JP6313804B2 - 部品内蔵基板 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品を内蔵した部品内蔵基板に関する。
近年の小型精密電子機器を中心とした更なる小型化や高性能化の要求に対応するため、基板に搭載される半導体デバイスについても小型化や高集積化が求められている。このような要求に対してCoC(Chip on Chip)、PoP(Package on Package)等の三次元パッケージ技術や部品内蔵基板技術により、半導体デバイスの小型化を進めつつ高集積化に対応する必要性が増している。
このような技術のうち、部品内蔵基板技術を用いたものとして、下記特許文献1に開示された部品内蔵基板が知られている。この部品内蔵基板は、中間基板の両面側に設けた接着層及び貫通構造で形成した層間接続ビアにより、積層方向における中間基板の上下に配置された構造体の接着及び電気的接続を行うことができる。このように、一括積層の後に、一度のキュアプレスによって複数の電子部品を異なる層に内蔵し、複雑な多層構造の部品内蔵基板を従来の工程と同様の工程にて製造している。
特許第5526276号公報
ところで、上記特許文献1に開示された部品内蔵基板では、層間接続に接着材からなる接着層を用いている。このため、プレスキュア時に電子部品とこれを収容する開口部との間の間隙に接着材が流動して流れ込み、結果的に表面形状に凹凸の変形が生じることとなる。特に、この部品内蔵基板では、異なる層の開口部及び電子部品が、上面視で見てそれぞれ積層方向においてほぼ同じ位置に設けられている。従って、異なる層に形成されたにも拘わらず、積層方向に重なる部分の各間隙の合計体積は、電子部品の周囲に亘って最大となる。
この場合、中間基板等により内層側の接着材の流動はある程度制限されるが、概ね表層側の接着材が、それぞれ上述した間隙に流れ込む。これにより、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板と比べると、各間隙の表層側の表面形状の凹みによる変形が大きくなり、コプラナリティ(coplanarity:共平面性、均一性、平坦度)が極端に悪くなることがあった。一般的に、ファインピッチの実装部品を表面実装するためには、コプラナリティが良好であることが求められるため、このままコプラナリティが悪い状態で表面実装を行うと、実装時に実装不良が発生してしまう虞がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、製造工程を簡素化しつつ全体の薄型化を図ると共に表面形状のコプラナリティをよくして表面実装不良の防止を図ることができる部品内蔵基板を提供することを目的とする。
本発明に係る一の部品内蔵基板は、積層された複数の単位基板を有し、積層方向に複数の電子部品を内蔵してなる多層構造の部品内蔵基板であって、前記複数の単位基板は、第1絶縁層を有し、第1電子部品が収容された第1開口部を備えた第1基板と、第2絶縁層を有し、第2電子部品が収容された第2開口部を備えた第2基板と、前記第1及び第2基板の間に配置され、第3絶縁層及び前記第3絶縁層の両面側に設けられた第1接着層を備えた中間基板とを含み、前記第1及び第2開口部は、それぞれの開口内周面が前記積層方向に沿った同一平面を形成しない状態で形成されていることを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記第1及び第2開口部は、それぞれの開口中心軸が前記積層方向に重なっている。
本発明の他の実施形態においては、前記第1及び第2開口部は、それぞれの開口中心軸が前記積層方向に重なっていない。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1及び第2開口部は、いずれか一方がいずれか他方の開口中心軸と直交する平面内で回転移動した状態で形成されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1及び第2開口部は、いずれか一方がいずれか他方の開口中心軸と直交する平面内で平行移動した状態で形成されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1及び第2電子部品は、それぞれの外形外周面が前記積層方向に沿った同一平面を形成しない状態で収容されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1及び第2電子部品は、それぞれの外形外周面が前記積層方向に沿った同一平面を形成する状態で収容されている。
本発明に係る他の部品内蔵基板は、積層された複数の単位基板を有し、積層方向に複数の電子部品を内蔵してなる多層構造の部品内蔵基板であって、前記複数の単位基板は、第1絶縁層を有し、第1電子部品が収容された第1開口部を備えた第1基板と、第2絶縁層を有し、第2電子部品が収容された第2開口部を備えた第2基板と、前記第1及び第2基板の間に配置され、第3絶縁層及び前記第3絶縁層の両面側に設けられた第1接着層を備えた中間基板とを含み、前記第1及び第2電子部品は、それぞれの外形外周面が前記積層方向に沿った同一平面を形成しない状態で収容されていることを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記第1及び第2電子部品は、それぞれの部品中心軸が前記積層方向に重なっている。
本発明の他の実施形態においては、前記第1及び第2電子部品は、それぞれの部品中心軸が前記積層方向に重なっていない。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1及び第2電子部品は、いずれか一方がいずれか他方の部品中心軸と直交する平面内で回転移動した状態で収容されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1及び第2電子部品は、いずれか一方がいずれか他方の部品中心軸と直交する平面内で平行移動した状態で収容されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1及び第2開口部は、それぞれの開口内周面が前記積層方向に沿った同一平面を形成する状態で形成されている。
なお、上述した本発明の更に他の実施形態においては、前記第1基板は、前記第1絶縁層の両面側に形成された第1配線層及び前記第1絶縁層を貫通した状態で前記第1配線層と接続された第1層間導電層を有する第1両面基板からなり、前記第2基板は、前記第2絶縁層の両面側に形成された第2配線層及び前記第2絶縁層を貫通した状態で前記第2配線層と接続された第2層間導電層を有する第2両面基板からなり、前記中間基板は、前記第1接着層と共に前記第3絶縁層を貫通する第3層間導電層を有する。
また、上述した本発明の更に他の実施形態においては、前記複数の単位基板は、第4絶縁層の一方の面側に形成された第3配線層及び前記第4絶縁層を貫通した状態で前記第3配線層と接続された第4層間導電層を有し、前記第4絶縁層の他方の面側に設けられた第2接着層を備えた第1片面基板を含み、前記第1片面基板は、前記第2接着層側において、前記第4層間導電層の一部が前記第1電子部品と接続されている。
更に、上述した本発明の更に他の実施形態においては、前記複数の単位基板は、第5絶縁層の一方の面側に形成された第4配線層及び前記第5絶縁層を貫通した状態で前記第4配線層と接続された第5層間導電層を有し、前記第5絶縁層の他方の面側に設けられた第3接着層を備えた第2片面基板を含み、前記第2片面基板は、前記第3接着層側において、前記第5層間導電層の一部が前記第2電子部品と接続されている。
