JP6309289B2 - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6309289B2
JP6309289B2 JP2014019381A JP2014019381A JP6309289B2 JP 6309289 B2 JP6309289 B2 JP 6309289B2 JP 2014019381 A JP2014019381 A JP 2014019381A JP 2014019381 A JP2014019381 A JP 2014019381A JP 6309289 B2 JP6309289 B2 JP 6309289B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
holding
container
holding piece
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014019381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015145278A (ja
Inventor
山内 寿敏
寿敏 山内
憲司 秋山
憲司 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Co Ltd filed Critical Sanko Co Ltd
Priority to JP2014019381A priority Critical patent/JP6309289B2/ja
Publication of JP2015145278A publication Critical patent/JP2015145278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6309289B2 publication Critical patent/JP6309289B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Stackable Containers (AREA)

Description

本発明は、上方が開放された箱状に形成された運搬用容器に関する。
従来、上方が開放された箱状を為す運搬用容器としては、軽量シート材からなる容器基体と、剛性材料としての硬質プラスチック製の部材を組み合わせて、上方が開放された直方体状のコンテナが構成されている。
上述のような運搬用容器に関する発明として、例えば、特許文献1に記載された発明が知られている。例えば、特許文献1記載の運搬用容器は、軽量シート材を折り曲げて底面及び一対の側壁を有する箱状とした主体に対して、上縁補強部材、下縁補強部材を取り付け、当該上縁補強部材等を介して、他方にあたる一対の側壁を構成する硬質プラスチック製の端部部材を取り付けて構成されている。
実公平02−015784号公報
ここで、特許文献1記載の運搬用容器においては、軽量シート材からなる主体の外側面は、硬質プラスチック製の端部部材の一部である側壁保持体材によって覆われており、ボルトやリベット部によって固定されている。主体の内側面は剥き出しであるため、当該運搬用容器において、主体の側面に対して外側面側から負荷がかかってしまうと、ボルトやリベット部での固定のみが効果を奏する。これにより、側壁の変形や主体と端部部材との分離を招く虞が生じ、運搬用容器における利便性を損ねる虞がある。
又、特許文献1記載の運搬用容器において、主体の底板は、端部部材の底板受片に形成された段部に載置されているだけで、底板部分において、主体と端部部材は何ら接合されていない。従って、当該運搬用容器に収容物を入れた場合に、収容物によって底板にかかる荷重によって、底板に撓みが生じる。底板に撓みが生じた結果、底板の端部が底板受片から浮いてしまい、収容物に悪影響を及ぼす虞がある。
そして、特許文献1記載の運搬用容器では、主体の底板は、端部部材の底板受片の上面に形成された段部に載置されている為、底板の下面(当該運搬用容器の底部)に対して、底板受片の厚みに相当する段差が形成される。運搬用容器における外表面に段差が存在すると、運搬作業時や段積み作業時において、段差部分による引っ掛かりが生じやすく、運搬作業等における利便性を損なう虞があった。
本発明は、上方が開放された箱状に形成された運搬用容器に関し、段積み等の作業時における利便性を高めた運搬用容器を提供する。
