JP6349132B2 - 遮断弁 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、所定の震度を超える地震発生時に、各戸への給水を遮断する遮断弁に関する。
この種の遮断弁として、下記特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1の遮断弁は、給水路の一次側給水路と二次側給水路を連通する連通開口部が形成された環状の弁台と、連通用開口部を開閉する円盤状の弁体と、弁体の回動中心となる軸体とを有する弁機構部を備え、軸体は弁体の中心部に取付けられている。そして弁台の内周面には、例えば合成ゴムで形成されたシール部材が固着されている。このような弁機構部は、バタフライ弁と称される。また、特許文献1の遮断弁は、弁体を軸体回りに回動させる弁体回動手段を備え、弁体は弁体回動手段により回動して、連通開口部を開閉させる。
特開2012−251656号公報
上記特許文献1の遮断弁では、弁体は弁体回動手段によって軸体回りに回動するものであるが、弁台の内周面にはシール部材が固着されている。このため弁体回動手段は、連通用開口部を開閉させるには、弁体をシール部材に接触させつつ回動させる必要がある。つまり弁体は、シール部材の摩擦力に抗して回動させなければならなく、その分だけ大きなトルクを要し、したがって弁体回動手段には、そのトルクに応じた駆動力が必要であった。
そこで本発明は、従来に比べて小さなトルクで弁体を回動でき、その分だけ弁体回動手段の駆動力を小さくできる遮断弁の提供を目的とする。
本発明の遮断弁は、各戸へ水道水を供給する給水路に設けられる水道メータを収容するメータボックスの内部に配置される遮断弁であり、前記遮断弁は、流体供給路の一次側開口および二次側開口が形成された弁箱と、弁箱に収容された弁体と、弁体の回動中心となる軸体と、弁箱の内部の一次側流体供給路と二次側流体供給路とを連通する連通開口部が形成された弁台と、弁体を軸体回りに回動させる弁体回動手段とを備え、弁体回動手段は、所定の震度以上の地震を検知する地震検知器と、地震検知器が地震を検知した際に弁体の回動を行う制御部とを備え、軸体は弁体の端部側に取付けられ、弁体は連通開口部に対し一次側にあって、弁体回動手段によって軸体回りに回動することで、連通開口部から離れてこれを開放した供給姿勢と連通開口部に当接してこれを閉じた供給遮断姿勢とに切替可能とされ、弁体は、弁体回動手段の駆動によって、供給姿勢から軸体回りに連通開口部側へ回動して供給遮断姿勢となるよう構成されたことを特徴としている。
上記構成の遮断弁では、軸体が弁箱に収容された弁体の端部側に取付けられており、弁体回動手段によって弁体を軸体回りに回動させて、弁体を、弁台に形成された連通開口部を開放して一次側流体供給路と二次側流体供給路とを連通させた供給姿勢と、連通開口部を閉じて一次側流体供給路と二次側流体供給路との連通を遮断し、非連通とした供給遮断姿勢とに切替えるので、弁体が軸体回りに回動しても弁体と弁台とは擦れず、したがって弁体と弁台との間に摩擦力が発生せず、その分だけ、弁体を回動させるのに必要なトルクが小さくなり、弁体回動手段の駆動力が小さくてすむ。
本発明の遮断弁では、弁台の連通開口部は、一次側開口および二次側開口を直線的に結んだ流体供給方向に対して、軸体から離れる方が一次側開口寄りに傾斜した構成を採用できる。この構成によれば、弁台の連通開口部が傾斜している分だけ、弁体の供給姿勢と供給遮断姿勢との切替えに伴う回動量が小さくなり、連通開口部を流体供給方向に対して垂直にした場合に比べて、弁箱の長さを短くさせられる。
本発明の遮断弁では、弁体は、一次側開口および二次側開口を直線的に結んだ流体供給路から外れた位置で供給姿勢となり、軸体は流体供給路から外れた位置にある構成を採用できる。この構成のように、弁体および軸体を流体供給路から外すことにより、流体供給路に流体の流れを邪魔する物がなくなるから、流体の圧力損失が抑えられる。
本発明の遮断弁では、弁体は軸体への取付部分を備え、取付部分は軸体の外周面にがたつきをもって取付けられた構成を採用できる。弁体の取付部分が軸体に対して若干の隙間を介して取付けられていることで、弁体は軸体に対してがたつくことが可能である。そうなると、弁体を供給遮断姿勢とした際に、がたつく分だけの自由度をもって連通開口部が閉じられるから、供給遮断姿勢にある弁体に流体圧が働くことで、弁体を閉じる方向に圧力が付加され、弁体で連通開口部が確実に閉じられる。
本発明の遮断弁では、弁体の取付部分は、軸体の外周面との間に片側0.2〜0.5mmの隙間をもって取付けられることで、取付部分が軸体の外周面にがたつきをもって取付けられた構成を採用できる。弁体の取付部分が、軸体の外周面との間に片側0.2〜0.5mmの隙間をもって取付けられることで、弁体は軸体回りに円滑に回動し、しかも弁体により連通開口が確実に閉じられる。
本発明の遮断弁によれば、軸体が弁箱に収容された弁体の端部側に取付けられており、弁体回動手段によって弁体を軸体回りに回動させて、弁体を、弁台に形成された連通開口部を開放して一次側流体供給路と二次側流体供給路とを連通させた供給姿勢と、連通開口部を閉じて一次側流体供給路と二次側流体供給路とを非連通とさせた供給遮断姿勢とに切替えるので、弁体が軸体回りに回動しても弁体と弁台とが擦れず、したがって弁体と弁台との間に摩擦力が発生せず、その分だけ、弁体を回動させるのに必要なトルクを小さくでき、弁体回動手段の駆動力を小さくできる。
