JP6311497B2 - 無線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線装置に関する。
従来、無線装置を搭載する通信装置には、通信規格によって送信信号の周波数及び振幅(つまり、電力)に関する規定(以下では、「周波数振幅規定」と呼ぶことがある)が設けられている。すなわち、或る周波数における送信信号の振幅が収まる範囲が規定されている。そして、従来、通信装置の出荷前に、送信信号が「周波数振幅規定」を満たすように、無線装置が調整される。
特開2011−188321号公報 特開2010−041269号公報
しかしながら、増幅器等の電子部品の特性が時間の経過や温度に応じて変化するので、無線装置を一度調整しても、無線装置からの送信信号の周波数に対する振幅偏差(以下では、「周波数振幅偏差」と呼ぶことがある)が「周波数振幅規定」を満たさなくなる可能性がある。すなわち、「周波数振幅規定」で規定されている「周波数振幅範囲」内に、無線装置の送信信号の「周波数振幅偏差」が収まらなくなる可能性がある。昨今、通信規格の周波数振幅規定が厳格化され、通信装置の送信帯域が益々広帯域化される傾向にあることから、「周波数振幅範囲」内に無線装置の送信信号の「周波数振幅偏差」が収まらなくなる可能性が高くなる傾向にある。
また、「周波数振幅範囲」内に無線装置の送信信号の「周波数振幅偏差」が収まらなくなると、増幅器の非線形歪を補償するための処理(つまり、「デジタルプレディストーション」)の処理効果が低下してしまう可能性がある。
従って、無線装置の出力電力の精度をより向上させることが望まれている。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、出力電力の精度を向上させることができる無線装置を提供することを目的とする。
開示の態様では、無線装置は、補正処理部と、増幅器と、モニタ信号出力部と、第1の検出部と、第2の検出部と、補正制御部とを有する。前記補正処理部は、入力信号の周波数範囲における振幅偏差を、補正係数に基づいて補正する。前記増幅器は、前記補正処理部で補正された信号を増幅して出力する。前記モニタ信号出力部は、前記周波数範囲におけるモニタ信号を前記補正処理部へ出力する。前記第1の検出部は、前記増幅器から出力されたモニタ信号を、ダウンコンバータ、アナログデジタル変換部、及び第1の帯域制限フィルタを含む第1の経路を介して受け取り、前記第1の経路を介して受け取ったモニタ信号の第1の振幅偏差を検出する。前記第2の検出部は、前記増幅器から出力されたモニタ信号を、前記ダウンコンバータ、前記アナログデジタル変換部、及び前記第1の帯域制限フィルタを含まない第2の経路を介して受け取り、前記第2の経路を介して受け取ったモニタ信号の第2の振幅偏差を検出する。前記補正制御部は、前記第2の振幅偏差に基づいて前記補正係数を調整し、前記第1の振幅偏差に基づいて前記第1の帯域制限フィルタのフィルタ係数を調整する。
開示の態様によれば、出力電力の精度を向上させることができる。
図1は、実施例1の無線装置の一例を示すブロック図である。 図2は、実施例1の補正処理部の一例を示すブロック図である。 図3は、実施例1の無線装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施例1の無線装置の処理動作の説明に供する図である。 図5は、実施例1の無線装置の処理動作の説明に供する図である。 図6は、実施例1の無線装置の処理動作の説明に供する図である。 図7は、実施例1の無線装置の処理動作の説明に供する図である。 図8は、実施例1の無線装置の処理動作の説明に供する図である。 図9は、実施例1の無線装置の処理動作の説明に供する図である。 図10は、他の実施例の無線装置の一例を示すブロック図である。 図11は、無線装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する無線装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する無線装置が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
