JP6315681B2 - 部品内蔵基板及びその製造方法並びに実装体 - Google Patents

部品内蔵基板及びその製造方法並びに実装体 Download PDF

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Description

この発明は、電子部品を内蔵した部品内蔵基板及びその製造方法並びに実装体に関する。
近年の小型精密電子機器を中心とした更なる小型化や高性能化の要求に対応するため、基板に搭載される半導体デバイスについても小型化や高集積化が求められている。このような要求に対してCoC(Chip on Chip)、PoP(Package on Package)等の三次元パッケージ技術や部品内蔵基板技術により、半導体デバイスの小型化を進めつつ高集積化に対応する必要性が増している。
部品内蔵基板技術を用いたものとして、下記特許文献1に開示された多層プリント配線板が知られている。この多層プリント配線板は、絶縁基板に配線層が形成された複数のプリント配線板を、両面に接着層を形成した絶縁体スペーサを介して積層し、絶縁体スペーサにより形成されるプリント配線板間のスペースに電子部品を内蔵している。
特開2007−80857号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術の多層プリント配線板では、各プリント配線板間に、内蔵される電子部品の厚さよりも厚い絶縁体スペーサを配置して、各プリント配線板間に電子部品を内蔵するためのスペースを形成した状態で多層に積層している。
このため、製造工程が煩雑になると共に多層プリント配線板全体の薄型化が図り難いという問題がある。また、接着層、絶縁層及び接着層からなる中間層におけるビアはビアホール内へ導電性ペーストを充填することにより形成されるが、ビアの配置に関して配線パターンによる制約がある場合、ビアの形成箇所を配線パターンを避けるようにする必要があるため、基板全体の外形サイズが大きくなるという問題がある。更に、中間層のビアは貫通ビアからなるため、有底状のビアに比べて導電性ペーストの充填率が低くなり、ビア内部の導電層の形成が不十分となって層間接続信頼性が低下するおそれがある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、製造工程を簡素化しつつ層間接続信頼性を高め全体の薄型化及び小型化を図ることができる部品内蔵基板及びその製造方法並びに実装体を提供することを目的とする。
本発明に係る部品内蔵基板は、複数の単位基板を積層し、電子部品を内蔵してなる多層構造の部品内蔵基板であって、前記複数の単位基板は、第1絶縁層の少なくとも一方の面側に形成された第1配線層及び前記第1絶縁層を貫通し前記第1配線層と接続された第1層間導電層を有し、前記電子部品が収容された開口部を備えた第1基板と、第2絶縁層、前記第2絶縁層に形成された第3絶縁層、前記第2及び第3絶縁層の間に形成された第2配線層、前記第2及び第3絶縁層の表層にそれぞれ設けられた第1接着層、前記第1接着層と共に前記第2絶縁層を貫通し前記第2配線層と接続された第2層間導電層、及び前記第1接着層と共に前記第3絶縁層を貫通し前記第2層間導電層とは中心軸が異なる状態で前記第2配線層と接続された第3層間導電層を有する中間基板とを含み、前記第1基板の前記第1配線層と前記中間基板の前記第2又は第3層間導電層とが接続されていることを特徴とする。
本発明に係る部品内蔵基板によれば、複数の単位基板を積層して電子部品を内蔵してなる部品内蔵基板において、中間基板の第2及び第3絶縁層の間に第2配線層が形成され、この第2配線層と接続された第2及び第3層間導電層が中心軸が異なるように形成されているので、中間基板におけるビアの配置に関して配線パターンによる制約を受け難く、外形サイズの小型化を図ることができる。また、第2配線層が第2及び第3層間導電層の底部に相当するため、層間導電層への導電性ペーストの充填率を高め、ビア内部の導電層の形成を十分に行って層間接続信頼性を高めることが可能となる。更に、従来のものと比べて絶縁体スペーサの数を少なくして電子部品を収容する箇所の厚さを薄くすることができるので、簡単な製造工程で部品内蔵基板全体の薄型化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態においては、前記複数の単位基板は、第4絶縁層の一方の面側に形成された第3配線層及び前記第4絶縁層を貫通し前記第3配線層と接続された第4層間導電層を有し、前記第4絶縁層の他方の面側に設けられた第2接着層を備えた第2基板を含み、前記第2基板の他方の面側において、前記第4層間導電層の一部が前記電子部品と接続されている。