本発明の一実施形態を表した給水配管構造の全体平面図である。 同給水配管構造の側面図である。 同弁体が開いた状態の遮断弁の縦断面図である。 同弁体が閉じた状態の遮断弁の縦断面図である。 同弁箱内で弁体が開いた状態の横断面図である。 同弁箱内で弁体が閉じた状態の横断面図である。 同弁体の単体構造を表す図で、(a)は平面図、(b)は背面図、(c)は正面図、(d)は底面図である。 同遮断弁の駆動機構部を表した縦断面図である。 同駆動機構部を表した平面図である。 同図8と直交する方向での駆動機構部を表した縦断面図である。 同図10におけるY−Y線断面矢視図である。 同弁箱に駆動機構部を装着し駆動機構部に電子部品群を装着した状態の縦断面図である。 同給水配管構造を下流側から観た全体図である。 同水密用カバーの取付状態を表した一部破断縦断面図である。 同電子部品群を第二のケースに組付けた状態の縦断面図である。 別の実施形態を表す弁箱の断面図で、(a)は弁箱内で弁体が開いた状態の横断面図、(b)は弁体が開いた状態の縦断面図である。
以下、本発明の遮断弁の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態に係る遮断弁は、所定の震度を超える地震発生時に、各戸への給水(流体の一例)を遮断する緊急遮断弁である。まず、図1ないし図4を参照して、遮断弁1を備えた給水配管構造2の概略構造を説明する。
給水配管構造2は、メータボックス3と、メータボックス3内に配置された止水栓部5と、遮断弁1とを備えている。メータボックス3内の水道水の仮想流路方向中心4(図1ないし図4の一点鎖線で示す、水平な一直線)において、止水栓部5が一次側(上流側)寄りに配置され、遮断弁1は二次側(下流側)寄りに配置されている。また、止水栓部5と遮断弁1との間に水道メータ6が配置される。
メータボックス3は、平面視して矩形の底壁3Aと、底壁3Aの四方から立設された側壁3Bとを備え、底壁3Aおよび側壁3Bは一体的に形成されている。メータボックス3の上部は開放され、図2における、仮想流路方向中心4方向であるメータボックス3の長手方向L、仮想流路方向中心4と直交する水平方向であるメータボックス3の短手方向Sともに、下方ほど広げられている。
メータボックス3の上流側の側壁3Bに流入管7を挿通させる上流側開口8が形成されている。メータボックス3の下流側の側壁3Bに流出管9を挿通させる下流側開口10が形成されている。上流側開口8は、不図示の一次側配管を接続するために、流入管7に比べて大径に形成されている。下流側開口10は、二次側配管を接続するために、流出管9に比べて大径に形成されている。
流入管7、流出管9、止水栓部5、水道メータ6、および遮断弁1は、メータボックス3の短手方向S中心に配置されている。また、流入管7、止水栓部5、水道メータ6、および弁箱11の仮想流路方向中心4は略水平となるよう設定されている。止水栓部5は台座12を介して底壁3Aに支持され、水道メータ6は直接的に底壁3Aに着座、あるいはわずかに底壁3Aから浮くよう配置されている。メータボックス3の内部には、流入管7、止水栓部5、水道メータ6、遮断弁1および流出管9が接続されることによって、流体供給路(以下「給水路」と称する)14が形成されている。
流入管7と止水栓部5とは継手部15を介して接続され、止水栓部5と水道メータ6とは継手部16を介して接続され、水道メータ6と遮断弁1とは継手部17を介して接続され、遮断弁1と流出管9とは継手部18を介して接続されている。
ここで遮断弁1の構成を説明する。遮断弁1は、弁機構部71と、弁体回動手段72とを備えている。図3ないし図6に示すように、弁機構部71は、給水配管の一部である弁箱11と、弁箱11に収容された弁台73と、弁箱11に収容された弁体13と、弁箱11の内部から外部に延長されて弁体13に連結される軸体である弁軸19とを備えている。なお、図3および図4に表されている弁機構部71は、図5および図6のA−A線での断面図である。なお、給水配管は水道管とも称され、本実施形態では、遮断弁1はメータボックス3内の給水配管に設置される場合で説明する。
弁箱11には、給水路14の一次側端に一次側開口74が形成され、二次側端に二次側開口75が形成されている。給水路14は仮想流路方向中心4上に設定される。弁箱11において、その給水路14途中部分である一次側端および二次側端の間に、一次側部および二次側部に対して拡径された弁体収容部76が形成されている。弁体13は、弁体収容部76に収容されており、弁台73(連通開口部77)に対し一次側に配置されている。
弁台73は環状に形成され、二次側開口75の弁体収容部76寄りの内周面に、シール部材m9を介して嵌着されている。弁台73の中心部には、給水路14上に位置する連通開口部77が形成されている。連通開口部77は、仮想流路方向中心4を通るように弁箱11の内部に配置されている。具体的には、側面視して、連通開口部77の中心は仮想流路方向中心4と一致され、平面視して、連通開口部77の中心は仮想流路方向中心4に対して位置ずれされている。