図1は、実施例1の無線装置の一例を示すブロック図である。図1において、無線装置10は、モニタ信号出力部11と、デジタルアナログ変換部(DAC)12と、補正処理部13と、アップコンバータ14と、パワーアンプ(PA)15と、結合器16と、スイッチ17とを有する。また、無線装置10は、検出部18,22と、ダウンコンバータ19と、アナログデジタル変換部(ADC)20と、フィルタ21と、補正制御部23と、歪補償係数算出部24と、ルックアップテーブル(LUT)25と、乗算部26とを有する。
モニタ信号出力部11は、補正制御部23による制御に従って、「補正期間」において「モニタ信号」をDAC12へ出力する。「モニタ信号」は、例えば、送信信号の「送信帯域」と同じ「周波数範囲」を有している。例えば、「モニタ信号」は、上記の「送信帯域」内の複数の周波数ポイントのそれぞれに対応する複数のCW(無変調連続波:continuous wave)信号を含んでいてもよい。モニタ信号出力部11は、「補正期間」において、例えば、低い周波数を持つものから順番に、CW信号を出力する。なお、補正期間は、例えば、所定の間隔を空けて繰り返し出現する。
DAC12は、「送信期間」では、乗算部26から出力された送信信号を入力する。「送信期間」は、無線装置10が搭載されている通信装置(図示せず)に時分割多重(TDD)方式が適用されている場合、その時分割多重の送信期間である。また、DAC12は、上記の「補正期間」では、モニタ信号出力部11からモニタ信号を入力する。補正期間は、例えば、無線装置10が搭載される通信装置に適用される時分割多重方式が適用されている場合、その時分割多重の受信期間(つまり、受信動作タイミング)であってもよい。
そして、DAC12は、入力信号にデジタルアナログ変換を施し、得られたアナログ信号を補正処理部13へ出力する。
補正処理部13は、DAC12から受け取ったアナログ信号の「周波数範囲における振幅偏差」を、「補正係数」に基づいて補正し、振幅偏差補正処理後のアナログ信号をアップコンバータ14へ出力する。また、補正処理部13は、補正制御部23から受け取る「調整値」に基づいて、「補正係数」を修正(調整)する。
図2は、実施例1の補正処理部の一例を示すブロック図である。図2において、補正処理部13は、フィルタ31と、イコライザ32とを有する。
フィルタ31は、DAC12から受け取ったアナログ信号の「周波数範囲における振幅偏差」を、「補正係数(つまり、フィルタ係数)」に基づいて補正する。また、フィルタ31は、補正制御部23から受け取る「第1の調整値」に基づいて、「補正係数」を修正(調整)する。
イコライザ32は、フィルタ31で補正されたアナログ信号の「周波数範囲における振幅偏差」を、「補正係数(つまり、フィルタ係数)」に基づいてさらに補正する。また、イコライザ32は、補正制御部23から受け取る「第2の調整値」に基づいて、「補正係数」を修正(調整)する。
すなわち、補正制御部23から受け取る上記の「調整値」には、上記の「第1の調整値」及び「第2の調整値」が含まれている。
アップコンバータ14は、補正処理部13から出力された、振幅偏差補正処理後のアナログ信号をアップコンバートし、得られた無線信号をPA15へ出力する。
PA15は、アップコンバータ14から出力された無線信号を増幅し、増幅後の無線信号を結合器16へ出力する。
結合器16は、PA15から出力された無線信号の一部をダウンコンバータ19へ(つまり、「第1の経路」へ)出力し、残りをスイッチ17へ出力する。
スイッチ17は、補正制御部23の制御に従って、結合器16の出力と、アンテナと、検出部18(つまり、「第2の経路」)との接続関係を切り替える。すなわち、スイッチ17は、「送信期間」では、結合器16とアンテナとを接続する。これにより、送信信号は、アンテナを介して送信される。また、スイッチ17は、「補正期間」では、結合器16と第2の経路とを接続する。これにより、モニタ信号は、検出部18へ入力される。
検出部18は、「補正期間」において第2の経路を介して受け取ったモニタ信号の周波数範囲(つまり、送信帯域)における振幅偏差(以下では、「第2の振幅偏差」と呼ぶことがある)を検出する。すなわち、検出部18は、第2の経路を介して受け取った各CW信号の振幅値を検出する。ここで、検出部18で検出される「第2の振幅偏差」は、DAC12、アップコンバータ14、及びPA15を含む「送信処理系」に起因している。
