JP6318977B2 - 部品結合体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、部品結合体の製造方法に関する。
下記特許文献1には、部品製造技術が開示されている。この部品製造技術では、金属板に炭素繊維強化樹脂シートが重合わされ、プレス加工により金属板と炭素繊維強化樹脂シートとが一体的に成形されている。
特開2013−212603号公報
上記部品製造技術では、プレス加工により金属板と炭素繊維強化樹脂シートとが一体的に貼合わされているだけなので、両者の結合強度の点において、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、繊維が設けられた樹脂製の部品を含む部品同士の結合強度を向上させることができる部品結合体の製造方法を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係る部品結合体の製造方法は、孔が形成された第1部品に、繊維が一方向に配向されたシート状の樹脂材料を繊維の配向の方向を変えて複数枚重合わせて形成された第2部品を重合わせる工程と、第1部品側へ第2部品を加圧成形することにより、孔内に樹脂材料を流動させて孔内壁に抜止め形状を有するボス部を形成し、第1部品と第2部品とを結合する工程と、を備えている。
請求項1に係る部品結合体の製造方法では、まず第1部品に第2部品が重合わされる。第1部品には孔が形成されている。第2部品は繊維が一方向に配向されたシート状の樹脂材料を繊維の配向の方向を変えて複数枚重合わせて形成されている。次に、第1部品側へ第2部品が加圧成形される。これにより、孔内に第2部品の樹脂材料が流動して、孔内に抜止め形状を有するボス部が形成されるので、第1部品と第2部品とが結合される。
ここで、第2部品は繊維が一方向に配向されたシート状の樹脂材料を繊維の配向の方向を変えて複数枚重合わせて形成されている。加圧成形により、孔内に樹脂材料が流動されると、繊維が多方向に配向されたボス部が形成される。このため、強度の異方性が小さいボス部を形成することができ、強度を向上させたボス部を形成することができる。
請求項1に記載された発明に係る部品結合体の製造方法は、繊維が設けられた樹脂製の部品を含む部品同士の結合強度を向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施の形態に係る部品結合体が適用された車両のフロントサイドドアを車室内側から見た側面図である。 図1に示される部品結合体を車両下方側から見た断面図(図1の領域A、領域B又は領域Cにおける断面図)である。 第1実施の形態に係る部品結合体の製造方法を説明する第1工程断面図である。 第2工程断面図である。 比較例に係る部品結合体の製造方法を説明する工程断面図である。 第2実施の形態に係る部品結合体の図2に対応する断面図である。
[第1実施の形態]
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1実施の形態に係る部品結合体の製造方法を部品結合体と併せて説明する。なお、図中、適宜示されている矢印FRは本実施の形態が適用された自動車の車両前方向を示し、矢印INは車両幅方向内側を示している。また、矢印UPは車両上方向を示している。なお、自動車等の車体に対する部品同士の結合方法及び部品同士の結合構造の適用方向が本実施の形態により限定されるものではない。
(サイドドアの構成)
図1に示されるように、本実施の形態に係る部品結合体30が適用された4ドアタイプ(又は2ドアタイプ)の自動車のフロントサイドドア10は、ドア本体12と、ドア本体12の上部に設けられたドアフレーム14とを備えている。フロントサイドドア10は車体側部を構成している。
ドア本体12は、ドアアウタパネル20と、ドアアウタパネル20よりも車幅方向内側に設けられたドアインナパネル22とを備えている。ドアアウタパネル20とドアインナパネル22との間のドア本体12内部にドアガラス16を昇降させる図示省略のウインドレギュレータ等が収容されている。フロントサイドドア10にはドア本体12の上縁(ドアベルトモールディング)12Aとドアフレーム14の内周縁14Aとにより周囲が囲まれた窓開口18が形成されている。窓開口18はドアガラス16の昇降により開閉可能とされている。また、ドアインナパネル22の車両前方側には上下各々に開口部28A及び開口部28Bが設けられ、車両後方側には上下各々に開口部28C及び開口部28Dが設けられている。
