JP6361598B2 - 圧電デバイス、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents

圧電デバイス、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の圧電素子が並設された圧電デバイス、これを備えた液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置に関するものである。
液体噴射装置は液体噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置としては、例えば、インクジェット式プリンターやインクジェット式プロッター等の画像記録装置があるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターを製造するディスプレイ製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
上記の液体噴射ヘッドは、複数の圧力室と、各圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧電デバイスとを備えている。この圧電デバイスは、圧力室の一側(例えば、ノズルが形成されるノズルプレートとは反対側)を区画した振動板と、この振動板上において圧力室毎に形成された圧電素子とからなる。ここで、圧電素子としては、例えば、振動板に近い側から順に、圧力室毎に設けられる個別電極として機能する下電極層と、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電体層と、複数の圧力室に共通な共通電極として機能する上電極層とが、成膜技術によりそれぞれ積層形成されて構成される(例えば、特許文献1)。そして、圧電体層において上下の電極層によって挟まれた部分が、両電極層への電圧の印加によって変形する能動部(活性部)となる。
特開2009−172878号公報
ここで、振動板に対して圧電体層が相対的に薄い場合には、圧力室内の圧電体層が取り除かれた箇所(腕部)の剛性が相対的に上がるため、圧電素子および振動板の変形を阻害してしまう。さらに、圧電体そのものの信頼性が低下するなど弊害が発生する。反対に、振動板に対して圧電体層が相対的に厚い場合には、圧電素子の剛性が上がってしまうため、圧電素子および振動板の変形の効率が低下するが、圧電体の信頼性は向上する。このように、圧電素子の変形と圧電体の膜厚(信頼性)には背反の関係が存在している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧電素子の信頼性を確保しつつ、圧電素子の変形を効率化することが可能な圧電デバイス、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供することにある。
本発明の圧電デバイスは、上記目的を達成するために提案されたものであり、第1の支持層上に第2の支持層が積層された支持体と、前記第2の支持層上から順に第1の電極層、圧電体層および第2の電極層が積層されてなる圧電素子と、を備え、 前記第1の電極層を前記支持体の撓み変形が許容される第1の領域に設ける一方、前記第2の電極層を前記第1の領域から当該領域の外側の第2の領域に亘って連続して設け、
前記第1の領域において、前記圧電体層を前記第1の電極層の外側まで形成すると共に、当該圧電体層より外側の領域の前記第2の支持層を除去して前記第1の支持層上に前記第2の電極層を積層したことを特徴とする。
この構成によれば、圧電体層が積層された領域の振動板の厚さを維持しつつ、圧電体層より外側の領域(腕部)の振動板の厚さを薄くすることができる。これにより、十分に信頼性が得られる圧電体層の厚さ(膜厚)を確保しつつ、腕部の剛性を下げて圧電素子の変形効率を向上させることができる。その結果、圧電素子の変形量を大きくすることができる。また、圧電体層の厚さ(膜厚)を確保できるため、両電極層に駆動電圧が印加されていない状態(初期状態)における圧電素子の過度の変形を抑制できる。さらに、圧電素子の外側における振動板の動きが阻害されることを抑制でき、圧電素子の変形による圧力変動を圧力室内の液体に効率よく伝えることができる。
上記構成において、前記第1の電極層、前記圧電体層および前記第2の電極層が積層された領域における前記第2の支持層の厚さを、前記第1の電極層より外側であって、前記圧電体層および前記第2の電極層が積層された領域における前記第2の支持層の厚さよりも厚くしたことが望ましい。
この構成によれば、初期状態における圧電素子の過度の変形を一層抑制できる。
また、上記各構成において、前記圧電体層および前記第2の電極層が積層された領域における前記第1の支持層の厚さを、前記圧電体層より外側であって、前記第1の支持層上に前記第2の電極層が積層された領域における前記第1の支持層の厚さよりも厚くしたことが望ましい。
