JP6329915B2 - 測位システム - Google Patents

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Description

本発明は、測位システムに関する。
屋外測位技術は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS)のおかげで、コスト及び測位可能範囲の点で非常に効果的である。しかし、屋内測位技術は、GPS信号が届かない場所において多くのインフラを実装することが必要であるため、非常に高コストである。デッドレコニングによる歩行者位置推定(PDR)は、屋内測位技術の一つの方法である。PDRシステムは、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、気圧計等のモバイルセンサを使用することによって、進行方向及び移動速度を推定し、その推定結果に基づき、初期位置からの相対位置を推定できる。PDRシステムは、固定屋内測位システムと共に利用することが可能であり、それによりコストを低減し測位可能範囲を広げることができる。
加速度計やジャイロスコープのようなセンサによって収集されるデータは、センサの所持位置が、移動端末の所持者の体の異なる部分にあるとき、異なるものとなる。移動端末の所持者の移動量(移動速度及び方向)を推定するためには、センサの所持位置が重要な情報である。公知の方法は、そのような情報を使用して、移動端末の所持者の移動量の計算を補正する。
例えば、特許文献1は、携帯端末のスイング動作の大きさを判定し、前記スイング動作の大きさが所定の値より大きいか又は同一である場合に、前記携帯端末は、前記スイング動作を行うものと判定し、上記検出された加速度及び角速度のうちの少なくとも1つを用いて前記歩行者の身体における前記携帯端末の携帯位置を判定し、前記判定された前記携帯端末の携帯位置に従って前記歩行者の歩幅を推定する、ことを開示する(要約参照)。
また、特許文献2は、測位装置は、計測データから、自装置が移動体にどのように保持されているかを特定する保持状態推定部と、保持状態推定部が特定した保持状態に応じた演算処理を行い、上記計測データから上記移動体の移動ベクトルを算出する移動量推定部とを備える、ことを開示する(要約参照)。
特表2013−533481号 国際公開2011/93447号
しかし、移動端末の所持者の移動量の推定においては、センサの所持位置が重要であるのみならず、移動端末の所持者の移動動作の種類も極めて重要である。例えば、歩行、階段上り、及び階段下りという動作は似た加速度データを示すが、歩行おける歩幅と階段の上り下りにおける歩幅とは、全く異なる。したがって、移動端末の所持者の移動量を推定する計算を補正するためには、センサの所持位置と所持者の動作内容の双方が必須の情報である。
例えば、特許文献2に開示されている技術を使用して、センサ装置の所持位置を推定し、その情報を使用して移動端末の所持者の移動量を計算することができる。しかし、所持者の移動動作がわからない場合には、移動端末の所持者の移動量が間違って推定され得る。例えば、歩行と階段下りとは、類似した加速度センサデータを示すが、歩行の歩幅は、階段下りの歩幅よりも長い。さらに、階段下りは、垂直軸における移動を含むが、それは、移動端末の所持者の移動動作が与えられている場合のみ、知ることができる。
したがって、移動端末のセンサによるデータを使用して移動端末の所持者の位置を適切に推定できる技術が望まれる。
本発明の代表的な一例は、移動端末の所持者の位置を判定する、測位システムであって、前記移動端末よって測定され、前記移動端末から収集された測定データと、前記移動端末による測定データにおける特徴量と前記移動端末の所持位置との関係を示す、所持位置検出モデルと、複数の所持位置それぞれに対応し、前記移動端末による測定データにおける特徴量と前記所持者の動作との関係を示す、複数の動作認識モデルと、複数のパラメータセットを格納する、パラメータテーブルと、前記所持位置検出モデル及び前記収集された測定データに基づき、前記移動端末の所持位置を判定する、所持位置検出部と、前記所持位置検出部により判定された所持位置に対応する動作認識モデルを選択するモデル選択部と、前記選択された動作認識モデル及び前記収集された測定データに基づき、前記移動端末の所持者の動作を判定する、動作認識部と、前記所持位置検出部に判定された所持位置及び前記動作認識部により判定された動作に基づいて、前記パラメータテーブルからパラメータセットを選択する、調整部と、前記選択されたパラメータセットを使用して、前記所持者の移動量を計算する、移動量計算部と、前記計算された移動量に基づいて前記所持者の位置を判定する位置判定部と、を含む。
本発明の一態様によれば、移動端末のセンサによる測定データを使用して、移動端末所持者の位置を適切に推定することができる。
実施例1に係る屋内測位システムの構成例を模式的に示す。 実施例1に係る屋内測位システムの機能ブロックを示す。 実施例1に係る測定データを模式的に示す。 実施例1に係る所持位置検出モデルを模式的に示す。 実施例1に係る動作認識モデルの例を模式的に示す。 実施例1に係る動作認識モデルの例を模式的に示す。 実施例1に係る動作認識モデルの例を模式的に示す。 実施例1に係る動作認識モデルの例を模式的に示す。 実施例1に係るパラメータテーブルを模式的に示す。 実施例1に係る所持位置検出処理のフローチャートを示す。 実施例1に係るモデル選択処理のフローチャートを示す。 実施例1に係る動作認識処理のフローチャートを示す。 実施例1に係る調整処理のフローチャートを示す。 実施例1に係る移動量計算処理のフローチャートを示す。 実施例1に係る移動端末の所持者の位置判定処理のフローチャートを示す。 実施例2に係る屋内測位システムの機能ブロック図を示す。 実施例2に係るデータ収集を説明する模式図を示す。 実施例2に係るデータ収集部のフローチャートを示す。 実施例2に係る所持位置検出学習部のフローチャートを示す。 実施例3に係る屋内測位システム1の機能ブロック図を示す。 実施例3に係るフィードバックシステム部のフローチャートを示す。 実施例4に係る屋内測位システムの機能ブロック図を示す。 実施例4に係るデータ収集部のフローチャートを示す。 実施例4に係る動作認識学習部のフローチャートを示す。 実施例5に係る屋内測位システムの機能ブロック図を示す。 実施例5に係るフィードバックシステム部のフローチャートを示す。 実施例6に係る屋内測位システムの機能ブロック図を示す。 実施例6に係る訂正部がどのように所持位置検出を訂正するかを模式的に示す。 実施例6に係る訂正部がどのように動作認識を訂正するかを模式的に示す。 実施例7に係るサーバの入出力装置に表示される画像例を示す。 実施例7に係る屋内測位システムのアプリケーションの他の例を示す。 実施例7に係る屋内測位システムのアプリケーションの他の例を示す。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。各図において共通の構成については同一の参照符号が付されている。
以下において、移動端末の所持者の位置を推定する屋内測位システムが開示される。屋内測位システムは、移動端末内のセンサによって測定されたデータに基づき移動端末の所持者の位置を推定する。
屋内測位システムは、移動端末の測定データから、所持位置検出モデルを参照して、所持者による移動端末の所持位置を推定する。屋内測位システムは、推定した所持位置に対応する動作認識モデル選択し、選択した動作認識モデルを参照して、測定データから所持者の動作を推定する。
屋内測位システムは、推定した所持位置及び動作に対応するパラメータセットを、パラメータテーブルから選択する。屋内測位システムは、選択したパラメータを使用して、移動端末による測定データから、所持者の移動スピードと進行方向を推定する。屋内測位システムは、推定した移動スピードと進行方向から、所持者の移動量を計算する。
本開示の屋内測位システムは、推定した移動端末の所持位置に対応する動作認識モデルを使用することで、より正確に所持者の動作を推定し、推定した所持位置と動作とから、移動スピードと進行方向から決まる所持者の移動量をより正確に推定することができる。
図1〜12を参照して実施例1を説明する。移動端末の所持者の位置が、移動端末に含まれる加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、気圧計等の測定センサによって測定された測定データに基づき推定されるとき、調整プログラムは、移動端末の所持者の移動量を定期的に計算するためのパラメータを調整する。移動量は、移動方向の要素を含む。パラメータ調整により、移動端末の所持者の移動量の推定の正確性が改善される。その結果、移動中の移動端末の所持者の位置が、正確に推定され得る。