本発明の他の実施形態においては、前記中間基板は、前記第2絶縁層がポリイミドからなり、前記第3絶縁層が前記第2絶縁層に塗布されたワニスからなる。
本発明の更に他の実施形態においては、前記中間基板は、前記第2絶縁層がポリイミドからなり、前記第3絶縁層が前記第2絶縁層に貼り付けられた接着材及びポリイミドからなる。
本発明に係る部品内蔵基板の製造方法は、複数の単位基板を積層し、電子部品を内蔵してなる多層構造の部品内蔵基板の製造方法であって、前記単位基板として第1絶縁層の少なくとも一方の面側に第1配線層を形成すると共に、前記第1絶縁層を貫通して前記第1配線層と接続される第1層間導電層を形成し、前記電子部品が収容される開口部を形成して第1基板を作製する工程と、前記単位基板として第2絶縁層の一方の面側に第2配線層を形成すると共に、前記第2配線層を含む前記第2絶縁層の一方の面側に第3絶縁層を形成し、前記第2及び第3絶縁層の表層にそれぞれ第1接着層を設け、前記第1接着層及び前記第2絶縁層を貫通し前記第2配線層と接続される第2層間導電層を形成すると共に、前記第1接着層及び前記第3絶縁層を貫通し前記第2層間導電層とは中心軸が異なる状態で前記第2配線層と接続される第3層間導電層を形成して中間基板を作製する工程と、前記作製された第1基板の前記開口部に前記電子部品を収容し、前記単位基板を積層方向に複数積層する工程とを備え、前記積層する工程では、前記第1基板の前記第1配線層と前記中間基板の前記第2又は第3層間導電層とが接続されるように前記第1基板及び前記中間基板を配置して積層することを特徴とする。
本発明に係る部品内蔵基板の製造方法によれば、複数の単位基板を積層して電子部品を内蔵してなる部品内蔵基板が、単位基板として作製された第1基板の開口部に電子部品を収容し、この第1基板と、単位基板として第2及び第3絶縁層の間に形成された第2配線層と中心軸が異なるようにそれぞれ接続された第2及び第3層間導電層を有するように作製された中間基板とを、第1配線層と第2又は第3層間導電層とが接続されるように配置して積層し、単位基板を積層方向に複数積層して製造されるので、上記部品内蔵基板の作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
本発明に係る実装体は、上記部品内蔵基板の表面及び裏面の少なくとも一つの実装面上に他の電子部品を表面実装したものである。
本発明によれば、製造工程を簡素化しつつ層間接続信頼性を高め全体の薄型化及び小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る部品内蔵基板を示す断面図である。 同部品内蔵基板の製造方法による製造工程を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板の製造方法による製造工程を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板の製造方法による製造工程を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板の製造方法による製造工程を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。 同部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。 同部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る部品内蔵基板を備えた実装体を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る部品内蔵基板の製造方法による製造工程の一部を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板の一部を製造工程毎に示す断面図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係る部品内蔵基板及びその製造方法並びに実装体を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る部品内蔵基板を示す断面図である。図1に示すように、部品内蔵基板1は、複数の単位基板を積層して電子部品90を内蔵してなるものであり、ここでは電子部品90は例えば積層方向に複数内蔵されている。部品内蔵基板1は、単位基板としての複数の両面基板10と、中間基板20と、複数の片面基板30とを、例えば熱圧着により一括積層した構造を備えている。