この構成によれば、圧電素子の外側における振動板の動きが阻害されることを一層抑制できる。
さらに、本発明の液体噴ヘッドは、上記各構成の圧電デバイスを備えたことを特徴とする。また、本発明の液体噴装置は、上記構成の液体噴ヘッドを備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために提案される本発明の圧電デバイスは、以下の構成を備えたものであってもよい。
すなわち、第1の部分、第2の部分、および、前記第1の部分との間に前記第2の部分が位置するように設けられた第3の部分を有する第1の支持層と、前記第1の支持層の前記第1の部分上、および前記第2の部分上に設けられた第2の支持層と、を有する支持体と、
前記第1の部分上において、前記支持体上から順に第1の電極層、圧電体層および第2の電極層が積層されてなる圧電素子と、を備え、
前記第2の支持層は、前記第1の部分上に位置する第1の厚みと、前記第1の厚みよりも薄く前記第2の部分上に位置する第2の厚みと、を有し、
前記第2の部分上において、前記支持体上から順に前記圧電体層および前記第2の電極層が積層され、
前記第3の部分上において、前記第1の支持層上に前記第2の電極層が設けられ、
前記第2の部分上に設けられた前記第2の支持層は、前記第3の部分上に設けられた前記第2の電極と接触することを特徴とする。
本発明の圧電デバイスによれば、圧電体層が積層された領域の支持体の厚さを維持しつつ、圧電体層より外側の領域(換言すると、腕部)の支持体の厚さを薄くすることができる。これにより、十分に信頼性が得られる圧電体層の厚さを確保しつつ、腕部の剛性を下げて圧電素子の変形効率を向上させることができる。その結果、圧電素子の変形量を大きくすることができる。また、圧電体層の厚さを確保できるため、両電極層に駆動電圧が印加されていない初期状態における圧電素子の過度の変形を抑制できる。さらに、圧電素子の外側における支持体の動きが阻害されることを抑制でき、圧電素子の変形による圧力変動を圧力室内の液体に効率よく伝えることができる。
また、上記構成において、前記第1の部分及び前記第2の部分における前記第1の支持層の厚さは、前記第3の部分における前記第1の支持層の厚さよりも大きいことが望ましい。
この構成によれば、圧電素子の外側における支持体の動きが阻害されることを一層抑制できる。
さらに、本発明の液体噴ヘッドは、上記各構成の圧電デバイスを備えたことを特徴とする。また、本発明の液体噴装置は、上記構成の液体噴ヘッドを備えたことを特徴とする。
プリンターの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの分解斜視図である。 圧電デバイスの平面図である。 記録ヘッドの要部の構成を説明するノズル列に直交する方向に沿った断面の模式図である。 図3におけるA−A′断面図である。 図5における領域Bの拡大図である。 振動板の形成過程を説明する模式図である。 振動板の形成過程を説明する模式図である。 第2実施形態における圧電デバイスの平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明では、本発明に係る圧電デバイスとして、液体吐出ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッド)を搭載した液体吐出装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、プリンター)においてインクを噴射するためのアクチュエーターとして用いた場合の例を挙げる。
プリンター1の構成について、図1を参照して説明する。プリンター1は、記録紙等の記録媒体2(着弾対象の一種)の表面に対して液体の一種であるインクを噴射して画像等の記録を行う装置である。このプリンター1は、記録ヘッド3、この記録ヘッド3が取り付けられるキャリッジ4、キャリッジ4を主走査方向に移動させるキャリッジ移動機構5、記録媒体2を副走査方向に移送する搬送機構6等を備えている。ここで、上記のインクは、液体供給源としてのインクカートリッジ7に貯留されている。このインクカートリッジ7は、記録ヘッド3に対して着脱可能に装着される。なお、インクカートリッジがプリンターの本体側に配置され、当該インクカートリッジからインク供給チューブを通じて記録ヘッドに供給される構成を採用することもできる。
上記のキャリッジ移動機構5はタイミングベルト8を備えている。そして、このタイミングベルト8はDCモーター等のパルスモーター9により駆動される。従ってパルスモーター9が作動すると、キャリッジ4は、プリンター1に架設されたガイドロッド10に案内されて、主走査方向(記録媒体2の幅方向)に往復移動する。
