JP2011012844A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011012844A
JP2011012844A JP2009154977A JP2009154977A JP2011012844A JP 2011012844 A JP2011012844 A JP 2011012844A JP 2009154977 A JP2009154977 A JP 2009154977A JP 2009154977 A JP2009154977 A JP 2009154977A JP 2011012844 A JP2011012844 A JP 2011012844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporator
refrigerant
heat exchanger
auxiliary heat
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009154977A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriho Okaza
典穂 岡座
Yoshiki Yamaoka
由樹 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009154977A priority Critical patent/JP2011012844A/ja
Publication of JP2011012844A publication Critical patent/JP2011012844A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】製造コストを増加させることなく、除霜運転中に内部熱交換器で熱を放熱することのない冷凍サイクル装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機21、放熱器22、減圧手段23、蒸発器24を順に接続して形成した冷媒回路と、前記蒸発器24に空気を送風する送風手段27と、前記放熱器22から流出した冷媒が前記送風手段27により送風される空気の少なくとも一部を加熱する補助熱交換器31と備え、冷媒を前記圧縮機21、前記放熱器22、前記減圧手段23、前記蒸発器24の順に循環させ、かつ、前記送風手段27の回転数を低減させた除霜運転動作を行うとともに、前記補助熱交換器31により加熱された空気が、前記蒸発器24出口部の冷媒を加熱するように構成したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、低温の流体を加熱して高温の流体を生成するヒートポンプ式給湯機、ヒートポンプ式温水暖房機などに利用される冷凍サイクル装置に関し、特に蒸発器の除霜を効率よく実施できる冷凍サイクル装置に関する。
ヒートポンプ式給湯機、ヒートポンプ式温水暖房機などに利用される冷凍サイクル装置において、内部熱交換器を設け、この内部熱交換器によって、放熱器から膨張弁に供給される冷媒と蒸発器から圧縮機に供給される冷媒との熱交換を行い、圧縮機に吸入される冷媒温度を高めることで、圧縮機の吐出温度を高め、その結果、放熱器で生成される被加熱流体(例えば、湯や不凍液)の温度を高めるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図5に内部熱交換器を用いた冷凍サイクル装置の概略図を示す。図5において、冷凍サイクル装置10は、圧縮機11、放熱器12、膨張弁13、及び蒸発器14を配管で接続して冷凍サイクルが構成されている。内部熱交換器15は、蒸発器14から圧縮機11に至る低圧側流路15Aを流れる低圧側冷媒と、放熱器12から膨張弁13に至る高圧側流路15Bを流れる高圧冷媒との間で熱交換を行うように構成されている。
このような冷凍サイクル装置において、低温の被加熱流体を高温に加熱する加熱運転を継続すると、外気温度が低い場合には蒸発器14に着霜が生じ、加熱能力が低下することがある。
従来、蒸発器14についた霜を除霜する方法として、放熱器12に流体を搬送する搬送ポンプ18を停止するとともに膨張弁13の開度を通常運転時より大きくする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
これによれば、圧縮機11より吐出された高温冷媒が放熱器12で放熱する熱エネルギー量を少なくでき、かつ、膨張弁13での減圧による温度低下を小さくできるために、圧縮機11より吐出された高温冷媒が大きく温度低下することなく蒸発器14まで到達して、除霜を行うことができるとされている。
また、別の従来の除霜方法として、放熱器12を通さずに圧縮機11の冷媒出口から蒸発器14に高圧冷媒が流れるようにバイパス回路を構成し、さらにバイパス回路に電磁弁等の流量調整弁を配置し、除霜運転時にはこの流量調整弁を開とし、高温冷媒を蒸発器14に導入させる除霜方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−193958号公報 特開2001−82802号公報 特開2001−108256号公報
