JP6310316B2 - バリアフィルム - Google Patents

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本発明は、水分や酸素の透過を抑制することができるバリアフィルムに関し、特に基材上に無機膜と、電極として作用する透明な導電膜とが積層されているバリアフィルムに関する。
軽量で自在に曲げることのできる、フレキシブルデバイスにおいては基材や素子自体に樹脂等の有機物が用いられている。基材として樹脂等からなるフレキシブル基材を用いた、いわゆるフレキシブルデバイスにおいては、封止部材としてガスバリア性及び透明性に加えフレキシブル性を兼ね備えたバリアフィルムが要求されている。
下記特許文献1には、基材となる透明性プラスチックフィルムの一方面にバリア性を有する金属酸化物層が形成され、反対面に透明電極層が形成されている透明電極付きバリアフィルムが開示されている。上記バリアフィルムは、透明性及びバリア性に優れるとされている。
また、下記特許文献2には、透明プラスチックフィルム上にガスバリア層及び透明電極層がこの順で配置されている透明導電性フィルムが開示されている。上記ガスバリア層には、SiOとTiOとの混合膜が使用されている。
特開2004−139928号公報 WO2005/097484号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている透明電極付きバリアフィルムでは、透明電極層が直接基材上に積層されているため、基材の端部から水が浸入し、太陽電池素子等のデバイスが劣化するという問題点があった。すなわち、特許文献1のバリアフィルムでは、バリア耐久性が十分ではなかった。
また、特許文献2に開示されている透明導電性フィルムは、屈曲性が十分でなかった。従って、特許文献2の透明導電性フィルムもバリア耐久性が十分ではなかった。
本発明の目的は、透明性が高く、かつバリア耐久性に優れた、バリアフィルムを提供することにある。
本発明に係るバリアフィルムは、基材と、上記基材上に積層されており、第1,第2の主面を有する無機膜と、上記無機膜上に積層されており、電極として作用する透明な導電膜とを備え、上記無機膜の第1の主面が上記基材側に位置し、上記無機膜の第2の主面が上記導電膜側に位置しており、上記無機膜の第1の主面がSiの酸化物によって形成され、上記無機膜の第2の主面がAl、Zn、Sn及びInからなる群から選択される少なくとも1種の酸化物により形成され、上記無機膜の第1の主面から第2の主面に向かって組成が連続的に変化しており、上記無機膜の第1の主面の屈折率をn1、上記無機膜の第2の主面の屈折率をn2、上記導電膜の屈折率をn3としたときに、上記無機膜の第1の主面から第2の主面に向かって、上記無機膜の屈折率がn1からn2(n1<n2)に連続的に変化し、かつn2とn3との差が0.2以下である。
本発明に係るバリアフィルムは、好ましくは、上記無機膜が、Si、Zn及びSnの複酸化物を含んでいる。
本発明に係るバリアフィルムは、好ましくは、上記Si、Zn及びSnの複酸化物において、ZnとSnの総和に対するSnの比Xsが70>Xs>0を満たす。
本発明に係るバリアフィルムは、好ましくは、上記無機膜が、第1の無機膜部分と、該第1の無機膜部分上に積層されている第2の無機膜部分を有しており、上記第1の無機膜部分の一方面から他方面に向かって、屈折率がn1からn4(n1<n4)に連続的に変化し、上記第2の無機膜部分の一方面から他方面に向かって、屈折率がn4からn2(n4<n2)に連続的に変化しており、上記第1の無機膜部分の屈折率がn4である側の面に、上記第2の無機膜部分の屈折率がn4である側の面が接するように、上記第2の無機膜部分が積層されている。
本発明によれば、透明性が高く、かつバリア耐久性に優れた、バリアフィルムを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るバリアフィルムを示す断面図である。 図1に示したバリアフィルムの各層の屈折率を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るバリアフィルムを示す断面図である。 図3に示したバリアフィルムの各層の屈折率を示す断面図である。 本発明のバリアフィルムを形成するために用いられる装置の一例の構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の詳細を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るバリアフィルムを示す断面図である。第1の実施形態では、樹脂フィルムからなる基材11上に有機物により形成されている平坦化層12、無機材料により形成されている無機膜13、電極として作用する透明な導電膜14がこの順に積層一体化されてバリアフィルムが構成されている。上記無機膜13は、第1,第2の主面13a,13bを有する。上記無機膜13の第1の主面13aは、上記基材11側に位置している。上記無機膜13の第2の主面13bは、上記導電膜14側に位置している。