図2は、本実施形態の記録ヘッド3の構成を示す分解斜視図である。また、図3は、圧電デバイス14の平面図(上面図)であり、後述する封止板20が接合されていない記録ヘッド3の平面図である。さらに、図4及び図5は、記録ヘッド3の要部の構成を示す図であり、図4はノズル列に直交する方向に沿った断面の模式図、図5はノズル列方向(第1の方向、あるいは、後述する下電極層27の幅方向(短手方向))に沿った断面(図3におけるA−A′断面)の模式図である。
本実施形態における記録ヘッド3は、圧力室形成基板15、ノズルプレート16、圧電デバイス14、及び、封止板20等を積層して構成されている。圧力室形成基板15は、例えばシリコン単結晶基板からなる板材である。この圧力室形成基板15には、図5に示すように、複数の圧力室22となる空間(以下、適宜、圧力室空間と称する。)が、隔壁22aを間に挟んで並設されている。これらの圧力室空間(圧力室22)は、図3に示すように、ノズル列方向に直交する方向(第2の方向)に長尺な空部であり、ノズルプレート16の各ノズル25に一対一に対応して設けられている。すなわち、各圧力室空間(各圧力室22)は、ノズル列方向に沿って、ノズル25の形成ピッチと同じピッチで並設されている。なお、本実施形態における圧力室空間(圧力室22)の上部開口(ノズル25側とは反対側の開口)は、図3に示すように、台形状を呈している。この圧力室空間の寸法に関し、高さ(すなわち、圧力室形成基板15の厚さ)は約70〔μm〕に設定されている。また、圧力室空間(詳しくは上部開口)の長さ(ノズル列方向あるいは圧力室並設方向に直交する方向における圧力室空間の寸法)は約360〔μm〕に設定されている。さらに、圧力室空間(詳しくは上部開口)の幅w1(ノズル列方向あるいは圧力室並設方向における圧力室空間の寸法w1(図5参照))は約70〔μm〕に設定されている。
また、図2に示すように、圧力室形成基板15において、圧力室空間に対して当該圧力室空間の長手方向の側方(ノズル25との連通側とは反対側)に外れた領域には、圧力室形成基板15を貫通する連通部23が、圧力室空間の並設方向(ノズル列方向)に沿って形成されている。この連通部23は、各圧力室空間に共通な空部である。この連通部23と各圧力室空間とは、インク供給路24を介してそれぞれ連通されている。なお、連通部23は、後述する振動板21の連通開口部26および封止板20の液室空部33と連通して、各圧力室空間(圧力室22)に共通なインク室であるリザーバー(共通液室)を構成する。インク供給路24は、圧力室空間よりも狭い幅で形成されており、連通部23から圧力室空間に流入するインクに対して流路抵抗となる部分である。
圧力室形成基板15の下面(圧電デバイス14との接合面側とは反対側の面)には、ノズルプレート16(ノズル形成基板)が、接着剤や熱溶着フィルム等を介して接合されている。本実施形態におけるノズルプレート16は、ドット形成密度(例えば、300dpi〜600dpi)に相当するピッチ(すなわち、隣接ノズル25の中心間距離)で各ノズル25が並設されている。図3に示すように、各ノズル25は、圧力室空間に対してインク供給路24とは反対側の端部で連通する。なお、ノズルプレート16は、例えば、シリコン単結晶基板やステンレス鋼などから作製される。
圧電デバイス14は、図2に示すように、各圧力室22内のインクに圧力変動を生じさせるアクチュエーターとして機能する薄板状のデバイスであり、振動板21(本発明における支持体)および複数の圧電素子19から構成される。振動板21は、圧力室形成基板15の上面に形成された酸化シリコン(SiOx)(例えば、二酸化シリコン(SiO))からなる弾性層17(本発明における第1の支持層に相当)と、この弾性層17上に積層された酸化ジルコニウム(ZrOx)(例えば、二酸化ジルコニウム(ZrO))からなる絶縁体層18(本発明における第2の支持層に相当)と、から成る。この振動板21における圧力室空間に対応する部分、すなわち、圧力室空間の上部開口を塞いで圧力室22の一部を区画する部分は、圧電素子19の撓み変形に伴ってノズル25から遠ざかる方向あるいは近接する方向に変位する変位部として機能する。換言すると、振動板21における圧力室空間に対応する領域は撓み変形が許容される第1の領域であり、振動板21における圧力室空間から外れた領域は撓み変形が阻害される第2の領域である。ここで、この変位部(圧力室空間に対応する領域)における振動板21は、図6に示すように、後述する上電極層29、圧電体層28および下電極層27の位置関係から3つの領域P1(本発明における第1の部分に相当)、P2(本発明における第2の部分に相当)、P3(本発明における第3の部分に相当)に分けることができる。また、図5および図6に示すように、圧電素子19間(詳しくは、領域P3)における絶縁体層18が除去されている。なお、各領域P1、P2、P3の振動板21の厚さに関し、詳しくは後述する。また、図2に示すように、この振動板21における圧力室形成基板15の連通部23に対応する部分には、当該連通部23と連通する連通開口部26が開設されている。