本例の部品内蔵基板1において、両面基板10は第1基板として、また片面基板30は第2基板としてそれぞれ機能し、各電子部品90は、各両面基板10に形成された開口部19内に、例えば背面91a側を積層方向の上方側に向けると共に電極形成面91b側を積層方向の下方側に向けた状態でそれぞれ収容されている。
各両面基板10は、それぞれフィルム状の第1絶縁層としての樹脂基材11と、この樹脂基材11の両面側に形成された第1配線層としての配線12と、一方の配線12及び樹脂基材11を貫通するビアホール2内にめっき形成されて各配線12を接続する第1層間導電層としてのビア13とを備える。また、各両面基板10は、それぞれ所定箇所において樹脂基材11及び配線12を除去した開口部19を備える。なお、第1基板としては、配線12が樹脂基材11の一方の面側に形成されているものであってもよい。
中間基板20は、フィルム状の第2絶縁層としての樹脂基材21と、この樹脂基材21の一方の面側に形成されたワニスからなる第3絶縁層としての絶縁基材22と、樹脂基材21及び絶縁基材22の間に形成された第2配線層としての配線23とを備える。また、中間基板20は、樹脂基材21及び絶縁基材22の表層にそれぞれ設けられた第1接着層としての接着層24を備える。
更に、中間基板20は、接着層24と共に樹脂基材21を貫通するビアホール3内に充填形成され配線23と接続された導電性ペーストからなる第2層間導電層としてのビア25と、接着層24と共に絶縁基材22を貫通するビアホール4内にビア25とは中心軸が異なる状態で充填形成され配線23と接続された導電性ペーストからなる第3層間導電層としてのビア26とを備える。
各片面基板30は、それぞれフィルム状の第4絶縁層としての樹脂基材31と、この樹脂基材の一方の面側に形成された第3配線層としての配線32と、樹脂基材31の他方の面側に設けられた第2接着層としての接着層33と、この接着層33及び樹脂基材31を貫通するビアホール5内に充填形成された導電性ペーストからなる第4層間導電層としてのビア34とを備える。
なお、詳細は後述するが、両面基板10及び中間基板20は両面CCLにより、片面基板30は片面CCLによりそれぞれ構成することができる。各樹脂基材11,21,31は、それぞれ例えば厚さ25μm程度の低誘電率材料の樹脂フィルムにより構成され、絶縁基材22は、例えば厚さ25μm程度に塗布硬化されたワニスにより構成されている。樹脂フィルムとしては、例えばポリイミド、ポリオレフィン、液晶ポリマー(LCP)などを用いることができる。
配線12,23,32は、例えば樹脂基材11,21,31上にパターン形成された銅箔などからなる。各電子部品90は、トランジスタ、集積回路(IC)、ダイオード等の半導体素子の能動部品や、抵抗器、コンデンサ、リレー、圧電素子などの受動部品からなる。
図1に示す電子部品90は、例えば再配線を施したWLP(Wafer Level Package)を示している。電子部品90の電極形成面91b側には、図示しないパッド上に形成された複数の再配線電極91が設けられており、これら再配線電極91の周囲には図示しない絶縁層が形成されている。
ビア25,26,34は、ビアホール3,4,5内にそれぞれ充填された導電性ペーストからなる。導電性ペーストは、例えばニッケル、金、銀、銅、アルミニウム、鉄などから選択される少なくとも1種類の低電気抵抗の金属粒子と、錫、ビスマス、インジウム、鉛などから選択される少なくとも1種類の低融点の金属粒子とを含んでいる。そして、導電性ペーストは、これらの金属粒子にエポキシ、アクリル、ウレタンなどを主成分とするバインダ成分を混合したペーストからなる。
このように構成された導電性ペーストは、硬化温度が約150℃〜200℃で、硬化後の融点が約260℃以上となる金属焼結型の特性を備え、例えば含有された低融点の金属が200℃以下で溶融し合金を形成することができ、特に銅や銀などとは金属間化合物を形成することができる特性を備えている。従って、各ビア25,26,34と配線12,23,32との接続部は、一括積層の熱圧着時に金属間化合物により合金化されることとなる。