図2は、図1に示したバリアフィルムの各層の屈折率を示す断面図である。図2に示すように、無機膜13では、平坦化層12に接する第1の主面13aの屈折率であるn1が、導電膜14と接する第2の主面13bの屈折率であるn2へと連続的に単調に増大している。第1の主面13aの屈折率であるn1と、第2の主面13bの屈折率であるn2とは、n1<n2の関係を満たす。
無機膜13の第2の主面13bの屈折率n2と、導電膜14の屈折率n3との屈折率差は、0.2以下である。すなわち、無機膜13と導電膜14との界面における屈折率の変化が小さくされている。それによって、屈折率差に起因する反射を抑制することができ、光線透過率の低下を抑制することができる。すなわち、バリアフィルムの透明性を高めることができる。これを、以下においてより具体的に説明する。
無機膜13は機能性膜である。本実施形態では、機能として、高いバリア性を発現する。ここで、バリア性とは、水分や、二酸化炭素、酸素、水蒸気などの気体の透過を十分に低減させる特性を有するものとする。
本実施形態では、無機膜13は、上記屈折率が連続的に変化している構造を有する。そして、無機膜13と導電膜14との界面では、両者の屈折率はある程度高いものの、屈折率差が0.2以下と小さい。従って、屈折率差に起因する反射を抑制することができる。加えて、屈折率が相対的に高い界面付近において、上記バリア性を十分に発現させることができる。
無機膜13の屈折率が、導電膜14と近接している側から基材11側まで低くなっている。そのため、十分な光透過性が確保される。
上記のように、屈折率が高くなるほどバリア性などの機能が高くなる無機膜13を上記のように積層してなるバリアフィルムでは、屈折率が高い部分においてバリア性を効果的に高めることができる。しかも、n2とn3との差が0.2以下であるため、両者の界面における光線透過率の低下も抑制することができる。従って、透明性に優れたバリアフィルムを提供することができる。
上記のように屈折率が高くなるほどバリア性が高くなる無機膜13を構成する無機材料の組み合わせとしては、このような機能を発現する限り特に限定されない。たとえば、酸化珪素と亜鉛スズ酸化物、酸化珪素とアルミ亜鉛酸化物、酸化アルミと亜鉛スズ酸化物などを挙げることができる。
第1の実施形態では、基材11上に、平坦化層12、無機膜13及び導電膜14がこの順に積層されている。従って、基材11の端部から水が浸入した場合においても、無機膜13により水分の透過が抑制される。このように、本発明におけるバリアフィルムは、バリア性、特に、バリア耐久性に優れているため、太陽電池素子等のデバイスが劣化するという問題が生じ難い。
上記無機膜13は、水分やガスの透過を防ぐ目的で用いられている。上記無機膜13の第1の主面13aは、Siの酸化物によって形成されている。他方、無機膜13の第2の主面13bはAl、Zn、Sn及びInからなる群から選択される少なくとも1種の酸化物により形成されている。上記無機膜13においては、第1の主面13aから第2の主面13bに向かって、組成が連続的に変化している。従って、上記無機膜13は、透明性が高く、しかも屈曲性にも優れている。このように上記無機膜13は屈曲性に優れることから、バリアフィルムが屈曲した場合においても、無機膜13が破壊され難い。従って、本発明に係るバリアフィルムは、バリア性、特に、バリア耐久性に優れている。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るバリアフィルムを示す断面図である。第2の実施形態に係るバリアフィルムにおいては、基材11上に無機膜13及び透明な導電膜14が積層されている。このように、本発明においては、平坦化層を設けなくともよい。
上記無機膜13は、第1の無機膜部分13A及び第2の無機膜部分13Bを有する。第1の無機膜部分13A上に第2の無機膜部分13Bが積層されている。