振動板21(絶縁体層18)の圧力室空間に対応する部分、換言すると圧力室22の変位部の上面(ノズル25側とは反対側の面)には、圧電素子19がそれぞれ形成されている。すなわち、ノズル列方向に沿って並設された圧力室空間に対応して、圧電素子19がノズル列方向に沿って並設されている。本実施形態における圧電素子19は、図4および図5に示すように、絶縁体層18側から順に下電極層27(本発明における第1の電極層に相当)、圧電体層28および上電極層29(本発明における第2の電極層に相当)が、成膜技術により積層されて構成されている。
なお、上電極層29および下電極層27は、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、チタン(Ti)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等の各種金属や、これらの合金等が用いられる。合金電極の一例として、LaNiO等が挙げられる。また、圧電体層28としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電性材料や、これにニオブ、ニッケル、マグネシウム、ビスマス又はイットリウム等の金属を添加したリラクサ強誘電体等が用いられる。その他、チタン酸バリウムなどの非鉛材料も用いることが可能である。さらに、これらの膜厚に関し、上電極層29の厚さは、15〜100〔nm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約70〔nm〕に設定されている。また、圧電体層28の厚さ(詳しくは、領域P1における圧電体層28の厚さ)は、0.7〜5〔μm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約1〔μm〕に設定されている。さらに、下電極層27の厚さは、50〜300〔nm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約150〔nm〕に設定されている。
ここで、図5に示すように、下電極層27は、個々の圧力室22毎に独立して設けられる一方、上電極層29は、複数の圧力室22に亘って連続して設けられている。したがって、下電極層27は、圧力室22毎の個別電極となり、上電極層29は、各圧力室22に共通な共通電極となる。
具体的には、図3及び図5に示すように、上電極層29のノズル列方向における両端部は、並設された複数の圧力室空間(圧力室22)の外側まで圧力室空間の上部開口の縁を越えて延設されている。なお、上電極層29の圧力室22(圧力室空間)の長手方向(ノズル列方向に直交する方向)における両端部は、圧力室空間の上部開口の縁を越えて当該圧力室空間(圧力室22)の外側まで延設されている。一方、下電極層27は、圧力室22(圧力室空間)の長手方向において、一側(図3における上側)の端部が圧力室22の上部開口縁を超えてインク供給路24と重なる位置まで延在され、他側(図3における下側)の端部がリード電極部41まで延在されている。また、本実施形態では、図5に示すように、圧力室空間上(圧力室22に対応する領域)における下電極層27のノズル列方向の幅w3が、圧力室22(詳しくは、圧力室空間の上部開口)の同方向の幅w1よりも狭く形成されている。さらに、圧力室空間上における圧電体層28は、ノズル列方向において下電極層27の外側まで延在され、そのノズル列方向の幅w2は、圧力室22の同方向における幅w1よりも狭く、且つ下電極層27の同方向の幅w3よりも広く形成されている。すなわち、ノズル列方向における寸法が、上電極層29の幅、圧力室22の幅w1、圧電体層28の幅w2、下電極層27の幅w3の順に小さくなっている。
ここで、圧力室空間上のノズル列方向における圧電体層28の幅w2は、30〜60〔μm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約52〔μm〕に設定されている。また、下電極層27の幅w3は、15〜60〔μm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約40〔μm〕に設定されている。さらに、下電極層27の一側の外端部から圧電体層28の同側の外端部までの距離w4(すなわち、ノズル列方向における一側の領域P2の幅w4(図6参照))は、2.5〜8.0〔μm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約6〔μm〕に設定されている。
