JP6361510B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に、ユーザの乗車前に車室内の空調が可能な車両用空調装置に関する。
車両用空調装置を始動させた場合、空調装置内、または、通風経路であるダクトに滞留していた異臭を含む空気が吹き出し、ユーザに不快感を与えるという問題がある。
そこで、ユーザが乗車してから排臭空調を実行するのではなく、ユーザの乗車前に実行するプレ空調に合わせて排臭空調を実行・完了することで、車室内の臭気をより低減し、空調状態もユーザの不快感を和らげるレベルとする車両用空調装置が考案されている(特許文献1参照)。
特開2013−226858号公報
特許文献1では、車両の乗員が車両に乗り込む前に行う空調態様であるプレ空調の実行終了後、予め定められた時間を経過した後に、イグニッションスイッチがオン状態になったことを検出したとき、空調部に、車両の乗員が車両に乗り込んだ後に行う空調態様である通常空調を実行させるのに先立ち、所定時間、排臭空調を実行させる。このように、プレ空調の実行終了後に一定時間が経過してから排臭制御を実施する構成では、必要性の低い場合も排臭空調を実施することもあり、空調性能の低下、すなわち車室内の快適性の低下を招く原因にもなり得る。
上記問題点を背景として、本発明は、車室内の空調状態を、より快適なものとするように排臭空調を行うことが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための車両用空調装置は、車両の室内の空調を行う空調部と、空調部の動作制御を行う空調制御部と、空調部に、車両の乗員が車両に乗り込む前に行う空調態様であるプレ空調を実行させるためのプレ空調指示を取得する取得部と、を備え、空調部は、ダクトと、車両の外部の空気である外気と、車両の室内を循環する空気である内気との割合を調整してダクト内に送り込む内外気調整部と、ダクト内の空気を空調風として車両の室内に吹き出すための送風部および吹出口と、空調風を吹き出す吹出口を切り替える吹出口切替部と、を含み、空調制御部は、取得部が、プレ空調指示を取得したときに、空調部に、プレ空調を実施させるのに先立ち、プレ空調とは異なる空調態様で、ダクト内の臭気を低減させる排臭空調を所定時間実施させ、排臭空調に続いてプレ空調を実施した後に、予め定められた排臭状態となるように、内外気調整部を調整させ、吹出口切替部に吹出口を切り替えさせる。
上記構成によって、プレ空調の実施後から、乗員が車両に乗車するまでの間に、ダクト内に臭気が滞留することを抑制できる。排臭状態では、送風部、コンプレッサは動作しないので(詳細は後述)、バッテリの負担は増加しない。
車両用空調装置の構成を示す図。 空調部の構造を示す図。 空調制御処理を説明するフロー図。 排臭制御ベース時間とプレ空調実施時間との関係を示す図。 排臭係数Aとブロワの平均風量との関係を示す図。 排臭係数Bと外気温度との関係を示す図。 排臭係数Cと湿度との関係を示す図。 排臭係数Dとコンプレッサ駆動時間との関係を示す図。
図1のように、車両用空調装置1は、エアコンECU2、空調部4を備える。エアコンECU2は、LAN等の通信バス6により接続されて各種情報の受け渡しが可能である。
エアコンECU2は、各種演算処理を実行するCPU200(本発明の空調制御部、算出部、計測部、時間取得部、風量取得部、駆動時間計測部)、CPU200の作業領域として用いるRAM201、空調制御プログラムや各種情報を記憶する不揮発性メモリ202、通信インターフェース回路である通信I/F203(本発明の取得部)、信号入出力回路であるI/O204(本発明の状態取得部、外気温度取得部、湿度取得部)を備える。これらは、データバス210によって接続され、情報の受け渡しが可能である。
エアコンECU2は、I/O204を介して、空調用操作部205、空調用センサ群206と接続され、情報の受け渡しが可能である。また、エアコンECU2は、通信I/F203を介して、車外の通信機器との間で無線通信を行うための装置であるDCM(Data Communication Module)3等の、通信バス6と接続された他の車両用装置とのデータ通信が可能である。
