JP6313943B2 - 残燃料量算出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、残燃料量算出装置に関し、特に、鞍乗り型車両に搭載され、燃料タンク内の残燃料量を算出する残燃料量算出装置に関する。
近年、車両に搭載される燃料タンク内の残燃料量を計測する燃料レベルセンサとして、燃料タンク内の燃料の液面レベルと共に上下動するフロートを備える構成を有するものが提案されている。このような燃料レベルセンサは、コンタクトアームを介してフロートの上下動と連動する接点が、センダ部の摺動用抵抗上を接しながら摺動し、液面レベルに応じて変化する抵抗値変化を示す検出信号として出力する。そして、この燃料レベルセンサを備える車両では、燃料レベルセンサからの検出信号に基づいて残燃料量を算出し、算出した残燃料量及び残燃料量より算出した燃費等をメータパネルに表示する。
通常、残燃料量や燃費等は、イグニッションスイッチのオンに伴ってメータパネルに表示されるが、イグニッションスイッチをオンした直後に、車両が急発進した場合や傾斜した場合には、車両が水平な状態である場合に比べて、燃料タンクの液面レベルが極端に変化するため、正確に表示されない傾向にある。このため、残燃料量や燃費等の算出を開始するタイミングについては、更なる研究開発の余地があると考えられる。
かかる状況において、特許文献1は、イグニッションスイッチのオンの後の所定期間において、演算手段における燃料レベルセンサからの検出信号の読み込みを禁止する残燃料量算出装置を開示する。
また、特許文献2は、車両の加速状態又は傾斜状態を検出するGセンサからの信号に基づいて、車両が安定状態であると判断されるときに、燃料レベルセンサからの検出信号を用いて残燃料量を算出する残燃料量算出装置を開示する。
特開平10−38618号公報 特開2004−317254号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成では、鞍乗り型車両の運転者のアクセル操作によって、鞍乗り型車両の運転が開始され、鞍乗り型車両が加減速状態にある場合に、所定期間が経過したときに、鞍乗り型車両の加減速の程度に応じて、燃料タンク内の燃料の液面の変化の程度も異なるため、検出信号の読み込みを禁止する所定期間の設定が困難な傾向にあることが判明した。つまり、かかる構成において、適切な所定期間を設定できない場合には、燃料タンク内の燃料の液面の変化が大きいときに残燃料量の算出を開始することもあり、正確な残燃料量を求めることができない傾向があると考えられる。
また、本発明者の検討によれば、特許文献2の構成では、Gセンサからの信号の読み込み処理に対して初期化を要すると共に、Gセンサからの信号を安定させるまでに、フィルタリング処理等が必要なため、残燃料量や燃費等の算出に不要な遅れを生じる傾向があることが判明した。
つまり、現状では、残燃料量の算出に不要な遅れを生じることなく、精度よく残燃料量を算出できる新規な構成の残燃料量算出装置の実現が待望された状況にある。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、残燃料量の算出に不要な遅れを生じることなく、精度よく残燃料量を算出することができる残燃料量算出装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明は、燃料タンクを有する鞍乗り型車両に搭載され、 前記燃料タンク内の燃料の液面レベルに応じた検出信号に基づいて、前記燃料タンク内の燃料量を取得する燃料量取得部と、前記燃料量取得部が取得した前記燃料量を示す電気信号に基づいて、前記燃料タンク内の残燃料量を算出する残燃料量算出部と、を備える残燃料量算出装置において、 前記残燃料量算出部は、前記鞍乗り型車両の車体を支持して自立させるためのスタンドの格納状態に応じて前記燃料量取得部が取得した前記燃料量に基づく前記残燃料量の算出を開始し、前記残燃料量の前記算出を開始した後は、前記残燃料量の前記算出を開始した際の前記スタンドの前記格納状態が維持されている場合、前記燃料量取得部が取得した前記燃料量に基づく前記残燃料量の前記算出を継続することを第1の局面とする。