請求項1に係る運搬用容器は、上方が開放された箱体の底面を構成する底部と、前記箱体における一対の側面を構成し、前記底部と夫々隣接する少なくとも一対の側壁部と、を有する軽量シート材により形成される容器基体と、前記底部に対して垂直に立設され、前記箱体の角部分を含む前記箱体の他の側面を構成すると共に、前記容器基体の側壁部を保持する硬質プラスチック製の側壁保持部材と、を有する運搬用容器であって、前記側壁保持部材は、前記運搬用容器の上下方向に向かって伸び、前記容器基体の側壁部における端縁全体が挿入される側壁挿入溝を有し、前記側壁挿入溝は、前記側壁保持部材の端部の上下にわたって上下方向に延び、前記運搬用容器の外表面を構成する外側保持片と、前記外側保持片との間に前記側壁部を挿入可能な間隔を隔てつつ上下方向に延び、前記運搬用容器の内側に位置する内側保持片と、を有し、前記外側保持片は、前記内側保持片よりも、前記側壁部が延びる方向に長く形成され、前記側壁保持部材は、前記運搬用容器の開口縁を構成する前記容器基体における側壁部の端縁に沿って配設された補強部材が挿入される補強部材保持部を、前記側壁挿入溝の上端部分に有し、前記側壁保持部材は、前記側壁挿入溝の上部に延出補強部を有し、前記延出補強部は、前記補強部材保持部と前記内側保持片とを繋ぐように形成されると共に、前記外側保持片と対向していることを特徴とする。
そして、請求項2に係る運搬用容器は、請求項1記載の運搬用容器であって、前記側壁保持部材は、当該側壁保持部材の下部において水平方向に延び、前記容器基体の底部における端部全体が挿入される底部保持溝を有し、前記底部保持溝は、前記側壁保持部材の下部において水平方向に延び、前記運搬用容器の底部を構成する外側保持片と、前記底部保持溝における外側保持片との間に前記底部を挿入可能な間隔を隔てつつ水平に伸び、前記運搬用容器の内側に位置する内側保持片と、を有前記底部保持溝の外側保持片は、前記底部保持溝の内側保持片よりも、前記容器基体の底部が延びる方向に長く形成されていることを特徴とする。
又、請求項3に係る運搬用容器は、請求項1又は請求項2記載の運搬用容器であって、前記側壁保持部材は、前記側壁挿入溝における内側保持片の下部において、当該内側保持片の先端を更に延出した延出補強部を有することを特徴とする。
そして、請求項4に係る運搬用容器は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の運搬用容器であって、前記側壁保持部材は、前記外側保持片における先端部分に向かうにつれて、当該外側保持片における外側面が内側面に近づくように傾斜した傾斜部を、前記外側保持片の先端部分全体に有することを特徴とする。
請求項1に係る運搬用容器は、軽量シート材により形成された容器基体と、硬質プラスチック製の側壁保持部材を有しており、容器基体により構成される底部及び一対の側壁と、側壁保持部材により構成される他の側壁とを有し、上方が開放された箱体状に構成されている。側壁保持部材は、外側保持片と内側保持片とからなる側壁挿入溝を有しており、前記容器基体の側壁部における端縁全体を保持している。これにより、側壁保持部材における容器基体の側壁部の保持を、側壁挿入溝を構成する外側保持片、内側保持片によって、側壁部の端縁全体にわたって行うことができるので、容器基体と側壁保持部材の接合を確実に行うことができ、利便性を高めることができる。
又、側壁保持部材は、前記側壁挿入溝の上端部分に、補強部材保持部を有しており、補強部材保持部には、運搬用容器の開口縁を構成する前記容器基体における側壁部の端縁に沿って配設された補強部材が挿入される。これにより、運搬用容器の開口縁の内、軽量シート材からなる部分に、補強部材を配置した態様で保持することができるので、運搬用容器の開口縁の剛性を高めることができる。又、当該運搬用容器を段積みした場合等、運搬用容器の開口縁に対して、鉛直方向に作用する荷重に十分に対抗し得る。
請求項2に係る運搬用容器によれば、側壁保持部材は、外側保持片と内側保持片とからなる底部保持溝が側壁保持部材の下部に有しており、前記容器基体の底部における端縁全体を保持している。これにより、側壁保持部材における容器基体の底部の保持を、底部保持溝を構成する外側保持片、内側保持片によって、底部の端縁全体にわたって行うことができるので、容器基体と側壁保持部材の接合を確実に行うことができ、利便性を高めることができる。又、底部保持溝は、外側保持片、内側保持片を有している為、当該運搬用容器に収容物を収容し、収容物による荷重が底部に作用したとしても、当該底部の端縁が浮き上がることはなく、底部と側壁保持部材との接合が解除されることを低減し得る。
請求項3に係る運搬用容器において、前記側壁保持部材は、側壁挿入溝における内側保持片の下部に、延出補強部を有しており、当該延出補強部は、当該内側保持片の先端を更に延出して構成されている。即ち、延出補強部は、側壁挿入溝に挿入された容器基体の側壁部に対して、より広い面積をもって接触することになるため、容器基体の側壁部を、より強固に保持する機能を果たす。従って、当該運搬用容器によれば、側壁保持部材の側壁挿入溝による容器基体の側壁部の保持を、より確実に行うことができ、利便性を高めることができる。