近年、省エネルギー化の観点から、除霜運転を短時間に効率よく実施することが求められている。内部熱交換器を有する冷凍サイクル装置において、特許文献2に記載の技術に
よる除霜運転を行えば、除霜運転時に、圧縮機から吐出された高温冷媒は、内部熱交換器内で蒸発器を出た低温の冷媒に熱を奪われてしまうために、蒸発器に与えられる熱量が減少し、除霜運転時間が長くなるという課題がある。
一方、特許文献3に記載の技術によれば、圧縮機から吐出された高温冷媒は、内部熱交換器を通ることなく、蒸発器に供給されるために、内部熱交換器内で熱を奪われることはないが、バイパス回路や電磁弁等を設置する必要があるため、製造コストが増加するという課題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、製造コストを増加させることなく、除霜運転中に内部熱交換器で熱を放熱することのない冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機、放熱器、減圧手段、蒸発器を順に接続して形成した冷媒回路と、前記蒸発器に空気を送風する送風手段と、前記放熱器から流出した冷媒が前記送風手段により送風される空気の少なくとも一部を加熱する補助熱交換器と備え、冷媒を前記圧縮機、前記放熱器、前記減圧手段、前記蒸発器の順に循環させ、かつ、前記送風手段の回転数を低減させた除霜運転動作を行うとともに、前記補助熱交換器により加熱された空気が、前記蒸発器出口部の冷媒を加熱するように構成したことを特徴とするもので、加熱運転時には、従来の内部熱交換器と同等の効果を得ることができ、かつ、除霜運転時には、ファンの回転数を低減することで、補助熱交換器に供給される空気量を低減し、補助熱交換器と蒸発器出口部の熱交換量が低減できるために、従来の内部熱交換器のように、蒸発器出口の低温の冷媒に熱を奪われることがなく、圧縮機から吐出された冷媒の熱を効果的に蒸発器に供給できるために、効率のよい除霜運転が行える。
本発明によれば、製造コストを増大させることなく、効率のよい除霜運転が行えるために、効率よく流体を加熱できる冷凍サイクル装置を提供できる。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ給湯機の概略構成図 同除霜運転前後のタイムチャート 同蒸発器および補助熱交換器の概略正面図 同蒸発器および補助熱交換器の概略側面図 従来の冷凍サイクル装置の概略構成図
第1の発明は、圧縮機、放熱器、減圧手段、蒸発器を順に接続して形成した冷媒回路と、前記蒸発器に空気を送風する送風手段と、前記放熱器から流出した冷媒が前記送風手段により送風される空気の少なくとも一部を加熱する補助熱交換器と備え、冷媒を前記圧縮機、前記放熱器、前記減圧手段、前記蒸発器の順に循環させ、かつ、前記送風手段の回転数を低減させた除霜運転動作を行うとともに、前記補助熱交換器により加熱された空気が、前記蒸発器出口部の冷媒を加熱するように構成したことを特徴とするもので、加熱運転時には、従来の内部熱交換器と同等の効果を得ることができ、かつ、除霜運転時には、ファンの回転数を低減することで、補助熱交換器に供給される空気量を低減し、補助熱交換器と蒸発器出口部の熱交換量が低減できるために、従来の内部熱交換器のように、蒸発器出口の低温の冷媒に熱を奪われることがなく、圧縮機から吐出された冷媒の熱を効果的に蒸発器に供給できるために、効率のよい除霜運転が行える。
第2の発明は、第1の発明において、補助熱交換器を、蒸発器と一体に形成したことを特徴とするもので、補助熱交換器を蒸発器と類似の部材で、構成できるために、製造コストを増大させることなく、効率のよい除霜運転が行える。
第3の発明は、第1または第2の発明において、補助熱交換器は、蒸発器と熱伝導による伝熱が生じないように構成したことを特徴とするもので、除霜運転時には、冷媒の熱が、補助熱交換器から蒸発器に熱伝導により移動することなく、圧縮機から吐出された冷媒の熱を効果的に蒸発器に供給できるために、効率のよい除霜運転が行える。
第4の発明は、第1または第2の発明において、補助熱交換器は、蒸発器の送風流路上流側に配設したことを特徴とするもので、除霜運転時には、ファンが完全に停止していない場合であっても、補助熱交換器を流れる空気は、蒸発器で冷却された空気ではなく、外気であるために、補助熱交換器において冷媒の熱が奪われる量を低減でき、圧縮機から吐出された冷媒の熱を効果的に蒸発器に供給できるために、効率のよい除霜運転が行える。