空調用操作部205は、例えば、運転者および助手席の乗員により操作可能なインパネ正面中央に設けられたエアコンパネルに設けられており、ON/OFFスイッチ、風量切替スイッチ、温度設定スイッチ、吹出口切替スイッチ(MODEスイッチ)、内外気切替スイッチ、デフロスタスイッチ、A/Cスイッチといったスイッチを含んで構成される。これらのスイッチは、各々周知の押圧操作部やダイアル操作部として構成される。
空調用センサ群206は、例えば、車両の室内の温度を検出する内気温センサ、車外温度を検出する外気温センサ、エバポレータを通過した直後の空気の温度を検出するエバポレータ後センサ、日射量を検出する日射センサ、車両の室内の湿度を検出する湿度センサ、等の周知のセンサを含む。
また、エアコンECU2は、I/O204を介して、図2に詳細を示す空調部4の、ダクト406に備えられた吹出口切替ダンパ400(本発明の吹出口切替部)、内外気切替ダンパ401(本発明の内外気調整部)、エアミックスダンパ402と接続されており、CPU200が、これらに駆動を指令する。
図2のように、空調部4は、周知のHVAC(Heating Ventilating and Air-Conditioning)ユニットである。空調部4は、ダクト406内に設けられた、上述のダンパ(400〜402)、ブロワ403(本発明の送風部)、ヒータコア405と、冷房出力用のための周知の冷凍サイクル(圧縮式冷凍サイクル、蒸気圧縮式冷凍サイクルともいう)RCを備える。
吹出口切替ダンパ400は、ダクト406に設けられた、車室内のエアコンの吹出口(例えばフェイス(FACE)、フット(FOOT)、デフロスタ(DEF))の開閉状態を切り替える。これらのダンパは、個別の開閉制御が可能で、全ての吹出口を開状態、全ての吹出口を閉状態、あるいは、少なくとも一つの吹出口を開状態とすることができる。フェイス吹出口(FACE)は、空調風を主に乗員の頭胸部に向けて吹き出す。フット吹出口(FOOT)は、空調風を主に乗員の足元に向けて吹き出す。デフロスタ吹出口(DEF)は、空調風を車両のフロントガラスの内側に向けて吹き出す。
ダクト406には、車外の空気を取り込む外気取入口401aと、車両の室内の空気を循環させるための内気取入口401bとが設けられ、内外気切替ダンパ401により取入比率を調整する。これら外気取入口401aないし内気取入口401bからの空気は、ブロワ403によってダクト406内に取り込まれる。
ブロワ403は、モータおよび送風ファンを含み、モータが送風ファンを回転させて、ダクト406内に空気(内気あるいは外気)が取り込まれ、空気流が形成される。
冷凍サイクルRCは、ダクト406外に設けられた、エンジン(エンジン車両の場合)あるいはモータ(ハイブリッド車,電気自動車の場合)により駆動されるコンプレッサ(圧縮器)407、コンデンサ(凝縮器)408、レシーバ(受液器)409と、ダクト406内に設けられた、エキスパンションバルブ(膨張弁)410、エバポレータ404、を含む。
コンプレッサ407によって圧縮・液化された冷媒ガスがエバポレータ404内へ流入して気化することによって周囲の熱が奪われる。こうして、エバポレータ404が、空気流を冷却して冷気を生成する。
ヒータコア405は、エンジンを搭載している車両のときは、エンジンを冷却することによって昇温した冷却水の熱(エンジン車両の場合)、あるいは電気ヒータ(ハイブリッド車,電気自動車の場合)を用いて、ブロワ403の回転により生じた空気流を加熱して暖気を生成する。
そして、エアミックスダンパ402の開度によって、エバポレータ404で冷却された冷気と、ヒータコア405で加熱された暖気との混合比率を調整して、温度調節を行い、各吹出口から車室内に空調風を吹き出す。
上述のような構成により、エアコンECU2は、空調制御プログラムを実行することで、各種空調用操作部205の操作状態、各種空調用センサ群206の検出結果に基づいて空調部4を駆動制御することにより、吹出温度制御、風量制御、内外気切替制御、および吹出口切替制御等の周知の空調制御(通常空調)を行う。
