバランス調整の説明図である。 第2実施形態の照明装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー画像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LBの各色光に対応した3つの光変調装置を用いている。プロジェクター1は、照明装置2の光源として、高輝度・高出力の光が得られる半導体レーザーを用いている。
プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、赤色光用光変調装置4Rと、緑色光用光変調装置4Gと、青色光用光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6と、を概略備えている。
照明装置2は、白色の照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。照明装置2には、後述する本発明の一つの実施形態である照明装置が用いられる。
色分離光学系3は、照明装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aと、第2のリレーレンズ9bと、を備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGおよび青色光LBと、に分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過し、緑色光LGおよび青色光LBを反射する。第2のダイクロイックミラー7bは、第1のダイクロイックミラー7aで反射した光を緑色光LGと青色光LBとに分離する機能を有する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されている。第1の反射ミラー8aは、第1のダイクロイックミラー7aを透過した赤色光LRを赤色光用光変調装置4Rに向けて反射する。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、青色光LBの光路中に配置されている。第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを青色光用光変調装置4Bに向けて反射させる。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bで反射し、緑色光用光変調装置4Gに向けて進む。
第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。第1のリレーレンズ9aと第2のリレーレンズ9bとは、青色光LBの光路長が赤色光LRや緑色光LGの光路長よりも長くなることに起因した青色光LBの光損失を補償する機能を有している。
赤色光用光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。緑色光用光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。青色光用光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられる。また、液晶パネルの入射側および射出側には、図示しない一対の偏光板が配置されている。偏光板は、特定の方向の直線偏光光を透過させる。
赤色光用光変調装置4Rの入射側には、フィールドレンズ10Rが配置されている。緑色光用光変調装置4Gの入射側には、フィールドレンズ10Gが配置されている。青色光用光変調装置4Bの入射側には、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10Rは、赤色光用光変調装置4Rに入射する赤色光LRを平行化する。フィールドレンズ10Gは、緑色光用光変調装置4Gに入射する緑色光LGを平行化する。フィールドレンズ10Bは、青色光用光変調装置4Bに入射する青色光LBを平行化する。
合成光学系5は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBのそれぞれに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学系6は、複数の投射レンズを含む投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像が表示される。
続いて、照明装置2について説明する。図2は照明装置2の概略構成を示す図である。
照明装置2は、アレイ光源21と、コリメーター光学系22と、集光レンズ23と、蛍光体ホイール10と、ピックアップレンズ40と、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33と、光量モニター用ミラー42と、センサーユニット(検出部)43と、駆動部(移動装置)50と、制御装置CONTとを備えている。