図1は、実施例1に係る屋内測位システムの構成例を模式的に示す。屋内測位システムは、サーバ100及び移動端末200を含む。移動端末200は、測定センサ群230を含む。測定センサ群230は、例えば、移動端末200の所持者の移動による加速度を検出する加速度計、移動端末200の所持者が向きを変えることによる角速度を検出するジャイロスコープ、移動端末200の周囲の磁界を検出する磁気計、移動端末200の周囲の気圧を検出する気圧計等を含む。
移動端末200は、測定センサ群230により測定された測定データ241を格納する。サーバ100は、移動端末200の測定センサ群230によって測定された測定データ241を収集し、収集した測定データ241に基づいて、所持者の移動量を計算する。
移動端末200は、プロセッサ210、メモリ220、測定センサ群230、補助記憶240、通信インタフェース250、及び入出力装置260を含む。これら構成要素は、互いにバスによって接続されている。スマートフォンは、移動端末200の一例である。所持者の移動の測定データが測定センサ群230によって測定できれば、移動端末200は、スマートフォンに限定されない。
プロセッサ210はメモリ220を参照して、様々な演算処理を実行する。メモリ220は測定データ取得プログラム221を格納している。測定データ取得プログラム221は、測定センサ群230によって収集された測定データを測定時刻と関連づけて格納する。測定時刻と関連づけられた測定データは、測定データ241として補助記憶240に格納される。測定データは、例えば、移動端末200の所持者の移動による加速度、移動端末200の所持者が向きを変えることによる角速度、移動端末200の周囲の磁界、移動端末200の周囲の気圧等である。
測定センサ群230は、例えば、移動端末200の加速度、角速度、磁界、気圧等を測定することができる。典型的な加速度計は、互いに直交する3軸、具体的には、移動端末200のフレームの上下軸、左右軸及び垂直軸の加速度を測定する。典型的なジャイロスコープは、直交する3軸、具体的には、移動端末200のフレームの上下軸、左右軸及び垂直軸の角速度を測定する。典型的な磁気計は、直交する3軸、具体的には、移動端末200のフレームの上下軸、左右軸及び垂直軸の磁界を測定する。気圧計は、移動端末200の周囲の大気圧を測定する。
補助記憶240は、測定データ241を格納する。補助記憶240は、例えば、可搬不気圧記憶媒体である。測定データ241の詳細は、図3を参照して後述される。通信インタフェース250は、移動端末200をネットワーク150に接続するインタフェースである。入出力装置260は、ユーザからの入力を受け付け、また、ユーザに情報を提示するためのデバイスであり、例えば、入力キー、タッチパネル、ディスプレイ等を含む。
サーバ100は、プロセッサ110、メモリ120、補助記憶130、通信インタフェース140、及び入出力装置160を含む。これら構成要素はバスによって互いに接続されている。プロセッサ110はメモリ120を参照して、様々な演算処理を実行する。メモリ120は、所持位置検出プログラム121、モデル選択プログラム122、動作認識プログラム123、調整プログラム124、移動量計算プログラム125、及び位置判定プログラム126を格納する。
所持位置検出プログラム121は、測定データ132に基づいて、移動端末200が、移動端末200の所持者の体のどこで所持されているかを検出する。測定データ132は、移動端末200において収集された測定データ241に対応し、サーバ100において補助記憶130に格納されている。サーバ100の不図示の収集プログラムが、移動端末200から測定データ241を収集し、測定データ132として格納する。所持位置検出プログラム121による処理は、図7を参照して後述される。
モデル選択プログラム122は、動作認識プログラム123のための適切なモデルを、所持位置検出プログラム121により検出された所持位置に基づいて選択する。多くの動作認識モデルが補助記憶130に格納されており、各動作認識モデルは、所持者に所持されている移動端末200の位置に対応する。これら所持位置は、例えば、所持者の手の上、所持者のベルトポーチ内、所持者のサイドポケット内、所持者のフロントポケット内、所持者のフロントポケット内等である。モデル選択プログラム122による処理は、図8を参照して後述される。
動作認識プログラム123は、移動端末200の所持者の動作を、測定データ132及びモデル選択プログラム122に選択された動作認識モデルに基づいて、判定する。動作は、例えば、歩行、走り、静止している、階段上り、階段下り、ドア開け、エレベータによる移動等である。動作認識プログラム123による処理は、図9を参照して後述される。
調整プログラム124は、歩幅、歩数、進行方向及び階数等を所持位置と動作認識の情報に基づいて推定するためのパラメータを、変更する。調整されるパラメータは、例えば、歩数カウントに使用されるパラメータ、歩幅計算に使用されるパラメータ、ドアを通る進行方向判定に使用されるパラメータ、階数判定に使用されるパラメータ等である。調整プログラム124の処理は、図10を参照して後述される。
移動量計算プログラム125は、移動端末200の所持者の移動スピードと進行方向を計算する。移動量は、移動端末200の所持者の移動スピードと進行方向をから計算できる。
移動スピードは、単位時間当たりの移動距離であり、移動距離は、例えば、移動端末200の所持者の歩数及び歩幅から計算できる。歩数は、例えば、加速度信号の周期の数により決定される。歩幅は、例えば、単位時間当たりの歩数と移動端末200の所持者の基準歩幅から推定できる。
進行方向は、移動端末200の地球を基準とする方向又は方向の変化に基づいて計算できる。例えば、磁気計は、移動端末200の東西南北を基準とする方向を示し、ジャイロスコープの測定データから、方向の変化を計算できる。移動量計算プログラム125は、後で、図11を参照して詳述される。
位置判定プログラム126は、移動端末200の所持者の位置を判定する。初期位置、進行方向、及び移動量計算プログラム125により計算される移動量から、移動端末200の所持者の位置を追跡することができる。位置判定プログラム126は、WIFIアクセスポイントやビーコンアクセスポイントのような、固定アクセスポイントに基づいて、移動端末200の所持者の位置を判定することもできる。
補助記憶130は、動作認識モデル群131を格納しており、各動作認識モデルは、移動端末200の所持者の体における各位置に対応付けられる。補助記憶130は、さらに、測定データ132、所持位置検出モデル133、及びパラメータテーブル134を格納している。
多くの動作認識モデルが定義でき、例えば、手の上の動作認識モデル、ベルトポーチ内の動作認識モデル、サイドポケット内の動作認識モデル、フロントポケット内の動作認識モデル等が定義できる。各動作認識モデルは、測定データ132に基づき移動端末200の所持者の動作を認識するための特徴量を格納している。動作認識モデル群131に含まれる動作認識モデルの例は、図5A〜5Dを参照して後述される。
測定データ132は、センサデータであり、移動端末200内の測定データ241に対応する。具体的には、サーバ100は、定期的に、測定データ取得要求を移動端末200に対してネットワーク150を介して送信する。測定データ取得要求を受信すると、移動端末200は、収集した測定データ241をサーバ100に対してネットワーク150を介して送信する。移動端末200から測定データ241を受信すると、サーバ100は受信した測定データ241を、補助記憶130に格納する。測定データ132の一例は、図3を参照して後述される。
サーバ100が移動端末200の測定データ241を収集する方法は、上記方法に限定されない。サーバ100は、測定データ241が格納されている可搬記憶媒体から、測定データ241を直接に読み出してもよい。
所持位置検出モデル133は、所持者の体における移動端末200の所持位置を判定するために格納されている。所持位置検出モデル133の例は、図4を参照して後述される。パラメータテーブル134は、移動端末200の所持者の移動量を計算するためのパラメータを格納する。パラメータテーブル134の例は、図6を参照して後述される。
通信インタフェース140は、サーバ100をネットワーク150に接続するためのインタフェースである。入出力装置160は、ユーザからの入力を受け付け、また、ユーザに情報を提示するためのデバイスであり、例えば、マウス、入力キー、タッチパネル、ディスプレイ等を含む。
