JP6651412B2 - 転がり案内装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械のワークテーブルや各種搬送装置の直線案内部あるいは曲線案内部において、テーブル等の可動体を往復動自在に案内する転がり案内装置に関する。
従来、この種の転がり案内装置は、長手方向に沿って転動体の転走面が形成された軌道部材と、前記転走面を転走する多数の転動体を介して前記軌道部材に組み付けられると共に当該軌道部材に沿って往復動自在な移動部材とを備えている。前記移動部材は転動体の無限循環路を備えており、これによって移動部材は前記軌道部材に沿ってストロークを制限されることなく移動することが可能となっている。
特許文献1に開示される転がり案内装置では、前記移動部材が、金属製の本体部材と、当該本体部材に装着される複数の循環路組立体と、これら循環路組立体を覆うようにして前記本体部材に装着される一対の蓋体とを含んでいる。前記本体部材には前記軌道部材の転走面と対向する負荷転走面が形成されており、転動体は互いに対向する転走面と負荷転走面によって区画された負荷通路内を転走する。また、本体部材に装着される各循環路組立体は、前記本体部材に形成された貫通孔に挿入されるパイプ部と、このパイプ部の一端に設けられると共に前記本体部材の移動方向の端面に配置される方向転換部とを有している。
前記パイプ部には前記負荷通路と平行な転動体の戻し通路が形成される一方、前記方向転換部には前記戻し通路と前記負荷通路とを繋ぐ方向転換路が内蔵されている。前記蓋体は前記循環路組立体の方向転換部を覆うように構成されており、当該蓋体を本体部材に装着することで、前記循環路組立体が前記パイプ部を前記本体部材の貫通穴に挿入させた状態で当該本体部材に拘束され、転動体の無限循環路が完成している。
前記転動体の無限循環路は、前記転動体が軌道部材と移動部材との間で荷重を負荷しながら転走する負荷通路と、この負荷通路と平行に設けられた転動体の戻し通路と、前記負荷通路と前記戻し通路の端部同士を連結する一対の方向転換路とから構成されており、各方向転換路は転動体の転走方向を180°変更するために略半円状に形成されている。また、前記戻し通路及び前記方向転換路は転動体が荷重から解放された状態で転走する無負荷通路として構成されており、これら通路の幅は転動体の直径よりも大きく形成されている。
このため、軌道部材に沿って移動部材が移動すると、前記負荷通路内の転動体は当該負荷通路内を自転しながら移動するが、かかる転動体は負荷通路から方向転換路に排出されると、自ら自転して移動することはなく、負荷通路から続けて排出される後続の転動体に押されながら方向転換路及び戻し通路の内部を進行することになる。すなわち、前記戻し通路とその両端に位置する一対の方向転換路から構成される無負荷通路内において、転動体は循環方向に沿って隙間なく配列された状態にある。
このとき、負荷通路から無負荷通路への転動体の排出と、無負荷通路から負荷通路への転動体の進入は完全には同期していないので、無負荷通路内における転動体列の長さは微小変化を周期的に繰り返している。転動体の間に前記スペーサを配列している場合には、かかるスペーサが弾性変形することで、この周期的な長さ変化を吸収することが可能であるが、スペーサを使用せず、無負荷通路内に隙間なく転動体を配列している場合には、転動体が大きな摩擦抵抗を受けて当該通路内における詰まり現象を発生させ、転動体の円滑な循環が阻害される懸念があった。また、このような詰まり現象は前記転動体としてローラを使用した場合に顕著であった。
特開2013−190021号公報
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、無負荷通路内に隙間なく転動体を配列している場合であっても、転動体が大きな摩擦抵抗を受けて当該通路内における詰まり現象を発生させることがなく、転動体の円滑な循環を確保し、もって軌道部材に対する移動部材の円滑な運動を達成することが可能な転がり案内装置を提供することにある。
