JP6307526B2 - 撮像装置及び合焦制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び合焦制御方法に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン等の携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant,携帯情報端末)等の撮影機能を有する情報機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する情報機器を撮像装置と称する。
これら撮像装置では、主要な被写体に焦点を合わせる合焦制御方法として、コントラストAF(Auto Focus、自動合焦)方式(例えば特許文献1参照)や位相差AF方式(例えば特許文献2参照)が採用されている。
特許文献1に記載の撮像装置は、被写体に動体が含まれているときは、AF評価エリアを拡大することで、動体がAF評価エリア内に入る可能性を高めて、動体に追従したオートフォーカスを行っている。
特開2006−91915号公報 特開2012−4729号公報
位相差AF方式では、位相差検出用の一対のセンサ行の出力をデータとして取り込み、その一対のセンサ出力の相関を取る。具体的には、一方のセンサ行のデータをA[1]…A[k]とし、他方のセンサ行のデータをB[1]…B[k]とし、これら2つのデータを“d”ずらしたときの以下の式によって求まる2つのデータ波形によって囲まれる面積S[d]が最小となるときの“d”の値を位相差量として算出し、この位相差量に基づいてフォーカスレンズを駆動している。
フォーカスレンズは、撮像レンズ全体の場合もあるし、複数のレンズで構成された一部のレンズである場合もある。以下、位相差AFを行うということは、デフォーカス量を求め、求めたデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズを駆動することを言う。
Figure 0006307526
また、位相差AF方式では、上記のように算出した位相差量に基づいて合焦点までのレンズ駆動量(デフォーカス量)を算出する。
図17は、位相差AF方式によるデフォーカス量の算出方法を説明するための図である。
図17に示すように、主要被写体Pが撮像レンズ1Aによって結像される面である結像面と撮像素子5Aの撮像面との距離をデフォーカス量xとし、上記式(1)によって求まる位相差量をyとし、主要被写体Pから結像面に入射する光の入射角をθとする。また、撮像レンズ1Aの光学開口直径をRとし、撮像レンズ1Aから結像面までの距離をfとする。
図17において、tan(θ)=R/2f=y/2xの関係になる。また、撮像レンズ1
AのF値は、F値=2/tan(θ)の関係にあるため、tan(θ)=2/(F値)となる。したがって、2/(F値)=y/2xとなり、この式から、デフォーカス量xは、x=y*(F値)/4となる。
ここで、位相差量yは検出精度に限界があるため、位相差量yが検出可能な最大値より小さい場合には、デフォーカス量xと位相差量yは線形の関係にある。
しかし、位相差量yが検出不能なほど大きくなるような状況では、デフォーカス量xは位相差量yが最大値のときの値になるため、実際の位相差量とデフォーカス量との線形性が崩れてしまい、レンズ駆動量に誤差が生じる。
したがって、オートフォーカスの実行指示(以下、オートフォーカス指示という)に応じて求めた位相差量が大きいときには、この位相差量に基づいて合焦位置までレンズを移動させた後に、位相差AFを再度行い、線形性のズレによって生じるレンズ位置の誤差をなくすのがよい。
しかし、このように、オートフォーカス指示の後に位相差AFを複数回行う場合、主要被写体が移動していると、2回目以降の位相差AFを行う間に被写体像が変化してしまい、所望の画像を得られず、シャッタチャンスを逃す可能性がある。
特許文献1に記載された撮像装置は、コントラストAF方式に関するものであるため、オートフォーカス指示に対して複数回のオートフォーカスを行わずともオートフォーカス精度は確保することができる。このため、上記のようなシャッタチャンスを逃す可能性についての課題は考慮されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、位相差AFの精度向上とシャッタチャンスを逃す可能性の低減とを両立させることのできる撮像装置及び合焦制御方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、上記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用してデフォーカス量を算出し、上記デフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動する合焦制御部と、上記合焦制御部によるデフォーカス量の算出及び当該デフォーカス量にしたがった上記フォーカスレンズの駆動の前に、上記撮像素子により撮像される被写体像に動きがあるか否かを検出する動き検出部と、を備える。上記合焦制御部は、オートフォーカスの実行指示に応じてデフォーカス量を算出し、そのデフォーカス量が閾値を超える場合には、そのデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動した後に、上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用したデフォーカス量の算出及びそのデフォーカス量にしたがったフォーカスレンズの駆動を再度行ってオートフォーカスを完了する。または、上記合焦制御部は、上記実行指示に応じて算出したデフォーカス量が上記閾値以下の場合には、そのデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動してからオートフォーカスを完了する。上記合焦制御部は、上記動きが被写体像にある場合に、上記動きがない場合よりも上記閾値を大きくする。
本発明の合焦制御方法は、フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、上記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子から出力される上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用してデフォーカス量を算出し、上記デフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動する合焦制御ステップと、上記合焦制御ステップに先立って、上記撮像素子により撮像される被写体像に動きがあるか否かを検出する動き検出ステップと、を備える。上記合焦制御ステップでは、オートフォーカスの実行指示に応じてデフォーカス量を算出し、そのデフォーカス量が閾値を超える場合には、そのデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動した後に、上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用したデフォーカス量の算出及びそのデフォーカス量にしたがったフォーカスレンズの駆動を再度行ってオートフォーカスを完了する。また、上記合焦制御ステップでは、上記実行指示に応じて算出したデフォーカス量が上記閾値以下の場合には、そのデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動してからオートフォーカスを完了する。上記合焦制御ステップでは、上記動きが被写体像にある場合に、上記動きがない場合よりも上記閾値を大きくするものである。