図4は、図3に示したバリアフィルムの各層の屈折率を示す断面図である。図4に示すように、無機膜13では、第1の無機膜部分13Aにおける第1の主面13aの屈折率であるn1が、第1の無機膜部分13Aと第2の無機膜部分13Bの接する面13cの屈折率であるn4へと連続的に単調に増大している。第1の主面13aの屈折率であるn1と、第1の無機膜部分13Aと第2の無機膜部分13Bの接する面13cの屈折率であるn4とは、n1<n4の関係を満たす。
第1の無機膜部分13Aと第2の無機膜部分13Bの接する面13cの屈折率であるn4は、第2の無機膜部分13Bの第2の主面13bの屈折率n2へと連続的に単調に増大している。第1の無機膜部分13Aと第2の無機膜部分13Bの接する面13cの屈折率であるn4と、第2の主面13bの屈折率であるn2とは、n4<n2の関係を満たす。
また、第2の主面13bの屈折率n2と、導電膜14の屈折率n3との屈折率差は、0.2以下である。従って、第2の実施形態のバリアフィルムにおいても、光線透過率の低下が抑制される。すなわち、バリアフィルムの透明性を高められる。
第1の無機膜部分13Aの第1の主面13aは、Siの酸化物によって形成されている。他方、第2の無機膜部分13Bの第2の主面13bはAl、Zn、Sn及びInからなる群から選択される少なくとも1種の酸化物により形成されている。
従って、第2の実施形態のバリアフィルムも、屈曲性に優れている。すなわち、バリア耐久性に優れている。
また、第1の無機膜部分13Aは、Siを含んでいることが好ましく、第2の無機膜部分13Bは、Zn、Sn及びInを含んでいることが好ましい。
第1,第2の実施形態のように、本発明に係るバリアフィルムにおいては、無機膜の屈折率が基材側の面から導電膜側の面に向かって、屈折率がn1からn2(n1<n2)に連続的に変化し、導電膜の屈折率n3とn2の差が0.2以下と小さくされているため、透明性に優れている。
また、本発明に係るバリアフィルムでは、基材上に、無機膜、導電膜が該順で設けられている。従って、各層間での屈折率の急峻な変化を解消することができる。よって、屈折率差に起因する反射を防止することができる。この反射防止効果により積層体の光線透過率を向上させることができる。すなわち、透明性が高められている。
また、基材上に、無機膜、導電膜が該順で設けられているため、基材の端部からの水の浸入を抑制することができる。従って、本発明に係るバリアフィルムは、バリア耐久性に優れている。
もっとも、本発明においては、基材と無機膜との間に平坦化層が設けられていてもよく、その場合においても同様の効果が得られる。
さらに、本発明に係るバリアフィルムにおいては、無機膜の第1の主面が、Siの酸化物によって形成されており、第2の主面が、Al、Zn、Sn及びInからなる群から選択される少なくとも1種の酸化物により形成されている。また、無機膜の第1の主面から第2の主面に向かって、無機膜の組成が連続的に変化している。従って、本発明に係るバリアフィルムは、透明性が高く、しかもバリア性、特に、バリア耐久性に優れている。
以下、本発明に係るバリアフィルムの各層についてより詳細に説明する。
(基材)
バリアフィルムの基材を構成している材料としては、特に限定されないが、樹脂フィルムを用いることが好ましい。樹脂フィルムを構成する樹脂としても、特に限定されず、例えば、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、イソフタレート共重合体などのポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、エチレンクロロトリフルオロエチレン樹脂(ECTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、テトラフロオロエチレン−パーフロオロアルキルビニルエーテル共重合体(FAP)、ポリビニルフルオライド樹脂(PVF)、テトラフロオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVDF−HFP)及びポリフッ化ビニリデンとポリメタクリル酸メチルとの混合物(PVDF/PMMA)等のフッ素系樹脂などの樹脂が挙げられる。なお、樹脂は、1種のみが用いられても2種以上が併用されてもよい。
(平坦化層)
有機層からなる平坦化層を構成している材料としては、表面の平滑性を得られるものであれば特に限定されず、例えば、ラジカル重合性基を有するアルコキシシラン、ラジカル重合性基を有しないアルコキシシラン及び水を含む組成物を作成し、該組成物を塗布した後、塗布した上記組成物に活性エネルギー線を照射することにより得られる。