(部品結合体)
本実施の形態に係る部品結合体30は、図1に示されるドア本体12のドアインナパネル22において、領域Aのヒンジ取付部、領域Bのインサート成形部、領域Cのドアロック部の少なくとも1箇所に適用されている。図2に示されるように、ドアインナパネル22は、第1部品24と、第1部品24よりも車幅方向内側に重合わされて設けられた第2部品26とを備えている。そして、第1部品24と第2部品26とが結合され、この結合に本実施の形態に係る部品結合体30が適用されている。
適用される箇所により形状が異なるが、図2に示されるように、第1部品24は、車両前後方向及び車両上下方向に延在された板状の部品本体24Aを備えている。例えば図1に示される領域Aのヒンジ取付部では、図示を省略したフロントピラー(Aピラー)に対してフロントサイドドア10を開閉させるヒンジ等が第1部品24に取付けられる構成とされている。第1部品24は、鉄等の金属材料、アルミニウム等の軽金属材料、又はこれらの合金材料により形成されている。
第1部品24において、部品本体24Aの部品同士を結合させる部位には孔24Bが設けられている。孔24Bは、部品本体24Aの第2部品26側の表面(車室内側の表面)から対向する裏面(車室外側の表面)へ貫通され、かつ孔幅(又は孔内径)が部品本体24Aの厚さ方向に同一とされた貫通孔により形成されている。車両側面視における図示を省略しているが、孔24Bは車両上下方向に沿って延在されている。また、孔24Bは車両上下方向に沿って一定間隔で複数設けられてもよい。
第2部品26は、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在された板状の部品本体26Aを備えている。部品本体26Aにおいて、孔24Bに対応する位置が部品同士を結合する部位とされ、この部位にボス部26Bが一体に設けられている。ボス部26Bは、部品本体26Aの第1部品24側の表面から孔24B内に突出され、孔24Bの内壁に密着されると共に、孔24B内に埋設されている。更に、本実施の形態では、ボス部26Bの突出方向の先端部26Cが第1部品24の部品本体24Aの裏面に沿って少なくとも車両前後方向へ張出した構成とされている。つまり、ボス部26Bは、底面視においてT字状とされ、孔24Bからの抜けを防止する抜け防止形状を有している。ボス部26Bが孔24Bに結合されることによって、第2部品26が第1部品24に結合されている。
第2部品26の部品本体26Aは、繊維26Fが多方向に配向され、更に繊維26Fの密度が均等とされた樹脂材料26Rによって形成されている。そして、ボス部26B全体が、繊維26Fが多方向に配向されると共に、繊維26Fの密度が均等とされた樹脂材料26Rによって形成されている。ここで、繊維26Fが多方向に配向されるとは、繊維26Fの配向が一方向ではなく三次元的に複数方向に配向され、繊維26Fの配向に方向性を持たないということである。また、繊維26Fの密度が均等であるとは、樹脂材料26Rの単位体積当たりに設けられた繊維26Fの含有量のばらつきが何処の部位でも10%以内の範囲内とされ、繊維26Fの含有量のばらつきが小さいことである。ここで、繊維26Fの含有量のばらつきは20%以内であれば、密度が均等の範疇として扱うことが可能である。
繊維26Fが設けられた樹脂材料26Rは一般的に複合材と称されている。詳しく説明すると、複合材は、樹脂材料26Rとして熱可塑性樹脂材料が使用され、この熱可塑性樹脂材料に繊維26Fとして炭素繊維(CF:Carbon Fiber)が設けられた炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastic)である。炭素繊維強化プラスチックは、強度が高く、かつ例えば金属材料に比べて軽く、ドアインナパネル22の材料として最適である。また、炭素繊維強化プラスチックは車室内の意匠面(加飾面)としても使用可能である。本実施の形態において、炭素繊維には、10mm以下、好ましくは5mm以下の長さを有する短繊維が使用されている。