また、本実施形態では、図3に示すように、圧電体層28(圧電体層28となるPZT層28a)が部分的に除去された開口部28bによって、圧電体層28が個々の圧電素子19毎に分割されている。具体的には、圧電体層28は、圧力室22の長手方向の両端部(詳しくは、圧力室空間の両側の上部開口縁)を超えて外側まで延在されると共に、複数の圧力室22に亘って形成されている。そして、隣り合う圧力室22の間に対応する領域の圧電体層28が部分的に除去されて、圧電体層28が積層されていない開口部28bが複数形成されている。すなわち、複数の開口部28bがノズル列方向に沿って、圧力室22の形成ピッチ(ノズル25の形成ピッチ)と同じピッチで形成されている。言い換えると、開口部28bと開口部28bとの間に、1つの圧力室22に対応する圧電素子19が圧力室22の形成ピッチと同じピッチで形成されている。なお、本実施形態の開口部28bは、平面視において、圧力室22の長手方向に沿って長尺な六角形状に形成されている。また、圧力室22の長手方向において、開口部28bから外れた領域の圧電体層28は、複数の圧力室22に亘って連続して形成されている。
さらに、本実施形態では、図4に示すように、圧力室空間の上部開口縁よりも圧力室空間長手方向の外側に外れた領域における圧電体層28上であって、上電極層29に対して所定の間隔を隔てた位置(図4における左側の位置)に、リード電極部41が形成されている。このリード電極部41は、個別電極である下電極層27に対応してパターニングされ、各圧電素子19に駆動電圧(駆動パルス)を伝達する。すなわち、リード電極部41を介して各圧電素子19に選択的に駆動電圧(駆動パルス)が印加される。なお、リード電極部41における圧電体層28には、当該圧電体層28を貫通する状態で、圧電体層28の上面から下電極層27に至るスルーホール42が形成されている。このスルーホール42を通じて、リード電極部41は下電極層27に導通されている。
封止板20は、図2に示すように、圧電デバイス14における圧力室形成基板15との接合面である下面とは反対側の上面に接合されている。この封止板20は、圧電素子19を収容可能な収容空部32と、当該収容空部32よりもノズル列に直交する方向の外側に外れた位置であって、振動板21の連通開口部26および圧力室形成基板15の連通部23に対応する領域に形成された液室空部33と、を備えている。液室空部33は、封止板20を厚さ方向に貫通して圧力室空間(圧力室22)の並設方向に沿って設けられており、上述したように連通開口部26および連通部23と一連に連通して各圧力室空間の共通のインク室となるリザーバーを画成する。なお、図示しないが、封止板20には、収容空部32と液室空部33の他に、封止板20を厚さ方向に貫通する配線開口部が設けられ、この配線開口部内にリード電極部41の端部が露出される。そして、このリード電極部41の露出部分には、プリンター本体側からの図示しない配線部材の端子が電気的に接続される。
このような記録ヘッド3は、インクを噴射する際において、インクカートリッジ7からの供給により、リザーバー、インク供給路24および圧力室22等を介したノズル25に至る一連の流路内をインクで満す。そして、プリンター本体側からの駆動信号の供給により、圧力室22に対応するそれぞれの下電極層27と上電極層29との間に両電極の電位差に応じた電界が付与されると、圧電素子19および振動板21の変位部が変位し、圧力室22内に圧力変動が生じる。この圧力変動を制御することで、ノズル25からインクが噴射される。
ここで、本発明に係る圧電デバイス14は、上記したように、下電極層27、圧電体層28および上電極層29が積層されて圧電素子19が形成されているため、各層27、28、29の重なり方によって、圧力室22に対応する領域(変位部)における振動板21が3つの領域に分けられる。具体的には、図6に示すように、下電極層27、圧電体層28および上電極層29が積層された領域P1と、下電極層27から外れて圧電体層28および上電極層29が積層された領域P2と、下電極層27および圧電体層28から外れて上電極層29のみが積層された領域P3とに分けられる。なお、本実施形態では、振動板21の変位部上においてノズル列方向の両側にそれぞれ領域P1、P2、P3が形成されるが、左右対称であるため、一側の領域に着目して説明する。
上記の領域P1における振動板21上では、下電極層27と上電極層29との間に圧電体層28が挟まれている。このため、この領域P1に積層された圧電体層28が、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる能動部(活性部)となる。一方、下電極層27が形成されていない領域P2における振動板21上では、下電極層27と上電極層29との間に圧電体層28が挟まれず、振動板21(絶縁体層18)と上電極層29との間に圧電体層28が挟まれている。このため、この領域P2に積層された圧電体層28は、両電極への電圧の印加によっても圧電歪みが生じない非能動部(非活性部)となる。