連通開口部77の下流側に二次側開口75が配置され、連通開口部77の上流側に弁体収容部76が配置されている。弁台73の弁体収容部76側の環状面は弁体13が離着座する弁座面であり、以下この弁座面を、一次側面78と称する。一次側面78は、仮想流路方向中心4に対して略直交する方向に配置されている。
弁軸19は上下方向に沿う軸であり、弁体収容部76における二次側寄りには、弁軸19をその上部および下部で外嵌して支持するべく、上下方向に離間した一対の筒状の膨出部79,80が形成されている。図5および図6(平面断面図)に示すように、膨出部79,80は、仮想流路方向中心4から、仮想流路方向中心4に直交する方向で一方側に位置ずれして配置されている。このため、膨出部79,80に支持される弁軸19は、仮想流路方向中心4から位置ずれして配置されている。したがって、弁軸19に支持された弁体13のうち、少なくとも弁軸19への取付部分は、仮想流路方向中心4から位置ずれして配置されている。弁軸19は上側の膨出部79にシール部材m10を介して挿通されている。
図7(a)(b)(c)(d)に示すように、弁体13は、弁軸19への取付部分である嵌合部81と、弁軸19から離れる横方向に、嵌合部81に一体的に延設された弁本体82とを備える。換言すれば、嵌合部81は弁本体82の端部に形成されている。嵌合部81は、弁軸19のうち、上下の膨出部79,80(例えば、図3参照)の間で露出する部分の周面に外嵌するよう取付けられる。嵌合部81の側面には取付用穴81aが形成され、取付用穴81aに軸体状の固定部材86が挿入され、固定部材86の先端側部分は、弁軸19の側部から弁軸19に挿入されている。
嵌合部81は、弁軸19の外周面に若干の隙間を介して嵌合されており、しかも固定部材86の外周面と取付用穴81aの周面とは若干の隙間を有している。これによって弁本体82は、弁軸19に対してがたつくことができるよう構成されている。隙間の具体的な量として、片側0.2〜0.5mm空けることが好ましい。
弁本体82は、嵌合部81に一体的に形成された弁部83を備える。弁部83は、略円盤状に形成されている。弁本体82は、弁部83の一側面に固着されたパッキン84をさらに備える。パッキン84は略円盤状に形成され、外周部に、弁台73の一次側面78に当接可能な環状の当接部84aが、膨出して一体的に形成されている。
弁本体82は、嵌合部81とともに弁軸19回りに回動することで、弁台73の連通開口部77を開放した供給姿勢(以下「給水姿勢」と称する)W1と、嵌合部81とともに弁軸19回りに回動することで、弁台73の連通開口部77を閉じ、パッキン84の当接部84aが一次側面78に当接した供給遮断姿勢(以下「給水遮断姿勢」と称する)W2とに切替可能とされている。
給水姿勢W1とは、弁体13の弁本体82が仮想流路方向中心4から外れた位置で仮想流路方向中心4に沿う姿勢である。給水遮断姿勢W2とは、給水姿勢W1に保持された弁本体82が、弁体回動手段72の駆動によって仮想流路方向中心4に対し略直交する方向にまで弁軸19回りに回動して、連通開口部77を閉じている姿勢である。
図5に示すように、弁本体82は、給水姿勢W1において、弁軸19の中心線に対して仮想流路方向中心4側に位置ずれするよう配置されている。このため弁箱11は、弁本体82の給水姿勢W1を許容する許容領域85を備えている。このように、弁本体82が弁軸19の中心線に対して位置ずれするよう配置されていることで、弁本体82は給水遮断姿勢W2において連通開口部77を閉じることができる。
図3および図4に示すように、弁体回動手段72は、弁軸19を介して、弁体13を弁箱11内で回動操作させるための駆動機構部20と、駆動機構部20を駆動させるための、複数の電子部品を有した電子部品群21とを備えている。
駆動機構部20は、第一のケース22の内側にまとめられるよう収納され(組付けられ)て、駆動機構部20と第一のケース22とがユニットとされている。電子部品群21は第一のケース22とは別体の第二のケース23の内側にまとめられるよう収納され(組付けられ)て、電子部品群21と第二のケース23とがユニットとされている。換言すれば、電子部品群21が第二のケース23を用いてユニットとされている。第一のケース22は弁箱11側に配置され、第二のケース23は、第一のケース22の上面に着脱自在に取付けられている。
図8〜図11に示すように、第一のケース22における第一ケース本体24は、平面視して矩形状の底壁25と、底壁25の四方から立設された側壁26とを備えて上方を開放部27とした直方体形状に形成されている。開放部27は板状の蓋体28で被覆されている。第一ケース本体24と蓋体28とはシール部材m1を介して組付けられている。底壁25は弁箱11の上面11aに載置され、第一のケース22は、第一のケース22の内部から底壁25および弁箱11の上面11aに挿通するボルトB1によって、上面11aに着脱自在に取付けられている。底壁25と上面11aとはシール部材m2を介して取付けられている。図10に示すように、底壁25には、弁軸19を挿通する挿通穴29が形成されている。
蓋体28は矩形状に形成され、矩形状の受台板30と、四辺から立設される支持枠34を備える。図8に示すように、受台板30には、後述する第二のケース23の嵌合部31が内嵌される被嵌合部32が形成されている。被嵌合部32は、蓋体28の片側寄り(図8では右側寄り)に配置されている。被嵌合部32は円筒状に形成され、蓋体28の板面に対して下方および上方に突出するよう形成されている。被嵌合部32の直下に、被駆動伝達部である従動傘歯車33が配置されている。支持枠34の外周面部には、シール部材m3が嵌合されている。