ダウンコンバータ19は、結合器16から受け取った無線信号をダウンコンバートし、得られた信号をADC20へ出力する。ここで、ダウンコンバータ19には、「補正期間」ではモニタ信号の無線信号が入力され、「送信期間」では送信信号の無線信号が入力される。
ADC20は、ダウンコンバータ19から出力された信号にアナログデジタル変換を施し、得られたデジタル信号をフィルタ21へ出力する。
フィルタ21は、ADC20から受け取ったデジタル信号の「周波数範囲における振幅偏差」を、「フィルタ係数」に基づいて補正する。また、フィルタ21は、補正制御部23から受け取る「第3の調整値」に基づいて、「補正係数」を修正(調整)する。フィルタ21は、振幅偏差補正処理後のデジタル信号を検出部22及び歪補償係数算出部24へ出力する。
検出部22は、「補正期間」において「第1の経路」を介して受け取ったモニタ信号の周波数範囲(つまり、送信帯域)における振幅偏差(以下では、「第1の振幅偏差」と呼ぶことがある)を検出する。すなわち、検出部22は、「第1の経路」を介して受け取った各CW信号の振幅値を検出する。ここで、上記の「第1の経路」は、ダウンコンバータ19、ADC20、及びフィルタ21を含む「フィードバック系」を含んでいる。
補正制御部23は、検出部18で検出された「第2の振幅偏差」に基づいて、補正処理部13の補正係数を調整し、検出部22で検出された「第1の振幅偏差」に基づいて、フィルタ21のフィルタ係数を調整する。
例えば、補正制御部23は、「第1の補正手順(第1の補正期間)」において、モニタ信号出力部11にモニタ信号を出力させ、このモニタ信号に基づいて得られた「第2の振幅偏差」に基づいて、補正処理部13の補正係数を調整する。すなわち、「第1の補正手順」では、上記の送信処理系に起因した振幅偏差の修正を行っている。なお、「第2の振幅偏差」は、「フォワード(FW)系傾斜」と呼ばれることがある。
例えば、「第1の補正手順」では、補正制御部23は、第2の振幅偏差において上記の「周波数範囲」の周波数の最小値に対応するモニタ信号の振幅値と、上記の「周波数範囲」の周波数の最大値に対応するモニタ信号の振幅値との「第1の差分」を算出する。そして、補正制御部23は、算出した「第1の差分」に基づいて、補正処理部13の補正係数の調整値を算出する。例えば、補正制御部23は、算出した「第1の差分」を量子化し、量子化ビット列を得る。そして、補正制御部23は、量子化ビット列の上位ビットに基づいて、上記の「第1の調整値」を算出し、量子化ビット列の下位ビットに基づいて、上記の「第2の調整値」を算出する。すなわち、フィルタ31の補正ステップサイズは、イコライザ32の補正ステップサイズよりも大きい。このため、第1の差分が第1の閾値未満の場合、つまり、フィルタ31の補正ステップサイズ未満の場合、第1の調整値はゼロとなる。なお、第1の差分が第2の閾値(第2の閾値は第1の閾値より小さい)未満である場合、第1の調整値及び第2の調整値の両方をゼロとしてもよい。
そして、補正制御部23は、算出した補正処理部13の補正係数の調整値を、補正処理部13へ出力する。
また、補正制御部23は、「第1の補正手順」の後の「第2の補正手順」において、モニタ信号出力部11にモニタ信号を出力させ、このモニタ信号に基づいて得られた「第1の振幅偏差」に基づいて、フィルタ21のフィルタ係数を調整する。すなわち、「第2の補正手順」では、上記の送信処理系及びフィードバック系の両方に起因した振幅偏差の修正を行っている。ただし、第1の補正手順で送信処理系に起因した振幅偏差の修正が既に行われているので、実質的には、第2の補正手順ではフィードバック系に起因した振幅偏差の修正が行われている。このため、「第1の振幅偏差」は、「フィードバック(FB)系傾斜」と呼ばれることがある。このように2段階で振幅偏差の修正を行うことにより、修正精度を向上させることができると共に、修正に掛かる時間を短縮することができる。
例えば、「第2の補正手順」では、補正制御部23は、第1の振幅偏差において「周波数範囲」の周波数の最小値に対応するモニタ信号の振幅値と「周波数範囲」の周波数の最大値に対応するモニタ信号の振幅値との「第2の差分」を算出する。補正制御部23は、算出した「第2の差分」に基づいて、フィルタ21のフィルタ係数の「第3の調整値」を算出する。なお、第2の差分が第3の閾値未満である場合、第3の調整値をゼロとしてもよい。
