JP6347407B2 - 熱回収システム - Google Patents

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Description

本発明は、オイルフリー式の空気圧縮機で生じた圧縮熱を回収できる熱回収システムに関するものである。
従来、下記特許文献1の図1に開示されるように、圧縮機(2)からエアクーラ(8)への空気路(12)に熱回収用熱交換器(9)を設けた熱回収システムが知られている。熱回収用熱交換器(9)では、圧縮空気と通水とを熱交換して、圧縮空気を冷却する一方、通水を加温できる。これにより、圧縮機(2)で生じた圧縮熱を、熱回収用熱交換器(9)において、給水タンク(5)への給水の加温に用いて、熱回収を図ることができる。
特開2012−87664号公報
従来技術の場合、熱回収用熱交換器を通過後の温水の使用負荷や温水の温度に基づき、熱回収用熱交換器への通水の有無または量が変更される。ところが、オイルフリー式の圧縮機から吐出される圧縮空気の温度は200℃近くの高温であるため、従来技術をオイルフリー式の圧縮機に適用すると、特に熱回収用熱交換器への通水停止中に不都合を生じるおそれがある。すなわち、熱回収用熱交換器への通水停止中に、高温の圧縮空気が熱回収用熱交換器に通されると、熱回収用熱交換器内に残った水を沸騰させるおそれがある。また、熱回収用熱交換器の通水側に水がなければ、空焚き状態となり、熱回収用熱交換器における熱応力が増大し、熱回収用熱交換器を破損させるおそれもある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、通水停止中、熱回収用熱交換器内の液体の沸騰を防止すると共に、空焚きによる熱回収用熱交換器における熱応力の増大とそれによる破損を防止することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、オイルフリー式の圧縮機からの圧縮空気を、冷却塔との間の循環水で冷却するか、ファンによる通風で冷却するエアクーラと、前記圧縮機から前記エアクーラへの空気路に設けられ、圧縮空気と循環液とを熱交換して循環液を加温する熱回収用熱交換器と、前記圧縮機の作動中、前記熱回収用熱交換器との間で循環液を循環させると共に、その循環液と熱交換して加温する通水の有無または量が変更される給水加温用熱交換器とを備え、前記熱回収用熱交換器と前記給水加温用熱交換器との間の循環液の回路に、大気圧下に開放されたタンクが設けられ、このタンク内の貯留液は、設定液位に維持され、このタンクからの循環液は、前記熱回収用熱交換器および前記給水加温用熱交換器を順に介して、これら熱交換器との間で循環されることを特徴とする熱回収システムである。
請求項1に記載の発明によれば、熱回収用熱交換器において圧縮熱を回収できると共に、熱回収用熱交換器とは別にエアクーラを備えるので、熱回収用熱交換器における熱交換量が変化しても、エアクーラにおいて圧縮空気を所望に冷却できる。また、圧縮機の作動中には、熱回収用熱交換器と給水加温用熱交換器との間で液体を循環させるので、熱回収用熱交換器内の液体の沸騰を防止できると共に、空焚きによる熱回収用熱交換器における熱応力の増大とそれによる破損を防止できる。そして、給水加温用熱交換器には、所望により通水して、循環液との熱交換により、通水の加温を図ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、タンクが大気圧下に開放されているので、熱回収用熱交換器内が加圧されることが防止される。また、タンクが大気圧下に開放されていても、タンク内の貯留液は設定液位に維持されるので、循環液の蒸発にも対応することができる。また、熱回収用熱交換器からタンクへの循環液の戻し路に、給水加温用熱交換器を設けることで、給水加温用熱交換器では、圧縮空気で加温された直後の循環液で通水を加温できるから、可能な限り通水の昇温を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、前記循環液は、水であり、前記給水加温用熱交換器の設置を省略する代わりに、前記熱回収用熱交換器から前記タンクへの循環水の戻し路に、温水取出路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の熱回収システムである。