図8〜図12を参照しつつ、駆動機構部20の構成を説明する。駆動機構部20は、従動傘歯車33を有する歯車機構35と、歯車機構35に連結されたウオーム36と、ウオーム36に噛合するヘリカルギヤ37と、ウオーム36に連結されたクラッチ機構38とを備える。
歯車機構35は、従動傘歯車33と、従動傘歯車33とのギヤ比を変えるための複数の平歯車39とを備える。従動傘歯車33は、仮想流路方向中心4と直交する方向である短手方向Sに沿う方向の中心軸回りに回転するもので、その軸部40は平歯車とされている。この軸部40に一つの平歯車39が噛合するよう構成されている。ウオーム36は、短手方向Sを長手方向とする主軸41に外嵌固定されている。ウオーム36は、主軸41の軸方向途中部分に配置されている。
第一のケース22の底壁25の上面から複数本の支持柱42が立設され、支持柱42に上側を開放した断面コ字形のブラケット43の底壁43Aが支持されている。主軸41の軸方向両端部側が、ブラケット43の縦壁43Bに回転自在に支持されている。ヘリカルギヤ37は弁軸19回りに回動するもので、平面視して扇状に形成されている。
クラッチ機構38は、主軸41の先端側(歯車機構35とは反対側の端部側)に連結されている。主軸41において、クラッチ機構38のさらに先端側には、手動操作ハンドル44(図13参照)が連結する、ハンドルシャフト45が連結されている。ハンドルシャフト45は、第一のケース22の側壁26に、短手方向Sに突出するよう形成された取付部46に内嵌され、ハンドルシャフト45の軸方向途中部には、シール部材m4が外嵌されている。
なお、本実施形態では、取付部46は第一のケース22の側壁26から突出するよう形成され、ハンドルシャフト45は取付部46の奥まった位置に配置され、手動操作ハンドル44の柄の部分は取付部46に挿入されている。この構成により、手動操作ハンドル44の柄の部分と取付部46の連結部分を砂利や泥から保護することができ、しかも取付部46に手動操作ハンドル44の柄が挿入されていることにより取付部46がガイドとなって、手動操作ハンドル46を円滑に回転させることができる。
ハンドルシャフト45には第一のケース22の外部でハンドルシャフト45を回転させ得る手動操作ハンドル44が固定されている。そして、手動であっても、手動操作ハンドル44を所定の回転方向に回転させることで、クラッチ機構38を介して、弁体13を開くことができるよう構成されている。あるいは、クラッチ機構38を省略して、ハンドル弁体13を回転させることで弁体13を開閉させるよう構成することもできる。
図10に示すように、弁軸19は上部が挿通穴29に挿通され、挿通穴29に挿通する弁軸19の軸方向途中部分には、シール部材m5が外嵌されている。なお、弁軸19において、挿通穴29に挿通して第一のケース22の内部に挿入された部分は、段付面19aを介して上部が下部に比べて小径となるよう形成されている。
ヘリカルギヤ37の中心部は、段付面19aまで挿入されており、ヘリカルギヤ37は、抜止め手段によって弁軸19から抜止めされている。抜止め手段は、弁軸19の上面とヘリカルギヤ37の上面に亘るアーム状の押え部材47と、押え部材47を弁軸19の上端面に固定させる取付ボルト48とを備えている。取付ボルト48が押え部材47を挿通して、弁軸19の上端面に螺合されている。
図9に示すように、押え部材47は、主軸41およびウオーム36に接することなく水平面内(主軸41の上側)で延長されて杆状に形成されている。押え部材47は、ヘリカルギヤ37とともにヘリカルギヤ37の中心(弁軸19の中心でもある)回りに、歯部37Aが形成された範囲内で回動可能に構成されている。さらに詳しくは、後述するように、直流電動機49を駆動する時間内で、歯部37Aが形成された範囲内で回動可能に構成されている。なお、押え部材47の先端部上面には、永久磁石Mが装着されている。
図12,14,15に示すように、第二のケース23は、直方体形状に形成されている。第二のケース23は、第一のケース22の蓋体28に着脱自在に取付けられる。第二のケース23は平面視して矩形状の底壁23Aと、底壁23Aを上方から被覆する被覆体50とを備えている。底壁23Aと被覆体50とは、シール部材m6を介して組付けられている。底壁23Aには、被嵌合部32に内嵌する前記嵌合部31が形成されている。嵌合部31は円筒状に形成され、底壁23Aの壁面に対して下方へ向けて突出されている。嵌合部31の外周面には、シール部材m7が外嵌されている。嵌合部31で囲繞される底壁23Aの中心には、後述する駆動伝達部である駆動傘歯車51の、駆動軸51Aが挿通される挿通孔52が形成されている。この駆動軸51Aは、上下方向に沿う軸である。
電子部品群21は第二のケース23に内装されており、電子部品として、直流電動機49と、直流電動機49に電力を供給するための二つの電池(外部から給電を受けない蓄電池)55,55と、所定の震度以上の地震を検知する地震検知器53と、地震検知器からの震度信号の入力により電池55,55から直流電動機49へ電力を供給するよう制御する機能を有する一組の制御基板(図示せず)とを備えている。制御基板は図示されてないが、例えば電池55,55と第二のケース23の奥側壁との間にあって、電池55,55に沿って直立するよう配置されている。