そして、本発明に係る記録ヘッド3では、振動板21の変形を阻害せずに、両電極層27、29に駆動電圧が印加されていない状態(初期状態)における圧電素子19(圧電体層28)の過度の撓みを抑制するべく、圧電体層28が積層された領域より外側の領域(腕部)P3における振動板21の厚さを圧電体層28が積層された領域P1、P2における振動板21の厚さよりも薄くしている。換言すると、領域P1、P2における振動板21の厚さを領域P3における振動板21の厚さよりも厚くしている。具体的には、領域P3における絶縁体層18を除去し、弾性層17上に上電極層29を直接積層している。特に、本実施形態では、領域P3における弾性層17の厚さt1を領域P1、P2における弾性層17の厚さt2よりも薄くしている。すなわち、圧電体層28および上電極層29が積層された領域P1、P2における弾性層17の厚さt2を、圧電体層28よりノズル列方向の外側であって、弾性層17上に上電極層29が積層された領域P3における弾性層17の厚さt1よりも厚くしている。これにより、領域P3における振動板21の厚さを、領域P1、P2における振動板21の厚さに比べて一層薄くすることができる。
また、本実施形態では、領域P2における絶縁体層18の厚さt3(本発明における第2の厚みに相当)を領域P1における絶縁体層18の厚さt4(本発明における第1の厚みに相当)よりも薄くしている。すなわち、下電極層27、圧電体層28および上電極層29が積層された領域P1における絶縁体層18の厚さt4を、下電極層27よりノズル列方向の外側であって、圧電体層28および上電極層29が積層された領域P2における絶縁体層18の厚さt3よりも厚くしている。これにより、領域P1における振動板21の厚さを、領域P2における振動板21の厚さに比べて厚くすることができる。すなわち、振動板21の各領域P1、P2、P3における当該振動板21の厚さの関係がP1>P2>P3(すなわち、(t2+t4)>(t2+t3)>t1)を満たすように構成されている。
なお、領域P1の振動板21の厚さと領域P2の振動板21の厚さとの差、および、領域P2の振動板21の厚さと領域P3の振動板21の厚さとの差は、それぞれ5〜50〔nm〕であることが望ましく、10〔nm〕以上であることがより望ましい。例えば、領域P1、P2における弾性層17の厚さを約1500〔nm〕に設定し、領域P1における絶縁体層18の厚さを約420〔nm〕、領域P2における絶縁体層18の厚さを約380〔nm〕に設定する。このようにすれば、圧電体層28の剛性をより確実に高めることができると共に、圧電体層28の外側における振動板21の動きが阻害されることをより確実に抑制できる。また、各領域P1、P2、P3の弾性層17の厚さは、300〜2000〔nm〕に設定されることが望ましい。さらに、領域P1の絶縁体層18の厚さは、600〔nm〕以下であることが望ましい。
このように、圧電体層28より外側の領域P3の絶縁体層18を除去することで、圧電体層28が積層された領域P1、P2の振動板21の厚さを維持しつつ、領域P3の振動板21の厚さを薄くすることができる。これにより、十分に信頼性が得られる圧電体層28の厚さ(膜厚)を確保しつつ、圧電体層28より外側の領域P3の剛性を下げて圧電素子19の変形効率を向上させることができる。その結果、圧電素子19の変形量を大きくすることができるまた、能動部となる圧電体層28の剛性を維持でき、その結果、初期状態における圧電素子19の過度の撓みを抑制することができる。一方、領域P3の振動板21の厚さを薄くしたので、圧電体層28の外側における振動板21の動きが阻害されることを抑制でき、圧電素子19の変形による圧力変動を圧力室22内のインクに効率よく伝えることができる。すなわち、圧力室22内のインクに対する圧電素子19の駆動力の伝達ロスを低減することができる。これにより、ノズル25から一定量のインクを噴射させるのに必要な圧電素子19の駆動電圧を低く抑えることができ、省電力化が図れるとともに圧電素子19の寿命を延ばすことが可能となる。その結果、記録ヘッド3の信頼性が向上する。また、圧電体層28が積層される領域P1、P2に酸化ジルコニウム(ZrOx)からなる絶縁体層18を形成したので、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電体層28を焼成により形成する際に、当該圧電体層28に含まれる鉛が下層(弾性層17)側に拡散されることを抑制できる。
特に、本実施形態では、領域P1における絶縁体層18の厚さt4を領域P2における絶縁体層18の厚さt3よりも厚くして、領域P1における振動板21の厚さを領域P2における振動板21の厚さよりも厚くしたので、圧電素子19の過度の変形を一層抑制できる。また、領域P3における弾性層17の厚さt1を領域P1、P2における弾性層17の厚さt2よりも薄くして、領域P3における振動板21の厚さを領域P1、P2における振動板21の厚さよりも薄くしたので、圧電素子19の外側における振動板21の動きが阻害されることを一層抑制できる。