第5の発明は、第1または第2の発明において、補助熱交換器を、蒸発器の下方に配設するとともに、前記蒸発器の結露水が前記補助熱交換器に付着することを防止するための防止部材を設けたことを特徴とするもので、補助熱交換器において冷媒の熱が、ドレイン水に奪われることなく、圧縮機から吐出された冷媒の熱を効果的に蒸発器に供給できるために、効率のよい除霜運転が行える。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態にかかる冷凍サイクル装置の構成概略図である。冷凍サイクル装置20は、冷媒を高温、高圧に圧縮する圧縮機21と、圧縮機21で圧縮された冷媒により低温の水を加熱する放熱器22と、放熱器22で冷却された冷媒を外気によりさらに冷却する補助熱交換器31と、補助熱交換器31を流出した冷媒を減圧する膨張弁23と、膨張弁23で減圧した冷媒を蒸発させる蒸発器24とを備えている。
圧縮機21、放熱器22、補助熱交換器31、膨張弁23および蒸発器24は、この順番で冷媒が循環するように冷媒配管26によって相互に接続され冷凍サイクル回路を構成している。冷凍サイクル回路には、二酸化炭素(R744)が冷媒として充填されている。蒸発器24の近傍にはファン27が設けられている。ファン27は、蒸発器24で冷媒と熱交換するべき空気を蒸発器24に供給する。また、搬送ポンプ28は、放熱器22で冷媒と熱交換するべき被加熱流体(たとえば、水)を、被加熱流体配管29を介して放熱器22に供給する。
補助熱交換器31は、蒸発器24と同様に、フィンチューブ型熱交換器に代表される空気熱交換器である。補助熱交換器31と蒸発器24は、ファン27により送風される送風回路32の中に設置されており、補助熱交換器31を通過する際に加熱された空気が、蒸発器24の冷媒出口部24aを流れる冷媒を加熱するように構成されている。
なお、圧縮機21には、スクロール式、レシプロ式、ロータリ式などの容積式の流体機構を採用できる。放熱器22には、二重管式、プレート式などの熱交換器が採用できる。膨張弁23には電動膨張弁が採用できる。
次に、上述のように構成された冷凍サイクル装置の動作について説明する。まず、通常の冷凍サイクル装置20の運転状態である、低温の被加熱流体を高温に加熱する加熱運転
について説明する。
圧縮機21により圧縮された冷媒は、高温高圧状態となり、放熱器22の冷媒流路22aを流れる際に、放熱器22の被加熱流体流路22bを流れる水に放熱し冷却される。放熱器22を流出した冷媒は補助熱交換器31に供給される。補助熱交換器31で、冷媒はファン27によって送り込まれる空気により、さらに冷却される。
一方、ファン27によって送り込まれる空気は、補助熱交換器31を流れる冷媒により加熱され、蒸発器冷媒出口部24aに供給される。その後、冷媒は膨張弁23で減圧され低温低圧の気液二相状態となり、蒸発器24に供給される。蒸発器24で、冷媒はファン27によって送り込まれる空気によって加熱され、気液二相またはガス状態となる。また、蒸発器冷媒出口部24aでは、補助熱交換器31を通過する際に加熱された空気により、冷媒はさらに加熱される。その後、蒸発器24を流出した冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
一方、被加熱流体である水は、搬送ポンプ28により放熱器22の被加熱流体流路22bへ送り込まれ、放熱器22の冷媒流路22aを流れる冷媒により加熱され、高温のお湯となる。これらのお湯は、図示しない機器に供給され、給湯、暖房などに利用される。
ここで、補助熱交換器31の効果について述べる。補助熱交換器31は、供給される空気を介して、放熱器22から膨張弁23に供給される冷媒と蒸発器24から圧縮機21に供給される冷媒との熱交換を行うものであり、従来の内部熱交換器と同等の効果を有する。
すなわち、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を高めることで、圧縮機21の吐出温度を高め、その結果、放熱器22で生成される被加熱流体である湯の温度を高めることができるために、冷凍サイクル装置を効率よく運転することができる。
次に、除霜運転について説明する。冷凍サイクル装置20は、加熱運転を継続すると、外気温度が低い場合には蒸発器24に着霜が生じ、加熱能力が低下することがある。除霜運転とは、そのような場合に、蒸発器24の霜を融解する運転である。
外気温度を検知する外気温度検知手段(図示せず)や蒸発器温度検知手段(図示せず)などの信号により、電子制御手段(図示せず)が蒸発器24の除霜が必要と判断した場合には、加熱運転から除霜運転に切り換えられ、ファン27、搬送ポンプ28、膨張弁23などに制御信号が送られる。
ファン27、搬送ポンプ28、膨張弁23の動作について、図2を用いて説明する。除霜運転に切り換わると、ファン27の回転数(Frpm2)を、加熱運転時の平均的な回転数(Frpm1)より小さくするとともに、搬送ポンプ28の回転数(Prpm2)を、加熱運転時の平均的な回転数(Prpm1)より小さくする。また、膨張弁23の開度を加熱運転時の平均的な開度(pls1)より大きい所定開度(pls2)に変更する。
この結果、除霜運転中には、圧縮機21を出た高温の冷媒は、放熱器22、補助熱交換器31、膨張弁23を流れて、蒸発器24に供給される。蒸発器24で、高温の冷媒の熱により霜を融かす。そして、蒸発器24を流出した冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