駆動伝達部は、駆動傘歯車51と直流電動機49とを備える。さらに、第二のケース23には、永久磁石Mの磁力で反応する磁気センサとLEDが内装されている。この磁気センサは、永久磁石Mと上下方向で対応すると、押え部材47が回動したことを検出するものである。この検出により弁体13の開閉状態を報知するために、制御基板の制御回路を介して、LEDに点灯、あるいは点滅信号が出力される。
これら電子部品のうち、直流電動機49は、従動傘歯車33の上方に配置されるという規制は受けているものの、他の電子部品の配置については特に規制を受けない。本実施形態では、直流電動機49、電池55,55(制御基板)、地震検知器53の順に短手方向Sに並べて配置されている。しかし、電子部品の配置の順序や上下方向の配置位置などは、特に問わない。
図13に示すように、電子部品群21に対する水密性を確保するために、第二のケース23は、水密用カバー56で上方から被覆されている。すなわち、第二のケース23と水密用カバー56とで二重にシールされた構成により、電子部品群21に対する水密性が確保されている。水密用カバー56は下側が開放された箱状に形成されている。水密用カバー56の四方の側壁56Bは、蓋体28の支持枠34に嵌合されたシール部材m3に対して外側から嵌合するよう構成されている。
図14に示すように、水密用カバー56は天壁56Aを備え、水密用カバー56は、蓋体28の支持枠34に嵌合した状態では、天壁56Aの裏面が第二のケース23の上面に当接するよう構成されている。また、水密用カバー56は、不測に支持枠34から容易に外れない(外されない)よう固定するための取付杆57を備えている。取付杆57は、水密用カバー56の内側で第二のケース23の外側を通って、第一のケース22(例えば受台板30)に螺合している。
これにより、第二のケース23は、水密用カバー56により第一のケース22に押えられるようにして装着されている。取付杆57は、その頭部が回転***作部57Aとされ、図14の仮想線で示す手動操作ハンドル44を工具として用いて回転操作される。回転***作部57Aにおいて、天壁56Aを挿通する一部に、シール部材m8が外嵌されている。
水密用カバー56の天壁56Aに、回転***作部57Aをその外周部で覆う覆壁60が上方に突出するよう形成されている。常時的には、覆壁60に、キャップ61が被せられて回転***作部57Aが隠蔽されている。逆に、取付杆57を取外す際には、キャップ61を取外し、手動操作ハンドル44をハンドルシャフト45から取外して工具として用い、取付杆57を回転させて、これを取外す。
このような弁体回動手段72は、弁体13を給水姿勢W1、給水遮断姿勢W2に保持する保持手段を備えている。具体的に、保持手段は、ウオーム36と、ウオーム36に噛合するヘリカルギヤ37とを備えている。すなわち、ウオーム36にヘリカルギヤ37が噛合することで構成されている。換言すれば、ヘリカルギヤ37の弁軸19回りの回動は、ウオーム36によって規制されており、逆にウオーム36が回転することで、ヘリカルギヤ37が弁軸19回りに回動する。
上記構成において、メータボックス3内に遮断弁1を配置した状態における遮断弁1の動作について説明する。地震が発生する前の通常時では、図3および図5に示すように、弁体13は、弁箱11の内部の給水路14である、弁台73の連通開口部77を開放するよう開いている。すなわち、弁体13は給水姿勢W1であって、弁本体82が仮想流路方向中心4から外れた位置で仮想流路方向中心4に沿っている。弁体13の給水姿勢W1では各戸に給水が可能となっており、弁体13の給水姿勢W1における駆動機構部20は図9に示す状態であり、ヘリカルギヤ37は、弁軸19を中心として時計方向側に回転した状態にあって、これととともに押え部材47も弁軸19を中心として時計方向側に回転した状態にある。
本実施形態の遮断弁1では、弁軸19と第一のケース22の底壁25との嵌合部、第一ケース本体24と蓋体28との組付け部分、支持枠34と水密用カバー56との嵌合部分、水密用カバー56の天壁56Aと取付杆57との嵌合部分、第二のケース23の底壁23Aと被覆体50との組付け部分には、それぞれシール部材m1〜m10が設けられている。このように、異なる部材どうしは、シール部材を介して取付けられているため、仮にメータボックス3内に雨水等が侵入してきたとしても、駆動機構部20、電子部品群21に対する水の侵入や、弁箱11内への不測の水の侵入が抑えられる。
弁軸19は、仮想流路方向中心4から位置ずれして配置されている。また、給水姿勢W1にある弁体13は、仮想流路方向中心4から位置ずれして配置されている。この構成のように、弁体13および弁軸19を仮想流路方向中心4(給水路)から外すことにより、給水路14に給水を邪魔する物を最小限に抑えられるから、給水の圧力損失が抑えられる。
所定の震度以上の地震が発生した場合、これを地震検知器53が検知して、震度信号が制御基板の制御回路に出力されると、制御回路は、地震検知器53からの震度信号の入力により電池55,55から直流電動機49へ電力を供給するよう制御する。そうすると、直流電動機49が駆動し、駆動傘歯車51がその軸心回りに回転をし、駆動傘歯車51に噛合している従動傘歯車33が軸部40回りに回転し、軸部40に噛合している平歯車39が、その軸心回りに回転し、平歯車39に連結されている主軸41、および主軸41に外嵌しているウオーム36がその軸心回りに回転する。