また本発明は、かかる第1の局面に加えて、前記スタンドは、前記鞍乗り型車両の車体を傾斜して自立させるためのサイドスタンドであり、前記残燃料量算出部は、前記サイドスタンドが格納されていない状態から格納された状態になった際に、前記残燃料量の算出を開始することを第2の局面とする。
また本発明は、かかる第1の局面に加えて、前記スタンドは、前記鞍乗り型車両の車体を正立して自立させるためのメインスタンドであり、前記残燃料量算出部は、前記メインスタンドが格納された状態となる前の格納されていない状態である際に、前記残燃料量の算出を開始することを第3の局面とする。
また本発明は、かかる第1から第3の局面のいずれかに加えて、前記残燃料量算出部は、前記燃料量取得部が取得した前記燃料量を示す電気信号を用いたフィルタリング処理を介して前記残燃料量を算出することを第4の局面とする。
本発明の第1の局面によれば、燃料タンクを有する鞍乗り型車両に搭載され、 燃料タンク内の燃料の液面レベルに応じた検出信号に基づいて、燃料タンク内の燃料量を取得する燃料量取得部と、燃料量取得部が取得した燃料量を示す電気信号に基づいて、燃料タンク内の残燃料量を算出する残燃料量算出部と、を備える残燃料量算出装置において、 残燃料量算出部は、鞍乗り型車両の車体を支持して自立させるためのスタンドの格納状態に応じて燃料量取得部が取得した燃料量に基づく残燃料量の算出を開始し、残燃料量の算出を開始した後は、残燃料量の算出を開始した際のスタンドの格納状態が維持されている場合、燃料量取得部が取得した燃料量に基づく残燃料量の算出を継続することにより、残燃料量の算出に不要な遅れを生じることなく、精度よく残燃料量を算出することができる。
また、本発明の第2の局面によれば、スタンドが、鞍乗り型車両の車体を傾斜して自立させるためのサイドスタンドであり、残燃料量算出部は、サイドスタンドが格納されていない状態から格納された状態になった際に、残燃料量の算出を開始することにより、サイドスタンドを格納した際の鞍乗り型車両の車体が略水平になった状態で、且つ、鞍乗り型車両の走行を開始する前に、残燃料量の算出を開始することができる。
また、本発明の第3の局面によれば、スタンドが、鞍乗り型車両の車体を正立して自立させるためのメインスタンドであり、残燃料量算出部は、メインスタンドが格納された状態となる前の格納されていない状態である際に、残燃料量の算出を開始することにより、メインスタンドを格納する前の鞍乗り型車両の車体が略水平な状態で、且つ、鞍乗り型車両の走行を開始する前に、残燃料量の算出を開始することができる。
また、本発明の第4の局面によれば、残燃料量算出部が、燃料量取得部が取得した燃料量を示す電気信号を用いたフィルタリング処理を介して残燃料量を算出することにより、鞍乗り型車両の車体が略水平な状態で、且つ、鞍乗り型車両の走行を開始する前の検出信号からフィルタリング処理を開始することができるので、正確な残燃料量を早期に算出することができると共に、鞍乗り型車両の挙動に応じてフィルタリングレベルを切り替える等の煩雑な制御を不要にすることができる。
