JP6340774B2 - 振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体に関するものである。
従来から、水晶を用いた振動素子が知られている。このような振動素子は、周波数温度特性が優れていることから、種々の電子機器の基準周波数源や発信源などとして広く用いられている。
特許文献1に記載の振動素子は、音叉型をなしており、基部と、基部から延出する一対の振動腕とを有する。これら一対の振動腕が互いに接近、離間を交互に繰り返すことにより、一対の振動腕は基部において互いの振動を打ち消し合うように駆動する。
また、一対の振動腕の幅は、その付け根(基部との接続部)に向かってテーパー状に広がっている。このような形状になっていることで、振動腕の表面のスペースが十分に確保され、振動腕に設けられる電極に接続される電気配線を、振動腕に対して容易に敷設することができる。
特開2005−229143号公報
しかしながら、従来の振動素子は、衝撃が加わった際に、振動腕の一部あるいは基部の一部に応力が集中し、圧電材料(水晶)の特性劣化を招いたり、振動腕や基部に亀裂が生じたりする。また、衝撃が大きい場合には、振動腕が折れることもある。
本発明の目的は、耐衝撃性が高い振動素子、ならびに、この振動素子を備える振動子、発振器、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の振動素子は、互いに直交する方向を第1方向および第2方向としたとき、
基部と、
平面視で前記基部と接続され、前記第2方向に並び、前記基部から前記第1方向に延出されている第1テーパー部および第2テーパー部と、
平面視で前記第1テーパー部から前記第1方向に延出される振動腕であって、互いに表裏の関係にある1対の主面の少なくとも一方に設けられ、前記第1方向に沿って延出されている第1溝を含んでいる第1振動腕と、
平面視で前記第2テーパー部から前記第1方向に延出される振動腕であって、互いに表裏の関係にある1対の主面の少なくとも一方に設けられ、前記第1方向に沿って延出されている第2溝を含んでいる第2振動腕と、
平面視で前記第1テーパー部の縁部のうち前記第2テーパー部側に位置する縁部を第1内側縁部とし、前記第2テーパー部側とは反対側に位置する縁部を第1外側縁部とし、前記第2テーパー部の縁部のうち前記第1テーパー部側に位置する縁部を第2内側縁部とし、前記第1テーパー部側とは反対側に位置する縁部を第2外側縁部としたとき、前記第1内側縁部と前記第2内側縁部との間に跨って設けられ、前記第1内側縁部および前記第2内側縁部から延出されているヒレ部と、
を含み、
前記基部から前記第1テーパー部および前記第2テーパー部が延出されている方向を延出方向とし、前記延出方向とは反対の方向を反延出方向としたとき、
前記第1テーパー部および前記第2テーパー部は、それぞれ、前記第2方向に沿った長さが、前記反延出方向に向かうにつれて長くなっており、
前記第1内側縁部と前記基部との接続点は、前記第1外側縁部と前記基部との接続点よりも前記反延出方向に配置され、
前記第2内側縁部と前記基部との接続点は、前記第2外側縁部と前記基部との接続点よりも前記反延出方向に配置され
前記第1溝は、前記第1振動腕から前記第1テーパー部まで延在し、
前記第2溝は、前記第2振動腕から前記第2テーパー部まで延在し、
前記ヒレ部と前記第1内側縁部との接続点は、前記第1溝の基端よりも前記延出方向に配置され、
前記ヒレ部と前記第1内側縁部との接続点および前記第1内側縁部と前記第1振動腕との接続点の間の前記第1方向における距離d5は、前記第1内側縁部と前記基部との接続点および前記第1内側縁部と前記第1振動腕との接続点の間の前記第1方向における距離d3の10%以上であることを特徴とする。
これにより、第1テーパー部および第2テーパー部に発生する応力が分散されるので、振動素子に衝撃が加わった場合でも特性劣化や亀裂、折れや欠け等が発生するのを低減することができる。
また、第1テーパー部および第2テーパー部に発生する歪みも分散されるため、熱弾性損失の低減が図られ、Q値を高めることができる。
したがって、耐衝撃性が高くかつQ値が高い振動素子を得ることができる。
[適用例2]
本発明の振動素子では、前記第1内側縁部と前記第1振動腕との接続点および前記第1外側縁部と前記第1振動腕との接続点は、前記第1振動腕の前記第1方向に沿った仮想中心線に対して線対称であり、
前記第2内側縁部と前記第2振動腕との接続点および前記第2外側縁部と前記第2振動腕との接続点は、前記第2振動腕の前記第1方向に沿った仮想中心線に対して線対称であることが好ましい。
これにより、第1振動腕と第2振動腕とが互いに接近、離間を繰り返すように振動する際の振動安定性を高めることができる。その結果、第1振動腕および第2振動腕の振動漏れをより少なくすることができ、Q値をより高めることができる。
[適用例3]
本発明の振動素子では、平面視において、前記第1内側縁部の形状と前記第1外側縁部の形状とが、前記第1振動腕の前記第1方向沿った仮想中心線に対して線対称であり、
平面視において、前記第2内側縁部の形状と前記第2外側縁部の形状とが、前記第2振動腕の前記第1方向に沿った仮想中心線に対して線対称であることが好ましい。
これにより、第1振動腕と第2振動腕とが互いに接近、離間を繰り返すように振動する際の振動安定性を特に高めることができる。その結果、第1振動腕および第2振動腕の振動漏れを特に少なくすることができ、Q値をさらに高めることができる。
[適用例4]
本発明の振動素子では、前記第1内側縁部と前記基部との接続点および前記第1外側縁部と前記基部との接続点の間の前記第1方向における距離d1は、当該振動素子の前記第1方向における最大長さの0.1%以上10%以下であり、
前記第2内側縁部と前記基部との接続点および前記第2外側縁部と前記基部との接続点の間の前記第1方向における距離d2は、当該振動素子の前記第1方向における最大長さの0.1%以上10%以下であることが好ましい
[適用例5]
本発明の振動素子では、前記第1内側縁部と前記基部との接続点および前記第1内側縁部と前記第1振動腕との接続点の間の前記第1方向における距離d3は、当該振動素子の前記第1方向における最大長さの2%以上20%以下であり、
前記第2内側縁部と前記基部との接続点および前記第2内側縁部と前記第2振動腕との接続点の間の前記第1方向における距離d4は、当該振動素子の前記第1方向における最大長さの2%以上20%以下であることが好ましい
[適用例6]
本発明の振動素子では、前記第1溝および前記第2溝は、それぞれその深さが前記反延出方向に向かって漸減している領域を含んでいることが好ましい
[適用例7]
本発明の振動素子では、前記ヒレ部は、その縁部に向けて厚さが漸減していることが好ましい。
[適用例8]
本発明の振動子は、本発明の振動素子と、
前記振動素子が搭載されているパッケージと、
を含むことを特徴とする。
これにより、高い信頼性を有する振動子が得られる。
[適用例9]
本発明の発振器は、本発明の振動素子と、
