JP6355537B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体ウエハなどの各種基板の周縁部に形成された膜を除去する基板処理装置および基板処理方法に関するものである。
半導体装置や液晶表示装置などの電子デバイスの製造工程では、デバイス形成に用いられる基板の周縁部に形成された膜を除去することが必要となる場合がある。例えば基板とこれに形成された膜との熱膨張率の差に起因して基板が反ることがあり、これを防止するために、処理に供される前の基板から不要な膜を除去しておくことが必要となる。このような基板の部分的な加工に適した技術として、例えばフェムト秒レーザーのようなレーザー光を基板の加工対象領域に照射するものがある。例えば特許文献1に記載の技術では、基板の周縁部に超短パルスレーザー光を照射することによって、被照射部位に形成された薄膜を基板から剥離させる。
レーザー光を用いた膜除去技術においては、剥離した膜の断片等の加工屑が基板に付着するとその後のデバイス製造工程に悪影響を及ぼすおそれがある。一方、この問題を考慮した技術としては、例えば特許文献2に記載されたものがある。この技術においては、基板上に液体を供給して処理対象部位を覆うように液膜を形成し、液体を吸引することで加工屑を液体とともに回収している。
特開2013−021263号公報 特開2007−144494号公報
基板周縁部の膜を除去するに際して、該周縁部を除く基板表面に既に何らかのパターンあるいは被膜が形成されていることがある。これらの被膜やパターンに液体が付着することは、加工屑による汚染や液体の表面張力に起因するパターン倒壊を防止するために避けなければならない。しかしながら、上記した特許文献2に記載の技術は、処理対象部位を含む比較的広い範囲が液膜で覆われるため、特許文献1に記載されたような基板周縁部のみの選択的な膜除去に適用することが困難であった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板周縁部から良好に膜を除去することができ、しかも、除去された膜の基板への付着やパターン等へのダメージを防止することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる基板処理装置は、上記目的を達成するため、基板をその主面に垂直な回転軸周りに回転させる回転手段と、回転する前記基板の周縁部に対して液体を供給する液体供給手段と、前記周縁部の少なくとも一部に対して近接配置され、前記周縁部との間隙空間に前記液体を一時的に保持して前記間隙空間を液密状態とする液体保持部材と、前記周縁部のうち前記液体により覆われた部位に前記液体を介してレーザー光を入射させて、当該部位に形成された膜を除去するレーザー照射手段とを備えている。
また、この発明にかかる基板処理方法は、基板の周縁部に形成された膜を除去する基板処理方法であって、上記目的を達成するため、前記周縁部の少なくとも一部に近接させて液体保持部材を配置する配置工程と、前記基板をその主面に垂直な回転軸周りに回転させる回転工程と、回転する前記基板の周縁部と前記液体保持部材との間隙空間に液体を供給して前記間隙空間を液密状態とする液体供給工程と、前記周縁部のうち前記液体により覆われた部位に前記液体を介してレーザー光を入射させて、当該部位に形成された膜を除去する照射工程とを備えている。
上記のように構成された発明では、基板周縁部に対し近接配置された液体保持部材と基板周縁部との間隙空間に液体が供給されることで、基板の周縁部が液体に覆われた状態となる。こうして液体に覆われた基板周縁部にレーザー光が照射され、周縁部に形成された膜が除去される。除去された膜は液体中に取り込まれ、基板の回転に伴って周縁部から振り切られる液体とともに基板から離脱する。そのため、基板から剥離した膜またはその断片が飛散し基板に付着するのを防止することができる。
また、液体が基板の周縁部と液体保持部材との間隙空間に供給され、しかも基板の回転により遠心力が作用するため、基板の周縁部よりも内側の中央部に液体が回り込むことが防止される。そのため、液体に取り込まれた膜が基板中央部に付着することがなく、また基板に形成されたパターンが液体によりダメージを受けるのを防止することができる。
以上のように、本発明によれば、回転する基板の周縁部に近接させて液体保持部材が配置され、これらの間の間隙空間に液体が供給されるとともに、液体で覆われた基板周縁部にレーザー光が照射される。基板から剥離した膜またはその断片は液体とともに基板から振り切られるため、基板に付着することを防止しながら、基板周縁部から良好に膜を除去することができる。また、液体が基板中央部に回り込むことがないため、基板中央部に形成されたパターン等へのダメージを防止することができる。
