JP7066388B2 - 焦点調節装置、その制御方法、およびプログラム、記憶媒体、並びに撮像装置 - Google Patents

焦点調節装置、その制御方法、およびプログラム、記憶媒体、並びに撮像装置 Download PDF

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本発明は、焦点調節装置、その制御方法、およびプログラム、記憶媒体、並びに撮像装置に関し、特に、電子スチルカメラなどの撮像装置に用いられる焦点調節装置に関する。
近年、電子スチルカメラなどの撮像装置では、焦点調節の際に、例えば、被写体の顔を検出して、当該顔位置において自動的に焦点調節を行う顔AFが行われている(特許文献1)。さらに、瞳にピントを合わせる場合も考慮して、瞳位置で自動的に焦点調節を行う瞳AFが知られている(特許文献2)。
なお、デフォーカス量などに応じて、将来の像面位置を予測する撮像装置も知られている(特許文献3)。
ところで、瞳AFにおいては、瞳の大きさを考慮して、瞳の位置に測距領域を設定するが、瞳AFの場合は顔AFに比べてその測距領域が小さい。このため、移動する被写体にレンズを追従させてピントを合わせる所謂サーボAFモードにおいて瞳AFを行うと、焦点調節が不安定になる。よって、特許文献1又は2においては、サーボAFモードにおいては瞳AFの使用を禁止するか又は顔の大きさおよび被写体の動き量に応じて瞳AFを禁止するようにしている。
特開2012-123301号公報 特開2012-163588号公報 特開2001-21794号公報
ところが、上述のように、瞳AFを禁止するか又は顔の大きさなどの条件を厳しく設定すると、瞳AFが使用可能な条件が限られてしまうことになる。さらに、顔又は瞳の大きさに応じて瞳AFを許可するか否かを判定すると、動く被写体を撮影する際に顔AFおよび瞳AFが選択的に切り替わることがある。この場合、顔AFから瞳AFに切り替わると、測距領域の大きさが顔の大きさから瞳の大きさに変化するので、焦点調節動作が不安定になり易い。
そこで、本発明の目的は、顔AFと瞳AFとの切り替わりの際においても、安定してかつ精度よく焦点調節を行うことのできる焦点調節装置、その制御方法、およびプログラム、記憶媒体、並びに撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による焦点調節装置は、光軸に沿って移動可能なフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節装置であって、前記フォーカスレンズを介して入射した光学像に応じて得られた画像において被写体の所定の部分を第1の領域として検出する第1の検出手段と、前記第1の領域に含まれる所定の部位を第2の領域として検出する第2の検出手段と、前記第1の領域および前記第2の領域において像面位置を検出する第3の検出手段と、前記第3の検出手段によって検出された像面位置の履歴に基づいて、将来の所定の時点における像面位置を予測像面位置として予測する予測手段と、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とに応じて、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とから前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択して、当該選択した予測像面位置に前記フォーカスレンズを駆動する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1の領域における像面速度と前記第2の領域における像面速度との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、前記制御手段は、前記閾値を、前記第1の領域の大きさ又は前記第2の領域の大きさによって決定することを特徴とする。
本発明によれば、顔AFと瞳AFとの切り替わりの際においても、安定してしかも精度よく焦点調節を行うことができる。
本発明の実施の形態による焦点調節装置を備える撮像装置の一例を示すブロック図である。 図1に示すカメラに備えられた撮像素子の画素構成の一例を説明するための図である。 図1に示すカメラで行われる焦点調節処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図3に示す焦点検出処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示す撮像素子の画素アレイ上における測距領域の一例を示す図である。 図5に示す測距領域に含まれる複数の画素から取得したAF用信号の一例を説明するための図である。 図1に示すAF信号処理部によって行われる相関演算の際のシフト量と相関量との関係を説明するための図である。 図1に示すAF信号処理部で行われる像ずれ量の算出を説明するための図である。 図3に示す撮影前予測処理を説明するためのフローチャートである。 図3に示す選択処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示す選択部で行われる差分閾値の決定手法の一例を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態による焦点調節装置の一例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による焦点調節装置を備える撮像装置の一例を示すブロック図である。
図示の撮像装置は、例えば、デジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)であり、レンズユニット10はカメラ本体(撮像装置本体)20に対して着脱可能である。そして、カメラ本体20には、カメラ制御部212が備えられ、レンズユニット10にはレンズ制御部106が備えられている。レンズ制御部106はレンズユニット全体の制御を統括する。カメラ制御部212はカメラ全体の制御を統括する。レンズ制御部106とカメラ制御部212とは、レンズマウント(図示せず)に備えられた通信端子を介して相互に通信可能である。