前記振動素子と電気的に接続されている発振回路と、
を備えていることを特徴とする。
これにより、高い信頼性を有する発振器が得られる。
[適用例10]
本発明の電子機器は、本発明の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、高い信頼性を有する電子機器が得られる。
[適用例11]
本発明の移動体は、本発明の振動素子を備えていることを特徴とする。
これにより、高い信頼性を有する移動体が得られる。
本発明の第1実施形態に係る振動子の平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1に示す振動子に含まれる振動素子の部分拡大平面図である。 図1に示す振動子に含まれる振動素子の部分拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動素子の部分拡大平面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動素子の他の構成例の部分拡大平面図である。 本発明の第3実施形態に係る振動素子の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る振動素子の平面図である。 本発明の発振器の好適な実施形態を示す断面図である。 本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。
以下、本発明の振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.振動子
<第1実施形態>
まず、本発明の振動子の第1実施形態および本発明の振動素子の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動子の平面図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3は、図1中のB−B線断面図である。図4および図5は、それぞれ図1に示す振動子に含まれる振動素子の部分拡大平面図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸(水晶の電気軸)、Y軸(水晶の機械軸)およびZ軸(水晶の光学軸)とする。また、図2中の上側を「上」とし、下側を「下」とする。また、図1中の上側を「先端」とし、下側を「基端」とする。
図1に示すように、振動子1は、振動素子(本発明の振動素子)2と、振動素子2を収納するパッケージ9とを有している。
(パッケージ)
図1および図2に示すように、パッケージ9は、上面に開口する凹部911を有する箱状のベース91と、凹部911の開口を塞いでベース91に接合されている板状のリッド92とを有している。パッケージ9は、凹部911がリッド92で塞がれることで形成された収容空間Sを有し、この収容空間Sに振動素子2を気密的に収容している。収容空間S内は、減圧(好ましくは真空)状態となっていてもよいし、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
ベース91の構成材料としては、特に限定されないが、酸化アルミニウム等の各種セラミックスを用いることができる。また、リッド92の構成材料としては、特に限定されないが、ベース91の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース91の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金とするのが好ましい。なお、ベース91とリッド92の接合は、特に限定されず、例えば、メタライズ層を介して接合することができる。
また、ベース91の凹部911の底面には、接続端子951、961が形成されている。そして、接続端子951上には第1導電性接着材(固定部材)11が設けられ、接続端子961上には第2導電性接着材(固定部材)12が設けられている。そして、これら第1、第2導電性接着材11、12を介して振動素子2がベース91に取り付けられているとともに、接続端子951が後述する第1駆動用電極84と電気的に接続され、接続端子961が第2駆動用電極85と電気的に接続されている。なお、第1、第2導電性接着材11、12としては、導電性および接着性を有していれば特に限定されず、例えば、エポキシ系、アクリル系、シリコン系、ポリイミド系、ビスマレイミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系の樹脂に銀粒子等の導電性フィラーを混合した導電性接着材を用いることができる。
また、接続端子951は、ベース91を貫通する貫通電極952を介してベース91の下面に設けられた外部端子953に電気的に接続され、同様に、接続端子961は、ベース91を貫通する貫通電極962を介してベース91の下面に設けられた外部端子963に電気的に接続されている。接続端子951、961、貫通電極952、963および外部端子953、963の構成としては、それぞれ、導電性を有していれば、特に限定されず、例えば、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)、W(タングステン)などの下地層に、Au(金)、Ag(銀)、Cu(銅)などの被膜を積層した金属被膜で構成することができる。
(振動素子)
図1および図3に示すように、振動素子2は、水晶振動片3と、水晶振動片3上に形成された第1、第2駆動用電極84、85とを有している。なお、図1および図2では、説明の便宜上、第1、第2駆動用電極84、85の図示を省略している。
また、水晶振動片3は、基部4と、基部4から延出する1対のテーパー部41、42と、1対のテーパー部41、42から延出する1対の振動腕5、6と、支持部7とを有している。
さらに、支持部7は、接続部72と、基部4と接続部72とを連結する連結部71と、接続部72から延出する保持腕74、75とを有している。
水晶振動片3は、Zカット水晶板で構成されている。Zカット水晶板とは、Z軸をほぼ厚さ方向とする水晶基板であるが、Z軸と厚さ方向とが多少ずれていてもよい。なお、本実施形態に係る水晶振動片3は、常温近傍における周波数温度変化を小さくする観点から、Z軸が厚さ方向に対して若干傾くように構成されている。
すなわち、この傾ける角度をθ度(−5°≦θ≦15°)とした場合、前記水晶の電気軸としてのX軸、機械軸としてのY軸、光学軸としてのZ軸からなる直交座標系の前記X軸を回転軸として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ+Z側が回転するようにθ度傾けた軸をZ’軸、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ+Y側が回転するようにθ度傾けた軸をY’軸としたとき、Z’軸に沿った方向を厚さとし、X軸とY’軸を含む面を主面とする水晶振動片3となる。