そして、補正制御部23は、算出したフィルタ21のフィルタ係数の「第3の調整値」をフィルタ21へ出力する。
歪補償係数算出部24は、「送信期間」において、送信信号と「第1の経路」からのフィードバック信号とLUT25から乗算部26に出力された歪補償係数とに基づいて、歪補償係数の更新値を算出し、算出した歪補償係数の更新値によってLUT25を更新する。これにより、送信信号とフィードバック信号との差分が小さくなるように、歪補償係数が更新される。
LUT25は、送信信号の振幅値をアドレスとして歪補償係数をテーブルから読み出し、読み出した歪補償係数を乗算部26及び歪補償係数算出部24へ出力する。
乗算部26は、送信信号とLUT25からの歪補償係数とを乗算し、歪補償処理後の送信信号をDAC12へ出力する。
[無線装置の動作例]
以上の構成を有する無線装置10の処理動作の一例について説明する。図3は、実施例1の無線装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。また、図4から図9は、実施例1の無線装置の処理動作の説明に供する図である。
モニタ信号出力部11は、「第1の補正期間」において、補正制御部23による制御に従って、モニタ信号を出力する(ステップS101)。モニタ信号は、図4に示すように、「調整対象周波数範囲」内の複数の周波数ポイント(周波数1〜周波数n)のそれぞれに対応する複数のCW信号を含んでいる。複数のCW信号の振幅は同じである。そして、モニタ信号出力部11は、低い周波数から順番に、CW信号を出力する。
検出部18は、「第1の補正期間」において第2の経路を介して受け取ったモニタ信号の第2の振幅偏差を検出する(ステップS102)。すなわち、図5に示すように、各CW信号の振幅値を繋げた曲線が、周波数に対する振幅偏差H1である。
補正制御部23は、検出部18で検出された「第2の振幅偏差」に基づいて、補正処理部13の補正係数を調整する(ステップS103)。
例えば、補正制御部23は、「第2の振幅偏差」が上記の「周波数振幅範囲」内に収まっているか否かを判定する。すなわち、補正制御部23は、検出部18で検出されたCW信号の振幅のうちで、「目標振幅範囲」内に収まらないものが含まれるか否かを判定する。なお、図5に示す範囲A1は、「周波数振幅範囲」である。そして、「周波数振幅範囲」内に「第2の振幅偏差」が収まっていない場合、補正制御部23は、第2の振幅偏差において上記の「周波数範囲」の周波数の最小値に対応するモニタ信号の振幅値(図6のポイントP1)と、上記の「周波数範囲」の周波数の最大値に対応するモニタ信号の振幅値(図6のポイントP2)との「第1の差分ΔP」を算出する。そして、補正制御部23は、算出した「第1の差分ΔP」に基づいて、補正処理部13の補正係数の調整値を算出する。
例えば、補正制御部23は、図7に示すように、第1の差分ΔPが第2の閾値α以上で第1の閾値β未満の場合、フィルタ31の補正係数及びイコライザ32の補正係数のうちでイコライザ32の補正係数のみを調整する。また、補正制御部23は、第1の差分ΔPが第1の閾値β以上である場合、フィルタ31の補正係数及びイコライザ32の補正係数の両方を調整する。また、第1の差分ΔPが第2の閾値α未満である場合、補正制御部23は、フィルタ31の補正係数及びイコライザ32の補正係数の両方を調整しない。なお、「周波数振幅範囲」内に「第2の振幅偏差」が収まっている場合、ステップS103はスキップされ、処理フローはステップS104に移ってもよい。また、ステップS101からステップS103の処理は、「第2の振幅偏差」が上記の「周波数振幅範囲」内に収まるまで繰り返し実行されてもよい。
図3の説明に戻り、モニタ信号出力部11は、「第2の補正期間」において、補正制御部23による制御に従って、モニタ信号を出力する(ステップS104)。第2の補正期間のモニタ信号は、「第1の補正期間」のモニタ信号(図4参照)と同様である。
検出部22は、「第2の補正期間」において「第1の経路」を介して受け取ったモニタ信号の第1の振幅偏差を検出する(ステップS105)。
補正制御部23は、検出部22で検出された「第1の振幅偏差」に基づいて、フィルタ21のフィルタ係数を調整する(ステップS106)。