図1に戻り、通信バス6には、車両の原動機(エンジン、モータ等)を始動するため、あるいは始動を許可するための始動スイッチ10、乗車検出部11が接続される。これらは、I/O204に接続してもよい。始動スイッチ10は、その状態(始動許可/不許可)を通信バス6に出力するための回路(図示せず)も備える。
乗車検出部11は、ユーザが車両に乗車したか否かを検出するもので、以下のうちの少なくとも一つを含む。検出した情報は通信バス6に出力する。
・ドアロック状態(解錠/施錠)を検出するドアロックスイッチ。
・ドアの開閉状態を検出するドアスイッチ。
・車両の座席の着座部に設けられたスイッチで構成する着座センサ。
・車室内を撮影可能に設置されたカメラ(撮影画像の解析を行う画像処理部を含む)。
DCM3は、各種処理(例えば、信号レベル判定、信号エラー判定)のためのCPU300、CPU300の作業領域として用いるRAM301、プログラムや各種情報を記憶するROM302、通信インターフェース回路である通信I/F303、無線通信部304を備える。これらは、データバス310によって接続され、情報の受け渡しが可能である。
無線通信部304は、ユーザが所持する携帯機5(後述)あるいは他の車両用装置との間で無線通信が可能な通信回路を含む。
DCM3は、通信I/F303を介して通信バス6と接続される。DCM3は、各種信号(例えば、携帯機5からのプレ空調信号)を正しく受信すると、その情報をI/F303を介して通信バス6に出力する。エアコンECU2等の車両用装置は、通信バス6で遣り取りされる情報のうち、必要なものを取得する。
携帯機5は、CPU500、CPU500の作業領域として用いるRAM501、プログラムや各種情報を記憶するROM502、無線通信部503、プレ空調ボタン506を備える。これらは、データバス510によって接続され、情報の受け渡しが可能である。
無線通信部503は、DCM3との無線通信を行う。プレ空調ボタン506は、車両のユーザが車外からプレ空調を指令するときに押下(オン操作)するボタンである。ユーザがプレ空調ボタン506を押下すると、CPU500はこれを検知し、プレ空調指示信号を生成して、無線通信部503から送信する。
携帯機5は、上述のように、DCM3に直接信号を送信してもよいし、携帯電話機やスマートフォンのような、公衆通信回線を経由して、DCM3に信号を送信する携帯通信端末としてもよい。
プレ空調指示信号は、ユーザがプレ空調ボタン506を操作したときの他に、携帯機5が車両から予め定められた範囲内に所定時間を超えて位置するとき、あるいは、携帯機5が車両に接近していると判定したとき、生成・送信してもよい。本構成では、ユーザの操作は不要である。この場合、DCM3の無線通信部304に送信機能を設け、携帯機5に対してポーリング信号を間歇送信する。また、携帯機5の無線通信部503に受信機能を設け、ポーリング信号を受信したときの電波強度を算出し、その電波強度に基づいて車両との距離を推定する。
図3を用いて、エアコンECU2の不揮発性メモリ202に記憶された空調制御プログラムに含まれ、CPU200が予め定められたタイミングで繰り返し実行する空調制御処理を説明する。まず、携帯機5からのプレ空調指示信号を受信したか否かを判定する。
例えば、所定時間(例えば、5秒)経過しても、プレ空調指示信号を受信しないとき(S11:No)、ステップS20へ進む(詳細は後述)。一方、プレ空調指示信号を受信したとき(S11:Yes)、空調部4に排臭空調を実行させる(S12)。
排臭空調では、例えば、以下のように各ダンパを切り替える。
・内外気切替ダンパ401を、外気のみを導入する状態にする。
・エアミックスダンパ402を、冷気側に切り替える。あるいは、排臭空調時の設定温度に対応した角度とする。
・吹出口切替ダンパ400を、全吹出口から送風可能に切り替える。あるいは、FACE吹出口およびFOOT吹出口から送風可能に切り替える(いわゆる、バイレベル)。吹出口のうち、同時に吹き出し可能なものが最も多い状態が望ましい。
