JP6346177B2 - スポットサイズ変換光導波路 - Google Patents

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Description

本発明は、スポットサイズ変換光導波路に関するものである。
光ファイバ、および、平面光波回路(PLC)等の光導波路回路は、いずれもコア部とクラッド部との間に屈折率差を形成してコア部内に光を閉じ込めて伝搬させる光導波路素子である。しかしながら、光ファイバおよび光導波路回路とでは、光閉じ込めのための比屈折率差Δが異なる場合が多い。そのため、コア部を伝搬する光のスポットサイズが互いに異なる場合が多い。特に、光導波路回路の場合、小型化等のために比屈折率差Δを光ファイバの比屈折率差Δよりも高くしている場合がある。光ファイバと光導波路回路とで比屈折率差Δが異なる場合、伝搬する光のスポットサイズが互いに異なる。この場合、光ファイバと光導波路回路とをそのまま光学的に接続すると、スポットサイズの不整合のために大きな接続損失が生じる。このような大きな接続損失の発生を抑制するために、光ファイバと光導波路回路との接続箇所に配置して、光のスポットサイズを変換するスポットサイズ変換光導波路が開示されている(たとえば、特許文献1、2、非特許文献1参照)。このようなスポットサイズ変換光導波路は、光のスポットサイズが互いに異なる光導波路回路間を接続する場合にも使用される。
スポットサイズ変換光導波路には、光学的に接続すべき光導波路素子間の接続損失を小さくすることが要求されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接続損失を小さくすることができるスポットサイズ変換光導波路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、クラッド部と、前記クラッド部内に配置され、前記クラッド部よりも屈折率が高いコア部と、を備え、前記コア部は、所定の方向に延伸し、幅および高さが延伸方向において略一定である第1ストレート部と、前記第1ストレート部と連続して形成され、終端部に向かって幅および高さが縮小する第1テーパ部とを有する第1コア部と、前記第1コア部の第1ストレート部を覆うように形成されたストレート部被覆部と、前記ストレート部被覆部と連続して前記第1コア部の第1テーパ部を覆うように形成され、前記第1テーパ部の形状に沿って幅および高さが縮小するテーパ部被覆部と、前記延伸方向に向かって幅および高さが拡大する第2テーパ部と、を有し、端部に光出力端面が形成され、前記第1コア部よりも屈折率が低い第2コア部と、を有することを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第1コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差は2.5%〜12%であり、前記第2コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差は0.3%〜1.8%であることを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第2コア部の光出力端面は1辺の長さが8μm〜14μmの矩形状であることを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第2コア部のテーパ部被覆部の幅および高さは、前記第1コア部の第1テーパ部の幅および高さよりも大きく、所定の波長の光をシングルモードで伝搬する幅および高さであることを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第2コア部は、前記ストレート部被覆部の幅方向に広がる側部を有し、該側部の幅は0μmより大きく2μm以下であることを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第2コア部は、前記テーパ部被覆部と前記第2テーパ部とを連結する連結部を有し、該連結部の幅は、前記テーパ部被覆部の幅より0μm〜2μmだけ広いことを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第2コア部は、前記テーパ部被覆部と前記第2テーパ部とを連結する連結部を有し、前記第2コア部のテーパ部被覆部の終端部は前記連結部に対して段差を形成しており、該段差の高さは0μmより大きいことを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第1テーパ部の終端部から前記第2テーパ部までの離間距離は、前記延伸方向を正の方向として、−100μmより大きいことを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第1テーパ部の長さは300μm以上であることを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第2テーパ部の長さは200μm以上であることを特徴とする。
本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、上記発明において、前記第2コア部は、前記第2テーパ部と連続して形成され、前記延伸方向において幅および高さが略一定であり、端部に前記光出力端面が形成された第2ストレート部をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、接続損失を小さくすることができるスポットサイズ変換光導波路を提供できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路の模式的な斜視図である。 図2は、図1に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な側面図である。 図3は、図1に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な平面図である。 図4Aは、図1に示すA−A線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図4Bは、図1に示すB−B線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図4Cは、図1に示すC−C線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図5は、実施の形態2に係るスポットサイズ変換光導波路の模式的な斜視図である。 図6は、図5に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な平面図である。 図7Aは、図5に示すD−D線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図7Bは、図5に示すE−E線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図7Cは、図5に示すF−F線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図8は、実施の形態3に係るスポットサイズ変換光導波路の模式的な斜視図である。 図9は、図8に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な側面図である。 図10は、図8に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な平面図である。 