JP6365054B2 - 電動車両 - Google Patents

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Description

この発明は、電動車両に関し、より特定的には、昇圧機能を有する昇圧コンバータを経由して複数の回転電機が駆動される構成の電気系を有する電動車両における異常発生時の制御に関する。
ハイブリッド自動車および電気自動車等の電動車両について、昇圧機能を有する昇圧コンバータを経由して複数の回転電機が駆動させる電気システムの構成が公知である。特開2007−236013号公報(特許文献1)および特開2009−201195号公報(特許文献2)には、上記のような電気系を有するハイブリッド自動車における、電気系における過電圧や過電流といった異常検知時の制御が記載されている。
特許文献1および2には、過電圧の検出時には、モータジェネレータの駆動を制御するインバータおよび昇圧機能を有するコンバータの少なくともいずれかをシャットダウンして、インバータおよび/またはコンバータを構成する各スイッチング素子をオフ状態に固定する制御が記載されている。
特開2007−236013号公報 特開2009−201195号公報
通常、複数個の回転電機を含む電気システムでは、異常の種類によっては、必ずしもシステム全体をシャットダウンさせる必要はなく、一部の機器を用いて制限的な走行(いわゆる、退避走行)を継続できる可能性がある。この際には、異常が発生した機器を停止(たとえば、インバータ等のシャットダウン)した上で、退避走行が行われるため、停止対象の機器は、最小限に抑えることが好ましい。
その一方で、複数個の回転電機を含む電気システムでは、異常の種類によっては、異常が発生した機器を即座に特定することが困難であるケースも存在する。また、機器保護上、即座に機器の停止が必要とされる異常と、そうでない異常との両方も存在している。このように、昇圧機能を有する昇圧コンバータを経由して複数の回転電機が駆動される構成の電動車両では、多種多様にわたる電気系の異常に対して適切に対応するための制御が重要となる。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、昇圧機能を有する昇圧コンバータを経由して複数の回転電機が駆動される構成の電気系を有する電動車両において、異常の種類に応じて適切な制御を行うことにより、機器保護と退避走行の走行性確保との両立を図ることである。
この発明のある局面では、電動車両は、複数の回転電機を駆動するための電気システムを搭載したハイブリッド自動車であって、電気システムは、蓄電装置と、電力線および蓄電装置の間に接続された昇圧コンバータと、複数のインバータと、電気システムを制御するための制御装置とを備る。昇圧コンバータは、昇圧機能を有し、電力線の電圧を制御する。複数のインバータは、複数の回転電機と電力線との間にそれぞれ接続される。制御装置は、電気系に第1の種類の異常が発生した場合には、当該異常が発生した機器を停止させる一方で、電気系に第2の種類の異常が発生した場合には、昇圧機能を停止させるとともに電力線および蓄電装置の間に双方向の通電経路を確保した状態(第1の状態)で昇圧コンバータを動作させ、かつ、複数のインバータの動作を継続させた状態で電動車両の走行を継続する。第1の種類の異常は、電気システムの内部で過電圧または過電流が発生する異常である。第2の種類の異常は、過電圧または過電流が発生しておらず、かつ、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定できない異常である。
上記ハイブリッド自動車によれば、電気システムでの異常を層別して、過電圧および過電流(第1の種類の異常)の発生時には、機器保護を優先して異常が発生した機器を速やかに停止させる一方で、過電圧または過電流が発生しておらず、かつ、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定できない異常(第2の種類の異常)の発生時には、コンバータによる昇圧機能をオフするとともに回生経路を確保した昇圧停止走行によって走行を継続する。異常の種類に応じて、直ちに機器停止や退避運転に移行しないで、出力が制限された昇圧停止走行を継続するモードを設けることにより、異常発生時における機器保護と走行性確保との両立を図ることができる。
好ましくは、制御装置は、昇圧コンバータを第1の状態で動作させた状態での車両走行中に第1の種類の異常が発生したときには、当該異常が発生した機器を停止した退避走行または電気システムの停止状態に電動車両を移行させる。
このようにすると、第2の種類の異常発生に応じた昇圧停止走行中に第1の異常が発生した場合には、異常が発生した機器を速やかに停止させた退避走行または電気システムの停止へ移行することにより、機器保護を十分に図ることができる。
また好ましくは、制御装置は、昇圧コンバータを第1の状態で動作させた状態での車両走行を一定時間継続しても異常が発生しない場合には、昇圧コンバータによる昇圧機能の再開を許可する。
このようにすると、昇圧停止走行のトリガとなった第2の種類の異常が、センサ出力の瞬間的な不安定挙動等の一時的な異常である場合に、昇圧機能を発揮させた通常の車両走行に復帰することが可能である。