平坦化層の厚みは、0.01〜100μmが好ましく、0.1〜50μmがより好ましく、1〜10μmが特に好ましい。厚みが0.01μm未満である場合には十分なガスバリア性を有していないおそれがある。また、厚みが100μmを超える平坦化層では、剛性が高くなり過ぎてバリアフィルムの取扱性を低下させるおそれがある。
(無機膜)
無機膜は、1)膜厚方向に屈折率が連続的に単調増加する屈折率傾斜構造を有し、2)無機膜と、平坦化層又は基材との界面においては、平坦化層又は基材の屈折率n0と、無機膜の平坦化層又は基材と接する第1の主面の屈折率n1がn0≦n1の条件を満たし、3)前述したように無機膜の第2の主面の屈折率n2と導電膜の屈折率n3との差が0.2以下であればよい。
無機膜を構成する材料としては、第1の主面がSiの酸化物によって形成され、第2の主面がAl、Zn、Sn及びInからなる群から選択される少なくとも1種の酸化物により形成される限り、その他の成分については、特に限定されない。無機膜を構成する材料としては、例えば、Si、Al、In、Sn、Zn、Ti、Mg、Zr、Ni、Ta、W、Cu又はこれらを2種以上含む合金の酸化物、又は酸化窒化物などが挙げられる。
無機膜を構成する材料としては、有機物からなる平坦化層又は基材と接触する面の屈折率の差を小さくするために、Siを含む合金の酸化物であることがより望ましい。n1の値としては有機物であるn0との屈折率差を小さくするために1.7以下であることが好ましく、1.6以下であることが特に好ましい。また、導電膜と接触する面の屈折率の差を小さくするために、Al、Zn、Sn、Inを含む合金の酸化物であることがより望ましい。n2の値としては特に限定はされないが、高い光線透過率を得るために材料を選択した場合、1.7より大きな値であることが好ましく、1.8以上であることがより好ましい。従って、本発明においては、基材側から導電膜側に向かうにつれて屈折率が大きくなる屈折率傾斜構造が採られている。
更に、屈曲ガスバリア性を得るために、無機膜を構成する材料としては、Zn、Snを含む複酸化物であることがより望ましい。より好ましくは、Si、Zn及びSnの複酸化物を含んでいることが望ましい。その場合においては、ZnとSnの総和に対するSnの比Xsが70>Xs>0を満たすことが望ましい。
上記無機膜の数は特に限定されず、1つの無機膜でもよいし、2以上の無機膜でもよい。
上記無機膜の膜厚をtとした場合、膜厚tの値の範囲としては特に限定はされないが、十分なガスバリア性を得るために30nm≦t≦3000nmであることが好ましく、50nm≦t≦1000nmであることがより好ましい。
なお、無機膜と導電膜の間に屈折率がn2若しくはn3と等しい、又は屈折率がn2とn3の間にある機能性膜が形成されていてもよい。すなわち、無機膜と導電膜は、機能性膜などを介して間接的に積層されていてもよい。
次に、無機膜の形成方法について説明する。無機膜を形成する方法としては、特に限定されず、例えば、スパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法などの物理的気相成長法(PVD)や、化学的気相成長法(CVD)などが挙げられる。これらの成膜方法において、屈折率が連続的に変化するように成膜条件を変化させればよい。それによって、屈折率傾斜構造を有する無機膜を形成することができる。
(導電膜)
導電膜は、透明であり、電気を流す機能を有する機能膜、すなわち透明電極であり、屈折率はn3である。
導電膜を構成する材料としては特に限定されず、例えば、金属薄膜、酸化物(SnO、ZnO、In)、複合酸化物(酸化インジウムスズITO(Indium Tin Oxide)、FドープSnO(FTO)、AlドープZnO(AZO)、ガリウムをドープした酸化亜鉛(GZO)、InドープZnO(IZO)等)、非酸化物(カルコゲナイド、TiN)などの透明金属酸化物膜、グラフェン、カーボンナノチューブなどの透明有機導電膜などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用して用いてもよい。
低い抵抗を得るために、透明金属酸化物膜であることがより望ましい。上記透明金属酸化物膜の耐久性を得るために、好ましく用いられるのは、ITO(Indium Tin Oxide)である。
以下、本発明について、具体的な実施例に基づいて、さらに詳細に説明する。
(実施例1)
バリアフィルムの基材としてPETフィルム(東レ社製、商品名「ルミラー50T60」)を用いた。