そうすると、ウオーム36に噛合しているヘリカルギヤ37が回転し、ヘリカルギヤ37に連結されている弁軸19がその軸心回りに回動し、給水姿勢W1にある弁体13の弁本体82が、弁台73の一次側面78に当接して、連通開口部77を閉じた給水遮断姿勢W2となる。具体的には、弁軸19が回動すると、弁本体82の弁軸19への取付部分である嵌合部81とともに、弁本体82の弁部83が弁軸19とともに回動する。そして、弁部83の一面に固着されたパッキン84の当接部84aが、弁台73の一次側面78に当接して、連通開口部77はパッキン84の当接部84aによって閉じられる。
給水遮断姿勢W2では、図4および図6で示すように、弁本体82を介して給水路14における一次側流体供給路(以下「一次側給水路」と称する)と、二次側流体供給路(以下「二次側給水路」と称する)とが非連通とされ、弁箱11内での給水が遮断される。すなわち、各戸への給水が遮断される。なお、直流電動機49の駆動は、例えばタイマー制御されており、所定時間だけ駆動を継続すると、弁体13が給水遮断姿勢W2となるよう設定されている。
弁軸19が回動すると、弁軸19に固定されている押え部材47が弁軸19の軸心回りに反時計方向に回動し、LEDが点灯、あるいは点滅するなどして、給水路14での給水が遮断されている状態を報知する。この場合、LEDの報知は、磁気センサによって検知される。
上記のように、弁体13は、給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2へ切替わる際に、弁体13の端部側に取付けられた弁軸19回りに回動するものである。そして弁体13は、給水遮断姿勢W2へ切替わる際に、弁台73の一次側面78に当接して連通開口部77を閉じるように動作する。すなわち、弁体13の姿勢の切替えの際に、弁体13は、他部材と摩擦(摺動)することがない。
このため、弁体13を駆動させるためのトルクである、弁体回動手段72の駆動に必要な動力が少なくてすむ。また、弁体13は、給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2に切替えられる途中で、給水圧(流体圧)を受ける。この給水圧が、弁本体82を給水遮断姿勢W2とする方向に加算されることで、弁体13を回動させるためのトルクはいっそう少なくてすむ。
この遮断弁1では、弁体13が給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2へ切替わる際には、弁箱11内で弁体13および弁軸19が回動するのみで、弁箱11(給水路14)内に挿入される部材はない。つまり、遮断弁1は、大気圧と弁箱11の内部の水圧との圧力差に抗して弁台73の連通開口部77を閉じるという構成ではないため、弁体13は水圧の影響を受けることがない。このことからも、弁体13を回動させるためのトルクは少なくてすむ。
嵌合部81は、弁軸19に、若干の隙間を介して取付けられている。このように、弁体13が弁軸19に対して若干の隙間を介して取付けられていることで、弁体13は弁軸19に対してがたつくことが可能になっている。そうなると、弁体13が給水遮断姿勢W2となった際に、がたつく分だけの自由度をもって連通開口部77が閉じられる。このため、給水遮断姿勢W2にある弁体13に給水圧が働くことで、弁体13により連通開口部77が確実に閉じられ、給水の遮断を確実に行うことができる。
ところで、この種の遮断弁1では、電子部品を定期的に交換する要請がある。本実施形態の遮断弁1では、特に、電子部品群21をカートリッジとして交換することができる。すなわち、水密用カバー56の覆壁60からキャップ61を外し、回転***作部57Aに手動操作ハンドル44(工具)を装着して取付杆57を回転させることで、取付杆57を取外す。このようにしてから水密用カバー56を第一のケース22から取外す。そうすると、第二のケース23が露出するので、第二のケース23を把持して引き上げるようにして、被嵌合部32から嵌合部31を外す。そうすると、被駆動伝達部である従動傘歯車33と駆動伝達部である駆動傘歯車51との噛合が外れ、電子部品群21を、第二のケース23ごと駆動機構部20から取外すことができる。
本実施形態の遮断弁1によれば、複数の電子部品がまとめられて電子部品群21という形態でユニットとされており、電子部品群21と駆動機構部20とは、駆動伝達部を介して連結されているのみであるから、駆動機構部20に対し電子部品群21をまとめて取り扱うことができ、駆動機構部20に対する電子部品群21の取外しを、極めて容易に行うことができる。
そして、新たな電子部品群21を駆動機構部20に装着するには、電子部品群21のうち駆動傘歯車51を、従動傘歯車33に噛合するように、電子部品群21を第二のケース23ごと第一のケース22(駆動機構部20)に装着すればよい。