・ブロワ403のモータの回転数を最大とする。バッテリ電圧に応じて回転数を変化させてもよい。
また、コンプレッサ407は駆動しなくてもよい。
上述の構成が、「空調制御部は、排臭空調の実行時には、ダクトに外気を導入し、吹出口のうち、同時に吹き出し可能なものが最も多い状態で、ダクトに滞留していた空気を車両の室内に吹き出させるよう、内外気調整部を調整させ、吹出口切替部に吹出口を切り替えさせる」ものである。
臭い物質は、主として、コンプレッサ407を駆動し、エバポレータ404で熱交換を行った際に、エバポレータ404の表面に付着した水滴に含まれる。水滴が蒸発しても、臭い物質はエバポレータ404の表面に残り、これが揮発して臭いを発生する(エバポレータの乾臭)。
上述のように、排臭空調することで、エバポレータ404の乾臭を含む、ダクト406内に滞留した臭気が、車室内に吹き出す。ユーザが乗車するまでに、ダクト406内の臭気は概ね排出されて、車室内の空気と十分撹拌される。
車室は完全密閉状態ではなく、例えば車両後部のCピラー、あるいは後部座席とトランクルームとの間の仕切り部にスリットが形成されて、空気が流通可能になっているものもある。この構成では、撹拌された車室内の臭気が徐々に車室外(例えば、トランクルーム)に流出する。よって、ダクト406内の臭気が全て車室内に滞留するわけではない。
次に、排臭空調を開始してからの時間を計測し、排臭空調が所定時間(例えば、10秒)を経過したか否かを判定する。所定時間が経過したとき(S13:Yes)、プレ空調に対応した、吹出温度、風量、吸気状態(例えば、外気導入)、および吹出口の設定に基づいて、空調部4にプレ空調を実行させる(S14)。
次に、以下のいずれかのプレ空調停止条件が成立したか否かを判定する。
・携帯機5からのプレ空調停止指示信号を受信したとき、例えば、プレ空調動作時に、プレ空調ボタン506の押下信号を受信したとき、プレ空調停止条件が成立したと判定する。
・プレ空調の実行時間が所定値(例えば、5分)を経過したとき、プレ空調停止条件が成立したと判定する。
・バッテリの電圧が予め定められた電圧閾値を下回ったとき、プレ空調停止条件が成立したと判定する。
バッテリの状態は、例えば、通信バス6を介して他の車両用装置から取得する。
また、乗車検出部11が、例えば、以下のように、ユーザが車両に乗車したことを検出したとき、プレ空調停止条件が成立したと判定してもよい。
・ドアロックスイッチが、施錠→解錠の変化を検出したときに、ユーザが乗車したとする。
・ドアスイッチが、ドア閉→ドア開の変化を検出したときに、ユーザが乗車したとする。
・着座センサが、ユーザの着座を検出したときに、ユーザが乗車したとする。
・カメラが、車内のユーザの存在を撮影したときに、ユーザが乗車したとする。
プレ空調停止条件が成立したとき(S15:Yes)、空調部4にプレ空調の実行を停止させる(S16)。
上述の排臭空調の後にプレ空調を行う構成では、ダクト406内に新たに取り込まれた空気が車室内に吹き出すため、車室内で撹拌されて低減した臭気の強さをさらに低減できる。
次に、臭いこもり防止動作を実施する(S17)。すなわち、プレ空調実施後に、ダクト406や車室内に臭いがこもらないように、空調部4を排臭状態とする。例えば、各ダンパを、以下のような状態にする。
・内外気切替ダンパ401を、外気のみを導入する状態にする。
・エアミックスダンパ402を、冷気側に切り替える。あるいは、排臭空調時の設定温度に対応した角度とする。
・吹出口切替ダンパ400を、デフロスタ吹出口(DEF)のみを開口状態にするように切り替える。
なお、ブロワ403、コンプレッサ407は動作させない。
これにより、ダクト406内の空気がある程度流通してデフロスタ吹出口(DEF)から車室内に流出し、ダクト406内の臭いが低減することが期待できる。デフロスタ吹出口は、フェイス吹出口およびフット吹出口よりも高い位置に開口している。さらに、デフロスタ吹出口は、両吹出口と異なり、ダクト406の上方に向けて開口している。よって、ダクト406内で対流が生ずると、臭い成分を多く含む暖かい空気が、より車室内に流出し易くなる。