また好ましくは、第2の種類の異常は、電気システムの内部での電流値または電圧値の単位時間内の変動量がしきい値よりも大きい異常を含む。あるいは、第2の種類の異常は、電気システムにおいて指令値に従って制御される電流値または電圧値の指令値に対する偏差がしきい値よりも大きい異常を含む。
このようにすると、過電圧または過電流が発生しておらず、かつ、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定できない異常が発生した場合として、たとえば、電気システムの内部での電流値または電圧値が急激に変動した場合、あるいは、電気システムにおいて指令値に従って制御される電流値または電圧値が指令値から大きく乖離した場合には、直ちに機器停止や退避運転に移行しないで、出力が制限された昇圧停止走行に移行することによって、電気システムの異常の種類に応じた適切な制御を実現することができる。
この発明によれば、昇圧機能を有する昇圧コンバータを経由して複数の回転電機が駆動される構成の電気系を有する電動車両において、異常の種類に応じて適切な制御を行うことにより、機器保護と退避走行の走行性確保との両立を図ることができる。
本発明の実施の形態による電動車両の代表例として示されるハイブリッド自動車の全体構成を説明するブロック図である。 図1のハイブリッド自動車におけるエンジンおよび電動機間の回転数の関係を示す第1の共線図である。 図1のハイブリッド自動車におけるエンジンおよび電動機間の回転数の関係を示す第2の共線図である。 図1に示した複数の回転電機を駆動するための電気システムの構成を示す回路図である。 図4に示した電気システムにおける異常の分類を示す図表である。 図1のハイブリッド自動車におけるMG2を停止した退避走行での共線図である。 図1のハイブリッド自動車におけるコンバータを停止したときの走行状態を説明する概念図である。 図1に示したハイブリッド自動車におけるタイプ2の異常を検知した場合の制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態による電動車両の代表例として示されるハイブリッド自動車の全体構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、ハイブリッド自動車は、エンジン100と、第1モータジェネレータ110(以下、単に「MG1」とも称する)と、第2モータジェネレータ120(以下、単に「MG2」とも称する)と、動力分割機構130と、減速機140と、バッテリ150と、ECU(Electronic Control Unit)170とを備える。MG1およびMG2は、「複数の回転電機」に対応する。
図1に示すハイブリッド自動車は、エンジン100およびMG2のうちの少なくとも一方からの駆動力により走行する。エンジン100、MG1およびMG2は、動力分割機構130を介して接続されている。エンジン100が発生する動力は、動力分割機構130により、2経路に分割される。一方は減速機140を介して駆動輪190を駆動する経路である。もう一方は、MG1を駆動させて発電する経路である。
エンジン100は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力するように構成される。エンジン100は、ECU170からの指令に従って、停止あるいは始動される。エンジン始動後には、エンジン100がECU170によって定められた動作点(トルク・回転数)で動作するように、燃料噴射制御や点火制御、吸入空気量制御などのエンジン制御が実行される。エンジン100には、図示しないクランクシャフトのクランク角度やエンジン回転数等、エンジン100の運転状態を検出する各種センサが設けられている。これらのセンサ出力は、必要に応じてECU170へ伝達される。
MG1およびMG2の各々は、代表的には三相の交流回転電機である。MG1は、動力分割機構130により分割されたエンジン100の動力により発電する。MG1により発電された電力は、車両の走行状態や、バッテリ150のSOC(State Of Charge)に
応じて使い分けられる。たとえば、通常走行時では、MG1により発電された電力はそのままMG2を駆動させる電力となる。一方、バッテリ150のSOCが予め定められた値よりも低い場合、MG1により発電された電力は、後述するインバータにより交流から直流に変換される。その後、後述するコンバータにより電圧が調整されてバッテリ150に蓄えられる。
MG1が発電機として作用している場合、MG1は負のトルクを発生している。ここで、負のトルクとは、エンジン100の負荷となるようなトルクをいう。MG1が電力の供給を受けて電動機として作用している場合、MG1は正のトルクを発生する。ここで、正のトルクとは、エンジン100の負荷とならないようなトルク、すなわち、エンジン100の回転をアシストするようなトルクをいう。なお、MG2についても同様である。代表的には、エンジン100の起動時に、MG1はエンジン100をモータリングするための正のトルクを出力する。
MG2は、バッテリ150に蓄えられた電力およびMG1により発電された電力のうちの少なくとも一方の電力によりトルクを発生する。MG2のトルクは、減速機140を介して駆動輪190に伝えられる。これにより、MG2はエンジン100をアシストしたり、MG2からの駆動力により車両を走行させたりする。