すなわち、本発明は、長手方向に沿って転動体の転走面を有する軌道部材と、多数の転動体を介して前記軌道部材に組み付けられると共に、前記転動体の戻し通路及び方向転換路を含んだ無限循環路を有する移動部材とを備えた転がり案内装置であって、前記移動部材は、本体部材と、当該本体部材に装着される複数の循環路形成部材と、これら循環路形成部材を覆うようにして前記本体部材に装着される一対の蓋体とを含んでいる。また、前記循環路形成部材は第一循環半体及び第二循環半体の組み合わせからなり、前記戻し通路を有すると共に前記本体部材の貫通孔に挿入されるパイプ部と、前記方向転換路を有すると共に前記パイプ部の一端に設けられて前記本体部材の移動方向の端面に配置される方向転換部とを含んでいる。そして、前記循環路形成部材のパイプ部の長手方向の中央には前記戻し通路内の転動体に押圧されて適宜変形する弾性変形部が設けられる一方、前記パイプ部の長手方向両端には前記弾性変形部を挟んで円筒形状の一対の固定部が形成され、前記方向転換部及び前記一対の固定部は、前記方向転換路の中心線を含む平面で前記第一循環半体及び前記第二循環半体に分割される一方、前記弾性変形部は前記方向転換路の中心線を含む平面と直交する平面で前記第一循環半体及び前記第二循環半体に分割されている。
このような本発明によれば、転動体の戻し通路及び方向転換路を有する循環路形成部材は、前記第一循環半体及び前記第二循環半体に二分割されており、当該循環路形成部材を構成する部品の点数を最小限に抑えつつ、転動体の円滑な循環を確保することが可能となる。また、無限循環路内における転動体列の長さの微小変化に起因して、当該無限循環路に配列した転動体が大きな摩擦抵抗を受けても、前記弾性変形部が前記戻し通路内の転動体に押圧されて変形し、当該戻し通路の通路幅が拡張されるので、無限循環路内における詰まり現象の発生を防止することができ、転動体の円滑な循環を確保し、もって軌道部材に対する移動部材の円滑な運動を達成することが可能となる。
前記循環路形成部材に対する方向転換路の形成を容易なものとし、且つ、戻し通路内における転動体の詰まり現象の発生を効果的に防止するため、前記方向転換部及び前記一対の固定部は前記方向転換路の中心線を含む平面で前記第一循環半体及び前記第二循環半体に分割されているが、前記弾性変形部は前記方向転換路の中心線を含む平面と直交する平面で前記第一循環半体及び前記第二循環半体に分割されており、前記第一循環半体及び前記第二循環半体の組み合わせのみで前記循環路形成部材に対して前記弾性変形部を具備させることが可能となる。
本発明が適用される転がり案内装置の実施形態の一例を示す斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 実施形態に係る転がり案内装置の本体部材を示す斜視図である。 実施形態に係る転がり案内装置の循環路形成部材を示す斜視図である。 本体部材に対して循環路形成部材を装着した状態を示す斜視図である。 図4に示した循環路形成部材を第一半体側から観察した分解斜視図である。 図4に示した循環路形成部材を第二半体側から観察した分解斜視図である。 パイプ部内における転動体の配列状態を示す断面図である。 パイプ部内における弾性変形領域の作用を説明する概略図である。
以下、添付図面を用いながら本発明の転がり案内装置を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明を適用した転がり案内装置の実施形態の一例を示すものである。この転がり案内装置は、長手方向に沿って転動体としてのローラ1の転走面20が形成された軌道部材2と、多数のローラ1を介して前記軌道部材2に組み付けられると共に前記ローラ1の無限循環路を内蔵した移動部材3とから構成されている。前記ローラ1が前記無限循環路内を循環しながら軌道部材2の転走面20を転走することで、前記移動部材3が当該軌道部材2の長手方向に沿って自在に移動することが可能となっている。尚、本発明の転がり案内装置は前記転動体としてボールを使用することも可能である。
前記軌道部材2は断面長方形状に形成されており、その両側面には前記ローラ1の転走面20が2条ずつ形成されており、軌道部材2全体では4条の転走面20が形成されている。また、かかる軌道部材2には長手方向に沿って所定の間隔で固定ボルトの取付け孔22が形成されており、当該軌道部材2を機械装置などに敷設する際に利用される。尚、前記軌道部材2に対する転走面20の配置、傾斜角度及びその条数は、前記移動部材3に必要とされる負荷能力に応じて適宜変更して差し支えない。
一方、前記移動部材3は、前記軌道部材2の一部を収容する案内溝を有する本体部材4と、この本体部材4の移動方向の前後に装着される一対の蓋体5と、前記本体部材4に装着されると共に前記蓋体5によって外部から覆われた循環路形成部材6とを備えている。尚、前記循環路形成部材6の詳細については後述する。