上述の構成が、「空調制御部は、排臭状態のときには、ダクト内の空気が、ダクトの外部に流出可能なように、内外気調整部を調整させ、吹出口切替部に吹出口を切り替えさせる」ものである。本構成によって、ダクト内に臭気が滞留することを抑制できる。
次に、排臭再実施時間を算出する(S18)。排臭再実施時間は、プレ空調実施終了後から、ダクト406に臭いがこもると予想されるまでの時間で、以下の計算式を用いて算出する。
排臭再実施時間(s)
=排臭制御ベース時間(SML_tim)×排臭係数A×排臭係数B×排臭係数C×排臭係数D。
図4のように、排臭制御ベース時間(SML_tim)は、プレ空調実施時間によって決まる。プレ空調実施時間が長くなるほど、ダクト406内の臭気は低減すると考えられるので、排臭制御ベース時間も長くなる傾向を有する。プレ空調の時間は、既知である(予め設定されている)。
図4の構成が、「プレ空調の実施時間を取得する時間取得部を備え、算出部は、プレ空調の実施時間に基づいて排臭再実施時間を算出する」ものである。本構成によって、簡易な構成で排臭再実施時間を算出することができる。
図5のように、排臭係数Aは、プレ空調実施時のブロワ403の平均風量によって決まる。平均風量が大きいほど、外気が大量に導入され、ダクト406の臭いは少なくなると考えられるので、排臭係数Aは大きくなる傾向を有する。CPU200が指示するプレ空調実施時のブロワ403の風量は予め定められているので、これを平均風量としてもよい。また、プレ空調実施時に所定時間間隔で、ブロワ403のモータの回転数の指示値、あるいは、モータの実際の回転数から風量を算出し、算出した風量の平均値を求めてもよい。
図5の構成が、「プレ空調を実行時の空調風の風量を取得する風量取得部を備え、算出部は、風量に基づいて排臭再実施時間を算出する」ものである。本構成によって、簡易な構成で排臭再実施時間を算出することができる。
図6のように、排臭係数Bは、外気温度によって決まる。外気温度が高いほど、臭い物質が揮発する量は増加するので、排臭係数Bは小さくなる傾向を有する。外気温度は、空調用センサ群206に含まれる外気温センサから取得可能である。
図6の構成が、「プレ空調を実行時の、外気の温度を取得する外気温度取得部を備え、算出部は、外気の温度に基づいて排臭再実施時間を算出する」ものである。本構成によって、簡易な構成で排臭再実施時間を算出することができる。
図7のように、排臭係数Cは、湿度によって決まる。湿度が高くなると、空間中と固体(例えば、エバポレータ404)内の濃度を同じにしようとする力が働く(水との親和性が高くなる)。よって、水分子が固体に染み付いた臭い物質を追い出すため、臭い物質がダクト406内に漂うので、湿度が高くなるにつれて、排臭係数Cは小さくなる傾向を有する。湿度は、空調用センサ群206に含まれる湿度センサから取得可能である。
図7の構成が、「プレ空調を実行時の、車両の室内の湿度を取得する湿度取得部を備え、算出部は、湿度に基づいて排臭再実施時間を算出する」ものである。本構成によって、簡易な構成で排臭再実施時間を算出することができる。
図8のように、排臭係数Dは、コンプレッサの駆動時間によって決まる。コンプレッサの駆動時間が長いほど、エバポレータ404に付着する水滴の量は増加すると考えられるので、排臭係数Dは小さくなる傾向を有する。コンプレッサ407の駆動は、CPU200で制御しているので、駆動時間はCPU200で計測できる。
図8の構成が、「プレ空調を実行時の、空調部に含まれるコンプレッサの駆動時間を計測する駆動時間計測部を備え、算出部は、コンプレッサの駆動時間に基づいて排臭再実施時間を算出する」ものである。本構成によって、簡易な構成で排臭再実施時間を算出することができる。
排臭係数A〜Dは、少なくとも一つを用いればよい。また、排臭係数A〜Dは、それぞれのグラフに基づいてデータテーブルを作成し、このデータテーブルを不揮発性メモリ202に記憶する。