請求項2に記載の発明によれば、給水加温用熱交換器の設置を省略する代わりに、熱回収用熱交換器とタンクとの間で水を循環させ、所望によりその水を取り出し可能としたので、構成を簡易なものとすることができる。しかも、熱回収用熱交換器からタンクへの循環水の戻し路に、温水取出路を設けることで、圧縮空気で加温された直後の水を外部へ取り出すことができる。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記圧縮機として、低段圧縮機と高段圧縮機とを備え、前記エアクーラとして、インタークーラとアフタークーラとを備え、前記熱回収用熱交換器として、第一熱回収用熱交換器と第二熱回収用熱交換器とを備え、前記低段圧縮機からの圧縮空気は、前記インタークーラを介して前記高段圧縮機へ送られ、前記高段圧縮機においてさらに圧縮された後、前記アフタークーラへ送られ、前記低段圧縮機から前記インタークーラへの空気路に、前記第一熱回収用熱交換器が設けられる一方、前記高段圧縮機から前記アフタークーラへの空気路に、前記第二熱回収用熱交換器が設けられ、前記第一熱回収用熱交換器と前記第二熱回収用熱交換器とには、設定順序で直列に循環液が通されるか、並列に循環液が通されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱回収システムである。
請求項3に記載の発明によれば、二段のオイルフリー式圧縮機の各段の圧縮機について、上述した各請求項に記載の発明を適用することができる。
本発明によれば、圧縮熱を通水の加温に用いて熱回収する熱回収システムにおいて、通水停止中、熱回収用熱交換器内の液体の沸騰を防止できると共に、空焚きによる熱回収用熱交換器における熱応力の増大とそれによる破損を防止できる。
本発明の一実施例の熱回収システムを示す概略図である。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の熱回収システム1を示す概略図である。
本実施例の熱回収システム1は、二段のオイルフリー式の電動空気圧縮機に適用される。この場合、圧縮機として、低段圧縮機2と高段圧縮機3とを備え、各圧縮機からの圧縮空気を冷却するエアクーラとして、インタークーラ4とアフタークーラ5とを備える。低段圧縮機2からの圧縮空気は、インタークーラ4を介して高段圧縮機3へ送られ、高段圧縮機3においてさらに圧縮された後、アフタークーラ5へ送られる。アフタークーラ5を通過後の圧縮空気は、所望によりドライヤやエアタンクを介して、各種の圧縮空気利用機器へ送られる。
このような二段のオイルフリー式の電動空気圧縮機において、本実施例の熱回収システム1は、各段の圧縮機2(または3)からの圧縮空気をエアクーラ4(または5)に通す前に熱回収用熱交換器6(または7)に通して、圧縮熱を回収する。すなわち、本実施例の熱回収システム1は、各段の圧縮機2,3で生じた圧縮熱を熱回収用熱交換器6,7において液体(給水加温用熱交換器8との間の循環液)の加温に用いて、圧縮熱を回収する。熱回収用熱交換器として、第一熱回収用熱交換器6と第二熱回収用熱交換器7とを備える。また、給水加温用熱交換器8は、熱回収用熱交換器6,7との間で液体が循環されると共に、その循環液と通水とを熱交換して、通水を加温する。
このように、本実施例の熱回収システム1は、外気を吸入し圧縮して吐出する低段圧縮機2と、この低段圧縮機2からの圧縮空気を冷却するインタークーラ4と、このインタークーラ4を通過後の圧縮空気をさらに圧縮する高段圧縮機3と、この高段圧縮機3からの圧縮空気を冷却するアフタークーラ5と、低段圧縮機2からインタークーラ4への空気路9に設けられる第一熱回収用熱交換器6と、高段圧縮機3からアフタークーラ5への空気路9に設けられる第二熱回収用熱交換器7と、これら熱回収用熱交換器6,7との間で液体が循環されると共にその循環液と通水とを熱交換可能な給水加温用熱交換器8とを備える。なお、熱回収用熱交換器6,7と給水加温用熱交換器8との間で循環される液体は、その種類を特に問わない。ここでは、循環液として水が用いられるが、水以外の液体(たとえば油)が用いられてもよい。