請求項4に係る運搬用容器において、前記側壁保持部材は、前記外側保持片の先端部分全体に傾斜部を有しており、当該傾斜部は、前記外側保持片における先端部分に向かうにつれて、当該外側保持片における外側面が内側面に近づくように傾斜している。即ち、傾斜部は、外側保持片の先端に向かうにつれて、容器基体の表面に近づくように傾斜している為、当該運搬用容器によれば、外側保持片と容器基体の表面との間に形成される段差を小さくすることができ、段差による引っ掛かり等の発生を抑制し、運搬作業等における利便性を高め得る。
本実施形態に係る運搬用容器の外観斜視図である。 本実施形態に係る運搬用容器の底面側を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る容器基体の外観斜視図である。 本実施形態に係る側壁保持部材の外観斜視図である。 本実施形態に係る側壁保持部材における内側面の構成を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る運搬用容器の鉛直断面図である。 本実施形態に係る運搬用容器の水平断面図である。 本実施形態に係る運搬用容器の底部保持溝近傍を示す鉛直断面図である。 本実施形態に係る運搬用容器を段積みした状態の外観斜視図である。 本実施形態に係る運搬用容器を段積みした状態の鉛直断面図である。 本実施形態に係る運搬用容器を段積みした状態における底部保持溝近傍を示す鉛直断面図である。
以下、本発明に係る運搬用容器を、運搬用容器1に適用した実施形態に基づいて、図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る運搬用容器1の構成について、図1〜図11を参照しつつ説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る運搬用容器1は、軽量シート材(例えば、プラスチック気泡ボード、プラスチック段ボール、プラスチックハニカムボード、プラスチック発泡ボード等)からなる容器基体10と、補強アングル材20と、硬質プラスチックにより一体成型された側壁保持部材30とを有しており、上方が開放された直方体状の箱体(コンテナ)を構成する。
容器基体10は、上述したように、軽量シート材により構成されており、略長方形状に形成され、運搬用容器1の底面を構成する底部11と、当該底部11の長辺側に連結されている一対の長手側壁部12とを有している(図3参照)。長手側壁部12は、底部11の長辺に沿って折り曲げることにより、運搬用容器1の長手側の側面を構成する。
各長手側壁部12の上側部分には、持ち手孔13が形成されている。当該持ち手孔13は、本実施形態に係る運搬用容器1の長手側側面に位置し、段積み作業や運搬作業時に作業者によって把持される部分である。そして、各長手側壁部12の端縁には、補強アングル材20が配設されている。補強アングル材20は、断面逆U字状を為す材軸方向に長い鋼材であり、長手側壁部12を折り曲げた場合の上端となる端縁を覆うように配設されている。従って、補強アングル材20は、運搬用容器1の長手側面を構成する長手側壁部12の剛性を高めることができる。
本実施形態に係る運搬用容器1において、側壁保持部材30は、硬質プラスチックにより水平断面略コの字状に一体成型され、図1、図2に示すように、運搬用容器1における短手側側面、その両側に位置する長手側側面の一部及び底面の一部を構成する。図4、図5に示すように、本実施形態に係る側壁保持部材30は、運搬用容器1を運搬する際に把持される把持部31と、側壁挿入溝33と、底部保持溝37と、支持部39とを有している。
そして、側壁保持部材30における両側端面(即ち、長手側壁部12側に位置する側壁保持部材30の端面)には、側壁挿入溝33が、夫々形成されている(図5参照)。各側壁挿入溝33は、側壁保持部材30における側端面において、運搬用容器1の内側に位置する内側保持片34と、運搬用容器1の外側に位置する外側保持片35とによって形成されており、運搬用容器1の上下方向に向かって延びている。側壁挿入溝33において、内側保持片34と外側保持片35との間隔は、容器基体10の長手側壁部12を構成する軽量シート材の厚みと同等となるように形成されており、夫々、側壁挿入溝33内に長手側壁部12の端縁全体を挿入可能に構成されている(図6〜図8参照)。
内側保持片34は、側壁挿入溝33の開口縁の内、運搬用容器1の内側部分に沿って形成された突片であり、当該内側保持片34は、側壁挿入溝33と同様に、運搬用容器1の上下方向に沿って伸びている(図5、図6参照)。当該内側保持片34は、外側保持片35と協働することで、側壁挿入溝33内に挿入された長手側壁部12の端部を、所定位置に保持する機能を果たす。