上記の構成要件のうち、アレイ光源21と、コリメーター光学系22と、集光レンズ23と、ピックアップレンズ40と、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33とは、それぞれの光学中心を図2中に示す光軸ax1に一致させた状態で、光軸ax1上に順次並んで配置されている。
アレイ光源21は、複数の半導体レーザー(励起光源)21aを備える。複数の半導体レーザー21aは、光軸ax1と直交する面内において、アレイ状に並んで配置されている。半導体レーザー21aの個数は特に限定されない。
半導体レーザー21aは、例えば青色の励起光を射出する。励起光BLは、アレイ光源21からコリメーター光学系22に向けて射出される。本実施形態における励起光BLは、特許請求の範囲における第1の波長帯の励起光に対応する。
アレイ光源21から射出された励起光BLは、コリメーター光学系22に入射する。
コリメーター光学系22は、アレイ光源21から射出された励起光BLを平行光束に変換する。コリメーター光学系22は、例えばアレイ状に並んで配置された複数のコリメーターレンズ22aで構成されている。複数のコリメーターレンズ22aは、複数の半導体レーザー21aにそれぞれ対応して配置されている。
コリメーター光学系22を透過することにより平行光束に変換された励起光BLは、集光レンズ23に入射する。集光レンズ23は、励起光BLを集光させて蛍光体ホイール10の所定位置に入射させる。
図3は、蛍光体ホイール10の一例を示す構成図であり、図3(a)は平面図であり、図3(b)は断面図である。
蛍光体ホイール10は透過型の回転蛍光板である。蛍光体ホイール10は、図3(a)、(b)に示すように、モーター12により回転駆動される円盤状の回転基板(基材)10aと、回転基板10aの一方の面において周方向(回転方向)に沿って形成された誘電体多層膜16と、誘電体多層膜16上に形成されたリング状の蛍光体層11とを有する。
本実施形態において、回転基板10aの他方の面には、周方向に沿って反射防止膜17が形成されている。反射防止膜17は、平面視した状態において、誘電体多層膜16の形成領域と重なるように配置されている。反射防止膜17は、誘電体多層膜から構成され、励起光BLが回転基板10aに入射した際に、その入射面による励起光BLの反射を防止する。
回転基板10aは、プロジェクター1の使用時において所定の回転数で回転する。これにより、蛍光体層11の特定の領域に対して励起光BLが連続的に入射することが抑制されるので、蛍光体層11の長寿命化が図られる。ここで、所定の回転数とは、励起光BLの照射により蛍光体層11に蓄積される熱を放熱することが可能な回転数である。この所定の回転数は、アレイ光源21から射出される励起光BLの強度、回転基板10aの直径、回転基板10aの熱伝導率、などのデータに基づいて設定される。所定の回転数は、安全率等を考慮して設定される。所定の回転数は、蛍光体層11を変質させたり、回転基板10aを溶融させたりするような熱エネルギーが蓄積されないように、十分大きい値に設定される。
回転基板10aの回転軸Oは、回転基板10aの厚さ方向(回転基板10aの板面の法線方向)に平行な方向である。モーター12により回転基板10aが回転されることにより、蛍光体層11における励起光の入射位置IPが時間的に変動する。なお、回転基板10aの形状は、円盤状に限るものではない。
回転基板10aは、励起光BLを透過する材料からなる。回転基板10aの材料としては、例えば、石英ガラス、水晶、サファイア、光学ガラス、透明樹脂等を用いることができる。本実施形態では、回転基板10aとして、円盤状のガラス基板を使用する。
蛍光体層11は、蛍光を発する蛍光体粒子を有しており、励起光BL(青色光)を吸収し、黄色の蛍光YLに変換する機能を有する。本実施形態における蛍光YLは、特許請求の範囲における第2の波長帯の蛍光に対応する。蛍光体層11の構成については後で説明する。
蛍光体粒子は、励起光BLを吸収し、蛍光を発する粒子状の蛍光物質である。例えば、蛍光体粒子には、波長が約450nmの青色光によって励起されて蛍光を発する物質が含まれており、励起光BLを黄色の蛍光YLに変換して射出する。
蛍光体粒子としては、通常知られたYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であっても良く、2種以上の形成材料を用いて形成されている粒子を混合したものを蛍光体粒子として用いることとしても良い。
誘電体多層膜16はダイクロイックミラーとして機能し、励起光BLを透過させ、蛍光体層11から射出される蛍光YLを反射させる特性を有する。