ハイブリッド自動車の回生制動時には、減速機140を介して駆動輪190によりMG2が駆動され、MG2が発電機として作動する。これによりMG2は、制動エネルギを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。MG2により発電された電力は、バッテリ150に蓄えられる。
動力分割機構130は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤとを含む遊星歯車から構成される。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤと係合する。キャリアは、ピニオンギヤが自転可能であるように支持する。サンギヤはMG1の回転軸に連結される。キャリアはエンジン100のクランクシャフトに連結される。リングギヤはMG2の回転軸および減速機140に連結される。
エンジン100、MG1およびMG2が、遊星歯車からなる動力分割機構130を介して連結されることで、エンジン100の回転数NE、MG1の回転数NM1およびMG2の回転数NM2は、図2および図3に示すように、共線図において直線で結ばれる関係になる。
図2には、エンジン100およびMG2の双方の動力により、図1に示したハイブリッド自動車を前進走行させる場合の共線図が示される。図2中には、エンジン100のトルク(以下「エンジントルクTE」とも称する)、MG1のトルク(以下「MG1トルクTM1」とも称する)およびMG2のトルク(以下「MG2トルクTM2」とも称する)の関係の一例も示されている。
図2を参照して、エンジン100を作動させると、エンジントルクTEが動力分割機構130のキャリアに作用する。エンジントルクTEの反力を受け持つMG1トルクTM1を動力分割機構130のサンギヤに作用させることで、動力分割機構130のリングギヤにはエンジンから伝達されるトルク(以下「エンジン直達トルクTEc」という)が作用する。また、MG2トルクTM2は、動力分割機構のリングギヤに直接的に作用する。これにより、リングギヤには、エンジン直達トルクTEcとMG2トルクTM2との合計トルクが作用する。この合計トルクによって駆動輪190が回転されることにより、ハイブリッド自動車が走行する。
一方で、図3には、エンジン100を停止して、MG2の動力によりハイブリッド自動車を前進走行させる場合の共線図が示される。
図3を参照して、エンジン100の停止時には、エンジントルクTEおよびMG1トルクTM1がゼロの状態で、MG2トルクTM2を発生させることにより、動力分割機構130のリングギヤに駆動力を発生することができる。この駆動力によって駆動輪190を回転させることにより、MG2の出力のみでハイブリッド自動車は走行できる。
たとえば、図1に示すハイブリッド自動車は、発進時や低車速時等のエンジン100の効率が悪い運転領域では、図3に示す共線図に従って、エンジン100を停止してMG2による駆動力のみによって走行する。
また、通常走行時には、エンジン100を効率の高い領域で作動させるとともに、動力分割機構130によりエンジン100の動力を2経路に分けることによって、図2に示す共線図に従って、ハイブリッド自動車は走行することができる。
なお、ハイブリッド自動車は、減速時には、駆動輪190により従動するMG2が発電機として機能して回生制動による発電を行なう。回生発電によって回収された電力は、バッテリ150に充電される。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車を運転するドライバによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両減速(または加速の中止)させることを含む。
エンジン100、MG1およびMG2は、ECU170により制御される。ECU170は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵した電子制御ユニットにより構成され、当該メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、各センサによる検出値を用いた演算処理を行なうように構成される。あるいは、ECUの少なくとも一部は、電子回路等のハードウェアにより所定の数値・論理演算処理を実行するように構成されてもよい。
図4には、図1に示したハイブリッド自動車において、MG1,MG2を駆動するための電気システムの構成が示される。
図4を参照して、電気システムは、バッテリ150と、コンバータ200と、電力線PL,NLと、MG1を駆動制御するための第1インバータ210と、MG2を駆動制御するための第2インバータ220と、SMR(System Main Relay)250とを含む。
バッテリ150は、複数の二次電池セルにより構成された組電池である。バッテリ150の電圧は、たとえば200V程度である。バッテリ150には、MG1およびMG2が発電した電力の他、車両の外部電源から供給される電力によって充電されてもよい。バッテリ150は、「蓄電装置」の一例として示される。再充電可能な蓄電要素であれば、バッテリ以外の素子(たとえば、キャパシタ)によって、あるいは、バッテリとバッテリ以外の素子との組み合わせによって「蓄電装置」を構成することも可能である。