本発明によれば、位相差AFの精度向上とシャッタチャンスを逃す可能性の低減とを両立させることのできる撮像装置及び合焦制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図である。 図1に示すデジタルカメラに搭載される撮像素子5の全体構成を示す平面模式図である。 図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。 図3に示す位相差検出用画素52のみを示した図である。 位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。 撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割した構成を示す図である。 被写体像の動きを説明するための図である。 被写体像の動きを説明するための図である。 被写体像の動きを説明するための図である。 図1に示すデジタルカメラの動作を説明するためのフローチャートである。 被写体像の動きの大きさである動き量とシステム制御部11により設定される閾値XLとの関係の一例を示す図である。 被写体像における動きのあるエリアの面積とシステム制御部11により設定される閾値XLとの関係の一例を示す図である。 図1のデジタルカメラの動作の変形例を説明するためのフローチャートである。 図1のデジタルカメラの動作の変形例を説明するためのフローチャートである。 本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。 図15に示すスマートフォン200の内部構成を示すブロック図である。 位相差AF方式によるデフォーカス量の求め方を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の一例としてのデジタルカメラの概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラは、焦点調節のためのフォーカスレンズ、及び、ズームレンズ等を含む撮像レンズ1と、絞り2とを有するレンズ装置を備える。レンズ装置は撮像光学系を構成する。
図1に示すレンズ装置はカメラ本体に固定されているが、別のレンズ装置に交換可能であってもよい。撮像レンズ1は少なくともフォーカスレンズを含んでいればよい。フォーカスレンズは、レンズ系全体を移動させることで焦点調節を行う単焦点レンズでもよい。
デジタルカメラは、撮像光学系を通して被写体を撮像するCCD型やCMOS型等の撮像素子5と、撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、アナログ信号処理部6から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7とを備える。
アナログ信号処理部6及びA/D変換回路7は、システム制御部11によって制御される。アナログ信号処理部6及びA/D変換回路7は撮像素子5に内蔵されることもある。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、レンズ駆動部8を制御し撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを駆動して主要被写体に合焦させる合焦制御を行ったり、撮像レンズ1に含まれるズームレンズの位置の調整を行ったりする。更に、システム制御部11は、絞り駆動部9を介して絞り2の開口量を制御することにより、露光量の調整を行う。
また、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して撮像素子5を駆動し、撮像素子5に、撮像レンズ1を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、デジタル信号処理部17と、動き検出部18と、位相差AF処理部19と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された表示部23が接続される表示制御部22と、を備える。デジタル信号処理部17は、A/D変換回路7から出力される撮像画像信号に対し、補間演算、ガンマ補正演算、及びRGB/YC変換処理等を行って撮影画像データを生成する。位相差AF処理部19は、位相差AF方式によりデフォーカス量を算出する。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、動き検出部18、位相差AF処理部19、外部メモリ制御部20、及び表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。位相差AF処理部19、システム制御部11、及びレンズ駆動部8は、合焦制御部を構成する。
図2は、図1に示すデジタルカメラに搭載される撮像素子5の全体構成を示す平面模式図である。
撮像素子5は、行方向X及びこれに直交する列方向Yに二次元状に配列された多数の画素が配置される撮像面50を有する。この撮像面50には、フォーカスを合わせる対象となるエリアであるAFエリア53が図2の例では9つ設けられている。
AFエリア53は、画素として撮像用画素と位相差検出用画素とを含むエリアである。
撮像面50のうちAFエリア53を除く部分には、撮像用画素だけが配置される。なお、AFエリア53は、撮像面50に隙間無く設けてあってもよい。
図3は、図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。
AFエリア53には、画素51が二次元状に配列されている。各画素51は、フォトダイオード等の光電変換部と、この光電変換部上方に形成されたカラーフィルタとを含む。
図3では、赤色光を透過するカラーフィルタ(Rフィルタ)を含む画素51(R画素51)には“R”の文字を付し、緑色光を透過するカラーフィルタ(Gフィルタ)を含む画素51(G画素51)には“G”の文字を付し、青色光を透過するカラーフィルタ(Bフィルタ)を含む画素51(B画素51)には“B”の文字を付している。カラーフィルタの配列は撮像面50全体でベイヤ配列となっている。
AFエリア53では、G画素51の一部(図3中の網掛けを付した画素51)が位相差検出用画素52となっている。図3の例では、R画素51とG画素51を含む画素行のうちの任意の画素行における各G画素51と、この各G画素51に対して列方向Yに最も近い同色のG画素51とが、位相差検出用画素52となっている。ここでは図3に図示するように、2次元状配列の一方の方向であり位相差分離方向と同じ方向をX方向または行方向、他の方向をY方向または列方向と規定する。