蛍光体層11に入射した励起光BLの一部は、蛍光体粒子に吸収されることで蛍光YLに変換される。蛍光YLは直接あるいは誘電体多層膜16に反射されることで蛍光体層11から外部に射出される。一方、励起光BLのうち蛍光体粒子に吸収されなかった成分(励起光BLのうちの一部の成分)は蛍光体層11から外部に射出される。
図2に戻り、蛍光体ホイール10の蛍光体層11から射出された蛍光YLと励起光BLの一部の成分である青色光BL1とは白色の照明光WLを構成する。照明光WLは、ピックアップレンズ40を介してインテグレータ光学系31に入射する。インテグレータ光学系31は、照明光WLを複数の小光束に分割する。インテグレータ光学系31は、例えば、第1レンズアレイ31aおよび第2レンズアレイ31bから構成されている。第1レンズアレイ31aおよび第2レンズアレイ31bは、複数のマイクロレンズがアレイ状に配列されたものからなる。
インテグレータ光学系31から射出された照明光WL(複数の小光束)は、偏光変換素子32に入射する。偏光変換素子32は、照明光WLの偏光方向を揃えるものである。偏光変換素子32は、例えば、偏光分離膜と位相差板とミラーとから構成されている。偏光変換素子32は、非偏光である蛍光YLの偏光方向と青色光BL1の偏光方向とを揃えるため、他方の偏光成分を一方の偏光成分に、例えばP偏光成分をS偏光成分に変換する。
インテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上に、光量モニター用ミラー42が設けられている。光量モニター用ミラー42は、光軸ax1に対して45°の角度をなすように配置されている。光量モニター用ミラー42は、入射した光の一部を透過し、残りを反射する。光量モニター用ミラー42を透過した光は偏光変換素子32に入射し、光量モニター用ミラー42で反射した光はセンサーユニット43に入射する。センサーユニット43の詳細な構成については後述する。
図4はセンサーユニット43の概略構成を示す図である。図5は偏光変換素子におけるミラーの配置を示す正面図である。
図4に示すように、センサーユニット43は、第1センサー43aと、第2センサー43bと、ダイクロイックミラー43cとを含む。ダイクロイックミラー43cは、誘電体多層膜から構成され、照明光WLのうち蛍光YLの成分を透過させ、照明光WLのうち青色光BL1の成分を反射する光学特性を有する。
第1センサー43aは、光量モニター用ミラー42で反射された照明光WLのうち、ダイクロイックミラー43cで反射されることで分離された青色光BL1の光量を検出する。第2センサー43bは、光量モニター用ミラー42で反射された照明光WLのうち、ダイクロイックミラー43cを透過することで分離された蛍光YLの光量を検出する。第1センサー43aおよび第2センサー43bは、制御装置CONTと電気的に接続されており、検出結果を送信する。制御装置CONTは、第1センサー43aおよび第2センサー43bの検出結果に基づき、後述のように蛍光体ホイール10の移動を制御する。
図5に示すように、光量モニター用ミラー42は、偏光変換素子32の光入射領域Rを避けて配置された保持部材48によって保持されている。偏光変換素子32の光入射領域Rとは、インテグレータ光学系31から射出された複数の小光束各々が入射する領域である。
第2レンズアレイ31bはアレイ光源21と共役関係にあるため、第2レンズアレイ31bが備える複数のマイクロレンズ各々には励起光BLの2次光源像Zが形成される。光量モニター用ミラー42は、第2レンズアレイ31bに形成される複数の2次光源像Zのうち1つの2次光源像Zが入射するように配置されている。
ここでは、光量モニター用ミラー42がインテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上に配置された例を示した。この例に代えて、光量モニター用ミラー42は、偏光変換素子32と重畳レンズ33aとの間の光路上に配置されていてもよい。
偏光変換素子32を通過することにより偏光方向が揃えられた照明光WLは、重畳レンズ33aに入射する。重畳レンズ33aは、偏光変換素子32から射出された複数の小光束を照明対象物上で互いに重畳させる。これにより、照明対象物を均一に照明することができる。重畳光学系33は、第1レンズアレイ31aおよび第2レンズアレイ31bからなるインテグレータ光学系31と重畳レンズ33aとにより構成される。