図11Aは、図8に示すG−G線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図11Bは、図8に示すH−H線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図11Cは、図8に示すI−I線断面における第1コア部と第2コア部の断表面を示す図である。 図12は、第2コア部の光出力端面における1辺の長さと損失との関係を示す図である。 図13は、テーパ部間距離と損失との関係を示す図である。 図14は、第2コア部のΔが0.8%の場合の段差の高さと損失との関係を示す図である。 図15は、第2コア部のΔが1.55%の場合の段差の高さと損失との関係を示す図である。 図16は、第1テーパ部の長さと損失との関係を示す図である。 図17は、第2テーパ部の長さと損失との関係を示す図である。 図18は、重なり部分の長さと損失との関係を示す図である。 図19Aは、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路の製造方法の一例を説明する図である。 図19Bは、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路の製造方法の一例を説明する図である。 図19Cは、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路の製造方法の一例を説明する図である。 図20は、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路の製造方法の一例を説明する図である。
以下に、図面を参照して本発明に係るスポットサイズ変換光導波路の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路の模式的な斜視図である。図2は、図1に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な側面図である。図3は、図1に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な平面図である。図1〜図3に示すように、本実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100は、基板10と、基板10上に形成されたクラッド部20と、クラッド部20内に配置されたコア部30とを備えている。コア部30は方向D1の方向に延伸している。
基板10は、たとえばシリコンからなる。クラッド部20は、たとえばボロン(B)またはリン(P)などの酸化物を添加した石英系ガラスからなる。
コア部30は、クラッド部20よりも屈折率が高く設定された石英系ガラスからなる。コア部30は、第1コア部31と、第1コア部31よりも屈折率が低い第2コア部32とを有している。
第1コア部31および第2コア部32の構成について具体的に説明する。第1コア部31は、第1ストレート部31aと、第1テーパ部31bとを有する。第1ストレート部31aは、方向D1の方向(延伸方向)に延伸しており、延伸方向と垂直な面における断面がたとえば正方形であり、かつその幅および高さが延伸方向において略一定である。第1テーパ部31bは、第1ストレート部31aと連続して形成され、断面がたとえば正方形であるが、終端部31baに向かって幅および高さがテーパ状に縮小している。第1テーパ部31bは長さL13を有する(図3参照)。なお、幅と高さは必ずしも同時に縮小する必要はなく、例えば先に高さが縮小した後に幅が縮小していてもよい。ただし、小型化の観点からは、幅と高さが同時に縮小することが好ましい。第1コア部31は、たとえば屈折率を高める材料である、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、またはアルミニウム(Al)などの酸化物を添加した石英系ガラスからなる。第1コア部31の、クラッド部20に対する比屈折率差はたとえば2.5%〜12%であり、より好ましくは4%〜12%である。
第2コア部32は、ストレート部被覆部32aと、テーパ部被覆部32bと、第2テーパ部32dと、第2ストレート部32eと、テーパ部被覆部32bと第2テーパ部32dとを連結する連結部32cとを有する。さらに、第2コア部32は、ストレート部被覆部32aの幅方向に広がる側部32aaを有する。第2コア部32は、たとえば屈折率を高める材料である、ゲルマニウム(Ge)などの酸化物を添加した石英系ガラスからなる。第2コア部32のクラッド部20に対する比屈折率差はたとえば0.3%〜1.8%である。
ストレート部被覆部32aは、第1コア部31の第1ストレート部31aを上側から覆うように形成されている。ストレート部被覆部32aは方向D1と反対側に向かって高さが徐々に低くなっている。テーパ部被覆部32bは、ストレート部被覆部32aと連続し、かつ第1コア部31の第1テーパ部31bを覆うように形成され、第1テーパ部31bの形状に沿って幅および高さがテーパ状に縮小している。テーパ部被覆部32bは、少なくとも第1テーパ部31bの長さL13以上の長さを有する(図3参照)。テーパ部被覆部32bの終端部には、第1テーパ部31bの終端部31baと対応した終端部32baが形成されている。第2テーパ部32dは、方向D1に向かって幅および高さがテーパ状に拡大している。第2テーパ部32dは長さL14を有する(図3参照)。第1テーパ部31bの終端部31baから第2テーパ部32dまでは距離L15だけ離間している。
第2ストレート部32eは、第2テーパ部32dと連続して形成され、方向D1に垂直な面における断面がたとえば正方形であり、かつ幅および高さが方向D1において略一定であり、端部に光出力端面32eaが形成されている。第2ストレート部32eは長さL11を有する(図2参照)。光出力端面32eaはスポットサイズ変換光導波路100の端面100aと同一面上にある。第2ストレート部32eの断面および光出力端面32eaはたとえば1辺の長さが長さL12(図1参照)である正方形である。なお、第2ストレート部32eは、必ずしも必要ないが、所望の光出力端面32eaの大きさを安定して得るためには、第2ストレート部32eを設けることが好ましい。第2ストレート部32eが無い場合は、第2テーパ部32dの端部に形成された端面が、スポットサイズ変換光導波路100の端面100aと同一面上に位置し、光出力端面となる。連結部32cは、テーパ部被覆部32bの側部および第2テーパ部32d側に広がっている。本実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100では、連結部32cは側部32aaと第2テーパ部32dとの間も連結するように形成されている。
図4A、図4B、図4Cは、それぞれ、図1に示すA−A線断面、B−B線断面、C−C線断面における第1コア部31と第2コア部32の断表面を示す図である。図4Aに示すように、A−A線断面では、第1コア部31については第1ストレート部31aの端部が表れている。第2コア部32については第1ストレート部31aを覆うように形成されたストレート部被覆部32aと、ストレート部被覆部32aの幅方向に広がる側部32aaが表れている。第1ストレート部31aは1辺の長さが長さL16である正方形の断面を有している。側部32aaは幅W13を有する。