本実施の形態では、ファン27の回転数を低減することで、補助熱交換器31に供給される空気の量が少なくなる。このために、圧縮機21より吐出された高温の冷媒は、補助
熱交換器31で空気に熱を奪われることなく、蒸発器24に供給される。したがって、高温の冷媒を、蒸発器24に供給でき、除霜運転を短時間で行うことが可能である。
なお、除霜運転中の搬送ポンプ28の回転数を低減することで、被加熱流体流路22bに供給される水の量が少なくなり、圧縮機21より吐出された高温の冷媒が、放熱器22で熱を奪われることがないこと、また、膨張弁23の開度を増加させることで、圧縮機21より吐出された高温の冷媒が、膨張弁23での減圧による温度低下することを低減できること、さらに、ファン27の回転数を低減することで、蒸発器24で冷媒と空気が熱交換することを低減でき、蒸発器24に付着した霜へ冷媒の熱を効率よく伝えることができることについては、従来の技術と同様である。
以上述べたように、本実施の形態では、放熱器22から膨張弁23に供給される冷媒と蒸発器24から圧縮機21に供給される冷媒との熱交換を行う内部熱交換器を廃止し、補助熱交換器31により加熱された空気が、蒸発器出口部24aの冷媒を加熱するように構成することで、加熱運転時には、従来の内部熱交換器と同等の効果を得ることができ、かつ、除霜運転時には、ファン27の回転数を低減し、補助熱交換器31に供給される空気量を低減することで、補助熱交換器31と蒸発器出口部24aの熱交換量が低減できるために、従来の内部熱交換器のように、蒸発器24出口の低温の冷媒に熱を奪われて、除霜運転が長時間化する課題を解決できる。さらに、バイパス回路や電磁弁等を設置する必要がないから、製造コストが低減できる。
次に、本実施の形態の特徴である補助熱交換器31について、さらに詳しく述べる。図3は、蒸発器24と一体に形成された補助熱交換器31の概略正面図であり、図4は、その概略側面図である。図3および図4において、白抜きの矢印は蒸発器24および補助熱交換器31における空気の流れ方向を、実線の矢印は蒸発器24における冷媒の流れ方向を、破線の矢印は補助熱交換器31における冷媒の流れ方向を、それぞれ示している。
蒸発器24は、伝熱管41と複数枚のフィン42(一部のフィンは図の記載を省略)とで構成されたフィンチューブ型熱交換器であり、空気の流れ方向の風上側の列である第1列241と風下側の列である第2列242で構成された2列の空気熱交換器である。
補助熱交換器31は、蒸発器24と同様に、伝熱管51と複数枚のフィン52(一部のフィンは図の記載を省略)とで構成されたフィンチューブ型熱交換器の空気熱交換器である。補助熱交換器31は、蒸発器24の第1列241と略並列で、第1列241の下部であって、蒸発器24の第2列242に設けられた冷媒出口管51b近傍、すなわち、蒸発器冷媒出口部24aを、補助熱交換器31から流出した空気が加熱できる位置に設置されている。
さらに、補助熱交換器31の複数枚のフィン52と、蒸発器24の複数枚のフィン42との間には、スリット60が設けられており、補助熱交換器31と蒸発器24とは、熱伝導による伝熱が生じないように構成されている。また、補助熱交換器31の複数枚のフィン52の上部には、ドレイン水ガイド板61が備えられている。ドレイン水ガイド板61は、蒸発器24の第2列242側に向かって下がっていく勾配を有しており、蒸発器24のドレイン水が補助熱交換器31に達することを防止する
次に、蒸発器24、および、補助熱交換器31の動作について説明する。まず、加熱運転の場合を説明する。
圧縮機21により圧縮された冷媒は、高温高圧状態となり、放熱器22の冷媒流路22aを流れる際に、放熱器22の被加熱流体流路22bを流れる水に放熱し冷却される。放熱器22を流出した冷媒は補助熱交換器31に供給される。補助熱交換器31において、
冷媒は冷媒入口管51aから流入し、伝熱管51を流れる際に、複数枚のフィン52の間を流れる空気により冷却されたのち、冷媒出口管51bから流出する。一方、複数枚のフィン52の間を流れる空気は、伝熱管51を流れる冷媒により加熱される。
その後、冷媒は膨張弁23で減圧され低温低圧の気液二相状態となり、蒸発器24に供給される。蒸発器24において、冷媒は第1列241に設けられた冷媒入口管41aから流入し、伝熱管41を流れる際に、複数枚のフィン42の間を流れる空気により加熱される。加えて、蒸発器冷媒出口部24aでは、複数枚のフィン52の間を流れて加熱された空気により、冷媒はさらに加熱される。その後、蒸発器24を流出した冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
つまり、補助熱交換器31は、供給される空気を介して、放熱器22から膨張弁23に供給される冷媒と蒸発器24から圧縮機21に供給される冷媒との熱交換を行うものであり、従来の内部熱交換器と同等の効果を有する。すなわち、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を高めることで、圧縮機21の吐出温度を高め、その結果、放熱器22で生成される被加熱流体である湯の温度を高めることができるために、冷凍サイクル装置を効率よく運転することができる。