本実施形態において、光量モニター用ミラー42は、インテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上の2次光源像Zが入射する位置に配置されている。そのため、光路中に光量モニター用ミラー42を配置して光の一部を取り出したとしても、被照明領域である赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4B上において照度ムラが生じることはない。したがって、2次光源像1個分の照度低下を許容できるならば、光量モニター用ミラー42は、必ずしも一部の光を透過し、残りを反射するミラーでなくてもよく、全ての光を反射するミラーであってもよい。
次に、蛍光体層11について詳しく説明する。説明の都合上、図3(a)に示したように、蛍光体層11は回転基板10aの回転軸Oを中心とする複数のリング状の領域Aから構成されているとする。蛍光体ホイール10はモーター12により回転駆動されるため、励起光BLの蛍光体層11への入射位置IPは、回転基板10aの回転軸Oの周りに円を描く。
本実施形態において、駆動部50により、光軸ax1と交差する方向に蛍光体ホイール10を並進移動させることができる。駆動部50は、制御装置CONTと電気的に接続されており、その動作が制御される。制御装置CONTは、上述のようにセンサーユニット43(第1センサー43aおよび第2センサー43b)から送信された結果に基づいて駆動部50を駆動する。そして、駆動部50は、蛍光体ホイール10を所定の方向に並進移動させる。
蛍光体層11は、蛍光体粒子の量に分布を有している。そして、駆動部50は、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量が変化するように、蛍光体ホイール10を並進移動させる。
ここで、ある時刻における入射位置IPが第1の領域A1に位置しているとする。また、駆動部50により蛍光体ホイール10が所定の方向に並進移動された後には、入射位置IPが第2の領域A2に位置しているとする。図3(a)では、入射位置IPは第2の領域A2に位置している。
第1の領域A1と第2の領域A2とでは、励起光BLが蛍光体層11を透過する際の光路中に含まれる蛍光体粒子の量が異なっている。具体的には、第1の領域A1における蛍光体粒子の濃度は第2の領域A2における蛍光体粒子の濃度と同じであるが、蛍光体層11の厚みが第1の領域A1と第2の領域A2とで異なっている。
上記の説明では、蛍光体層11の厚みが複数の領域A毎に不連続的に変化している、とした。しかし実際には蛍光体粒子の濃度は均一であるが、蛍光体層11は、蛍光体層11の厚みに分布を有する。具体的には、図3(b)に示すように、蛍光体層11の厚みは回転基板10aの径方向内側から外側に向かって連続的に厚くなっている。すなわち、励起光BLが蛍光体層11を透過する際の光路中に含まれる蛍光体粒子の量が、径方向内側から外側に向かって多くなっている。
ここで、プロジェクター使用時の経時変化により半導体レーザー21aから射出される光の量が低下した場合を想定する。この場合に生じるホワイトバランスのずれに対する本実施形態の対応策の考え方を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
半導体レーザー21aの出力が低下すると(図6のステップS1)、それに伴って蛍光体層11を励起させる励起光BLの光量が低下する。励起光BLの光量が低下することは、励起光BLの光密度(単位面積あたりの光量)が低下することと等価である(図6のステップS2)。蛍光体層11は、一般的に、励起光BLの光密度が低下すると、励起光BLを蛍光光に変換する際の変換効率が上昇する、という特性を有している。したがって、励起光BLの光量が低下したとしても、変換効率の上昇による蛍光YLの増加率が励起光BLの光量低下による蛍光YLの減少率を上回ったとき、蛍光体層11から射出される蛍光YLの光量は増加する(図6のステップS3)。ここでは、蛍光YLの光量が増加する場合を例にとって説明するが、蛍光YLの光量は減少する場合もある。しかし、いずれの場合もホワイトバランスが崩れる。
ここで、半導体レーザー21aの出力の低下に伴って、励起光BL,青色光BL1の光量はともに低下している。しかしながら、蛍光体層11の変換効率が上昇しているため、青色光BL1に対する蛍光YLの光量は相対的に増加する(図6のステップS4)。その結果、青色光BL1と黄色の蛍光YLとの比率が変化し、経時変化前に対して青色光BL1と黄色の蛍光YLとの合成光である白色の照明光WLのホワイトバランスが崩れる(図6のステップS5)。具体的には、青色光BL1の光量に対する黄色の蛍光YLの光量が相対的に増加するため、合成光である照明光WLは黄色味を帯びた白色光に変化する。
本実施形態では、光量モニター用ミラー42から取り出された光に含まれる青色光BL1の光量(強度)と黄色の蛍光YLの光量(強度)とが、センサーユニット43により測定される(図6のステップS6)。センサーユニット43の測定結果は、制御装置CONTに送信される。