前記本体部材4は、機械装置などの取付け面41が形成された水平部4a、及びこの水平部4aと直交する一対の脚部4bを備え、軌道部材2に対してこれに跨がるようにして配置されている。前記水平部4aには前記取付け面41が形成される一方、各脚部4bの内側には前記ローラ1が転走する負荷転走面42が2条ずつ形成されている。前記軌道部材2の転走面20と前記本体部材4の負荷転走面42は互いに対向し、ローラ1が本体部材4と軌道部材2との間で荷重を負荷しながら転走する負荷通路43を構成する。各脚部4bには各負荷転走面42に対応したローラ1の戻し通路44が前記負荷通路43と平行に形成されている。この戻し通路44は前記循環路形成部材6に具備されており、前記本体部材4に形成した貫通孔45に対して前記循環路形成部材6の一部を挿入することで、かかる本体部材4に対して戻し通路44が具備されるようになっている。
また、前記循環路形成部材6は前記蓋体5と相まって前記負荷通路43と戻し通路44とを接続する方向転換路60を構成している。前述した各負荷通路43の両端とこれに対応する戻し通路44の両端を一対の方向転換路60が接続することにより、前記移動部材3の内部にローラ1の無限循環路が構築されている。図2中に破線で示すように、各負荷通路43は前記方向転換路60によって斜め下方又は斜め上方に位置する戻し通路44と接続されており、前記本体部材4の各脚部4bに構築された2回路の無限循環路では前記方向転換路60が互いに交差している。
図3は前記本体部材4から前記蓋体5及び前記循環路形成部材6を取り外した状態を示す図であり、前記本体部材4を前記水平部4aで半分に切断し、一方の脚部4bのみを示している。この図から把握されるように、前記本体部材4の脚部4bの内側面には上側負荷転走面42a及び下側負荷転走面42bが形成されている。また、前記脚部4bには、前記上側負荷転走面42aに対応する下側貫通孔45b、及び前記下側負荷転走面42bに対応した上側貫通孔45aが形成されており、これら上側貫通孔45a及び下側貫通孔45bに対しては前記循環路形成部材6の一部が挿入されて、前記戻し通路44が構築されるようになっている。
また、前記蓋体5が装着される前記本体部材4の端面には、前記蓋体5を貫通する固定ボルトを締結するための雌ねじ孔46が形成されている。また、前記脚部4bの内側面には前記上側負荷転走面42aと下側負荷転走面42bの中間の位置に断面V字状の係止溝48が設けられており、前記負荷通路43において前記転動体1を案内する中央保持部材9(図2参照)が前記係止溝48を利用して前記上側負荷転走面42a及び下側負荷転走面42bに対して位置決めされるようになっている。
図4は前記循環路形成部材6を示す斜視図である。この循環路形成部材6は前記本体部材4の貫通孔45a又は45bに挿入されると共に内部に前記戻し通路44が形成された戻し通路パイプ7と、前記方向転換路60を構築する方向転換部8とから構成され、これら戻し通路パイプ7及び方向転換部8が合成樹脂の射出成形で一体化されている。前記戻し通路パイプ7の全長は前記本体部材4に形成された貫通穴45a,45bの長さよりも僅かに長く形成されている。尚、前記戻し通路パイプ7及び方向転換部8は必ずしも一体である必要はなく、別々に形成した後、前記本体部材4への装着時に組み立てるようにしても差し支えない。
前記方向転換部8はその内部に略U字状に湾曲した内側方向転換路を内蔵しており、この内側方向転換路は前記戻し通路パイプ7に形成された戻し通路44と連続している。また、図4に示されるように、前記方向転換部8の外側面には外側方向転換路の内周側案内面60aがアーチ状に形成されている。この外側方向転換路は前記内側方向転換路と交差する方向へローラ1を導くように設けられており、前記内周側案内面60aは前記方向転換部8の外壁部を跨ぐように、当該内側方向転換路と交差している。また、前記循環路形成部材6を前記本体部材4に対して位置決めするため、当該循環路形成部材6には位置決め突起が設けられており、この位置決め突起66は前記本体部材4の脚部4bに形成された位置基準穴47(図3参照)に嵌合する。