A−A線断面からB−B線断面にかけては、図1にも示すように、第1コア部31の第1テーパ部31bは、終端部31baに向かって正方形の幅および高さが縮小している。また、第2コア部32のテーパ部被覆部32bは、第1テーパ部31bを覆っており、第1テーパ部31bの形状に沿って幅および高さが縮小している。そして、図4Bに示すように、B−B線断面では、第2コア部32については、テーパ部被覆部32bの終端部32baと、連結部32cとが表れている。第1コア部31については、第1テーパ部31bの終端部31baはB−B線断面よりもA−A線断面側に位置するので、破線で示している。終端部31baは幅W11を有する。終端部32baは幅W12を有する。終端部32baは連結部32cに対して段差H1を形成している。連結部32cはテーパ部被覆部32bに対して幅W14だけ幅が広くなっている。幅W14はA−A線断面からB−B線断面に向かって値が増加している。
B−B線断面からC−C線断面にかけては、図1にも示すように、第1コア部31は存在せず、第2コア部32の連結部32cが、矩形の断面形状を有するように、方向D1の方向に延伸している。そして、図4Cに示すように、C−C線断面では、第2コア部32の連結部32cのみが表れている。
つぎに、本実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100の使用方法および動作について説明する。このスポットサイズ変換光導波路100は、第1コア部31の第1ストレート部31a側に光導波路回路が接続される。また、図2に示すように、スポットサイズ変換光導波路100の端面100aと同一面上にある光出力端面32eaに、光ファイバOFの端面が対向するように光ファイバOFが配置される。光ファイバOFはコア部OF1とクラッド部OF2とを有する。光ファイバOFはたとえばITU−T(国際電気通信連合)G.652に準拠する、光通信分野において標準的に用いられる標準シングルモード光ファイバである。
光導波路回路側から第1コア部31に、たとえば光通信に用いられる波長帯である1520nm〜1620nmの範囲に含まれる波長を有する光信号が入力される。なお、第1コア部31は、光導波路回路と低損失で光接続されるように、その1辺の長さである長さL16や比屈折率差が設定されている。したがって、信号光が光導波路回路からスポットサイズ変換光導波路100に入力する際の損失は小さい。
第1コア部31は、まず第1ストレート部31aにおいて入力された光信号を方向D1の方向へ伝搬する。第1ストレート部31aの1辺の長さである長さL16は、入力された所定の波長の光信号をシングルモードで伝搬できる程度の長さに設定されている。第1コア部31の比屈折率差が4%〜12%であり、信号光の波長が1520nm〜1620nmの範囲である場合、長さL16はたとえば1.5μm〜3.0μmである。長さL16は光信号の波長および第1コア部31の比屈折率差に応じて設定されることが好ましい。
第1コア部31は、つぎに第1テーパ部31bにおいて入力された光信号を伝搬する。第1テーパ部31bはその幅および高さが縮小する。そのため、伝搬する光のフィールドは第1テーパ部31bを伝搬中に徐々に第2コア部32のテーパ部被覆部32bまで広がっていく。テーパ部被覆部32bの幅および高さは、第1コア部31の第1テーパ部31bの幅および高さよりも大きい。また、テーパ部被覆部32bの幅および高さは、コア部30の第1テーパ部31bとテーパ部被覆部32bとを含む部分が信号光をシングルモードで伝搬するような幅および高さであることが好ましい。第1コア部31の比屈折率差が4%〜12%であり、第2コア部32の比屈折率差が0.3%〜1.8%であり、信号光の波長が1520nm〜1620nmの範囲である場合、テーパ部被覆部32bの幅および高さは、第1テーパ部31bの幅および高さより大きく、かつたとえば10μm以下であることが好ましい。
第1テーパ部31bは終端部31baより方向D1の方向には存在しないが、第1テーパ部31bの長さL13を適切な値とすることで、第1テーパ部31bを伝搬していた信号光のパワーは、テーパ部被覆部32bを介して、低損失で第2コア部32の連結部32cに移行する。ここで、連結部32cがテーパ部被覆部32bに対して広がっている幅W14が0μm〜2μmの範囲であれば、信号光のパワーの移行の際にスポットサイズが変形することが抑制されるので、より低損失で信号光のパワーが移行できる。
連結部32cは、第1テーパ部31bを伝搬していた信号光を第2テーパ部32dへ伝搬する。その後、第2テーパ部32dは、方向D1に向かって幅および高さが拡大しているため、信号光を、そのスポットサイズを拡大しながら第2ストレート部32eへ伝搬する。第2ストレート部32eは、スポットサイズが適切なサイズまで拡大された信号光を伝搬し、光出力端面32eaから出力する。光出力端面32eaから出力した信号光は、そのスポットサイズが、光ファイバOFに低損失で光結合できるスポットサイズに変換されている。したがって、信号光がスポットサイズ変換光導波路100から光ファイバOFに入力する際の損失は低い。
以上のようにして、スポットサイズ変換光導波路100は、光導波路回路から入力された信号光を、低接続損失で光ファイバOFに光結合させることができる。
特に、スポットサイズ変換光導波路100は、第1コア部31がこのような高い比屈折率差を有する場合でも、光導波路回路から入力された信号光を、低接続損失で光ファイバOFに光結合させることができ、特に大きな効果が発揮される。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るスポットサイズ変換光導波路の模式的な斜視図である。図6は、図5に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な平面図である。図5、6に示すように、本実施の形態2に係るスポットサイズ変換光導波路200は、基板10と、基板10上に形成されたクラッド部40と、クラッド部40内に配置されたコア部50とを備えている。コア部50は方向D2の方向に延伸している。
基板10は、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100の基板10と同じものである。クラッド部40は、スポットサイズ変換光導波路100のクラッド部20と同様に、たとえばボロン(B)またはリン(P)などの酸化物を添加した石英系ガラスからなる。
コア部50は、スポットサイズ変換光導波路100のコア部30と同様に、クラッド部40よりも屈折率が高く設定された石英系ガラスからなる。コア部50は、第1コア部51と、第1コア部51よりも屈折率が低い第2コア部52とを有している。
第1コア部51は、スポットサイズ変換光導波路100の第1コア部31と同様に、第1ストレート部51aと、第1テーパ部51bとを有する。第1ストレート部51aは、方向D2の方向(延伸方向)に延伸しており、延伸方向と垂直な面における断面がたとえば正方形であり、かつその幅および高さが延伸方向において略一定である。第1テーパ部51bは、第1ストレート部51aと連続して形成され、断面がたとえば正方形であるが、終端部51baに向かって幅および高さがテーパ状に縮小している。第1テーパ部51bは長さL23を有する(図6参照)。第1コア部51は、第1コア部31と同様の屈折率を高める材料を添加した石英系ガラスからなる。第1コア部51の、クラッド部40に対する比屈折率差はたとえば2.5%〜12%であり、より好ましくは4%〜12%である。
第2コア部52は、スポットサイズ変換光導波路100の第2コア部32と同様に、ストレート部被覆部52aと、テーパ部被覆部52bと、方向D2に向かって幅および高さが拡大する第2テーパ部52dと、第2ストレート部52eと、テーパ部被覆部52bと第2テーパ部52dとを連結する連結部52cとを有する。ただし、第2コア部52には、第2コア部32の側部32aaに相当する部分が形成されていない。第2コア部52は、第2コア部32と同様の屈折率を高める材料を添加した石英系ガラスからなる。第2コア部52のクラッド部40に対する比屈折率差はたとえば0.3%〜1.8%である。