本発明によれば、製造工程を簡素化しつつ全体の薄型化を図ると共に表面形状のコプラナリティをよくして表面実装不良の防止を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る部品内蔵基板を示す断面及び平面図である。 同部品内蔵基板を示す断面図である。 同部品内蔵基板の製造工程を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板の製造工程を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板の製造工程を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板の製造工程を示すフローチャートである。 同部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。 同部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。 同部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。 同部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。 同部品内蔵基板を製造工程毎に示す断面図である。 同部品内蔵基板の第1変形例を示す断面図である。 同部品内蔵基板の第2変形例を示す断面図である。 同部品内蔵基板の他の変形例を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る部品内蔵基板を示す断面及び平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る部品内蔵基板を示す断面及び平面図である。 同部品内蔵基板の変形例を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る部品内蔵基板を示す断面及び平面図である。 同部品内蔵基板の変形例を示す平面図である。 本発明のその他の実施形態に係る部品内蔵基板を示す平面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態に係る部品内蔵基板を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る部品内蔵基板1を示す断面及び平面図であり、図1(a)は図1(b)の平面図におけるA−A’線断面を示している。また、図2は、部品内蔵基板1を示す断面図であり、図1(b)の平面図におけるB−B’線断面を示している。なお、図1(a)に示す断面は、図2に示す断面と断面箇所が異なるため、図1(a)においては、後述する第2電子部品90の電極91及び第2片面基板30Bのビア34の一部は、形成位置や配置位置を簡略化した仮想線にて図示している。
図1(a)に示すように、部品内蔵基板1は、複数の単位基板を積層して積層方向に複数の電子部品を内蔵してなる。部品内蔵基板1は、単位基板としての複数の両面基板である第1両面基板10A及び第2両面基板10Bと、中間基板20と、複数の片面基板である第1片面基板30A、第2片面基板30B及び第3片面基板30Cとを、例えば熱圧着により一括積層した構造を備えている。
本実施形態の部品内蔵基板1において、中間基板20よりも積層方向の下方側には第1基板として機能する第1両面基板10Aが配置され、その下方側には第1片面基板30Aが配置されている。一方、中間基板20よりも積層方向の上方側には第2基板として機能する第2両面基板10Bが配置され、またこの第2両面基板10Bと中間基板20との間には第2片面基板30Bが配置されている。第3片面基板30Cは、最上層に配置されている。
複数の電子部品としては、第1電子部品80及び第2電子部品90が内蔵される。第1電子部品80は、第1両面基板10Aに形成された第1開口部89内に、例えばその背面81a側を積層方向の上方側に向けると共に電極形成面81b側を積層方向の下方側に向けた状態で収容されている。第2電子部品90は、第2両面基板10Bに形成された第2開口部99内に、第1電子部品80と同様にその背面91a側を積層方向の上方側、且つその電極形成面91b側を積層方向の下方側に向けた状態で収容されている。
第1及び第2両面基板10A,10Bは、それぞれフィルム状の第1絶縁層及び第2絶縁層としての樹脂基材11と、これら樹脂基材11の両面側にそれぞれ形成された第1配線層及び第2配線層としての配線12とを備える。また、第1及び第2両面基板10A,10Bは、各樹脂基材11の一方の面側の配線12を樹脂基材11と共に貫通するビアホール2内にめっき形成された第1層間導電層及び第2層間導電層としてのビア13をそれぞれ備える。ビア13は、樹脂基材11の両面側の配線12を電気的に接続する。
なお、配線12は、上記のように実際には導体層の上にメッキ層が形成された二重構造を備えているが、図示は省略している。また、第1及び第2両面基板10A,10Bの第1及び第2開口部89,99は、それぞれ所定箇所において樹脂基材11及び配線12を除去して形成されている。
中間基板20は、フィルム状の第3絶縁層としての樹脂基材21と、この樹脂基材21の両面側に設けられた第1接着層としての接着層22とを備える。また、中間基板20は、これら接着層22及び樹脂基材21を貫通するビアホール3内に充填形成された導電性ペーストからなる第3層間導電層としてのビア23を備える。
第1及び第2片面基板30A,30Bは、それぞれフィルム状の第4絶縁層及び第5絶縁層としての樹脂基材31と、これら樹脂基材31の一方の面側に形成された第3配線層及び第4配線層としての配線32とを備える。また、第1及び第2片面基板30A,30Bは、各樹脂基材31の他方の面側に設けられた第2接着層及び第3接着層としての接着層33を備える。
更に、第1及び第2片面基板30A,30Bは、接着層33と共に樹脂基材31を貫通するビアホール4内に充填形成された第4層間導電層及び第5層間導電層としてのビア34をそれぞれ備える。なお、最上層に配置される第3片面基板30Cは、第1及び第2片面基板30A,30Bと同様に構成されている。
具体的には、第3片面基板30Cは、フィルム状の第6絶縁層としての樹脂基材31と、この樹脂基材31の一方の面側に形成された第5配線層としての配線32と、樹脂基材31の他方の面側に設けられた第4接着層としての接着層33とを備える。また、第3片面基板30Cは、接着層33と共に樹脂基材31を貫通するビアホール4内に充填形成された第6層間導電層としてのビア34を備える。
なお、第1及び第2両面基板10A,10B並びに中間基板20は両面CCLにより、また第1〜第3片面基板30A〜30Cは片面CCLによりそれぞれ構成され得る。これら各基板の製法については後述する。各樹脂基材11,21,31は、それぞれ例えば厚さ25μm程度の低誘電率材料の樹脂フィルムにより構成されている。樹脂フィルムとしては、例えばポリイミド、ポリオレフィン、液晶ポリマー(LCP)等を用い得る。
配線12,32は、例えば樹脂基材11,31上にパターン形成された銅箔等の導電材又はこの導電材とめっき材を合わせた導体層からなる。第1及び第2電子部品80,90は、トランジスタ、集積回路(IC)、ダイオード等の半導体素子の能動部品や、抵抗器、コンデンサ、リレー、圧電素子等の受動部品からなる。