図1(a)は、本発明の実施形態における残燃料量算出装置が適用される鞍乗り型車両のサイドスタンドの格納状態及び燃料タンク内の燃料の液面の状態を示す模式図であり、図1(b)は、本実施形態における残燃料量算出装置が適用される鞍乗り型車両の車体の姿勢の状態と燃料タンク内の燃料の液面の状態との関係を示す図であり、また、図1(c)は、本実施形態における残燃料量算出装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態における残燃料量算出装置の動作を示すフローチャートである。 図3(a)は、本実施形態の残燃料量算出装置における残燃料量の算出を開始するタイミングを示すタイムチャートであり、また、図3(b)は、本実施形態の比較例の構成における残燃料量の算出を開始するタイミングを示すタイムチャートである。また、併せて、図3(a)及び図3(b)には、燃料の液面レベル、車速、エンジン回転数及びスロットル開度の経時変化をも示す。 本実施形態の変形例の構成における残燃料量の算出を開始するタイミングを示すタイムチャートである。また、併せて、図4には、燃料の液面レベル、車速、エンジン回転数及びスロットル開度の経時変化をも示す。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における電子制御装置につき、詳細に説明する。
<残燃料量算出装置の構成>
まず、本発明の実施形態における残燃料量算出装置及びそれが適用される鞍乗り型車両の構成につき、図1を参照しながら、詳細に説明する。
図1(a)は、本実施形態における残燃料量算出装置が適用される鞍乗り型車両のサイドスタンドの格納状態及び燃料タンク内の燃料の液面の状態を示す模式図であり、図1(b)は、本実施形態における残燃料量算出装置が適用される鞍乗り型車両の車体の姿勢の状態と燃料タンク内の燃料の液面の状態との関係を示す図であり、また、図1(c)は、本実施形態における残燃料量算出装置の構成を示すブロック図である。
図1(a)に示すように、本実施形態における残燃料量算出装置10が適用される自動二輪者等の鞍乗り型車両1は、鞍乗り型車両1の車体を側方に傾斜した状態で支持して自立させると共に格納自在なサイドスタンド2を備える。サイドスタンド2の格納状態は、スタンドスイッチ3により検出され、サイドスタンド2が格納されていない状態、つまりサイドスタンド2が降ろされた状態では、スタンドスイッチ3はON状態となり、サイドスタンド2が格納された状態では、スタンドスイッチ3はOFF状態となる。
また、鞍乗り型車両1は、燃料タンク50を車体に載置して備え、燃料タンク50は、燃料レベルセンサ60を内蔵する。燃料レベルセンサ60は、燃料タンク50内の燃料の比重よりも軽いフロート61を備え、フロート61が燃料の液面レベルに応じて上下動することに応じて、燃料の液面レベル、つまり燃料の残量を検出自在である。かかる燃料レベルセンサ60は、フロート61が燃料の液面レベルに応じて上下動することに応じて、
図示を省略するセンダ部の摺動用抵抗の抵抗値が変化し、その抵抗値の変化に応じた出力信号を出力する。
具体的には、図1(b)に示すように、運転者等の乗員がサイドスタンド2を格納して鞍乗り型車両1のハンドル等を保持した場合では、鞍乗り型車両1の車体が傾かずに静止した略正立状態となり、燃料タンク50内の燃料の液面レベルは傾かずに静止している。また、運転者等の乗員が鞍乗り型車両1を急発進させた場合には、燃料タンク50内の燃料の液面レベルは上下に大きく動いている。また、運転者等の乗員がサイドスタンド2を降ろした場合には、鞍乗り型車両1の車体がサイドスタンド2により支持されて傾斜して自立した状態となり、燃料タンク50内の燃料の液面レベルは、傾いた状態で静止している。このようないずれの場合においても、燃料レベルセンサ60は、フロート61が燃料の液面レベルに応じて上下動することに応じて、センダ部の摺動用抵抗の抵抗値の変化に応じた出力信号を出力する。
ここで、図1(c)に示すように、残燃料量算出装置10は、燃料量取得部20と、スタンド状態取得部30と、残燃料量算出部40と、を主に備え、自動二輪者等の鞍乗り型車両1に搭載される。ここで、残燃料量算出装置10は、図示を省略するCPU(Central Processing Unit)やメモリやタイマ等を有するマイクロコンピュータ等の演算処理装置を含み、典型的にはECU(Electronic Control Unit)内に含まれる。残燃料量算出装置10は、メモリから必要な制御プログラム及び制御データを読み出して、残燃料量算出用等の制御プログラムを実行する。