本発明にかかる基板処理装置の一実施形態を示す図である。 基板に入射するレーザー光を示す図である。 カバー部材の構造を示す図である。 この実施形態における基板周縁部の処理を模式的に示す図である。 この実施形態における膜除去処理を示すフローチャートである。 本発明にかかる基板処理装置の他の実施形態を示す図である。 気流形成手段を有する実施形態を示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の他の実施形態を示す図である。
図1は本発明にかかる基板処理装置の一実施形態を示す図である。この基板処理装置1は、基板Wの周縁部に形成された膜をレーザー照射により除去する膜除去装置としての機能を有している。基板Wとしては例えば、半導体ウエハ、各種表示装置用ガラス基板、フォトマスク用基板、光磁気ディスク用基板等が適用可能である。また、除去対象となる膜としては例えば、酸化物または窒化物等の絶縁膜、レジスト膜、金属膜およびこれらが多層に積層された膜等が挙げられるが、基板および膜の種類はこれらに限定されるものではない。
なお、本明細書において、基板の「周縁部」とは、平板状の基板が有する2つの主面を接続する側面部または各主面のうち側面部に近い辺縁部、もしくはそれらの両方を指す概念である。
基板処理装置1は、基板Wを保持するスピンチャック2と、レーザー光を基板Wに入射させるレーザー照射部4と、スピンチャック2を収容するチャンバ6と、装置各部を制御して所定の処理動作を実行する制御部8とを備えている。以下の各図においてチャンバ6内の空間における方向を統一的に示すために、図1に示すようにXYZ直交座標軸を設定する。ここでXY平面が水平面、Z軸が鉛直軸を表す。より詳しくは、(−Z)方向が鉛直下向き方向を表している。
スピンチャック2は、略円形の基板Wを水平姿勢に保持するスピンベース21を備えている。より詳しくは、スピンベース21は基板Wの直径よりも小さい直径を有する円板状部材であり、その上面が平坦な基板載置面となっている。基板載置面には制御部8の吸着制御部81と接続された吸着溝または吸着孔が設けられており、吸着制御部81から供給される負圧によって基板Wの下面がスピンベース21により吸着保持される。スピンベース21が基板Wよりも小さいため、基板Wの周縁部Pwがスピンベース21に接することなくチャンバ内空間に解放された状態で、基板Wが保持される。
基板Wが、一方の主面にパターンまたは除去対象でない膜が形成されたものである場合には、当該パターンまたは膜が形成された面が上向きとなるように保持されることが好ましい。こうすることで、スピンベース21との当接や吸着によりパターンまたは膜が損傷するのを防止することができる。また、後述するように基板周縁部に供給される液体が万一基板下面に回り込むことがあったとしても、これらのパターンや膜が液体に触れるのを回避することができる。
スピンベース21はチャック回転機構22より鉛直軸回りに回転可能となっている。すなわち、スピンベース21は適宜の回転駆動機構を内蔵するチャック回転機構22から上向きに延びる回転シャフト23に連結されている。そして、制御部8に設けられた回転制御部85からの制御指令に応じてチャック回転機構22が作動して回転シャフト23が鉛直軸周りに回転すると、スピンベース21が鉛直軸周りに回転する。スピンベース21は回転中心AXと基板Wの中心Cwとが一致するように基板Wを保持する。したがって、水平姿勢に保持された基板Wは、チャック回転機構22の作動により、その中心Cwを回転中心として鉛直軸周りに回転される。
スピンベース21に保持された基板Wの周縁部Pwの一部に近接して、周縁部Pを側方から覆うようにカバー部材3が配置される。カバー部材3の構造については後に詳しく説明する。カバー部材3には制御部8に設けられた液供給部83から後述する適宜の液体が供給され、カバー部材3と基板Wとの間が液体により液密状態となる。供給された液体は、基板Wの回転によって基板Wから振り切られる。チャンバ6の底面に落下した液体は、制御部8に設けられた廃液回収部82により最終的に回収される。
レーザー照射部4は、レーザー光を出射するレーザー光源49と、レーザー光源49から出射されるレーザー光Lの光路を調整して基板Wの周縁部Pwに入射させる光学系40とを備えている。レーザー光源49は、制御部8に設けられた光源制御部81により制御され、基板Wの周縁部Pwに形成された各種膜を剥離させることのできる波長およびパワー密度を有するレーザー光を出射する。例えば超短パルスレーザー光を出射可能なフェムト秒レーザーをレーザー光源49として好適に用いることができる。
レーザー光源49はチャンバ6の外部に配置される一方、光学系40はチャンバ6の内部に配置されている。レーザー光源49から出射されるレーザー光Lは、チャンバ6の壁面に設けられレーザー光Lに対して透明な導光窓61を通して光学系40に入射する。