バッテリ150には、バッテリ150の電圧(バッテリ電圧VB)、電流(バッテリ電流IB)および、温度(バッテリ温度TB)を検出するためのバッテリセンサ155が配置される。バッテリセンサ155は、電圧センサ、電流センサおよび温度センサを包括的に表記するものである。
SMR250は、バッテリ150とコンバータ200との間に設けられる。SMR250が開放されると、バッテリ150が電気システムから電気的に遮断される。一方、SMR250が閉成されると、バッテリ150は電気システムに接続される。これにより、バッテリ150の出力電圧に応じた直流電圧VLがコンバータ200へ供給される。直流電圧VLは、電圧センサ182により検出される。電圧センサ182の検出値は、ECU170に送信される。
SMR250の状態は、ECU170により制御される。たとえば、ハイブリッド自動車のシステム起動を指示するパワーオンスイッチ(図示せず)のオン操作に応答して、電気システムが「Ready−ON」状態となると、SMR250が閉成される。一方で、パワーオンスイッチのオフ操作に応答して、電気システムが「Ready−OFF」状態になるとSMR250は開放される。なお、後述するように、パワーオンスイッチがオフ操作されなくても、電気システムの異常により、強制的に「Ready−OFF」状態とされることもある。
コンバータ200は、バッテリ150と電力線PL,NLとの間に電気的に接続される。コンバータ200は、電力線PL,NLの間に直列接続された2個の電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」とも称する)Q1,Q2と、各スイッチング素子に対応して設けられた逆並列ダイオードと、リアクトルとを含む。電力用半導体スイッチング素子としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ、電力用バイポーラトランジスタ等を適宜採用することができる。
リアクトルは、バッテリ150の正極側に一端が接続され、スイッチング素子Q1,Q2の接続点に他端が接続される。各スイッチング素子Q1,Q2のオンオフは、ECU170により制御される。以下では、スイッチング素子Q1を上アーム素子とも称し、スイッチング素子Q2を下アーム素子とも称する。
電力線PL,NL間の直流電圧VH(以下、システム電圧VHとも称する)は、電圧センサ180により検出される。電圧センサ180の検出値は、ECU170に送信される。リアクトルの通過電流ILは、電流センサ157によって検出される。電流センサ157の検出値は、ECU170に送信される。
コンバータ200は、ECU170からの制御信号SCVに従ったスイッチング素子Q1および/またはQ2のオンオフ制御により、直流電圧VLおよびVHの間で双方向の直流電圧変換を実行するように構成されている。
コンバータ200による昇圧比(VH/VL)は、スイッチング素子Q1,Q2のデューティ比に応じて、1.0以上に制御される。基本的には、スイッチング素子Q2を各スイッチング周期内でオンオフするように制御することにより、昇圧比>1.0に制御される。すなわち、コンバータ200は、昇圧機能を有し、直流電圧VLよりも高い直流電圧VHによって、MG1,MG2を駆動できる。下アーム素子(スイッチング素子Q2)のオン期間比が高くなる程、昇圧比は大きくなる。
特に、上アーム素子(スイッチング素子Q1)を下アーム素子(スイッチング素子Q2)と相補的に各スイッチング周期内でオンオフすることにより、バッテリ150の充電(MG1,MG2の回生)および放電(MG1,MG2の力行)のいずれにも対応して、直流電圧VHを制御することができる。
なお、上アーム素子(スイッチング素子Q1)をオンに固定し、下アーム素子(スイッチング素子Q2)をオフに固定した、「上アームオン固定状態」とすることにより、VH=VL(昇圧比=1.0)として、双方向の通電経路を確保した状態で、昇圧機能をオフすることもできる。
第1インバータ210および第2インバータ220は、一般的な三相インバータで構成され、並列接続されたU相アーム、V相アームおよびW相アームを含む。U相アーム、V相アームおよびW相アームは、各々、直列に接続された2個のスイッチング素子(上アーム素子および下アーム素子)を有する。各スイッチング素子には、逆並列ダイオードが接続される。
MG1およびMG2は、星型結線されたU相コイル、V相コイルおよびW相コイルを固定子巻線として有する。各相コイルの一端は、中性点112,122で互いに接続される。MG1の各相コイルの他端は、第1インバータ210の各相アームのスイッチング素子の接続点とそれぞれ接続される。同様に、MG2の各相コイルの他端は、第1インバータ210の各相アームのスイッチング素子の接続点とそれぞれ接続される。
第1インバータ210は、ECU170からの制御信号SIV1に従ったスイッチング素子のオンオフ制御により、MG1の各相コイルの電流または電圧を制御する。第1インバータ210は、直流電圧VHを交流電圧に変換してMG1に供給する電力変換動作と、MG1により発電された交流電力を直流電力(直流電圧VH)に変換する電力変換動作との双方向の電力変換を実行可能である。
