JP6315457B2 - 転がり案内装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械のワークテーブルや各種搬送装置の直線案内部あるいは曲線案内部において、テーブル等の可動体を往復動自在に案内する転がり案内装置に関する。
この種の転がり案内装置としては、特許文献1に開示されるものが知られている。これに開示される転がり案内装置は、長手方向に沿ってボールの転走溝が形成された軌道部材と、前記転走溝を転走する多数のボールを介して軌道部材に組み付けられると共に当該軌道部材に沿って往復動自在な移動部材と、を備える。前記移動部材はボールの無限循環路を備え、この無限循環路内をボールが循環することで移動部材は前記軌道部材に沿ってストロークを制限されることなく移動することが可能となっている。前記無限循環路は、ボールが荷重を負荷しながら転動する負荷通路と、この負荷通路と平行して設けられると共に前記移動部材の移動方向に沿って貫通する無負荷通路と、これら負荷通路と無負荷通路を繋ぐ方向転換路と、を備える。
また、前記無限循環路には、互いに隣接するボールの間に複数のスペーサが介装されている。このスペーサは、ボールの外周面に応じた球面座を有しており、ボールの蛇行を防止するために設けられている。
一方、前記移動部材は、軌道部材との間に負荷通路を形成すると共に前記無負荷通路を形成する貫通孔が形成された移動部材本体と、前記方向転換路を有すると共に前記移動部材本体と組み合わさってボールの無限循環路を構成する循環路形成体と、この循環路形成体を覆うように前記移動部材本体の軸方向両端に固定される蓋部と、から構成される。前記循環路形成体は、前記方向転換路の内周側案内面が形成されたプレート部と、このプレート部と一体に成形されると共に前記移動部材本体の貫通孔に挿入されて前記無負荷通路を構成する無負荷通路形成部と、を有する。一方で、前記蓋部には、前記方向転換路の外周側案内面が形成されている。
そして、一対の循環路形成体は前記移動部材本体を挟むように、当該移動部材本体の軸方向両端から組み付けられる。この時、一方の循環路形成体に形成された無負荷通路形成部の一端は移動部材本体の貫通孔に挿通され、他方の循環路形成体に形成されたプレート部と連結されるようになっている。これにより、前記方向転換路の内周側案内面と無負荷通路とが接続される。更に移動部材本体の軸方向から一対の蓋部を被せることにより前記方向転換路が完成し、その結果無負荷通路と方向転換路が連通されるようになっている。
特開2008−144852号公報
前記構成からなる従来の転がり案内装置では、前記ボールが方向転換路に進入すると、このボールは蓋部の外周側案内面に沿って円弧状に転走する。その一方で、各スペーサは、その軸線が隣接するボールの中心点同士を結ぶ直線と合致するように配置されている。このため、ボールが方向転換路を転走し始めると同時に、スペーサはボールよりも前記ボール案内部の内周側案内面に向けて徐々に接近していく。それ故、前記無限循環路と方向転換路との間に段差が生じているような場合にはこの段差にスペーサが接触してしまい、無限循環路にてスペーサが破損してしまう恐れがあった。その結果、無限循環路におけるボールの円滑な循環が阻害されるとの課題があった。
これに対して、特許文献1に開示された転がり案内装置では、前記ボール案内部と無負荷通路形成部とが一体に成形されているものの、前記無負荷通路形成部を移動部材本体の貫通孔に挿入してボールの無負荷通路を完成させる構成を採用しているが故に、一方の循環路形成体に係る無負荷通路形成部と他方の循環路形成体に係るボール案内部との間には必ず組み付け箇所が存在する。この場合、循環路形成体同士の位置決めが正確に行われず、一対の循環路形成体間で段差が生じてしまう恐れがある。その結果、前述したような課題が発生してしまう可能性がある。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、スペーサの破損を可及的に防止して無限循環路におけるボールの循環を円滑にすることができ、もって前記軌道部材に対する移動部材の転がり抵抗の発生を防ぐことが可能な転がり案内装置を提供することにある。
すなわち、本発明は、軌道部材と、複数のボールを介して前記軌道部材に組み付けられると共に前記ボールが循環する無限循環路を有する移動部材と、前記無限循環路に収容される複数のボールと、互いに隣接するボールの間に配置される複数のスペーサと、を備え、
前記無限循環路は、ボールが荷重を負荷しながら転動する負荷通路と、この負荷通路と平行に設けられる無負荷通路と、これら負荷通路と無負荷通路を繋ぐ方向転換路と、を有する。