制御装置CONTは、プロジェクター1の使用開始時点の初期の強度値に基づいて決定された、青色光強度と黄色光強度との比(強度比)を基準値として予め記憶している。制御装置CONTは、センサーユニット43が検出した現在の強度比と基準値とを比較する。現在の強度比と基準値との差が許容範囲を超えている場合、駆動部50により蛍光体ホイール10を並進移動させることで、強度比が基準値に近づくように、励起光BLの入射位置を、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量が異なる他の領域へ移動させる(図6のステップS7)。例えば、励起光BLの入射位置を第1の領域A1から第2の領域A2へ移動させる。
このように励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量を変化させることで、照明光WLを構成する蛍光YLおよび青色光BL1の光量の割合を調整することができる。具体的に、青色光BL1の光量を増やし、黄色光である蛍光YLの光量を減らすためには、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量を減らせばよい。すなわち、図7(a)に示すように、励起光BLが蛍光体層11の厚みが薄い部分(蛍光体層11の径方向内側)に入射するように、蛍光体ホイール10を矢印の方向に並進移動させる。これにより、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量が少なくなり、蛍光YLに変換されずに蛍光体層11を透過して射出される青色光BL1の量が相対的に多くなる。これにより、白色光のホワイトバランスが崩れたときと比べて、合成光である照明光WLはより白色に近い光となり、ホワイトバランスを改善することができる(図6のステップS8)。
一方、青色光BL1の光量を減らし、黄色光である蛍光YLの光量を増やすためには、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量を増やせばよい。すなわち、図7(b)に示すように、励起光BLが蛍光体層11の厚みが厚い部分(蛍光体層11の径方向外側)に入射するように、蛍光体ホイール10を矢印の方向に並進移動させる。これにより、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量が多くなり、蛍光YLに変換されずに蛍光体層11を透過して射出される青色光BL1の量が相対的に少なくなる。これにより、白色光のホワイトバランスが崩れたときと比べて、合成光である照明光WLはより白色に近い光となり、ホワイトバランスを改善することができる(図6のステップS8)。
以上説明したように、本実施形態の照明装置2によれば、センサーユニット43が検出した青色光強度と黄色光強度とに基づいて蛍光体層11に対する励起光BLの入射位置を制御することで、蛍光YLおよび青色光BL1の光量バランスを調整することができる。したがって、照明光WLのホワイトバランスのずれを補正してホワイトバランスの調整を行うことができる。
また、光量モニター用ミラー42により複数の2次光源像の一部を取り出して検出を行うため、赤色光用光変調装置4R、緑色光用光変調装置4G、および青色光用光変調装置4B上での照度ムラを生じさせることなく、ホワイトバランスの調整を精度良く行うことができる。本実施形態によれば、この種の照明装置2を備えたことにより、画像のホワイトバランスに優れ、表示品質の高いプロジェクター1を実現することができる。
なお、ホワイトバランスの調整を行うタイミングとして、青色光強度と黄色光強度の検出と蛍光体ホイール10の並進移動とは、例えばプロジェクター1の主電源投入直後に行う設定とすることが望ましい。その理由は、プロジェクター1の主電源投入直後に調整が行われる構成であれば、使用者に画像の色味の変化が認識されにくいからである。ただし、ホワイトバランスの調整をプロジェクター1の主電源投入直後だけに行ったのでは、プロジェクター1の使用中にホワイトバランスがずれた場合に対応できない。したがって、プロジェクター1の使用中であっても所定の時間間隔でホワイトバランスの調整を行う構成としてもよい。
(変形例)
続いて、蛍光体ホイール10の変形例について説明する。図8は変形例に係る蛍光体ホイール10の構成を示す図であり、図8(a)は蛍光体ホイールの構成を示す平面図であり、(b)は断面図である。
変形例において、蛍光体ホイール10は、図8(a)、(b)に示すように、モーター12により回転駆動される回転基板10aと、誘電体多層膜16と、リング状の蛍光体層11とを有する。