光学系40は、導光窓61を介して入射するレーザー光Lを2つのビームに分岐させるビームスプリッター41と、分岐された一方のビームL1の光路を変化させて基板Wの斜め上方から基板W上面の周縁部Paに入射させる反射ミラー42と、分岐された他方のビームL2の光路を変化させて基板Wの斜め下方から基板W下面の周縁部Pbに入射させる反射ミラー43,44とを有している。
図2は基板に入射するレーザー光を示す図である。より具体的には、図2(a)は基板Wに入射するレーザー光を示す上面図であり、図2(b)はその部分側面図である。図2(a)に示すように、レーザー光L1,L2のビームスポットは基板Wの径方向を長手方向とする扁平形状を有している。ここで、レーザー光のビームスポットは、基板Wに形成された除去対象の膜Fを剥離させるのに十分なエネルギー密度の光が基板Wに入射する範囲を示すものとする。
そして、図2(b)に示すように、一方のレーザー光L1は基板Wの上側主面Saに対して斜め上方から基板上面側の周縁部Paに入射し、他方のレーザー光L2は基板Wの下側主面Sbに対し斜め下方から基板下面側の周縁部Pbに入射する。基板Wの側面部において、レーザー光L1,L2の照射範囲が一部重複している。このため、基板Wに形成されている膜のうち、基板Wの上面側から側面および下面側にかけて周縁部に形成されレーザー照射範囲に含まれる部分の膜Fが、基板Wから剥離する。
なお、基板周縁部のうち上面側および下面側の膜を除去する必要がなく、側面部のみ処理を行う場合には、図2(c)に示すように、基板Wの側方から単一のレーザー光L3を基板側面部に入射させる構成とすることもできる。この場合、ビームスプリッターを省くことができるので光学系の構成がより簡単となる。また、チャンバ6外部から入射するレーザー光が直接基板側面部に照射されるようにその入射方向を適宜に調整することで、チャンバ6内の光学系自体を省くことも可能である。
図3はカバー部材の構造を示す図である。具体的には、図3(a)は基板Wに近接配置されたカバー部材3を示す上面図であり、図3(b)および図3(c)はそれぞれ図3(a)のA−A矢視断面図およびB−B矢視断面図である。図3(a)に示すように、カバー部材3は、基板周縁部Pwの一部を覆うように配置されたカバー部31と、カバー部31から外向きに延びる液導入部32とを有している。
カバー部31は、図3(a)に示すように、平面視において基板Wの外周辺の一部に沿った扇型を有し、図3(b)および図3(c)に示すように、鉛直断面においては基板Wの周縁部を取り囲むようにU字型に湾曲した形状を有している。カバー部材3は内壁面が基板Wの周縁部Pwと近接対向するように基板Wから少し離して配置され、カバー部材3の内壁面と基板Wとの間にはギャップ空間GSが形成される。カバー部材3の内壁面と基板Wとの間隔は、例えば0.5mmないし1mm程度とすることができるが、後述する液体の表面張力の大きさに応じて適宜変更されてもよい。
液導入部32は、基板Wの回転に伴う周縁部Pwの移動方向Drにおけるカバー部31の上流側端部近くに突設され、液供給部83から供給される液体、この例ではDIW(De-ionized Water;脱イオン水)を受け入れる。液体はカバー部31の内壁面に開口する吐出口33からギャップ空間GSに注入される。このため、ギャップ空間GSは注入される液体により液密状態となる。
図3(c)に示すように、レーザー光L1,L2は、カバー部31の表面に入射するようにその入射方向が調整されている。カバー部31を介してレーザー光L1,L2を基板周縁部Pwに入射させるために、カバー部31はレーザー光L1,L2に対して透明な素材により形成される。例えば石英ガラスを用いることができる。なお、液導入部32はカバー部31と同一材料で一体的に形成されてもよく、またカバー部31の壁面に設けられた貫通孔に挿通される別体のノズルであってもよい。カバー部31と別体に構成される場合、液導入部32はカバー部31と同一材料である必要はない。
図4はこの実施形態における基板周縁部の処理を模式的に示す図である。カバー部31を介してレーザー光L1,L2が基板Wに照射される際、図4(a)に示すように、カバー部31と基板Wとの間のギャップ空間GSは液体Lqにより液密状態とされる。したがって、レーザー光L1,L2はカバー部31および液体Lqを介して基板周縁部Pwに入射する。
レーザー光L1,L2の波長およびエネルギー密度が適宜に設定されることにより、基板周縁部Pwに形成された膜を基板Wから剥離させることができる。レーザー照射により剥離された膜またはその断片は、ギャップ空間GSを満たす液体Lqに取り込まれるため、周囲に飛散することがない。
液体Lqとしては、レーザー光L1,L2に対する吸収および散乱が少なく、かつ基板Wに対する汚染および腐食の少ないものが望ましい。この目的のために例えば、純水またはイソプロピルアルコール(IPA)、もしくは純水とIPAとの混合液体を好適に用いることができる。なお、ここでいう「純水」は、DIW、炭酸水、オゾン水および水素水を含むものとする。本実施形態ではこのうちDIWを用いるものとする。純水にIPAを添加することで、液体の表面張力を調整することができる。