なお、導電性ペーストは、例えば粒子径がナノレベルの金、銀、銅、ニッケルなどのフィラーが、上記のようなバインダ成分に混合されたナノペーストで構成することもできる。その他、導電性ペーストは、上記ニッケルなどの金属粒子が、上記のようなバインダ成分に混合されたペーストで構成することもできる。
この場合、導電性ペーストは、金属粒子同士が接触することで電気的接続が行われる特性となる。なお、導電性ペーストのビアホール3,4,5内への充填方法としては、例えば印刷工法、スピン塗布工法、スプレー塗布工法、ディスペンス工法、ラミネート工法、及びこれらを併用した工法などを用いることができる。ビア13は、上述したように樹脂基材11の両面に形成された配線12を層間接続するために、ビアホール2に施されためっきにより構成されている。
本実施形態に係る部品内蔵基板1においては、中間基板20から積層方向下側に向かって、中間基板20、両面基板10及び片面基板30の順に配置され、中間基板20から積層方向上側に向かって、片面基板30、両面基板10及び片面基板30の順に配置されて6層に積層されている。
中間基板20と積層方向下側の両面基板10とは、中間基板20の絶縁基材22の表層に設けられた接着層24により接続され、中間基板20と積層方向上側の片面基板30とは、中間基板20の樹脂基材21の表層に設けられた接着層24により接続されている。また、積層方向最上側の片面基板30を除く各片面基板30は、ビア34の一部が電子部品90の再配線電極91と接続され、配線32が樹脂基材31の積層方向の下方側に位置する状態で配置されている。なお、接着層24,33は、例えばエポキシ系やアクリル系などの、揮発成分が含まれた有機系接着材などからなる。
このように構成された部品内蔵基板1においては、中間基板20において、ビア25及びビア26が中心軸が異なる状態で樹脂基材21及び絶縁基材22間の配線23に接続されている。ビア25は片面基板30の配線32及び中間基板20の配線23と接続され、ビア26は両面基板10の配線12及び中間基板20の配線23と接続されている。このため、両面基板10の配線12や片面基板30の配線32の配線パターンによる中間基板20における層間導電層の形成箇所の制約を受けずに、層間導電層の配置自由度及び設計自由度を高め、基板全体の外形サイズの小型化を図ることができる。また、配線23がビア25,26の底部に相当するため、従来の貫通ビアに比べて導電性ペーストのビアホール3,4への充填率を高め、ビア25,26内部の導電層の形成を十分に行うことができ、層間接続信頼性を高めることができる。
更に、各電子部品90を開口部19に収容して積層方向に内蔵しているので、電子部品90を内蔵する箇所の厚さを両面基板10の厚さとほぼ同等の厚さに調整することができ、基板全体の厚さを抑えて薄型化を図ることができる。また、簡単な構造の両面基板10、中間基板20及び片面基板30を作製して電子部品90を収容した上で、例えば熱圧着により一括積層して製造することができるので、製造工程を簡素化することができる。そして、開口部19に収容された電子部品90は、その周囲を接着層24,33により囲まれ、積層方向の各電子部品90間には中間基板20の樹脂基材21及び絶縁基材22が介在しているので、積層方向の機械的強度を確保しつつ絶縁信頼性を高めることも可能である。
次に、本実施形態に係る部品内蔵基板1の製造方法について説明する。
図2〜図5は、部品内蔵基板の製造方法による製造工程を示すフローチャートである。また、図6〜図8は、部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。まず、図2を参照しながら片面基板30の製造工程について説明する。
図6(a)に示すように、樹脂基材31の一方の面にベタ状態の銅箔などからなる導体層が形成された片面CCLの導体上に、例えばフォトリソグラフィによりエッチングレジストを形成した後にエッチングを行い、配線32をパターン形成する(ステップS100)。樹脂基材31に蒸着又はスパッタリングなどにより導体薄膜を形成後、フォトリソグラフィなどによりめっきレジストを形成した後に電解めっきを行い、めっきレジスト剥離後にエッチングにより先に形成した導体薄膜を除去する方法で配線32を形成してもよい(セミアディティブ法)。