≪平坦化層の形成≫
次に、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン80重量部、テトラエトキシシラン53重量部、チタニウムテトラブトキシド30重量部及び水4.9重量部含む組成物に、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン(チバ・スペシャリティーケミカルズ社製、商品名「イルガキュア907」)0.1重量部を加えて、9Wの紫外線ランプを用いて紫外線を15分間照射して予備重合を行った。この組成物をグラビアコーターにより上記基材の一面に塗布し、塗布した組成物に電子線照射装置(ESI社製、製品名「EC300/165/800」)を用いて、加速電圧175kV、照射線量150kGyの条件で電子線を照射することによって、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランのラジカル重合を行ってラジカル重合体を形成した後、電子線照射を行った組成物を一面に有するポリエチレンテレフタレートフィルムを45℃、相対湿度65%RHの環境下に1時間放置し、加水分解及び脱水縮合反応を促進することにより上記ラジカル重合体の主鎖間を架橋するテトラエトキシシランの脱水縮合物を形成し、平坦化層(厚み2μm)を得た。
≪無機膜の形成方法≫
ガスバリア層を図5に示すRtoRスパッタリング装置31を用いて形成した。RtoRスパッタリング装置31は巻き出し巻き取り室32と成膜室40により構成されている。巻き出し巻き取り室32には巻き出し軸33、巻き取り軸34、ガイドロール35及び36及びキャンロール37が備えられていて、真空ポンプ38により排気され減圧状態になる。巻き出し軸33には基材となるフィルム原反が取り付けられ、フィルム原反から巻き出された基材フィルム30はガイドロール35、キャンロール37及びガイドロール36を経て巻き取り軸34に巻き取られる。また、成膜室40にはターゲット41及び42が備えられバイポーラー電源43に接続されている。このバイポーラー電源43によりターゲット41とターゲット42に交互にパルス電力を供給することができる。さらに、成膜室40にはアルゴンガス供給ライン44と酸素ガス供給ライン45が接続されていて、成膜室40内にアルゴンガス及び酸素ガスを供給することができる。成膜室40にも真空ポンプ39が接続されていて、成膜室40内を減圧することができる。成膜室40を減圧後、アルゴンガス及び酸素ガスを所定の流量で供給し、さらに、ターゲット41、ターゲット42に電力を供給することにより、該ターゲット41,42とキャンロール37間の空間にプラズマを形成することができる。このプラズマによりターゲット41及びターゲット42を構成している材料が、該ターゲット41,42表面から弾き出される。そして、弾き出された材料がキャンロール37面上を通過する基材表面に堆積し、薄膜を形成する。バイポーラー電源43はターゲット41とターゲット42に供給するパルス数比を任意に制御することができる。パルス数比を制御することにより、ターゲット41表面から弾き出され基材フィルム30上に堆積する材料の量とターゲット42表面から弾き出され基材フィルム30上に堆積する材料の量の比をコントロールすることができる。ターゲット41とターゲット42に異なる材料を選択した場合、パルス数比を制御することにより基材フィルム30上に堆積する合金酸化物の組成を制御することができる。
≪無機膜の形成≫
具体的には、平坦化層が片面に形成された基材を図5に示す巻き出し軸33にセットし、さらにターゲット41としてSiを、ターゲット42としてZnSn合金(Zn:Sn=70:30wt%)ターゲットを取り付けた。RtoRスパッタリング装置31を真空ポンプ38及び真空ポンプ39により排気し、3.0×10−4Paまで減圧した。その後、基材フィルム30を巻き出し軸33から巻き取り軸34の方向にガイドロール35、キャンロール37、ガイドロール36を通る経路で搬送しながら、成膜室40において以下に示す成膜条件で平坦化層上に、SiOにより形成される第1の主面とZnSnOxにより形成される第2の主面とを有するSiZnSnOx薄膜を形成し、無機膜を得た。得られた無機膜においては、第1の主面が平坦化層に接しており、第1の主面から第2の主面に向かって、屈折率(n1)1.51から、屈折率(n2)1.96に連続的に変化している。
(成膜条件1)
基材搬送速度:0.1m/分,張力100N,キャンロール冷却温度:10℃