レンズユニット10は、固定レンズ101、絞り102、およびフォーカスレンズ103を備えており、これら固定レンズ101、絞り102、およびフォーカスレンズ103は撮影光学系を構成する。絞り102は、絞り駆動部104によって駆動されて、後述する撮像素子201に対する入射光量を調節する。
フォーカスレンズ103はフォーカスレンズ駆動部105によって光軸に沿って駆動される。つまり、フォーカスレンズ103は光軸に沿って移動可能である。そして、フォーカスレンズ103の位置に応じて撮像光学系の合焦距離が変化する。レンズ制御部106は絞り駆動部104およびフォーカスレンズ駆動部105を制御してそれぞれ絞り102の開口量およびフォーカスレンズ103の位置を決定する。
レンズ操作部107は、ユーザによって操作される。レンズ操作部107の操作に依って、例えば、AF(オートフォーカス)およびMF(マニュアルフォーカス)モードの切り替えを行うことができる。さらに、レンズ操作部107の操作によって、MFによるフォーカスレンズの位置調整、フォーカスレンズの動作範囲設定、手ブレ補正モードの設定などを行うことができる。つまり、レンズ操作部107によって、ユーザはレンズユニット10の動作に関する設定を行うことができる。
レンズ操作部107が操作された場合には、レンズ制御部106は当該操作に応じてレンズユニット10を制御する。また、レンズ制御部106は、カメラ制御部212から受信した制御命令および制御情報に応じて絞り駆動部104およびフォーカスレンズ駆動部105を制御する。そして、レンズ制御部106は、レンズユニット10の制御に係るレンズ制御情報をカメラ制御部212に送る。
カメラ本体20には、CCD又はCMOSイメージセンサなどの撮像素子201が備えられている。前述の撮影光学系を介して光学像が撮像素子201の受光面に結像する。撮像素子201は、2次元マトリックス状に配列された複数の画素を備えており、画素の各々に備えられたフォトダイオード(PD)によって、光学像(つまり、入射光量)に応じた信号電荷を蓄積する。カメラ制御部212はタイミングジェネレータ214を制御して駆動パルスによって各PDに蓄積された信号電荷を電圧信号として読み出す。
図示の例では、撮像素子201に備えられた画素の各々は、2つ(一対)のPDAおよびBと、これら一対のPDAおよびBに対応して配置された1つのマイクロレンズ(ML)とを有している。画素の各々において、入射する光学像がMLで分割されてPDAおよびBに入射する。これらPDAおよびBから後述するAF用信号として一対の画素信号(A信号およびB信号)が出力される。また、PDAおよびBの出力を加算することによって、画像信号(A+B信号)を得ることができる。
複数の画素から出力されたA信号はA信号同士、B信号はB信号同士でそれぞれ合成されて、一対の像信号とされる。これら一対の像信号は撮像面位相差検出方式によるAF(以下撮像面位相差AFという)に用いられるAF用信号(つまり、焦点検出用信号)である。AF信号処理部204は、当該一対の像信号について相関演算を行ってそのずれ量である位相差(以下像ずれ量という)を算出する。さらに、AF信号処理部204は像ずれ量から撮影光学系のデフォーカス量(およびデフォーカス方向)を求める。
図2は、図1に示すカメラに備えられた撮像素子の画素構成の一例を説明するための図である。そして、図2(a)は撮像面位相差AFに対応していない画素構成を示す図であり、図2(b)は撮像面位相差AFに対応した画素構成を示す図である。
図2(a)に示す例では、画素配列にベイヤー配列が用いられており、1つの画素が1つのフォトダイオード(PD)を有している。そして、Rは赤のカラーフィルタを示し、Bは青のカラーフィルタを示す。また、GrおよびGbは緑のカラーフィルタを示す。
図2(b)に示す画素構成では、画素が水平方向に2分割された2つのPDAおよびPDBを有している(図2(b)においては、PDAおよびPDBはそれぞれAおよびBで示されている。なお、図2(b)に示す画素の分割は一例に過ぎず、垂直方向に分割するか又は水平および垂直方向に2分割ずつ(計4分割)するようにしてもよい。また、撮像素子は互いに異なる分割方向に分割された複数種類の画素を有するようにしてもよい。
再び図1を参照して、CDS/AGC/ADコンバータ202は、撮像素子201から読み出されたAF用信号および撮像用信号(画像信号)について、リセットノイズを除去するための相関二重サンプリングを行う。さらに、CDS/AGC/ADコンバータ202はゲイン調節およびAD変換処理を行って、デジタルAF用信号および画像データをそれぞれAF信号処理部204および画像入力コントローラ203に出力する。
画像入力コントローラ203は、CDS/AGC/ADコンバータ202の出力である画像データを、バス21を介してSDRAM209に格納する。SDRAM209に格納された画像データは、バス21を介して表示制御部205によって読み出されて、画像として表示部206に表示される。また、画像データを記録する録画モードにおいては、SDRAM209に格納された画像データは記録媒体制御部207によって半導体メモリなどの記録媒体208に記録される。
ROM210には、カメラ制御部212が実行する制御プログラムおよび処理プログラムが格納されるとともに、これらプログラムの実行に必要な各種データなどが格納されている。フラッシュROM211には、ユーザによって設定されたカメラの動作に関する各種設定情報が格納される。
カメラ制御部212には、被写体検出部2121、器官検出部2122、AF制御部2123、予測部2124、記憶部2125、および選択部2126が備えられている。被写体検出部2121は、画像入力コントローラ203から入力された画像データに基づいて特定の被写体を検出して、画像データが示す画像における特定の被写体の位置を決定する。