図3に戻り、プレ空調の実行終了後からの経過時間を計測する排臭タイマのカウントを開始する(S19)。
次に、始動スイッチ10の操作により原動機が始動状態あるいは始動許可状態(これらの状態を「IG ON状態」と総称する)になったか否かを判定する。
IG ON状態でないとき(S20:No)、ステップS11に戻り、プレ空調指示の受信判定状態となる。
一方、IG ON状態になったとき(S20:Yes)、排臭タイマのカウントを停止し、排臭タイマの値が排臭再実施時間を上回ったか否かを判定する。排臭再実施時間を下回ったとき(S21:No)、ダクト406内に臭いが滞留していないと判断して、空調部4に通常空調を実行させる(S24)。
排臭空調の後にプレ空調を行うことで、ユーザが乗車時に空調部4に通常空調を実行させたときには、ダクト406内には臭気が滞留していないので、ユーザに向けて空調風を吹き出したとしても、ユーザに不快感は生じない。
一方、排臭再実施時間を上回ったとき(S21:Yes)、ダクト406内に臭いが滞留していると判断して、上述のステップS12のように、空調部4に排臭空調を実行させる(S22)。
ステップS18〜S22の構成が、「排臭空調の実施終了後から、排臭空調を再び実施することが必要な状態になるまでの時間である排臭再実施時間を算出する算出部と、車両の原動機の状態を取得する状態取得部と、プレ空調の実施終了後から、原動機が始動許可状態になるまでの時間を計測する計測部と、を備え、空調制御部は、計測部が計測した時間が、排臭再実施時間を超えるとき、空調部に、車両の乗員が車両に乗り込んだ後に行う空調態様である通常空調を実行させるのに先立ち、所定時間、排臭空調を実行させる」ものである。本構成によって、プレ空調完了後からの、臭いのこもりに要する時間を算出することで、排臭制御再実施に必要な時間を可変化し、無駄な排臭空調の実施を低減し、空調制御の開始時より通常空調を実施し、より快適な空調制御を実現できる。
このときの排臭空調では、ユーザが乗車していることを考慮して、FACE吹出口以外の吹出口を選択することが望ましい。本構成が、「空調制御部は、通常空調に先立って排臭空調を実施する際、車両の室内の乗員に対して吹き付ける空調風の量がより少なくなるように、吹出口切替部に吹出口を切り替えさせる」ものである。本構成によって、ユーザには、ダクト406内に滞留した臭気が直接吹き付けることはなく、ユーザの不快感は緩和される。
排臭空調の実施時間が所定時間(例えば、10秒)を経過したとき(S23:Yes)、空調部4に上述の通常空調を実行させる(S24)。
上述のように、プレ空調の実行後からユーザが乗車するまで(すなわち、IG ON状態となるまで)に時間を要し、ダクト406内には臭気が滞留したとしても、通常空調の前に排臭空調を実行するので、ユーザの不快感を低減することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 車両用空調装置
2 エアコンECU
200 CPU(空調制御部、算出部、計測部、時間取得部、風量取得部、駆動時間計測部)
203 通信I/F(取得部)
204 I/O(状態取得部、外気温度取得部、湿度取得部)
4 空調部
400 吹出口切替ダンパ(吹出口切替部)
401 内外気切替ダンパ(内外気調整部)
403 ブロワ(送風部)
407 コンプレッサ
FACE フェイス吹出口(吹出口)
FOOT フット吹出口(吹出口)
DEF デフロスタ吹出口(吹出口)

Claims (9)

  1. 車両の室内の空調を行う空調部と、
    前記空調部の動作制御を行う空調制御部と、
    前記空調部に、前記車両の乗員が前記車両に乗り込む前に行う空調態様であるプレ空調を実行させるためのプレ空調指示を取得する取得部と、
    を備え、
    前記空調部は、
    ダクトと、
    前記車両の外部の空気である外気と、前記車両の室内を循環する空気である内気との割合を調整して前記ダクト内に送り込む内外気調整部と、