インタークーラ4およびアフタークーラ5は、それぞれ、圧縮空気と冷却水とを混ぜることなく熱交換する間接熱交換器である。そのために、インタークーラ4およびアフタークーラ5の冷却水路4a,5aには、冷却塔(クーリングタワー)との間で冷却水が循環される。この際、冷却塔からの冷却水は、インタークーラ4に通された後にアフタークーラ5に通されてもよいし、これとは逆に、アフタークーラ5に通された後にインタークーラ4に通されてもよい。あるいは、冷却塔からの冷却水は、インタークーラ4とアフタークーラ5とに並列に通されてもよい。
第一熱回収用熱交換器6および第二熱回収用熱交換器7は、それぞれ、圧縮空気と循環液とを混ぜることなく熱交換する間接熱交換器である。前述したとおり、各熱回収用熱交換器6,7は、給水加温用熱交換器8との間で液体が循環されると共に、その循環液と圧縮空気とを熱交換する。本実施例では、熱回収用熱交換器6,7と給水加温用熱交換器8との間の循環液の回路10に、液体を貯留した貯液タンク11を備え、その貯液タンク11の貯留液が、循環ポンプ12により、熱回収用熱交換器6,7と給水加温用熱交換器8とを順に介して、これら熱交換器6,7,8との間で循環される。つまり、貯液タンク11からの液体は、循環ポンプ12を介して、各熱回収用熱交換器7,6に通され、さらに給水加温用熱交換器8に通されて、貯液タンク11へ戻される。
この際、貯液タンク11から給水加温用熱交換器8への液体は、図示例のように、第二熱回収用熱交換器7に通された後に第一熱回収用熱交換器6に通されてもよいし、これとは逆に、第一熱回収用熱交換器6に通された後に第二熱回収用熱交換器7に通されてもよい。あるいは、貯液タンク11から給水加温用熱交換器8への液体は、第一熱回収用熱交換器6と第二熱回収用熱交換器7とに並列に通されてもよい。
いずれにしても、各熱回収用熱交換器6,7において、圧縮空気と循環液とを熱交換して、圧縮空気を循環液で冷却できる一方、循環液を圧縮空気で加温できる。そして、そのようにして加温された循環液を用いて、給水加温用熱交換器8において、通水を加温できる。熱回収用熱交換器6,7から貯液タンク11への循環液の戻し路に、給水加温用熱交換器8を設けることで、給水加温用熱交換器8では、圧縮空気で加温された直後の循環液で通水を加温できるから、可能な限り通水の昇温を図ることができる。
なお、貯液タンク11内を大気圧下に開放しておくことで、循環液の回路10内ひいては熱回収用熱交換器6,7内などが加圧されることが防止される。また、貯液タンク11は、ボールタップ13などを用いて、適宜給液され設定液位に維持されるのが好ましく、それにより循環液の蒸発にも対応することができる。
給水加温用熱交換器8は、循環液と通水とを混ぜることなく熱交換する間接熱交換器である。そのために、給水加温用熱交換器8の通水路には、給水源(たとえば軟水器)から給水タンク14への給水が、給水路15を介して通される。なお、給水タンク14内の貯留水は、その用途を特に問わないが、たとえばボイラへの給水として用いられる。
給水路15を介した給水タンク14への給水の有無または流量は、変更可能である。本実施例では、給水路15には、給水加温用熱交換器8よりも上流に、給水弁16が設けられている。給水弁16の開閉を切り替えることで、給水加温用熱交換器8への通水の有無、ひいては給水タンク14への給水の有無を切り替えることができる。また、給水弁16の開度を調整することで、給水加温用熱交換器8への通水流量、ひいては給水タンク14への給水流量を調整することができる。但し、このような給水弁16の制御に代えてまたはこれに加えて、給水路15に給水ポンプを設けて、その給水ポンプの発停または回転数を制御してもよい。
ところで、高段圧縮機3から圧縮空気が供給されるエアタンク(場合により管路でもよい)に圧力センサを設けることで、圧縮空気の使用負荷を監視することができる。一方、給水タンク14に水位センサ17を設けることで、給水タンク14内の温水の使用負荷を監視することができる。
また、給水タンク14への給水路15の内、給水加温用熱交換器8よりも下流に温度センサ(図示省略)を設けることで、給水タンク14への給水温度を監視することができる。さらに、給水路15に流量計(図示省略)を設けることで、給水加温用熱交換器8への通水流量、ひいては給水タンク14への給水流量を監視することができる。