さらに、被写体検出部2121は、画像入力コントローラ203から連続的に画像データを入力して、特定の被写体が移動した場合にはその移動先を判定して、特定の被写体を追従する。なお、特定の被写体とは、例えば、顔領域(顔検出領域とも呼ぶ)又はカメラ操作部213によって指定された位置に存在する被写体などである。
器官検出部2122は、被写体検出部2121で検出された顔被写体(顔領域又は顔検出領域と呼ぶ)において、目、鼻、および口などの器官(部位)を検出して、画像データが示す画像において当該器官の位置を決定する。後述するように、検出した特定の被写体の位置および大きさなどに関する情報は、主にAFを行う際の測距領域の設定に用いられる。
AF信号処理部204は、CDS/AGC/ADコンバータ202の出力であるAF用信号(一対の像信号)について相関演算を行って、一対の像信号における像ずれ量および信頼性を算出する。なお、信頼性は、後述する二像一致度と相関変化量の急峻度とを用いて算出される。さらに、AF信号処理部204は、画像において焦点検出およびAFを行うための領域である測距領域の位置およびその大きさを設定する。AF信号処理部204は、測距領域において求めた像ずれ量(検出量)および信頼性をカメラ制御部212に出力する。
カメラ制御部212において、AF制御部2123は、像ずれ量に応じたデフォーカス量に基づいて、レンズ制御部106に焦点位置を移動させるように指示する。さらにAF制御部2123は、将来の像面位置を予測部2124を用いて予測して、光学像が予測した像面位置に結像されるためのフォーカスレンズ103の駆動量を求める。そして、AF制御部2123は当該駆動量に基づいてフォーカスレンズ103を駆動する指示をレンズ制御部106に送る。
記憶部2125は、撮影時刻に対応づけてデフォーカス量に基づいて算出された被写体像面位置をメモリ回路215に記憶する。選択部2126は、予測部2124によって求められた顔領域のデフォーカス量に応じた像面速度(顔像面速度)と、器官領域のデフォーカス量に応じた像面速度(器官像面速度)とを比較する。そして、選択部2126は、当該比較結果に応じて、顔像面予測位置および器官像面予測位置のいずれにフォーカスレンズ103を駆動するかを選択する。
カメラ制御部212は、カメラ全体の制御を司る。さらに、カメラ制御部212は、ユーザによるカメラ操作部213の操作に応じて、電源のON/OFF、各種設定の変更、撮像処理、AF処理、および記録画像の再生処理などを実行する。また、カメラ制御部212は、レンズ制御部106に制御命令を送信するとともに、カメラ本体20における各種情報をレンズ制御部106に送信する。そして、カメラ制御部212はレンズユニット10における各種情報をレンズ制御部106から取得する。
なお、カメラ制御部212は、マイクロコンピュータによって構成され、ROM210に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって、レンズユニット10を含むカメラ全体の制御を司る。また、前述のように、カメラ制御部212は、AF信号処理部204によって求められた像ずれ量に基づいてデフォーカス量を算出して、当該デフォーカス量に基づいてレンズ制御部106によってフォーカスレンズ103を駆動制御する。
図3は、図1に示すカメラで行われる焦点調節処理の一例を説明するためのフローチャートである。なお、図示のフローチャートに係る処理は、カメラ制御部212がコンピュータプログラムである撮像処理プログラムを実行することによって行われる。
カメラ制御部212は、カメラの設定およびカメラ操作部213からの入力に応じて焦点調節動作を行うか否かを判定する(ステップS301)。焦点調節動作を行わないと判定すると(ステップS301において、NO)、カメラ制御部212は待機する。一方、焦点調節動作を行うと判定すると(ステップS301において、YES)、カメラ制御部212は焦点検出処理を行う(ステップS302)。なお、焦点検出処理については後述する。
続いて、カメラ制御部212は、撮影前予測処理を行う(ステップS303)。撮影前予測処理においては、後述するように撮影開始スイッチがオン状態であれば、ステップS302に示す焦点検出処理における位相差検出時から撮像素子201による撮影時までの被写体の像面位置を予測部2124によって予測する。一方、撮影開始スイッチがオフ状態であれば、次の位相差検出時までの被写体の像面位置を予測部2124によって予測する。なお、予測方法については後述する。
次に、カメラ制御部212はステップS303の処理で得た顔像面速度および器官像面速度によって顔領域の像面位置と器官領域の像面位置とのいずれに合焦するようにフォーカスレンズ103を駆動するかを選択する(ステップS304)。なお、選択方法については後述する。
続いて、カメラ制御部212はステップS304の処理で選択した像面位置で合焦するためのフォーカスレンズ103の駆動量を算出して、当該駆動量をレンズ制御部106に送る(ステップS305)。
次に、カメラ制御部212は撮影開始スイッチがオンであるか否かを判定する(ステップS306)。撮影開始スイッチがオンであると(ステップS306において、YES)、カメラ制御部212は撮影を実行する(ステップS307)。ここでは、カメラ制御部212は撮影の結果得られた画像データをメモリ回路215に記憶する。そして、カメラ制御部212は、次の位相差検出時点における像面位置を予測部2124によって予測する(ステップS308)。カメラ制御部212は、予測の結果得られた像面位置(選択後の像面位置)で合焦するためのフォーカスレンズ103の駆動量を求めて、当該駆動量をレンズ制御部106に送る(ステップS309)。
続いて、カメラ制御部212は撮影準備スイッチがオフであるか否かを判定する(ステップS310)。そして、撮影準備スイッチがオンであると(ステップS310において、NO)、カメラ制御部212はステップS302の処理に戻る。一方、撮影準備スイッチがオフであると(ステップS310において、YES)、カメラ制御部212は焦点調節処理を終了する。
なお、撮影開始スイッチがオフであると(ステップS306において、NO)、カメラ制御部212はステップS310の処理に進む。