屋内測位システムは、所持位置検出プログラム121、モデル選択プログラム122、動作認識プログラム123、調整プログラム124、移動量計算プログラム125、及び位置判定プログラム126を実行する計算機であって、サーバ100には限定されない。例えば、移動端末200が所持位置検出プログラム121、モデル選択プログラム122、動作認識プログラム123、調整プログラム124、移動量計算プログラム125、及び位置判定プログラム126を実行する場合、移動端末200は、サーバ100と同様の機能を有し、屋内測位システムとして動作する。
図2は、実施例1に係る屋内測位システムの機能ブロックを示す。屋内測位システム1は、記憶部2及び制御部3を含む。記憶部2は、全てのデータ、具体的には、動作認識モデル群131、測定データ132、所持位置検出モデル133、及びパラメータテーブル134を格納する。制御部3は、全ての処理部、具体的には、所持位置検出部1210、モデル選択部1220、動作認識部1230、調整部1240、移動量計算部1250、及び位置判定部1260を含む。
所持位置検出部1210は、プロセッサ110が所持位置検出プログラム121を実行することにより実現される。所持位置検出部1210は、測定データ132を読み、測定データ132から計算される特徴量を、所持位置検出モデル133と比較し、移動端末200の所持者の体における、移動端末200の所持位置を判定する。測定データ132は、不図示の収集プログラムを実行するプロセッサ110により実現される収集部により、移動端末200から収集される。
所持位置検出部1210は、測定データ132について統計的な数学演算を実行することで、測定データ132から特徴量を抽出する。所持位置検出部1210は、演算された特徴量を所持位置検出モデル133における特徴量と比較して、所持者の体における移動端末200の所持位置を判定する。所持位置検出部1210の処理は、後に、図7を参照して詳述される。
モデル選択部1220は、適切な動作認識モデルを、所持位置検出部1210からの情報に基づき選択する。モデル選択部1220は、プロセッサ110がモデル選択プログラム122を実行することにより実現される。モデル選択部1220の処理は、図8を参照して後述される。
動作認識部1230は、移動端末200の所持者の動作を、測定データ132に基づいて判定する。動作認識部1230は、プロセッサ110が動作認識プログラム123を実行することにより実現される。動作認識部1230は、統計的かつ算術的計算を測定データに対して行うことで、測定データ132から特徴量を抽出する。動作認識部1230は、計算された特徴量を、選択された動作認識モデルと比較して、移動端末200の所持者の動作を判定する。動作認識部1230の処理は、図9を参照して後述される。
調整部1240は、移動量の計算に使用するパラメータを、パラメータテーブル134に応じて変更する。調整部1240は、プロセッサ110が調整プログラム124を実行することにより実現される。調整部1240は、所持位置検出部1210及び動作認識部1230から情報を受信し、パラメータテーブル134からパラメータを選択し、前回の移動量計算で使用したパラメータを置き換える。調整部1240の処理は、図10を参照して後述される。
移動量計算部1250は、移動端末200の所持者の移動スピードと進行方向を計算する。移動量計算部1250は、プロセッサ110が移動量計算プログラム125を実行することにより実現される。
移動量計算部1250は、所定時間(例えば3秒)毎に、移動量を計算する。所定時間により、サンプリングウィンドウが規定される。移動量計算部1250は、サンプリングウィンドウ内において、加速度データの周期によって歩数をカウントし、さらに、各ステップの歩幅を加速度データに基づいて推定する。
加速度データは、測定データ132におけるデータタイプの一つである。歩数、歩幅、及びサンプリングウィンドウの時間(所定時間)に基づいて、移動量計算部1250は、移動端末200の所持者の単位時間当たりの移動距離(移動スピード)を推定することができる。
移動量計算部1250は、前回の移動量計算における進行方向からの進行方向変化を、角速度データを時間で積分することによって計算できる。角速度データは、測定データ132におけるデータタイプの一つである。進行方向は、磁気データから決定することもできる。移動量計算部1250の処理は、図11を参照して後述される。
位置判定部1260は、移動端末200の所持者の位置を判定する。位置判定部1260は、プロセッサ110が位置判定プログラム126を実行することにより実現される。初期位置及び初期進行方向、並びに、移動量計算部1250によって計算された経路から、位置判定部1260は、移動端末200の所持者の位置を推定することができる。
しかし、正確な位置が分かっているリセットポイントが存在する場合、位置判定は、推定された位置の代わりに、リセットポイントから決まる正しい位置を使用する。リセットポイントは、例えば、WIFIアクセスポイントやビーコンアクセスポイントのような、固定アクセスポイントであり、アクセスポイントからの信号強度により、移動端末200の所持者の位置をより正確に判定できる。位置判定部1260の処理は、図12を参照して後述される。
図3は、実施例1に係る測定データ132を模式的に示す。測定データ132は、任意のタイプのセンサデータを含んでよい。センサの例として、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、気圧計等が考えられる。しかし、測定センサ群230は、移動端末200に実装できる限り、上記以外のセンサを含むことができる。
測定データ132は、センサタイプ欄301、時刻欄302、X軸の値欄303、Y軸の値欄304、及びZ軸の値欄305を有する。センサタイプ欄301は、センサのタイプを示す。各センサは、固有の識別子に対応付けられている。例えば、加速度センサは、「A」識別子、ジャイロスコープは「Y」識別子、磁気センサは「T」識別子、気圧計は「B」識別子で示されている。センサは上記センサに限定されない。他のセンサデータは、例えば、WIFIアクセスポイント又はBluetoothアクセスポイント(Bluetoothは登録商標、以下同じ。)からの受信信号強度である。
センサデータが測定される時刻は、時刻欄302に格納される。センサによって測定されたデータは、X軸の値欄303、Y軸の値欄304、及びZ軸の値欄305に格納される。
X軸、Y軸、Z軸は互いに直行し、例えば、センサのタイプが加速度計である場合、移動端末200の左右方向の加速度はX軸の値欄303に格納され、移動端末200の上下方向のY軸の値欄304に格納され、移動端末200に対して垂直方向の加速度は、Z軸の値欄305に格納される。他のセンサデータタイプについても同様である。なお、気圧計のデータは、X軸、Y軸及びZ軸に共通の値を示す。
図4は、実施例1に係る所持位置検出モデル133を模式的に示す。所持位置検出モデル133は、移動端末200の所持位置を判定するために参照される。所持位置検出モデル133は、特定の一つの動作、例えば、歩行動作における所持位置を判定するためのデータを格納する。所持位置検出モデル133は、位置欄401及び検出される特徴量の欄、具体的には、最小加速度欄402、最大加速度欄403、及び加速度標準偏差欄404を有する。
位置欄401は、移動端末200の所持位置、つまり、移動端末200が配置されている場所を格納する。移動端末200の所持者は、移動端末200を、手の上で保持する、ベルトポーチに入れる、フロントポケットに入れる、サイドポケットに入れる、又はバッグに入れることができる。登録される位置はこれらに限定されず、所持者が移動するときに移動端末200を置くことができるどのような位置でもよい。
最小加速度欄402は、サンプリングウィンドウにおける、加速度の大きさの最小値を格納する。下記数1に示すように、加速度の大きさは、同一測定時刻における全軸方向の加速度値の二乗の和を正規化した値として計算される。
Figure 0006329915
Asは、加速度の大きさである。AxはX軸方向における加速度値、AyはY軸方向における加速度値、そしてAzはZ軸方向における加速度値である。
最大加速度欄403は、サンプリングウィンドウにおける、加速度の大きさの最大値を格納する。加速度標準偏差欄404は、サンプリングウィンドウにおける、加速度の大きさの標準偏差を格納する。
全ての特徴量は、移動端末200の所持位置を判定するために格納されている。本例において、モデルは決定木モデルとして格納され、移動端末200の所持位置を、加速度データの特徴量を入力として分類する。特徴量欄402〜404の各セルは、特徴量の範囲又は特徴量の閾値を格納している。所持位置検出部1210は、測定データ132から加速度データの特徴量を計算し、加速度データの特徴量を所持位置検出モデル133と比較し、移動端末200の所持位置を判定することができる。