アルゴンガス流量:80sccm,酸素ガス流量:80sccm
電源出力:5kW、電力パルス比:ターゲット41:ターゲット42=3:1
≪導電膜の形成≫
次に、ターゲット41としてITOターゲットを取り付け、上記形成された無機膜を巻き取り軸34から巻き出し軸33の方向に搬送しながら、無機膜の表面に成膜条件2に示す条件でITO膜を形成し、バリアフィルムを得た。
(成膜条件2)
基材搬送速度:0.1m/分,張力100N,キャンロール冷却温度:10℃
アルゴンガス流量:80sccm,酸素ガス流量:80sccm
電源出力:5kW、電力パルス比:ターゲット41:ターゲット42=1:0
(実施例2)
導電膜の形成の際に、ターゲット41としてAZOターゲットを取り付けて、AZO膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にしてバリアフィルムを作製した。
(実施例3)
無機膜を2段階で成膜し、1回目はターゲット41としてSiを、ターゲット42としてAlターゲットを取り付け、上記の成膜条件1で平坦化層上に第1の無機膜部分であるSiAlOx薄膜を形成した。更に、2回目はターゲット41としてAlを、ターゲット42としてZnSn合金(Zn:Sn=70:30wt%)ターゲットを取り付け、同じ成膜条件1でSiAlOx薄膜上に、第2の無機膜部分であるAlZnSnOx薄膜を形成し、無機膜を得た。
得られた無機膜においては、SiOにより形成される第1の主面が平坦化層に接しており、第1の主面から、第1の無機膜部分と第2の無機膜部分が接する面であって、Alにより形成される面に向かって、屈折率(n1)1.51から、屈折率(n4)1.77に連続的に変化している。また、第1の無機膜部分と第2の無機膜部分が接する面から、ZnSnOxにより形成される第2の主面に向かって、屈折率(n4)1.77から、屈折率(n2)1.96に連続的に変化している。その他の点は、実施例1と同様としてバリアフィルムを作製した。
(実施例4)
導電膜の形成の際に、ターゲット41としてAZOターゲットを取り付けたこと以外は、実施例3と同様にしてバリアフィルムを作製した。
(実施例5)
無機膜において、2段階で成膜し、1回目はターゲット41としてSiを、ターゲット42としてZnSn合金(Zn:Sn=70:30wt%)ターゲットを取り付け、上記の成膜条件1で平坦化層上に、第1の無機膜部分であるSiZnSnOx薄膜を形成した。更に、2回目はターゲット41としてZnSn合金(Zn:Sn=70:30wt%)ターゲットを、ターゲット42としてITOターゲットを取り付け、下記成膜条件3でSiZnSnOx薄膜を有する無機膜上に第2の無機膜部分であるZnInSnOx薄膜を形成し、無機膜を得た。
得られた無機膜においては、SiOからなる第1の主面が平坦化層に接しており、第1の主面から、第1の無機膜部分と第2の無機膜部分が接する面であって、ZnSnOxにより形成される面に向かって、屈折率(n1)1.51から、屈折率(n4)1.96に連続的に変化している。また、第1の無機膜部分と第2の無機膜部分が接する面から、InSnOxからなる第2の主面に向かって、屈折率(n4)1.96から、屈折率(n2)2.15に連続的に変化している。その他の点は、実施例1と同様としてバリアフィルムを作製した。
(成膜条件3)
基材搬送速度:0.1m/分,張力100N,キャンロール冷却温度:10℃
アルゴンガス流量:80sccm,酸素ガス流量:80sccm
電源出力:5kW、電力パルス比:ターゲット41:ターゲット42=1:3
(実施例6)
基材としてアクリルフィルム(三菱レイヨン社製、商品名「アクリプレンHBS006」)を用いたこと以外は、実施例1と同様としてバリアフィルムを作製した。
(実施例7)
基材としてフッ素フィルム(AGC社製、商品名「アフレックス25N1250NT」)を用いたこと以外は、実施例1と同様としてバリアフィルムを作製した。
(実施例8)
ターゲット41としてSiを、ターゲット42としてZnSn合金(Zn:Sn=90:10重量%)ターゲットを取り付け、上記の成膜条件1で平坦化層上にSiZnSnOx薄膜を形成し、無機膜を得たこと以外は、実施例1と同様としてバリアフィルムを作製した。
(実施例9)
ターゲット41としてSiを、ターゲット42としてZnSn合金(Zn:Sn=95:5重量%)ターゲットを取り付け、上記の成膜条件1で平坦化層上にSiZnSnOx薄膜を形成し、無機膜を得たこと以外は、実施例1と同様としてバリアフィルムを作製した。
(実施例10)