なお、水晶振動片3の厚さTとしては、特に限定されないが、70μm未満であるのが好ましく、特に60μm以下であることが好ましい。このような数値範囲とすることにより、例えば、ウエットエッチングによって水晶振動片3を形成(パターニング)する場合、振動腕5と基部4の境界部や後述する腕部51とハンマーヘッド59の境界部等に不要部(本来なら除去されるべき部分)が残存してしまうのを効果的に防止することができる。そのため、振動漏れを効果的に低減することのできる振動素子2とすることができる。違う観点から、厚さTは、70μm以上、300μm以下であるのが好ましく、100μm以上、300μm以下であるのがより好ましい。このような数値範囲とすることにより、後述する第1、第2駆動用電極84、85を振動腕5、6の側面に広く形成することができるため、CI値を低くすることができる。
図1に示すように、基部4は、XY’平面に広がりを有し、Z’軸方向に厚さを有する板状をなしている。そして、基部4の+Y’軸側の端から連結部71が+Y’軸方向に延出している。連結部71の+Y’軸側の端には、接続部72が接続されており、接続部72は、連結部71からX軸方向の両側に延びている。また、連結部71の−X軸側の端部からは、保持腕74が−Y’軸方向に延出しており、+X軸側の端部からは、保持腕75が−Y’軸方向に延出している。保持腕74、75は、一対の振動腕5、6の外側に位置しており、保持腕74、75の間に一対の振動腕5、6が配置されている。なお、保持腕74、75の先端(−Y’軸側の端)は、振動腕5、6の先端(−Y’軸側の端)よりも+Y’軸側に位置している。
テーパー部41、42は、X軸方向に並び、かつ、互いに平行となるように基部4の−Y’軸側の端から−Y’軸方向に延出している。本実施形態では、テーパー部41を第1テーパー部とし、テーパー部42を第2テーパー部とする。これらテーパー部41、42は、それぞれ、長手形状をなし、その基端(+Y’軸側の端)が基部4に接続され、先端(−Y’軸側の端)が振動腕5、6に接続されている。なお、本実施形態では、Y’軸に平行な方向が第1方向に相当し、X軸に平行な方向が第2方向に相当する。さらに、Y’軸に平行な方向(第1方向)のうち、基部4からテーパー部41、42が延出している方向(−Y’軸方向)が延出方向に相当し、その反対の方向(+Y’軸方向)が反延出方向に相当する。
また、図4では、破線L1と破線L2とで挟まれた領域がテーパー部41であり、図5では、破線L3と破線L4とで挟まれた領域がテーパー部42である。
テーパー部41がZ’軸方向から平面視されたとき、そのX軸方向に沿った長さは、+Y’軸方向に向かうにつれて徐々に長くなるように構成されている。一方、Z’軸方向から平面視されたとき、テーパー部42も、そのX軸方向に沿った長さは、+Y’軸方向に向かうにつれて徐々に長くなるように構成されている。このようなテーパー部41、42が基部4と振動腕5、6との間に介挿されることで、振動腕5、6と基部4の境界部への応力集中が緩和され、衝撃が加わった際に発生する折れや欠けのおそれが減少する。
また、前記平面視において、テーパー部41の縁部のうち、テーパー部42側に位置する縁部を「第1内側縁部411」とし、テーパー部42側とは反対側に位置する縁部を「第1外側縁部412」とする。換言すれば、「第1外側縁部412」は、基部4に設けられている切り欠き部76の開口761側に配置され、「第1内側縁部411」は前記切り欠き部76の内端部762側に配置されている。上述したように、テーパー部41のX軸方向に沿った長さが+Y’軸方向に向かうにつれて徐々に長くなるように構成されていることで、第1内側縁部411および第1外側縁部412は、+Y’軸方向に向かうにつれて互いの離間距離が徐々に長くなるように、緩やかな曲線を描いている。
同様に、前記平面視において、テーパー部42の縁部のうち、テーパー部41側に位置する縁部を「第2内側縁部421」とし、テーパー部41側とは反対側に位置する縁部を「第2外側縁部422」とする。上述したように、テーパー部42のX軸方向に沿った長さが+Y’軸方向に向かうにつれて徐々に長くなるように構成されていることで、第2内側縁部421および第2外側縁部422は、+Y’軸方向に向かうにつれて互いの離間距離が徐々に長くなるように、緩やかな曲線を描いている。
振動腕5、6は、X軸方向に並び、かつ、互いに平行となるように基部4の−Y’軸側の端から−Y’軸方向に延出している。本実施形態では、振動腕5を第1振動腕とし、振動腕6を第2振動腕とする。これら振動腕5、6は、それぞれ、長手形状をなし、その先端(−Y’軸側の端)が自由端となる。また、振動腕5、6は、それぞれ、腕部51、61と、腕部51、61の先端に設けられた錘部としてのハンマーヘッド(広幅部)59、69と、を有している。このようなハンマーヘッド59、69を備えることにより、振動素子2のQ値をより高めることができる。なお、振動腕5、6は、互いに同様の構成であるため、以下では、振動腕5について代表して説明し、振動腕6については、その説明を省略する。
図3に示すように、腕部51は、XY’平面で構成された1対の主面511、512と、Y’Z’平面で構成され、1対の主面511、512を接続する1対の側面513、514とを有している。また、腕部51は、主面511に開放する有底の溝52と、主面512に開放する有底の溝53とを有している。このように、振動腕5に溝52、53を形成することによって、熱弾性損失の低減を図ることができ、優れた振動特性を発揮することができる。溝52、53の長さは、特に限定されず、先端がハンマーヘッド59まで延びていてもよいし、基端が基部4まで延びていてもよい。このような構成とすることで、腕部51とハンマーヘッド59の境界部およびテーパー部41と基部4の境界部への応力集中が緩和され、衝撃が加わった際に発生する折れや欠けのおそれが減少する。
溝52、53の深さをtとしたとき、深さtは、0.292≦t/T≦0.483なる関係を満足するのが好ましい。このような関係を満足することによって熱移動経路が長くなるから、後述する断熱的領域において、より効果的に、熱弾性損失の低減を図ることができる。また、深さtは、0.455≦t/T≦0.483なる関係を満足するのがさらに好ましい。このような関係を満足することによって、さらに熱移動経路が長くなることで熱弾性損失の低減を図ることができるので、Q値の向上とそれに伴うCI値の低減、さらには、屈曲変形する領域に電界をかけるための電極面積をより広くすることができることによるCI値の低減が実現される。
溝52、53は、振動腕5の断面重心が、振動腕5の断面形状の中心と一致するように、振動腕5に対してX軸方向の位置を調整して形成されているのが好ましい。こうすることで、振動腕5の不要な振動(具体的には、面外方向成分を有する斜め振動)を低減するので、振動漏れを低減することができる。また、この場合、余計な振動をも駆動してしまうことを低減することになるので、相対的に駆動領域が増大してCI値を小さくすることができる。