図1に示す第1及び第2電子部品80,90は、例えば再配線を施したWLP(Wafer Level Package)を示している。第1及び第2電子部品80,90のそれぞれの電極形成面81b,91b側には、図示しないパッド上に形成された複数の再配線の電極81,91が設けられており、これら電極81,91の周囲には図示しない絶縁層が形成されている。
ビア23,34は、ビアホール3,4内にそれぞれ充填形成された導電性ペーストからなる。導電性ペーストは、少なくとも1種類の低電気抵抗の金属粒子と、少なくとも1種類の低融点の金属粒子とを含んでいる。そして、導電性ペーストは、これらの金属粒子にバインダ成分を混合したペーストからなる。
このように構成された導電性ペーストは、例えば硬化温度が約150℃〜200℃で、硬化後の融点が約260℃以上となる金属焼結型の特性を備えている。このため、例えば含有された低融点の金属粒子が200℃以下で溶融し合金を形成することができ、特に銅や銀等とは金属間化合物を形成し得る特性を備えている。従って、ビア23,34と配線12,32との接続部は、一括積層の熱圧着時に金属間化合物により合金化される。
なお、導電性ペーストは、例えば粒子径がナノレベルのフィラーが、上記のようなバインダ成分に混合されたナノペーストで構成することもできる。その他、導電性ペーストは、上記金属粒子が、上記のようなバインダ成分に混合されたペーストで構成し得る。
この場合、導電性ペーストは、金属粒子同士が接触することで電気的接続が行われる特性となる。なお、導電性ペーストのビアホール3,4内への充填方法としては、例えば印刷工法、スピン塗布工法、スプレー塗布工法、ディスペンス工法、ラミネート工法、及びこれらを併用した工法等を用い得る。ビア13は、上述したように樹脂基材11の両面に形成された配線12を層間接続するために、ビアホール2に施されためっきにより構成されている。
上述したように、第1の実施形態に係る部品内蔵基板1においては、各基板が、積層方向の下方側から上方側に向かって、第1片面基板30A、第1両面基板10A、中間基板20、第2に片面基板30B、第2両面基板10B、及び第3片面基板30Cの順に配置されている。これにより、6層構造の部品内蔵基板を形成している。
そして、第1片面基板30Aと第1両面基板10Aとは、第1片面基板30Aの接着層33により接続される。また、第1両面基板10Aと第2片面基板30Bとは、中間基板20の接着層22によりそれぞれ接続される。更に、第2両面基板10Bと第2片面基板30B及び第3片面基板30Cとは、各片面基板30B,30Cの接着層33により接続される。
最上層の第3片面基板30Cを除く第1及び第2片面基板30A,30Bは、ビア34の一部が第1及び第2電子部品80,90の電極81,91と接続され、それぞれ配線32が樹脂基材31の積層方向の下方側に位置するように配置されている。各層間の接着層22,33は、例えばエポキシ系やアクリル系等の揮発成分が含まれた有機系接着材等により構成され得る。
また、部品内蔵基板1は、図1(b)に示すように、例えば第1両面基板10Aの第1開口部89及び第1電子部品80の配置態様を基準とした場合、第2両面基板10Bの第2開口部99及び第2電子部品90が、この基準に対して水平方向に所定角度ずれた配置となるように形成されている。
すなわち、第1の実施形態に係る部品内蔵基板1においては、まず前提として、第1及び第2電子部品80,90の部品中心軸をP1,P2とし、第1及び第2開口部89,99の開口中心軸をS1,S2とした場合、これら全ての中心軸が積層方向に重なっている。
そして、第1及び第2開口部89,99は、それぞれの開口内周面89a,99aが積層方向に沿った同一平面を形成せず且つ積層方向に重ならない状態に形成されている。また、第1及び第2電子部品80,90は、上記のように構成された第1及び第2開口部89,99内に、それぞれの外形外周面80a,90aが積層方向に沿った同一平面を形成せず且つ積層方向に重ならない状態で収容されている。
具体的には、第2開口部99は、第1開口部89の開口中心軸S1と直交する平面内で所定角度回転移動した状態に形成されている。また、第2電子部品90は、第1電子部品80の部品中心軸P1と直交する平面内で、第2開口部99と同様に所定角度回転移動した状態で第2開口部99内に収容されている。
このように構成された第1の実施形態に係る部品内蔵基板1においては、第1電子部品80の外形外周面80aと第1開口部89の開口内周面89aとの間の第1間隙89sと、第2電子部品90の外形外周面90aと第2開口部99の開口内周面99aとの間の第2間隙99sとが、上面視で見て一部を除いて積層方向にほぼ重ならない状態となるように基板全体が形成されている。
このため、異なる層に形成された各間隙89s,99sの積層方向に重なる部分の合計体積を、異なる層の開口部及び電子部品が積層方向においてほぼ同じ位置に設けられている場合と比較して、一部を除いて第1及び第2電子部品80,90の周囲に亘って小さくすることができる。
すなわち、本発明においては、間隙89s,99sが積層方向にどのような位置関係で配置されているかによって、プレスキュア時にこれら間隙89s,99s内に流動して流れ込む接着層22,33を構成する接着材の流動量について、第1及び第2電子部品80,90の周囲において変化を生じさせることができる点に着目している。
そして、この流動量を一部を除いてできるだけ抑える、すなわち第1及び第2電子部品80,90のほぼ全周に亘って間隙89s,99sの積層方向に重なる部分の合計体積を小さくさせることで、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板と同等の表面形状のコプラナリティを確保している。
具体的には、図1(a)及び図2に示すように、一括積層時に、例えば積層方向の下方側から上方側に向かって図中白抜き矢印で示す所定の押圧力F1で、また積層方向の上方側から下方側に向かって図中白抜き矢印で示す所定の押圧力F2で熱圧着を施す。なお、例えば押圧力F1は押圧力F2より僅かに弱いとする。
このような条件で熱圧着を施すと、図2に示すように、間隙89s,99sの積層方向に重なる部分の合計体積が最も大きくなる箇所においては、図中矢印flarge1で示す間隙89s内に流れ込む第1片面基板30Aの接着層33の流動量flarge1と、図中矢印flarge2で示す間隙99s内に流れ込む第3片面基板30Cの接着層33の流動量flarge2は、第1及び第2電子部品80,90の周囲において最も大きなものとなる。
すなわち、第1片面基板30Aの接着層33は、間隙89s内に流動量flarge1で流れ込み、これに伴って間隙89sと積層方向に重なる箇所の第1片面基板30Aの樹脂基材31が積層方向の上方側に向かって凸状に深く凹む。また、第3片面基板30Cの接着層33は、間隙99s内に流動量flarge2で流れ込み、これに伴って間隙99sと積層方向に重なる箇所の第3片面基板30Cの樹脂基材31が積層方向の下方側に向かって凸状に第1片面基板30Aの樹脂基材31よりもより深く凹む。
なお、上記のように押圧力F1が押圧力F2よりも僅かに弱いので、間隙99sと積層方向に重なる箇所の第2片面基板30Bの樹脂基材31と、間隙89sと積層方向に重なる箇所の中間基板20の樹脂基材21は、それぞれ積層方向の下方側へ向かって凸状に僅かに変形する。