ストレート部被覆部52aは、第1コア部51の第1ストレート部51aを上側から覆うように形成されている。ストレート部被覆部52aは方向D2に沿って高さが一定であるが、実施の形態1におけるストレート部被覆部32aと同様に、方向D2と反対側に向かって高さが徐々に低くなっていてもよい。テーパ部被覆部52bは、ストレート部被覆部52aと連続し、かつ第1コア部51の第1テーパ部51bを覆うように形成され、第1テーパ部51bの形状に沿って幅および高さがテーパ状に縮小している。テーパ部被覆部52bは、少なくとも第1テーパ部51bの長さL23以上の長さを有する(図6参照)。テーパ部被覆部52bの終端部には、第1テーパ部51bの終端部51baと対応した終端部52baが形成されている。第2テーパ部52dは、方向D2に向かって幅および高さがテーパ状に拡大している。第2テーパ部52dは長さL24を有する(図6参照)。第1テーパ部51bの終端部51baから第2テーパ部52dまでは距離L25だけ離間している。
第2ストレート部52eは、第2テーパ部52dと連続して形成され、方向D2に垂直な面における断面がたとえば正方形であり、かつ方向D2において幅および高さが略一定であり、端部に光出力端面52eaが形成されている。第2ストレート部52eは長さL21を有する(図6参照)。光出力端面52eaはスポットサイズ変換光導波路200の端面200aと同一面上にある。光出力端面52eaはたとえば1辺の長さが長さL22(図5参照)である正方形である。連結部52cは、テーパ部被覆部52bの側部および第2テーパ部52d側に広がっている。
図7A、図7B、図7Cは、それぞれ、図5に示すD−D線断面、E−E線断面、F−F線断面における第1コア部51と第2コア部52の断表面を示す図である。図7Aに示すように、D−D線断面では、第1コア部51については第1ストレート部51aの端部が表れている。第2コア部52については第1ストレート部51aを覆うように形成されたストレート部被覆部52aが表れている。第1ストレート部51aは1辺の長さが長さL26である正方形の断面を有している。
D−D線断面からE−E線断面にかけては、図5にも示すように、第1コア部51の第1テーパ部51bは、終端部51baに向かって正方形の幅および高さが縮小している。また、第2コア部52のテーパ部被覆部52bは、第1テーパ部51bの形状に沿って幅および高さが縮小している。そして、図7Bに示すように、E−E線断面では、第2コア部52については、テーパ部被覆部52bの終端部52baと、連結部52cとが表れている。第1コア部51については、第1テーパ部51bの終端部51baはE−E線断面よりもD−D線断面側に位置するので、破線で示している。終端部51baは幅W21を有する。終端部52baは幅W22を有する。終端部52baは連結部52cに対して段差H2を形成している。連結部52cはテーパ部被覆部52bに対して幅W24だけ幅が広くなっている。幅W24はD−D線断面からE−E線断面に向かって値が増加している。幅W24は0μm〜2μmであることが好ましい。
E−E線断面からF−F線断面にかけては、図5にも示すように、第1コア部51は存在せず、第2コア部52の連結部52cが、矩形の断面形状を有するように、方向D2の方向に延伸している。そして、図7Cに示すように、F−F線断面では、第2コア部52の連結部52cのみが表れている。
本実施の形態2に係るスポットサイズ変換光導波路200も、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100と同様に、第1コア部51の第1ストレート部51a側に光導波路回路が接続され、スポットサイズ変換光導波路200の端面200aと同一面上にある光出力端面52eaに、端面が対向するように光ファイバが配置される。
そして、光導波路回路側から第1コア部51に、所定の波長を有する光信号が入力されると、信号光はコア部50を伝搬するうちに、第1テーパ部51bからテーパ部被覆部52bを介して第2コア部52の連結部52cに移行し、さらに第2テーパ部52dによってスポットサイズが拡大されて、第2ストレート部52eの光出力端面52eaから出力され、低接続損失で光ファイバに光結合する。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係るスポットサイズ変換光導波路の模式的な斜視図である。図9は、図8に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な側面図である。図10は、図8に示すスポットサイズ変換光導波路の模式的な平面図である。図8〜10に示すように、本実施の形態3に係るスポットサイズ変換光導波路300は、基板10と、基板10上に形成されたクラッド部60と、クラッド部60内に配置されたコア部70とを備えている。コア部70は方向D3の方向に延伸している。
基板10は、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100の基板10と同じものである。クラッド部60は、スポットサイズ変換光導波路100のクラッド部20と同様に、たとえばボロン(B)またはリン(P)などの酸化物を添加した石英系ガラスからなる。
コア部70は、スポットサイズ変換光導波路100のコア部30と同様に、クラッド部60よりも屈折率が高く設定された石英系ガラスからなる。コア部70は、第1コア部71と、第1コア部71よりも屈折率が低い第2コア部72とを有している。
第1コア部71は、スポットサイズ変換光導波路100の第1コア部31と同様に、第1ストレート部71aと、第1テーパ部71bとを有する。第1ストレート部71aは、方向D3の方向(延伸方向)に延伸しており、延伸方向と垂直な面における断面がたとえば正方形であり、かつその幅および高さが延伸方向において略一定である。第1テーパ部71bは、第1ストレート部71aと連続して形成され、断面がたとえば正方形であるが、終端部71baに向かって幅および高さがテーパ状に縮小している。第1テーパ部71bは長さL33を有する(図10参照)。第1コア部71は、第1コア部31と同様の屈折率を高める材料を添加した石英系ガラスからなる。第1コア部71の、クラッド部60に対する比屈折率差はたとえば2.5%〜12%であり、より好ましくは4%〜12%である。
第2コア部72は、スポットサイズ変換光導波路100の第2コア部32と同様に、ストレート部被覆部72aと、テーパ部被覆部72bと、方向D3に向かって幅および高さが拡大する第2テーパ部72dと、第2ストレート部72eと、テーパ部被覆部72bと第2テーパ部72dとを連結する連結部72cとを有する。さらに、第2コア部72は、ストレート部被覆部72aの幅方向に広がる側部72aaを有する。第2コア部72は、第2コア部32と同様の屈折率を高める材料を添加した石英系ガラスからなる。第2コア部72のクラッド部60に対する比屈折率差はたとえば0.3%〜1.8%である。
ストレート部被覆部72aは、第1コア部71の第1ストレート部71aを上側から覆うように形成されている。ストレート部被覆部72aは、方向D3と反対側に向かって高さ及び幅が徐々に小さくなっている。そして、高さ及び幅が第1コア部71の第1ストレート部71aと一致し、第1コア部71を覆う第2コア部72のストレート部被覆部72aが途切れる位置に第2終端部72abを有する(図9参照)。図9に示す長さL37は、第1コア部71の終端部71baから第2終端部72abまでの長さである重なり部分の長さである。なお、ストレート部被覆部72aが途切れる位置が、第1ストレート部71aの上面と側面とで異なる場合があるが、重なり部分の長さL37は、第1ストレート部71aの上面におけるストレート部被覆部72aが途切れる位置である第2終端部72abから第1コア部71の終端部71baまでの長さで定義される。