そして、前記移動部材は、前記負荷通路を構成する負荷転走溝及び前記無負荷通路を構成する無負荷転走溝を有する移動部材本体と、この移動部材本体と組み合わさって前記ボールの無限循環路を構成する循環路形成体と、前記無負荷転走溝を覆って前記無負荷通路を構成する被覆部と、前記循環路形成体と組み合わさって前記方向転換路を構成する蓋部と、を有し、前記循環路形成体は、前記移動部材本体の軸方向両端面に接合すると共に前記方向転換路の内周側案内面が形成された一対のプレート部と、各プレート部と一体に成形されると共に前記内周側案内面に連続する貫通孔を有する一対の通路導入部と、を備える。
本発明では、各通路導入部と各プレート部が一体に成形されていることにより、前記無負荷通路を形成する貫通孔と前記方向転換路の内周側案内面とが連続している。その結果、方向転換路と無負荷通路との間に各部材同士の繋ぎ目が生じることがない。それ故、無限循環路において、スペーサの破損を防いでボールの円滑な循環を実現でき、もって軌道部材に対する移動部材の転がり抵抗の発生を防ぐことが可能となる。
本発明が適用される転がり案内装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す転がり案内装置が備える移動部材の分解斜視図である。 図2に示す移動部材が備える循環路形成体及び被覆部を示す斜視図である。 図1に示す転がり案内装置が備える無限循環路を示す模式図である。 図4に示す無限循環路の無負荷通路と方向転換路との境界を示す模式図である。
図1は本発明を適用した転がり案内装置の実施形態の一例を示すものである。この転がり案内装置は、軌道部材としての軌道レール1と、複数のボールを介してこの軌道レール1に組み付けられる共に前記ボールの無限循環路を構成する移動部材としての移動ブロック2と、を備える。前記ボールが無限循環路内を循環することで、前記移動ブロック2が軌道レール1に沿って移動することが可能となっている。
前記軌道レール1には一対のボール転走溝11が各側面に形成されている。すなわち、軌道レール1全体では四条のボール転走溝11が形成されている。前記軌道レール1の各側面において、一対のボール転走溝11は平行に設けられ、互いに対向している。そして、各ボール転走溝11は軌道レール1の底面12に対して45°の角度で傾斜しており、前記軌道レール1の上面13側に位置する転走溝11は斜め下方に、底面12側に位置する転走溝11は前記底面12に対して斜め上方に向いている。また、前記軌道レール1には、固定ボルトの取付け孔14が長手方向に沿って所定の間隔で形成され、この取付け孔14は軌道レール1をベース等の固定部に敷設する際に利用される。
次に、図2を用いて前記移動ブロック2について説明する。この移動ブロック2は、金属製の移動部材本体としてのブロック本体3と、このブロック本体3に組み付けられる循環路形成体4と、この循環路形成体4と協働して前記ボールの無限循環路を形成する被覆部5と、前記循環路形成体4を覆うように前記ブロック本体3に固定される一対の蓋部6と、から構成される。前記ブロック本体3と軌道レール1との間にはボールが荷重を負荷しながら転走する負荷通路が、前記ブロック本体3循環路形成体4及び被覆部5との間にはボールが荷重から解放された状態で転走する無負荷通路が構成される。その一方で、前記循環路形成体4と各蓋部6との間には前記無限循環路におけるボールの転走方向を転換させる方向転換路が構成されるようになっている。
前記ブロック本体3には、前記軌道レール1のボール転走溝11に対向する二条の負荷転走溝31が形成されている。これら負荷転走溝31と前記軌道レール1のボール転走溝11とが対向することにより負荷通路が完成する。前記軌道レール1及びブロック本体3には夫々二条ずつ負荷転走溝31及びボール転走溝11が形成されていることから、これら軌道レール1とブロック本体3との間には二条の負荷通路が形成される。
また、このブロック本体3の外側面には長手方向に沿って一条の凸部32が突出している。この凸部32の上下には前記負荷転走溝31と略平行に無負荷転走溝33が二条形成されている。前記ボールは各無負荷転走溝33上を荷重から解放された状態で転走する。尚、図2は分解された移動ブロック2を一方向から観察したものであるため、一方の無負荷転走溝33のみが描かれ、他方の無負荷転走溝33は前記凸部32を挟んで図面下方に位置している。