例えば、最小加速度欄402のセルが、加速度データの最小加速度を含むレコードが選択される。選択されたレコードにおいて、最大加速度欄403のセルが、加速度データの最大加速度を含むレコードが選択される。さらに、選択されたレコードにおいて、加速度標準偏差欄404のセルが、加速度データ標準偏差を含むレコードが選択される。
なお、移動端末200の所持位置を検出するための上記特徴量は、一例に過ぎない。移動端末200の所持位置を検出するための他の種類の特徴量を使用してもよい。所持位置検出モデル133は決定木に限定されず、任意の学習モデルを使用できる。決定木又は判定テーブルは、移動端末200の所持位置を区別することができるモデルの例である。所持位置検出モデル133の他の例は、サポートベクトルマシンモデルであり、各特徴量の値の範囲の代わりに、サポートベクトルを格納する。
図5A〜5Dは、各所持位置のために格納されている実施例1に係る動作認識モデルの例を模式的に示す。所持位置検出によって区別され検出できる所持位置の数に依存するが、動作認識のための複数のモデルが用意される。各動作認識モデルは、一つの所持位置に対応する。
図5A〜5Dは、四つの動作認識モデル131A〜131Dを示し、移動端末200の各所持位置のために格納されている。具体的には、手の上の動作認識モデル131A、ベルトポーチにおける動作認識モデル131B、サイドポケットにおける動作認識モデル131C、そしてフロントポケットにおける動作認識モデル131D、である。例えば、異なるモデルは、異なるデータベース若しくは異なるファイル名の異なるファイルとして格納される、又は異なる識別子を付与されて同一データベースに格納される。
動作認識モデル131A〜131Dは、同一構造を有する。構造の一例は、動作欄501と、動作を認識するための特徴量の欄、例えば、加速度標準偏差欄502及び気圧変化欄503を有する。動作欄501は、移動端末200の所持者の動作を示す。移動端末200の所持者の移動動作は、例えば、歩行、走り、階段上り、階段下り、エレベータによる上り、エレベータによる下り、ドア開け、等である。
加速度標準偏差欄502は、サンプリングウィンドウにおける、加速度の大きさの標準偏差を示す。気圧変化欄503は、サンプリングウィンドウにおける、気圧変化量を格納する。
全ての特徴量は、移動端末200の所持者の動作を判定するために格納されている。本例において、モデルは決定木モデルとして格納され、所持者の動作を、加速度データ及び気圧データの特徴量を入力として分類する。特徴量欄502及び503の各セルは、特徴量の範囲又は特徴量の閾値を格納している。
例えば、気圧変化欄503において、歩行、走り、及び静止の気圧変化は、−0.5から+0.5の範囲と定義される。階段下り及びエレベータによる下りの気圧変化は、0.5より大きく1以下の範囲と定義される。階段上り及びエレベータによる上りの気圧変化は、−0.5より小さく−1以上の範囲と定義される。気圧変化欄503の値(範囲)は、例えば、動作認識モデル131A〜131Dで共通である。
同一動作について、加速度の標準偏差は、動作認識モデルモデルによって異なる値となる。移動端末200がズボンのポケットに入れられている場合、所持者の足に近いため、移動端末200のより大きな動きを記録する。
その結果、例えば、手の上の動作認識モデル131Aにおける歩行の加速度標準偏差は、サイドポケットの動作認識モデル131Dにおける歩行の加速度標準偏差よりも小さくなる。例えば、手の上の動作認識モデル131Aにおける歩行の加速度標準偏差は、0.2から0.4の範囲と定義され、サイドポケットの動作認識モデル131Dにおける歩行の加速度標準偏差は、0.3から0.5の範囲と定義される。
動作認識部1230は、測定データ132から加速度データ及び気圧データの特徴量を計算し、計算した特徴量を、移動端末200の所持位置に対応する動作認識モデルと比較し、移動端末200の所持者の動作を判定することができる。
図6は、実施例1に係るパラメータテーブル134を模式的に示す。パラメータテーブル134は、移動端末200の所持者の移動量を計算するための使用されるパラメータセットを格納している。パラメータテーブル134は、移動端末200の全ての所持位置と所持者の全ての動作との組み合わせそれぞれ対して、一つのパラメータセットを格納している。移動量計算部1250は、パラメータテーブル134から、推定された所持位置及び動作のパラメータセットを選択し、選択したパラメータセットを使用して移動量を計算する。
図6の例において、パラメータテーブル134は、歩幅の推定のために二つのパラメータと、高度変化の推定のための一つパラメータを格納している。パラメータテーブル134は、位置欄601、動作欄602、歩幅の第1パラメータ欄603、歩幅の第2パラメータ欄604、及び高度変化欄605を有する。位置欄601は、移動端末200の所持位置を示し、動作欄602は移動端末200の所持者の動作を示す。
歩幅の第1パラメータ欄603及び歩幅の第2パラメータ欄604は、歩幅を計算するためのパラメータを格納している。歩幅は、例えば、サンプリングウィンドウにおける加速度データと移動端末200の所持者の歩幅基本値を使用して計算される。高度変化欄605は、1階分の高度変化量を格納し、具体的には、階段又はエレベータによる上り下りのレコードが、1階分の高度変化量を示す。
図7は、実施例1に係る所持位置検出処理のフローチャートを示す。所持位置検出処理は、所持位置検出部1210として動作する、サーバ100のプロセッサ110によって実行される。図7は、測定データ132を使用して移動端末200の所持位置を分類する例を説明する。
所持位置検出部1210は、他の方法で、移動端末200の所持位置を判定してもよい。例えば、所持位置検出部1210は、移動端末200の所持者の体に取り付けられた、移動端末200外のセンサを使用して、最も近い所持位置を検出する。
所持位置検出部1210は、測定データ132を読み込み、各タイプのデータにフィルタリングする。例えば、加速度データ、ジャイロスコープデータ、磁気計データ、そして気圧計データに分類する(ステップ701)。
所持位置検出部1210は、測定データ132を使用して、所持者が歩行しているか判定する。一つの判定方法は、加速度データにおける周期を検出し、当該周期から所持者が歩行しているか判定する。所持位置検出部1210は、自己相関法を使用することで、加速度データが歩行動作を示しているか否か判定できる(ステップ702)。
歩行による移動が検出されない場合、所持位置検出部1210は、歩行による移動を検出できるまで、他の測定データを読み込む(ステップ701)。
一方、歩行が検出される場合、所持位置検出部1210は、上記数1で算出される加速度の大きさの特徴量と、所持位置検出モデル133とを比較する(ステップ703)。所持位置検出部1210は、例えば上述のように決定木モデルに従って、測定データ132が、いずれの所持位置(例えば、手の上又はサイドポケット内等)を示しているか判定する(ステップ704)。
以上により、所持位置検出処理は終了する。なお、所持位置検出モデル133が、歩行以外の動作に基づく場合、所持位置検出部1210は、歩行に代えて当該動作を検出する。異なる動作に対する複数の所持位置検出モデル133が用意されていてもよい。
図8は、実施例1に係るモデル選択処理のフローチャートを示す。モデル選択処理は、モデル選択部1220として動作する、サーバ100のプロセッサ110により実行される。モデル選択部1220は、所持位置検出部1210により判定された所持位置を受信する(ステップ801)。
モデル選択部1220は、所持位置に応じた動作認識モデルを選択する。例えば、所持位置検出部1210が、移動端末200は所持者の手の上にあると判定する場合、モデル選択部1220は、所持位置検出部1210から、所持位置は「手」であるとの情報を取得する。モデル選択部1220は、動作認識モデル群131から手の上の動作認識モデル131Aを選択し、補助記憶130から、手の上の動作認識モデル131Aをメモリ120にロードする。
しばらくして後、所持者は移動端末200をサイドポケット中に入れると、所持位置検出部1210は、対応するサンプリングウィンドウにおいて、サイドポケット内の所持位置を検出する。モデル選択部1220は、所持位置は「サイドポケット」であるとの情報を取得する。モデル選択部1220は、補助記憶130から、サイドポケット内の動作認識モデル131Dを、メモリ120にロードする(ステップ802)。以上により、モデル選択処理が終了する。