次に、圧電デバイス14の製造方法について説明する。まず、酸化シリコン(SiOx)からなる弾性層17上にスパッタ法等により酸化ジルコニウム(ZrOx)からなる絶縁体層18を形成する。次に、図7(a)に示すように、絶縁体層18上の全面にスパッタ法等により下電極層27となる下金属層27aを形成する。その後、この下金属層27aをエッチングにより所定形状にパターニングする。具体的には、フォトリソグラフィー法によって、エッチングに対するマスクとなるレジストパターンを下金属層27a上に設け、水溶液などのエッチング溶液によって下金属層27aを上面側からエッチングした後、レジストパターンを除去する。このとき、エッチング時間等の制御によって下金属層27aの厚さ以上にエッチングを行うことで、図7(b)に示すように、下電極層27として残る下金属層27a以外の領域(領域P2およびP3)に対応する絶縁体層18をエッチングする。これにより、振動板21の領域P1に対応する絶縁体層18がエッチングされず、この絶縁体層18上に下電極層27が形成されると共に、振動板21の領域P2およびP3に対応する絶縁体層18がオーバーエッチングされる。その結果、領域P1と領域P2との境界に段差が形成され、領域P2およびP3に対応する絶縁体層18が、領域P1に対応する部分より一段下がった状態になる。
絶縁体層18上に下電極層27を形成したならば、図7(c)に示すように、当該下電極層27が形成された絶縁体層18上の全面に圧電体層28となるPZT層28aを形成する。PZT層28aの形成方法は、特に限定されないが、例えば、金属有機物を触媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物からなるPZT層28aを得る、いわゆるゾル−ゲル法が用いられる。その他、スパッタやIJ塗布法等の種々の方法でPZT層28aを形成してもよい。その後、フォトリソグラフィー法によって、PZT層28a上にエッチングに対するマスクとなるレジストパターンを形成し、このPZT層28aをエッチングにより所定形状にパターニングした後、レジストパターンを除去する。このとき、エッチング時間等の制御によってPZT層28aの厚さ以上にエッチングを行うことで、図8(a)に示すように、圧電体層28として残るPZT層28a以外の領域(領域P3)に対応する絶縁体層18を除去すると共に、同領域の弾性層17をエッチングする。これにより、振動板21の領域P1、P2に対応する弾性層17および絶縁体層18がエッチングされず、その上面に圧電体層28が形成されると共に、振動板21の領域P3(開口部28b)に対応する弾性層17がオーバーエッチングされる。その結果、振動板21の領域P2と領域P3との境界に段差が形成され、領域P3に対応する弾性層17が領域P2に対応する弾性層17よりも一段下がった状態になる。
その後、図8(b)に示すように、下電極層27および圧電体層28が形成された絶縁体層18上の全面にスパッタ法等により上電極層29となる上金属層29aを形成する。そして、フォトリソグラフィー法によって、上金属層29a上にエッチングに対するマスクとなるレジストパターンを形成し、この上金属層29aをエッチングにより所定形状にパターニングした後、レジストパターンを除去する。このようにして、本実施形態の圧電デバイス14を形成することができる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されない。例えば、上記施形態では、領域P1における絶縁体層18の厚さt4を領域P2における絶縁体層18の厚さt3よりも厚くしたが、これには限られず、領域P1における絶縁体層18の厚さt4と領域P2における絶縁体層18の厚さt3とを同じにすることができる。また、領域P3における弾性層17の厚さt1を領域P1、P2における弾性層17の厚さt2よりも薄くしたが、これには限られず、領域P3における弾性層17の厚さt1と領域P1、P2における弾性層17の厚さt2とを同じにすることもできる。
また、上記実施形態では、圧力室22に対応する領域の振動板21の領域のうち、下電極層27、圧電体層28および上電極層29が積層された領域の全体を領域P1、下電極層27から外れて圧電体層28および上電極層29が積層された領域の全体を領域P2、下電極層27および圧電体層28から外れて上電極層29のみが積層された領域の全体を領域P3としたが、これには限られない。各領域において、振動板の厚さが異なる領域を含んでも良い。例えば、下電極層27から外れて圧電体層28および上電極層29が積層された領域が、弾性層17および絶縁体層18からなる領域P2と、この領域P2よりも振動板21の厚さが厚いまたは薄い領域P2′を含んでも良い。また、下電極層27および圧電体層28から外れて上電極層29のみが積層された領域が、弾性層17のみからなる領域P3と、この領域P3よりも弾性層17の厚さが厚いまたは薄い領域P3′を含んでも良い。さらに、領域P1も同様である。ここで、特に領域P2より領域P2′の方が厚い場合において、領域P2′に比して領域P2を大きく(広く)した方が、振動板の変形を阻害しない効果が大きい。また、領域P3より領域P3′の方が厚い場合も同様である。このような各領域内に含まれる振動板の厚さの違いは、製造公差等により形成される場合もある。