電流センサ211は、MG1に流れる電流を検出するように設けられる。電流センサ211によって検出されたモータ電流MCRT(1)は、ECU170へ出力される。モータ電流MCRT(1)は、MG1の三相電流iu,iv,iwを包括的に示すものである。三相電流iu,iv,iwの瞬時値の和は零であるので、図3に示すように電流センサ211は2相分のモータ電流(たとえば、V相電流およびW相電流)を検出するように配置すれば足りる。
回転角センサ(レゾルバ)201は、MG1のロータ回転角を検出し、検出した回転角θ(1)をECU170へ送出する。ECU170では、回転角θ(1)に基づきMG1の回転数を算出できる。
第2インバータ220は、ECU170からの制御信号SIV2に従ったスイッチング素子のオンオフ制御により、MG2の各相コイルの電流または電圧を制御する。第2インバータ220についても、直流電圧VHを交流電圧に変換してMG2に供給する電力変換動作と、MG2により発電された交流電力を直流電力(直流電圧VH)に変換する電力変換動作との双方向の電力変換を実行可能である。
MG1に対して回転角センサ201および電流センサ211が設けられるのと同様に、MG2には、回転角センサ202および電流センサ221が設けられる。回転角センサ202によって検出されたMG2の回転角θ(2)および電流センサ221によって検出されたモータ電流MCRT(2)は、ECU170へ出力される。なお、回転角センサ201,202については、回転角θ(1),θ(2)をECU170にてモータ電圧や電流から直接演算することによって、配置を省略してもよい。
ECU170は、車両走行に要求される出力(車両駆動トルク、回生制動トルク、発電トルク等)を発生するために設定される動作指令値(代表的にはトルク指令値)に従ってMG1,MG2が動作するように、制御信号SIV1,SIV2を生成する。制御信号SIV1,SIV2は、第1インバータ210および第2インバータ220へ出力される。より具体的には、ECU170は、モータ電流MCRT(1),MCRT(2)のフィードバック制御によって、制御信号SIV1,SIV2を生成する。
ECU170は、直流電圧VHを電圧指令値VHrに制御するように、制御信号SCVを生成する。制御信号SCVは、コンバータ200へ出力される。たとえば、電圧指令値VHrは、MG1,MG2の動作状態(回転数およびトルク)に応じて設定される。より具体的には、ECU170は、直流電圧VHのフィードバック制御によって、制御信号SCVを生成する。
電気システムに対しては、以下に説明するような、異常検知および異常時制御が適用される。代表的には、コンバータ200、第1インバータ210および第2インバータ220の各々は、過電流に対する自己保護機能を有する。たとえば、第1インバータ210に過電流が発生すると、自己保護回路(図示せず)が作動することにより、第1インバータ210が強制的に停止される。これにより、第1インバータ210を構成する各スイッチング素子がオフされる。すなわち、第1インバータ210において、過電流による自己保護停止が発生する。このとき、異常検出信号FIV1が、第1インバータ210からECU170へ出力される。
コンバータ200および第2インバータ220にも、第1インバータ210と同様の自己保護回路が設けられる。コンバータ200で過電流による自己保護停止が発生すると、異常検出信号FCVが、コンバータ200からECU170へ出力される。また、第2インバータ220で過電流による自己保護停止が発生すると、異常検出信号FCVが、第2インバータ220からECU170へ出力される。
さらに、ECU170は、電圧センサ180,182による検出値に応じて、直流電圧VH,VLの過電圧を検知することができる。また、バッテリセンサ155による検出値に基づいて、バッテリ150における過電流および過電圧を検知することが可能である。
このような、過電流および過電圧の発生に対しては、機器の保護上、即座に対象機器を停止させる必要がある。たとえば、MG1に過電流が発生すると、上記のように第1インバータ210を強制的に停止する。なお、コンバータ200、第1インバータ210および第2インバータ220における過電流は、上述した自己保護回路による検知の他、電流センサ157,211,221による検出値に基づいてECU170によって検知することも可能である。また、コンバータ200、第1インバータ210および第2インバータ220における自己保護は、過電流のみでなく、スイッチング素子の温度上昇(過高温)に応じて作動してもよい。
一方で、ECU170は、各センサの出力値から、電流値および電圧値について、「変動が急激である」、あるいは「指令値からの乖離が大きい」といった異常についても検知することができる。一方で、これらの異常は、センサそのものの異常である可能性もあるため、機器を速やかに停止することが必要であるかどうかについての判断が困難である。
また、異常の原因についても、特定が困難であることが懸念される。たとえば、一方のモータジェネレータで異常が生じたことによって、他方のモータジェネレータの制御に異常が生じた結果、当該一方のモータジェネレータの電流に異常(指令値との乖離)が発生する可能性がある。
このように、図1に例示したハイブリッド自動車の電気システム(図4)における異常は、たとえば、図5に示すように分類することができる。