そして、内側保持片34は、側壁挿入溝33の上部及び下部に延出補強部34Aを有している。延出補強部34Aは、内側保持片34における他の部分(運搬用容器1の高さ方向中段部分)よりも、より先端側に延出して形成されている。即ち、側壁挿入溝33の深さは、内側保持片34が形成された側壁挿入溝33の上部及び下部において、より深くなっている(図5、図7参照)。従って、延出補強部34Aは、外側保持片35と協働することで、側壁挿入溝33内に挿入された長手側壁部12の端部を、より確実に保持する機能を果たす。そして、側壁挿入溝33の上部に形成された延出補強部34Aは、後述するアングル保持部36の先端と、内側保持片34における他の部分の先端とを繋ぐように形成されている。従って、側壁挿入溝33の上部に位置する延出補強部34Aは、アングル保持部36の補強として機能する。又、延出補強部34Aは、補強として機能することで、側壁保持部材30に要する最低限の強度を維持しつつ、当該側壁保持部材30の軽量化に寄与し得る。更に、各側壁保持部材30の軽量化に伴い、運搬用容器1の軽量化に貢献し得る。
傾斜部34Bは、内側保持片34の先端部分において、上下の延出補強部34Aの間に形成されており、当該内側保持片34の先端部分に向かうにつれて、内側保持片34の外表面(運搬用容器1の内側に位置する面)が側壁挿入溝33の内側に近づくように傾斜している。従って、側壁挿入溝33に対して、長手側壁部12を挿入した場合において、長手側壁部12と内側保持片34との間に形成される段差を、傾斜部34Bによって小さくすることができ、収容作業時における引っ掛かりの発生を低減し得る。
図5に示すように、側壁挿入溝33を構成する外側保持片35は、対向配置された内側保持片34よりも、容器基体10の長手側壁部12が延びる方向に長く形成されている。従って、前記容器基体10の長手側壁部12及び補強アングル材20を、側壁挿入溝33及びアングル保持部36に取り付ける際に、外側保持片35の内壁面に沿わすようにして、容器基体10の長手側壁部12及び補強アングル材20を挿入することができる。即ち、外側保持片35は、内側保持片34よりも容器基体10の長手側壁部12が延びる方向に長く形成されることで、容器基体10の長手側壁部12及び補強アングル材20を取り付ける際のガイドとして機能する。
図5、図7等に示すように、外側保持片35の先端部分には、傾斜部35Bが、先端部分全体にわたって形成されている。当該傾斜部35Bは、当該外側保持片35の先端部分に向かうにつれて、外側保持片35の外表面(運搬用容器1の外側に位置する面)が側壁挿入溝33の内側に近づくように傾斜している。従って、側壁挿入溝33に対して、長手側壁部12を挿入した場合において、長手側壁部12表面と外側保持片35との間に形成される段差を、傾斜部35Bによって小さくすることができ、段積み作業や運搬作業時における引っ掛かりの発生を低減し得る。
図5、図6に示すように、各側壁挿入溝33の上部には、アングル保持部36がそれぞれ形成されている。各アングル保持部36は、内側保持片34における他の部分(運搬用容器1の高さ方向中段部分)より先端側へ延出しており、夫々、補強アングル材20の端部を挿入可能に形成されている。従って、当該運搬用容器1においては、側壁挿入溝33に対して、容器基体10における長手側壁部12の端部を挿入すると同時に、長手側壁部12の端縁に配設された補強アングル材20を、アングル保持部36に挿入することができる。この時、アングル保持部36に対して、補強アングル材20を深く挿入することができるので、補強アングル材20の保持部分を長くすることができ、アングル保持部36による補強アングル材20の保持力を高めることができる。
又、側壁挿入溝33の上部に形成されるアングル保持部36を先端側に延出するので、側壁保持部材30の上面の面積を大きくすることができる。即ち、当該運搬用容器1を段積みした場合に、段積みした運搬用容器1の荷重を、硬質プラスチック製の側壁保持部材30によって、広い面積をもって受けることができ、運搬用容器1を安定して段積みすることができる。
更に、上述したように、アングル保持部36の下方に連続するように、延出補強部34Aが形成されているので、容器基体10の長手側壁部12と、補強アングル材20を同時に覆う部分を増やすことができる。即ち、当該運搬用容器1は、延出補強部34Aとアングル保持部36の協働により、長手側壁部12、補強アングル材20を、より確実に保持することができる。