図9は、実施例1に係る動作認識処理のフローチャートを示す。動作認識処理は、動作認識部1230として動作する、サーバ100のプロセッサ110によって実行される。動作認識部1230は、モデル選択処理でロードされた動作認識モデルを取得する(ステップ901)。
次に、動作認識部1230は、測定データ132を読み出し、各タイプのデータに分類するする。例えば、測定データは、加速度データ、角速度データ、磁気データ、そして気圧データに分類される(ステップ902)。
動作認識部1230は、測定データ132の特徴量を計算し、測定データ132の特徴量と、選択されている動作認識モデルとを比較する(ステップ903)。動作認識部1230は、例えば上述のように決定木モデルに従って、測定データ132が、移動端末200の所持者のいずれの動作を示しているか判定する(ステップ904)。以上により、処理は終了する。
図10は、実施例1に係る調整処理のフローチャートを示す。調整処理は、調整部1240として動作するサーバ100のプロセッサ110によって実行される。
調整部1240は、所持位置検出部1210と動作認識部1230から、所持位置と所持者の動作についての情報を取得する(ステップ1001)。次に、調整部1240は、所持位置が前回サンプリングウィンドウで決定した状態から変化しているか判定する(ステップ1002)。
所持位置が前回の状態から変化している場合(ステップ1002:YES)、調整部1240は、新しい所持位置と動作の組み合わせをキーとして、パラメータテーブル134を検索し、対応するパラメータセットを取得する(ステップ1003)。調整部1240は、パラメータを新しいパラメータセットで変更する(ステップ1004)。所持位置が前回状態から変化していない場合(ステップ1002:NO)、パラメータの変更は不要である。以上により、処理は終了する。
図11は、実施例1に係る移動量計算処理のフローチャートを示す。移動量計算処理は、移動量計算部1250として動作する、サーバ100のプロセッサ110によって実行される。
移動量計算部1250は、測定データ132を読み出し、各タイプのデータに分類する。例えば、移動量計算部1250は、測定データ132を、加速度データ、角速度データ、磁気データ、そして気圧データに分類する(ステップ1101)。
次に、移動量計算部1250は、測定データ132に基づいて、移動端末200の所持者の移動スピードと、進行方向又はその変化と、を推定することができる。例えば、移動量計算部1250は、測定データ132における加速度データの周期から、サンプリングウィンドウ内での歩数をカウントする。
さらに、移動量計算部1250は、各ステップにおける加速度の大きさに基づいて、各ステップの歩幅を推定できる。移動端末200の所持位置及び所持者の動作に基づき歩幅を計算するためのパラメータは、パラメータテーブル134から調整部1240により予め選択されている。移動量計算部1250は、歩幅と歩数から、移動端末200の所持者の移動スピードを計算できる(ステップ1102)。
さらに、移動量計算部1250は、磁気データ又は角速度データから、移動端末200の所持者の進行方向又は進行方向における変化を推定できる(ステップ1103)。移動量計算部1250は、移動スピードと移動方向変化とを時間で積分することで、移動端末200の所持者の移動経路を計算することができる(ステップ1104)。以上により、移動量計算処理が終了する。
図12は、実施例1に係る、移動端末200の所持者の位置判定処理のフローチャートを示す。位置判定処理は、位置判定部1260として動作する、サーバ100のプロセッサ110により実行される。
位置判定部1260は、移動端末200の所持者の現在位置が、リセットポイントから直接に推定できるか判定する(ステップ1201)。リセットポイントは、正確に知られている位置であり、例えば、固定アクセスポイント(の位置)である。例えば、移動端末200の所持者が、位置の知られたWIFIアクセスポイントに近づく場合、移動端末200の受信信号強度は、移動端末200の所持者の位置が当該WIFIアクセスポインに近い所定範囲内にあることを示すことができる。
他の例において、移動端末200が屋外GPS信号を受信でき、さらに、移動端末200が屋内への移動を開始するとGPS信号の受信が止まる場合、初期位置又はリセットポイントはビルの入り口であり、初期進行方向はビルに入る方向である。
位置判定部1260がリセットポイントを見つけた場合(S1201:YES)、位置判定部1260は、移動端末200の所持者の位置をリセットポイントに基づいて判定する(ステップ1202)。以上により処理が終了する。
位置判定部1260が、リセットポイントを見付けない場合(S1201:NO)、位置判定部1260、前回サンプリングウィンドウにおいて判定した位置と、当該前回位置からの移動量とに基づいて、移動端末200の所持者の新しい位置を計算する(ステップ1203)。移動量は、上述のように、移動量計算部1250により計算される。その後、位置判定部1260は、移動端末200の所持者の新しい位置を入出力装置160における表示装置において表示する、又は表示のためのデータを移動端末200に送信する(ステップ1204)。以上で処理が終了する。
以上のように、本実施例によれば、移動端末200の所持者の位置を、移動端末200のセンサデータから適切に推定することができる。
図13から図15を参照して、実施例2を説明する。実施例1において、所持位置検出モデル133が予め用意され、記憶部2に格納されている。本実施例は、所持位置検出モデル133の生成方法の一例を説明する。本実施例は、学習処理により、所持位置検出モデル133を生成する。
図13は、実施例2に係る、拡張された屋内測位システム1の機能ブロック図を示す。学習処理部4が加えられていること以外、構成要素は、実施例1の屋内測位システムの機能ブロックと同様である。学習処理部4は、例えば、プロセッサ110が、学習処理プログラムを実行することによって実現される。
学習処理部4は、データ収集部1270及び所持位置検出学習部1280を含む。データ収集部1270は、移動端末の複数の所持位置での測定データを収集する。データ収集部1270は、各所持位置における測定データから、特徴量を算出する。データ収集部1270は、特徴量と所持位置とを関連付けて所持位置検出学習部1280に入力する。データ収集部1270のフローは、図15を参照して詳細に後述される。
所持位置検出学習部1280は、データ収集部1270から入力された、各所持位置での特徴量から、所持位置検出モデル133を生成する。所持位置検出学習部1280のフローは、図16を参照して詳細に後述される。
図14は、実施例2に係るデータ収集を説明する模式図を示す。データ収集の対象1410は、人である。データは多くの対象から収集される。対象のデータ収集を説明する。スマートフォンは、移動端末200の一例であり、対象に装着されている。図14において、スマートフォン1420は対象1410の手の上にある。スマートフォン1430は対象のシャツのフロントポケットの中にある。スマートフォン1440は対象のベルトポーチの中にある。スマートフォン1430は対象1410のサイドポケットの中にある。
対象1410の体又は衣服がスマートフォンを保持できる限り、装着されるスマートフォンの位置及び数は限定されない。対象1410は、1又は複数のスマートフォンを所持することができる。
全てのスマートフォンは測定センサ群230のセンサデータを収集するソフトウェアがインストールされており、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、気圧計や、WIFI又はBluetooth受信信号強度等のセンサデータを収集する。これらはセンサデータの一例であり、センサデータはこれらに限定されない。スマートフォンがデータを収集する間、対象1410は歩いている。
図15は、データ収集部1270のフローチャートを示す。図14に示すように、スマートフォン1420〜1450は、異なる所持位置において、対象1410が歩行している間、センサデータを収集する。データ収集部1270は、スマートフォン1420〜1450において収集された測定データ(センサデータ)をスマートフォン1420〜1450から収集し、当該データをその後の処理のためにメモリ120に格納する(ステップ1501)。
データ収集部1270は、全ての収集データを、スマートフォン1420〜1450それぞれの実際の所持位置の測定データに、分類する(ステップ1502)。次に、データ収集部1270は、実際の所持位置それぞれの測定データを、サンプリングウィンドウに依存する同一サイズのセグメントデータに、分割する(ステップ1503)。