例えば、補正制御部23は、「第1の振幅偏差」が上記の「周波数振幅範囲」内に収まっているか否かを判定する。すなわち、補正制御部23は、検出部22で検出されたCW信号の振幅のうちで、「目標振幅範囲」内に収まらないものが含まれるか否かを判定する。そして、「周波数振幅範囲」内に「第1の振幅偏差」が収まっていない場合、補正制御部23は、第1の振幅偏差において上記の「周波数範囲」の周波数の最小値に対応するモニタ信号の振幅値(図6のポイントP1)と、上記の「周波数範囲」の周波数の最大値に対応するモニタ信号の振幅値(図6のポイントP2)との「第2の差分ΔP」を算出する。そして、補正制御部23は、算出した「第2の差分ΔP」に基づいて、フィルタ21のフィルタ係数の調整値を算出する。
例えば、補正制御部23は、図8に示すように、第2の差分ΔPが第3の閾値γ以上である場合、フィルタ21のフィルタ係数を調整する。一方、補正制御部23は、図8に示すように、第2の差分ΔPが第3の閾値γ未満である場合、フィルタ21のフィルタ係数を調整しなくてもよい。なお、ステップS104からステップS106の処理は、「第1の振幅偏差」が上記の「周波数振幅範囲」内に収まるまで繰り返し実行されてもよい。
以上のような補正手順を繰り返すことによって、図9に示すように、周波数に対する振幅偏差H2が周波数振幅範囲A1内に収まるようになる。
以上のように本実施例によれば、無線装置10において、補正処理部13は、入力信号の周波数範囲における振幅偏差を、補正係数に基づいて補正する。そして、PA15は、補正処理部13で補正された信号を増幅して出力する。また、モニタ信号出力部11は、周波数範囲におけるモニタ信号を補正処理部13へ出力する。そして、検出部18は、「補正期間」において補正処理部13、PA15及び「第2の経路」を介して受け取ったモニタ信号の周波数範囲(つまり、送信帯域)における、第2の振幅偏差を検出する。「第2の経路」は、上記の通り、ダウンコンバータ、ADC、及びフィルタを含まない経路である。そして、補正制御部23は、検出部18で検出された「第2の振幅偏差」に基づいて、補正処理部13の補正係数を調整する。
この無線装置10の構成により、「補正期間」を所定の時間間隔で設けることで、PA15の特性が時間の経過や温度に応じて変化しても、無線装置10の出力電力の精度を向上させることができる。また、ダウンコンバータ、ADC、及びフィルタを含まない経路を通ったモニタ信号に基づき検出された第2の振幅偏差に基づいて補正処理部13の補正係数を調整するので、PA15を含む送信処理系に起因した周波数振幅偏差に特化した補正が可能となる。
また、無線装置10において、検出部22は、「補正期間」においてPA15から出力されたモニタ信号を、ダウンコンバータ19、ADC20、及びフィルタ21を含む「第1の経路」を介して受け取り、第1の経路を介して受け取ったモニタ信号の第1の振幅偏差を検出する。そして、補正制御部23は、検出部22で検出された「第1の振幅偏差」に基づいて、フィルタ21のフィルタ係数を調整する。
この無線装置10の構成により、「補正期間」を所定の時間間隔で設けることで、PA15、ダウンコンバータ19、ADC20、及びフィルタ21等の特性が時間の経過や温度に応じて変化しても、無線装置10の出力電力の精度を向上させることができる。
また、無線装置10において、補正制御部23は、第2の振幅偏差に基づいて補正処理部13の補正係数を調整した後にモニタ信号出力部11から出力されたモニタ信号について検出された第1の振幅偏差に基づいて、フィルタ21のフィルタ係数を調整する。
この無線装置10の構成により、2段階で振幅偏差の修正を行うことができるので、修正精度を向上させることができると共に修正に掛かる時間を短縮することができる。
また、補正期間は、無線装置10が搭載される通信装置に適用される時分割多重方式が適用されている場合、その時分割多重の受信期間(つまり、受信動作タイミング)であってもよい。これにより、通信装置の運用時に、「補正期間」を所定の時間間隔で設けることができる。
[他の実施例]
[1]実施例1のフィルタ31及びイコライザ32は、DAC12及びアップコンバータ14にそれぞれ設けられてもよい。
[2]実施例1では、送信処理系及びフィードバック系の周波数振幅偏差の修正について説明を行ったが、これに限定されるものではなく、受信処理系で周波数振幅偏差を修正してもよい。図10は、他の実施例の無線装置の一例を示すブロック図である。図10には、受信処理系に係る構成が示されている。