そして、側壁保持部材30は、運搬用容器1における下部(支持部39の上面)に、底部保持溝37を有している(図5、図6、図8参照)。底部保持溝37は、図8に示すように、側壁保持部材30の支持部39の上面と内側保持片38によって、容器基体10側が開放された溝状に形成されており、運搬用容器1の水平方向に延びている。当該底部保持溝37において、支持部39上面と内側保持片38との間隔は、容器基体10の底部11の厚みに対応して形成されており、容器基体10における底部11の端部全体を挿入可能に構成されている。
側壁保持部材30の下端縁には、支持部39が形成されており、支持部39は、当該運搬用容器1の短手側面近傍に位置する底面の一部を構成し、運搬用容器1全体を支持している。尚、当該支持部39は、図8に示すように、底部保持溝37の一部を構成しており、底部保持溝37の下部に位置しているので、本発明における底部保持溝37の外側保持片として機能している。
図5、図8等に示すように、底部保持溝37の外側保持片に相当する支持部39は、対向配置された内側保持片38よりも、容器基体10の底部11が延びる方向に長く形成されている。従って、前記容器基体10の底部11を、底部保持溝37に取り付ける際に、支持部39の内壁面(即ち、支持部39の上面)に沿わすようにして、容器基体10の底部11を挿入することができる。即ち、支持部39の上面は、内側保持片38よりも容器基体10の底部11が延びる方向に長く形成されることで、容器基体10の底部11を取り付ける際のガイドとして機能する。
側壁挿入溝33及び底部保持溝37において、外側保持片35及び支持部39を、内側保持片34、内側保持片38よりも、先端側に延出して形成することで、本実施形態に係る運搬用容器1によれば、外側保持片35及び支持部39を、容器基体10の底部11、長手側壁部12及び補強アングル材20を同時に取り付ける際のガイドとして機能させることができる。
支持部39には、底部保持溝37の開口縁側にあたる先端部分に、底側傾斜部39Bが形成されている。底側傾斜部39Bは、当該先端部分の全体にわたって形成されている。当該底側傾斜部39Bは、当該外側保持片として機能する支持部39の先端部分に向かうにつれて、支持部39の下面(運搬用容器1の接地面)が底部保持溝37の内側に近づくように、上方に向かって傾斜している。従って、底部保持溝37に対して、底部11を挿入した場合において、底部11表面と支持部39との間に形成される段差を、底側傾斜部39Bによって小さくすることができ、段積み作業や運搬作業時における引っ掛かりの発生を低減し得る。
そして、側壁保持部材30は、図4、図5に示すように、複数の基体固定部40を有している。基体固定部40は、夫々、側壁挿入溝33、アングル保持部36、底部保持溝37近傍に形成されており、当該基体固定部40を利用した溶着、ネジ止め或いはリベット止めによって、底部11、長手側壁部12、補強アングル材20を強固に固定している。
以上のように構成することによって、本実施形態に係る運搬用容器1は、容器基体10における各長手側壁部12の端部全体を、上下方向に延びた側壁挿入溝33によって保持している(図6〜図8参照)。従って、当該運搬用容器1によれば、内側保持片34と外側保持片35の間に、容器基体10の長手側壁部12を挟持することができるので、長手側壁部12に対する負荷に対抗することができ、確実に長手側壁部12を保持することができる。これにより、運搬用容器1の長手側における容器基体10と側壁保持部材30の接合が分離することがなくなるため、当該運搬用容器1によれば、運搬用容器1を取り扱う際の利便性を高めることができる。
又、当該運搬用容器1においては、容器基体10における底部11の端部全体を、水平方向に延びた底部保持溝37によって保持している(図6〜図8参照)。従って、当該運搬用容器1によれば、内側保持片38と支持部39上面の間に、容器基体10の底部11を挟持することができるので、底部11に対する荷重に対抗することができ、確実に底部11を保持することができる。又、内側保持片38と支持部39上面の間に、容器基体10の底部11を挟持している為、底部11に荷重がかかった場合でも、底部11が撓んで端部が浮き上がることはない。これにより、運搬用容器1の底面側における容器基体10と側壁保持部材30の接合が分離することがなくなるため、当該運搬用容器1によれば、運搬用容器1を取り扱う際の利便性を高めることができる。
そして、側壁挿入溝33の内側保持片34における上部及び下部に、延出補強部34Aが形成されていることにより、各延出補強部34Aの形成位置においては、長手側壁部12は、側壁挿入溝33に対して深く挿入されていることになる(図7、図8等参照)。これにより、運搬用容器1の側壁部分における容器基体10と側壁保持部材30の接合を、より強固にすることができ、運搬用容器1を取り扱う際の利便性を高めることができる。