さらに本実施形態では、駆動機構部20を弁箱11から外すことも容易である。具体的に図10を参照して説明すると、上記のようにして電子部品群21を駆動機構部20から取外した後に、第一のケース22の蓋体28を取外して第一のケース22を開放すると、取付ボルト48が露出するので、この取付ボルト48、また、ボルトB1を取外して、第一のケース22を上方へ引き上げる。そうすると、ヘリカルギヤ37、底壁25(挿通穴29)から弁軸19が引き抜かれて、駆動機構部20を第一のケース22ごと、弁箱11から取外すことができる。
このようにして、例えば、駆動機構部20のメンテナンスを行うことができる。あるいは、駆動機構部20を交換する場合では、第一のケース22の内部から底壁25および弁箱11の上面11aにボルトB1を挿通させて締め付け、第一のケース22の底壁25の挿通穴29に弁軸19を挿通し、弁軸19の上端部側をヘリカルギヤ37の中心部に挿通し、押え部材47を弁軸19の上端面に載せ、取付ボルト48により弁軸19、ヘリカルギヤ37、および押え部材47を一体とすることで、弁箱11の上面に駆動機構部20を第一のケース22ごと取付けることができる。
本実施形態の遮断弁1によれば、駆動機構部20がユニットとされており、駆動機構部20と弁軸19とは取付ボルト48によって連結されているのみであるから、弁軸19に対する駆動機構部20の着脱を、極めて容易に行うことができる。
本発明の遮断弁は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。上記実施形態では、弁台73の一次側面78は、仮想流路方向中心4に対して略直交する方向に配置した場合で説明した。しかしながら、図16(a)(b)に示すように、弁台73の一次側面78は、仮想流路方向中心4に対して傾斜するよう設定することも可能である。
具体的には、一次側面78は、弁軸19から遠のく端部側を上流側に傾斜する環状の傾斜平面とされる。一次側面78を傾斜させたことで、連通開口部77は、一次側開口74および二次側開口75を結んだ仮想流路方向中心4に対して傾斜されている。弁体13の給水遮断姿勢W2は、傾斜させた一次側面78に当接する姿勢である。このように構成することによれば、一次側面78を傾斜させた分だけ弁体13の回動量を少なくすることができる。これにより、弁箱11の長手方向長さ(面間距離)を短くすることが可能となる。
上記実施形態では、弁体13は垂直方向(上下方向)に沿う弁軸19回りに回動する構成で説明した。しかしながら、図示しないが、弁軸を、仮想流路方向中心に対して上側に外れる位置で、仮想流路方向中心に直角な方向の水平方向に配置し、弁体をこの弁軸回りに回動させることで、給水姿勢と給水遮断姿勢に切替えるよう構成することができる。このような構成では、弁台の一次側面を、仮想流路方向中心に対して略直交する方向に配置してもよいし、一次側面を、仮想流路方向中心に対して傾斜するよう設定することも可能である。一次側面は、その下方を上流側に位置するよう傾斜させた構成とする。そして、給水遮断姿勢W2では、弁体自体の重さが一次側面78に働くため、連通開口部77を確実に閉じることができる。
上記実施形態では、給水流方向(流体供給方向)の仮想流路方向中心4は、一次側開口74および二次側開口75を水平な一直線的に結んだ場合で示した。しかしながら、この遮断弁1では、給水流方向は、水平な流れの途中で垂直に変更される構成も考えられる。この場合、仮想流路方向中心4も水平方向から垂直方向に沿うようになり、連通開口部77は、上方へ向けて開放される。すなわち、連通開口部77は水平方向に沿うよう構成される。
また、給水流方向の仮想流路方向中心4は、水平な流れの途中で垂直方向に沿う場合に限らず、水平(垂直)に対して傾斜する場合も考えられる。何れにしても、連通開口部77は、給水流方向に対して直角な方向で開口するよう構成される。したがって、連通開口部77は水平方向から垂直方向の間の任意の方向で開口させることが可能であり、弁体13の給水姿勢W1、給水遮断姿勢W2は、連通開口部77の開口方向に応じて決められる。
弁体回動手段72は上記構成に限定されない。上記実施形態では、弁体回動手段72は、ウオーム36と、ウオーム36に噛合するヘリカルギヤ37とを備え、直流電動機49を駆動させてウオーム36を回転させることでヘリカルギヤ37を回動させ、弁体13を回動させるよう構成した。しかしながら、図示しないが、例えばラック・ピニオンの機構を用いて、弁軸を回動させるようにした弁体回動手段等が考えられる。この場合、ラック・ピニオンの機構が、保持手段として用いられる。また、弁軸を電動によって駆動する構成に限定されず、例えばゼンマイ(発条)を、弁軸を回動させるための駆動源とする構成も考えられる。
上記各実施形態では、遮断弁を緊急遮断弁として説明した。ここで参考例として、遮断弁は、緊急遮断弁のみ限らず、例えば、止水用弁(交換やメンテナンスの為の一時的なものから、停水や廃栓のような継続的な目的のものを含む)、あるいは止水栓、仕切弁、ゲートバルブ、逆流防止弁等にも適用できる。
上記各実施形態では、遮断弁1をメータボックス3内の給水配管に配置した場合を説明した。ここで参考例として、遮断弁1は、配水管から各戸の蛇口に至る間の給水配管(水道管)の適宜の場所に設置することが可能である。例えば遮断弁1はマンション(あるいは、工場、病院等)に設備されたパイプシャフトに対して設置することも可能である。パイプシャフトは、左右横方向に配置されていたり、上下方向に配置されていたりする。