ここで用いられる片面CCLは、例えば厚さ12μm程度の銅箔からなる導体層に、厚さ25μm程度の樹脂基材31を貼り合わせた構造からなる。この片面CCLとしては、例えば公知のキャスティング法により、銅箔にポリイミドのワニスを塗布してそのワニスを硬化させて作製されたものを用いることができる。その他、片面CCLとしては、ポリイミドフィルム上にシード層をスパッタリングにより形成し、めっきにより銅を成長させて導体層を形成したものや、圧延或いは電解銅箔とポリイミドフィルムとを接着材により貼り合わせて作製されたものなどを用いることもできる。なお、樹脂基材31は、必ずしもポリイミドからなるものである必要はなく、上記のように液晶ポリマーなどのプラスチックフィルムからなるものであってもよい。また、上記エッチングには塩化第二鉄や塩化第二銅などを主成分とするエッチャントを用いることができる。
次に、樹脂基材31の配線32側と反対側の他方の面にラミネートなどにより接着材を貼り付けて(ステップS102)、接着層33を形成する。このステップS102にて貼り付けられる接着材としては、例えば厚さ25μm程度のエポキシ系熱硬化性フィルムを用いることができる。貼り付けには真空ラミネータを用い、例えば減圧下の雰囲気中にて接着材が硬化しない温度で0.3MPaの圧力により加熱プレスして貼り合わせることが挙げられる。なお、接着層33や中間基板20の接着層22に用いられる接着材は、エポキシ系の熱硬化性樹脂のみならず、アクリル系の接着材や、熱可塑性ポリイミドなどに代表される熱可塑性接着材などであってもよい。また、接着材は必ずしもフィルム状である必要はなく、ワニス状の樹脂を塗布したものであってもよい。
そして、図6(b)に示すように、接着層33側から配線32に向かって、例えばUV−YAGレーザ装置を用いてレーザ光を照射して、接着層33及び樹脂基材31を貫通するビアホール5を所定箇所に形成する(ステップS104)。形成されたビアホール5内には、形成後に例えばプラズマデスミア処理が施される。
ビアホール5は、その他、炭酸ガスレーザ(COレーザ)やエキシマレーザなどで形成してもよく、ドリル加工や化学的なエッチングなどにより形成してもよい。また、デスミア処理は、CF及びO(四フッ化メタン+酸素)の混合ガスにより行うことができるが、Ar(アルゴン)などのその他の不活性ガスを用いることもでき、いわゆるドライ処理ではなく、薬液を用いたウェットデスミア処理としてもよい。
ビアホール5を形成したら、図6(c)に示すように、形成したビアホール5内に、例えばスクリーン印刷などにより上述したような導電性ペーストを充填して(ステップS106)、ビア34を形成して接着層33が備えられた樹脂基材31を有する片面基板30を複数製造する。
なお、必要に応じて別途製造した電子部品90の再配線電極91を、図6(d)に示すように片面基板30の所定のビア34に、例えば図示しない電子部品用実装機を用いて位置合わせして、片面基板30の接着層33及びビア34の導電性ペーストの硬化温度以下の温度で加熱することによって、図中矢印で示すように電子部品90を仮留め接着して搭載する(ステップS108)。このようにして片面基板30及び電子部品90が搭載された片面基板30を複数準備しておく。
次に、図3を参照しながら両面基板10の製造工程について説明する。
まず、樹脂基材11の両面に導体層が形成された両面CCLを準備し(ステップS200)、所定箇所にビアホール2を形成して(ステップS202)、例えばプラズマデスミア処理を行う。次に、樹脂基材11の全面にパネルめっき処理を施して(ステップS204)、導体層上及びビアホール2内にめっき層を形成し、配線12及びビア13の原型を形成する。
そして、図7(a)に示すように、樹脂基材11の両面にエッチングなどを施して、配線12やビア13などをパターン形成する(ステップS206)。最後に、図7(b)に示すように、電子部品90が内蔵される部分の樹脂基材11を上述したようなUV−YAGレーザ装置などを用いてレーザ光を照射することにより除去し、所定の開口径を有する開口部19を形成して(ステップS208)、電子部品90が収容される開口部19を有する両面基板10を複数製造する。
次に、図4を参照しながら中間基板20の製造工程について説明する。
まず、図8(a)に示すように、例えばポリイミドフィルムからなる樹脂基材21の両面に導体層が形成された両面CCLを準備して、図8(b)に示すように、エッチングなどを施して配線23を一方の面側に形成する(ステップS300)。次に、図8(c)に示すように、配線23が形成された樹脂基材21の一方の面側に、ワニスを塗布硬化させて絶縁基材22を形成する(ステップS302)。これにより、樹脂基材21及び絶縁基材22の間に配線23が備えられることとなる。