本変形例においても、説明の都合上、図3(a)に示したように、蛍光体層11aは回転基板10aの回転軸Oを中心とする複数のリング状の領域Bから構成されているとする。第1の領域B1と第2の領域B2とでは、励起光BLが蛍光体層11aを透過する際の光路中に含まれる蛍光体粒子の量が異なっている。具体的には、第1の領域B1における蛍光体層11aの厚みは第2の領域B2における蛍光体層11aの厚みと同じであるが、蛍光体粒子の濃度が第1の領域B1と第2の領域B2とで異なっている。
上記の説明では、蛍光体粒子の濃度が複数の領域B毎に不連続的に変化している、とした。しかし実際には、蛍光体層11aの厚みは均一であるが、蛍光体層11は、蛍光体粒子の濃度に分布を有する。具体的には、図8(b)に示すように、蛍光体粒子の濃度が回転基板10aの径方向内側から外側に向かって連続的に高くなっている。つまり、蛍光体層11aは、蛍光体粒子の量に分布を有しており、励起光BLが蛍光体層11aを透過する際の光路中に含まれる蛍光体粒子の量が、径方向内側から外側に向かって多くなっている。
本変形例においても、駆動部50は、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量が変化するように、蛍光体ホイール10を並進移動させる。つまり、青色光強度と黄色光強度との比が基準値に近づくように、駆動部50は励起光BLの入射位置を、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量が異なる他の領域へ移動させる。
このように励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量を変化させることで、照明光WLを構成する蛍光YLおよび青色光BL1の光量の割合を調整することができる。具体的に、青色光BL1の光量を増やし、黄色光である蛍光YLの光量を減らすためには、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量を減らせばよい。すなわち、図9(a)に示すように、励起光BLが蛍光体層11aにおける蛍光体粒子の濃度が低い部分(蛍光体層11の径方向内側)に入射するように、蛍光体ホイール10を矢印の方向に並進移動させる。これにより、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量が少なくなり、蛍光YLに変換されずに蛍光体層11を透過して射出される青色光BL1の量が相対的に多くなる。これにより、白色光のホワイトバランスが崩れたときと比べて、合成光である照明光WLはより白色に近い光となり、ホワイトバランスを改善することができる。
一方、青色光BL1の光量を減らし、黄色光である蛍光YLの光量を増やすためには、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量を増やせばよい。すなわち、図9(b)に示すように、励起光BLが蛍光体層11における蛍光体粒子の濃度が高い部分(蛍光体層11の径方向外側)に入射するように、蛍光体ホイール10を矢印の方向に並進移動させる。これにより、励起光BLの光路中に含まれる蛍光体粒子の量が多くなり、蛍光YLに変換されずに蛍光体層11を透過して射出される青色光BL1の量が相対的に少なくなる。これにより、白色光のホワイトバランスが崩れたときと比べて、合成光である照明光WLはより白色に近い光となり、ホワイトバランスを改善することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について、図10を用いて説明する。第2実施形態と第1実施形態との違いは、照明装置が蛍光体ホイールとして反射型の回転蛍光板を備える点である。
図10は、第2実施形態の照明装置の概略構成図である。なお、図10において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態に係る照明装置2Aは、図10に示すように、アレイ光源21と、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系123と、ホモジナイザ光学系124と、偏光分離素子150Aを含む光学素子125Aと、位相差板26と、ピックアップ光学系27と、蛍光体ホイール110と、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33とを概略備えている。
アレイ光源21は、複数の半導体レーザー21aが配列されたものからなる。具体的には、光軸と直交する面内に複数の半導体レーザー21aがアレイ状に並ぶことによって構成されている。本実施形態において、アレイ光源21の光軸を光軸ax2とする。また、後述する蛍光体ホイール110から射出される光の光軸を光軸ax3とする。光軸ax2と光軸ax3とは同一平面内にあり、且つ互いに直交している。光軸ax2上においては、アレイ光源21と、コリメーター光学系22と、アフォーカル光学系123と、ホモジナイザ光学系124と、光学素子125Aとが、この順に並んで配置されている。一方、光軸ax3上においては、蛍光体ホイール110と、ピックアップ光学系27と、位相差板26と、光学素子125Aと、インテグレータ光学系31と、偏光変換素子32と、重畳光学系33とが、この順に並んで配置されている。