図4は、図3に示す焦点検出処理の一例を説明するためのフローチャートである。
カメラ制御部121の制御下で、AF信号処理部204は測距領域に含まれる複数の画素からAF用信号として一対の像信号を取得する(ステップS401)。
図5は、図1に示す撮像素子の画素アレイ上における測距領域の一例を示す図である。
画素アレイ501上には、図示のように、測距領域502が設定される。測距領域502の両側に位置するシフト領域503は相関演算に必要な領域である。つまり、測距領域502とシフト領域503とを合わせた領域504が相関演算に必要な画素領域である。
図中p、q、s、およびtはそれぞれ、水平方向(x軸方向)における座標を示し、pおよびqはそれぞれ画素領域704の始点および終点のx座標を示す。また、sおよびtはそれぞれ測距領域502の始点および終点のx座標を示す。
図6は、図5に示す測距領域502に含まれる複数の画素から取得したAF用信号の一例を説明するための図である。そして、図6(a)はシフト前の一対の像信号を示す図であり、図6(b)は一対の像信号をプラス方向にシフトした状態を示す図である。また、図6(c)は一対の像信号をマイナス方向にシフトした状態を示す図である。
図6において、実線601は一対の像信号の一方(像信号A)を示し、破線602は他方(像信号B)を示す。そして、図6(a)においては、シフト前の像信号AおよびBがさめされており、図6(b)には、像信号AおよびBを図6(a)に示す状態からプラス方向にシフトした状態が示されている。そして、図6(c)には、像信号AおよびBを図6(a)に示す状態からマイナス方向にシフトした状態が示されている。
再び図4を参照して、AF信号処理部204は、一対の像信号を1画素(1ビット)ずつ相対的にシフトさせつつ、これら一対の像信号について相関量を算出する(ステップS402)。ここでは、AF信号処理部204は測距領域502に設定した複数の画素ライン(以下走査ラインという)の各々において、図6(b)および図6(c)に示すように像信号601および602の双方を矢印の方向に1ビットずつシフトする。これによって、AF信号処理部204は一対の像信号601および602の1ビット毎の相関量を算出して、これら相関量を加算平均することによって1つの平均相関量を求める。
なお、相関量を算出する際には、一対の像信号を1画素ずつ相対的にシフトさせるようにしたが、例えば、2画素ずつ相対的にシフトさせるなど複数の画素単位でシフトするようにしてもよい。さらには、走査ライン毎の相関量を加算平均することによって平均相関量を算出するようにしたが、例えば、まず走査ライン毎の一対の像信号について加算平均を行う。その後、加算平均した一対の像信号について相関量を求めるようにしてもよい。
いま、シフト量をi(iは1以上の整数)とし、最小シフト量をp-sとする。また、最大シフト量をq-tとし、xを測距領域502の開始座標とし、yを測距領域502の終了座標とする。この際、相関量CORは以下の式(1)によって求めることができる。
Figure 0007066388000001
図7は、図1に示すAF信号処理部によって行われる相関演算の際のシフト量と相関量との関係を説明するための図である。そして、図7(a)はシフト量と相関量との関係を示す図であり、図7(b)は相関変化量に応じて得られるよって像ぶれ量を示す図である。
図7(a)において、横軸はシフト量を示し、縦軸は相関量CORを示す。シフト量に応じて変化する相関量701において、極値702および703の付近のうちより小さい相関量に対応するシフト量において、一対の像信号AおよびBの一致度が最も高くなる。
AF信号処理部204は、ステップS402で求めた平均相関量に基づいて相関変化量を算出する(ステップS403)。例えば、AF信号処理部204は、図7(a)に示す相関量701における1シフトおきの相関量の差を相関変化量として算出する。
いま、図7(a)に示すように、相関量701において、シフト量をi、最小シフト量をp-s、最大シフト量をq-tとすると、相関変化量ΔCORは以下の式(2)によって算出することができる。
Figure 0007066388000002
図7(b)に示す例では、相関量704において、シフト量(k-2)とシフト量kとの差である相関変化量|ΔCOR[k-1]|を求める例が示されている。さらに、シフト量(k-1)とシフト量(K+1)との差である相関変化量|ΔCOR[k]|を求める例が示されている。なお、fnc|v|は相関量704の極小値である。
続いて、AF信号処理部204は、ステップS403で求めた相関変化量を用いて像ずれ量を算出する(ステップS404)。
図8は、図1に示すAF信号処理部204で行われる像ずれ量の算出を説明するための図である。そして、図8(a)はシフト量と相関変化量との関係を示す図であり、図8(b)は整数部分の算出を示す図である。
図8(a)には、シフト量iと相関変化量ΔCORとの関係が示されており、横軸はシフト量を示し、縦軸は相関変化量ΔCORを示す。シフト量に応じて変化する相関変化量801は、参照番号802および803で示す部分でプラスからマイナスになる。相関変化量が0となる状態をゼロクロスと呼び、一対の像信号AおよびBの一致度が最も高くなる。よって、ゼロクロスが得られるシフト量が像ずれ量となる。
図8(b)には、図8(a)に参照番号802で示す部分が拡大して示されている。部分804は相関変化量801の一部分である。ゼロクロスが得られるシフト量(k-1+α)は、整数部分β(=k-1)と小数部分αとに分けられる。小数部分αは、図中の三角形ABCと三角形ADEとの相似の関係から、以下の式(3)によって算出することができる。
Figure 0007066388000003
そして、整数部分βは、図8(b)から以下の式(4)によって算出することができる。
β=k-1 (4)
つまり、αとβとの和から像ずれ量PRDを算出することができる。図8(a)に示す相関変化量ΔCORのゼロクロスが複数存在する場合には、相関変化量ΔCORの変化の急峻性が大きい方を第1のゼロクロスとする。この急峻性はAFの行い易さを示す指標であって、急峻性の値が大きい程、精度よくAFを行うことができる。急峻性maxderは、以下の式(5)によって算出することができる。