図5を参照して、図4に示した電気システムでの異常について、発明者は、異常個所の特定に係る原因系と、異常対象機器の保護に係る保護系との観点から分類した。原因系については、検知された異常から異常個所を単一機器に特定できる異常と、異常個所として複数の可能性があるために異常個所を特定できない異常とに、分類することができる。一方で、保護系については、機器保護上、即座に機器の停止が必要とされる異常と、そうでない異常とに分類することができる。
第1の種類(タイプ1)の異常として、機器保護上、即座に機器の停止が必要とされる異常が存在する。タイプ1の異常の場合には、異常の原因となる機器が単一に特定できる場合、および、複数の可能性がある場合のいずれにも、対象機器を速やかに停止する必要がある。たとえば、MG1に過電圧または過電流が発生した場合には、第1インバータ210をシャットダウンすることが必要であり、MG2に過電圧および/または過電流が発生した場合には、第2インバータ220をシャットダウンすることが必要である。
あるいは、リアクトル電流ILの過電流は、コンバータ200の異常によって発生するケースのみならず、MG1および/またはMG2での異常によって発生している可能性もある。このケースでは、コンバータ200に加えて、MG1および/またはMG2についても停止することが必要となる。
MG1またはMG2の一方のみを停止する場合には、残りのモータジェネレータを用いた退避走行を実行することができる。たとえば、第1インバータ210の停止によってMG1のみを停止する場合には、図3に示した共線図に従って、MG2のみの出力を用いた退避走行(「MD走行」とも称する)によって、ハイブリッド自動車の走行を継続することができる。
また、第2インバータ220の停止によってMG2のみを停止する場合には、図6に示した共線図に従って、MG1の出力を用いた退避走行(「GD走行」とも称する)によって、ハイブリッド自動車の走行を継続することができる。
図6を参照して、MG2の停止時には、エンジン100を作動するとともに、エンジントルクTEをMG1トルクTM1で支えることによって、MG2の出力トルクTM2=0としても、いわゆるエンジン直達トルクTEc(TEc=TM1×ρ)を、動力分割機構130のリングギヤに作用させることができる。このエンジン直達トルクTEcによって駆動輪190を回転させることにより、MG2を停止しても、エンジン100およびMG1の出力を用いた退避走行(GD走行)によって、ハイブリッド自動車の走行を継続することができる。
再び図4を参照して、コンバータ200をシャットダウンした場合には、スイッチング素子Q1およびQ2がオフされるので、バッテリ150および電力線PLの間には、ダイオードによる一方向(バッテリ150の放電方向)のみの電流経路が確保される。これにより、VH=VL(昇圧機能オフ)の状態でハイブリッド自動車の走行を継続することができる。
図7を参照して、ハイブリッド自動車が出力可能範囲は、車速およびトルクによって規定される。同一車速に対しては、コンバータ200によって昇圧されるシステム電圧VHが高くなるほど、出力可能な最大トルクが増加する。したがって、ハイブリッド自動車の最大出力線500は、システム電圧VHが制御上の最高電圧VHmaxであるときに出力可能なトルクの集合として示される。
一方で、コンバータ200での昇圧機能がオフされてVH=VLに固定されたときの最大出力線510は、上記最大出力線500よりも低いパワーに対応する。すなわち、コンバータ200の停止時には、バッテリ150の回生充電はできないものの、最大出力線510よりも内側の範囲内に制限された退避走行が可能である。なお、上述した、MG1またはMG2を停止した退避走行においても、最大出力線は、VH=VHmaxのときの最大出力線500よりも低パワー側に制限される。
再び図5を参照して、バッテリ電流IBの異常等、バッテリ150を電気システムから切り離すことが必要となる異常の発生時には、電気システム全体をシャットダウンするために、「Ready−OFF」状態としてSMR250をオフすることが必要となる場合もある。「Ready−OFF」状態とする場合には、退避走行を実行することはできず、ハイブリッド自動車の走行は停止される。
このように、タイプ1の異常に対しては、異常コードと停止させるべき対象機器(単数または複数)とを予め対応付けたマップをECU170に格納することができる。ハイブリッド自動車では、異常検知時には当該マップを参照して、保護が必要な機器が停止される。タイプ1の異常は、「第1の種類の異常」に対応する。
また、機器保護の観点から機器の停止が即座には必要とされない異常は、原因系から、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定できない異常(タイプ2)と、異常個所を特定できる異常(タイプ3)とに分類できる。タイプ2の異常は、「第2の種類の異常」に対応する。
タイプ3の異常に対しては、タイプ1の異常と同様に、異常コードと異常が発生した機器に対する処置とを予め対応付けたマップをECU170に格納することができる。たとえば、タイプ3の異常が検知された場合には、異常原因となる機器について、電流、電圧あるいは回転数等の動作状態値を制限した上で継続的な作動を許可することができる。