一方、図1(a)に示すように、間隙89s,99sの積層方向に重なる部分の合計体積が、図2に示すものよりも小さくなる箇所においては、図中矢印fsmall1で示す間隙89s内に流れ込む第1片面基板30Aの接着層33の流動量fsmall1と、図中矢印fsmall2で示す間隙99s内に流れ込む第3片面基板30Cの接着層33の流動量fsmall2は、上記流動量flarge1,flarge2と比べて小さなものとなる。
すなわち、第1片面基板30Aの接着層33は、間隙89s内に流動量fsmall1で流れ込み、これに伴って間隙89sと積層方向に重なる箇所の第1片面基板30Aの樹脂基材31が積層方向の上方側に向かって凸状に僅かに凹む。また、第3片面基板30Cの接着層33は、間隙99s内に流動量fsmall2で流れ込み、これに伴って間隙99sと積層方向に重なる箇所の第3片面基板30Cの樹脂基材31が積層方向の下方側に向かって凸状に第1片面基板30Aの樹脂基材31よりも僅かに多く凹む。
なお、間隙99sと積層方向に重なる箇所の第2片面基板30Bの樹脂基材31と、間隙89sと積層方向に重なる箇所の中間基板20の樹脂基材21は、上記のように押圧力F1僅かに押圧力F2よりも弱いので、それぞれ積層方向の下方側へ向かって凸状に極僅かに変形する。
そして、このような第1片面基板30Aの樹脂基材31の凹み具合と第3片面基板30Cの樹脂基材31の凹み具合が、それぞれ表面形状のコプラナリティに影響を与える要因となり得る。第1の実施形態の部品内蔵基板1においては、第1及び第2電子部品80,90の周囲において、最大の流動量flarge1,flarge2となる箇所が一部であり、流動量fsmall1,fsmall2となる箇所、及びこれら流動量fsmall1,fsmall2と僅かに差がある程度の量となる箇所が大部分を占めることとなる。
なお、上記と同様に押圧力F1,F2で熱圧着を施した場合において、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板の開口部と電子部品との間の間隙への接着層の流動量を、例えば最も少ない流動量fvsmall1+fvsmall2とすると、上記流動量fsmall1+fsmall2はこれよりも僅かに多い程度である。
従って、異なる層に内蔵された第1及び第2電子部品80,90の周囲の間隙89s,99sにおける表層側の表面形状の凹みによる変形を、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板とほぼ同等となる程度にすることができるので、多層構造の部品内蔵基板のコプラナリティをよくすることが可能となる。
また、各基板の製造工程や一括積層工程は、従来の部品内蔵基板と同様の工程で実現することができるので、第1の実施形態に係る部品内蔵基板1によれば、製造工程を簡素化しつつ全体の薄型化を図ると共に表面形状のコプラナリティをよくすることが可能となる。そして、表面形状のコプラナリティをよくできれば、部品内蔵基板1の表面に部品実装を行う際の実装不良の発生を抑えることができるので、表面実装不良を防止することが可能となる。
次に、第1の実施形態に係る部品内蔵基板1の製造方法について説明する。なお、図3以降の図面を含む以降の説明において、上述した構成と同一の構成要素に関しては同一の参照符号を付しているので、以下では重複する説明は省略する。
図3、図4、図5及び図6は、部品内蔵基板1の製造工程を示すフローチャートである。また、図7、図8、図9、図10及び図11は、部品内蔵基板1を製造工程毎に示す断面図である。まず、図3及び図7を参照しながら第1片面基板30Aの製造工程について説明する。なお、図3のフローチャートについては特に明記しなくても適宜参照するものとする。
まず、図3に示すように、片面CCL(片面銅張積層板)に配線32を形成する(ステップS100)。このステップS100では、例えば樹脂基材31の一方の面にベタ状態の銅箔等からなる導体層が形成された片面CCLを用意する。そして、この片面CCLの導体上に、例えばフォトリソグラフィによりエッチングレジストを形成した後にエッチングを行って、図7(a)に示すように、配線32をパターン形成する。
なお、配線32は、例えばセミアディティブ法により形成されてもよい。セミアディティブ法による配線32の形成は、例えば樹脂基材31に蒸着やスパッタリング等により導体薄膜を形成後、フォトリソグラフィ等によりめっきレジストを形成する。その後に電解めっきを行い、めっきレジストを剥離後にエッチングにより先に形成した導体薄膜を除去することで行われる。
なお、このステップS100にて用いられ得る片面CCLは、例えば厚さ12μm程度の銅箔からなる導体層に、厚さ25μm程度の樹脂基材31を貼り合わせた構造からなるものが挙げられる。この片面CCLとしては、例えば公知のキャスティング法により、銅箔にポリイミドのワニスを塗布してそのワニスを硬化させて作製されたものを用い得る。
その他、片面CCLとしては、ポリイミドフィルム上にシード層をスパッタリングにより形成し、めっきにより銅を成長させて導体層を形成したものや、圧延或いは電解銅箔とポリイミドフィルムとを接着材により貼り合わせて作成されたもの等も用い得る。なお、樹脂基材31の材料は、ポリイミドに限定されるものではなく、上記のように液晶ポリマー等のプラスチックも用い得る。また、上記エッチングには塩化第二鉄や塩化第二銅等を主成分とするエッチャントを用い得る。
次に、接着材を貼り付けて、接着層33を形成する(ステップS102)。このステップS102では、例えば樹脂基材31の配線32側と反対側の他方の面に、ラミネート等により接着材を貼り付ける。このステップS102にて貼り付けられ得る接着材としては、例えば厚さ25μm程度のエポキシ系熱硬化性フィルムが挙げられる。そして、貼り付けに際しては、例えば真空ラミネータを用い、減圧下の雰囲気中にて接着材が硬化しない温度で0.3MPaの圧力により加熱プレスを行って、接着材を樹脂基材31に貼り合わせることが挙げられる。
なお、接着層33や中間基板の接着層22に用いられ得る接着材は、エポキシ系の熱硬化性樹脂に限定されるものではなく、アクリル系の接着材や熱可塑性ポリイミド等に代表される熱可塑性接着材も用い得る。また、接着材はフィルム状に限定されず、ワニス状の樹脂を塗布したものも用い得る。
接着層33を形成したら、ビアホール4を形成する(ステップS104)。このステップS104では、例えば接着層33側から配線32に向かって、UV−YAGレーザ装置を用いてレーザ光を所定箇所に照射する。これにより、図7(b)に示すように、接着層33及び樹脂基材31を貫通するビアホール4が所定箇所に形成される。なお、ビアホール4内には、形成後に例えばプラズマデスミア処理が施され得る。
ビアホール4は、その他、炭酸ガスレーザ(COレーザ)やエキシマレーザ等、或いはドリル加工や化学的なエッチング等により形成され得る。また、デスミア処理は、CF及びO(四フッ化メタン+酸素)の混合ガスにより行い得るが、Ar(アルゴン)等のその他の不活性ガスも用い得る。また、デスミア処理は、いわゆるドライ処理ではなく、薬液を用いたウェットデスミア処理としてもよい。
ビアホール4を形成したら、導電性ペーストを充填して、図7(c)に示すように、ビア34を形成する(ステップS106)。このステップS106では、ビアホール4内に、例えばスクリーン印刷等により上述したような導電性ペーストを充填する。ここまでの工程で、配線、ビア及び接着層を有する片面基板を複数製造することが可能である。