Figure 0007066388000004
図示の例では、相関変化量のゼロクロスが複数存在する場合には、その急峻性によって第1のゼロクロスを決定し、当該第1のゼロクロスを与えるシフト量を像ずれ量とする。
続いて、AF信号処理部204は、ステップS404の処理で求めた像ずれ量を用いてデフォーカス量を算出する(ステップS405)。そして、カメラ制御部212は当該デフォーカス量を焦点検出情報としてメモリ回路215に記憶する(ステップS406)。なお、ここでは、焦点検出領域におけるデフォーカス量の他に、像信号AおよびBを得た時刻(撮影時刻)と像面速度とが焦点検出情報としてメモリ回路215に記憶される。その後、カメラ制御部212は焦点検出処理を終了する。
図9は、図3に示す撮影前予測処理を説明するためのフローチャートである。
撮影前予測処理では、過去の複数の像面位置とその撮影時刻の変化とに基づいて、将来の像面位置を予測する。なお、将来の像面位置の予測手法については、特許文献3に記載されているが、ここでは、統計演算によって予測を行う例について説明する。
カメラ制御部212において、予測部2124は、被写体検出部2121によって検出された顔領域において、AF信号処理部204によって検出された位相差に基づいてデフォーカス量を算出する(ステップS901)。そして、予測部2124は当該デフォーカス量に対応する像面位置とその撮影時刻を算出する(ステップS902)。一般に、撮像素子201から像信号が得られるまでにはある程度の電荷の蓄積時間を必要とする。このため、ここでは、蓄積開始時刻と終了時刻との中点を撮影時刻として、フォーカスレンズ103の相対的な繰り出し量にデフォーカス量を加算して、被写体の像面位置を求める。
その後、予測部2124は当該像面位置と撮影時刻との組を像面データとして、メモリ回路215に格納する(ステップS903)。メモリ回路215に格納された像面データに係るデータ構造はキューとなっている。よって、予め定められた数までは順にメモリ回路215に格納されるが、予め定められた数を超えると、最も古い像面データに最新の像面データが上書きされる。
続いて、予測部2124はメモリ回路215に格納された像面データの数が統計演算可能な数であるか否かを判定する。つまり、予測部2124はメモリ回路215に格納された像面データの数が統計演算に十分であるか否かを判定する(ステップS904)。
像面データの数が統計演算に十分である場合には(ステップS904において、YES)、予測部2124は統計演算によって予測式を決定する(ステップS905)。ステップS905における予測式の決定は特許文献3に記載されているので説明を省略するが、下記の式(6)に示すように、予測関数f(t)において重回帰分析によって係数α、β、およびγを統計的に決定する。なお、式(6)に示すnは複数の代表的な動体予測撮影シーンのサンプルについて予測を行った際に、その予測誤差が最小となる値である。
f(t)=α+βt+γtn (6)
続いて、予測部2124は、予測式を用いて、メモリ回路215に格納された像面データの履歴に応じて予め定められた将来時刻における像面位置を予測する。そして、予測部2124はフォーカスレンズ103を予測した像面位置に合焦するために必要なレンズ駆動量を求める(ステップS906)。その後、予測部2124は撮影前予測処理を終了する。
一方、像面データの数が統計演算に十分でない場合には(ステップS904において、NO)、予測部2124は統計演算によらず、前述のデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する(ステップS907)。そして、予測部2124は撮影前予測処理を終了する。
なお、図9に示す処理は、器官検出部2122で検出された器官領域に対しても行われる。
図10は、図3に示す選択処理を説明するためのフローチャートである。
カメラ制御部121において、選択部2126は、被写体検出部2121によって検出された顔領域の像面速度(顔像面速度)と器官検出部2122によって検出された器官領域の像面速度(器官像面速度)を取得する(ステップS1001)。そして、選択部2126は顔領域の大きさを取得する(ステップS1002)。
なお、以下の説明では、被写体検出部2121によって検出された顔領域の大きさを用いるが、器官検出部2122によって検出された器官領域の大きさを用いるようにしてもよい。
続いて、選択部2126は顔像面速度およびと顔領域の大きさに基づいて、顔像面速度の差分閾値Thを決定する(ステップS1003)。
図11は、図1に示す選択部で行われる差分閾値の決定手法の一例を説明するための図である。
選択部2126は、図11に示す閾値決定テーブルを有している。当該閾値決定テーブルを用いて、選択部2126は差分閾値Thを顔サイズSと顔像面速度Vとの組み合わせによって決定する。
図示の閾値決定テーブルでは、顔サイズSは閾値(1)および(2)((1)<(2))によって規定され、像面速度Vは閾値IおよびII(I>II)によって規定される。例えば、あるタイミングで取得した顔サイズ(顔領域の大きさ)S1がS1<(1)で、顔像面速度V1はV1<IIであるとする。この場合、図11に示すように、S<(1)とII>Vの交点であるCを差分閾値Thに決定する。なお、A>B>C>D>Eとする。つまり、検出された顔領域の大きさが大きい程、予測された顔像面速度が小さい程、差分閾値Thは小さくなる。
続いて、選択部2126は顔像面速度と器官像面速度との差分が差分閾値Th以下であるか否かを判定する(ステップS1004)。差分が差分閾値Th以下(閾値以下)である場合(ステップS1004において、YES)、選択部2126は像面速度の差分が差分閾値Th以下である回数をカウントする(ステップS1005)。そして、選択部2126はその回数が所定の回数以上であるか否かを判定する(ステップS1006)。