そして、図8(d)に示すように、樹脂基材21及び絶縁基材22の表層にそれぞれ接着材を貼り付けて(ステップS304)、接着層24を形成する。更に、図8(e)に示すように、各接着層24の表層にマスク材9を貼り付けた上で、上述したようなUV−YAGレーザ装置などを用いてレーザ光を照射することにより、マスク材9、接着層24及び樹脂基材21を貫通して配線23に到達するビアホール3を形成すると共に、マスク材9、接着層24及び絶縁基材22を貫通して配線23に到達するビアホール4を、ビアホール3の中心軸とビアホール4の中心軸とが異なるように所定箇所にそれぞれ形成する(ステップS306)。
次に、図8(f)に示すように、形成したビアホール3,4内に導電性ペーストを充填して(ステップS308)、図8(g)に示すように、マスク材9を除去し、ビア25,26を形成して接着層24が両面に設けられ、中心軸が異なるビア25,26が樹脂基材21及び絶縁基材22間の配線23に接続された中間基板20を製造する。
このようにして複数の両面基板10、中間基板20及び複数の片面基板30を作製したら、図5に示すように、各片面基板30に搭載された各電子部品90と各両面基板10の開口部19とを位置合わせすると共に、中間基板20をビア25と配線32及びビア26と配線12の位置が合うように位置合わせして位置決めし、積層する(ステップS400)。
最後に、例えば熱圧着を行う場合は真空プレス機を用いて1kPa以下の減圧雰囲気中にて加熱加圧することで熱圧着により一括積層し(ステップS402)、図1に示すような部品内蔵基板1を製造する。一括積層時には、層間や開口部19内の接着層24,33の硬化と同時に、ビアホール3,4,5内に充填された導電性ペーストの硬化及び合金化が行われる。そして、金属間化合物の合金層により、各配線12,23,32やビア25,26,34の接続部の機械的強度を高め、接続信頼性を高めることができる。なお、各基板10,20,30の積層処理は、熱圧着による一括積層に限定されるものではない。
図9は、本発明の一実施形態に係る部品内蔵基板を備えた実装体を示す断面図である。実装体100は、上記実施形態に係る部品内蔵基板1の表面側及び裏面側に、内蔵された各電子部品90とは異なる他の電子部品99を表面実装したものである。表面実装された各電子部品99は、例えば約260℃程度の温度による半田リフロー処理によって、片面基板30の配線32に半田98を介して接続されている。
図示の例では部品内蔵基板1の裏面側に一つ、表面側に2つの電子部品99が表面実装されているが、表面側の2つの電子部品99は、更にモールド樹脂などによる樹脂部材97によって配線32上で封止されている。このように構成された実装体100は、上述した作用効果と同様の作用効果を奏することができ、部品内蔵基板1全体の歪みや変形が抑えられているので、確実に表面実装を行うことができると共に、部品内蔵基板1において半田を用いていないため、半田リフロー時に基板内部で半田が再溶融することはなく、高い接続信頼性を確保することができる。
図10は、本発明の他の実施形態に係る部品内蔵基板の製造方法による製造工程の一部を示すフローチャート、図11は部品内蔵基板の一部を製造工程毎に示す断面図である。他の実施形態に係る部品内蔵基板1は、中間基板20の絶縁基材22の構成が先の実施形態に係る部品内蔵基板1と相違している。
ここでは、図10を参照しながら中間基板20の製造工程について説明する。
すなわち、図11(a)に示すように、例えばポリイミドフィルムからなる樹脂基材21の両面に導体層が形成された両面CCLを準備して、図11(b)に示すように、エッチングなどを施して配線23を一方の面側に形成する(ステップS500)。次に、図11(c)に示すように、配線23が形成された樹脂基材21の一方の面側に、接着材27を介してポリイミドフィルムなどの樹脂基材28を貼り付けて(ステップS502)、絶縁基材22に相当する絶縁層を形成する。これにより、樹脂基材21と接着材27及び樹脂基材28との間に配線23が備えられる。
そして、図11(d)に示すように、樹脂基材21及び樹脂基材28の表層にそれぞれ接着材を貼り付けて(ステップS504)、接着層24を形成する。その後、図11(e)に示すように、各接着層24の表層にマスク材9を貼り付けてレーザ光を照射することにより、マスク材9、接着層24及び樹脂基材21を貫通して配線23に到達するビアホール3を形成すると共に、マスク材9、接着層24、樹脂基材28及び接着材27を貫通して配線23に到達するビアホール4を、各ビアホール3,4の中心軸が異なるように所定箇所にそれぞれ形成する(ステップS506)。