次に、除霜運転の場合を説明する。外気温度を検知する外気温度検知手段(図示せず)や蒸発器温度検知手段(図示せず)などの信号により、電子制御手段(図示せず)が蒸発器24の除霜が必要と判断した場合には、加熱運転から除霜運転に切り換えられ、ファン27、搬送ポンプ28、膨張弁23などに制御信号が送られる。除霜運転に切り換わると、ファン27の回転数を、加熱運転時の平均的な回転数より小さくするとともに、搬送ポンプ28の回転数を、加熱運転時の平均的な回転数より小さくする。
また、膨張弁23の開度を加熱運転時の平均的な開度より大きい所定開度に変更する。この結果、除霜運転中には、圧縮機21を出た高温の冷媒は、放熱器22、補助熱交換器31、膨張弁23を流れて、蒸発器24に供給される。蒸発器24で、高温の冷媒の熱により霜を融かす。そして、蒸発器24を流出した冷媒は、再び、圧縮機21に吸入される。
一方、蒸発器24において、霜が融けてできた水であるドレイン水は、フィン42の間を滴下し、ドレイン水ガイド板61に集められ、ドレイン水ガイド61に設けられた勾配により、蒸発器24の第2列242側に排出される。
本実施の形態では、ファン27の回転数を低減することで、補助熱交換器31の複数枚のフィン52の間を流れる空気の量が少なくなる。このために、圧縮機21より吐出された高温の冷媒は、補助熱交換器31で空気に熱を奪われることなく、蒸発器14に供給される。したがって、高温の冷媒を、蒸発器24に供給でき、除霜運転を短時間で行うことが可能である。
つまり、放熱器22から膨張弁23に供給される冷媒と蒸発器24から圧縮機21に供給される冷媒との熱交換を行う内部熱交換器を廃止し、補助熱交換器31により加熱された空気が、蒸発器出口部24aの冷媒を加熱するように構成し、補助熱交換器31と蒸発器24との間に、スリット60を設けたこと、補助熱交換器31を蒸発器24の風上側に設けたこと、蒸発器24のドレイン水が補助熱交換器31に達することを防止するドレイン水ガイド61を設けたことにより、加熱運転時には、従来の内部熱交換器と同等の効果を得ることができ、かつ、除霜運転時には、補助熱交換器31の熱が、蒸発器24に熱伝導により移動することなく、ファン27が完全に停止していない場合であっても、補助熱交換器31を流れる空気は、蒸発器24で冷却された空気ではなく、外気であるために、
補助熱交換器31において冷媒の熱が奪われる量を低減し、補助熱交換器31において冷媒の熱が、ドレイン水に奪われることなく、圧縮機21から吐出された冷媒の熱を効果的に発器24に供給できる。
さらに、バイパス回路や電磁弁等を設置する必要がないこと、蒸発器24と類似の部材で、蒸発器24と一体に形成できることから、製造コストが低減できる。このために、除霜運転が長時間化する課題を、製造コストをあまり増加させることなく解決できる。
本発明の冷凍サイクル装置は、低温の流体を加熱して高温の流体を生成するヒートポンプ式給湯機、ヒートポンプ式温水暖房機など、家庭用、業務用を問わず広い用途に適用することができる。
21 圧縮機
22 放熱器
23 減圧手段(膨張弁)
24 蒸発器
27 送風手段(ファン)
31 補助熱交換器

Claims (5)

  1. 圧縮機、放熱器、減圧手段、蒸発器を順に接続して形成した冷媒回路と、前記蒸発器に空気を送風する送風手段と、前記放熱器から流出した冷媒が前記送風手段により送風される空気の少なくとも一部を加熱する補助熱交換器と備え、冷媒を前記圧縮機、前記放熱器、前記減圧手段、前記蒸発器の順に循環させ、かつ、前記送風手段の回転数を低減させた除霜運転動作を行うとともに、前記補助熱交換器により加熱された空気が、前記蒸発器出口部の冷媒を加熱するように構成したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 補助熱交換器を、蒸発器と一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 補助熱交換器は、蒸発器と熱伝導による伝熱が生じないように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 補助熱交換器は、蒸発器の送風流路上流側に配設したことを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 補助熱交換器を、蒸発器の下方に配設するとともに、前記蒸発器の結露水が前記補助熱交換器に付着することを防止するための防止部材を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