腕部51の幅W1は、腕部51のY’軸方向の全長においてほぼ一定である。このような腕部51の幅W1としては、特に限定されないが、16μm以上300μm以下程度であるのが好ましい。幅W1が上記下限値未満であると、製造技術によっては、腕部51に溝52、532を形成することが困難となり、振動腕5を断熱的領域とすることができなくなる場合がある。一方、幅W1が上記上限値を超えると、厚みTの値によっては、腕部51の剛性が高くなり過ぎてしまい、腕部51の屈曲振動をスムーズに行うことができない場合がある。なお、腕部51の幅W1は、前述したようにその全長において一定になるよう設計されるが、製造時に不可避的に生じるずれは許容される。腕部51の全長における幅W1のずれの許容量、すなわち幅W1の最大値と最小値との許容差は、腕部51の全長に対して10%以下程度とされる。
図3に示すように、振動腕5には、一対の第1駆動用電極84と一対の第2駆動用電極85とが形成されている。第1駆動用電極84の一方は、溝52の側面に形成されており、他方は、溝53の側面に形成されている。また、第2駆動用電極85の一方は、側面513に形成されており、他方は、側面514に形成されている。
同様に、振動腕6にも、一対の第1駆動用電極84と一対の第2駆動用電極85とが形成されている。第1駆動用電極84の一方は、側面613に形成されており、他方は、側面614に形成されている。また、第2駆動用電極85の一方は、溝62の側面に形成されており、他方は、溝63の側面に形成されている。
なお、溝52、53、62、63は、それぞれ必要に応じて設けられればよく、例えば、溝52、62を設ける一方、溝53、63が省略されていてもよい。
各第1駆動用電極84は、図示しない配線によって、保持腕74まで引き出され、第1導電性接着材11を介して接続端子951と電気的に接続されている。同様に、各第2駆動用電極85は、図示しない配線によって、保持腕75まで引き出され、導電性接着材12を介して接続端子961と電気的に接続されている。
これら第1、第2駆動用電極84、85間に交番電圧を印加すると、振動腕5、6が互いに接近、離間を繰り返すようにX軸方向(面内方向)に所定の周波数で振動する。
第1、第2駆動用電極84、85の構成材料としては、導電性を有していれば、特に限定されず、例えば、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、ニッケル(Ni)、ニッケル合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料、酸化インジウムスズ(ITO)等が挙げられる。
また、第1、第2駆動用電極84、85の具体的な構成としては、例えば、70nm以下のCr層上に70nm以下のAu層を形成した構成とすることができる。特に、CrやAuは、熱弾性損失が大きいので、Cr層、Au層は、好ましくは20nm以下とされる。また、絶縁破壊耐性を高くする場合には、Cr層、Au層は、好ましくは100nm以上とされる。さらに、Niは、水晶の熱膨張係数に近いので、Cr層に替えてNi層を下地にすることで、電極に起因する熱応力を減少させ、長期信頼性(エージング特性)の良い振動素子を得ることができる。
ここで、本実施形態では、テーパー部41の第1内側縁部411の基端と、テーパー部42の第2内側縁部421の基端とが、一致している。このため、第1内側縁部411から第2内側縁部421にかけて連続する曲線は、+Y’軸方向に凸の曲線となる。
また、図4に示す第1内側縁部411と振動腕5との接続点(第1内側縁部411の先端)をP1とし、第1内側縁部411と基部4との接続点(第1内側縁部411の基端)をP2とする。また、第1外側縁部412と振動腕5との接続点(第1外側縁部412の先端)をP3とし、第1外側縁部412と基部4との接続点(第1外側縁部412の基端)をP4とする。
一方、図5に示す第2内側縁部421と振動腕6との接続点をP5とし、第2内側縁部421と基部4との接続点(第2内側縁部421の基端)をP6とする。また、第2外側縁部422と振動腕6との接続点をP7とし、第2外側縁部422と基部4との接続点をP8とする。
なお、図4に示す破線L1は、接続点P1と接続点P3とを結ぶ線分であり、破線L2は、接続点P2と接続点P4とを結ぶ線分である。また、図5に示す破線L3は、接続点P5と接続点P7とを結ぶ線分であり、破線L4は、接続点P6と接続点P8とを結ぶ線分である。
なお、テーパー部41は、図4に示す破線L1、破線L2、第1内側縁部411および第1外側縁部412で囲まれた領域であるといえる。同様に、テーパー部42は、図5に示す破線L3、破線L4、第2内側縁部421および第2外側縁部422で囲まれた領域であるといえる。
本実施形態では、テーパー部41は、接続点P2が接続点P4よりも+Y’軸方向(反延出方向)に位置するように構成されている。また、テーパー部42も、接続点P6が接続点P8よりも+Y’軸方向(反延出方向)に位置するように構成されている。このようにすることで、第1内側縁部411や第2内側縁部421に発生する応力を分散させることができ、振動素子2に衝撃が加わった際に、テーパー部41、42において特性劣化や亀裂、折れや欠け等が発生するのを低減することができる。
また、テーパー部41、42に発生する歪みも分散されるため、温度勾配が小さくなり熱流が低減される。それにより、熱弾性損失の低減が図られ、Q値を高めることができる。
さらには、接続点P2および接続点P6を上述した位置にしたことで、その分、第1内側縁部411および第2内側縁部421のX軸方向の長さを変えることなく、その全長をより長くとることができる。これにより、第1内側縁部411および第2内側縁部421の最小曲率半径をより長くすることができるので、水晶振動片3の大型化を避けつつ、テーパー部41、42に発生する応力をより分散することができる。
また、テーパー部41において、第1内側縁部411と振動腕5との接続点P1と、第1外側縁部412と振動腕5との接続点P3は、Y’軸方向において互いに同じ位置にあるのが好ましい。同様に、テーパー部42においても、第2内側縁部421と振動腕6との接続点P5と、第2外側縁部422と振動腕6との接続点P7は、Y’軸方向において互いに同じ位置にあるのが好ましい。このような条件を満たすテーパー部41、42は、それぞれ振動腕5、6が互いに接近、離間を繰り返すように振動する際の振動安定性を高めることに寄与する。このため、振動腕5、6の振動漏れをより少なくすることができ、Q値をより高めることができる。
なお、接続点P1と接続点P3とがY’軸方向において互いに同じ位置にあるとは、Y’軸方向における位置ずれが水晶振動片3の全長の3%以下または30μm以下のいずれか短い方を満足する状態をいう。接続点P5と接続点P7についてもこれと同様である。また、水晶振動片3の全長とは、Y’軸方向における最大長さのことをいう。
上記のことを換言すれば、Y’軸方向に平行な対称軸(仮想中心線)を仮想したとき、接続点P1と接続点P3とが重なり、接続点P5と接続点P7とが重なることが好ましく、このとき許容される位置ずれは、Y’軸方向において上記範囲内であればよい。