更に詳しく説明すると、熱可塑性樹脂材料として、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂(例えば、略号PA6、PA66、PA610、PA10T等)、芳香族ポリアミド樹脂、半芳香族ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタラート(PBT)樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、アクリル(PMMA)樹脂、ABS樹脂、熱可塑性エポキシ樹脂のいずれかの樹脂材料が使用可能である。熱可塑性樹脂材料に設けられる繊維26Fとして、炭素繊維の他に、ガラス繊維(GF:Glass Fiber)、アラミド繊維、バサルト繊維、竹繊維、鉄等の金属繊維、セルロース繊維、ポリプロピレン繊維(自己補強タイプ)のいずれかの繊維が使用可能である。
また、樹脂材料26Rとして、熱可塑性樹脂材料の他に、熱硬化性樹脂材料が使用可能である。熱硬化性樹脂材料として、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂のいずれかの樹脂材料が使用可能である。熱硬化性樹脂材料に設けられる繊維26Fとして、熱可塑性樹脂材料に設けられる繊維と同一の繊維が使用可能である。
(部品同士の結合方法)
本実施の形態に係る部品同士の結合方法は以下の通りである。まず最初に、図3に示されるように、プレス型32の第1プレス型(上型)32Aと第2プレス型(下型)32Bとの間に、第1部品24及び第2部品が重合わせて配置される。詳しく説明すると、第2プレス型32B上に第1部品24が載置される。第1部品24は板状の部品本体24Aによって形成されており、部品本体24Aの部品同士を結合する部位に孔24Bが形成されている。第2プレス型32Bの孔24Bに対応する位置に有底凹部32Dが設けられている。第1部品24には板状の第2部品26が載置される。第2部品26は、前述の通り、繊維26Fが多方向に配向され、かつ繊維26Fの密度が均等な樹脂材料26Rにより形成されている。第2部品26として、ここでは炭素繊維強化プラスチックが使用され、樹脂材料26Rとしての熱可塑性樹脂材料に繊維26Fとしての炭素繊維が20体積%〜40体積%含有されている。更に詳しく説明すると、炭素繊維強化プラスチックは、繊維26Fが一方向に配向された0.1mm〜0.2mmの厚さを有するシート状の樹脂材料を、繊維26Fの配向の方向を変えて、数枚〜数十枚重合わせて形成されている。
次に、予備加熱が行われ、第2部品26(の樹脂材料26R)が予め加熱されて軟化される。予備加熱の加熱温度は300℃であり、加熱時間は5分である。なお、本実施の形態に係る部品同士の結合方法では、第2部品26の全体に予備加熱が行われるが、第2部品26の結合部位となる一部に予備加熱が行われてもよい。
次に、図示を省略したプレス加工機を用いて、図4に示されるように、第1部品24及び軟化された第2部品26がプレス型32に挟込まれ、更にプレス型32により第1部品24側へ第2部品26が加圧成形される。この加圧成形は一般的にシートスタンピング成形と称されている。加圧成形条件(シートスタンピング成形の加工条件)として、プレス型32の加熱温度が150℃、加圧力Pが9800kN、型保持時間が2分である。加圧成形により、第2部品26が加圧力Pによって加圧されると、第2部品26の樹脂材料26Rが第1部品24の孔24B内に流動し、更に孔24B内を通過して第2プレス型32Bの有底凹部32D内に流動する。樹脂材料26Rの流動に伴い、繊維26Fが流動する。樹脂材料26R及び繊維26Fは孔24Bの内壁形状及び第2プレス型32Bの有底凹部32Dの輪郭形状に沿ってしっかりと回込んで流動する。孔24B内に流動された樹脂材料26Rによって、繊維26Fが多方向に配向され、かつ繊維26Fの密度が均等とされたボス部26Bが第2部品26と一体に成形される。また、樹脂材料26Rによって、繊維26Fが多方向に配向され、かつ繊維26Fの密度が均等とされた先端部26Cがボス部26Bと一体に成形される。
そして、孔24Bにボス部26Bが結合されるので、第1部品24と第2部品26とが結合される。これにより、本実施の形態に係る部品結合体30の製造方法が終了し、部品結合体30が完成する。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る部品結合体30の製造方法では、図3に示されるように、まず第1部品24に第2部品26が重合わされる。第1部品24には部品同士を結合する孔24Bが形成されている。第2部品26は繊維26Fが多方向に配向された樹脂材料26Rによって形成されている。次に、図4に示されるように、第1部品24側へ第2部品26が加圧成形される。これにより、孔24B内に第2部品26の樹脂材料26Rが流動して、孔24Bに抜け止め形状を有するボス部26Bが形成されるので、第1部品24と第2部品26とが結合される。