更に、ブロック本体3の軸方向両端には前記循環路形成体4の一部が組み合わさる接合部34が切り欠かれている。この接合部34は、ブロック本体3の外側面から凸部32にかけて切り欠かれ、前記無負荷転走溝33の両端と段差を介して連続している。前述の如く、無負荷転走溝33はブロック本体3に二条形成されていることから、このブロック本体3には四つの接合部34が形成されている。また、前記凸部32の軸方向両端面には固定孔35が形成されている。この固定孔35は前記循環路形成体4をこのブロック本体3に固定する際に利用される。更に、ブロック本体3には取付け孔36が長手方向に沿って所定の間隔で形成され、この取付け孔36は移動ブロック2にテーブル等の可動体を固定する際に利用される。
次に、循環路形成体4及び被覆部5について図3を用いて詳細に説明する。この循環路形成体4は、前記ブロック本体3の軸方向両端面に接合するプレート部7と、前記無負荷通路の出入り口を形成する一対の通路導入部8と、から構成される。各通路導入部8とプレート部7は一体に成形されている。
前記プレート部7は、略半円状に突出したボール案内部71を二つ備える。各ボール案内部71には、前記方向転換路の内周側案内面72が形成されている。また、前記プレート部7には、円形状の開口孔73が貫通している。この開口孔73はプレート部7の軸方向に沿って貫通している。その一方で、前記開口孔73は前記内周側案内面72の一端に連続している。前述の如く、プレート部7にはボール案内部71が二つ設けられていることから、当該プレート部7には二つの開口孔73が形成されている。また、一対の開口孔73によって囲まれた領域には固定孔74が貫通している。この固定孔74は前記ブロック本体3の固定孔35と連通するようになっている。
各通路導入部8は貫通孔81を有して閉塞され、略矩形状の構成をなしている。前記移動ブロック2の軸方向に沿った通路導入部8の厚さは少なくとも前記ボールの直径よりも大きく設定されている。この通路導入部8は前記プレート部7と一体に成形され、前記ボール案内部71と相反する方向に突出している。また、各通路導入部8の貫通孔81は、前記プレート部7に形成された開口孔73と同軸に形成され、当該開口孔73と連通している。そして、前記内周側案内面72及び開口孔73を転走してきたボールは前記貫通孔81内を荷重から解放された状態で転走するようになっており、前記通路導入部8はボールの方向転換路と前記無負荷通路との連結部位を構成している。すなわち、各通路導入部8は前記無負荷通路の出入り口を構成している。このように形成された通路導入部8は前記被覆部5の両端に形成され、前記ブロック本体3に形成された接合部34に嵌合するようになっている。
次に、前記被覆部5について説明する。この被覆部5は略円弧状に形成され、その内側面にはボールが荷重から解放された状態で転走する無負荷転走溝51が形成されている。この無負荷転走溝51は前記ブロック本体3に向けて開放されている。この無負荷転走溝51と前記無負荷転走溝33が対向することで前記ボールの無負荷通路が完成するようになっている。また、この無負荷転走溝51は各通路導入部8に形成された貫通孔81と段差なく連続している。前述の如く、前記貫通孔81はプレート部7に形成された開口孔73と連続していることから、前記無負荷転走溝51は前記貫通孔81を介して前記開口孔73、ひいては前記内周側案内面72と段差なく連続している。
このように成形された被覆部5は、一対の循環路形成体4間に上下に二つ設けられ、互いに平行に形成される。すなわち、一方の循環路形成体4は一対の被覆部5を介して他方の循環路形成体4と一体に成形されている。更に、平行に配置された一対の被覆部5の間には前記ブロック本体3の凸部32が嵌るようになっている。
一方、各蓋部6は略直方体に形成されている。各蓋部6は前記プレート部7を覆うように前記ブロック本体3に固定される。前記プレート部7と対向する内側面には半円状の陥凹部61が二つ形成され、この陥凹部61の内周面には前記方向転換路を構成する外周側案内面62が形成されている。また、各蓋部6には軸方向に沿って固定孔63が形成されている。この固定孔63は蓋部6をブロック本体3に固定する際に利用される。
次に、図4及び図5を用いて前記移動ブロック2の組み付け方法及びこれにより完成する無限循環路について説明する。図4は前記移動ブロック2をボールの無限循環路を含む平面で切断した断面図であり、図5は前記負荷通路及び無負荷通路と方向転換路との連結部位を示す模式図である。尚、図4では前記無限循環路の構成を見やすくするため、この無限循環路に収容されるボール及びスペーサは省略されている。