図4は、図3に示す位相差検出用画素52のみを示した図である。
図4に示すように、位相差検出用画素52は、位相差検出用画素52Aと位相差検出用画素52Bの2種類の画素を含む。
位相差検出用画素52Aは、撮像レンズ1の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部である。
位相差検出用画素52Bは、上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部である。
なお、AFエリア53において、位相差検出用画素52A,52B以外の複数の画素51は撮像用画素であり、撮像用画素は、撮像レンズ1を通過した上記一対の光束を受光し受光量に応じた信号を検出する。
各画素51の光電変換部上方には遮光膜が設けられ、この遮光膜には、光電変換部の受光面積を規定する開口が形成されている。
撮像用画素51の開口の中心は、撮像用画素51の光電変換部の中心と一致している。これに対し、位相差検出用画素52Aの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Aの光電変換部の中心に対し右側に偏心している。
また、位相差検出用画素52Bの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Bの光電変換部の中心に対して左側に偏心している。ここでいう右方向は、図3で示すX方向の一方の方向であり、左方向はX方向のもう一方の方向である。
図5は、位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。図5に示すように、位相差検出用画素52Aは、開口cが光電変換部(PD)に対して右に偏心している。図5に示すように、光電変換部の片側を遮光膜によって覆う事によって、遮光膜で覆った方向と逆の方向から入射した光を選択的に遮光することができる。
この構成により、任意の行にある位相差検出用画素52Aからなる画素群と、この画素群の各位相差検出用画素52Aに対して一方向に同一距離で配置された位相差検出用画素52Bからなる画素群とによって、これら2つの画素群の各々によって撮像される像における行方向Xの位相差を検出することができる。
撮像素子5は、撮像レンズ1の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第2の信号検出部とのペアを複数有する構成であればよく、図2〜5に示した構成に限らない。
例えば、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割して、一方の分割エリアを位相差検出用画素52Aとし、他方の分割エリアを位相差検出用画素52Bとした構成であってもよい。
図6は、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割した構成を示す図である。
図6の構成では、撮像素子5においてRを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素R1と位相差検出用画素R2としている。
また、撮像素子5においてGを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素G1と位相差検出用画素G2としている。
また、撮像素子5においてBを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素B1と位相差検出用画素B2としている。
この構成では、位相差検出用画素R1,G1,B1がそれぞれ第1の信号検出部となり、位相差検出用画素R2,G2,B2がそれぞれ第2の信号検出部となる。第1の信号検出部と第2の信号検出部からは独立に信号を読み出すことができる。そして、第1の信号検出部と第2の信号検出部の信号を加算すると、位相差のない通常の撮像用信号を得られる。つまり、図6の構成では、全ての画素を、位相差検出用画素と撮像用画素との両方として用いることができる。
図1に示す位相差AF処理部19は、9つのAFエリア53の中からユーザ操作等により選択された1つのAFエリア53にある位相差検出用画素52A及び位相差検出用画素52Bから読み出される検出信号群を用いて上記一対の光束によって形成される2つの像の相対的な位置ずれ量である位相差を演算する。
そして、位相差AF処理部19は、この位相差に基づいて、撮像レンズ1による主要被写体の結像面と撮像素子5の撮像面とを一致させるために必要なフォーカスレンズの移動量であるデフォーカス量を算出する。
なお、AFエリア53は1つだけでなく、連続して並ぶ複数個を選択できるようにしてもよい。
図1に示す動き検出部18は、撮像素子5によって撮像される被写体像に動きがあるか否かを検出する。被写体像の動きとは、時系列で隣接する2つの撮像された被写体像において所定量以上の変化がある場合をいう。
図7〜図9は、被写体像の動きを説明するための図である。
図7には、連続して撮像された2つの被写体像70,71が示されている。被写体像70が被写体像71よりも前に撮像されたものである。被写体像70には車72と木73が含まれている。被写体像71では、被写体像70に対して木73の位置は変化していないが、車72が左方向に移動している。
図7の例では、撮像される被写体に、撮像素子5の撮像面50に平行な方向(以下、xy方向)の動きがあることで、被写体像70と被写体像71との間で動きが生じている。
図8には、連続して撮像された2つの被写体像80,81が示されている。被写体像80が被写体像81よりも前に撮像されたものである。被写体像80には車72と木73が含まれている。被写体像81は、被写体像80に対して、車72と木73の位置が一律に右に移動している。
図8の例では、撮像される被写体に動きはないものの、被写体像80の撮像時と被写体像81の撮像時とで、デジタルカメラが左に移動したことで、被写体像80と被写体像81の間で動きが生じている。
図9には、連続して撮像された2つの被写体像90,91が示されている。被写体像90が被写体像91よりも前に撮像されたものである。被写体像90には車72と木73が含まれている。被写体像91は、被写体像90に対して、木73の位置は変化していないが、車72が左方向に移動しかつデジタルカメラ側に近づいてきている。
図9の例では、撮像される被写体に、撮像素子5の撮像面50に垂直な方向(以下、z方向という)の動きと、xy方向の動きとがあることで、被写体像90と被写体像91との間で動きが生じている。
このように、撮像素子5によって撮像される被写体像の動きには、撮像されている被写体がxy方向に動いたことによる動きと、撮像されている被写体がz方向に動いたことによる動きと、デジタルカメラがパンニングされたことによる動きと、が含まれる。