本実施形態において、アレイ光源21では、各半導体レーザー21aが射出する励起光BLの偏光方向を、偏光分離素子150Aで反射される偏光成分(例えばS偏光成分)の偏光方向と一致させている。そして、このアレイ光源21から射出された励起光BLは、コリメーター光学系22に入射する。このコリメーター光学系22を通過することにより平行光に変換された励起光BLは、アフォーカル光学系123に入射する。
アフォーカル光学系123は、励起光BLのサイズ(スポット径)を調整するものであり、例えば2枚のアフォーカルレンズ123aおよびアフォーカルレンズ123bから構成されている。そして、このアフォーカル光学系123を通過することによりサイズが調整された励起光BLは、ホモジナイザ光学系124に入射する。
ホモジナイザ光学系124は、被照明領域において励起光BLの光強度分布を均一な状態(いわゆるトップハット分布)に変換するものであり、例えば一対のマルチレンズアレイ124aおよびマルチレンズアレイ124bからなる。そして、このホモジナイザ光学系124からの励起光BLは、光学素子125Aに入射する。
光学素子125Aは、例えば波長選択性を有するダイクロイックプリズムからなり、このダイクロイックプリズムは、光軸ax2に対して45°の角度をなす傾斜面Kを有している。また、この傾斜面Kは、光軸ax3に対して45°の角度をなしている。さらに、光学素子125Aは、互いに直交する光軸ax2,ax3の交点と傾斜面Kの光学中心とが一致するように配置されている。そして、この傾斜面Kには、波長選択性を有する偏光分離素子150Aが設けられている。
偏光分離素子150Aは、この偏光分離素子150Aに入射した第1の波長帯の励起光BLを、この偏光分離素子150Aに対するS偏光成分(一方の偏光成分)とP偏光成分(他方の偏光成分)とに分離する偏光分離機能を有している。そして、この偏光分離素子150Aは、励起光BLのS偏光成分を反射させ、励起光BL(青色光)のP偏光成分を透過させる。また、偏光分離素子150Aは、この偏光分離素子150Aに入射した光のうち、第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の光(蛍光YL)を、その偏光状態にかかわらず透過させる色分離機能を有している。なお、光学素子125Aとしては、ダイクロイックプリズムのようなプリズム形状のものに限らず、平行平板状のダイクロイックミラーを用いてもよい。
そして、この偏光分離素子150Aに入射した励起光BLは、その偏光方向がS偏光成分と一致していることから、S偏光の励起光BLsとして、蛍光体ホイール110に向かって反射される。
位相差板26は、偏光分離素子150Aと蛍光体ホイール110の蛍光体層11との間の光路中に配置された1/4波長板(λ/4板)からなる。この位相差板26に入射するS偏光(直線偏光)の励起光BLsは、円偏光の励起光BLcに変換された後、ピックアップ光学系27に入射する。
ピックアップ光学系27は、励起光BLcを蛍光体層11に向かって集光させるものであり、例えばピックアップレンズ17aおよびピックアップレンズ27bから構成されている。
本実施形態において、蛍光体ホイール110は、いわゆる反射型の回転蛍光板であり、蛍光YLを発するリング状の蛍光体層11と、蛍光YLを反射する反射膜60と、蛍光体層11を支持する回転基板110aと、回転基板110aを回転駆動するモーター12と、を有している。本実施形態では図3に示した蛍光体層11を用いているが、図8に示した蛍光体層11aを用いてもよい。
蛍光体層11で生成された一部の蛍光YLは、反射膜60によって反射され、蛍光体層11の外部へと射出される。また、蛍光体層11で生成された他の一部の蛍光YLは、反射膜60を介さずに蛍光体層11の外部へと射出される。このようにして、蛍光体層11から偏光分離素子150Aに向かって蛍光(黄色光)YLが射出される。
反射膜60で反射された励起光(青色光)BLc1は、再びピックアップ光学系27及び位相差板26を通過する。また、この光BLc1は、位相差板26を通過することによって、円偏光からP偏光(直線偏光)の光BLpに変換される。そして、この光BLpは、偏光分離素子150Aを透過する。
蛍光体層11から偏光分離素子50Aに向かって射出された蛍光(黄色光)YLは、ピックアップ光学系27及び位相差板26を通過する。このとき、蛍光YLは、偏光方向が揃っていない光束のため、位相差板26を通過した後も、偏光方向が揃っていない状態のまま偏光分離素子150Aに入射する。そして、この蛍光YLは、偏光分離素子150Aを透過する。