図10において、無線装置50は、モニタ信号出力部51と、スイッチ52と、ダウンコンバータ53と、補正処理部54と、ADC55と、検出部56と、補正制御部57と、受信処理部58とを有する。
モニタ信号出力部51は、補正制御部57による制御に従って、「補正期間」において「モニタ信号」をスイッチ52へ出力する。「モニタ信号」は、例えば、受信信号の「受信帯域」と同じ「周波数範囲」を有している。例えば、「モニタ信号」は、上記の「受信帯域」内の複数の周波数ポイントのそれぞれに対応する複数のCW(無変調連続波:continuous wave)信号を含んでいてもよい。モニタ信号出力部51は、「補正期間」において、例えば、低い周波数を持つものから順番に、CW信号を出力する。なお、補正期間は、例えば、所定の間隔を空けて繰り返し出現する。
スイッチ52は、補正制御部57の制御に従って、ダウンコンバータ53と、モニタ信号出力部51と、アンテナとの接続関係を切り替える。すなわち、スイッチ52は、「受信期間」では、アンテナとダウンコンバータ53とを接続する。これにより、アンテナで受信された信号がダウンコンバータ53に入力される。また、スイッチ52は、「補正期間」では、モニタ信号出力部51とダウンコンバータ53とを接続する。これにより、モニタ信号は、ダウンコンバータ53へ入力される。
ダウンコンバータ53は、スイッチ52を介して受け取った信号をダウンコンバートし、得られた信号を補正処理部54へ出力する。ここで、ダウンコンバータ53には、「補正期間」ではモニタ信号の無線信号が入力され、「受信期間」では受信信号の無線信号が入力される。
補正処理部54は、ダウンコンバータ53から受け取った信号の「周波数範囲における振幅偏差」を、「補正係数」に基づいて補正し、振幅偏差補正処理後の信号をADC55へ出力する。また、補正処理部54は、補正制御部57から受け取る「調整値」に基づいて、「補正係数」を修正(調整)する。
ADC55は、ダウンコンバータ53から出力された信号にアナログデジタル変換を施し、得られたデジタル信号を検出部56及び受信処理部58へ出力する。
検出部56は、「補正期間」においてADC55を介して受け取ったモニタ信号の周波数範囲(つまり、受信帯域)における振幅偏差を検出する。すなわち、検出部56は、ADC55を介して受け取った各CW信号の振幅値を検出する。
補正制御部57は、検出部56で検出された振幅偏差に基づいて、補正処理部54の補正係数を調整する。
受信処理部58は、「受信期間」においてADC55を介して受け取った受信信号に対して、所定の受信処理(復調及び復号等)を行って、得られた受信データを出力する。
[3]実施例1で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1の無線装置は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図11は、無線装置のハードウェア構成例を示す図である。図11に示すように、無線装置100は、I/F(Inter Face)101と、プロセッサ102と、DAC103と、補正回路104と、アップコンバータ105と、PA106と、結合器107とを有する。また、無線装置100は、スイッチ108と、ダウンコンバータ109と、ADC110と、メモリ111とを有する。I/F101は、制御装置(図示せず)との間で信号を送受信するインタフェースである。また、プロセッサ102の一例としては、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ111の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1の無線装置で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを無線装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、モニタ信号出力部11と検出部18,22と補正制御部23と歪補償係数算出部24とルックアップテーブル25と乗算部26とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ111に記録され、各プログラムがプロセッサ102で実行されてもよい。また、DAC12、補正処理部13、アップコンバータ14、PA15、結合器16、スイッチ17、ダウンコンバータ19、及びADC20は、DAC103、補正回路104、アップコンバータ105、PA106、結合器107、スイッチ108、ダウンコンバータ109、及びADC110によってそれぞれ実現される。