次に、本実施例の熱回収システム1の制御について説明する。以下に述べる一連の制御は、図示しない制御器により実行される。つまり、制御器は、各圧縮機2,3(より具体的にはそのモータ)、循環ポンプ12、給水弁16、上述した圧力センサ、水位センサ17、温度センサおよび流量計などに接続されており、各センサの検出信号などに基づき各圧縮機2,3、循環ポンプ12および給水弁16などを制御する。
制御器は、圧縮機2,3の作動条件を満たすか否かと、給水加温用熱交換器8への通水条件を満たすか否かとに基づき、各圧縮機2,3、循環ポンプ12および給水弁16を制御する。
圧縮機2,3の作動条件を満たすか否かは、典型的には、高段圧縮機3からの圧縮空気が供給されるエアタンク(または管路)の空気圧に基づき判定される。具体的には、前記圧力センサの検出信号に基づき、エアタンク内の圧力が下限圧力を下回れば、圧縮機2,3の作動条件を満たすと判定する一方、エアタンク内の圧力が上限圧力を上回れば、圧縮機2,3の作動条件を満たさないと判定する。
給水加温用熱交換器8への通水条件を満たすか否かは、典型的には、給水タンク14内の水位に基づき判定される。具体的には、水位センサ17の検出信号に基づき、給水タンク14内の水位が下限水位を下回れば、通水条件を満たすと判定する一方、給水タンク14内の水位が上限水位を上回れば、通水条件を満たさないと判定する。
制御器は、圧縮機2,3の作動条件を満たすと判定すると、圧縮機2,3を作動する一方、圧縮機2,3の作動条件を満たさないと判定すると、圧縮機2,3を停止する。そして、圧縮機2,3の作動中、循環ポンプ12を作動させて、貯液タンク11内の液体を、各熱交換器6,7,8との間で循環させる。これにより、熱回収用熱交換器6,7において、圧縮空気と循環液とが熱交換され、圧縮空気が冷却される一方、循環液が加温される。
循環ポンプ12の発停は、圧縮機2,3の発停と連動させてもよいし、連動させなくてもよい。循環ポンプ12の発停を圧縮機2,3の発停と連動させる場合、給水加温用熱交換器8への通水は圧縮機2,3の作動中(ひいては循環ポンプ12の作動中)のみ実行可能とされる。一方、循環ポンプ12の発停を圧縮機2,3の発停と連動させない場合、典型的には循環ポンプ12は常時運転され、それに伴い、給水加温用熱交換器8への通水は、圧縮機2,3の作動の有無に関わらず実行可能とされる。あるいは、この場合でも、給水加温用熱交換器8への通水は、圧縮機2,3の作動中のみ実行可能とされてもよい。以下、それぞれの場合について、具体的に説明する。
循環ポンプ12の発停を圧縮機2,3の発停と連動させる場合、制御器は、圧縮機2,3および循環ポンプ12が作動中であることを条件に、さらに給水加温用熱交換器8への通水条件を満たすと判定すると、給水弁16を開けて給水加温用熱交換器8に通水する一方、それ以外の場合は、給水弁16を閉じて給水加温用熱交換器8への通水を停止する。つまり、圧縮機2,3および循環ポンプ12が停止中は、給水加温用熱交換器8への通水条件に関わらず、給水弁16を閉じて給水加温用熱交換器8への通水を停止する他、圧縮機2,3および循環ポンプ12が作動中でも、給水加温用熱交換器8への通水条件を満たさないと判定すると、給水弁16を閉じて給水加温用熱交換器8への通水を停止する。
循環ポンプ12の発停を圧縮機2,3の発停と連動させない場合、熱回収システム1の運転中、圧縮機2,3の発停に関わらず常時、循環ポンプ12を作動させておけばよい。あるいは、圧縮機2,3の作動条件を満たす間(つまり圧縮機2,3の作動中)と、給水加温用熱交換器8への通水条件を満たす間(つまり給水弁16の開放中)との内、いずれか一方にでも該当する場合に、循環ポンプ12を作動させ、いずれにも該当しない場合に、循環ポンプ12を停止させてもよい。そして、制御器は、循環ポンプ12を作動させる条件下において、給水加温用熱交換器8への通水条件を満たすと判定すると、給水弁16を開けて給水加温用熱交換器8に通水する一方、給水加温用熱交換器8への通水条件を満たさないと判定すると、給水弁16を閉じて給水加温用熱交換器8への通水を停止する。