燃料量取得部20は、燃料レベルセンサ60から入力される燃料タンク50内の燃料の液面レベルに応じた検出信号に基づいて、燃料タンク50内の燃料量を取得して、その燃料量を示す電気信号を残燃料量算出部40に出力する。
スタンド状態取得部30は、スタンドスイッチ3から入力されるサイドスタンド2の格納状態に応じた検出信号に基づいて、サイドスタンド2の格納状態を取得して、その格納状態を示す電気信号を残燃料量算出部40に出力する。
残燃料量算出部40は、スタンド状態取得部30から入力されるサイドスタンド2の格納状態を示す電気信号に基づいて、燃料タンク50内の燃料の液面が安定している所定のタイミングで、燃料タンク50内の残燃料量の算出を開始する。本実施形態では、残燃料量算出部40は、サイドスタンド2が格納されたことを示す検出信号がスタンド状態取得部30から入力された際に、燃料タンク50内の残燃料量の算出を開始する。
また、残燃料量算出部40は、燃料量取得部20から入力される燃料タンク50内の燃料量を示す電気信号に基づいて、燃料タンク50内の残燃料量を算出する。そして、残燃料量算出部40は、残燃料量の算出結果を示す電気信号を、図示を省略する制御部に出力する。かかる制御部は、残燃料量算出部40から入力される残燃料量の算出結果を示す電気信号に基づいて、残燃料量及び燃費等を鞍乗り型車両1の図示しないメータパネルに表示させる。
ここで、残燃料量算出部40は、燃料量取得部20から入力される燃料タンク50内の燃料量を示す電気信号を用いたフィルタリング処理を介して、燃料タンク50内の残燃料量を精度よく算出することが好ましい。かかるフィルタリング処理には、例えば、所定周期で残燃料量を繰り返し算出する場合において、前回算出した残燃料量を今回算出した残燃料量で除算する処理、前回及び今回算出した残燃料量の各々を、所定の係数を乗算した後に加算する処理等の種々のフィルタリング処理が挙げられる。
<残燃料量算出装置の動作>
次に、以上の構成を有する残燃料量算出装置10の動作につき、更に図2をも参照しながら、以下、詳細に説明する。
図2は、本実施形態における残燃料量算出装置10の動作を示すフローチャートである。
図2に示すように、残燃料量算出装置10は、イグニッションキーがオンされたタイミングで残燃料量算出処理を開始する。
次に、ステップS101に示すように、燃料量取得部20は、燃料タンク50内の燃料の液面レベルを示す検出信号を、燃料レベルセンサ60より取得する。これにより、ステップS101の処理は終了し、残燃料量算出処理はステップS102に進む。
次に、ステップS102に示すように、残燃料量算出部40は、スタンド状態取得部30で取得した検出信号に基づいて、サイドスタンド2が格納されたか否かを判断する。判断の結果、サイドスタンド2が格納されている場合には、残燃料量算出処理はステップS104に進む。一方で、判断の結果、サイドスタンド2が格納されていない場合には、残燃料量算出処理はステップS103に進む。
ここで、サイドスタンド2が格納されていない場合には、ステップS103に示すように、残燃料量算出部40は、残燃料量を算出するための初期値をクリアする。これにより、今回の一連の残燃料量算出処理は終了する。
一方で、サイドスタンド2が格納されている場合には、ステップS104に示すように、残燃料量算出部40は、残燃料量を算出するための初期値を取得済みであるか否かを判断する。判断の結果、残燃料量を算出するための初期値を取得済みである場合には、残燃料量算出処理はステップS106に進む。一方で、判断の結果、残燃料量を算出するための初期値を取得済みでない場合には、残燃料量算出処理はステップS105に進む。