さらに、テーパー部41が平面視されたとき、第1内側縁部411の形状と第1外側縁部412の形状は、互いにY’軸方向に共通する領域において、Y’軸方向に平行な対称軸(仮想中心線)C1に対して互いに線対称の関係を満足しているのが好ましい。同様に、テーパー部42においても、第2内側縁部421の形状と第2外側縁部422の形状は、互いにY’軸方向に共通する領域において、Y’軸方向に平行な対称軸(仮想中心線)C2に対して互いに線対称の関係を満足しているのが好ましい。このような条件を満たすテーパー部41、42は、それぞれ振動腕5、6が互いに接近、離間を繰り返すように振動する際の振動安定性を特に高めることに寄与する。このため、振動腕5、6の振動漏れを特に少なくすることができ、Q値をさらに高めることができる。
なお、第1内側縁部411の形状と第1外側縁部412の形状とが対称軸C1に対して互いに線対称の関係を満足しているとは、第1外側縁部412を対称軸C1で折り返したとき、第1内側縁部411とのX軸方向(第2方向)の長さのずれ量が水晶振動片3の全長の3%以下または30μm以下のいずれか短い方を満足する状態をいう。同様に、第2内側縁部421の形状と第2外側縁部422の形状とが対称軸C2に対して互いに線対称の関係を満足しているとは、第2外側縁部422を対称軸C2で折り返したときに、第2内側縁部421とのX軸方向(第2方向)の長さのずれ量が水晶振動片3の全長の3%以下または30μm以下のいずれか短い方を満足する状態をいう。
また、上述の「互いにY’軸方向に共通する領域において」とは、第1内側縁部411のうち、接続点P4よりも+Y’軸方向に位置している部分については、上記関係から外れていてもよいことを意味している。すなわち、「互いにY’軸方向に共通する領域において上記線対称の関係を満足している」とは、第1外側縁部412のY’軸方向の長さ分において、上記第1内側縁部411と第1外側縁部412とのずれ量が前記範囲内である状態のことをいう。
また、図4に示すテーパー部41の接続点P2と接続点P4のY’軸方向における距離をd1としたとき、距離d1は、水晶振動片3の全長の0.1%以上10%以下であるのが好ましく、0.3%以上7%以下であるのがより好ましく、0.5%以上5%以下であるのがさらに好ましい。距離d1を前記範囲内とすることにより、基部4の機械的強度を低下させることなく、第1内側縁部411を十分に大きくすることができ、振動素子2の耐衝撃性をより高めることができる。また、テーパー部41とテーパー部42とのX軸方向における離間距離を大きくすることなく、第1内側縁部411の曲率半径を大きくとることができる。このため、水晶振動片3の小型化を図りつつ、テーパー部41に発生する応力をより効果的に分散させることができる。
同様に、図5に示すテーパー部42の接続点P6と接続点P8のY’軸方向における距離をd2としたとき、距離d2は、水晶振動片3の全長の0.1%以上10%以下であるのが好ましく、0.3%以上7%以下であるのがより好ましく、0.5%以上5%以下であるのがさらに好ましい。距離d2を前記範囲内とすることにより、テーパー部41についての説明と同様、振動素子2の耐衝撃性をより高めつつ、テーパー部42に発生する応力をより効果的に分散させることができるとともに、振動素子2を小型化することができる。
さらに、距離d1と距離d2は、互いに同じであるのが好ましく、不可避的に生じる距離d1と距離d2の差も距離d1と距離d2のいずれか短い方の3%以下であるのが好ましい。
また、Y’軸方向における接続点P1と接続点P2の距離をd3とし、Y’軸方向における接続点P5と接続点P6の距離をd4としたとき、距離d3および距離d4は、それぞれ水晶振動片3の全長の2%以上20%以下であるのが好ましく、5%以上15%以下であるのがより好ましい。これにより、テーパー部41、42のY’軸方向の長さが必要かつ十分に確保されるので、テーパー部41、42に発生する応力をより分散させることができる。また、テーパー部41、42に発生する歪みをより分散させることができるので、振動素子2を大型化することなしにQ値をより高めることができる。
以上、振動素子2の構成を説明した。上述したように、テーパー部41を、接続点P2が接続点P4よりも+Y’軸方向に位置するように構成し、テーパー部42を、接続点P6が接続点P8よりも+Y’軸方向に位置するように構成することによって、振動素子2のQ値を高めつつ、耐衝撃性を高めることができる。また、振動素子2の大型化も低減することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の振動素子の第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る振動素子の部分拡大平面図である。
以下、第2実施形態に係る振動素子について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係る振動素子は、構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
第2実施形態に係る振動素子2は、第1内側縁部411と第2内側縁部421との間に設けられたヒレ部45を有する以外、第1実施形態に係る振動素子2と同様である。ヒレ部45は、第1内側縁部411と第2内側縁部421とを跨ぐように設けられ、かつ、第1内側縁部411および第2内側縁部421からXY’面内に延出するように設けられた部位であるが、このようなヒレ部45を設けることにより、従来よりも振動素子2の機械的強度(例えば剛性等)を高めるとともに、応力集中のさらなる緩和を図ることができる。
一方、ヒレ部45の縁部451と第1内側縁部411との接続点P9近傍の形状あるいは接続点P9の位置、および、ヒレ部45の縁部451と第2内側縁部421との接続点P10近傍の形状あるいは接続点P10の位置によっては、かえって応力集中を招き易くなり、振動素子2の耐衝撃性が低下するおそれもある。
そこで、本実施形態では、図6に示すように、ヒレ部45が、第1内側縁部411と振動腕5との接続点P1よりも+Y’軸方向(反延出方向)に位置している。また、図6には図示していないものの、ヒレ部45は、第2内側縁部421と振動腕6(図5参照)との接続点P5(図5参照)よりも+Y’軸方向(反延出方向)に位置している。ヒレ部45の位置をこのように設定すれば、ヒレ部45の端部(接続点P9および接続点P10)を起点にした亀裂の進展等が起こり難くなり、ヒレ部45を設けたとしても振動素子2の耐衝撃性が低下するのを低減することができる。
このとき、ヒレ部45の縁部451の接続点P9は、できるだけ+Y’軸方向に位置しているのが好ましいが、Y’軸方向における接続点P1と接続点P9との距離d5は、距離d3(図4参照)の10%以上であるのが好ましい。同様に、ヒレ部45の縁部451の接続点P10は、できるだけ+Y’軸方向に位置しているのが好ましいが、Y’軸方向における接続点P5(図5参照)と接続点P10との距離は、距離d4(図5参照)の10%以上であるのが好ましい。これにより、ヒレ部45を有する振動素子2の耐衝撃性の低下をより十分に低減することができる。