又、側壁挿入溝33の内側保持片34には、傾斜部34Bが形成されており、長手側壁部12と内側保持片34との間の段差を小さくしている。従って、当該運搬用容器1の内部に収容物を収容した場合に、当該段差に収容物が引っ掛かる可能性を低減することができ、運搬用容器1に対して収容物を収容する際の利便性を高め得る。
そして、側壁挿入溝33の外側保持片35には、傾斜部35Bが形成されており、底部保持溝37の支持部39には、底側傾斜部39Bが形成されており、運搬用容器1の外面側において、容器基体10表面と側壁保持部材30の表面との間における段差を小さくすることができる。これにより、運搬用容器1の運搬作業や段積み作業等を行う上で、運搬用容器1の外表面における段差によって引っ掛かる可能性を低減することができ、運搬作業等を行う際の利便性を高め得る。
図6、図8等に示すように、側壁挿入溝33の上部にアングル保持部36を有しているので、当該運搬用容器1における開口縁を構成する長手側壁部12の上端縁に、補強アングル材20を保持することができる。これにより、当該運搬用容器1は、運搬用容器1に対して鉛直方向に作用する荷重に十分に対応可能となる。
そして、図9に示すように複数の運搬用容器1を段積みした場合には、下方の運搬用容器1の開口縁を構成する側壁保持部材30の上面には、上方の運搬用容器1の支持部39の周縁にあたる部分が接触する(図10、図11参照)。つまり、側壁保持部材30の下面において、下方に突出形成された支持部39が、下方に位置する運搬用容器1の開口縁に沿って配置されるので、当該運搬用容器1によれば、運搬用容器1を段積みした場合における位置ずれを防止することができる。
又、運搬用容器1を段積みした場合に、下方に位置する運搬用容器1の側壁保持部材30上面は、上方に位置する運搬用容器1の側壁保持部材30における支持部39周辺部分を支持している(図10、図11参照)。即ち、硬質プラスチック製の側壁保持部材30によって、上方に位置する運搬用容器1の荷重を受けているので、当該運搬用容器1は、段積み等に伴う荷重に対応することができ、利便性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る運搬用容器1は、図1に示すように、軽量シート材により形成された容器基体10と、硬質プラスチック製の側壁保持部材30を有しており、上方が開放された箱体状に構成されている。図4、図5に示すように、側壁保持部材30は、容器基体10における長手側壁部12の端縁全体が挿入される側壁挿入溝33を有しており、当該側壁挿入溝33は、各側壁保持部材30において、上下方向に伸びている。
従って、当該運搬用容器1によれば、相互に対向する長手側壁部12の端縁全体を、側壁挿入溝33を構成する内側保持片34と、外側保持片35の間に挟持して、上下方向に沿った状態で保持することができる(図6参照)。これにより、当該運搬用容器1は、容器基体10と側壁保持部材30の接合を確実に行うことができ、利便性を高めることができる。
又、当該運搬用容器1によれば、側壁保持部材30の下部には、底部保持溝37が水平方向に延びており、前記容器基体10の底部11における端縁全体を保持している。これにより、側壁保持部材30における容器基体10の底部11の保持を、底部保持溝37を構成する支持部39上面、内側保持片38によって、底部11の端縁全体にわたって行うことができるので、容器基体10と側壁保持部材30の接合を確実に行うことができ、利便性を高めることができる。又、底部保持溝37は、支持部39上面、内側保持片38によって、底部11を挟持している為、当該運搬用容器1に収容物を収容し、収容物による荷重が底部11に作用したとしても、当該底部11の端縁が浮き上がることはなく、底部11と側壁保持部材30との接合が解除されることを低減し得る。
そして、前記側壁保持部材30は、側壁挿入溝33における内側保持片34の上部及び下部に、延出補強部34Aを有しており、当該延出補強部34Aは、当該内側保持片34の先端を更に延出して構成されている(図5等参照)。即ち、延出補強部34Aは、側壁挿入溝33に挿入された容器基体10の長手側壁部12に対して、より広い面積をもって接触することになるため、容器基体10の長手側壁部12を、より強固に保持する機能を果たす。従って、当該運搬用容器1によれば、側壁保持部材30の側壁挿入溝33による容器基体10の長手側壁部12の保持を、より確実に行うことができ、利便性を高めることができる。