動き検出部18は、撮像素子5により連続して撮像して得られる2フレーム分の撮像画像データを比較し、2つの撮像画像データ間でブロックマッチングを行って被写体像の動きの有無を検出する。
または、動き検出部18は、2つの撮像画像データ間で対応点検出を行い対応点の位置の変化から被写体像動きの有無を検出する。或いは、動き検出部18は、分割測光値の変動から被写体像の動きの有無を検出する。
動き検出部18は、被写体像の動きの大きさが閾値を超えている場合に動きありと判定し、被写体像の動きの大きさが閾値以下の場合に動きなしと判定する。この閾値は、2画像間のノイズ等による微小な変化を排除できるような値に設定する。
システム制御部11は、オートフォーカス指示に応じて、位相差AF処理部19にデフォーカス量を算出させる。そして、システム制御部11は、当該デフォーカス量が閾値XLを超える場合には、当該デフォーカス量にしたがってフォーカスレンズを合焦位置まで駆動した後に、位相差AF処理部19にデフォーカス量の算出を再び行わせる。続いて、システム制御部11は、位相差AF処理部19によって再び算出されたデフォーカス量にしたがったフォーカスレンズの駆動を再度行ってオートフォーカスを完了し、オートフォーカス完了を通知する。つまり、システム制御部11は、オートフォーカス指示に応じて位相差AFを2回続けて行う。
システム制御部11は、オートフォーカス指示に応じて算出されたデフォーカス量が閾値XL以下の場合には、当該デフォーカス量にしたがってフォーカスレンズを駆動してからオートフォーカスを完了し、オートフォーカス完了を通知する。つまり、システム制御部11は、オートフォーカス指示に応じて位相差AFを1回だけ行う。
オートフォーカス指示は、例えば、操作部14に含まれるシャッタボタンの半押し操作によってシステム制御部11に入力される。また、オートフォーカスの完了通知は、例えば、表示部23に情報を表示することや、音を出力することなどで行う。
システム制御部11は、オートフォーカス指示に応じて2回の位相差AFを行うか、オートフォーカス指示に応じて1回の位相差AFを行うか、の選択の判定を行うための閾値XLを、被写体像に動きがあるか否かによって制御する。
被写体像の動きがあるときには、オートフォーカス指示に応じて位相差AFを2回行ってしまうと、2回目の位相差AFが完了したときには、オートフォーカス指示を行ったときから、被写体が大きく変化している可能性が高い。このため、このようなときには位相差AFを1回に制限すべく、システム制御部11は閾値XLを制御している。
具体的には、システム制御部11は、被写体像に動きがあることが動き検出部18により検出された場合には、被写体像の動きがない場合よりも閾値XLを大きくする。
なお、設定可能な閾値XLのデータは、システム制御部11の内部メモリに予め記憶していてもよいし、基準となる閾値を1つ記憶しておき、この閾値を加工して別の閾値を生成するようにしてもよい。
次に、以上のように構成されたデジタルカメラの動作を説明する。
図10は、図1に示すデジタルカメラの動作を説明するためのフローチャートである。
デジタルカメラが撮像モードに設定されると、システム制御部11は、ライブビュー画像の表示を開始させる(ステップS1)。具体的には、システム制御部11は、撮像素子5により被写体を撮像し、撮像して得られる撮像画像データに基づく画像を表示部23に表示させる制御を繰り返し行う。
ライブビュー画像の表示が開始され、2回以上の撮像がなされると、動き検出部18は、時間的に連続する2つの撮像画像データの比較によって、撮像素子5によって撮像されている被写体像に動きが発生しているか否かを検出する(ステップS2)。
システム制御部11は、動き検出部18によって被写体像の動きが発生していることが検出された場合には、内部メモリのフラグを“1”にし、動き検出部18によって被写体像の動きが発生していることが検出されない場合には、内部メモリのフラグを“0”に設定する。
ステップS2の後、オートフォーカス指示が無ければ(ステップS3:NO)、再びステップS2の処理が行われ、オートフォーカス指示があれば(ステップS3:YES)、ステップS4の処理が行われる。
ステップS4では、システム制御部11が位相差AF処理部19にデフォーカス量の算出を指示し、位相差AF処理部19がデフォーカス量の算出を行う。
具体的には、位相差AF処理部19は、オートフォーカス指示があった時点で、撮像素子5により撮像して得られた撮像画像信号から、位相差検出用画素52Aの信号群と位相差検出用画素52Bの信号群を取得し、これら2つの信号群を相関演算し、相関演算の結果からデフォーカス量Dfを算出する。
デフォーカス量Dfが算出されると、システム制御部11は、デフォーカス量Dfにしたがってフォーカスレンズを駆動して、現在のフォーカスレンズの位置からデフォーカス量Dfだけずれた位置に、フォーカスレンズを移動させる(ステップS5)。
次に、システム制御部11は、内部メモリのフラグを確認し、フラグが“1”であればステップS7の処理を行い、フラグが“0”であればステップS8の処理を行う。
ステップS8において、システム制御部11は、閾値XLをXL0に設定する。ステップS7において、システム制御部11は、閾値XLをXL0よりも大きいXL1に設定する。
ステップS7,ステップS8の後、システム制御部11は、ステップS4で算出されたデフォーカス量Dfと、ステップS7,ステップS8で設定した閾値XLとを比較する(ステップS9)。
システム制御部11は、デフォーカス量Dfが閾値XLを超えていればステップS4にて、デフォーカス量Dfの算出を行わせ、デフォーカス量Dfが閾値XL以下であれば、オートフォーカスを完了し、オートフォーカスが完了したことを通知する(ステップS10)。
以上のように、図1のデジタルカメラによれば、撮像素子5により撮像される被写体像に動きがある場合には、デフォーカス量Dfが大きい場合でも、オートフォーカス指示に応じて2回の位相差AFが行われる可能性が低くなる。
つまり、被写体像の動きがあるときには、デフォーカス量Dfが大きくても、オートフォーカス指示に応じて1回だけ位相差AFが行われて撮像待機状態に移行することが多くなる。このため、オートフォーカス指示がなされてから早い段階でシャッタを切ることができ、シャッタチャンスを逃してしまう可能性を減らすことができる。
また、図1のデジタルカメラによれば、被写体像に動きがない場合には、デフォーカス量Dfが大きい場合に、オートフォーカス指示に応じて2回の位相差AFが行われる可能性が高くなる。つまり、被写体像に動きがないときには、デフォーカス量Dfが大きいと、オートフォーカス指示に応じて2回の位相差AFが行われて撮像待機状態に移行することが多くなる。
このため、デフォーカス量が大きい場合でもオートフォーカス精度を向上させて、高品質の撮像を行うことができる。なお、被写体像に動きがない場合には、2回の位相差AFを行っても被写体は変化しない可能性が高いため、シャッタチャンスを逃す心配はない。
以下、図1のデジタルカメラの変形例について説明する。
(第一の変形例)