先ず、前記ブロック本体3の外側面を覆うように循環路形成体4及び被覆部5を組み付ける。これにより一対の被覆部5間にブロック本体3の凸部32が嵌り込む。これと同時に、各通路導入部8が前記ブロック本体3の接合部34に嵌合する。これにより、前記被覆部5の無負荷転走溝51とブロック本体3の無負荷転走溝33が対向し、更にこの無負荷転走溝33と前記通路導入部8に形成された貫通孔81が接続される。その結果、前記ブロック本体3と循環路形成体4及び被覆部5との間にボールの無負荷通路21が二つ完成する。この状態では、一対のプレート部7がブロック本体3の軸方向両端面に接し、各プレート部7の固定孔74とブロック本体3の固定孔35が連通するようにもなっている。
更に、各プレート部7を覆うようにブロック本体3の軸方向から一対の蓋部6を組み付けると、前記ボール案内部71に形成された内周側案内面72と蓋部6に形成された外周側案内面62が対向する。これにより、前記プレート部7と蓋部6との間にボールの方向転換路22が二つ完成する。その結果、各方向転換路22により前記無負荷通路21と前記負荷通路が接続され、軌道レール1と移動ブロック2の間に負荷通路、方向転換路22、無負荷通路21、方向転換路22の順に一巡するボールの無限循環路が二条完成する。このように完成した無限循環路には、複数のボール9と、隣接するボール9の間に配置される複数のスペーサ91と、が収容される。各スペーサ91は、ボール9の外周面に応じた球面座を有する。また、このスペーサ91は、その軸線が隣接するボール9の中心点同士を結ぶ直線と合致するように配列されている。
そして、ブロック本体3、循環路形成体4、被覆部5及び蓋部6が相互に組み付くことで、各蓋部6の固定孔63がプレート部7の固定孔74及びブロック本体3の固定孔35に連通する。これら孔35、63、74に対して固定ボルトを締結することにより、各部材が相互に固定される。加えて、相互に固定されたブロック本体3、循環路形成体4、被覆部5及び蓋部6に対して保持プレート92が組み付けられるようになっている。この保持プレート92が組み付けられることで、各部材3,4,5,6がより強固に固定されるようになっている。また、この保持プレート92は、ブロック本体3の負荷転走溝31上を転走するボールを包持し、ボールが負荷通路から離脱するのを防いでいる。
以上のように形成された本実施形態に係る転がり案内装置では、前記循環路形成体4において、無負荷通路21の出入り口を形成する通路導入部8と、プレート部7のボール案内部71とが一体に形成され、前記方向転換路22の内周側案内面72と無負荷通路21を構成する貫通孔81との間に段差が生じることがない。このため、ボール9が前記方向転換路22を転走し始めると同時に、スペーサ91がボール9よりも前記ボール案内部71の内周側案内面72に向けて徐々に接近したとしても、かかるスペーサ91の移動が方向転換路22と無負荷通路21の連結部位にて阻害されることを可及的に防止できる。その結果、スペーサ91の破損を防ぐことができ、もって無限循環路におけるボール9の円滑な循環を実現することができる。
また、本実施形態に係る転がり案内装置では、前記通路導入部8の軸方向厚さが少なくとも前記ボール9の直径よりも大きく設定されている。つまり、ブロック本体3と循環路形成体4との組み合わせ位置が従来の転がり案内装置に比べて移動ブロック2の中心に変位している(図5参照)。換言すると、ブロック本体3と循環路形成体4との組み合わせ位置は前記無負荷通路21と方向転換路22の境界でなく、無負荷通路21内に設けられている。このため、仮にブロック本体3と循環路形成体4との間に段差が生じたとしても、この段差はスペーサ91の変位が開始する位置よりも移動ブロック2の中心に位置している。その結果、スペーサ91がブロック本体3と循環路形成体4との間に生じる段差に接触することを可及的に抑えられ、もってスペーサ91の破損を防止することができる。
更に、ボール9が無限循環路内を循環する転がり案内装置では、例えば前記移動ブロック2に対して過度な荷重が作用し、ボール9が方向転換路22から負荷通路へと進入しようとする場合や前記無限循環路内に異物が混入したような場合に、前記無限循環路内でのボール9の円滑な循環が阻害され、これにより前記循環路形成体4をブロック本体3に対して押し広げようとする力が作用する。この循環路形成体4をブロック本体3に対して押し広げようとする力は、前記循環路形成体4が変形しようとする際、特に循環路形成体4における無負荷通路21と方向転換路22との連結部位に集中して作用する。このため長期間の使用によっては、無負荷通路21と方向転換路22との連結部位を中心に前記被覆部5が撓み、この連結部位に応力が集中する。そして、最終的には無負荷通路21と方向転換路22との連結部位から被覆部5が破損する可能性がある。