当該回数が所定の回数以上である場合(ステップS1006において、YES)、選択部2126は器官検出領域で求められた像面位置にファーカスレンズ103を駆動することを選択する(ステップS1007)。つまり、選択部2126は、像面速度の差分が閾値以下の期間が所定の時間継続すると、器官検出領域で求められた像面位置を、将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択する。そして、選択部2126は、顔検出領域で求められた像面位置と器官検出領域で求められた像面位置との差分(位置差分)を求める(ステップS1008)。
続いて、選択部2126は、当該位置差分をメモリ回路215に格納する(ステップS1009)。そして、選択部2126は選択処理を終了する。なお、位置差分は、直近の差分又は所定の期間において求められた位置差分の平均値などであけばよい。
上記の回数が所定の回数未満である場合(ステップS1006において、NO)、選択部2126はメモリ回路215に格納された位置差分が存在するか否かを判定する(ステップS1010)。位置差分が存在する場合(ステップS1010において、YES)、選択部2126は顔領域の像面位置とメモリ回路215に格納された位置差分とを用いて、器官領域の像面位置に相当する予測像面位置を求める。そして、選択部2126は当該予測像面位置にフォーカスレンズ103を駆動することを選択する(ステップS1011)。その後、選択部2126は選択処理を終了する。
一方、位置差分が存在しない場合(ステップS1010において、NO)、選択部2126は顔領域で求めた像面位置にフォーカスレンズ103を駆動することを選択する(ステップS1012)。そして、選択部2126は選択処理を終了する。
なお、図示はしないが、カメラ制御部212は表示制御部205を制御して、表示部206に焦点調節を行うためのAFフレームを表示する。そして、カメラ制御部212は将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択した際には、当該選択した予測像面位置に応じてAFフレームを表示する。つまり、カメラ制御部212は、前述のようにして顔領域又は器官領域のいずれかを焦点調節を行う領域として選択して、当該選択した領域にAFフレームを位置づける。
このように、本発明の実施の形態では、顔領域および器官領域の像面速度を比較して、当該比較結果に基づいて顔領域および器官領域に係る像面予測位置のいずれにフォーカスレンズを駆動するかを選択する。これによって、安定的にしかも精度よく焦点調節を行うことができる。つまり、本発明の実施の形態では、顔AFと瞳AFとの切り替わりの際においても、安定してしかも精度よく焦点調節を行うことができる。
なお、図1において、少なくともAF信号処理部204、カメラ制御部212、メモリ回路215、レンズ制御部106、およびフォーカスレンズ駆動部105が焦点調節装置を構成する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を焦点調節装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを焦点調節装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 レンズユニット
103 フォーカスレンズ
106 レンズ制御部
20 カメラ本体
201 撮像素子
204 AF信号処理部
212 カメラ制御部
2121 被写体検出部
213 カメラ操作部
215 メモリ回路

Claims (15)

  1. 光軸に沿って移動可能なフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節装置であって、
    前記フォーカスレンズを介して入射した光学像に応じて得られた画像において被写体の所定の部分を第1の領域として検出する第1の検出手段と、
    前記第1の領域に含まれる所定の部位を第2の領域として検出する第2の検出手段と、
    前記第1の領域および前記第2の領域において像面位置を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段によって検出された像面位置の履歴に基づいて、将来の所定の時点における像面位置を予測像面位置として予測する予測手段と、
    前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とに応じて、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とから前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択して、当該選択した予測像面位置に前記フォーカスレンズを駆動する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記第1の領域における像面速度と前記第2の領域における像面速度との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、
    前記制御手段は、前記閾値を、前記第1の領域の大きさ又は前記第2の領域の大きさによって決定することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 光軸に沿って移動可能なフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節装置であって、
    前記フォーカスレンズを介して入射した光学像に応じて得られた画像において被写体の所定の部分を第1の領域として検出する第1の検出手段と、
    前記第1の領域に含まれる所定の部位を第2の領域として検出する第2の検出手段と、
    前記第1の領域および前記第2の領域において像面位置を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段によって検出された像面位置の履歴に基づいて、将来の所定の時点における像面位置を予測像面位置として予測する予測手段と、