図4(a)に示すように、基板Wは方向Drに回転している。そのため、基板周縁部Pwに付着した液体Lqについては、遠心力の作用により、基板中心Cw側に向かって流れることが抑制される。また、近接配置されたカバー部31と基板Wとのギャップ空間GSに液体が供給されるため、表面張力の作用により、液体Lqが広がる範囲はカバー部31の内壁面と対向する基板周縁部Pwに限定される。
これらにより、基板Wの表面のうち液体Lqと接触する範囲は基板周縁部Pwのみに限定されており、より基板中心Cwに近い中央部が液体Lqと接触することは回避される。図4(a)において点線で囲まれる領域よりも内側の中央部に膜またはパターンが形成されているものとすると、この領域に液体Lqが回り込むことを防止する必要がある。本実施形態では、基板Wの回転による遠心力とカバー部材3とにより、基板中央部への液体の回り込みを防止する。そのため、剥離された膜やその断片が液体の回り込みによって基板中央部に付着するのを防止することができる。また、基板中央部に形成された膜やパターンが液体Lqとの接触によって受けるダメージを防止することができる。
図4(a)に示すように、ギャップ空間GS内の液体Lqは基板Wの回転により基板周縁部Pwの移動方向Drにおける下流側に運ばれ、カバー部31の下流側端部よりもさらに下流側において外部空間に露出する。液体Lqは基板表面にしばらく残留付着した後、最終的には遠心力により振り切られて基板Wから離脱する。このとき、液中に取り込まれた膜の断片も基板Wから離脱し、基板表面に残留することがない。
基板Wの回転速度については、湿式枚葉処理としては比較的低速である数RPMから数百RPM程度が好ましい。より具体的には、以下の要求が満たされるように回転速度が適宜設定されることが好ましい。なお、回転速度が同じでも基板サイズが異なれば周縁部Pwの周速が異なるため、基板Wのサイズに応じて回転速度が設定されることが望ましい。
基板周縁部Pwにおいて液体Lqに作用する遠心力が小さすぎると、供給された液体が基板中央部に回り込むおそれがある。したがって、ギャップ空間GSに注入される液体Lqが基板中央部へ回り込むことのない程度の遠心力を生じさせる必要がある。これにより回転速度の下限が規定される。また、回転速度が速すぎると、基板Wから振り切られる液体Lqが周囲に大きく飛散し、例えば光学系40などチャンバ6内の構成部品に付着することがある。これを回避するためには、回転速度を抑えて液体の飛散範囲が限定されるようにする必要がある。これにより回転速度の上限が規定される。
図5はこの実施形態における膜除去処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部8が予め用意された制御プログラムを実行し各部を制御することにより実行される。最初に、基板処理装置1のチャンバ6に基板Wが搬入され、スピンベース21に載置される。スピンベース21は基板Wを吸着保持する(ステップS101)。基板Wの搬入を容易にするために、カバー部材3が一時的にスピンベース21から離間した位置に退避する構成としてもよい。この場合には、基板Wが載置された後、カバー部材3が基板W側方の近接位置に移動する(ステップS102)。
スピンベース21により基板Wが保持されると、チャック回転機構22によりスピンベース21とともに基板Wが所定の回転速度で回転される(ステップS103)。続いて、液供給部83からカバー部材3へ液体Lq(ここではDIW)が送出され、これによりギャップ空間GSにDIWが注入され(ステップS104)、ギャップ空間GSが液密状態となる。
この状態で、レーザー照射が開始される(ステップS105)。レーザー光L1,L2がカバー部31および液体Lqを介して基板周縁部Pwに入射することで、周縁部Pwに形成された膜が基板Wから剥離される。剥離された膜またはその断片が液体Lqとともに基板Wから振り切られることで、基板Wからの膜の除去が達成される。基板Wの回転とともに基板表面におけるレーザー光の照射位置が変化し、基板周縁部Pwが順次処理されてゆく。
基板Wが1回転以上する間レーザー光が照射された状態を維持することで(ステップS106)、基板周縁部Pwの全体から膜が除去される。周縁部の全体について除去処理が終了すると、レーザー照射、液体Lqの供給および基板Wの回転が順次停止される(ステップS107、S108、S109)。カバー部材3が可動である場合には退避位置に移動し(ステップS110)、基板Wがチャンバ6外へ搬出されて、一連の膜除去処理が終了する。
以上のように、この実施形態では、基板周縁部Pwにレーザー光(より具体的にはフェムト秒レーザー光)を照射しながら基板Wを回転させることにより、基板周縁部Pwから膜Fを除去することができる。レーザー光は基板周縁部Pwのうち液体Lqにより覆われた部位に入射する。そのため、レーザー照射によって基板Wから剥離された膜またはその断片は液体中に取り込まれ、周囲に飛散することがない。膜を取り込んだ液体は基板Wの回転により基板Wから振り切られるため、膜が基板Wに残留することもない。