JP2009154977A 2009-06-30 2009-06-30 冷凍サイクル装置 Pending JP2011012844A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009154977A JP2011012844A (ja) 2009-06-30 2009-06-30 冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009154977A JP2011012844A (ja) 2009-06-30 2009-06-30 冷凍サイクル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011012844A true JP2011012844A (ja) 2011-01-20

Family

ID=43591934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009154977A Pending JP2011012844A (ja) 2009-06-30 2009-06-30 冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011012844A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103857976A (zh) * 2011-10-03 2014-06-11 三菱电机株式会社 制冷循环装置
CN110470014A (zh) * 2019-08-03 2019-11-19 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调除霜的控制方法及装置、空调
CN112432404A (zh) * 2020-11-04 2021-03-02 珠海格力电器股份有限公司 热泵空调机组的化霜控制方法、装置、控制器和空调***
CN112944594A (zh) * 2021-01-29 2021-06-11 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调除霜控制的方法及装置、空调

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53107767A (en) * 1978-02-28 1978-09-20 Daikin Ind Ltd Air-cooled heat pump type cooling/heating device
JPS55169965U (ja) * 1979-05-23 1980-12-06
JPS57182061U (ja) * 1981-05-15 1982-11-18
JPH03117866A (ja) * 1989-09-29 1991-05-20 Toshiba Corp ヒートポンプ式冷凍サイクル
JPH03177726A (ja) * 1989-12-07 1991-08-01 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室外ユニット
JPH074794A (ja) * 1993-03-30 1995-01-10 Toshiba Corp 空気調和装置
JPH09217972A (ja) * 1996-02-14 1997-08-19 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2004218861A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Denso Corp ヒートポンプ式給湯器におけるドレンパン凍結防止構造
JP2005069593A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蓄電式空気調和装置
JP2005241147A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Toshiba Kyaria Kk 空気調和機
JP2008057910A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ給湯装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53107767A (en) * 1978-02-28 1978-09-20 Daikin Ind Ltd Air-cooled heat pump type cooling/heating device
JPS55169965U (ja) * 1979-05-23 1980-12-06
JPS57182061U (ja) * 1981-05-15 1982-11-18
JPH03117866A (ja) * 1989-09-29 1991-05-20 Toshiba Corp ヒートポンプ式冷凍サイクル
JPH03177726A (ja) * 1989-12-07 1991-08-01 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室外ユニット
JPH074794A (ja) * 1993-03-30 1995-01-10 Toshiba Corp 空気調和装置