    前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とに応じて、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とから前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択して、当該選択した予測像面位置に前記フォーカスレンズを駆動する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記第1の領域における像面速度と前記第2の領域における像面速度との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、
    前記制御手段は、前記閾値を、前記第1の領域における像面速度又は前記第2の領域における像面速度に応じて決定することを特徴とする焦点調節装置。
  3. 前記制御手段は、前記差分が前記閾値以下の場合、前記第2の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点調節装置。
  4. 光軸に沿って移動可能なフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節装置であって、
    前記フォーカスレンズを介して入射した光学像に応じて得られた画像において被写体の所定の部分を第1の領域として検出する第1の検出手段と、
    前記第1の領域から所定の部位を第2の領域として検出する第2の検出手段と、
    前記第1の領域および前記第2の領域において像面位置を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段によって検出された像面位置の履歴に基づいて、将来の所定の時点における像面位置を予測像面位置として予測する予測手段と、
    前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とに応じて、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とから前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択して、当該選択した予測像面位置に前記フォーカスレンズを駆動する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記第1の領域における像面速度と前記第2の領域における像面速度との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、前記差分が閾値以下の期間が所定の時間継続すると、前記第2の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択することを特徴とする焦点調節装置。
  5. 光軸に沿って移動可能なフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節装置であって、
    前記フォーカスレンズを介して入射した光学像に応じて得られた画像において被写体の所定の部分を第1の領域として検出する第1の検出手段と、
    前記第1の領域から所定の部位を第2の領域として検出する第2の検出手段と、
    前記第1の領域および前記第2の領域において像面位置を検出する第3の検出手段と、
    前記第3の検出手段によって検出された像面位置の履歴に基づいて、将来の所定の時点における像面位置を予測像面位置として予測する予測手段と、
    前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とに応じて、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とから前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択して、当該選択した予測像面位置に前記フォーカスレンズを駆動する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記第1の領域における像面速度と前記第2の領域における像面速度との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、前記差分が前記閾値以下の場合、前記第2の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、前記第2の領域における予測像面位置を前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択した際、前記第1の領域における予測像面位置と前記第2の領域における予測像面位置との差分をメモリに格納することを特徴とする焦点調節装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の領域における予測像面位置を前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択した際、前記メモリに格納した差分に基づいて、前記第2の領域における予測像面位置を予測することを特徴とする請求項に記載の焦点調節装置。
  7. 前記制御手段は、前記メモリに格納した差分に基づいて予測された前記第2の領域における予測像面位置に焦点を合わせることを特徴とする請求項に記載の焦点調節装置。
  8. 前記第1の領域は顔領域であり、前記第2の領域は、前記顔領域に含まれる器官であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  9. 前記制御手段は、前記画像が表示される表示部に焦点調節を行うためのAFフレームを表示し、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択した際、当該選択した予測像面位置に応じて前記AFフレームを表示することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点調節装置と、