そして、基板周縁部Pwに近接させてカバー部材3が配置され、カバー部材3と基板Wとの間のギャップ空間GSに液体Lqが供給され、液体Lqには回転する基板Wが接触する。そのため、基板Wのうち液体Lqに触れる領域が、表面張力および遠心力の作用によって基板周縁部Pwに限定される。これにより、基板中央部に液体が回り込むことが回避され、液体と触れることによって基板中央部において生じ得る膜の損傷やパターンの倒壊等のダメージを未然に防止することができる。
カバー部材3のうち基板周縁部Pwと対向するカバー部31は、レーザー光に対し透明な材料で形成され、レーザー光L1,L2はカバー部31および液体Lqを介して基板Wに入射する。このような構成では、レーザー光L1,L2が表面状態の安定したカバー部31の表面に入射するため、カバー部31と基板Wとの間のギャップ空間GSを液密状態に満たす液体Lqを介してレーザー光を安定的に基板Wに入射させることができる。
また、基板周縁部Pwのうちレーザー光の入射する部位が液体Lqで安定的に覆われた状態とするための基板Wの回転速度や液体の供給量に対して、設計上の制約が少ないため、処理レシピを比較的高い自由度で作成することができる。
液体Lqは、カバー部31に接続され、ギャップ空間GSに臨んで開口する吐出口33を有する液導入部32を介してギャップ空間GSに供給される。このような構成では、液体Lqを確実に、かつ安定的にギャップ空間GSに送り込むことができる。特に、ギャップ空間GSでの乱流の発生や気泡の混入を防止するのに効果的である。
レーザー照射部4は、レーザー光源49から出射されるレーザー光を2つに分岐させてそれぞれ基板Wの上側主面Sa側および下側主面Sb側から基板周縁部Pwに入射させる。これにより、基板Wの周縁部Pwのうち上側主面Sa側の部位Paおよび下側主面Sb側の部位Pbを同時に処理することができる。そして、レーザー光の入射方向を基板Wの主面に対し斜め方向からとすることで、基板Wの側面部についても同時に処理することが可能となる。
基板Wを保持して回転するスピンベース21は、基板Wよりも小さい円板状部材であり、基板Wの下側主面Sbのうち周縁部Pbを除く中央部に当接して基板Wを吸着保持する。そのため、基板周縁部Pbは周囲空間に露出して解放された状態となっており、基板Wへのレーザー照射がスピンベース21によって妨げられることがない。これにより、基板Wの上側主面、下側主面の両方の周縁部を同時に処理することが可能となっている。
レーザー光源41から出射されるレーザー光Lは、フェムト秒レーザー光である。このような超短パルスレーザー光を用いた加工では、被照射物の温度上昇を抑制することができ、加工対象の部位だけを選択的に加工することが可能である。そのため、基板Wの周縁部に形成された膜を除去する本実施形態の処理に対し特に好適なものである。
液体Lqとして純水を用いると、液体による基板Wの汚染や腐食を防止しながら処理を行うことができる。前記した通り、ここでいう「純水」はDIW、炭酸水、オゾン水および水素水をも含む概念である。また、純水に代えてまたはこれに加えてイソプロピルアルコールを用いることにより、液体の表面張力を適宜に調整することが可能である。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、カバー部材3に設けられた液導入部32を介してギャップ空間GSに液体Lqが供給され、透明なカバー部31を介してレーザー光L1,L2が基板Wに照射される。しかしながら、このような態様に限定されず、例えば次のような構成であってもよい。
図6は本発明にかかる基板処理装置の他の実施形態を示す図である。図6(a)ないし図6(c)はそれぞれ、液体の供給およびレーザー光の照射に関して上記実施形態と異なる構成を有する3つの実施形態の主要構成を示している。なお、液体の供給およびレーザー光の照射態様以外の構成および機能については上記実施形態と同様とすることができるので、以下ではそれらの図示および説明を省略する。
図6(a)に示す実施形態では、レーザー光の入射方向が、基板回転方向(厳密には、回転に伴う基板周縁部Pwの移動方向)Drにおいてカバー部31の下流側端部よりもさらに下流側に向けられている。そのため、レーザー光は、カバー部31を介さず、ギャップ空間GSから流出した液体Lqに対して直接入射する。ギャップ空間GSから下流側に流出した液体Lqは最終的に基板Wから振り切られるが、カバー部31の下流側端部の直後の位置では基板Wを覆った状態にある。この位置の液体Lqにレーザー光を入射させることで、カバー部31を介さず液体Lqのみを介してレーザー光を基板Wに照射することができる。これにより、レーザー光のエネルギー損失を抑えることができる。また、カバー部31についてはレーザー光に対する透過性および耐性が要求されないため、材料の選択自由度がより高くなる。