図5は前記循環路形成部材6を前記本体部材4の脚部4bに装着した様子を示す斜視図であり、前記循環路形成部材6の戻し通路パイプ7を前記脚部4bの上側貫通穴45aに挿入した状態を示している。前記戻し通路パイプ7は前記本体部材4の移動方向(前記軌道部材の長手方向)の長さよりも僅かに長尺に形成されており、前記方向転換部8が脚部4bに接するまで前記戻し通路パイプ7を前記貫通穴45aに挿入すると、図5には描かれていないが、当該戻し通路パイプ7の先端が脚部4bの反対側の面から僅かに突出するようになっている。この状態で前記方向転換部8に内蔵された内側方向転換路は前記本体部材4に形成された下側負荷転走面42bに接続されており、方向転換部8に形成された外側方向転換路の内周側案内面60aは前記本体部材4の上側負荷転走面42aに接続されている。図5は前記循環路形成部材6が装着された前記脚部4bの一方の端面を示すものであるが、当該脚部4bの反対側の端面においては、前記脚部の下側貫通孔45bに対して前記循環路形成部材6の戻し通路パイプ7が挿入される。これにより、前記脚部4bを挟んで一対の循環路形成部材6が組み合わされ、また、前記本体部材4は一対の脚部を具備していることから、当該本体部材4に対しては4基の循環路形成部材6が装着されることになる。
一方、前記蓋体5(図1参照)は、合成樹脂の射出成形で製作されており、前記循環路形成部材6の方向転換部8を覆うようにして前記本体部材4に固定ボルトで締結される。この蓋体5の内側面、すなわち本体部材4と対向する面には、前記循環路形成部材6の内周側案内面60aに対応する外周側案内面が凹曲面状に形成されており、前記蓋体を前記本体部材に装着すると、当該蓋体5の外周側案内面と前記方向転換部8の内周側案内面60aが互いに対向し、前記外側方向転換路が完成する。
そして、このように前記本体部材4に対して同一形状の4個の循環路形成部材6及び同一形状の2個の蓋体5を組み合わせることによって前記移動部材3が完成し、前記本体部材4の各脚部4bに対してローラ1の無限循環路が2回路ずつ形成される。
図4に示すように、前記循環路形成部材6のパイプ部7においては、前記本体部材4の貫通孔45に挿入される先端固定部7aが円筒形状に形成されており、その外径は前記貫通孔45の内径に対して所定の公差を有している。また、前記パイプ部7は前記方向転換部8に接続された基端固定部7bも同様の円筒形状に形成されている。これにより、前記パイプ部7は前記本体部材4の貫通孔45に保持される。
一方、前記先端固定部7aと前記基端固定部7bとの間には弾性変形部7cが設けられている。前記弾性変形部7cは、図6に示すように、無負荷状態で転走するローラ1の通路溝70を有する支持梁部71と、この支持梁部71の通路溝70を塞ぐ板状のプレート部72とから構成されている。前記支持梁部71に設けられた前記通路溝70を前記プレート部72が覆うことにより、前記弾性変形部7cに対してローラ1の戻し通路44が構築されている。前記支持梁部71は長手方向の両端が前記先端固定部7a及び基端固定部7bに保持されており、前記支持梁部71に形成された通路溝70の深さは前記ローラ1の直径よりも大きく設定されており、前記プレート部72が当該通路溝70を覆った際に、前記ローラ1は前記戻し通路44内を無負荷状態で転走する。前記プレート部72は前記支持梁部71には接合されておらず、長手方向の両端のみが前記パイプ部7の先端固定部7a及び基端固定部7bによって保持されている。このため、前記通路溝70の内部から前記プレート部72を外向きに押圧すると、当該プレート部72は前記パイプ部材7の長手方向に沿って撓み、前記戻し通路44がその分だけ拡張される。
図6及び図7は前記循環路形成部材6の分解斜視図を示している。この循環路形成部材6は第一循環半体6A及び第二循環半体6Bに分割されており、これら第一循環半体6A及び第二循環半体6Bを組み合わせることによって、前記循環路形成部材6の前記パイプ部6の内部には前記戻し通路44が、前記方向転換部8の内部には内側方向転換路61が設けられる。前記循環路形成部材6は、前記方向転換部8、前記パイプ部7の先端固定部7a及び基端固定部7bにおいては、前記内側方向転換路61の中心線を含む平面で前記第一循環半体6A及び前記第二循環半体6Bに分割されており、これらの部位では前記第一循環半体6A及び前記第二循環半体6Bが略面対象の形状に形成されている。
その一方、前記パイプ部7の弾性変形部7cは、前記内側方向転換路61の中心線を含む平面と直交する平面、すなわち前記方向転換部8の分割面と直交する平面で、前記第一循環半体6A及び前記第二循環半体6Bに分割されている。そして、前記プレート部72は前記第一循環半体6Aに、前記支持梁部71は前記第二循環半体6Bにそれぞれ形成されている。従って、前記第一循環半体6Aでは前記先端固定部7a及び前記基端固定部7bが前記プレート部72で連結され、前記第二循環半体6Bでは前記先端固定部7a及び前記基端固定部7bが前記支持梁部71で連結されている。