ターゲット41としてSiを、ターゲット42としてZnSn合金(Zn:Sn=30:70重量%)ターゲットを取り付け、上記の成膜条件1で平坦化層上にSiZnSnOx薄膜を形成し、無機膜を得たこと以外は、実施例1と同様としてバリアフィルムを作製した。
(比較例1)
平坦化層が片面に形成された基材フィルムを巻き出し軸33にセットし、さらにターゲット41としてSiを取り付け、上記の成膜条件2で平坦化層上にSiO薄膜を形成し、無機膜を得た。また、ITOからなる導電膜を実施例1と同様の方法で、基材の無機膜が設けられてない側の面に成膜し、バリアフィルムを作製した。
(比較例2)
平坦化層が片面に形成された基材フィルムを巻き出し軸33にセットし、さらにターゲット41としてAlを取り付け、上記の成膜条件2で平坦化層上にAl薄膜を形成し、無機膜を得た。その他の点は、比較例1と同様にして、バリアフィルムを作製した。
(比較例3)
平坦化層が片面に形成された基材フィルムを巻き出し軸33にセットし、さらにターゲット41としてZnSn合金(Zn:Sn=70:30重量%)ターゲットを、ターゲット42としてSiを取り付け、上記の成膜条件3で平坦化層上にZnSnOxにより形成される第1の主面とSiOにより形成される第2の主面とを有するZnSnSiOx薄膜を形成し、無機膜を得た。得られた無機膜においては、第1の主面が平坦化層に接しており、第1の主面から第2の主面に向かって、屈折率(n1)1.96から、屈折率(n2)1.51に連続的に変化している。その他の点は、比較例1と同様にして、バリアフィルムを作製した。
(比較例4)
導電膜の形成面を無機膜上としたこと以外は、比較例2と同様にしてバリアフィルムを作製した。
(比較例5)
平坦化層を形成しなかったこと以外は、比較例4と同様にしてバリアフィルムを作製した。
(比較例6)
基材としてアクリルフィルム(三菱レイヨン社製、商品名「アクリプレンHBS006」)を用い、基材上に実施例1と同様の方法で平坦化層を形成した。無機膜においては、2段階で成膜し、1回目はターゲット41としてSiを取り付け、上記の成膜条件2で平坦化層上にSiO薄膜を形成した。更に、2回目はターゲット41としてTiを取り付け、同じ成膜条件2でSiO薄膜上にTiO薄膜を形成し、2層の無機膜を得た。また、ITOからなる導電膜を実施例1と同様の方法で、TiO薄膜上に形成し、バリアフィルムを得た。
(比較例7)
無機膜において、ターゲット41としてSiを、ターゲット42としてTiを取り付け、上記の成膜条件1で平坦化層上にSiOにより形成される第1の主面とTiOにより形成される第2の主面とを有するSiTiOx薄膜を形成し、無機膜を得た。得られた無機膜においては、第1の主面が平坦化層に接しており、第1の主面から第2の主面に向かって、屈折率(n1)1.51から、屈折率(n2)2.05に連続的に変化している。また、ITOからなる導電膜を実施例1と同様の方法で、無機膜上に形成し、バリアフィルムを得た。
(評価)
得られたバリアフィルムについて、以下の評価項目について評価を実施した。
屈折率差(△n(n3−n2));
バリアフィルムの各層の屈折率は反射分光膜厚計(大塚電子社製、製品名「FE−3000」)にて測定した。導電膜の屈折率n3と、第2の主面の屈折率n2との差を△n(n3−n2)とした。
ガスバリア性;
得られたバリアフィルムのガスバリア性を評価するために、差圧式透湿度測定装置(GTRテック社製、品番「GTR−300XASC」)により温度40℃、湿度90%の条件で水蒸気透過率を測定した。
全光線透過率;
バリアフィルムの透明性の評価については、全光線透過率をヘイズメーター(東洋精機製作所社製、商品名「ヘイズガード2」)によりJIS K7361に基づいて透過率を測定した。
高温高湿試験;
バリア耐久性の評価として、高温高湿試験を行った。高温高湿試験評価においては、バリアフィルムを10cm×10cmのサイズで切出し、導電膜側に100nmのCaを真空蒸着し、更にその上に200nmのAlを真空蒸着した。蒸着した後の積層体を65℃、85%RHの条件で高温高湿試験機に1000時間投入した。水が端部から浸入するとCaの金属光沢が消えるため、端部の色変化でバリア耐久性を評価した。
屈曲性;
バリア耐久性の評価として、屈曲性評価を行った。具体的には、耐屈曲性試験を行い、試験後の水蒸気透過率を評価した。バリアフィルムの屈曲性はJIS C5016に準拠した耐屈曲性試験に基づいて行った。得られたバリアフィルムを耐屈曲性試験装置の固定板と可動板に屈曲半径が5mmとなるように固定し、ストローク120mm、繰り返し屈曲回数を10000として試験を行い、試験後の水蒸気透過率を評価した。