ここで、図5には、比較例に係る部品結合体の製造方法を説明する樹脂成形工程における断面が示されている。樹脂注入成形(RTM)法又は射出成形法では、成形金型36の上型36Aと下型36Bとの間に第1部品24が配置され、上型36A、下型36B及び第1部品24により形成されたキャビティ内に樹脂材料34Rが注入されて第2部品34が成形されている。比較例の第1部品24の構成は本実施の形態の第1部品24の構成と同一であり、第1部品24は部品本体24Aを備え、部品本体24Aに孔24Bが設けられている。一方、比較例の第2部品34は繊維34Fが設けられた樹脂材料34Rによって形成された部品本体34Aを備え、部品本体34Aには孔24Bにボス部34Bが形成されている。ボス部34Bの先端部34Dは第1部品24の裏面に沿って張出した構成とされ、ボス部34Bは抜け防止形状を有する。
比較例に係る製造方法では、上型36Aに注入ゲート36Cが設けられている。流動性を有し繊維34Fが設けられた樹脂材料34Rが注入ゲート36Cからキャビティ内に注入され、注入された後に樹脂材料34Rが硬化されると、第1部品24の孔24Bにボス部34Bが結合された第2部品34が成形される。キャビティ内に注入直後の樹脂材料34Rはキャビティ内の輪郭形状に沿って流動するため、樹脂材料34Rの流動に伴い繊維34Fが流動すると共に、樹脂材料34Rの流動方向に繊維34Fが配向される。このため、第2部品34では、部品本体34A及びボス部34Bの繊維34Fが一定の方向に配向されるので、部品本体34A及びボス部34Bの強度に異方性が生じる。ここで、強度の異方性とは、ある方向の強度が強く、ある方向の強度が弱い性質である。
比較例に係る製造方法に対して、本実施の形態に係る部品結合体30の製造方法では、第2部品26は繊維26Fが多方向に配向された樹脂材料26Rによって形成されている。加圧成形により、孔24B内に樹脂材料26Rが流動されると共に、繊維26Fが流動して、ボス部26Bが形成される。このため、繊維26Fが多方向に配向された樹脂材料26Rによってボス部26Bが形成されるので、強度の異方性が小さいボス部26Bを形成することができ、強度を向上させたボス部26Bを形成することができる。従って、本実施の形態に係る製造方法により形成された部品結合体30では、第1部品24と第2部品26との結合強度を向上させることができる。
加えて、図3及び図4に示されるように、ボス部26Bでは、加圧成形により、孔24Bの内壁の形状及び第2プレス型32Bの有底凹部32Dの輪郭形状に沿ってしっかりと樹脂材料26R及び繊維26Fを回込むことができる。詳しく説明すると、孔24B内に突出され、かつ第1部品24の裏面に沿って張出した先端部26Cを有するボス部26Bの隅々まで樹脂材料26R及び繊維26Fを回込むことができる。図5に示される比較例に係る樹脂注入成形法では、樹脂材料34Rが一定の方向に流動し、複雑な形状の部位において樹脂材料34Rの回込み不足が生じ、ボイド(巣)が生じ易い。例えば、ボス部34Bの先端部34Cに欠落部位が形成される可能性がある。これに対して、本実施の形態に係る部品結合体30の製造方法では、ボイドの発生を効果的に抑制して、狙い通りの形状によりボス部26Bを形成することができる。このため、本実施の形態に係る部品結合体30では、ボス部26Bの強度を更に向上させることができる。
また、本実施の形態に係る部品結合体30の製造方法では、図3及び図4に示されるように、加圧成形により、孔24B内に樹脂材料26Rが流動されると共に、繊維26Fが流動して、繊維26Fの密度が均等なボス部26Bが形成される。このため、強度斑を減少させたボス部26Bを形成することができる。詳しく説明すると、ボス部26Bでは、樹脂材料26Rの単位体積当たりに設けられた繊維26Fの含有量のばらつきが小さいので、強度の部分的な脆弱部がない。このため、ボス部26Bの強度の品質を向上させることができる。従って、本実施の形態に係る部品結合体30では、第1部品24と第2部品26との結合強度を更に向上させることができる。
更に、本実施の形態に係る部品結合体30では、図2に示されるように、ボス部26Bの先端部26Cが第1部品24の裏面に沿って張出して抜け防止形状とされている。このため、第1部品24からの第2部品26の抜け防止効果を高めることができる。
[第2実施の形態]