そして、図11(f)に示すように、形成したビアホール3,4内に導電性ペーストを充填して(ステップS508)、最後に、図11(g)に示すように、マスク材9を除去して、ビア25,26を形成する。これにより、絶縁基材22に相当する接着材27及び樹脂基材28が形成された中間基板20を製造する。このような構成によっても、先の実施形態に係る部品内蔵基板1と同様の作用効果を奏することができる。
1 部品内蔵基板
2、3,4,5 ビアホール
10 両面基板
11,21,31,28 樹脂基材
12,23,32 配線
13,25,26,34 ビア
19 開口部
20 中間基板
22 絶縁基材
24 接着層
27 接着材
30 片面基板
90,99 電子部品
91 再配線電極
91a 背面
91b 電極形成面
100 実装体

Claims (6)

  1. 複数の単位基板を積層し、電子部品を内蔵してなる多層構造の部品内蔵基板であって、
    前記複数の単位基板は、
    第1絶縁層の少なくとも一方の面側に形成された第1配線層及び前記第1絶縁層を貫通し前記第1配線層と接続された第1層間導電層を有し、前記電子部品が収容された開口部を備えた第1基板と、
    第2絶縁層、前記第2絶縁層に形成された第3絶縁層、前記第2及び第3絶縁層の間に形成された第2配線層、前記第2及び第3絶縁層の表層にそれぞれ設けられた第1接着層、前記第1接着層と共に前記第2絶縁層を貫通し前記第2配線層と接続された第2層間導電層、及び前記第1接着層と共に前記第3絶縁層を貫通し前記第2層間導電層とは中心軸が異なる状態で前記第2配線層と接続された第3層間導電層を有する中間基板とを含み、
    前記第1基板の前記第1配線層と前記中間基板の前記第2又は第3層間導電層とが接続されている
    ことを特徴とする部品内蔵基板。
  2. 前記複数の単位基板は、
    第4絶縁層の一方の面側に形成された第3配線層及び前記第4絶縁層を貫通し前記第3配線層と接続された第4層間導電層を有し、前記第4絶縁層の他方の面側に設けられた第2接着層を備えた第2基板を含み、
    前記第2基板の他方の面側において、前記第4層間導電層の一部が前記電子部品と接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の部品内蔵基板。
  3. 前記中間基板は、前記第2絶縁層がポリイミドからなり、前記第3絶縁層が前記第2絶縁層に塗布されたワニスからなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の部品内蔵基板。
  4. 前記中間基板は、前記第2絶縁層がポリイミドからなり、前記第3絶縁層が前記第2絶縁層に貼り付けられた接着材及びポリイミドからなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の部品内蔵基板。
  5. 複数の単位基板を積層し、電子部品を内蔵してなる多層構造の部品内蔵基板の製造方法であって、
    前記単位基板として第1絶縁層の少なくとも一方の面側に第1配線層を形成すると共に、前記第1絶縁層を貫通して前記第1配線層と接続される第1層間導電層を形成し、前記電子部品が収容される開口部を形成して第1基板を作製する工程と、
    前記単位基板として第2絶縁層の一方の面側に第2配線層を形成すると共に、前記第2配線層を含む前記第2絶縁層の一方の面側に第3絶縁層を形成し、前記第2及び第3絶縁層の表層にそれぞれ第1接着層を設け、前記第1接着層及び前記第2絶縁層を貫通し前記第2配線層と接続される第2層間導電層を形成すると共に、前記第1接着層及び前記第3絶縁層を貫通し前記第2層間導電層とは中心軸が異なる状態で前記第2配線層と接続される第3層間導電層を形成して中間基板を作製する工程と、
    前記作製された第1基板の前記開口部に前記電子部品を収容し、前記単位基板を積層方向に複数積層する工程とを備え、
    前記積層する工程では、前記第1基板の前記第1配線層と前記中間基板の前記第2又は第3層間導電層とが接続されるように前記第1基板及び前記中間基板を配置して積層する
    ことを特徴とする部品内蔵基板の製造方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項記載の部品内蔵基板の表面及び裏面の少なくとも一つの実装面上に他の電子部品を表面実装した実装体。
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