しかし、本実施形態に係る転がり案内装置によれば、前記被覆部5は円弧状に形成されているのに対して、記通路導入部8は略矩形状に形成され、前記通路導入部8は前記被覆部5に比べて肉厚に形成されている。更にはこの通路導入部8が前記被覆部5とプレート部7との接合部位を担っている。つまり、前記通路導入部8は無負荷通路21と方向転換路22の境界に配置されている。このため、従来の転がり案内装置に比べ、前記被覆部5の曲げに対する剛性及び強度が確保されている。その結果、前記循環路形成体4をブロック本体3に対して押し広げようとする力が作用したとしても、前記循環路形成体4の破損、ひいては移動ブロック2全体の破損を可及的に防ぐことが可能となっている。
尚、本実施形態に係る転がり案内装置では、前記通路導入部8の軸方向厚さが少なくとも前記ボール9の直径より大きく設定されているが、ブロック本体3と循環路形成体4の接合部位が方向転換路22と無負荷通路21との連結部位から移動ブロック2の中心に向かって離れれば離れる程良い。すなわち、前記通路導入部8の軸方向厚さはボール直径よりも大きければ大きい程好ましい。しかし、ブロック本体3には取付け孔36を形成する必要があるため、この取付け孔36と干渉しないように接合部34を形成する必要がある。このため、前記接合部34に嵌合する通路導入部8の軸方向厚さもこれに対応して成形する必要がある。
また、本実施形態に係る転がり案内装置では、一対の循環路形成体4が二つの被覆部5を介して一体成形された構成を採用しているが、各通路導入部8とプレート部7とが一体に成形された構成であればよく、例えば、各被覆部5が分断された構成であっても差し支えない。但し、部品点数の削減及びブロック本体3への組み付けやすさを考慮すると、一対の循環路形成体4が二つの被覆部5を介して一体成形された構成の方が良い。
更に、本実施形態に係る転がり案内装置では各被覆部5が前記通路導入部8と一体に成形されているが、前記被覆部5がブロック本体3と協働してボール9の無負荷通路21を形成する構成であれば、各被覆部5と通路導入部8が一体に成形されていなくとも差支えない。
更に、本実施形態に係る転がり案内装置では軌道レール1が直線状に形成され、直線案内装置を構成しているが、本発明は移動ブロック2が負荷通路、無負荷通路及び方向転換路からなる無限循環路を備える転がり案内装置であれば適用可能である。その一例としては、前記軌道レール1が一定の曲率で曲線状に形成された曲線案内装置が考えられる。
1…軌道レール(軌道部材)、2…移動ブロック(移動部材)、3…移動ブロック本体(移動部材本体)、4…循環路形成体、5…被覆部、6…蓋部、7…プレート部、8…通路導入部、21…無負荷通路、22…方向転換路、33…無負荷転走溝

Claims (2)

  1. 軌道部材と、複数のボールを介して前記軌道部材に組み付けられると共に前記ボールが循環する無限循環路を有する移動部材と、前記無限循環路に収容される複数のボールと、互いに隣接するボールの間に配置される複数のスペーサと、を備え、
    前記無限循環路は、ボールが荷重を負荷しながら転動する負荷通路と、この負荷通路と平行に設けられる無負荷通路と、これら負荷通路と無負荷通路を繋ぐ方向転換路と、を有し、
    前記移動部材は、前記負荷通路を構成する負荷転走溝及び前記無負荷通路を構成する無負荷転走溝を有すると共に、前記無負荷転走溝の両端に接合部が切り欠かれた移動部材本体と、この移動部材本体の軸方向両端面に位置して前記ボールの無限循環路を構成する一対の循環路形成体と、前記無負荷転走溝を覆って前記無負荷通路を構成すると共に前記一対の循環路形成体を連結する被覆部と、前記循環路形成体と組み合わさって前記方向転換路を構成する蓋部と、を有し、
    各循環路形成体は、前記移動部材本体の軸方向端面に接すると共に前記方向転換路の内周側案内面が形成されたプレート部と、前記移動部材本体の前記接合部に嵌合する矩形状に形成されて前記プレート部と前記被覆部とを一体に連結すると共に、前記方向転換路の内周側案内面に連続すると共に前記無負荷通路の出入り口となる貫通孔を有する通路導入部と、を備えることを特徴とする転がり案内装置。
  2. 前記通路導入部の軸方向の厚さは、前記ボールの直径よりも大きく設定されることを特徴とする請求項1記載の転がり案内装置。
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