    前記ダクト内の空気を空調風として前記車両の室内に吹き出すための送風部および吹出口と、
    前記空調風を吹き出す吹出口を切り替える吹出口切替部と、
    を含み、
    前記空調制御部は、
    前記取得部が、前記プレ空調指示を取得したときに、前記空調部に、前記プレ空調を実施させるのに先立ち、前記プレ空調とは異なる空調態様で、前記ダクト内の臭気を低減させる排臭空調を所定時間実施させ、
    前記排臭空調に続いて前記プレ空調を実施した後に、予め定められた排臭状態となるように、前記内外気調整部を調整させ、前記吹出口切替部に前記吹出口を切り替えさせ
    前記排臭空調の実施終了後から、前記排臭空調を再び実施することが必要な状態になるまでの時間である排臭再実施時間を算出する算出部と、
    前記車両の原動機の状態を取得する状態取得部と、
    前記プレ空調の実施終了後から、前記原動機が始動許可状態になるまでの時間を計測する計測部と、
    を備え、
    前記空調制御部は、
    前記計測部が計測した時間が、前記排臭再実施時間を超えるとき、前記空調部に、前記車両の乗員が前記車両に乗り込んだ後に行う空調態様である通常空調を実行させるのに先立ち、所定時間、前記排臭空調を実行させることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記空調制御部は、前記排臭空調の実行時には、前記ダクトに外気を導入し、前記吹出口のうち、同時に吹き出し可能なものが最も多い状態で、前記ダクトに滞留していた空気を前記車両の室内に吹き出させるよう、前記内外気調整部を調整させ、前記吹出口切替部に前記吹出口を切り替えさせる請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記空調制御部は、前記排臭状態のときには、前記ダクト内の空気が、前記ダクトの外部に流出可能なように、前記内外気調整部を調整させ、前記吹出口切替部に前記吹出口を切り替えさせる請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調制御部は、前記通常空調に先立って前記排臭空調を実施する際、
    前記車両の室内の乗員に対して吹き付ける前記空調風の量がより少なくなるように、前記吹出口切替部に前記吹出口を切り替えさせる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  5. 前記プレ空調の実施時間を取得する時間取得部を備え、
    前記算出部は、前記プレ空調の実施時間に基づいて前記排臭再実施時間を算出する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記プレ空調を実行時の前記空調風の風量を取得する風量取得部を備え、
    前記算出部は、前記風量に基づいて前記排臭再実施時間を算出する請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  7. 前記プレ空調を実行時の、前記外気の温度を取得する外気温度取得部を備え、
    前記算出部は、前記外気の温度に基づいて前記排臭再実施時間を算出する請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  8. 前記プレ空調を実行時の、前記車両の室内の湿度を取得する湿度取得部を備え、
    前記算出部は、前記湿度に基づいて前記排臭再実施時間を算出する請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  9. 前記プレ空調を実行時の、前記空調部に含まれるコンプレッサの駆動時間を計測する駆動時間計測部を備え、
    前記算出部は、前記コンプレッサの駆動時間に基づいて前記排臭再実施時間を算出する請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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