ただし、レーザー光が入射する部位で液体Lqが基板表面を安定的に覆った状態を維持するためには、基板Wの回転速度や液供給量の設定について、先の実施形態よりも制約が多くなる可能性がある。
図6(b)に示す実施形態では、カバー部材に液導入部が設けられない。すなわち、この実施形態のカバー部材はカバー部35を有するが液導入部を有していない。一方、基板回転方向Drにおいてカバー部35の上流側隣接位置に、液供給部83から供給される液体Lqを基板周縁部Pwに向けて吐出するノズル36が設けられる。ノズル36から基板Wに向けて吐出された液体Lqは、基板Wの回転に伴ってカバー部35と基板Wとのギャップ空間GSに案内される。これによりギャップ空間GSが液密状態となり、カバー部35を介してレーザー光が基板Wに入射することで、上記した実施形態と同様に膜除去処理が実行される。
この場合には、ノズル36からの液体Lqの吐出量および吐出速度の設定が、液体Lqを基板中央部に回り込むのを防止するための重要な要素となる。
図6(c)に示す実施形態は、図6(a)の実施形態における「カバー部下流側の液体へのレーザー照射」と、図6(b)の実施形態における「カバー部上流側への液供給」とを組み合わせたものである。すなわち、基板回転方向Drにおいてカバー部37の上流側隣接位置に液体Lqを吐出するノズル36が設けられる一方、カバー部37の下流側隣接位置で基板Wを覆う液体Lqに対してレーザー光が照射される。このような構成を有する実施形態は、図6(a)および図6(b)に示される構成の特徴を併せ持つこととなる。
また、次に説明するように、液体Lqが供給される基板Wの周縁部Pwに対して、基板Wの表面に沿って基板中央部から周縁部の方向に向かう気流を形成する手段を設けてもよい。このような気流形成手段は、上記した各実施形態のいずれとも組み合わせることが可能であるが、特に図6(b)および図6(c)に示すように、液導入部を有していないカバー部材との組み合わせが効果的である。
図7は気流形成手段を有する実施形態を示す図である。ここでは、図6(b)の構成に気流形成手段を設けた例を示している。図7(a)はこの実施形態の主要部を上方から俯瞰した状態を示す図であり、図7(b)は部分上面図である。気流形成手段は、図示しないガス供給源から供給されるガスを吐出するガスノズル71を備えている。ガスノズル71は基板Wの上方に配置され、基板Wの周縁部Pwのうちノズル36から液体Lqが供給される位置の近傍に向けてガスを吐出する。吐出されるガスとしては例えば窒素ガスのような不活性ガスが好ましいが、例えば清浄空気であってもよい。
また、図7(c)の部分上面図に示されるように、ガスノズル71から吐出されるガスが、基板Wがカバー部材35により覆われる領域の全体に向けて略均等に吹き付けられる構成であってもよい。このような構成では、カバー部材35と基板Wとが対向する領域の全体において基板Wの外周方向に向かう気流が生成されるため、基板Wの表面への液体Lqの回り込みをより確実に防止することができる。
このように基板Wの中央部から外側に向かって流れる気流を基板Wの上面に形成することで、基板Wの側方から中央部に向けてノズル36から吐出される液体Lqが基板の中央部に流れ込むことが防止される。基板Wに供給された液体Lqが基板Wの回転によって回転方向下流側に搬送される局面では、液体Lqが基板中央部に回り込むことは遠心力の作用により抑制されている。したがって、液体Lqが基板Wに供給される最も上流側の位置に向けて気流を吹き付けるようにすればよい。
また、基板処理技術においては、基板の上面を覆う円板状の遮断部材を基板に近接対向させ、遮断部材の中央部から径方向外向きに気流を吐出させることで、処理中に発生するミスト等から基板を保護する技術が公知である。本発明においても、このような技術を適用して液体の回り込みを防止するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、回転する基板Wの側方から液体Lqを供給することで、液体Lqに触れる基板Wの領域が周縁部Pwのみに限定されるようにしている。一方、例えば基板の下面側はパターン等が形成されておらず液体に触れても支障がない場合には、次に説明するように、基板の下面側から液体を供給する実施形態とすることも可能である。