図7は、本発明の第2実施形態に係る振動素子の他の構成例の部分拡大平面図である。
図7に示す振動素子2は、ヒレ部の配置が異なる以外、図6に示す振動素子2と同様である。図7に示すヒレ部46は、溝52の基端521よりも+Y’軸方向(反延出方向)に位置している。また、図7には図示していないものの、ヒレ部46は、溝62(図5参照)の基端よりも+Y’軸方向(反延出方向)に位置している。ヒレ部46の位置をこのように設定すれば、ヒレ部46の端部(接続点P11および接続点P12)を起点にした亀裂の進展等がより起こり難くなり、ヒレ部46を設けたとしても振動素子2の耐衝撃性が低下するのをより十分に低減することができる。
このとき、ヒレ部46の縁部461の接続点P11は、できるだけ+Y’軸方向に位置しているのが好ましいが、Y’軸方向における溝52の基端521と接続点P11との距離d6は、距離d3(図4参照)の3%以上であるのが好ましい。同様に、ヒレ部46の縁部461の接続点P12は、できるだけ+Y’軸方向に位置しているのが好ましいが、Y’軸方向における溝62(図5参照)の基端と接続点P12との距離は、距離d4(図5参照)の3%以上であるのが好ましい。これにより、ヒレ部46を有する振動素子2の耐衝撃性の低下をより十分に低減することができる。
なお、図7に示す振動素子2では、溝52の基端521がテーパー部41まで延びている。このため、図7に示すヒレ部46は、溝52の基端521よりも+Y’軸方向(反延出方向)に位置しているのと同時に、第1内側縁部411と振動腕5との接続点P1よりも+Y’軸方向(反延出方向)に位置している。また、図7には図示していないものの、ヒレ部46は、溝62(図5参照)の基端よりも+Y’軸方向に位置しているのと同時に、第2内側縁部421と振動腕6(図5参照)との接続点P5(図5参照)よりも+Y’軸方向に位置している。これにより、Q値を高めつつ、ヒレ部46を設けた場合の振動素子2の耐衝撃性の低下を最小限に抑えることができる。
また、ヒレ部45、46は、縁部451、461に向けてその厚さ(Z’軸方向の長さ)が漸減していることが好ましい。これにより、振動素子2の機械的強度を高めつつ、応力集中のさらなる緩和を図ることができる。
また、溝52は、その深さが+Y’軸方向に向かって漸減している領域を、第1外側縁部412が形成されているY’軸方向の範囲(テーパー部41内)に含んでいることが好ましい。こうすることによって、振動素子2の耐衝撃性の低下を最小限に抑えることができる。同様に、溝62は、その深さが+Y’軸方向に向かって漸減している領域を、第2外側縁部422が形成されているY’軸方向の範囲(テーパー部42内)に含んでいることが好ましい。換言すれば、溝52の基端521は、第1内側縁部411と基部4との接続点P4よりも−Y’軸方向(延出方向)に位置しているのが好ましく、同様に、溝62の基端は、第2内側縁部421と基部4との接続点P8(図5参照)よりも−Y’軸方向(延出方向)に位置しているのが好ましい。こうすることによって、振動素子2の耐衝撃性の低下を最小限に抑えることができる。
なお、図6、7に示すヒレ部45、46の形状は一例であり、ヒレ部45、46の形状は限定されるものではない。
このようなヒレ部45、46は、水晶基板をウエットエッチングでパターニングして水晶振動片3を形成したときのエッチング残渣部(異形部)として得ることができる。ウエットエッチングを用いる場合、水晶のエッチング異方性に伴うエッチング残渣部が発生するが、テーパー部41とテーパー部42との間のような形状が密となっている部分には特にエッチング残渣部が発生し易い。このため、このエッチング残渣部をヒレ部45、46として好適に利用することができる。また、このような方法によれば、ヒレ部45、46を簡単に形成することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の振動素子の第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る振動素子の平面図である。
以下、第3実施形態に係る振動素子について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係る振動素子は、構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図8に示す振動素子2は、テーパー部41の第1内側縁部411と基部4との接続点(第1内側縁部411の基端)P2と、テーパー部42の第2内側縁部421と基部4との接続点(第2内側縁部421の基端)P6との間に位置する基部4の縁部であって、平面視で直線状をなす縁部43を有している。このような直線状をなす縁部43が設けられていることにより、振動腕5と振動腕6との離間距離を、図1に示す振動素子2に比べて広くすることができる。このため、ハンマーヘッド59、69のX軸方向に沿った長さをより長く確保することができ、図1に示す振動素子2に比べて全長を長くすることなくハンマーヘッド59、69の質量をより大きくすることができる。その結果、振動素子2のQ値をより高めることができる。
また、縁部43を直線状にしたことで、縁部43と連結部71との離間距離をある程度大きく確保することができる。すなわち、縁部43を直線状にせず、第1内側縁部411および第2内側縁部421が互いに繋がるまで延長する場合に比べて、接続点P2(接続点P6)と連結部71との離間距離は大きく確保される。このため、この離間距離が小さくなることによる基部4の機械的強度の低下を抑制することができる。さらに、接続点P2(接続点P6)と連結部71との離間距離を大きく確保することにより、基部4の温度勾配を十分に小さくすることができるので、かかる観点からもQ値をより高めることができる。
縁部43のX軸方向に沿った長さは、特に限定されないが、水晶振動片3の全長の1%以上12%以下であるのが好ましく、3%以上8%以下であるのがより好ましい。これにより、振動素子2の大型化を抑制しつつ、上述した効果を得ることができる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の振動素子の第4実施形態について説明する。
図9は、本発明の第4実施形態に係る振動素子の平面図である。