JPH09217972A (ja) * 1996-02-14 1997-08-19 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2004218861A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Denso Corp ヒートポンプ式給湯器におけるドレンパン凍結防止構造
JP2005069593A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蓄電式空気調和装置
JP2005241147A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Toshiba Kyaria Kk 空気調和機
JP2008057910A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Mitsubishi Electric Corp ヒートポンプ給湯装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103857976A (zh) * 2011-10-03 2014-06-11 三菱电机株式会社 制冷循环装置
US20140216092A1 (en) * 2011-10-03 2014-08-07 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle apparatus
CN103857976B (zh) * 2011-10-03 2016-08-17 三菱电机株式会社 制冷循环装置
US9958194B2 (en) 2011-10-03 2018-05-01 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle apparatus with a heating unit for melting frost occurring in a heat exchanger
CN110470014A (zh) * 2019-08-03 2019-11-19 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调除霜的控制方法及装置、空调
CN112432404A (zh) * 2020-11-04 2021-03-02 珠海格力电器股份有限公司 热泵空调机组的化霜控制方法、装置、控制器和空调***
CN112944594A (zh) * 2021-01-29 2021-06-11 青岛海尔空调器有限总公司 用于空调除霜控制的方法及装置、空调

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6644154B2 (ja) 空気調和装置
JP5427428B2 (ja) ヒートポンプ式給湯・空調装置
JP5595140B2 (ja) ヒートポンプ式給湯・空調装置
JP6538290B1 (ja) 空気調和機
JP2010139097A (ja) 空気調和機
JP4428341B2 (ja) 冷凍サイクル装置
EP3492839B1 (en) Refrigeration cycle device
JP2011127792A (ja) 空気熱源ヒートポンプ給湯・空調装置
CN104204690A (zh) 空调装置
KR101737365B1 (ko) 공기조화기
JP5404761B2 (ja) 冷凍装置
JP6420677B2 (ja) 空気調和機
JP2007322024A (ja) 大温度差空調システム
JP2011012844A (ja) 冷凍サイクル装置
EP2375187B1 (en) Heat pump apparatus and operation control method of heat pump apparatus
US20100192622A1 (en) Refrigerating system
JP6636200B2 (ja) 空気調和機
JP5447438B2 (ja) 冷蔵庫
WO2019026234A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2009109069A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP4275570B2 (ja) ヒーティングタワーの除霜方法および水冷式ヒートポンプシステム
JP2017133727A (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP5267614B2 (ja) 冷蔵庫
JP2014066420A (ja) 冷凍装置
JP2011133132A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111215

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20121217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130723