最後に、データ収集部1270は、所持位置それぞれの測定データにおいて、各セグメントデータの特徴量を計算する。例えば、加速度の大きさの標準偏差、加速度の大きさの最小値、そして加速度の大きさの最大値が計算される。加速度の大きさは、実施例1に示す数式1に従って計算することができる。以上により処理が終了する。
図16は、所持位置検出学習部1280のフローチャートを示す。所持位置検出学習部1280は、データ収集部1270によって計算され、実際の所持位置に関連付けられた特徴量を、データ収集部1270から取得する(ステップ1601)。
所持位置検出学習部1280は、測定データ132から所持位置を分類するための所持位置検出モデル133を、機械学習モデルに基づいて計算する(ステップ1602)。学習モデルとして、任意タイプの分類モデルを使用することができる。例えば、図4を参照して説明した決定木の他、k近傍法又はサポートベクトルマシンを使用することができる。
所持位置検出モデル133が計算された後、所持位置検出学習部1280は、記憶部2(補助記憶130)に格納する(ステップ1603)。以上により処理が終了する。なお、歩行に代えて又は加えて、歩行以外の動作の所持位置検出モデル133が生成されてもよい。各動作において、スマートフォン1420〜1450によるセンサデータは収集される。
本実施例によれば、実際の所持位置において測定されたセンサデータから、適切に所持位置検出モデル133を生成することができる。
実施例3を、図17及び18を参照して説明する。実施例2において、移動端末200の所持位置を検出するために、多くの対象のデータが収集され、所持位置検出モデル133が計算される。実施例3は、所持位置検出モデル133をフィードバックシステム部5によって調整し、特定の対象における所持位置のより正確な検出を可能とする。
図17は、実施例3に係る拡張された屋内測位システム1の機能ブロック図を示す。フィードバックシステム部5以外の構成要素は、実施例2に係る屋内測位システムの機能ブロックと同様である。フィードバックシステム部5は、所持位置検出学習部1280を使用して、所持位置検出モデル133を移動端末200のより正確なモデルに更新する。
図18は、フィードバックシステム部5のフローチャートを示す。フィードバックシステム部5は、移動端末200の所持者に実際の所持位置についての情報を入力することを要求し、所持位置についてのフィードバックを所持者から受信する(ステップ1801)。
例えば、フィードバックシステム部5は、情報入力要求を移動端末200にネットワーク150を介して送信し、移動端末200は入出力装置260において、所持者に対する要求を表示する。所持者は、移動端末200の入出力装置260において実際の所持位置の情報を入力し、移動端末200が当該情報を、ネットワーク150を介してサーバ100に送信する。
次に、フィードバックシステム部5は、移動端末200の所持者によって入力された実際の所持位置と、所持位置検出部1210によって所持位置検出モデル133を使用して検出された所持位置と、を比較する(ステップ1802)。所持位置が正確に所持位置検出部1210によって検出されている場合(ステップ1802:YES)、当該処理は終了する。
所持位置が正確に所持位置検出部1210によって検出されていない場合(ステップ1802:NO)、フィードバックシステム部5は、所持位置検出モデル133が正しく更新されるように、所持位置検出学習部1280を調整する(ステップ1803)。
例えば、フィードバックシステム部5は、所持者からの正しい所持位置の情報を、所持位置検出学習部1280に入力する。所持位置検出学習部1280は、測定データ132における多数のサンプリングウィンドウにおける特徴量と移動端末200の所持者からの実際の所持位置の情報とを入力として、所持位置検出モデル133における当該所持位置のレコードを更新する。所持位置検出学習部1280は、必要に応じて、他の所持位置におけるレコードも更新する。
より多くの実際の所持位置に対するより多くのサンプリングウィンドウの特徴量測定データをフィードバックとして入力することで、所持位置検出学習部1280は、所持位置検出モデル133をより正確に計算することができる。所持位置検出モデル133の更新は、他の方法により実行されてもよい。例えば、間違った分類にペナルティを与える、ペナルティ法を使用してもよい。
屋内測位システム1は、所持者に固有の所持位置検出モデル133を保持し、フィードバック部5から入力された当該所持者のフィードバックに従って、当該所持者の所持位置検出モデル133を調整してもよい。
以上のように、本実施例によれば、移動端末200の実際の所持位置の情報を所持者から取得し、実際の所持位置と測定データ132によって、所持位置検出モデル133をより適切なモデルに更新できる。
図19から図21を参照して、実施例4を説明する。実施例1において、動作認識モデル群131が予め用意され、記憶部2に格納されている。本実施例は、動作認識モデル群131の生成方法の一例を説明する。本実施例は、学習処理により、動作認識モデル群131を生成する。
図19は、実施例4に係る、拡張された屋内測位システム1の機能ブロック図を示す。学習処理部4が加えられていること以外、構成要素は、実施例1の屋内測位システム1の機能ブロックと同様である。学習処理部4は、例えば、プロセッサ110が、学習処理プログラムを実行することによって実現される。
学習処理部4は、データ収集部1271及び動作認識学習部1281を含む。データ収集部1271は、移動端末の複数の所持位置それぞれでの、複数動作の測定データを収集する。データ収集部1270は、各所持位置における複数動作それぞれの測定データから、特徴量を算出する。データ収集部1271は、特徴量と所持位置及び動作とを関連付けて動作認識学習部1281に入力する。データ収集部1271のフローは、図20を参照して詳細に後述される。
動作認識学習部1281は、データ収集部1271から入力された、各所持位置での動作それぞれの特徴量から、各所持位置の動作認識モデル131A〜131Dを生成する。動作認識学習部1281のフローは、図21を参照して詳細に後述される。
図20は、データ収集部1271のフローチャートを示す。実施例2と同様に、スマートフォン1420〜1450は、対象1410の異なる所持位置において所持されている。実施例2と異なり、スマートフォン1420〜1450は、対象1410の異なる動作において、センサデータを収集する。
データ収集部1271は、スマートフォン1420〜1450において収集された測定データ(センサデータ)をスマートフォン1420〜1450から収集し、当該データをその後の処理のためにメモリ120に格納する(ステップ2001)。
データ収集部1271は、全ての収集データを、実際の所持位置と動作のペアで分類する。具体的には、データ収集部1271は、スマートフォン1420〜1450それぞれの実際の所持位置の測定データに分類し、さらに、各所持位置の測定データを実際の動作の測定データに分類する(ステップ2002)。
次に、データ収集部1271は、各実際の所持位置における実際の動作それぞれの測定データを、サンプリングウィンドウに依存する同一サイズのセグメントデータに、分割する(ステップ2003)。
最後に、データ収集部1271は、各実際の所持位置における実際の動作それぞれの測定データにおいて、各セグメントデータの特徴量を計算する。例えば、加速度の大きさの標準偏差及び気圧変化が計算される。加速度の大きさは、実施例1に示す数式1に従って計算することができる。以上により処理が終了する。
図21は、動作認識学習部1281のフローチャートを示す。動作認識学習部1281は、データ収集部1271によって計算され、各実際の所持位置の実際の動作それぞれに関連付けられた特徴量を、データ収集部1271から取得する(ステップ2101)。
動作認識学習部1281は、測定データ132から所持位置を分類するための動作認識モデル群131を、機械学習モデルに基づいて計算する。例えば、動作認識学習部1281は、スマートフォン1420〜1450それぞれが測定した異なる動作の特徴量から、動作認識モデル131A〜131Dそれぞれを、機械学習モデルに基づいて生成する(ステップ2102)。
学習モデルとして、任意タイプの分類モデルを使用することができる。例えば、図4を参照して説明した決定木の他、k近傍法又はサポートベクトルマシンを使用することができる。動作認識モデル群131が計算された後、動作認識学習部1281は、記憶部2(補助記憶130)に格納する(ステップ2103)。以上により処理が終了する。
本実施例によれば、実際の所持位置において実際の動作の間に測定されたセンサデータから、適切に動作認識モデル群131を生成することができる。