以下、第4実施形態に係る振動素子について、前述した第1〜第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態に係る振動素子は、構成が異なる以外は、前述した第3実施形態と同様である。なお、前述した第3実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9に示す振動素子2は、テーパー部41の第1内側縁部411と基部4との接続点(第1内側縁部411の基端)P2と、テーパー部42の第2内側縁部421と基部4との接続点(第2内側縁部421の基端)P6との間に位置する基部4の縁部であって、平面視で−Y’軸方向に凸の曲線状をなす縁部44を有している。第1内側縁部411や第2内側縁部421が描く曲線とは反対の方向の突出している凸の曲線状をなすこのような縁部44が設けられていることにより、振動素子2に衝撃が加わったときの応力集中をさらに緩和することができる。このため、振動素子2の耐衝撃性をさらに高めることができる。
また、縁部44が設けられていることにより、振動腕5と振動腕6との離間距離を、図1に示す振動素子2に比べて広くすることができる。このため、ハンマーヘッド59、69のX軸方向に沿った長さをより長く確保することができ、図1に示す振動素子2に比べて全長を長くすることなくハンマーヘッド59、69の質量をより大きくすることができる。その結果、振動素子2のQ値をより高めることができる。
また、縁部44の平面視形状を−Y’軸方向に凸の曲線状にしたことで、縁部44と連結部71との離間距離をさらに大きく確保することができる。この離間距離が小さくなることによる基部4の機械的強度の低下を抑制することができ、かかる観点からも振動素子2の耐衝撃性を高めることができる。さらに、基部4の温度勾配を十分に小さくすることができるので、かかる観点からもQ値をより高めることができる。
縁部44のX軸方向に沿った長さは、特に限定されないが、水晶振動片3の全長の1%以上12%以下であるのが好ましく、3%以上8%以下であるのがより好ましい。これにより、振動素子2の大型化を抑制しつつ、上述した効果を得ることができる。
また、縁部44のY’軸方向に沿った長さは、特に限定されないが、水晶振動片3の全長の0.1%以上2%以下であるのが好ましく、0.3%以上1.5%以下であるのがより好ましい。これにより、縁部44のX軸方向に沿った長さにもよるが、縁部44の曲率半径をそれほど小さくすることなく、上述した効果をより十分に得ることができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
2.発振器
次に、本発明の振動素子を備える発振器(本発明の発振器)について説明する。
図10は、本発明の発振器の好適な実施形態を示す断面図である。
図10に示す発振器100は、振動子1と、振動素子2を駆動するためのICチップ110とを有している。以下、発振器100について、前述した振動子との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10に示すように、発振器100では、ベース91の凹部911にICチップ110が固定されている。ICチップ110は、凹部911の底面に形成された複数の内部端子120と電気的に接続されている。複数の内部端子120には、接続端子951、961と接続されているものと、外部端子953、963と接続されているものがある。ICチップ110は、振動素子2の駆動を制御するための発振回路を有している。ICチップ110によって振動素子2を駆動すると、所定の周波数の信号を取り出すことができる。
3.電子機器
次に、本発明の振動素子を備える電子機器(本発明の電子機器)について説明する。
図11は、本発明の電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部2000を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する振動素子2が内蔵されている。
図12は、本発明の電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部2000が配置されている。このような携帯電話機1200には、フィルター、共振器等として機能する振動素子2が内蔵されている。
図13は、本発明の電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300には、フィルター、共振器等として機能する振動素子2が内蔵されている。
なお、本発明の振動素子を備える電子機器は、図11のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図12の携帯電話機、図13のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
4.移動体
次に、本発明の振動素子を備える移動体(本発明の移動体)について説明する。
図14は、本発明の移動体を適用した自動車を示す斜視図である。自動車1500には、振動素子2が搭載されている。振動素子2は、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバッグ、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
以上、本発明の振動素子、振動子、発振器、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、保持腕の構成は、前述した各実施形態のものに限定されず、例えば、振動腕を取り囲む枠状をなしていてもよい。
また、振動腕が備えるハンマーヘッドは、必要に応じて設けられればよく、省略されてもよい。
また、各実施形態の説明では、振動腕に設けられた各溝のうち、一部の溝について代表的に説明しているが、これらの説明は、残る溝に対して適用されてもよく、適用されなくてもよい。
また、前述した実施形態では、圧電基板として水晶基板を用いているが、これに替えて、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、リチウムテトラボレート(Li)、ニオブ酸カリウム(KNbO)、リン酸ガリウム(GaPO)、ランガサイト(LaGaSiO14)、ガリウムヒ素(GaAs)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO、Zn)、チタン酸バリウム(BaTiO)、チタン酸鉛(PbPO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸ナトリウムカリウム((K,Na)NbO)、ビスマスフェライト(BiFeO)、ニオブ酸ナトリウム(NaNbO)、チタン酸ビスマス(BiTi12)、チタン酸ビスマスナトリウム(Na0.5Bi0.5TiO)等の各種圧電基板を用いることができる。