動き検出部18は、被写体像の動きがあることを検出した場合には、この動きの大きさを更に算出してシステム制御部11に伝達する。動きの大きさは、動きベクトルを求めること等で得る。
システム制御部11は、動き検出部18によって被写体像の動きが検出された場合に、その動きの大きさの情報を動き検出部18から取得し、この動きの大きさが大きいほど、閾値XLを大きい値に設定する。
図11は、被写体像の動きの大きさである動き量とシステム制御部11により設定される閾値XLとの関係の一例を示す図である。システム制御部11は、図11に示すように、動き量に比例して閾値XLを設定する。なお、図11における“A1”はXL0よりも大きい値である。
このように、被写体像の動きの大きさに応じて閾値XLを変更することで、被写体像の動きが大きいほど、オートフォーカス指示に応じて2回の位相差AFが行われる可能性が減ることになる。動きが大きいということは、2回の位相差AFが行われている間に被写体が大きく変化する可能性があることを意味する。
このため、動きが大きいほど閾値XLを大きくすることで、被写体が大きく変わらないうちに撮像待機状態に移行することができ、所望の被写体を撮像することが可能となる。
なお、図11では、閾値XLを、動きの大きさに応じて連続的に変化させるようにしているが、閾値XLを動きの大きさに応じて段階的に変化させてもよい。
(第二の変形例)
動き検出部18は、被写体像に動きがあることを検出した場合には、被写体像において動きのあるエリアを特定し、このエリアの面積を算出してシステム制御部11に伝達する。
システム制御部11は、動き検出部18によって被写体像の動きが検出された場合に、その動きのあるエリアの面積の情報を動き検出部18から取得し、この面積が大きいほど、閾値XLを小さい値に設定する。
図12は、被写体像において動きのあるエリアの面積とシステム制御部11により設定される閾値XLとの関係の一例を示す図である。システム制御部11は、図12に示すように、動きのあるエリアの面積に比例した閾値XLを設定する。なお、図12における“B1”はXL0よりも大きい値である。
この変形例では、被写体像に動きがあった場合に、その動きのあるエリアの面積が大きいほど、オートフォーカス指示に応じて2回の位相差AFが行われる可能性が増えることになる。
被写体像に動きがあったとしても、動きのあるエリアの面積が大きいということは、被写体像の大部分が変化しており、デジタルカメラがパンニングされている状態の可能性が高い。そして、パンニングされている場合には、オートフォーカス指示があったときからデフォーカス量が変化している可能性があるため、位相差AFをやり直した方がよい。
このため、動きのあるエリアの面積が大きく、パンニングである可能性が高いほど、閾値XLを小さくして2回の位相差AFが行われやすくすることで、被写体における特定部分だけが動いているときとパンニングとを区別して、パンニング時における撮像品質を向上させることができる。
なお、図12では、閾値XLを、動きのあるエリアの面積に応じて連続的に変化させるようにしているが、閾値XLをこの面積に応じて段階的に変化させてもよい。
(第三の変形例)
この変形例では、システム制御部11が、動きが被写体像にある場合には、オートフォーカス指示がなされてから、オートフォーカス指示に応じてデフォーカス量を算出し、当該デフォーカス量にしたがったフォーカスレンズの駆動が完了するまでの時間、が長いほど閾値XLを大きくする。
図13は、図1のデジタルカメラの動作の変形例を説明するためのフローチャートである。図13において図10と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。
ステップS3においてオートフォーカス指示がありの場合、システム制御部11は、内蔵タイマによって時間の計測を開始する(ステップS21)。
その後、ステップS4、ステップS5の処理が行われ、ステップS5においてフォーカスレンズの駆動が完了すると、システム制御部11は時間の計測を終了する。
そして、ステップS6において、フラグが“1”であればステップS22の処理が行われ、フラグが“0”であればステップS8の処理が行われる。
ステップS22では、システム制御部11が、内蔵タイマによって計測した、オートフォーカス指示がなされてからフォーカスレンズの駆動が完了するまでにかかった時間と、閾値THとを比較する。
システム制御部11は、該時間が閾値THを超えていれば、閾値XLをXL1よりも大きいXL2に設定し(ステップS23)、該時間が閾値TH以下であればステップS7の処理を行う。
ステップS23、ステップS7、ステップS8の後は、ステップS9以降の処理が行われる。
なお、ステップS9の判定がYESのときは、位相差AFが再び行われて、その後、ステップS22の処理が行われることになるが、このときの経過時間は、1回目の位相差AFを行うときに計測した時間としておく。
この変形例によれば、オートフォーカス指示がなされてからフォーカスレンズの駆動が完了するまでの時間が長いほど、再度の位相差AFが行われる可能性が減ることになる。この時間が長いということは、再度の位相差AFが完了するころには被写体像が大きく変化してしまう可能性がある。
このため、この時間が長いほど閾値XLを大きくすることで、被写体が大きく変わらないうちに撮像待機状態に移行することができ、所望の被写体を撮像することが可能となる。
なお、図13では、計測された時間によって閾値XLを段階的に変更しているが、計測時間に応じて閾値XLを連続的に変化させてもよい。
(第四の変形例)
この変形例では、動き検出部18が、被写体像の動きとして、撮像される被写体にxy方向の動きがあることによる動きである水平方向動き(図7,8の例)と、撮像される被写体にz方向の動きがあることによる動きである垂直方向動き(図9の例)と、を区別して検出する。
また、システム制御部11は、垂直方向動きが検出された場合には、位相差AFを行った後に、デフォーカス量を再度算出し、このデフォーカス量と閾値XLとの比較で、位相差AFを1度行うべきか、2度行うべきかを判定する。
図14は、図1のデジタルカメラの動作の変形例を説明するためのフローチャートである。図14において図10と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。
ステップS1でライブビュー画像の表示が開始されると、動き検出部18は、時間的に連続する2つの撮像画像データの比較によって、撮像素子5によって撮像されている被写体像に、水平方向動きが発生しているか否か、及び、垂直方向動きが発生しているか否かを検出する(ステップS31)。
動き検出部18は、2つの撮像画像データ間でブロックマッチングを行い、主要被写体の複数の代表点(例えば、顔、目の位置、輝度が大きく変化する場所)を検出し、フレーム間における主要被写体同士の位置関係の変化から、水平方向動きの有無を検出する。
また、動き検出部18は、2つの撮像画像データに含まれる主要被写体(例えば顔や移動している物体)のサイズ差が閾値より大きいときに、垂直方向動き有りと判定し、このサイズ差が閾値以下のときに、垂直方向動き無しと判定する。これはブロックマッチングを使って行うことができる。