最後に、第1電子部品を搭載する(ステップS108)。このステップS108では、例えば公知の半導体製造工程にて別途製造した第1電子部品80の再配線電極81を、図7(d)に示すように片面基板の所定のビア34に、例えば図示しない電子部品用実装機を用いて位置合わせする。そして、接着層33の接着材及びビア34の導電性ペーストの硬化温度以下の温度で加熱することで、図7(d)中矢印で示すように第1電子部品80を仮留め接着して搭載する。
このようにして、第1片面基板30Aを製造する。なお、第2片面基板30Bについても上記と同様の工程で製造し得る。ただし、第1の実施形態の部品内蔵基板1においては、第1電子部品80と第2電子部品90は、部品中心軸P1,P2を積層方向に重ねつつも、例えば第2電子部品90が部品中心軸P2と直交する平面内で第1電子部品80に対して回転移動した状態で内蔵されている。
このため、上述した電子部品用実装機を用いた位置合わせ及び仮留め接着においては、第1片面基板30Aと第2片面基板30Bとの製造工程において、後述する第1両面基板10A及び第2両面基板10Bの第1開口部89及び第2開口部99の形成態様に合わせて、各電子部品80,90の位置合わせ及び仮留め接着による配置態様が異なることとなる。なお、このような位置合わせや仮留め接着、或いは開口部の形成に関しては、異なる製造ラインにおけるオートメーションや、これらのオートメーションを経た部品を組み上げる製造ロボットなどにより容易に行うことができるため、技術的に何ら問題はない。
また、第3片面基板30Cについても、上記と同様に製造し得る。すなわち、図8(a)に示すように樹脂基材31の一方の面側に配線32を形成し、図8(b)に示すように、樹脂基材31の他方の面側に接着層33を形成する。そして、図8(c)に示すように、所定箇所にビアホール4を形成して、図8(d)に示すように、ビアホール4内に導電性ペーストを充填してビア34を形成する。これにより、第3片面基板30Cを製造する。このように、第1〜第3片面基板30A〜30Cを製造して準備しておく。
次に、図4及び図9を参照しながら第1両面基板10Aの製造工程について説明する。なお、図4のフローチャートについても特に明記しなくても適宜参照するものとする。
まず、図4に示すように、樹脂基材11の両面に導体層が形成された両面CCL(両面銅張積層板)を準備し(ステップS200)、上述したようなレーザ等により所定箇所にビアホール2を形成して(ステップS202)、例えばプラズマデスミア処理を行う。そして、樹脂基材11の全面にパネルめっき処理を施して(ステップS204)、導体層上及びビアホール2内にめっき層を形成し、配線12及びビア13の原型を形成する。
次に、図9(a)に示すように、配線12やビア13等をパターン形成する(ステップS206)。このステップS206では、例えば樹脂基材11の両面にエッチング等を施してパターン形成が行われる。最後に、図9(b)に示すように、第1開口部89を形成する(ステップS208)。
このステップS208では、例えば第1電子部品80が収容される部分と間隙89sとなる部分とを合わせた分の樹脂基材11を上記のようなUV−YAGレーザ装置等を用いてレーザ光の照射により除去し、所定の開口寸法の第1開口部89を形成する。このようにして、第1両面基板10Aを製造する。なお、第2両面基板10Bについても上記と同様の工程で製造し得る。
ただし、図1(b)に示すように、第1の実施形態の部品内蔵基板1においては、第1開口部89と第2開口部99は、開口中心軸S1,S2を積層方向に重ねつつも、例えば第2開口部99が開口中心軸S2と直交する平面内で第1開口部89に対して回転移動した状態に形成されている。
このため、上述したレーザ装置を用いた開口部の形成においては、第1両面基板10Aと第2両面基板10Bとの製造工程において、各開口部89,99の形成態様が異なることとなる。このように、第1及び第2開口部89,99が形成された第1及び第2両面基板10A,10Bを製造して準備しておく。
次に、図5及び図10を参照しながら中間基板20の製造工程について説明する。なお、図5のフローチャートについても特に明記しなくても適宜参照するものとする。
まず、図5に示すように、接着層22を形成する(ステップS300)。このステップS300では、例えばポリイミドフィルムからなる樹脂基材21の両面側にラミネート等により接着材を貼り付けることにより、図10(a)に示すような接着層22を形成する。次に、図10(b)に示すように、ビアホール3を形成する(ステップS302)。
このステップS302では、上述したようなレーザ等により所定箇所の接着層22及び樹脂基材21を貫通してビアホール3を形成し、例えばプラズマデスミア処理を施す。最後に、図10(c)に示すように、ビア23を形成する(ステップS304)。このステップS304では、形成したビアホール2内に、上述したスクリーン印刷等により上記導電性ペーストを充填する。これにより、中間基板20を製造する。
次に、図6及び図11を参照しながら部品内蔵基板1の一括積層の製造工程について説明する。なお、図6のフローチャートについても特に明記しなくても適宜参照するものとする。
上述したように、第1及び第2両面基板10A,10B、中間基板20、第1及び第2電子部品80,90がそれぞれ仮留め搭載された第1及び第2片面基板30A,30Bを作製したら、図11に示すように、積層方向の下方側から上方側に向かって第1片面基板30A、第1両面基板10A、中間基板20、第2片面基板30B、第2両面基板10B、及び第3片面基板30Cの順に各基板を位置決めし、積層する(ステップS400)。
なお、このステップS400においては、各基板の積層時の位置決めのみが行われる。上述したように、第1開口部89及び第1電子部品80並びに第2開口部及び第2電子部品90の形成、収容位置関係は、予め第1開口部89及び第1電子部品80に対して第2開口部99及び第2電子部品90が中心軸P2,S2と直交する平面内で回転移動した状態となるよう形成、仮留め搭載されているので、このステップS400においてはこれらの煩雑な位置決めを行う必要はない。
最後に、積層した各基板を1kPa以下の減圧雰囲気中に投入し、例えば真空プレス機を用いて、図中白抜き矢印で示す所定の押圧力F1,F2で示すように積層方向の下方側及び上方側から互いの方向に向かって加圧しながら加熱する。これにより、熱圧着(ステップS402)を施して一括積層する。このようにして、図1及び図2に示すような6層構造の部品内蔵基板1を製造する。
一括積層時には、各層間や第1及び第2間隙89s,99s内への接着層22,33の流動及び各樹脂基材11,21,31を含めた全体の硬化と同時に、ビアホール3,4内のビア23,34の硬化及び合金化が行われる。そして、金属間化合物の合金層により、各配線12,31やビア23,34の接続部の機械的強度を高めて、接続信頼性を高めることができる。
また、接着層22,33の各間隙89s,99sへの流れ込みは、第1及び第2電子部品80,90のそれぞれの周囲に亘って、各間隙89s,99sにおいて積層方向に重なる部分の合計体積を、単一層のみに電子部品を内蔵した場合の同一部分における間隙の体積とほぼ同じにしているので、ほぼ変わらぬ流動量とすることができる。
このため、基板の表面形状の変形を、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板とほぼ同等とすることができ、所望とされるコプラナリティを確保することが可能となる。従って、表面実装における実装不良の発生を抑え、表面実装不良を防止することが可能となる。
[第1の実施形態の変形例]