1……振動子 11……第1導電性接着材 12……第2導電性接着材 2……振動素子 3……水晶振動片 4……基部 41……テーパー部 411……第1内側縁部 412……第1外側縁部 42……テーパー部 421……第2内側縁部 422……第2外側縁部 43、44……縁部 45、46……ヒレ部 451、461……縁部 5……振動腕 51……腕部 511、512……主面 513、514……側面 52、53……溝 59……ハンマーヘッド 6……振動腕 61……腕部 613、614……側面 62、63……溝 69……ハンマーヘッド 7……支持部 71……連結部 72……接続部 74、75……保持腕 76……切り欠き部 761……開口 762……内端部 84……第1駆動用電極 85……第2駆動用電極 9……パッケージ 91……ベース 911……凹部 92……リッド 951、961……接続端子 952、962……貫通電極 953、963……外部端子 100……発振器 110……ICチップ 120……内部端子 1100……パーソナルコンピューター 1102……キーボード 1104……本体部 1106……表示ユニット 1200……帯電話機 1202……操作ボタン 1204……受話口 1206……送話口 1300……ディジタルスチルカメラ 1302……ケース 1304……受光ユニット 1306……シャッターボタン 1308……メモリー 1312……ビデオ信号出力端子 1314……入出力端子 1430……テレビモニター 1440……パーソナルコンピューター 1500……自動車 2000……表示部 C1、C2……対称軸 L1、L2、L3、L4……破線 P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9、P10、P11、P12……接続点 d1、d2、d3、d4、d5、d6……距離 S……収容空間 T、t……厚み W1……幅

Claims (11)

  1. 互いに直交する方向を第1方向および第2方向としたとき、
    基部と、
    平面視で前記基部と接続され、前記第2方向に並び、前記基部から前記第1方向に延出されている第1テーパー部および第2テーパー部と、
    平面視で前記第1テーパー部から前記第1方向に延出される振動腕であって、互いに表裏の関係にある1対の主面の少なくとも一方に設けられ、前記第1方向に沿って延出されている第1溝を含んでいる第1振動腕と、
    平面視で前記第2テーパー部から前記第1方向に延出される振動腕であって、互いに表裏の関係にある1対の主面の少なくとも一方に設けられ、前記第1方向に沿って延出されている第2溝を含んでいる第2振動腕と、
    平面視で前記第1テーパー部の縁部のうち前記第2テーパー部側に位置する縁部を第1内側縁部とし、前記第2テーパー部側とは反対側に位置する縁部を第1外側縁部とし、前記第2テーパー部の縁部のうち前記第1テーパー部側に位置する縁部を第2内側縁部とし、前記第1テーパー部側とは反対側に位置する縁部を第2外側縁部としたとき、前記第1内側縁部と前記第2内側縁部との間に跨って設けられ、前記第1内側縁部および前記第2内側縁部から延出されているヒレ部と、
    を含み、
    前記基部から前記第1テーパー部および前記第2テーパー部が延出されている方向を延出方向とし、前記延出方向とは反対の方向を反延出方向としたとき、
    前記第1テーパー部および前記第2テーパー部は、それぞれ、前記第2方向に沿った長さが、前記反延出方向に向かうにつれて長くなっており、
    前記第1内側縁部と前記基部との接続点は、前記第1外側縁部と前記基部との接続点よりも前記反延出方向に配置され、
    前記第2内側縁部と前記基部との接続点は、前記第2外側縁部と前記基部との接続点よりも前記反延出方向に配置され
    前記第1溝は、前記第1振動腕から前記第1テーパー部まで延在し、
    前記第2溝は、前記第2振動腕から前記第2テーパー部まで延在し、
    前記ヒレ部と前記第1内側縁部との接続点は、前記第1溝の基端よりも前記延出方向に配置され、
    前記ヒレ部と前記第1内側縁部との接続点および前記第1内側縁部と前記第1振動腕との接続点の間の前記第1方向における距離d5は、前記第1内側縁部と前記基部との接続点および前記第1内側縁部と前記第1振動腕との接続点の間の前記第1方向における距離d3の10%以上であることを特徴とする振動素子。
  2. 前記第1内側縁部と前記第1振動腕との接続点および前記第1外側縁部と前記第1振動腕との接続点は、前記第1振動腕の前記第1方向に沿った仮想中心線に対して線対称であり、
    前記第2内側縁部と前記第2振動腕との接続点および前記第2外側縁部と前記第2振動腕との接続点は、前記第2振動腕の前記第1方向に沿った仮想中心線に対して線対称である請求項1に記載の振動素子。
  3. 平面視において、前記第1内側縁部の形状と前記第1外側縁部の形状とが、前記第1振動腕の前記第1方向沿った仮想中心線に対して線対称であり、
    平面視において、前記第2内側縁部の形状と前記第2外側縁部の形状とが、前記第2振動腕の前記第1方向に沿った仮想中心線に対して線対称である請求項1または2に記載の振動素子。
  4. 前記第1内側縁部と前記基部との接続点および前記第1外側縁部と前記基部との接続点の間の前記第1方向における距離d1は、当該振動素子の前記第1方向における最大長さの0.1%以上10%以下であり、
    前記第2内側縁部と前記基部との接続点および前記第2外側縁部と前記基部との接続点の間の前記第1方向における距離d2は、当該振動素子の前記第1方向における最大長さの0.1%以上10%以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動素子。
  5. 前記第1内側縁部と前記基部との接続点および前記第1内側縁部と前記第1振動腕との接続点の間の前記第1方向における距離d3は、当該振動素子の前記第1方向における最大長さの2%以上20%以下であり、
    前記第2内側縁部と前記基部との接続点および前記第2内側縁部と前記第2振動腕との接続点の間の前記第1方向における距離d4は、当該振動素子の前記第1方向における最大長さの2%以上20%以下である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動素子。
  6. 前記第1溝および前記第2溝は、それぞれその深さが前記反延出方向に向かって漸減している領域を含んでいる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動素子。
  7. 前記ヒレ部は、その縁部に向けて厚さが漸減している請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動素子。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子と、
    前記振動素子が搭載されているパッケージと、
    を含むことを特徴とする振動子。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子と、
    前記振動素子と電気的に接続されている発振回路と、
    を備えていることを特徴とする発振器。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動素子を備えていることを特徴とする移動体。
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