主要被写体の複数の代表点(例えば、顔、目の位置、輝度が大きく変化する場所)を検出し、フレーム間で、主要被写体同士の位置関係の変化から垂直方向動きを検出できる。例えば、図9の車72だけが横方向かつ近づく方向に移動している場合が、被写体像に垂直方向動きがある場合にあたる。
または、動き検出部18は、連続する2回の撮像で得られた撮像画像信号の各々から、位相差AF処理部19により位相差量を算出させる。そして、動き検出部18は、算出された2つの位相差量の差が閾値より大きいときに垂直方向動き有りと判定し、該差が閾値以下のときに垂直方向動き無しと判定する。
図6の撮像素子では全ての画素を位相差信号検出用としても撮像用としても用いることができるので、撮像面のどこでも位相差量を検出できる。このため、位相差量の差から垂直方向動きを検出する方法に有利である。
システム制御部11は、動き検出部18によって水平方向動きが発生していることが検出された場合には、内部メモリのフラグを“1”にする。
システム制御部11は、動き検出部18によって垂直方向動きが発生していることが検出された場合には、内部メモリのフラグを“2”にする。
システム制御部11は、動き検出部18によって水平方向と垂直方向のいずれの動きも発生していないことが検出された場合には、内部メモリのフラグを“0”に設定する。
その後、オートフォーカス指示がなされて位相差AFが行われると、システム制御部11は、内部メモリのフラグを確認し、フラグが“2”であればステップS33の処理を行い、フラグが“1”又は“0”であればステップS6の処理を行う。
ステップS33において、システム制御部11は、ステップS4と同じ処理を行って、デフォーカス量Dfを再度算出する。ステップS33の後は、ステップS6に移行する。そして、ステップS33が行われたときは、システム制御部11が、ステップS9において、ステップS33で算出されたデフォーカス量と閾値XLとを比較する。
この変形例によれば、被写体像に垂直方向動きがある場合には、位相差AFが1度行われた後にデフォーカス量が再度算出され、このデフォーカス量の大きさに基づいて、ステップS9の判定が行われる。
垂直方向動きがあるときは、オートフォーカス指示の後に、被写体内で特定の物体が近づいたり遠ざかったりしている可能性があり、デフォーカス量が変化している可能性がある。このため、デフォーカス量を再算出してからステップS9の判定を行うことで、1回の位相差AFを行うべきか、2回の位相差AFを行うべきかの判定精度を高めることができ、撮像品質を向上させることができる。
ここまでは撮像装置としてデジタルカメラを例にしたが、以下では、撮像装置としてカメラ付のスマートフォンの実施形態について説明する。
図15は、本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。図15に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示部としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図16は、図15に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。図16に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GPS(Global Positioning System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像および動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203とを備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro−Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図15に示すように、本発明の撮像装置の一実施形態として例示しているスマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。更に、外縁部分の幅は、筐体201の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。更にまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205やマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力されたユーザの音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。また、図15に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図15に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394など)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるPDA、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンなどがある。外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにすることができる。
GPS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、当該スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部214は、無線通信部210や外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向や加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能などがある。
また、主制御部220は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
更に、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
更に、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラにおける外部メモリ制御部20、記録媒体21、表示制御部22、表示部23、及び操作部14以外の構成を含む。
カメラ部208によって生成された撮像画像データは、記憶部212に記録したり、入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることができる。
図15に示すスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示することや、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用することができる。