パイプシャフトに遮断弁1を適用させるには、上記実施形態と同様に、遮断弁1の長手方向をパイプシャフトに対して鉛直面内で直交する方向となるよう、遮断弁1を配置し、電子部品群21を第二のケース23ごと手前に引くようにして駆動機構部20から取外したり、電子部品群21を手前から第二のケース23ごと駆動機構部20に装着したりできるよう、パイプシャフトに遮断弁1を設置する。このようにすることにより、駆動機構部20を第一のケース22ごと手前に引くようにしてパイプシャフトから取外したり、駆動機構部20を第一のケース22ごと、手前からパイプシャフトに設置したりできる。
上記各実施形態では、所定の震度以上の地震を検知する地震検知器53を用い、地震を検知することで、弁体13を給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2とするように構成した。この地震感知器53としては、感震器や加速度センサ等が用いられ、所定の震度や加速度を検知することで、弁体13を給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2とする。ここで参考例として、本発明は、地震を検知することで、弁体13を給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2とする構成とすることもできる
例えば、水道管(メータボックス3内およびそれ以外を含む)の管破断や不図示の給水ポンプ等の設備機器の異常に伴い水道水が所定の流量を超えた場合に、これを流量センサによって検知して、弁体13を給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2とするように構成することが考えられる。あるいは、メータボック3に対して一次側に配置した弁や給水ポンプ等の設備機器の異常に伴い水道水が所定の圧力を超えた場合に、これを圧力センサによって検知して、弁体13を給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2とするように構成することが考えられる。さらに、設備機器の異常に伴い水道水が所定の温度を超えた場合に、これを温度センサによって検知して、弁体13を給水姿勢W1から給水遮断姿勢W2とするように構成することが考えられる。
上記各実施形態では、流体の一例として水道水を挙げ、水道水の給水遮断を行うようにした遮断弁1を例に挙げた。ここで参考例として、本発明は水道水の給水遮断を行う遮断弁1に限定されず、他の流体の遮断を行う遮断弁として適用することもできる。他の流体である液体として、工業用水、燃料油、清涼飲料、水薬等が挙げられ、流体である気体として、水蒸気、圧縮空気、燃料ガス、医療ガス等が挙げられる。
1…遮断弁、2…給水配管構造、3…メータボックス、4…仮想流路方向中心、5…止水栓部、6…水道メータ、7…流入管、8…上流側開口、9…流出管、10…下流側開口、11…弁箱、13…弁体、14…給水路、19…弁軸、36…ウオーム、37…ヘリカルギヤ、71…弁機構部、72…弁体回動手段、73…弁台、74…一次側開口、75…二次側開口、76…弁体収容部、77…連通開口部、78…一次側面、81…嵌合部、82…弁本体、83…弁部、84…パッキン、84a…当接部、L…長手方向、S…短手方向、W1…給水姿勢、W2…給水遮断姿勢

Claims (5)

  1. 各戸へ水道水を供給する給水路に設けられる水道メータを収容するメータボックスの内部に配置される遮断弁であり、
    前記遮断弁は、流体供給路の一次側開口および二次側開口が形成された弁箱と、弁箱に収容された弁体と、弁体の回動中心となる軸体と、弁箱の内部の一次側流体供給路と二次側流体供給路とを連通する連通開口部が形成された弁台と、弁体を軸体回りに回動させる弁体回動手段とを備え、
    弁体回動手段は、所定の震度以上の地震を検知する地震検知器と、地震検知器が地震を検知した際に弁体の回動を行う制御部とを備え、
    軸体は弁体の端部側に取付けられ、弁体は連通開口部に対し一次側にあって、弁体回動手段によって軸体回りに回動することで、連通開口部から離れてこれを開放した供給姿勢と連通開口部に当接してこれを閉じた供給遮断姿勢とに切替可能とされ、
    弁体は、弁体回動手段の駆動によって、供給姿勢から軸体回りに連通開口部側へ回動して供給遮断姿勢となるよう構成されたことを特徴とする遮断弁。
  2. 弁台の連通開口部は、一次側開口および二次側開口を直線的に結んだ流体供給方向に対して、軸体から離れる方が一次側開口寄りに傾斜した請求項1記載の遮断弁。
  3. 弁体は、一次側開口および二次側開口を直線的に結んだ流体供給路から外れた位置で供給姿勢となり、軸体は流体供給路から外れた位置にある請求項1または請求項2の何れか1項に記載の遮断弁。
  4. 弁体は軸体への取付部分を備え、取付部分は軸体の外周面にがたつきをもって取付けられた請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の遮断弁。
  5. 弁体の取付部分は、軸体の外周面との間に片側0.2〜0.5mmの隙間をもって取付けられることで、取付部分が軸体の外周面にがたつきをもって取付けられた請求項4に記載の遮断弁。
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