図8は前記本体部材4の貫通孔45の内部における前記弾性変形部7cを示すものである。ローラ1が前記無限循環路内を循環する際、前記方向転換路60、及び一対の戻し通路44から構成されるローラ1の無負荷通路では、ローラ1自らが自転して移動することはなく、負荷通路43から続けて排出される後続のローラ1に押されながら転走している。このため、ローラ1が無限循環路内に連なって配列されている場合、無負荷通路内ではローラ1同士が押し合って千鳥状に配列された状態となってしまい、ローラ1の詰まり現象が発生する可能性がある。
この点に関し、前記プレート部72はその長手方向の両端のみが前記パイプ部7の先端固定部7a及び基端固定部7bに保持されており、当該プレート部72と前記本体部材4の貫通孔45の内周面との間には隙間が存在することから、前記プレート部72はその長手方向の中央部付近において容易に変形し易く、変形した際には当該変形量に応じて前記戻し通路44の通路幅が拡張される。このため、図9に示すように、前記戻し通路44内を転走するローラ1同士が互いに強く押し合い、これらローラ1が戻し通路44内で千鳥状に配列された状態になると、当該ローラ1が前記プレート部72に対して押圧力を及ぼし、その結果として前記プレート部72が弾性変形する。これにより、前記戻し通路44の通路幅が拡張され、ローラ1同士の摩擦抵抗を緩和して、前記戻し通路44内におけるローラ1の詰まり現象の発生を防止することが可能となる。
以上説明してきたように、本発明を適用した転がり案内装置では、無限循環路内に隙間なくローラ1を配列している場合に、当該ローラ1の負荷通路43への出入りに起因して、当該ローラが大きな摩擦抵抗を受けて戻し通路44内で詰まり現象を発生させることがなく、ローラ1の円滑な循環を確保し、もって軌道レール2に対する移動部材3の円滑な運動を達成することが可能である。
また、前記循環路形成部材6は、前記パイプ部7の弾性変形部7cとそれ以外の部位とで、前記第一循環半体6A及び前記第二循環半体6Bの分割面の向きを90度異ならせているので、前記循環路形成部材に対する方向転換路の形成を容易なものとしつつ、戻し通路内における転動体の詰まり現象の発生を効果的に防止することが可能となる。
尚、前述の実施形態では転動体としてローラを用いた転がり案内装置に本発明を適用したが、本発明は転動体としてボールを用いる転がり案内装置にも適用可能である。
1…ローラ(転動体)、2…軌道部材、3…移動部材、4…本体部材、5…蓋体、6…循環路形成部材、6A…第一循環半体、6B…第二循環半体、7…パイプ部、8…方向転換部、70c…弾性変形部、71…支持梁部、72…プレート部

Claims (2)

  1. 長手方向に沿って転動体の転走面を有する軌道部材と、多数の転動体を介して前記軌道部材に組み付けられると共に、前記転動体の戻し通路及び方向転換路を含んだ無限循環路を有する移動部材と、を備え、
    前記移動部材は、本体部材と、当該本体部材に装着される複数の循環路形成部材と、これら循環路形成部材を覆うようにして前記本体部材に装着される一対の蓋体と、を含み、
    前記循環路形成部材は第一循環半体及び第二循環半体の組み合わせからなり、前記戻し通路を有すると共に前記本体部材の貫通孔に挿入されるパイプ部と、前記方向転換路を有すると共に前記パイプ部の一端に設けられて前記本体部材の移動方向の端面に配置される方向転換部と、を含み、
    前記循環路形成部材のパイプ部の長手方向の中央には前記戻し通路内の転動体に押圧されて適宜変形する弾性変形部が設けられる一方、前記パイプ部の長手方向両端には前記弾性変形部を挟んで円筒形状の一対の固定部が形成され、
    前記方向転換部及び前記一対の固定部は、前記方向転換路の中心線を含む平面で前記第一循環半体及び前記第二循環半体に分割される一方、前記弾性変形部は前記方向転換路の中心線を含む平面と直交する平面で前記第一循環半体及び前記第二循環半体に分割されていることを特徴とする転がり案内装置。
  2. 前記弾性変形部は、前記転動体の直径よりも深い通路溝が形成されて前記第二循環半体に設けられた支持梁部と、前記支持梁部の通路溝を覆うと共に当該支持梁部に対して離接自在であると共に前記第一循環半体に設けられた可撓性のプレート部とを備え、
    前記プレート部と前記本体部材の貫通孔の内周面との間には当該プレート部の弾性変形を許容する隙間が設けられていることを特徴とする請求項1記載の転がり案内装置。
JP2016104197A 2016-05-25 2016-05-25 転がり案内装置 Active JP6651412B2 (ja)

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