図8は本発明にかかる基板処理装置の他の実施形態を示す図である。図8(a)および図8(b)に示す実施形態は、図6(b)に示される実施形態におけるノズルの位置が変更されたものであり、この点を除けば図6(b)に示される実施形態と同様の構成を有している。そこで、先の各実施形態と共通の構成については図示を省略または共通の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図8(a)および図8(b)に示すように、この実施形態では、図6(b)に示される実施形態において基板Wの側方に配置されていたノズル36に代えて、ノズル38が基板Wの下面Sbに対向配置されている。図8(b)に示すように、ノズル38は、基板回転方向Drにおけるカバー部35の上流側端部近傍で基板周縁部Pwよりも少し内側に入った位置で上向きに開口しており、液供給部83から供給される液体Lqを回転する基板Wの下面Sbに向けて上向きに吐出する。
吐出された液体Lqは、回転する基板Wから受ける遠心力により、基板下面Sbに沿って径方向外側、つまり周縁部Pw側に向けて流れる。これにより、液体Lqがカバー部35と基板Wとの間のギャップ空間GSに流れ込み、ギャップ空間GSが液密状態となる。そして、カバー部35および液体Lqを介してレーザー光が照射されることで、基板周縁部Pwに形成された膜が除去される。
このような構成では、基板Wの下面Sbに供給された液体Lqが遠心力によって外向きに流れて周縁部Pwに到達し、カバー部35と基板Wとの間のギャップ空間GSに捕捉される。このため、除去対象でない膜やパターン等が形成された基板Wの上面側液体が回り込むことが確実に防止される。
なお、カバー部材35と基板W周縁部とのギャップ空間では、少なくともレーザー光の入射経路が液密状態であればよく、ギャップ空間の全体が液密状態であることは必須ではない。したがって、ノズル38は基板回転方向におけるカバー部材35の上流側端部近傍に配置される必要は必ずしもなく、基板Wの回転に伴う周縁部の移動方向Drにおいて少なくともレーザー光入射位置と同一位置またはこれより上流位置に液体Lqが供給されるように、ノズル38が配置されればよい。
また、図8(c)および図8(d)に示すように、基板Wの下面Sb側に配置されるノズル39がカバー部材35と接続されまたは一体化され、ノズル39から液体Lqがカバー部材35と基板Wとのギャップ空間GSに向けて直接吐出される構成であってもよい。このような構成では、ノズル39から吐出された液体Lqを確実にギャップ空間GSに注入することができるので液使用量を少なくすることができ、また基板表面側への液体の付着をより確実に防止することができる。
また、上記実施形態ではカバー部を透過させるようにしてレーザー光を液体に入射させているが、例えばカバー部に液体が漏れ出さない程度の微小な貫通孔を設け、該貫通孔を通してレーザー光を液体に入射させる構成としてもよい。
また、上記実施形態ではレーザー光の基板への入射位置が固定されており、基板周縁部が一定の幅で処理される。一方、例えば基板周縁部の一部に設けられたノッチ部分において膜が除去されない部分が生じるのを回避するために、基板Wの回転に同期させてレーザー光の入射位置を変化させる構成であってもよい。
また、上記実施形態ではスピンベース21が基板Wを吸着保持しているが、基板保持の態様はこれに限定されず、例えば機械式チャックにより保持する態様であってもよい。
また、上記実施形態のレーザー光はフェムト秒レーザー光であるが、基板に形成された膜を選択的に除去する機能を有するものであれば、レーザー光の種類はこれに限定されるものではない。
また、上記各実施形態の説明においては、基板Wがその周縁部Pwにおいてエッジ部が面取りされた、いわゆるべベル形状となったものであるが、本発明の適用対象となる基板は、このようなべベル形状を有する基板に限定されるものではない。
以上説明したように、上記各実施形態においては、スピンチャック2が本発明の「回転手段」として機能しており、このうちスピンベース21が本発明の「保持機構」として機能している。また、液供給部83が本発明の「液体供給手段」として機能しており、カバー部材3が本発明の「液体保持部材」として機能している。また、レーザー照射部4が本発明の「レーザー照射手段」として機能している。また、レーザー光L1,L2がそれぞれ本発明の「第1のレーザー光」、「第2のレーザー光」に相当している。
また、図5に示す膜除去処理において、ステップS101ないしS102が本発明の「配置工程」に相当し、ステップS103が「回転工程」に相当する。また、ステップS104が本発明の「液体供給工程」に相当し、ステップS105が本発明の「レーザー照射工程」に相当している。
この発明は、半導体ウエハなどの各種基板の周縁部に形成される膜を除去する基板処理装置および基板処理方法全般に適用することができる。
1 基板処理装置
2 スピンチャック(回転手段)
3 カバー部材(液体保持部材)
4 レーザー照射部(レーザー照射手段)
21 スピンベース(保持機構)
83 液供給部(液体供給手段)
L1 レーザー光(第1のレーザー光)
L2 レーザー光(第2のレーザー光)
S101〜S102 配置工程
S103 回転工程
S104 液体供給工程
S105 レーザー照射工程

Claims (17)