テーパ部被覆部72bは、ストレート部被覆部72aと連続し、かつ第1コア部71の第1テーパ部71bを覆うように形成され、第1テーパ部71bの形状に沿って幅がテーパ状に縮小している。テーパ部被覆部72bは、少なくとも第1テーパ部71bの長さL33以上の長さを有する(図10参照)。テーパ部被覆部72bの終端部には、第1テーパ部71bの終端部71baと対応した終端部72baが形成されている。第2テーパ部72dは、方向D3に向かって幅および高さがテーパ状に拡大している。このとき、第1テーパ部71bの終端部71baの位置における第2テーパ部72dの高さH32は、第1テーパ部71bの終端部71baの高さH31より高くされている。第2テーパ部72dは長さL34を有する(図10参照)。テーパ部被覆部72bの終端部72baと第2テーパ部72dのテーパ部被覆部72b側の端部とは略一致するように形成されている。
第2ストレート部72eは、第2テーパ部72dと連続して形成され、方向D3に垂直な面における断面がたとえば正方形であり、かつ方向D3において幅および高さが略一定であり、端部に光出力端面72eaが形成されている。第2ストレート部72eは長さL31を有する(図10参照)。光出力端面72eaはスポットサイズ変換光導波路300の端面300aと同一面上にある。光出力端面72eaはたとえば1辺の長さが長さL32(図8参照)である正方形である。連結部72cは、テーパ部被覆部72bの側部に広がっている。本実施の形態3に係るスポットサイズ変換光導波路300では、連結部72cは側部72aaと第2テーパ部72dとの間を連結するように形成されている。
図11A、図11B、図11Cは、それぞれ、図8に示すG−G線断面、H−H線断面、I−I線断面における第1コア部71と第2コア部72の断表面を示す図である。図11Aに示すように、G−G線断面では、第1コア部71については第1ストレート部71aの端部が表れている。第2コア部72については第1ストレート部71aを覆うように形成されたストレート部被覆部72aと、ストレート部被覆部72aの幅方向に広がる側部72aaが表れている。第1ストレート部71aは1辺の長さが長さL36である正方形の断面を有している。側部72aaは幅W33を有する。
G−G線断面からH−H線断面にかけては、図8にも示すように、第1コア部71の第1テーパ部71bは、終端部71baに向かって正方形の幅および高さが縮小している。また、第2コア部72のテーパ部被覆部72bは、第1テーパ部71bの形状に沿って幅が縮小している。そして、図11Bに示すように、H−H線断面では、第2コア部72については、テーパ部被覆部72bの終端部72baと、連結部72cとが表れている。第1コア部72については、第1テーパ部71bの終端部71baはH−H線断面よりもG−G線断面側に位置するので、破線で示している。終端部71baは幅W31を有する。終端部72baは幅W32を有する。終端部72baは連結部72cに対して段差H3を形成している。連結部72cはテーパ部被覆部72bに対して幅W34だけ幅が広くなっている。幅W34はG−G線断面からH−H線断面に向かって値が増加している。幅W34は0μm〜2μmであることが好ましい。
H−H線断面からI−I線断面にかけては、図8にも示すように、第1コア部71は存在せず、第2コア部72の第2テーパ部72dは、第2ストレート部72eに向かって幅および高さが拡大している。そして、図11Cに示すように、I−I線断面では、第2コア部72の第2テーパ部72dのみが表れている。
なお、G−G線断面において、幅W33がゼロとなりストレート部被覆部72aのみが表れるよう、側部72aaおよび連結部72cの幅を調整してもよい。このとき、側部72aaは、第2終端部72abから方向D3に向かって高さがテーパ状に拡大し、かつ幅がテーパ状に縮小する形状を有する。
本実施の形態3に係るスポットサイズ変換光導波路300も、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100と同様に、第1コア部71の第1ストレート部71a側に光導波路回路が接続され、スポットサイズ変換光導波路300の端面300aと同一面上にある光出力端面72eaに、端面が対向するように実施の形態1と同様にコア部OF1とクラッド部OF2とを有する光ファイバOFが配置される。
そして、光導波路回路側から第1コア部71に、所定の波長を有する光信号が入力されると、信号光はコア部70を伝搬するうちに、第1テーパ部71bからテーパ部被覆部72bおよび連結部72cに移行し、さらに第2テーパ部72dによってスポットサイズが拡大されて、第2ストレート部72eの光出力端面72eaから出力され、低接続損失で光ファイバOFに光結合する。
(構成要素の好ましい寸法)
つぎに、実施の形態1、2、3に係るスポットサイズ変換光導波路100、200、300の構成要素の好ましい寸法について説明する。
はじめに、スポットサイズ変換光導波路100を上述した標準シングルモード光ファイバと光接続する際の、光出力端面32eaの好ましい1辺の長さL12について説明する。
図12は、第2コア部32の光出力端面32eaの1辺の長さL12と、スポットサイズ変換光導波路100と標準シングルモード光ファイバとを接続した場合の損失との関係を示す図である。ここで、図12〜図18において、損失とは、スポットサイズ変換光導波路100における伝搬損失と、スポットサイズ変換光導波路100と標準シングルモード光ファイバとの接続損失と、を加算したものである。また、図12では、第2コア部32のクラッド部20に対する比屈折率差Δを0.8%または1.55%に設定したときの計算結果を示している。また、光の波長は1550nmとしている。第1コア部31の比屈折率差は5%とし、第1ストレート部31aの1辺の長さL16は、たとえば3μmであり、波長1550nmの光がシングルモードで伝搬する値としている。また、データ点は0.5μm間隔でプロットしている。
図12に示すように、光出力端面32eaの1辺の長さL12が8μm〜14μmであれば、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失を抑制でき、たとえば0.6dB程度以下とすることができる。なお、図12では、比屈折率差Δが0.8%および1.55%の場合について示しているが、比屈折率差Δが0.3%〜1.8%の範囲内であれば、長さL12を8μm〜14μmとすることで、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失を抑制することができるので好ましい。なお、この8μm〜14μmの範囲は、スポットサイズ変換光導波路200の光出力端面52eaの1辺の長さL22、または、スポットサイズ変換光導波路300の光出力端面72eaの1辺の長さL32に適用しても好ましい範囲である。
つぎに、スポットサイズ変換光導波路100を標準シングルモード光ファイバと光接続する際の、第1テーパ部31bの終端部31baから第2テーパ部32dまでの距離(テーパ部間距離)である距離L15の好ましい値について説明する。