前記側壁保持部材30は、前記側壁挿入溝33の外側保持片35の先端部分全体に、傾斜部35Bを有しており、底部保持溝37における支持部39の先端部分全体に、底側傾斜部39Bを有している。傾斜部35B、底側傾斜部39Bは、何れも先端側に向かうにつれて、容器基体10の表面に近づくように傾斜している為、当該運搬用容器1によれば、外側保持片35と容器基体10の表面との間に形成される段差を小さくすることができ、段差による引っ掛かり等の発生を抑制し、運搬作業等における利便性を高め得る。
当該運搬用容器1は、図6、図8等に示すように、側壁挿入溝33の上部にアングル保持部36を有しているので、当該運搬用容器1における開口縁を構成する長手側壁部12の上端縁に、補強アングル材20を保持することができる。これにより、当該運搬用容器1は、運搬用容器1に対して鉛直方向に作用する荷重に十分に対応可能となる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、運搬用容器1として、上方が開放された略直方体状の箱体を為すように構成していたが、この態様に限定されるものではなく、略立方体状であってもよい。
そして、本発明において、延出補強部は、前記側壁挿入溝の上部又は下部において、内側保持片の他の部分よりも、先端側に延出するように構成すればよく、上述した実施形態のように、アングル保持部の先端と内側保持片の他の部分とをつなぐ態様に限定されるものではない。例えば、アングル保持部のみを延出補強部としてもよいし、アングル保持部を除いて、内側保持片の先端側を延出した部分を本発明における延出補強部としてもよい。上述した実施形態における延出補強部及びアングル保持部を、本発明における延出補強部として把握することも可能である。
1 運搬用容器
10 容器基体
11 底部
12 長手側壁部
20 補強アングル材
30 側壁保持部材
33 側壁挿入溝
34 内側保持片
34A 延出補強部
35 外側保持片
35B 傾斜部
37 底部保持溝
39 支持部
39B 底側傾斜部

Claims (4)

  1. 上方が開放された箱体の底面を構成する底部と、前記箱体における一対の側面を構成し、前記底部と夫々隣接する少なくとも一対の側壁部と、を有する軽量シート材により形成される容器基体と、
    前記底部に対して垂直に立設され、前記箱体の角部分を含む前記箱体の他の側面を構成すると共に、前記容器基体の側壁部を保持する硬質プラスチック製の側壁保持部材と、を有する運搬用容器であって、
    前記側壁保持部材は、
    前記運搬用容器の上下方向に向かって伸び、前記容器基体の側壁部における端縁全体が挿入される側壁挿入溝を有し、
    前記側壁挿入溝は、
    前記側壁保持部材の端部の上下にわたって上下方向に延び、前記運搬用容器の外表面を構成する外側保持片と、
    前記外側保持片との間に前記側壁部を挿入可能な間隔を隔てつつ上下方向に延び、前記運搬用容器の内側に位置する内側保持片と、を有し、
    前記外側保持片は、前記内側保持片よりも、前記側壁部が延びる方向に長く形成され、
    前記側壁保持部材は、
    前記運搬用容器の開口縁を構成する前記容器基体における側壁部の端縁に沿って配設された補強部材が挿入される補強部材保持部を、前記側壁挿入溝の上端部分に有し、
    前記側壁保持部材は、
    前記側壁挿入溝の上部に延出補強部を有し、
    前記延出補強部は、前記補強部材保持部と前記内側保持片とを繋ぐように形成されると共に、前記外側保持片と対向している
    ことを特徴とする運搬用容器。
  2. 請求項1記載の運搬用容器であって、
    前記側壁保持部材は、
    当該側壁保持部材の下部において水平方向に延び、前記容器基体の底部における端部全体が挿入される底部保持溝を有し、
    前記底部保持溝は、
    前記側壁保持部材の下部において水平方向に延び、前記運搬用容器の底部を構成する外側保持片と、
    前記底部保持溝における外側保持片との間に前記底部を挿入可能な間隔を隔てつつ水平に伸び、前記運搬用容器の内側に位置する内側保持片と、を有
    前記底部保持溝の外側保持片は、前記底部保持溝の内側保持片よりも、前記容器基体の底部が延びる方向に長く形成されている
    ことを特徴とする運搬用容器。
  3. 請求項1又は請求項2記載の運搬用容器であって、
    前記側壁保持部材は、
    前記側壁挿入溝における内側保持片の下部において、当該内側保持片の先端を更に延出した延出補強部を有する
    ことを特徴とする運搬用容器。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の運搬用容器であって、
    前記側壁保持部材は、
    前記外側保持片における先端部分に向かうにつれて、当該外側保持片における外側面が内側面に近づくように傾斜した傾斜部を、前記外側保持片の先端部分全体に有する
    ことを特徴とする運搬用容器。