  1. 基板をその主面に垂直な回転軸周りに回転させる回転手段と、
    回転する前記基板の周縁部に対して液体を供給する液体供給手段と、
    前記周縁部の少なくとも一部に対して近接配置され、前記周縁部との間隙空間に前記液体を一時的に保持して前記間隙空間を液密状態とする液体保持部材と、
    前記周縁部のうち前記液体により覆われた部位に前記液体を介してレーザー光を入射させて、当該部位に形成された膜を除去するレーザー照射手段と
    を備える基板処理装置。
  2. 前記液体保持部材が前記レーザー光に対し透明であり、前記レーザー照射手段は、前記液体保持部材および前記液体を介して前記レーザー光を前記基板に入射させる請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記周縁部のうち、前記基板の回転に伴う前記周縁部の移動方向において前記液体保持部材よりも下流側で前記液体に覆われる部位に、前記レーザー照射手段が前記レーザー光を入射させる請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記液体供給手段は、前記液体保持部材に設けられ前記間隙空間に臨んで開口する吐出口から、前記液体を前記間隙空間に供給する請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記液体供給手段は、前記基板の回転に伴う前記周縁部の移動方向において前記液体保持部材よりも上流側の前記周縁部に前記液体を供給する請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記回転手段は、鉛直方向の前記回転軸周りに前記基板を回転させ、
    前記液体供給手段は、前記基板の下側主面に前記液体を供給する請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 前記レーザー照射手段は、前記基板の一方主面の周縁部に入射する第1のレーザー光と、前記第1のレーザー光とは異なる方向から前記一方主面と反対側の他方主面の周縁部に入射する第2のレーザー光とを出射する請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記回転手段は、前記基板の少なくとも1つの主面のうち周縁部を除く中央部を吸着保持して回転する保持機構を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記レーザー光は、フェムト秒レーザー光である請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置。
  10. 前記液体は、純水またはイソプロピルアルコール、もしくは純水とイソプロピルアルコールとの混合液体である請求項1ないし9のいずれかに記載の基板処理装置。
  11. 基板の周縁部に形成された膜を除去する基板処理方法において、
    前記周縁部の少なくとも一部に近接させて液体保持部材を配置する配置工程と、
    前記基板をその主面に垂直な回転軸周りに回転させる回転工程と、
    回転する前記基板の周縁部と前記液体保持部材との間隙空間に液体を供給して前記間隙空間を液密状態とする液体供給工程と、
    前記周縁部のうち前記液体により覆われた部位に前記液体を介してレーザー光を入射させて、当該部位に形成された膜を除去する照射工程と
    を備える基板処理方法。
  12. 前記液体保持部材が前記レーザー光に対し透明であり、前記液体保持部材および前記液体を介して前記レーザー光を前記基板に入射させる請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 前記周縁部のうち、前記基板の回転に伴う前記周縁部の移動方向において前記液体保持部材よりも下流側で前記液体に覆われる部位に、前記レーザー光を入射させる請求項11に記載の基板処理方法。
  14. 前記液体保持部材に設けられ前記間隙空間に臨んで開口する吐出口から、前記液体を前記間隙空間に供給する請求項11ないし13のいずれかに記載の基板処理方法。
  15. 前記基板の回転に伴う前記周縁部の移動方向において前記液体保持部材よりも上流側の前記周縁部に前記液体を供給する請求項11ないし13のいずれかに記載の基板処理方法。
  16. 鉛直方向の前記回転軸周りに前記基板を回転させ、前記基板の下側主面に前記液体を供給する請求項11ないし13のいずれかに記載の基板処理方法。
  17. 前記基板の一方主面の周縁部に入射する第1のレーザー光と、前記第1のレーザー光とは異なる方向から前記一方主面と反対側の他方主面の周縁部に入射する第2のレーザー光とを前記基板に入射させる請求項11ないし16のいずれかに記載の基板処理方法。
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