図13は、テーパ部間距離である距離L15と、スポットサイズ変換光導波路100と標準シングルモード光ファイバとを接続した場合の損失との関係を示す図である。なお、図13において、横軸のテーパ部間距離は、第2テーパ部32dが、終端部31baに対して方向D1の方向に離間している場合を正の値にとり、方向D1とは逆の方向に離間している場合を負の値にとっている。また、図13では、第2コア部32のクラッド部20に対する比屈折率差Δを1.55%に設定したときの計算結果を示している。また、光の波長は1550nmとしている。第1コア部31の比屈折率差は5%とし、第1ストレート部31aの1辺の長さL16は、たとえば3μmであり、波長1550nmの光がシングルモードで伝搬する値としている。第1テーパ部31bの長さL13は500μmとしている。第2テーパ部32dの長さL14は1000μmとしている。光出力端面32eaの1辺の長さL12は12μmとしている。また、データ点は100μm間隔でプロットしている。
図13に示すように、テーパ部間距離である距離L15が−100μm以上であれば、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失が急激に減少するので好ましく、0μm以上であることがさらに好ましく、さらには500μm以下で十分である。なお、距離L15を0μm程度とすると、損失の低減と、方向D1におけるスポットサイズ変換光導波路100のサイズの低減とを両立できるので好ましい。なお、この−100μm以上あるいは0μm以上、さらには500μm以下の範囲は、スポットサイズ変換光導波路200の距離L25に適用しても好ましい範囲である。
つぎに、スポットサイズ変換光導波路100を標準シングルモード光ファイバと光接続する際の、好ましい段差H1の高さについて説明する。
図14、15は、段差H1の高さと、スポットサイズ変換光導波路100と標準シングルモード光ファイバとを接続した場合の損失との関係を示す図である。なお、図14、15は、第2コア部32のクラッド部20に対する比屈折率差Δを、それぞれ0.8%、1.55%に設定したときの計算結果を示している。また、光の波長は1550nmとしている。第1コア部31の比屈折率差は5%とし、第1ストレート部31aの1辺の長さL16は、たとえば3μmであり、波長1550nmの光がシングルモードで伝搬する値としている。第1テーパ部31bの長さL13は500μmとしている。第2テーパ部32dの長さL14は1000μmとしている。光出力端面32eaの1辺の長さL12は12μmとしている。距離L15は0μmとしている。また、第1テーパ部31bの終端部31baの幅W11は、0.01μm、0.5μm、1.0μm、2.0μm、または2.5μmに設定している。また、データ点は0.2μm間隔でプロットしている。
図14、15に示すように、段差H1の高さを低くすれば、損失を低くできる。また、終端部幅を狭くすれば、損失を低くできる。さらに、第2コア部32のクラッド部20に対する比屈折率差Δが0.8%である図14の場合よりも、比屈折率差Δが1.55%である図15の場合の方が、損失が低い。段差H1の高さについては、0μmより大きく2μm以下の範囲が好ましく、幅W11については、1μm以下であることが好ましい。また、段差H1の値と幅W11の値との積で表される断面積を0.5μm以上とすることが、さらに好ましい。なお、この段差H1および幅W11の範囲は、スポットサイズ変換光導波路200の段差H2および幅W21、または、スポットサイズ変換光導波路300の段差H3および幅W31に適用しても好ましい範囲である。
つぎに、スポットサイズ変換光導波路100を標準シングルモード光ファイバと光接続する際の、好ましい第1テーパ部31bの長さL13について説明する。
図16は、長さL13(テーパ長)と、スポットサイズ変換光導波路100と標準シングルモード光ファイバとを接続した場合の損失との関係を示す図である。なお、図16では、第2コア部32のクラッド部20に対する比屈折率差Δを0.8%または1.55%に設定したときの計算結果を示している。また、光の波長は1550nmとしている。第1コア部31の比屈折率差は5%とし、第1ストレート部31aの1辺の長さL16は3μmであり、波長1550nmの光がシングルモードで伝搬する値としている。第2テーパ部32dの長さL14は1000μmとしている。光出力端面32eaの1辺の長さL12は12μmとしている。距離L15は0μmとしている。また、データ点は100μm間隔でプロットしている。
図16に示すように、長さL13が好ましくは300μm以上、さらに好ましくは400μm以上であれば、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失を抑制でき、たとえば0.6dB程度以下とすることができる。なお、図16では、比屈折率差Δが0.8%および1.55%の場合について示しているが、比屈折率差Δが0.3%〜1.8%の範囲内であれば、長さL13を好ましくは300μm以上、さらに好ましくは400μm以上とすることで、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失を抑制することができる。なお、この300μm以上または400μm以上の範囲は、スポットサイズ変換光導波路200の第1テーパ部51bの長さL23、または、スポットサイズ変換光導波路300の第1テーパ部71bの長さL33に適用しても好ましい範囲である。
つぎに、スポットサイズ変換光導波路100を標準シングルモード光ファイバと光接続する際の、好ましい第2テーパ部32dの長さL14について説明する。
図17は、長さL14(テーパ長)と、スポットサイズ変換光導波路100と標準シングルモード光ファイバとを接続した場合の損失との関係を示す図である。なお、図17では、第2コア部32のクラッド部20に対する比屈折率差Δを0.8%または1.55%に設定したときの計算結果を示している。また、光の波長は1550nmとしている。第1コア部31の比屈折率差は5%とし、第1ストレート部31aの1辺の長さL16は3μmであり、波長1550nmの光がシングルモードで伝搬する値としている。第1テーパ部31bの長さL13は500μmとしている。光出力端面32eaの1辺の長さL12は12μmとしている。距離L15は0μmとしている。また、データ点は100μm間隔でプロットしている。
図17に示すように、長さL14が好ましくは200μm以上、さらに好ましくは300μm以上であれば、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失を抑制でき、たとえば0.6dB程度以下とすることができる。なお、図17では、比屈折率差Δが0.8%および1.55%の場合について示しているが、比屈折率差Δが0.3%〜1.8%の範囲内であれば、長さL14を好ましくは200μm以上、さらに好ましくは300μm以上とすることで、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失を抑制することができる。なお、この200μm以上、または300μm以上の範囲は、スポットサイズ変換光導波路200の第2テーパ部52dの長さL24、または、スポットサイズ変換光導波路300の第2テーパ部72dの長さL34に適用しても好ましい範囲である。
つぎに、スポットサイズ変換光導波路300を標準シングルモード光ファイバと光接続する際の、好ましい重なり部分の長さL37について説明する。後述する製造方法のように、シャドウマスクを用いて第2テーパ部72dを形成する場合、シャドウマスクの固定位置が導波路の長手方向でずれることによって、重なり部分の長さL37が設計値からシフトする場合があるためである。