実施例5を、図22及び23を参照して説明する。実施例4において、移動端末200の動作を推定するために、多くの対象のデータが収集され、動作認識モデル群131が計算される。実施例5は、動作認識モデル群131をフィードバックシステム部5によって調整し、特定の対象における所持位置のより正確な検出を可能とする。
図22は、実施例5に係る拡張された屋内測位システム1の機能ブロック図を示す。フィードバックシステム部5以外の構成要素は、実施例4に係る屋内測位システム1の機能ブロックと同様である。フィードバックシステム部5は、動作認識学習部1281を調整して、動作認識モデル群131をより正確なものとする。
図23は、フィードバックシステム部5のフローチャートを示す。フィードバックシステム部5は、移動端末200の所持者に実際の所持位置及び動作についての情報を入力することを要求し、所持位置及び動作についてのフィードバックを所持者から受信する(ステップ2301)。
例えば、フィードバックシステム部5は、情報入力要求を移動端末200にネットワーク150を介して送信し、移動端末200は入出力装置260において、所持者に対する要求を表示する。所持者は、移動端末200の入出力装置260において実際の所持位置及び動作の情報を入力し、移動端末200が当該情報を、ネットワーク150を介してサーバ100に送信する。
次に、フィードバックシステム部5は、移動端末200の所持者によって入力された実際の所持位置及び実際の動作と、動作認識部1230によって動作認識モデル群131を使用して判定された動作と、を比較する(ステップ2302)。動作が正確に動作認識部1230によって判定されている場合(ステップ2302:YES)、当該処理は終了する。
動作が正確に動作認識部1230によって判定されていない場合(ステップ2302:NO)、フィードバックシステム部5は、当該所持位置の動作認識モデルが正しく更新されるように、所持位置検出学習部1280を調整する(ステップ1803)。
例えば、フィードバックシステム部5は、所持者からの正しい所持位置及び動作の情報を、動作認識学習部1281に入力する。動作認識学習部1281は、測定データ132における多数のサンプリングウィンドウにおける特徴量と移動端末200の所持者からの実際の所持位置及び実際の動作の情報とを入力として、動作認識モデル群131における当該所持位置の動作認識モデルの当該動作のレコードを更新する。動作認識学習部1281は、必要に応じて、他の動作におけるレコードも更新する。
より多くの実際の所持位置及び実際の動作に対するより多くのサンプリングウィンドウの特徴量測定データをフィードバックとして入力することで、所持位置検出学習部1280は、動作認識モデル群131をより正確に計算することができる。動作認識モデル群131の更新は、他の方法により実行されてもよい。例えば、間違った分類にペナルティを与える、ペナルティ法を使用してもよい。
屋内測位システム1は、所持者に固有の動作認識モデル群131及び所持位置検出モデル133を保持し、フィードバック部5から入力された当該所持者のフィードバックに従って、当該所持者の動作認識モデル群131及び所持位置検出モデル133を調整してもよい。
以上のように、本実施例によれば、移動端末200の実際の所持位置の情報を所持者から取得し、実際の所持位置と測定データ132によって、動作認識モデル群131をより適切なモデルに更新できる。
実施例6を、図24から26を参照して説明する。実施例1において、所持位置検出部1210及び動作認識部1230は、所持位置及び動作を誤って分類する可能性がある。訂正部1241は、屋内測位システム1の精度を高める。
図24は、実施例6に係る拡張された屋内測位システム1の機能ブロック図を示す。訂正部1241を除き、構成要素は実施例1に係る屋内測位システム1と同様である。訂正部1241は、例えば、サーバ100のプロセッサ110がプログラムに従って動作することで実現される。
訂正部1241は、所持位置検出部1210及び動作認識部1230による誤った分類を訂正する。例えば、カルマンフィルタやマルコフモデルを、訂正部1241に適用することができる。カルマンフィルタやマルコフモデルを使用したシーケンス内の要素の訂正は広く知られた技術であり、説明を省略する。訂正部1241はこれらに限定されず、所持位置検出部1210と動作認識部1230の誤った分類を訂正できればよい。
図25は、訂正部1241がどのように所持位置検出を訂正するかを模式的に示す。所持位置の分類結果のシーケンス2501は、訂正前のシーケンスを示す。各セルは、サンプリングウィンドウにおいて判定された所持位置を示す。シーケンス2501は、誤った判定結果「サイドポケット」を含む。「サイドポケット」の前後の所持位置は「手」と判定されている。
訂正部1241は、マルコフフィルタ又はカルマンフィルタを使用して、誤ったシーケンス2501を、正しいシーケンス2502に訂正することができる。具体的には、訂正部1241は、マルコフフィルタ又はカルマンフィルタを使用して、「サイドポケット」の前後の所持位置から、当該「サイドポケット」を「手」に訂正する。
図26は、訂正部1241がどのように動作認識を訂正するかを模式的に示す。動作の分類結果のシーケンス2601は、訂正前のシーケンスを示す。各セルは、サンプリングウィンドウにおいて判定された動作を示す。シーケンス2601は、誤った判定結果「階段上り」を含む。「階段上り」の前後の動作は「歩行」と判定されている。
訂正部1241は、マルコフフィルタ又はカルマンフィルタを使用して、誤ったシーケンス2601を、正しいシーケンス2602に訂正することができる。具体的には、訂正部1241は、マルコフフィルタ又はカルマンフィルタを使用して、「階段上り」の前後の動作から、当該「階段上り」を「歩行」に訂正する。
訂正部1241は、所持位置又は動さの分類結果のシーケンスの訂正結果を、調整部1240に渡す。本例において、調整部1240は複数サンプリングウィンドウからなるシーケンス毎に、パラメータセットを移動量計算部1250に渡し、移動量計算部1250は、シーケンス毎に移動量を計算する。パラメータセットは、サンプリングウィンドウ毎に選択される。
調整部1240は、訂正部1241から訂正された所持位置のシーケンス又は動作のシーケンスを受け取ると、それに応じたパラメータセットを、シーケンス内の各サンプリングウィンドウのためにパラメータテーブル134から選択する。その結果、調整部1240は、正しい所持位置に対応するパラメータセットを、移動量計算部1250のために選択することができる。
実施例7を、図27から29を参照して説明する。図27は、実施例7に係る屋内測位システムのアプリケーション例を示す。当該アプリケーションの目的は、GPS信号が届かないフィールドにおいて、労働者を監視することである。例えば、ビル内、トンネル内、又は近いにおいて利用できる。本実施例により、GPS信号が届かないフィールドにおいて、移動端末200の所持者の位置をユーザに提示することができる。
図27は、例えば、サーバ100の入出力装置160に表示される画像例2700を示す。画像2700は、監視している各階の情報を示す。図27の例において、1階2701の情報と2階2702の情報が提示されている。各階において、地図と労働者2703の位置とが表示される。画像は、壁や他の障害物2704を矩形で示している。
地図情報は、例えば、サーバ100の補助記憶130に格納される。サーバ100は、画像2700において、労働者2703の動作を表示している。歩行は「W」、静止は「S」、そして走りは「R」で示されている。さらに、サーバ100は、画像2700において、労働者の最近の経路をプロットしている。労働者2703の位置、動作及び経路は、上記実施例で説明したように推定される。
図28は、実施例7に係る屋内測位システムのアプリケーションの他の例を示す。当該アプリケーションの目的は、スマートフォンユーザのナビゲーションである。スマートフォン2800は、地図情報及びユーザの位置の情報に基づいて、ユーザを所望の目的地に誘導する。
スマートフォン2800の補助記憶240は、インストールされたナビゲーションプログラムを格納している。プロセッサ210は、当該プログラムに従って動作することで、ユーザにナビゲーションサービスを提供する。サーバ100は、上記実施例において説明したように、ユーザの現在位置を推定し、その推定結果を地図情報と共に、スマートフォン2800に送信する。スマートフォン2800は、地図情報と共に、ユーザ位置を入出力装置内の表示装置において表示する。