なお、ここでは、実施例1の無線装置で行われる各種処理機能が1つのプロセッサ102によって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。
10 無線装置
11 モニタ信号出力部
12 デジタルアナログ変換部
13 補正処理部
14 アップコンバータ
15 パワーアンプ
16 結合器
17 スイッチ
18,22 検出部
19 ダウンコンバータ
20 アナログデジタル変換部
21 フィルタ
23 補正制御部
24 歪補償係数算出部
25 ルックアップテーブル
26 乗算部
31 フィルタ
32 イコライザ

Claims (5)

  1. 入力信号の周波数範囲における振幅偏差を、補正係数に基づいて補正する補正処理部と、
    前記補正処理部で補正された信号を増幅して出力する増幅器と、
    前記周波数範囲におけるモニタ信号を前記補正処理部へ出力するモニタ信号出力部と、
    前記増幅器から出力されたモニタ信号を、ダウンコンバータ、アナログデジタル変換部、及び第1の帯域制限フィルタを含む第1の経路を介して受け取り、前記第1の経路を介して受け取ったモニタ信号の第1の振幅偏差を検出する第1の検出部と、
    前記増幅器から出力されたモニタ信号を、前記ダウンコンバータ、前記アナログデジタル変換部、及び前記第1の帯域制限フィルタを含まない第2の経路を介して受け取り、前記第2の経路を介して受け取ったモニタ信号の第2の振幅偏差を検出する第2の検出部と、
    前記第2の振幅偏差に基づいて前記補正係数を調整し、前記第1の振幅偏差に基づいて前記第1の帯域制限フィルタのフィルタ係数を調整する補正制御部と、
    を具備することを特徴とする無線装置。
  2. 前記補正制御部は、前記第2の振幅偏差に基づいて前記補正係数を調整した後に前記モニタ信号出力部から出力されたモニタ信号について検出された前記第1の振幅偏差に基づいて、前記第1の帯域制限フィルタのフィルタ係数を調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記補正処理部は、周波数毎の振幅に対する補正ステップサイズが大きい第2の帯域制限フィルタと、前記第2の帯域制限フィルタよりも補正ステップサイズの小さいイコライザとを有し、
    前記補正制御部は、前記第2の振幅偏差において前記周波数範囲の周波数の最小値に対応する前記モニタ信号の振幅値と前記周波数範囲の周波数の最大値に対応する前記モニタ信号の振幅値との第1の差分が閾値未満の場合、前記イコライザの補正係数を調整せず前記第2の帯域制限フィルタの補正係数を調整し、前記第1の差分が閾値以上の場合、前記第2の帯域制限フィルタの補正係数及び前記イコライザの補正係数の両方を調整する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線装置。
  4. 前記補正制御部は、前記第2の帯域制限フィルタの補正係数及び前記イコライザの補正係数のそれぞれに対する調整値を、前記第1の差分に基づいて算出し、前記第1の帯域制限フィルタのフィルタ係数の調整値を、前記第1の振幅偏差において前記周波数範囲の周波数の最小値に対応する前記モニタ信号の振幅値と前記周波数範囲の周波数の最大値に対応する前記モニタ信号の振幅値との第2の差分に基づいて算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線装置。
  5. 前記モニタ信号出力部は、前記無線装置が搭載される通信装置の受信動作タイミングにおいて前記モニタ信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の無線装置。
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