次に、図6を用いて、本発明の第2実施の形態に係る部品結合体の製造方法を部品結合体と併せて説明する。なお、本実施の形態において、第1実施の形態の構成要素と同一又は同等の構成要素には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
(部品結合体)
図6に示される本実施の形態に係る部品結合体40では、第1実施の形態に係る部品結合体30と同様に、第1部品24の孔24Cに第2部品26のボス部26Dが結合され、第1部品24と第2部品26とが結合されている。孔24Cは底面視においてテーパ状とされ、孔24Cの表面側(第2部品26側)の開口幅(又は開口径)よりも裏面側の開口幅(又は開口径)が大きい構成とされている。ボス部26Dは孔24Cの内壁に密着され、かつ孔24Cの形状に対して反転形状によって形成されている。つまり、ボス部26Dは、部品本体26A側の幅(又は外径)よりも突出方向先端側の幅(又は外径)が大きい抜け防止形状とされている。
(部品結合体の製造方法)
本実施の形態に係る部品結合体40の製造方法は、第1実施の形態に係る製造方法と同様である。すなわち、図3に示されるように、第1部品24に第2部品26が重合わされる。そして、図4に示されるように、第1部品24及び第2部品26が、プレス型32に挟込まれ、図示省略のプレス加工機により加圧成形される。加圧成形により、第1部品24の孔24C内に第2部品26の樹脂材料26Rの一部が流動し、流動された樹脂材料26Rによって抜け防止形状を有するボス部26Dが形成される。ボス部26Dでは、樹脂材料26Rの流動に伴い、繊維26Fが多方向に配向されると共に、繊維26Fの密度が均等とされている。
ボス部26Dが形成されると、ボス部26Dは孔24Cに結合されるので、第1部品24と第2部品26とが結合される。これにより、本実施の形態に係る製造方法が終了すると共に、部品結合体40が完成する。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る部品結合体40及びその製造方法では、前述の第1実施の形態に係る部品結合体30及びその製造方法により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係る部品結合体40及びその製造方法では、第1部品24の孔24Cがテーパ状とされ、ボス部26Dが孔24Cに対して反転形状とされているので、ボス部26Dが抜け防止形状を有し、孔24Cにボス部26Dが係止される。このため、第1部品24からの第2部品26の抜け防止効果を高めることができる。更に、ボス部26Dでは、第1部品24の裏面に沿って張出す先端部26C(図2参照)の構成が無くなるので、構造を簡易とすることができる。更に、部品結合体40の製造方法においては、第2プレス型32Bの有底凹部32Dが無くなるので、プレス型32の構造を簡易とすることができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、第1部品が金属材料、軽金属材料又は合金材料とされているが、本発明は、第2部品よりも硬質の樹脂材料や繊維が設けられた樹脂材料によって形成された第1部品を使用してもよい。
また、上記第1実施の形態において、第1部品の裏面側に孔と連結された座ぐり部を設け、第2部品のボス部の先端部を座ぐり部に収まる抜け防止形状としてもよい。更に、本発明では、第1部品、第2部品は、板状に限定されるものではなく、ブロック状であってもよい。
また、上記実施の形態では、自動車のフロントサイドドアに部品結合体及びその製造方法が適用されているが、本発明は、自動車のリアサイドドア、バックドア、フード、ラゲージ、ルーフ等の部品結合体及びその製造方法に適用してもよい。
更に、本発明は、自動車以外の車両や建造物の部品結合体や部品結合体の製造方法に適用してもよい。
30、40 部品結合体
24 第1部品
24B、24C 孔
26 第2部品
26B、26D ボス部
26R 樹脂材料
26F 繊維

Claims (1)

  1. 孔が形成された第1部品に、繊維が一方向に配向されたシート状の樹脂材料を前記繊維の配向の方向を変えて複数枚重合わせて形成された第2部品を重合わせる工程と、
    前記第1部品側へ前記第2部品を加圧成形することにより、前記孔内に前記樹脂材料を流動させて前記孔内壁に抜止め形状のボス部を形成し、前記第1部品と前記第2部品とを結合する工程と、
    を備えた部品結合体の製造方法。
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