図29は、実施例7に係る屋内測位システムのアプリケーションの他の例を示す。当該アプリケーションの目的は、スマートフォンユーザ2910の声によるナビゲーションである。スマートフォン2900の入出力装置は、スピーカを含む。スマートフォン2900は、サーバ100から取得したユーザの現在位置及び地図情報に基づいて、ユーザ2910を所望の目的地に、スピーカからの音声によって誘導する。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成・機能・処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
4 学習処理部、5 フィードバックシステム部、131 動作認識モデル群、132 測定データ、133 所持位置検出モデル、134 パラメータテーブル、200 移動端末、1210 所持位置検出部、1220 モデル選択部、1230 動作認識部、1240 調整部、1241 訂正部、1250 移動量計算部、1260 位置判定部、1270、1271 データ収集部、1280 所持位置検出学習部、1281 動作認識学習部

Claims (11)

  1. 移動端末の所持者の位置を判定する、測位システムであって、
    前記移動端末よって測定され、前記移動端末から収集された測定データと、
    前記移動端末による測定データにおける特徴量と前記移動端末の所持位置との関係を示す、所持位置検出モデルと、
    複数の所持位置それぞれに対応し、前記移動端末による測定データにおける特徴量と前記所持者の動作との関係を示す、複数の動作認識モデルと、
    複数のパラメータセットを格納する、パラメータテーブルと、
    前記所持位置検出モデル及び前記収集された測定データに基づき、前記移動端末の所持位置を判定する、所持位置検出部と、
    前記所持位置検出部により判定された所持位置に対応する動作認識モデルを選択するモデル選択部と、
    前記選択された動作認識モデル及び前記収集された測定データに基づき、前記移動端末の所持者の動作を判定する、動作認識部と、
    前記所持位置検出部に判定された所持位置及び前記動作認識部により判定された動作に基づいて、前記パラメータテーブルからパラメータセットを選択する、調整部と、
    前記選択されたパラメータセットを使用して、前記所持者の移動量を計算する、移動量計算部と、
    前記計算された移動量に基づいて前記所持者の位置を判定する位置判定部と、
    学習処理部と、
    フィードバックシステム部と、
    訂正部と、を含み、
    前記フィードバックシステム部は、前記所持者による実際の所持位置の入力を前記移動端末から受信し、前記実際の所持位置の情報を前記学習処理部に入力し、
    前記学習処理部は、前記実際の所持位置、前記収集された測定データ及び前記所持位置検出モデルに基づき、前記所持位置検出モデルを調整し、
    前記訂正部は、前記所持者の動作のシーケンスにおける第1の動作の正誤を前記第1の動作の前後の動作に基づいて判定し、前記第1の動作が誤りであると判定すると前記第1の動作を訂正する、測位システム。
  2. 請求項1に記載の測位システムであって、
    前記所持位置検出モデルを生成する、学習処理部をさらに含み、
    前記学習処理部は、
    異なる所持位置における複数の移動端末から、測定データを取得し、
    前記異なる所持位置それぞれにおける測定データの特徴量を計算し、
    前記異なる所持位置それぞれの特徴量に基づき、前記異なる所持位置それぞれと前記測定データにおける特徴量との関係を判定し、
    前記判定の結果に基づき、前記所持位置検出モデルを生成する、測位システム。
  3. 請求項1に記載の測位システムであって、
    前記複数の動作認識モデルを生成する、学習処理部をさらに含み、
    前記学習処理部は、
    異なる所持位置における複数の移動端末から、異なる動作の間の測定データを取得し、
    前記異なる所持位置及び前記異なる動作の異なるペアそれぞれにおける測定データの特徴量を計算し、
    前記異なるペアそれぞれの特徴量に基づき、前記異なるペアそれぞれと前記測定データにおける特徴量との関係を判定し、
    前記判定の結果に基づき、前記複数の動作認識モデルを生成する、測位システム。
  4. 請求項1に記載の測位システムであって、
    学習処理部と、フィードバックシステム部と、をさらに含み、
    前記フィードバックシステム部は、前記所持者による実際の所持位置及び実際の動作の入力を前記移動端末から受信し、前記実際の所持位置及び前記実際の動作の情報を前記学習処理部に入力し、
    前記学習処理部は、前記実際の所持位置、前記実際の動作、前記収集された測定データ及び前記実際の所持位置の動作認識モデルに基づき、前記所持位置の動作認識モデルを調整する、測位システム。
  5. 請求項1に記載の測位システムであって、
    訂正部をさらに含み、
    前記訂正部は、前記移動端末の所持位置のシーケンスにおける第1の所持位置の正誤を前記第1の所持位置の前後の所持位置に基づいて判定し、前記第1の所持位置が誤りであると判定すると、前記第1の所持位置を訂正する、測位システム。
  6. 請求項1に記載の測位システムであって、
    前記位置判定部により判定された前記所持者の位置を、地図情報と共に出力する、測位システム。
  7. 移動端末の所持者の位置を判定する、測位システムによる測位方法であって、
    前記測位システムは、
    前記移動端末よって測定され、前記移動端末から収集された測定データと、
    前記移動端末による測定データにおける特徴量と前記移動端末の所持位置との関係を示す、所持位置検出モデルと、
    複数の所持位置それぞれに対応し、前記移動端末による測定データにおける特徴量と前記所持者の動作との関係を示す、複数の動作認識モデルと、
    複数のパラメータセットを格納する、パラメータテーブルと、を含み、
    前記測位システムが、
    前記所持位置検出モデル及び前記収集された測定データに基づき、前記移動端末の所持位置を判定し、
    前記判定された所持位置対応する動作認識モデルを選択し、
    前記選択された動作認識モデル及び前記収集された測定データに基づき、前記移動端末の所持者の動作を判定し、
    前記判定された所持位置及び前記判定された動作に基づいて、前記パラメータテーブルからパラメータセットを選択し、
    前記選択されたパラメータセットを使用して、前記所持者の移動量を計算し、
    前記計算された移動量に基づいて前記所持者の位置を判定し、
    前記所持者による実際の所持位置の入力を前記移動端末から受信し、
    前記実際の所持位置、前記収集された測定データ及び前記所持位置検出モデルに基づき、前記所持位置検出モデルを調整し、
    前記所持者の動作のシーケンスにおける第1の動作の正誤を前記第1の動作の前後の動作に基づいて判定し、前記第1の動作が誤りであると判定すると、前記第1の動作を訂正する、測位方法。
  8. 請求項7に記載の測位方法であって、
    前記測位システムが、
    異なる所持位置における複数の移動端末から、測定データを取得し、
    前記異なる所持位置それぞれにおける測定データの特徴量を計算し、
    前記異なる所持位置それぞれの特徴量に基づき、前記異なる所持位置それぞれと前記測定データにおける特徴量との関係を判定し、
    前記判定の結果に基づき、前記所持位置検出モデルを生成する、ことをさらに含む測位方法。
  9. 請求項7に記載の測位方法であって、
    異なる所持位置における複数の移動端末から、異なる動作の間の測定データを取得し、
    前記異なる所持位置及び前記異なる動作の異なるペアそれぞれにおける測定データの特徴量を計算し、
    前記異なるペアそれぞれの特徴量に基づき、前記異なるペアそれぞれと前記測定データにおける特徴量との関係を判定し、
    前記判定の結果に基づき、前記複数の動作認識モデルを生成する、ことをさらに含む測位方法。
  10. 請求項7に記載の測位方法であって、
    前記所持者による実際の所持位置及び実際の動作の入力を前記移動端末から受信し、
    前記実際の所持位置、前記実際の動作、前記収集された測定データ及び前記実際の所持位置の動作認識モデルに基づき、前記実際の所持位置の動作認識モデルを調整する、ことをさらに含む測位方法。
  11. 請求項7に記載の測位方法であって、
    前記移動端末の所持位置のシーケンスにおける第1の所持位置の正誤を前記第1の所持位置の前後の所持位置に基づいて判定し、前記第1の所持位置が誤りであると判定すると、前記第1の所持位置を訂正する、ことをさらに含む測位方法。
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