図18は、重なり部分の長さL37と、スポットサイズ変換光導波路300と標準シングルモード光ファイバとを接続した場合の損失との関係を示す図である。なお、図18では、第2テーパ部72dの長さL34(テーパ長)を500μmまたは1000μmに設定したときの計算結果を示している。また、図18では、第2コア部72のクラッド部60に対する比屈折率差Δを1.55%に設定したときの計算結果を示している。また、光の波長は1550nmとしている。第1コア部71の比屈折率差は5%とし、第1ストレート部71aの1辺の長さL36は3μmであり、波長1550nmの光がシングルモードで伝搬する値としている。第1テーパ部71bの長さL33は500μmとしている。光出力端面72eaの1辺の長さL32は12μmとしている。また、データ点は、長さL34が500μmのとき100μm間隔で、長さL34が1000μmのとき200μm間隔でプロットしている。
図18に示すように、長さL34が500μmのとき、重なり部分の長さL37が好ましくは250μm以上350μm以下であれば、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失を抑制でき、たとえば0.5dB程度以下とすることができる。すなわち、重なり部分の長さL37がこの100μmの範囲内でシフトしても低損失を維持することができる。つぎに、長さL34が1000μmのとき、重なり部分の長さL37が好ましくは300μm以上900μm以下であれば、標準シングルモード光ファイバと接続した場合の損失を抑制でき、たとえば0.5dB程度以下とすることができる。すなわち、重なり部分の長さL37がこの600μmの範囲内でシフトしても低損失を維持することができる。
また、この計算結果から、第2テーパ部72dの長さL34が長い方が、重なり部分の長さL37のシフトに対して低損失を維持できる範囲が広いことがわかる。したがって、第2テーパ部72dの長さL34は、500μm以上であることが好ましく、1000μm以上であることがより好ましい。なお、この500μm以上、または1000μm以上の範囲は、スポットサイズ変換光導波路100の第2テーパ部32dの長さL14、または、スポットサイズ変換光導波路200の第2テーパ部52dの長さL24に適用しても好ましい範囲である。
(製造方法)
つぎに、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100の製造方法の一例について説明する。なお、実施の形態2に係るスポットサイズ変換光導波路200および実施の形態3に係るスポットサイズ変換光導波路300も同様の方法で製造できる。図19A〜図19C、図20は、実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路の製造方法の一例を説明する図である。はじめに、図19Aに示すように、公知の火炎堆積(Flame
Hydrolysis Deposition、FHD)法により、基板10上に石英系ガラスの微粒子を堆積し、これを加熱してガラス微粒子を透明ガラス化し、クラッド部20の下部を構成する下部層20aを形成する。つぎに、下部層20a上にプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、第1コア部31となる石英系ガラス微粒子層80を堆積する。つぎに、石英系ガラス微粒子層80上に、金属やフォトレジストからなるマスクMを形成する。このマスクMは、厚さが徐々に薄くなるテーパ部T1を有している。
このようにテーパ部T1を有するマスクMは、たとえば以下のように形成する。まず、石英系ガラス微粒子層80上にレジストを塗布する。つぎに、レジストを露光する際に、露光範囲を徐々に変化させながら、複数回の露光を行う。たとえば、図19Aには、露光範囲S1、S2、S3、S4、・・・を示している。露光範囲S1、S2、S3、S4、・・・は、それぞれ、1回目、2回目、3回目、4回目、・・・の露光範囲である。なお、1回当たりの露光量は、使用するレジスト固有の適正露光量よりも小さい露光量とし、1回当たりの露光はアンダー露光になるようにしている。
このように露光範囲を徐々に変化させながら、複数回のアンダー露光を行うことによって、現像後には、多重露光された回数が多い部分ほど厚さが厚くなるようにテーパ部T1が形成されたマスクMが得られる。なお、テーパ部T1の傾斜を滑らかにするには、露光範囲を徐々に変化させるときの変化の幅を、露光範囲を決める装置のマスキングの精度以下とする方法がある。これによって、露光範囲を離散的に変化させたとしても、滑らかな傾斜のテーパ部T1を形成することができる。
つぎに、図19Bに示すように、たとえばフッ素系ガス(たとえばCF)などのエッチングガスEGを用いて、マスクMをエッチングマスクとして、石英系ガラス微粒子層80のドライエッチングを行う。これによって、図19Cに示すように、テーパ部T1を有するマスクMの形状が転写された、テーパ部T2を有する石英系ガラス微粒子層80Aが形成される。つぎに、マスクMを除去した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによって、石英系ガラス微粒子層80Aを第1コア部31の形状にパターニングする。
つぎに、図20に示すように、石英系ガラス微粒子層80Aを形成した下部層20a上に、シャドウマスクSMを配置する。そして、シャドウマスクSMの上から、FHD法、プラズマCVD法、またはスパッタ法等によって、石英系ガラス微粒子を堆積するための原料ガスMGを供給する。すると、原料ガスMGはシャドウマスクSMで覆われた領域では遮断され、シャドウマスクSMで覆われていない領域では、そのまま下部層20a上に到達する。ここで、シャドウマスクSMで覆われていない領域とは、シャドウマスクSMに形成された孔の直下の領域や、シャドウマスクSMの外周の領域である。また、シャドウマスクSMの孔や外周の周縁領域では、原料ガスMGがシャドウマスクSMの下側に回りこんで下部層20a上に到達するが、その回り込む原料ガスMGの量は、シャドウマスクSMの周縁から遠ざかるにつれて少なくなる。その結果、図20に示すように、シャドウマスクSMで覆われていない領域では厚さが一定であるが、シャドウマスクSMで覆われた領域に向かって厚さがテーパ状に薄くなるテーパ部T3を有する石英系ガラス微粒子層90が形成される。このとき、ストレート部被覆部32aおよびテーパ部被覆部32bを形成するために、石英系ガラス微粒子層90の端部が石英系ガラス微粒子層80Aを覆うように石英系ガラス微粒子層90を形成する。石英系ガラス微粒子層90の形状は、シャドウマスクSMの下部層20aからの高さや、シャドウマスクSMの周縁部の位置の設定で調整することができる。その後、シャドウマスクSMを除去した後、フォトリソグラフィ技術およびエッチングによって、石英系ガラス微粒子層90を第2コア部32の形状にパターニングする。
ここで、第2コア部32の形状のパターニングを行う際に、ストレート部被覆部32aの幅方向に広がる側部32aa(図1、4参照)を形成する。これによって、パターニングの形状や位置に誤差があったとしても、その誤差を側部32aaの領域に吸収させることができるので、その誤差がストレート部被覆部32aのサイズに及ぶことを防止できる。側部32aaの幅W13は0μmより大きくし、想定されるパターニングの誤差に応じて設定することが好ましく、2μm以下であればよい。
つぎに、再びFHD法により、クラッド部20の残りの部分を形成するための石英系ガラス微粒子を堆積する。その後、基板全体を加熱して各石英系ガラス微粒子を透明ガラス化し、クラッド部20およびコア部30を完成させる。その後、基板を所望の形状に切断してスポットサイズ変換光導波路100が完成する。