これに対して、タイプ2の異常については、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定できないことから、即座にいずれかの機器を停止することが不合理である。同様に、タイプ3の異常のような動作状態値の制限についても、対象とする動作状態値を決めることが困難である。
タイプ2の異常は予め定められており、たとえば、タイプ2の異常には、各センサ値の出力値から検知される電流値または電圧値の変動量が大きくなる、あるいは、指令値に従って制御される電流値または電圧値の指令値との偏差が大きくなる異常が含まれる。これらの電流値および電圧値としては、バッテリ電圧VB、バッテリ電流IB、直流電圧VL、システム電圧VH、MG1電流、MG1電圧、MG2電流およびMG2電圧が含まれる。なお、MG1電流およびMG2電流は、モータ電流MCRT(1),MCRT(2)から演算されるd軸電流およびq軸電流とすることができる。同様に、MG1電圧およびMG2電圧についても、演算によって得られるd軸電圧およびq軸電圧を用いて、異常を検知することが可能である。
これらの電流値および電圧値について、一定時間内の変動量がしきい値より大きくなった、あるいは、指令値との偏差がしきい値よりも大きくなったときに、タイプ2の異常を検知することができる。これらの異常の検知時には、機器故障につながる過電流ないし過電圧そのものは発生していないが、制御上の何らかの不具合が発生している可能性がある。また、この段階では、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定することも困難である。
したがって、本実施の形態では、タイプ2の異常が検知された場合には、図8に示される制御処理によって適切な異常対応を実現する。図8に示すフローチャートに従う制御処理は、ECU170により繰返し実行される。
図8を参照して、ECU170は、ステップS100により、予め定められたタイプ2に含まれる異常が検知されたかどうかを検知する。タイプ2の異常の非検知時(S100のNO判定時)には、以降の処理は起動されない。
ECU170は、上記の例のようなタイプ2の異常が検知されると、ステップS200に処理を進めて、コンバータ200を上アームオン固定した状態で、ハイブリッド自動車の走行を継続する。以下では、このような車両走行を「昇圧停止走行」とも称する。すなわち、コンバータ200を上アームオン固定した状態は、「第1の状態」に対応する。
図4で説明したように、コンバータ200の上アームオン固定状態では、昇圧機能がオフされた状態で、双方向の通電経路を確保することができる。したがって、昇圧停止走行は、コンバータ200を停止した退避走行と比較して、バッテリ150の充電を確保できる点で異なる。昇圧停止走行では、図7に示された最大出力線510(VH=VL)よりも内側の範囲内に出力が制限される。そして、ECU170は、ステップS300により、昇圧停止走行中に、タイプ1またはタイプ3(図5)の異常が発生したか否かを判定する。
ECU170は、ステップS310により、コンバータ200の上アームオン固定状態とした車両走行を一定時間継続される。ECU170は、S200による車両走行中に、タイプ1またはタイプ3の異常が検知されると(S300のYES判定時)、ステップS350に処理を進める。ステップS350では、検知された異常に対応して、特定された異常個所に応じた機器停止伴う退避走行が実行される。あるいは、MG1,MG2両方の異常あるいは、バッテリ150の異常等、検知された異常によっては、「Ready−OFF」状態が要求されて、ハイブリッド自動車の走行が停止される場合もある。また、タイプ3の異常検知時には、特定された異常個所に応じて機器の出力制限等を課した上で、ハイブリッド自動車の走行を継続することができる。
ECU170は、コンバータ200の上アームオン固定状態とした車両走行(S200)が一定時間継続されても、タイプ1またはタイプ3の異常が検知されないとき(S310のYES判定時)には、ECU170は、ステップS400に処理を進める。
ECU170は、ステップS400では、コンバータ200による昇圧の再開を許可する。これにより、システム電圧VHの電圧指令値VHrの上限値が徐々に上昇されることにより、コンバータ200による昇圧機能を段階的に回復することが可能である。
これにより、タイプ2の異常に対しては、センサ出力の瞬間的な不安定挙動等による一時的な異常である可能性もあることを考慮して、直ちに機器停止や退避運転に移行せずに昇圧停止走行を一定時間継続することによって、異常有無の確認および異常個所の特定を実行することができる。特に、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定できない異常が検知された場合に、直ちに機器停止や退避運転に移行しないので、走行性能が過剰に低下することを防止できる。
この結果、本実施の形態に従うハイブリッド自動車に代表される電動車両によれば、昇圧機能を有する昇圧コンバータを経由して複数の回転電機(MG1,MG2)が駆動される構成の電気システムを有する構成において、電気システムの異常の種類に応じて適切な制御を行うことにより、機器保護と走行性確保との両立を図ることができる。