さらに、圧力室22(圧力室空間)の形状は、上記実施形態に限られない。例えば、圧力室空間を区画する内壁面が、圧力室形成基板15の上下面に対してそれぞれ傾斜していてもよい。この場合、上記した圧力室22の幅は、圧力室空間の上部開口の開口幅に相当する。また、上記実施形態では、ノズル列方向に沿って複数の圧電素子19を並設したが、これには限られない。圧電素子が、振動板上に少なくとも1つ形成されていればよい。
そして、上記実施形態では、圧力室空間(圧力室22)の上部開口が台形状を呈し、圧電体層28に形成された開口部28bが六角形状を呈していたがこれには限られない。圧力室空間(圧力室)の形状、圧電体層(開口部)の形状、各電極層の形状等は、種々の形状を取り得る。例えば、図9に示す、第2実施形態の圧電デバイス14′では、平面視において、圧力室空間(圧力室22′)の上部開口が略楕円形状を呈している。また、下電極層27′は、この圧力室22′の形状に合わせて、略楕円形状に形成されている。さらに、圧電体層28の開口部28b′は、圧力室22′の上部開口の縁に沿って、圧力室22′のノズル列方向における両側に形成されている。なお、上電極層29′は、上記実施形態と同様に、圧力室列設方向(ノズル列方向)において列設された複数の圧力室22′の外側まで延設されている。また、圧力室22′の長手方向における上電極層29′は、一側(図9における上側)の端部がインク供給路24′と重なる位置まで延在され、他側(図9における下側)の端部が圧力室22′の外側まで延在されている。
ここで、本実施形態でも、ノズル列方向における各層の寸法が、上電極層29′の幅、圧力室22′の幅、圧電体層28′の幅、下電極層27′の幅の順に小さくなっている。このため、下電極層27′、圧電体層28′および上電極層29′が積層された領域P1と、下電極層27′から外れて圧電体層28′および上電極層29′が積層された領域P2と、下電極層27′および圧電体層28′から外れて上電極層29′のみが積層された領域P3とが存在する。そして、領域P3の絶縁体層が除去されると共に、振動板の各領域P1、P2、P3における当該振動板の厚さの関係がP1>P2>P3を満たすように構成されている。これにより、初期状態における圧電体層28′の過度の撓みを抑制できると共に、圧電体層28′の外側における振動板の動きが阻害されることを抑制できる。なお、その他の構成は上記実施形態と同じであるため、説明を省略する。
そして、上述した実施形態では、インクジェットプリンターに搭載されるインクジェット式記録ヘッドを例示したが、上記構成の圧電デバイスを有するものであれば、インク以外の液体を噴射するものにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。
また、本発明は、液体噴射ヘッド或は液体噴射装置にアクチュエーターとして用いられるものには限られず、例えば、各種センサー等に使用される圧電デバイス等にも適用することができる。
1…プリンター,3…記録ヘッド,14…圧電デバイス,15…圧力室形成基板,16…ノズルプレート,17…弾性層,18…絶縁体層,19…圧電素子,21…振動板,22…圧力室,23…連通部,25…ノズル,27…下電極層,28…圧電体層,29…上電極層,41…リード電極部,42…スルーホール


Claims (4)

  1. 第1の部分、第2の部分、および、前記第1の部分との間に前記第2の部分が位置するように設けられた第3の部分を有する第1の支持層と、前記第1の支持層の前記第1の部分上、および前記第2の部分上に設けられた第2の支持層と、を有する支持体と、
    前記第1の部分上において、前記支持体上から順に第1の電極層、圧電体層および第2の電極層が積層されてなる圧電素子と、を備え、
    前記第2の支持層は、前記第1の部分上に位置する第1の厚みと、前記第1の厚みよりも薄く前記第2の部分上に位置する第2の厚みと、を有し、
    前記第2の部分上において、前記支持体上から順に前記圧電体層および前記第2の電極層が積層され、
    前記第3の部分上において、前記第1の支持層上に前記第2の電極層が設けられ、
    前記第2の部分上に設けられた前記第2の支持層は、前記第3の部分上に設けられた前記第2の電極と接触することを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記第1の部分および前記第2の部分における前記第1の支持層の厚さは、前記第3の部分における前記第1の支持層の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧電デバイスを備えたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  4. 請求項3に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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