    前記フォーカスレンズを介して結像した光学像に応じた画像を出力する撮像手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  11. 光軸に沿って移動可能なフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節装置の制御方法であって、
    前記フォーカスレンズを介して入射した光学像に応じて得られた画像において被写体の所定の部分を第1の領域として検出する第1の検出ステップと、
    前記第1の領域から所定の部位を第2の領域として検出する第2の検出ステップと、
    前記第1の領域および前記第2の領域において像面位置を含む焦点位置を検出する第3の検出ステップと、
    前記第3の検出ステップで検出された像面位置の履歴に基づいて、将来の所定の時点における像面位置を予測像面位置として予測する予測ステップと、
    前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とに応じて、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とから前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択して、当該選択した予測像面位置に前記フォーカスレンズを駆動する制御ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップでは、前記第1の領域における像面速度と前記第2の領域における像面速度との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、
    前記制御ステップでは、前記閾値を、前記第1の領域の大きさ又は前記第2の領域の大きさによって決定することを特徴とする制御方法。
  12. 光軸に沿って移動可能なフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節装置の制御方法であって、
    前記フォーカスレンズを介して入射した光学像に応じて得られた画像において被写体の所定の部分を第1の領域として検出する第1の検出ステップと、
    前記第1の領域に含まれる所定の部位を第2の領域として検出する第2の検出ステップと、
    前記第1の領域および前記第2の領域において像面位置を含む焦点位置を検出する第3の検出ステップと、
    前記第3の検出ステップで検出された像面位置の履歴に基づいて、将来の所定の時点における像面位置を予測像面位置として予測する予測ステップと、
    前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とに応じて、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とから前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択して、当該選択した予測像面位置に前記フォーカスレンズを駆動する制御ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップでは、前記第1の領域における像面速度と前記第2の領域における像面速度との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、
    前記制御ステップでは、前記閾値を、前記第1の領域における像面速度又は前記第2の領域における像面速度に応じて決定することを特徴とする制御方法。
  13. 光軸に沿って移動可能なフォーカスレンズを移動させて焦点調節を行う焦点調節装置の制御方法であって、
    前記フォーカスレンズを介して入射した光学像に応じて得られた画像において被写体の所定の部分を第1の領域として検出する第1の検出ステップと、
    前記第1の領域から所定の部位を第2の領域として検出する第2の検出ステップと、
    前記第1の領域および前記第2の領域において像面位置を含む焦点位置を検出する第3の検出ステップと、
    前記第3の検出ステップで検出された像面位置の履歴に基づいて、将来の所定の時点における像面位置を予測像面位置として予測する予測ステップと、
    前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とに応じて、前記第1の領域に係る予測像面位置と前記第2の領域に係る予測像面位置とから前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置を選択して、当該選択した予測像面位置に前記フォーカスレンズを駆動する制御ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップでは、前記第1の領域における像面速度と前記第2の領域における像面速度との差分が所定の閾値を超える場合、前記第1の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択し、前記差分が閾値以下の期間が所定の時間継続すると、前記第2の領域における予測像面位置を、前記将来の時点において焦点を合わせる予測像面位置として選択することを特徴とする制御方法。
  14. コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載された焦点調節装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  15. コンピュータを、請求項1乃至9のいずれか1項に記載された焦点調節装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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