図12は、部品内蔵基板1の第1変形例を示す断面図、図13は部品内蔵基板1の第2変形例を示す断面図である。これら図12及び図13は、図1(a)に示す断面箇所と同様の断面箇所を示している。従って、図2に示す断面と断面箇所が異なるため、これら図12及び図13においては、第2電子部品90の電極91及び第2片面基板30Bのビア34の一部は、形成位置や配置位置を簡略化した仮想線にて図示している。
図12に示すように、第1の変形例の部品内蔵基板1は、一括積層による熱圧着時の押圧力が、例えば積層方向の上方側から下方側に向かって図中白抜き矢印で示す所定の押圧力F2のみであり、第1片面基板30A側を平坦にするものである。また、図13に示すように、第2変形例の部品内蔵基板1は、一括積層による熱圧着時の押圧力が、例えば積層方向の下方側から上方側に向かって図中白抜き矢印で示す所定の押圧力F1のみであり、第3片面基板30C側を平坦にするものである。
図12に示す場合は、治具等により第1片面基板30Aの表層側を平坦に押さえた状態で、第3片面基板30Cの接着層33が、間隙99s内に流動量fmedium2で流れ込む。これに伴って、間隙99sと積層方向に重なる箇所の第3片面基板30Cの樹脂基材31が積層方向の下方側に向かって凸状に僅かに凹む。また、間隙99sと積層方向に重なる箇所の第2片面基板30Bの樹脂基材31が積層方向の下方側に向かって凸状に僅かに凹む。
更に、間隙89sと積層方向に重なる箇所の中間基板20の樹脂基材21が積層方向の下方側に向かって凸状に極僅かに凹む。このとき、中間基板20の接着層22は、間隙89s内にあまり流れ込まないので、間隙89sと積層方向に重なる箇所の第1片面基板30Aの樹脂基材31は、積層方向の下方側に向かってほとんど凸状に変形せず、平坦性が確保される。
反対に、図13に示す場合は、治具等により第3片面基板30Cの表層側を平坦に押さえた状態で、第1片面基板30Aの接着層33が、間隙89s内に流動量fmedium1で流れ込む。これに伴って、間隙89sと積層方向に重なる箇所の第1片面基板30Aの樹脂基材31が積層方向の上方側に向かって凸状に僅かに凹む。また、間隙99sと積層方向に重なる箇所の中間基板20の樹脂基材21が積層方向の上方側に向かって凸状に僅かに凹む。
更に、間隙99sと積層方向に重なる箇所の第2片面基板30Bの樹脂基材21が積層方向の上方側に向かって凸状に極僅かに凹む。このとき、第2片面基板30Bの接着層33は、間隙99s内にあまり流れ込まないので、間隙99sと積層方向に重なる箇所の第3片面基板30Cの樹脂基材31は、積層方向の上方側に向かってほとんど凸状に変形せず、上記と同様に平坦性が確保される。
なお、流動量fmedium1,fmedium2は、それぞれ流動量fsmall1,fsmall2よりも僅かに多く流動量flarge1,flarge2よりも少ない量である。また、以降においては、流動量fsmall1,fmedium1を総称して流動量f1とし、流動量fsmall2,fmedium2を総称して流動量f2とする。
このような第1及び第2変形例によれば、基板の一方の表面形状をほぼ平坦にしたままで、基板の他方の表面形状の変形を、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板とほぼ同等とすることができる。これにより、所望とされるコプラナリティを確保し、表面実装における実装不良の発生を抑え、表面実装不良を防止することが可能となる。
[第1の実施形態の他の変形例]
図14は、部品内蔵基板1の他の変形例を示す平面図である。
上述した第1の実施形態においては、第1及び第2電子部品80,90の部品中心軸P1,P2と第1及び第2開口部89,99の開口中心軸S1,S2が全て積層方向に重なっており、第1電子部品80及び第1開口部89に対して第2電子部品90及び第2開口部99が中心軸P1,S1と直交する平面内で回転移動したものとした。
図14に矢印Rで示すようなこの回転移動Rは、一方に対して他方が所定の角度θの範囲内で行われることが望ましい。具体的には、間隙89s,99sが積層方向に全て重なった場合の積層方向に沿った同一平面を形成する開口内周面89a,99a(又は外形外周面80a,90a)が、上面視で見たときになす角度θとして例えば約5°〜約90°の範囲内で行われることが良い。
そして、回転移動Rは、より好ましくは、図示のような角度θが約45°となる回転を含む約45°〜約90°の範囲内で行われると良い。このようにしても、上述した作用効果と同様の作用効果、すなわち所望とされるコプラナリティを確保し、表面実装における実装不良の発生を抑えて、表面実装不良を防止することができる。
[第2の実施形態]
図15は、本発明の第2の実施形態に係る部品内蔵基板1Aを示す断面及び平面図であり、図15(a)は図15(b)の平面図におけるC−C’線断面を示している。
図15(b)に示すように、第2の実施形態に係る部品内蔵基板1Aは、例えば第1開口部89に対する第2開口部99の形成態様及び第1電子部品80に対する第2電子部品90の配置態様が、次のような点で第1の実施形態と相違している。
すなわち、第2の実施形態の部品内蔵基板1Aにおいては、第1開口部89の開口中心軸S1と第1電子部品80の部品中心軸P1とが積層方向に重なっており、且つ第2開口部99の開口中心軸S2と第2電子部品90の部品中心軸P2とが積層方向に重なっている。
しかし、例えば第1電子部品80及び第1開口部89に対して第2電子部品90及び第2開口部99が中心軸P1,S1と直交する平面内で平行移動したもの、換言すれば、中心軸P1,S1と中心軸P2,S2とが積層方向に重ならないよう平行移動した状態となるように基板全体が形成されている。
なお、図15(a)に示すように、部品内蔵基板1Aは、第1の実施形態の部品内蔵基板1と同じく第1〜第3片面基板30A〜30C、第1及び第2両面基板10A,10B、中間基板20、並びに第1及び第2電子部品80,90を備え、これらの積層順も同様に構成されている。また、図示のものは積層方向の上下側から所定の押圧力で圧力を加えて熱圧着したものであるが、いずれか一方側から圧力を加えるようにしたものでも構成し得る。
このように構成された部品内蔵基板1Aは、第1の実施形態と同様に、間隙89s,99sの大部分が積層方向に重なっていない。このため、第1及び第2電子部品80,90のほぼ全周に亘って間隙89s,99s内に流れ込む接着層33の流動量f1,f2を、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板とほぼ同等とすることができる。従って、第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本出願人の実験によると、部品内蔵基板1Aにおいては、第1及び第2電子部品80,90を、例えば接着層33等の流動量f1,f2の流動距離をそれぞれ100μm程度とした場合、間隙89s,99sが積層方向に全て重なった場合に積層方向に沿った同一平面を形成する一組の外形外周面80a,90a間の離間距離dが、例えば100μm以上となるように平行移動した状態で配置することが好ましいことが判明した。このように配置すれば、より単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板に近いコプラナリティを得ることができたからである。
[第3の実施形態]
図16は、本発明の第3の実施形態に係る部品内蔵基板を示す断面及び平面図であり、図16(a)は図16(b)の平面図におけるD−D’線断面を示している。