なお、このとき切断によってスポットサイズ変換光導波路100の端面100aを形成するが、切断の位置に誤差が生じる場合がある。ここで、仮に第2コア部32の第2テーパ部32dにおいて切断を行うとすると、切断の位置誤差に応じて、端面100aに露出する第2テーパ部32dの端面の面積がばらつくこととなる。その結果、スポットサイズ変換光導波路100の端面100aから出力する信号光のスポットサイズに製造ばらつきが生じるおそれがある。
これに対して、本実施の形態1に係るスポットサイズ変換光導波路100では、第2コア部32に長さL11を有する第2ストレート部32eが存在しているので、切断の誤差があっても端面100aに露出する第2ストレート部32eの光出力端面32eaの面積にばらつきが生じにくくなり、安定したスポットサイズの信号光を出力できるので好ましい。ダイサーの幅が100μm程度であることを考慮すると、長さL11は200μm以上であることが好ましい。
また、上記実施の形態において、第1コア部に屈折率を高めるために添加する材料が、Geを添加する場合と比較してガラス微粒子層の成膜に時間がかかる材料や、Geを添加する場合と比較してエッチングが困難になる材料である場合、第1コア部のみからなるスポットサイズ変換光導波路を用い、第1コア部の形状を加工して低接続損失を実現することは困難である。しかしながら、上記実施の形態に係るスポットサイズ変換光導波路は、Ge等の成膜あるいはエッチングが容易で比較的加工しやすい材料を添加した所定の形状の第2コア部を形成して、低接続損失を実現している。このように、第1コア部の形状の加工が困難になる材料(たとえばZr)を添加する場合に、本発明は特に有効である。
なお、上記実施の形態では、第1コア部の断面、第2コア部の第2ストレート部の断面および光出力端面は正方形状であるが、光接続すべき対象の形状に応じて設定することができ、正方形以外の矩形状または台形状でもよい。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
以上のように、本発明に係るスポットサイズ変換光導波路は、主に光通信の分野に利用して好適なものである。
10 基板
20、40、60 クラッド部
20a 下部層
30、50、70 コア部
31、51、71 第1コア部
31a、51a、71a 第1ストレート部
31b、51b、71b 第1テーパ部
31ba、32ba、51ba、52ba、71ba、72ba 終端部
72ab 第2終端部
32、52、72 第2コア部
32a、52a、72a ストレート部被覆部
32aa、72aa 側部
32b、52b、72b テーパ部被覆部
32c、52c、72c 連結部
32d、52d、72d 第2テーパ部
32e、52e、72e 第2ストレート部
32ea、52ea、72ea 光出力端面
80、80A、90 石英系ガラス微粒子層
100、200、300 スポットサイズ変換光導波路
100a、200a、300a 端面
D1、D2、D3 方向
EG エッチングガス
H1、H2、H3 段差
H31、H32 高さ
L11、L12、L13、L14、L16、L21、L22、L23、L24、L26、L31、L32、L33、L34、L36、L37 長さ
L15、L25 距離
M マスク
MG 原料ガス
OF 光ファイバ
OF1 コア部
OF2 クラッド部
S1、S2、S3、S4 露光範囲
SM シャドウマスク
T1、T2、T3 テーパ部
W11、W12、W13、W14、W21、W22、W24、W31、W32、W34

Claims (12)

  1. クラッド部と、
    前記クラッド部内に配置され、前記クラッド部よりも屈折率が高いコア部と、
    を備え、
    前記コア部は、
    所定の方向に延伸し、幅および高さが延伸方向において略一定である第1ストレート部と、前記第1ストレート部と連続して形成され、終端部に向かって幅および高さが縮小する第1テーパ部とを有する第1コア部と、
    前記第1コア部の第1ストレート部を覆うように形成されたストレート部被覆部と、前記ストレート部被覆部と連続して前記第1コア部の第1テーパ部を覆うように形成され、前記第1テーパ部の形状に沿って幅および高さが縮小するテーパ部被覆部と、前記延伸方向に向かって幅および高さが拡大する第2テーパ部と、を有し、端部に光出力端面が形成され、前記第1コア部よりも屈折率が低い第2コア部と、
    を有することを特徴とするスポットサイズ変換光導波路。
  2. 前記第1コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差は2.5%〜12%であり、前記第2コア部の前記クラッド部に対する比屈折率差は0.3%〜1.8%であることを特徴とする請求項1に記載のスポットサイズ変換光導波路。
  3. 前記第2コア部の光出力端面は1辺の長さが8μm〜14μmの矩形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のスポットサイズ変換光導波路。
  4. 前記第2コア部のテーパ部被覆部の幅および高さは、前記第1コア部の第1テーパ部の幅および高さよりも大きく、所定の波長の光をシングルモードで伝搬する幅および高さであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のスポットサイズ変換光導波路。
  5. 前記第2コア部は、前記ストレート部被覆部の幅方向に広がる側部を有し、該側部の幅は0μmより大きく2μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のスポットサイズ変換光導波路。
  6. 前記第2コア部は、前記テーパ部被覆部の側部および前記第2テーパ部側に広がり、前記テーパ部被覆部と前記第2テーパ部とを連結する連結部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のスポットサイズ変換光導波路。
  7. 前記連結部の幅は、前記テーパ部被覆部の幅よりも0μm〜2μmだけ広く、前記第1ストレート部側から前記第2テーパ部側に向かって値が増加していることを特徴とする請求項6に記載のスポットサイズ変換光導波路。
  8. 前記第2コア部は、前記テーパ部被覆部と前記第2テーパ部とを連結する連結部を有し、前記第2コア部のテーパ部被覆部の終端部は前記連結部に対して段差を形成しており、該段差の高さは0μmより大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のスポットサイズ変換光導波路。
  9. 前記第1テーパ部の終端部から前記第2テーパ部までの離間距離は、前記延伸方向を正の方向として、−100μmより大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のスポットサイズ変換光導波路。
  10. 前記第1テーパ部の長さは300μm以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のスポットサイズ変換光導波路。
  11. 前記第2テーパ部の長さは200μm以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載のスポットサイズ変換光導波路。
  12. 前記第2コア部は、前記第2テーパ部と連続して形成され、前記延伸方向において幅および高さが略一定であり、端部に前記光出力端面が形成された第2ストレート部をさらに有することを特徴とする請求項1〜1のいずれか一つに記載のスポットサイズ変換光導波路。
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