(Sn比率の測定)
試料表面にカーボンを蒸着後、FIBにより薄膜切片を作製し、透過型電子顕微鏡FE−TEM(日本電子社製、商品名「JEM−2010FEF」)によりEDS線分析により測定した。なお、Sn比率は、ZnとSnの総和に対するSnの比Xsにて表されるものとする。
(評価結果)
ガスバリア性、全光線透過率、高温高湿試験及び屈曲性評価結果を表1と表2に示す。なお、表1及び表2におけるガスバリア性、高温高湿試験及び屈曲性は、以下の評価基準で評価した。
[ガスバリア性評価基準]
水蒸気透過率:WVTR(g/m/day)
WVTR<1.0×10−4…A
1.0×10−4≦WVTR<5.0×10−3…B
5.0×10−3≦WVTR<1.0×10−2…C
WVTR≧1.0×10−2…D
[高温高湿試験評価基準]
端部の色変化幅≦0.5mm…A
1≦端部の色変化幅<0.5…B
2≦端部の色変化幅<1…C
端部の色変化幅<2…D
[屈曲性評価基準]
耐屈曲性試験後の水蒸気透過率:B−WVTR(g/m/day)
B−WVTR<1.0×10−4…A
1.0×10−4≦B−WVTR<5.0×10−3…B
5.0×10−3≦B−WVTR<1.0×10−2…C
B−WVTR≧1.0×10−2…D
Figure 0006310316
Figure 0006310316
実施例1〜10のバリアフィルムは、導電膜を直接的に屈折率傾斜構造を有する無機膜の上に形成することにより得られているため、比較例1〜7に比べ、ガスバリア性、透明性、高温高湿試験後のバリア耐久性及び屈曲性に優れている。また、実施例1〜10のバリアフィルムは、全光線透過率がいずれも90%以上であり透明性にも優れている。さらに、SiZnSnOx膜に含まれるZnとSnの総和に対するSnの比率:Xs(重量%)を70>Xs>0とすることによりガスバリア性の高いバリアフィルムを得ることができた。
11…基材
12…平坦化層
13…無機膜
13a…第1の主面
13b…第2の主面
13c…第1の無機膜部分と第2の無機膜部分の接する面
13A…第1の無機膜部分
13B…第2の無機膜部分
14…導電膜
30…基材フィルム
31…RtoRスパッタリング装置
32…巻き出し巻き取り室
33…巻き出し軸
34…巻き取り軸
35…ガイドロール
36…ガイドロール
37…キャンロール
38…真空ポンプ
39…真空ポンプ
40…成膜室
41…ターゲット
42…ターゲット
43…バイポーラー電源
44…アルゴンガス供給ライン
45…酸素ガス供給ライン

Claims (3)

  1. 基材と、
    前記基材上に積層されており、第1,第2の主面を有する無機膜と、
    前記無機膜上に積層されており、電極として作用する透明な導電膜とを備え、
    前記無機膜の第1の主面が前記基材側に位置し、前記無機膜の第2の主面が前記導電膜側に位置しており、
    前記無機膜の第1の主面がSiの酸化物によって形成され、前記無機膜の第2の主面がAl、Zn、Sn及びInからなる群から選択される少なくとも1種の酸化物により形成され、前記無機膜の第1の主面から第2の主面に向かって組成が連続的に変化しており、 前記無機膜の第1の主面の屈折率をn1、前記無機膜の第2の主面の屈折率をn2、前記導電膜の屈折率をn3としたときに、
    前記無機膜の第1の主面から第2の主面に向かって、前記無機膜の屈折率がn1からn2(n1<n2)に連続的に変化し、かつn2とn3との差が0.2以下であり、
    前記無機膜が、Si、Zn及びSnの複酸化物を含んでいる、バリアフィルム。
  2. 前記Si、Zn及びSnの複酸化物において、ZnとSnの総和に対するSnの比Xsが70>Xs>0を満たす、請求項に記載のバリアフィルム。
  3. 前記無機膜が、第1の無機膜部分と、該第1の無機膜部分上に積層されている第2の無機膜部分を有しており、
    前記第1の無機膜部分の一方面から他方面に向かって、屈折率がn1からn4(n1<n4)に連続的に変化し、前記第2の無機膜部分の一方面から他方面に向かって、屈折率がn4からn2(n4<n2)に連続的に変化しており、
    前記第1の無機膜部分の屈折率がn4である側の面に、前記第2の無機膜部分の屈折率がn4である側の面が接するように、前記第2の無機膜部分が積層されている、請求項1又は2に記載のバリアフィルム。
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