また、GPS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。更には、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等などを付加して記録部212に記録したり、入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のような構成のスマートフォン200においても、カメラ部208の撮像素子として撮像素子5を用い、図10〜14に例示した処理を行うことで、シャッタチャンスを逃すことなく高品質の撮像を行うことができる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
開示された撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、上記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用してデフォーカス量を算出し、上記デフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動する合焦制御部と、上記撮像素子により撮像される被写体像に動きがあるか否かを検出する動き検出部と、を備える。上記合焦制御部は、オートフォーカスの実行指示に応じてデフォーカス量を算出し、そのデフォーカス量が閾値を超える場合には、そのデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動した後に、上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用したデフォーカス量の算出及びそのデフォーカス量にしたがったフォーカスレンズの駆動を再度行ってオートフォーカスを完了する。また、上記合焦制御部は、上記実行指示に応じて算出したデフォーカス量が上記閾値以下の場合には、そのデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動してからオートフォーカスを完了する。上記合焦制御部は、上記動きが被写体像にある場合に、上記動きがない場合よりも上記閾値を大きくする。
この構成により、デフォーカス量が同じであっても、撮像される被写体像に動きがある場合には、被写体像に動きがない場合よりも、再度のデフォーカス量算出及びフォーカスレンズ駆動が行われる可能性が減ることになり、シャッタチャンスを逃す可能性を減らすことができる。また、被写体像に動きがない場合には、デフォーカス量算出及びフォーカスレンズ駆動の後に、再度のデフォーカス量算出及びフォーカスレンズ駆動が行われる可能性が高くなるため、デフォーカス量が大きい場合でもオートフォーカス精度を向上させて、高品質の撮像を行うことができる。また、被写体像に動きがない場合には、再度のフォーカスレンズ駆動を行っても被写体は変化しない可能性が高いため、シャッタチャンスを逃す心配はない。
開示された撮像装置において、上記動き検出部は、上記動きの大きさを更に検出してもよく、上記合焦制御部は、上記動きが被写体像にある場合には、その動きの大きさが大きいほど上記閾値を大きくしてもよい。
この構成により、被写体像の動きが大きいほど、再度のデフォーカス量算出及びフォーカスレンズ駆動が行われる可能性が減ることになる。動きが大きいということは、再度のデフォーカス量算出及びフォーカスレンズ駆動が行われている間に被写体が大きく変化する可能性があることを意味する。このため、動きの大きさが大きいほど閾値を大きくすることで、被写体が大きく変わらないうちに撮像可能な状態を提供することが可能になる。
開示された撮像装置において、上記動き検出部は、上記被写体像において上記動きがあるエリアを特定してもよく、上記合焦制御部は、上記動きが被写体像にある場合には、その動きがあるエリアの面積が大きいほど上記閾値を小さくしてもよい。
この構成により、動きのあるエリアの面積が大きいほど、再度のデフォーカス量算出及びフォーカスレンズ駆動が行われる可能性が減ることになる。上記動きが被写体像にあったとしても、動きのあるエリアの面積が大きいということは、被写体像の大部分が変化しており、撮像装置がパンニングされた状態の可能性もある。このため、動きのあるエリアの面積が大きく、パンニングである可能性が高いほど、閾値を小さくして再度のオートフォーカスが行われやすくすることで、被写体における特定部分が動いたときとパンニングとを区別して、パンニング時における撮像品質を向上させることができる。
開示された撮像装置において、上記合焦制御部は、上記動きが被写体像にある場合には、上記実行指示がなされてから、上記実行指示に応じてデフォーカス量を算出し、そのデフォーカス量にしたがった上記フォーカスレンズの駆動が完了するまでの時間、が長いほど上記閾値を大きくしてもよい。
この構成により、オートフォーカスの実行指示がなされてからフォーカスレンズの駆動が完了するまでの時間が長いほど、再度のデフォーカス量算出及びフォーカスレンズ駆動が行われる可能性が減ることになる。この時間が長いということは、再度のデフォーカス量算出及びフォーカスレンズ駆動が完了するころには被写体が大きく変化してしまう可能性がある。このため、この時間が長いほど閾値を大きくすることで、被写体が大きく変わらないうちに撮像可能な状態を提供することが可能になる。
開示された撮像装置において、上記動き検出部は、上記撮像素子によって撮像される被写体が上記撮像面に垂直な方向に動いたことによる上記被写体像の垂直方向動きと、上記撮像素子によって撮像される被写体が上記撮像面に水平な方向に動いたことによる上記被写体像の水平方向動きとを区別して検出してもよい。上記合焦制御部は、上記垂直方向動きが検出された場合には、上記実行指示に応じて算出したデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動した後に、上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用したデフォーカス量の算出を再び行い、そのデフォーカス量と上記閾値との比較で、デフォーカス量の算出及び上記フォーカスレンズの駆動を再度行うかどうかを判定してもよい。
この構成により、被写体像に垂直方向動きがある場合には、再度のデフォーカス量算出が行われて、このデフォーカス量の大きさによってレンズ駆動の回数が判定される。被写体像に垂直方向動きがあるときは、実行指示の後に、被写体内で特定の物体が近づいたり遠ざかったりしている可能性があり、デフォーカス量が変化している可能性がある。このため、デフォーカス量を再算出してから上記判定を行うことで、1回のレンズ駆動を行うべきか、2回のレンズ駆動を行うべきかの判定精度を高めることができ、撮像品質を向上させることができる。