その他、循環ポンプ12を常時作動させておく場合でも、圧縮機2,3が作動中であることを条件に、給水加温用熱交換器8への通水条件を満たすと判定すると、給水弁16を開けて給水加温用熱交換器8に通水するようにしてもよい。この場合、圧縮機2,3の作動条件を満たさないか、給水加温用熱交換器8への通水条件を満たさないと判定すると、給水弁16を閉じて給水加温用熱交換器8への通水を停止する。
いずれにしても、本実施例の熱回収システム1では、熱回収用熱交換器6,7において、圧縮空気の熱で循環液を加温することができ、さらに、給水加温用熱交換器8において、循環液の熱で通水(給水タンクへの給水)を加温することができ、このようにして圧縮熱を回収することができる。なお、熱回収用熱交換器6,7において圧縮空気を所定温度まで冷却できない場合、熱回収用熱交換器6,7よりも圧縮空気流の下流に設けられたエアクーラ(インタークーラ4またはアフタークーラ5)において、各段の圧縮空気は所定温度まで冷却される。
ところで、給水タンク14への給水中、前記温度センサの検出温度(給水加温用熱交換器8の出口側水温)に基づき給水弁16の開度を調整すれば、給水タンク14への給水温度を調整することができる。また、給水タンク14への給水中、給水タンク14への給水流量を、流量計で監視することができる。
本実施例の熱回収システム1によれば、熱回収用熱交換器6,7において圧縮熱を回収できると共に、熱回収用熱交換器6,7とは別にエアクーラ4,5を備えるので、熱回収用熱交換器6,7における熱交換量が変化しても、エアクーラ4,5において圧縮空気を所望に冷却できる。また、少なくとも圧縮機2,3の作動中には、熱回収用熱交換器6,7と給水加温用熱交換器8との間で液体を循環させるので、各熱回収用熱交換器6,7内の液体の沸騰を防止できると共に、空焚きによる熱回収用熱交換器6,7における熱応力の増大とそれによる破損を防止できる。そして、給水加温用熱交換器8には、所望により通水して、循環液との熱交換により、通水の加温を図ることができる。
次に、本実施例の熱回収システム1の変形例について説明する。
前記実施例では、熱回収用熱交換器6,7から貯液タンク11への循環液の戻し路に給水加温用熱交換器8を設け、この給水加温用熱交換器8に給水タンク14への給水を通したが、循環液が水の場合、その水を直接に給水タンク14への給水に用いてもよい。
すなわち、前記実施例において、給水加温用熱交換器8および給水路15の設置を省略する代わりに、図1において二点鎖線で示すように、熱回収用熱交換器6,7から貯液タンク11への循環液(ここでは軟水)の戻し路に、給水タンク14への温水取出路18を分岐して設けてもよい。この場合、温水取出路18が給水タンク14への給水路となり、温水取出路18には前記実施例と同様に給水弁16が設けられる。なお、熱回収用熱交換器6,7を通過後の温水のみを給水タンク14へ取出可能に、熱回収用熱交換器6,7から貯液タンク11への循環液の戻し路の内、温水取出路18との分岐部よりも下流に、貯液タンク11からの逆流を防止する逆止弁(図示省略)を設けておいてもよい。
本変形例の場合も、前記実施例と同様に、圧縮機2,3、循環ポンプ12および給水弁16が制御される。給水弁16を開けると、熱回収用熱交換器6,7を通過後の水が、温水取出路18を介して給水タンク14へ供給される。なお、前述したように、貯液タンク11には適宜給水されて、貯液タンク11内は設定水位に維持される。その他の構成は、前記実施例と同様のため、説明を省略する。
本発明の熱回収システム1は、前記実施例(変形例を含む)の構成に限らず適宜変更可能である。たとえば、前記実施例において、給水タンク14への給水路15には適宜給水ポンプを設けてもよい。また、給水加温用熱交換器8に通す水量は、給水弁16の開度調整により行ったが、これに代えて給水路15に給水ポンプを設置して、この給水ポンプをインバータ制御して流量調整してもよい。
また、前記実施例では、インタークーラ4およびアフタークーラ5は、圧縮機2,3からの圧縮空気を、冷却塔との間の循環水で冷却する水冷式としたが、インタークーラ4とアフタークーラ5との内、一方または双方は空冷式としてもよい。インタークーラ4および/またはアフタークーラ5を空冷式とする場合、その空冷式熱交換器において、圧縮機2,3からの圧縮空気をファンによる通風で冷却することになる。つまり、空冷式熱交換器において、圧縮機2,3からの圧縮空気と、ファンによる通風とを、混ぜることなく間接熱交換させてもよい。