図16(a)に示すように、第3の実施形態に係る部品内蔵基板1Bは、例えば第1開口部89に対する第2開口部99の形成態様及び第1電子部品80に対する第2電子部品90の配置態様が、次のような点で第1の実施形態と相違している。
すなわち、第3の実施形態の部品内臓基板1Bにおいては、第1開口部89の開口中心軸S1と第1電子部品80の部品中心軸P1とが積層方向に重なっており、且つ第2開口部99の開口中心軸S2と第2電子部品90の部品中心軸P2とが積層方向に重なっている。
しかし、例えば第1電子部品80及び第1開口部89に対して第2電子部品90及び第2開口部99が中心軸P1,S1と直交する平面内で回転移動及び平行移動したもの、換言すれば、中心軸P1,S1と中心軸P2,S2とが積層方向に重ならないよう回転及び平行移動した状態となるように基板全体が形成されている。なお、図16(a)に示すように、部品内蔵基板1Bは、第1及び第2の部品内蔵基板1,1Aと同様の各基板構成を備え、これらの積層順も同様に構成されている。
このように構成された部品内蔵基板1Bは、第1及び第2の実施形態と同様に、間隙89s,99sの大部分が積層方向に重なっていないので、第1及び第2電子部品80,90のほぼ全周に亘って間隙89s,99s内に流れ込む接着層33の流動量f1,f2を、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板とほぼ同等とすることができる。従って、第1及び第2の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第3の実施形態の変形例]
図17は、部品内蔵基板1Bの変形例を示す平面図である。
上述した第3の実施形態においては、第1電子部品80の部品中心軸P1と第1開口部89の開口中心軸S1とが、また第2電子部品90の部品中心軸P2と第2開口部99の開口中心軸S2とが、それぞれ積層方向に重なっており、第1電子部品80及び第1開口部89に対して第2電子部品90及び第2開口部99が中心軸P1,S1と直交する平面内で回転及び平行移動したものとした。
図17(a)に矢印Xで示す、或いは図17(b)に矢印Yで示すような、中心軸P1,P2,S1,S2と直交する平面内での二次元方向におけるこの平行移動X,Yは、一方に対して他方が所定の範囲内の角度θを保ったまま行われることが望ましい。このようにしても、上述した作用効果と同様の作用効果を奏することができ、コプラナリティを確保して表面実装不良を防止することができる。
[第4の実施形態]
図18は、本発明の第4の実施形態に係る部品内蔵基板1Cを示す断面及び平面図であり、図18(a)は図18(b)の平面図におけるE−E’線断面を示している。
図18(b)に示すように、第4の実施形態に係る部品内蔵基板1Cは、第1及び第2電子部品80,90の部品中心軸P1,P2と、第1及び第2開口部89,99の開口中心軸S1,S2とが、全て積層方向に重なっている点は、第1の実施形態と同様である。しかし、例えば第1開口部89に対する第2開口部99の形成態様及び第1電子部品80に対する第2電子部品90の配置態様が、次のような点で相違している。
すなわち、第4の実施形態の部品内蔵基板1Cにおいては、上述したような回転移動や平行移動はないが、第1及び第2開口部89,99が、それぞれの開口内周面89a,99aが積層方向に沿った同一平面を形成せず且つ積層方向に重ならない状態に形成され、第1及び第2電子部品80,90が、第1及び第2開口部89,99内に、それぞれの外形外周面80a,90aが積層方向に沿った同一平面を形成せず且つ積層方向に重ならない状態で収容されている。なお、図18(a)に示すように、部品内蔵基板1Cは、第1〜第3の部品内蔵基板1,1A,1Bと同様の各基板構成を備え、これらの積層順も同様に構成されている。
このように構成された部品内蔵基板1Cは、第1〜第3の実施形態とは異なり、間隙89s,99sの全てが積層方向に重なっていない。従って、第1及び第2電子部品80,90の全周に亘って間隙89s,99s内に流れ込む接着層33の流動量f1,f2を、単一層のみに電子部品を内蔵した部品内蔵基板と同等とすることができる。従って、第1〜第3の実施形態よりも、更に優れたコプラナリティを得ることが可能となる。
[第4の実施形態の変形例]
図19は、部品内蔵基板1Cの変形例を示す平面図である。
上述した第4の実施形態においては、第1及び第2電子部品80,90の部品中心軸P1,P2と、第1及び第2開口部89,99の開口中心軸S1,S2とが、全て積層方向に重なっており、例えば第1電子部品80及び第1開口部89に対して第2電子部品90及び第2開口部99が回転移動及び平行移動していないものとした。
しかし、例えば第1電子部品80及び第1開口部89に対して第2電子部品90及び第2開口部99を、図19(a)に矢印Xで示す、或いは図19(b)に矢印Yで示すような、中心軸P1,S1の組み合わせと、中心軸P2,S2の組み合わせとが積層方向に重ならないよう、上記直交する平面内で平行移動X,Yさせた状態としても良い。
また、図19(c)に示すように、各部品中心軸P1,P2及び開口中心軸S1,S2の積層方向への重なりは維持したまま、例えば第1電子部品80及び第1開口部89に対して第2電子部品90及び第2開口部99を所定の角度θの範囲内で回転移動Rさせた状態としてもよい。
更に、図19(d)に矢印Xで示す、或いは図19(e)に矢印Yで示すように、例えば第1電子部品80及び第1開口部89に対する第2電子部品90及び第2開口部99の所定の角度θの範囲内における回転移動を維持したまま、中心軸P1,S1の組み合わせ及び中心軸P2,S2の組み合わせが積層方向に重ならないよう、平行移動X,Yさせた状態としても良い。
そして、図19(f)に矢印Sで示すように、上述した所定の角度θの範囲内における回転移動を維持したまま、例えば第1電子部品80及び第1開口部89に対して第2電子部品90及び第2開口部99を、平行移動X,Yを組み合わせた位置へ平行移動Sさせた状態としても良い。このようにしても、上述した作用効果と同様の作用効果を奏することができ、コプラナリティを確保して表面実装不良を防止することができる。
[その他の実施形態]
図20は、本発明のその他の実施形態に係る部品内蔵基板を示す平面図である。本発明に係る部品内蔵基板は、上述したものの他、次のような構成であっても良い。すなわち、図20(a)に示すように、部品内蔵基板1Dは、第1及び第2開口部89,99が、開口内周面89a,99aが積層方向に沿った同一平面を形成し且つ積層方向に重なる状態で形成されているが、第1及び第2電子部品80,90のそれぞれの外形外周面80a,90aが、積層方向に沿った同一平面を形成せず且つ積層方向に重ならない状態で、第1及び第2開口部89,99内に収容されている。換言すれば、第1及び第2開口部89,99の形成態様は積層方向に重なるように同じであるが、第1及び第2電子部品80,90の配置態様は積層方向に重ならないように異なっている。この電子部品80,90の配置態様は、上述したような回転移動、平行移動及びこれらを組み合わせた移動を含むものである。