開示された合焦制御方法は、フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、上記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子から出力される上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用してデフォーカス量を算出し、上記デフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動する合焦制御ステップと、上記撮像素子により撮像される被写体像に動きがあるか否かを検出する動き検出ステップと、を備える。上記合焦制御ステップでは、オートフォーカスの実行指示に応じてデフォーカス量を算出し、そのデフォーカス量が閾値を超える場合には、そのデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動した後に、上記第1の信号検出部の検出信号及び上記第2の信号検出部の検出信号を利用したデフォーカス量の算出及びそのデフォーカス量にしたがったフォーカスレンズの駆動を再度行ってオートフォーカスを完了する。また、上記合焦制御ステップでは、上記実行指示に応じて算出したデフォーカス量が上記閾値以下の場合には、そのデフォーカス量にしたがって上記フォーカスレンズを駆動してからオートフォーカスを完了する。上記合焦ステップでは、上記動きが被写体像にある場合に、上記動きがない場合よりも上記閾値を大きくする。
本発明は、デジタルカメラやスマートフォンに適用して利便性が高く、有効である。
1 撮像レンズ
5 撮像素子
8 レンズ駆動部
11 システム制御部
18 動き検出部
19 位相差AF処理部
51 撮像用画素
52,52A,52B 位相差検出用画素
53 AFエリア

Claims (6)

  1. フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、前記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、前記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、
    前記第1の信号検出部の検出信号及び前記第2の信号検出部の検出信号を利用してデフォーカス量を算出し、前記デフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを駆動する合焦制御部と、
    前記合焦制御部によるデフォーカス量の算出及び当該デフォーカス量にしたがった前記フォーカスレンズの駆動の前に、前記撮像素子により撮像される被写体像に動きがあるか否かを検出する動き検出部と、を備え、
    前記合焦制御部は、オートフォーカスの実行指示に応じてデフォーカス量を算出し、当該デフォーカス量が閾値を超える場合には、当該デフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを駆動した後に、前記第1の信号検出部の検出信号及び前記第2の信号検出部の検出信号を利用したデフォーカス量の算出及び当該デフォーカス量にしたがったフォーカスレンズの駆動を再度行ってオートフォーカスを完了し、前記実行指示に応じて算出したデフォーカス量が前記閾値以下の場合には、当該デフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを駆動してからオートフォーカスを完了し、前記動きが被写体像にある場合に、前記動きがない場合よりも前記閾値を大きくする撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記動き検出部は、前記動きの大きさを更に検出し、
    前記合焦制御部は、前記動きが被写体像にある場合には、当該動きの大きさが大きいほど前記閾値を大きくする撮像装置。
  3. 請求項1又は2記載の撮像装置であって、
    前記動き検出部は、前記被写体像において前記動きがあるエリアを特定し、
    前記合焦制御部は、前記動きが被写体像にある場合には、当該動きがあるエリアの面積が大きいほど前記閾値を小さくする撮像装置。
  4. 請求項1又は2記載の撮像装置であって、
    前記合焦制御部は、前記動きが被写体像にある場合には、前記実行指示がなされてから、前記実行指示に応じてデフォーカス量を算出し、当該デフォーカス量にしたがった前記フォーカスレンズの駆動が完了するまでの時間、が長いほど前記閾値を大きくする撮像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記動き検出部は、前記撮像素子によって撮像される被写体が撮像面に垂直な方向に動いたことによる前記被写体像の垂直方向動きと、前記撮像素子によって撮像される被写体が前記撮像面に水平な方向に動いたことによる前記被写体像の水平方向動きとを区別して検出し、
    前記合焦制御部は、前記垂直方向動きが検出された場合には、前記実行指示に応じて算出したデフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを駆動した後に、前記第1の信号検出部の検出信号及び前記第2の信号検出部の検出信号を利用したデフォーカス量の算出を再び行い、当該デフォーカス量と前記閾値との比較で、デフォーカス量の算出及び前記フォーカスレンズの駆動を再度行うかどうかを判定する撮像装置。
  6. フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の異なる部分を通過した一対の光束の一方に応じた信号を検出する第1の信号検出部と、前記一対の光束の他方に応じた信号を検出する第2の信号検出部とを含み、前記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子から出力される前記第1の信号検出部の検出信号及び前記第2の信号検出部の検出信号を利用してデフォーカス量を算出し、前記デフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを駆動する合焦制御ステップと、
    前記合焦制御ステップに先立って、前記撮像素子により撮像される被写体像に動きがあるか否かを検出する動き検出ステップと、を備え、
    前記合焦制御ステップでは、オートフォーカスの実行指示に応じてデフォーカス量を算出し、当該デフォーカス量が閾値を超える場合には、当該デフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを駆動した後に、前記第1の信号検出部の検出信号及び前記第2の信号検出部の検出信号を利用したデフォーカス量の算出及び当該デフォーカス量にしたがったフォーカスレンズの駆動を再度行ってオートフォーカスを完了し、前記実行指示に応じて算出したデフォーカス量が前記閾値以下の場合には、当該デフォーカス量にしたがって前記フォーカスレンズを駆動してからオートフォーカスを完了し、前記動きが被写体像にある場合に、前記動きがない場合よりも前記閾値を大きくする合焦制御方法。
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