そして、偏光分離素子150Aを透過する青色の光BLp及び黄色の蛍光YLが混ざることによって、照明光(白色光)WLが得られる。この照明光WLは、偏光分離素子150Aを透過した後に、インテグレータ光学系31に入射する。
以上のような構成を有する照明装置2Aでは、反射膜60で反射された光(励起光BLの一部の成分である青色光)BLc1と、蛍光体層11から射出された蛍光(黄色光)YLが混ざった照明光(白色光)WLを得ることができる。
本実施形態においても第1実施形態と同様、蛍光体ホイール110は、駆動部50により光軸ax3と交差する所定の方向に並進移動可能である。また、インテグレータ光学系31と偏光変換素子32との間の光路上の2次光源像Zが入射する位置に配置されている。
以上の構成を有する照明装置2Aによれば、第1実施形態と同様、駆動部50により、励起光BLcの光路中に含まれる蛍光体粒子の量を変化させることで、黄色の蛍光YLの光量に対する青色の光BLc1の光量を相対的に増加或いは減少させることができる。これにより、合成光である照明光WLにおけるホワイトバランスを調整することができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、蛍光YLを射出させる蛍光体層11が回転基板に配置された蛍光体ホイールを備える場合を例示したが、照明装置2、2Aとしては、このような構成に限らない。蛍光体層を固定された(回転しない)基材上に設けてもよい。この場合、基材の並進移動によって蛍光体層への励起光の入射位置が移動する方向に沿って、励起光の光路中に含まれる蛍光体粒子の量を異ならせればよい。
また、上記実施形態では、励起光の光路中に含まれる蛍光体粒子の量が連続的に変化していたが、これに限られない。蛍光体粒子の量は不連続的に変化していてもよい。そのためには、蛍光体粒子の濃度が互いに異なる複数の領域で蛍光体層を構成してもよい。また、厚さが互いに異なる複数の領域で蛍光体層を構成してもよい。
上記実施形態では、本発明による照明装置をプロジェクターに応用する例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置を自動車用ヘッドライトなどの照明器具にも適用できる。
BL…励起光、YL…蛍光、WL…照明光、CONT…制御装置、2,2A…照明装置、4R…赤色光用光変調装置、4G…緑色光用光変調装置、4B…青色光用光変調装置、6…投写光学系、10a,110a…回転基板(基材)、11,111…蛍光体層、21a…半導体レーザー(励起光源)、43…センサーユニット(検出部)、50…駆動部(移動装置)。

Claims (7)

  1. 第1の波長帯の励起光を射出する励起光源と、
    前記励起光によって励起されることで、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の蛍光を射出する蛍光体粒子を含む蛍光体層と、
    前記蛍光体層を支持する基材と、
    前記基材を並進移動させる移動装置と、を備え、
    前記蛍光体層は、前記蛍光体粒子の量に分布を有し、
    前記移動装置は、前記励起光の光路中に含まれる前記蛍光体粒子の量が変化するように前記基材を並進移動させるように構成され、
    前記励起光の一部の成分と前記蛍光とからなる白色の照明光が射出される照明装置。
  2. 前記蛍光体層は、前記蛍光体層の厚みと前記蛍光体粒子の濃度とのうち少なくとも一方に分布を有する
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記蛍光体粒子の濃度は均一であり、
    前記蛍光体層は、前記蛍光体層の厚みに分布を有する
    請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記蛍光体層の厚みは均一であり、
    前記蛍光体層は、前記蛍光体粒子の濃度に分布を有する
    請求項2に記載の照明装置。
  5. 前記照明光の光量を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記移動装置の移動を制御する制御装置と、を備える
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 前記基材は、所定の回転軸の周りに回転可能である
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクター。
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