一方、図20(b)に示すように、部品内蔵基板1Eは、第1及び第2電子部品80,90が、外形外周面80a,90aが積層方向に沿った同一平面を形成し且つ積層方向に重なる状態で収容されているが、第1及び第2開口部89,99のそれぞれの開口内周面89a,99aが、積層方向に沿った同一平面を形成せず且つ積層方向に重ならない状態で形成されている。換言すれば、第1及び第2電子部品80,90の配置態様は積層方向に重なるように同じであるが、第1及び第2開口部89,99の形成態様は積層方向に重ならないように異なっている。この開口部89,99の形成態様は、上述したような回転移動、平行移動及びこれらを組み合わせた移動を含むものである。
これら図20(a)及び(b)に示すものであっても、いずれも間隙89s,99sの積層方向に重なる部分の体積が、上述した実施形態のものよりも僅かに多くなる程度であるので、上述した作用効果とほぼ同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述した実施の形態では、第1電子部品80及び第1開口部89を基準として、第2電子部品90及び第2開口部99が所定の状態にズレた配置となるように形成されているものとした。これらの関係を逆にして、第2電子部品90及び第2開口部99を基準として第1電子部品80及び第1開口部89を配置、形成するようにしても良い。また、上述した実施の形態では、複数の電子部品80,90を異なる層に内蔵したいずれも6層構造の部品内蔵基板1〜1Eについて説明したが、多層構造の層数は適宜増減することができ、併せて内蔵される電子部品数は2以上であれば適宜変更することが可能である。
1 部品内蔵基板
10A 第1両面基板
10B 第2両面基板
11 樹脂基材
12 配線
13 ビア
20 中間基板
21 樹脂基材
22 接着層
23 ビア
30A 第1片面基板
30B 第2片面基板
30C 第3片面基板
31 樹脂基材
32 配線
33 接着層
34 ビア
80 第1電子部品
80a 外形外周面
89 第1開口部
89a 開口内周面
89s 間隙
90 第2電子部品
90a 外形外周面
99 第2開口部
99a 開口内周面
99s 間隙

Claims (12)

  1. 積層された複数の単位基板を有し、積層方向に複数の電子部品を内蔵してなる多層構造の部品内蔵基板であって、
    前記複数の単位基板は、
    第1絶縁層を有し、第1電子部品が第1の間隙を空けて収容された第1開口部を備えた第1基板と、
    第2絶縁層を有し、第2電子部品が第2の間隙を空けて収容された第2開口部を備えた第2基板と、
    前記第1及び第2基板の間に配置され、第3絶縁層及び前記第3絶縁層の両面側に設けられると共に前記第1及び第2の間隙に充填される第1接着層を備えた中間基板とを含み、
    前記第1及び第2開口部は、それぞれの開口内周面が全周に亘って前記積層方向に沿った同一平面を形成せず、いずれか一方の開口中心軸がいずれか他方の開口部内を通り、且ついずれか一方がいずれか他方の開口中心軸と直交する平面内で回転移動した状態で形成され、
    前記第1及び第2の間隙は、前記回転移動した状態での前記積層方向に重なる部分の合計体積が、前記回転移動しない状態での前記積層方向に重なる部分の合計体積よりも小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする部品内蔵基板。
  2. 前記第1及び第2開口部は、それぞれの開口中心軸が前記積層方向に重なっている
    ことを特徴とする請求項1記載の部品内蔵基板。
  3. 前記第1及び第2開口部は、それぞれの開口中心軸が前記積層方向に重なっていない
    ことを特徴とする請求項1記載の部品内蔵基板。
  4. 前記第1及び第2電子部品は、それぞれの外形外周面が前記積層方向に沿った同一平面を形成しない状態で収容されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の部品内蔵基板。
  5. 前記第1及び第2電子部品は、それぞれの外形外周面が前記積層方向に沿った同一平面を形成する状態で収容されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の部品内蔵基板。
  6. 積層された複数の単位基板を有し、積層方向に複数の電子部品を内蔵してなる多層構造の部品内蔵基板であって、
    前記複数の単位基板は、
    第1絶縁層を有し、第1電子部品が第1の間隙を空けて収容された第1開口部を備えた第1基板と、
    第2絶縁層を有し、第2電子部品が第2の間隙を空けて収容された第2開口部を備えた第2基板と、
    前記第1及び第2基板の間に配置され、第3絶縁層及び前記第3絶縁層の両面側に設けられると共に前記第1及び第2の間隙に充填される第1接着層を備えた中間基板とを含み、
    前記第1及び第2電子部品は、それぞれの外形外周面が全周に亘って前記積層方向に沿った同一平面を形成せず、いずれか一方の部品中心軸がいずれか他方の部品内を通り、且ついずれか一方がいずれか他方の部品中心軸と直交する平面内で回転移動した状態で収容され、
    前記第1及び第2の間隙は、前記回転移動した状態での前記積層方向に重なる部分の合計体積が、前記回転移動しない状態での前記積層方向に重なる部分の合計体積よりも小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする部品内蔵基板。
  7. 前記第1及び第2電子部品は、それぞれの部品中心軸が前記積層方向に重なっている
    ことを特徴とする請求項6記載の部品内蔵基板。
  8. 前記第1及び第2電子部品は、それぞれの部品中心軸が前記積層方向に重なっていない
    ことを特徴とする請求項6記載の部品内蔵基板。
  9. 前記第1及び第2開口部は、それぞれの開口内周面が前記積層方向に沿った同一平面を形成する状態で形成されている
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項記載の部品内蔵基板。
  10. 前記第1基板は、前記第1絶縁層の両面側に形成された第1配線層及び前記第1絶縁層を貫通した状態で前記第1配線層と接続された第1層間導電層を有する第1両面基板からなり、
    前記第2基板は、前記第2絶縁層の両面側に形成された第2配線層及び前記第2絶縁層を貫通した状態で前記第2配線層と接続された第2層間導電層を有する第2両面基板からなり、
    前記中間基板は、前記第1接着層と共に前記第3絶縁層を貫通する第3層間導電層を有する
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の部品内蔵基板。
  11. 前記複数の単位基板は、
    第4絶縁層の一方の面側に形成された第3配線層及び前記第4絶縁層を貫通した状態で前記第3配線層と接続された第4層間導電層を有し、前記第4絶縁層の他方の面側に設けられた第2接着層を備えた第1片面基板を含み、
    前記第1片面基板は、前記第2接着層側において、前記第4層間導電層の一部が前記第1電子部品と接続されている
    ことを特徴とする請求項10記載の部品内蔵基板。
  12. 前記複数の単位基板は、
    第5絶縁層の一方の面側に形成された第4配線層及び前記第5絶縁層を貫通した状態で前記第4配線層と接続された第5層間導電層を有し、前記第5絶縁層の他方の面側に設けられた第3接着層を備えた第2片面基板を含み、
    前記第2片面基板は、前記第3接着層側において、前記第5層間導電層の一部が前記第2電子部品と接続されている
    ことを特徴とする請求項10又は11記載の部品内蔵基板。
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