また、前記実施例では、給水加温用熱交換器8に、ボイラの給水タンク14への給水を通して、ボイラの給水の予熱を図る例を示したが、給水加温用熱交換器8に通す水の用途はこれに限らず適宜変更可能である。また、給水加温用熱交換器8への通水条件の有無は、場合により、給水加温用熱交換器8を通過後の温水を用いる温水使用設備からの信号を利用してもよい。
さらに、前記実施例において、圧縮機の段数は、適宜に変更可能である。たとえば、単段の圧縮機であってもよい。その場合、前記実施例において、二つの圧縮機2,3の内の一方の設置を省略し、それに伴い、その圧縮機2,3の直後に設置された熱回収用熱交換器6,7とエアクーラ4,5の設置を省略すればよい。たとえば、図1において、高段圧縮機3、第二熱回収用熱交換器7およびアフタークーラ5の設置を省略することができる。逆に、図1において、圧縮機を三段以上としてもよく、それに伴い、圧縮機、熱回収用熱交換器およびエアクーラのセットの設置台数を増やせばよい。この場合も、三以上の熱回収用熱交換器には、循環液が、設定順序で直列に通されるか、並列に通される。
1 熱回収システム
2 低段圧縮機
3 高段圧縮機
4 インタークーラ(エアクーラ)
5 アフタークーラ(エアクーラ)
6 第一熱回収用熱交換器
7 第二熱回収用熱交換器
8 給水加温用熱交換器
9 空気路
10 循環回路
11 貯液タンク
12 循環ポンプ
13 ボールタップ
14 給水タンク
15 給水路
16 給水弁
17 水位センサ
18 温水取出路

Claims (3)

  1. オイルフリー式の圧縮機からの圧縮空気を、冷却塔との間の循環水で冷却するか、ファンによる通風で冷却するエアクーラと、
    前記圧縮機から前記エアクーラへの空気路に設けられ、圧縮空気と循環液とを熱交換して循環液を加温する熱回収用熱交換器と、
    前記圧縮機の作動中、前記熱回収用熱交換器との間で循環液を循環させると共に、その循環液と熱交換して加温する通水の有無または量が変更される給水加温用熱交換器とを備え
    前記熱回収用熱交換器と前記給水加温用熱交換器との間の循環液の回路に、大気圧下に開放されたタンクが設けられ、
    このタンク内の貯留液は、設定液位に維持され、
    このタンクからの循環液は、前記熱回収用熱交換器および前記給水加温用熱交換器を順に介して、これら熱交換器との間で循環される
    ことを特徴とする熱回収システム。
  2. 前記循環液は、水であり、
    前記給水加温用熱交換器の設置を省略する代わりに、前記熱回収用熱交換器から前記タンクへの循環水の戻し路に、温水取出路を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱回収システム。
  3. 前記圧縮機として、低段圧縮機と高段圧縮機とを備え、
    前記エアクーラとして、インタークーラとアフタークーラとを備え、
    前記熱回収用熱交換器として、第一熱回収用熱交換器と第二熱回収用熱交換器とを備え、
    前記低段圧縮機からの圧縮空気は、前記インタークーラを介して前記高段圧縮機へ送られ、前記高段圧縮機においてさらに圧縮された後、前記アフタークーラへ送られ、
    前記低段圧縮機から前記インタークーラへの空気路に、前記第一熱回収用熱交換器が設けられる一方、前記高段圧縮機から前記アフタークーラへの空気路に、前記第二熱回収用熱交換器が設けられ、
    前記第一熱回収用熱交換器と前記第二熱回収用熱交換器とには、設定順序で直列に循環液が通されるか、並列に循環液が通される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱回収システム。
JP2014173094A 2014-08-27 2014-08-27 熱回収システム Expired - Fee Related JP6347407B2 (ja)

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