なお、本実施の形態では、電動車両の一例として、図1および図4に示されたパワートレーンおよび電気システムを有するハイブリッド自動車を示したが、本発明の適用はこのような場合に限定されるものではない。すなわち、昇圧機能を有する昇圧コンバータを経由して複数の回転電機(MG1,MG2)が駆動される構成の電気システムを有する電動車両であって、一部の機器(モータジェネレータ等)を停止した退避運転が可能な構成であれば、任意の構成の電動車両に対して昇圧停止走行を実行する本発明を適用することが可能である。なお、本発明において、電動車両は、ハイブリッド自動車の他、電気自動車等を含み得る。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 エンジン、110 第1モータジェネレータ(MG1)、120 第2モータジェネレータ(MG2)、112,122 中性点、120 第2モータジェネレータ、130 動力分割機構、140 減速機、150 バッテリ、155 バッテリセンサ、157,211,221 電流センサ、180,182 電圧センサ、190 駆動輪、200 コンバータ、201,202 回転角センサ、210 第1インバータ、220 第2インバータ、500 最大出力線(VH=VHmax)、510 最大出力線(VH=VL)、FCV,FIV1,FIV2 異常検出信号、IB バッテリ電流、IL リアクトル電流、MCRT(1),MCRT(2) モータ電流、NE エンジン回転数、NM1 MG1回転数、NM2 MG2回転数、NL,PL 電力線、Q1,Q2 スイッチング素子、SCV,SIV1,SIV2 制御信号、TE エンジントルク、TEc エンジン直達トルク、TM1 トルク(MG1)、TM2 トルク(MG2)、VB バッテリ電圧、VL 直流電圧、VH 直流電圧(システム電圧)、VHmax 最高電圧(システム電圧)。

Claims (4)

  1. 複数の回転電機を駆動するための電気システムを搭載した電動車両であって、
    前記電気システムは、
    蓄電装置と、
    電力線と前記蓄電装置の間に接続された、昇圧機能を有する昇圧コンバータと、
    前記複数の回転電機と前記電力線との間にそれぞれ接続された複数のインバータと、
    前記電気システムを制御するための制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電気システムに第1の種類の異常が発生した場合には、当該異常が発生した機器を停止させる一方で、前記電気システムに第2の種類の異常が発生した場合には、昇圧機能を停止させるとともに前記電力線および前記蓄電装置の間に双方向の通電経路を確保した第1の状態で前記昇圧コンバータを動作させるとともに前記複数のインバータの動作を継続させた状態で前記電動車両の走行を継続し、
    前記第1の種類の異常は、前記電気システムの内部で過電圧または過電流が発生する異常であり、
    前記第2の種類の異常は、過電圧または過電流が発生しておらず、かつ、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定できない異常であり、
    前記第2の種類の異常は、前記電気システムの内部での電流値または電圧値の単位時間内の変動量がしきい値よりも大きい異常を含む、電動車両。
  2. 複数の回転電機を駆動するための電気システムを搭載した電動車両であって、
    前記電気システムは、
    蓄電装置と、
    電力線と前記蓄電装置の間に接続された、昇圧機能を有する昇圧コンバータと、
    前記複数の回転電機と前記電力線との間にそれぞれ接続された複数のインバータと、
    前記電気システムを制御するための制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電気システムに第1の種類の異常が発生した場合には、当該異常が発生した機器を停止させる一方で、前記電気システムに第2の種類の異常が発生した場合には、昇圧機能を停止させるとともに前記電力線および前記蓄電装置の間に双方向の通電経路を確保した第1の状態で前記昇圧コンバータを動作させるとともに前記複数のインバータの動作を継続させた状態で前記電動車両の走行を継続し、
    前記第1の種類の異常は、前記電気システムの内部で過電圧または過電流が発生する異常であり、
    前記第2の種類の異常は、過電圧または過電流が発生しておらず、かつ、異常の可能性がある複数個所から異常個所を特定できない異常であり、
    前記第2の種類の異常は、前記電気システムにおいて指令値に従って制御される電流値または電圧値の前記指令値に対する偏差がしきい値よりも大きい異常を含む、電動車両
  3. 前記制御装置は、前記昇圧コンバータを前記第1の状態で動作させた状態での車両走行中に前記第1の種類の異常が発生したときには、当該異常が発生した機器を停止した退避走行または前記電気システムの停止状態に前記電動車両を移行させる、請求項1又は2に記載の電動車両。
  4. 前記制御装置は、前記昇圧コンバータを前記第1の状態で動作させた状態での車両走行を一定時間継続しても異常が発生しない場合には、前記昇圧コンバータによる前記昇圧機能の再開を許可する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動車両。
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