ここで、残燃料量を算出するための初期値を取得済みでない場合には、ステップS105に示すように、残燃料量算出部40は、燃料量取得部20から入力された電気信号に基づいて、燃料タンク50内の残燃料量を算出するための初期値を取得する。これにより、今回の一連の残燃料量算出処理は終了する。
一方で、残燃料量を算出するための初期値を取得済みである場合には、ステップS106に示すように、残燃料量算出部40は、取得済みの初期値と、燃料量取得部20から入力される電気信号と、を用いて、適宜フィルタリング処理を行いながら、残燃料量を算出する。これにより、今回の一連の残燃料量算出処理は終了する。
以上のような残燃料量算出装置10の動作につき、更に図3をも参照しながら、以下、より詳細に説明する。
図3(a)は、本実施形態の残燃料量算出装置10における残燃料量の算出を開始するタイミングを示すタイムチャートであり、また、図3(b)は、本実施形態の比較例の構成における残燃料量の算出を開始するタイミングを示すタイムチャートである。また、併せて、図3(a)及び図3(b)には、燃料の液面レベル、車速、エンジン回転数及びスロットル開度の経時変化をも示す。なお、図3(a)及び図3(b)において、時刻t1から時刻t5の各々において行われる操作等は、同一であるものとする。
図3(a)に示すように、鞍乗り型車両1のイグニッションキーがオンになった時刻t1及びエンジンが始動された時刻t2では、鞍乗り型車両1の車体はサイドスタンド2により支持されて自立した傾斜状態であるため、燃料タンク50の燃料の液面は傾いてそのレベルは高くなっている。従って、残燃料量算出装置10は、残燃料量の算出を未だ開始しない。
次に、サイドスタンド2が格納された時刻t3では、鞍乗り型車両1の車体は鞍乗り型車両1の乗員によって略水平に支えられているため、燃料タンク50の燃料の液面も略水平で静止している。従って、残燃料量算出装置10は、時刻t3において、残燃料量の算出を開始する。また、この時刻に直ちに残燃料量算出装置10が算出した残燃料量の表示をメータパネルに行ったとしても比較的正確な値を表示することができる。
次に、鞍乗り型車両1のスロットルが開けられて走行を開始した時刻t4のタイミングでは、鞍乗り型車両1の車体が揺れるため、燃料タンク50の燃料の液面は上下に大きく動く。しかしながら、残燃料量算出装置10は、燃料タンク50の燃料の液面が略水平で安定している時刻t3において残燃料量の算出を開始しているため、残燃料量の算出値k1に大きな誤差を生じない。
次に、鞍乗り型車両1の走行が安定してきた時刻t5では、鞍乗り型車両1の車体の揺れによる燃料タンク50の燃料の液面の上下動は少なくなる。
そして、鞍乗り型車両1の走行が安定している時刻t6では、残燃料量算出装置10における残燃料量の算出値k1は、実質的に正確な値に収束している。
つまり、本実施形態では、残燃料量の算出を開始してから残燃料量の算出値k1が実質的に正確な値に収束するまでに要する時間は、t6−t3となる。
一方で、本実施形態の比較例の構成においては、図3(b)に示すように、燃料タンク50の燃料の液面が上下に動いている時刻t5のタイミングで残燃料量の算出を開始するので、残燃料量の算出値k2は、時刻t7で初めて実質的に正確な値に収束する。これより、かかる比較例においては、残燃料量の算出を開始してから残燃料量の算出値k2が実質的に正確な値に収束するまでに要する時間は、t7−t5(>t6−t3)となってより長時間を要すると共に、時刻t5までに仮に残燃料量の算出をしてメータパネルにその表示を行ったとしても、その値は正確ではないことが分かる。
従って、本実施形態においては、比較例に比べて、残燃料量の算出を開始してから残燃料量の算出値が収束するまでの時間を短縮することができる。これにより、本実施形態においては、早期に精度よく残燃料量等をメータパネルに表示することができる。併せて、仮に残燃料量の算出を開始して直ちにその値をメータパネルに表示したとしても、比較的正確な値を表示することができる。
(変形例)