JP2014019381A 2014-02-04 2014-02-04 運搬用容器 Active JP6309289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014019381A JP6309289B2 (ja) 2014-02-04 2014-02-04 運搬用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014019381A JP6309289B2 (ja) 2014-02-04 2014-02-04 運搬用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015145278A JP2015145278A (ja) 2015-08-13
JP6309289B2 true JP6309289B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=53889781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014019381A Active JP6309289B2 (ja) 2014-02-04 2014-02-04 運搬用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6309289B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115214983A (zh) * 2022-08-16 2022-10-21 北京东方国凯工业装备有限公司 自动化立体库用加强塑料周转箱

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4119408Y1 (ja) * 1964-10-23 1966-09-10
JPS5856177Y2 (ja) * 1978-05-15 1983-12-24 新日軽株式会社 多面体状容器
JPS60120918U (ja) * 1984-01-25 1985-08-15 林 正史 ケ−スのコ−ナ−連結金具
JPH062503B2 (ja) * 1986-01-31 1994-01-12 積水化成品工業株式会社 組立て箱
JPH0378724U (ja) * 1989-12-05 1991-08-09
JP2005234428A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Konica Minolta Medical & Graphic Inc ロール状感光材料包装体用収納箱及びその運搬方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015145278A (ja) 2015-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017212840A1 (ja) 物品収納ケース
JP6309289B2 (ja) 運搬用容器
JP6594657B2 (ja) パレット
JP5546008B2 (ja) 箱型容器
JP6535155B2 (ja) 運搬用容器
JP6203656B2 (ja) 容器
KR101582829B1 (ko) 팔레트
JP5504111B2 (ja) 保冷容器
JP3112499U (ja) 組み立て式コンテナおよび組み立て式コンテナユニット
KR20220002464U (ko) 운반상자용 이탈방지장치 및 이를 포함하는 운반상자
JP6243198B2 (ja) 運搬用容器
JP6359834B2 (ja) 運搬用容器
JP2020006992A (ja) 容器
JP6007452B2 (ja) パレット及び組立式コンテナ
JP3205028U (ja) 可搬型収納ケース
JP5755581B2 (ja) ワーク用支持部材
JP5442651B2 (ja) 箱型容器
JP5721091B1 (ja) パレット及び組立式コンテナ
JP2019064700A (ja) 容器
KR101600399B1 (ko) 팔레트 설치용 조립식 종이 포장 박스
JP7028449B2 (ja) 容器
JP4866172B2 (ja) 運搬用容器
JP2009102055A (ja) 組立式コンテナ
JP2011006121A (ja) 組み立て式コンテナ
JP6402065B2 (ja) 蓋付き容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6309289

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250