また、本実施の形態の残燃料量算出装置10は、鞍乗り型車両1の車体を側方に傾斜した状態で支持して自立させると共に格納自在なサイドスタンド2の代わりに、鞍乗り型車両1の車体を直立した状態で支持して自立させると共に格納自在なメインスタンドを有する鞍乗り型車両1に対しても適用することができるため、以下、かかる構成の本実施形態の変形例につき、その動作を説明する図4をも更に参照して、以下、詳細に説明する。
図4は、本実施形態の変形例の構成における残燃料量の算出を開始するタイミングを示すタイムチャートである。また、併せて、図4には、燃料の液面レベル、車速、エンジン
回転数及びスロットル開度の経時変化をも示す。
本変形例においては、残燃料量算出装置10の構成は以上説明した本実施形態のもの同一であるため、その各構成要素には同一の符号を付して説明をするが、その動作の細部が異なっている。
具体的には、スタンド状態取得部30は、スタンドスイッチ3から入力されるメインスタンドの格納状態に応じた検出信号に基づいて、メインスタンドの格納状態を取得して、その格納状態を示す電気信号を残燃料量算出部40に出力する。
残燃料量算出部40は、スタンド状態取得部30から入力されるメインスタンドの格納状態を示す電気信号に基づいて、燃料タンク50内の燃料の液面が安定している所定のタイミングで、燃料タンク50内の残燃料量の算出を開始する。本変形例では、残燃料量算出部40は、鞍乗り型車両1を支持すべくメインスタンドが格納されずに降ろされた状態であることを示す検出信号がスタンド状態取得部30から入力されているときに、燃料タンク50内の残燃料量の算出を開始するものである。
具体的には、図4に示すように、イグニッションキーがオンになった時刻t1及びエンジンが始動された時刻t2では、鞍乗り型車両1の車体はメインスタンドにより自立した成立状態であるため、燃料タンク50の燃料の液面は水平で静止している。
次に、メインスタンドが格納された時刻t3では、鞍乗り型車両1の車体が大きく揺れるため、燃料タンク50の燃料の液面は上下に大きく動く。このため、残燃料量算出装置10は、燃料タンク50の燃料の液面が略水平で安定している時刻t1からt3の間の時刻t2において、残燃料量の算出を開始している。従って、残燃料量算出装置10は、残燃料量の算出値k3に大きな誤差を生じない。
次に、鞍乗り型車両1の走行を開始した時刻t4では、鞍乗り型車両1の車体が揺れるため、燃料タンク50の燃料の液面は上下に大きく動く。しかしながら、残燃料量算出装置10は、燃料タンク50の燃料の液面が略水平で安定している時刻t2において、残燃料量の算出を開始しているため、残燃料量の算出値k3に大きな誤差を生じない。
次に、鞍乗り型車両1の走行が安定してきた時刻t5では、鞍乗り型車両1の車体の揺れによる燃料タンク50の燃料の液面の上下動は少なくなる。
そして、鞍乗り型車両1の走行が安定している時刻t8では、残燃料量算出装置10における残燃料量の算出値k3は、実質的に正確な値に収束している。
つまり、本変形例でも、残燃料量の算出を開始してから残燃料量の算出値k3が実質的に正確な値に収束するまでに要する時間は、t8−t2となって短縮化されていることが分かる。
以上の変形を含む本実施形態の構成によれば、燃料タンク50を有する鞍乗り型車両1に搭載され、燃料タンク50内の燃料の液面レベルに応じた検出信号に基づいて、燃料タンク50内の燃料量を取得する燃料量取得部20と、燃料量取得部20が取得した燃料量を示す電気信号に基づいて、燃料タンク50内の残燃料量を算出する残燃料量算出部40と、を備える残燃料量算出装置10において、残燃料量算出部40が、鞍乗り型車両1の車体を支持して自立させるためのスタンドの格納状態に応じて鞍乗り型車両1の走行が開始されることを捉えて、残燃料量の算出を開始することにより、残燃料量の算出に不要な遅れを生じることなく、精度よく残燃料量を算出することができる。
また、本実施形態の構成によれば、スタンドが、鞍乗り型車両1の車体を傾斜して自立させるためのサイドスタンド2であり、残燃料量算出部40が、サイドスタンド2が格納された際に、残燃料量の算出を開始することにより、サイドスタンド2を格納した際の鞍乗り型車両1の車体が略水平になった状態で、且つ、鞍乗り型車両1の走行を開始する前に、残燃料量の算出を開始することができる。
また、本実施形態の構成によれば、スタンドが、鞍乗り型車両1の車体を正立して自立させるためのメインスタンドであり、残燃料量算出部40が、メインスタンドが格納される前に、残燃料量の算出を開始することにより、メインスタンドを格納する前の鞍乗り型車両1の車体が略水平な状態で、且つ、鞍乗り型車両1の走行を開始する前に、残燃料量の算出を開始することができる。
また、本実施形態の構成によれば、残燃料量算出部40が、燃料量取得部20が取得した燃料量を示す電気信号を用いたフィルタリング処理を介して残燃料量を算出することにより、鞍乗り型車両1の車体が略水平な状態で、且つ、鞍乗り型車両1の走行を開始する前の検出信号からフィルタリング処理を開始することができるので、正確な残燃料量を早期に算出することができると共に、鞍乗り型車両1の挙動に応じてフィルタリングレベルを切り替える等の煩雑な制御を不要にすることができる。
なお、本発明は、部材の形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明は、残燃料量の算出に不要な遅れを生じることなく、精度よく残燃料量を算出することができる残燃料量算出装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の車両の残燃料量算出装置に広く適用され得るものと期待される。
1…鞍乗り型車両
2…サイドスタンド
10…残燃料量算出装置
20…燃料量取得部
30…スタンド状態取得部
40…残燃料量算出部
50…燃料タンク
60…燃料レベルセンサ
k1…残燃料量の算出値
k2…残燃料量の算出値
k3…残燃料量の算出値

Claims (4)

  1. 燃料タンクを有する鞍乗り型車両に搭載され、
    前記燃料タンク内の燃料の液面レベルに応じた検出信号に基づいて、前記燃料タンク内の燃料量を取得する燃料量取得部と、
    前記燃料量取得部が取得した前記燃料量を示す電気信号に基づいて、前記燃料タンク内の残燃料量を算出する残燃料量算出部と、
    を備える残燃料量算出装置において、
    前記残燃料量算出部は、前記鞍乗り型車両の車体を支持して自立させるためのスタンドの格納状態に応じて前記燃料量取得部が取得した前記燃料量に基づく前記残燃料量の算出を開始し、前記残燃料量の前記算出を開始した後は、前記残燃料量の前記算出を開始した際の前記スタンドの前記格納状態が維持されている場合、前記燃料量取得部が取得した前記燃料量に基づく前記残燃料量の前記算出を継続することを特徴とする残燃料量算出装置。
  2. 前記スタンドは、前記鞍乗り型車両の車体を傾斜して自立させるためのサイドスタンドであり、前記残燃料量算出部は、前記サイドスタンドが格納されていない状態から格納された状態になった際に、前記残燃料量の算出を開始することを特徴とする請求項1記載の残燃料量算出装置。
  3. 前記スタンドは、前記鞍乗り型車両の車体を正立して自立させるためのメインスタンドであり、前記残燃料量算出部は、前記メインスタンドが格納された状態となる前の格納されていない状態である際に、前記残燃料量の算出を開始することを特徴とする請求項1記載の残燃料量算出装置。
  4. 前記残燃料量算出部は、前記燃料量取得部が取得した前記燃料量を示す電気信号を用いたフィルタリング処理を介して前記残燃料量を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の残燃料量算出装置。
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