JP6301107B2 - 切断工具 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば金属製のパイプ材等の被切断材を切断するための主として金属加工用(金工用)の切断工具(Metal Cutting Chop Saw)に関する。
電動モータを駆動源とし、切断刃具として円形の砥石あるいはチップソーを備える金工用の切断工具は、被切断材を載置するベースと、ベースの上方において上下に移動可能に支持された工具本体を備えている。ベースの上面(被切断材の載置面)には、被切断材を固定するためのバイス装置が装備されている。この種の切断工具に関する従来の技術が下記の特許文献に開示されている。
バイス装置は、被切断材を当接させて面方向に位置決めするためのフェンスと、このフェンスに被切断材を押し付けて固定するためのバイス本体部を備えている。フェンスは、ベースの面方向に移動させることができ、これによりバイス装置による被切断材の固定位置あるいは向きを任意に変更することができる。
特許文献1に開示された技術によれば、フェンスを移動させるためには別途スパナ等の手工具を用いて固定ねじを適宜角度だけ緩め、逆に締め付ける必要がある。この面倒な操作を排除するための技術が特許文献2に開示されている。特許文献2には、操作レバーを一定角度回転操作すればフェンスの位置を迅速に変更し、固定することができるツールレス構造のフェンス固定構造が開示されている。
実開平5−16051号公報 特許第3676928号公報
しかしながら、上記従来のツールレス構造を備えた木工用の卓上マルノコに比して金工用の切断工具ではコスト低減の要請がより強いため、被切断材を載置するベースについては鋼板を折り曲げ等した板金部品を主体として製作されている。このため、ベースは例えば溶接歪み等によりその上面の平坦度等の精度については必ずしも十分な精度が確保されているわけではなく、僅かな凸凹(波打ち)が発生している場合がある。その結果、従来のツールレス構造をそのまま適用したのではフェンスの位置を変更すると操作レバーの締め付け位置がばらついてしまい、この点で操作レバーの操作性ひいては当該切断工具の使い勝手が損なわれる問題があった。
本発明は、フェンスの位置変更について操作レバーの操作性をより高め、これにより切断工具の操作性及び使い勝手を高めることを目的とする。
上記の課題は以下の各発明により解決される。
第1の発明は、被切断材を載置するベースと、このベースに対して上下に揺動可能に支持された工具本体を備え、ベースの天板部に、被切断材を当接させて当該天板部の面方向に位置決めするためのフェンス面を前面に有するフェンスを備えた金工用の切断工具である。フェンスは、ベースとの間に介装部材を介装した状態でベース上の位置を固定可能であり、介装部材は第1固定部材によりベースに対して固定され、フェンスは第2固定部材により介装部材に対して固定されて間接的にベース上の位置を固定可能であり、かつフェンス面に対して被切断材とは反対側となる後方の回転軸を中心にして介装部材を回転させてフェンスのフェンス面の向きを変更可能な構成となっている。
第1の発明によれば、第2固定部材を緩めてフェンスを介装部材上で移動させる構成であるので、ベースの天板部について反りや撓みあるいは波打ち等が存在する場合であっても、これとは関係なくフェンスを位置変更した場合における当該第2固定部材の操作量のばらつきを無くし、若しくは低減することができ、これによりフェンスひいては切断工具の操作性及び使い勝手を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、介装部材を前後方向に移動させてフェンスの前後方向の位置を変更可能な構成とした切断工具である。
第2の発明によれば、介装部材を前後方向に移動させることによりフェンスの天板部に対する前後方向の位置を変更することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、第2固定部材によりフェンスを介装部材に対して固定した状態で、介装部材に設けた係合部をベースに凹凸係合させてフェンスをベースの面方向に間接的に位置決め可能な構成とした切断工具である。
第3の発明によれば、フェンスに介装部材を一体化した状態で当該介装部材の係合部をベースに凹凸係合させることによりフェンスの位置決め機構についていわゆるポジティブストップ機構の機能を併せ持たせることができる。この場合、第1及び第2固定部材に係合部としての機能を併せ持たせることができる。
第4の発明は、第3の発明において、ベースに、前後方向に延びる縦溝孔とこの縦溝孔に交差する方向に延びる横溝孔を有する係合孔を設け、上記介装部材に設けた係合部を横溝孔に進入させて当該介装部材を前後方向に位置決め可能なポジティブストップ機構を備えた切断工具である。
第4の発明によれば、介装部材ひいてはフェンスの前後方向の位置決めを再現性よく迅速に行うことができ、この点で当該フェンスひいては切断工具の操作性及び使い勝手を一層高めることができる。
第5の発明は、第4の発明において、第1固定部材と第2固定部材の双方に対応して、前後方向に延びる縦溝孔とこの縦溝孔に交差する方向に延びる横溝孔を有する係合孔を設け、第1固定部材に対応する第1係合孔の横溝孔と、第2固定部材に対応する第2係合孔の横溝孔の前後方向の位置を一致させた切断工具である。
第5の発明によれば、介装動部材を前後方向に移動させてフェンスを相互に平行となる複数箇所に迅速に位置決めすることができる。
第6の発明は、第4又は第5の発明において、フェンスを、係合部が横溝孔に進入する方向に付勢する付勢部材を介装部材若しくはベースの一方に備えた切断工具である。
第6の発明によれば、付勢部材の付勢力により係合部が自動的に横溝孔内に進入することから、当該介装部材及びフェンスの位置決め操作について操作性を一層高めることができる。
第7の発明は、第6の発明において、付勢部材は、介装部材若しくはベースの他方に設けた付勢受け部に摺接させて付勢力を発揮するアーム部を供えた切断工具である。
第7の発明によれば、付勢部材のアーム部を付勢受け部に対して弾性的に押圧させることにより、当該付勢部材について係合部を横溝孔内に進入させる方向の付勢力を発生させることができる。
第8の発明は、第1〜第7の何れか一つの発明において、第2固定部材に代えて、回転操作によるカム部の作用によりフェンスを介装部材に対して面方向に固定するカム式の第3固定部材を備えた切断工具である。
第8の発明によれば、操作レバーの回転操作によるカム部の作用により介装部材に対するフェンスの位置が固定される。
本実施形態に係る切断工具の右側面図である。 本実施形態に係る切断工具の左側面図である。 ベースの平面図である。 図3の(IV)-(IV)線断面矢視図であって、ベースの縦断面図である。 図3の(V)-(V)線断面矢視図であって、第1固定部材の縦断面図である。 図3の(VI)-(VI)線断面矢視図であって、第2固定部材の縦断面図である。 フェンスを後面側から見た斜視図である。 フェンスを後面側から見た斜視図である。本図では、第1及び第2固定部材を取り外した状態が示されている。 フェンスプレートと第1及び第2固定部材を取り外して介装部材を露出させた状態の天板部の斜視図である。 フェンスを取り外した状態の天板部の斜視図である。 第1固定部材を図4中矢印(XI)方向であって天板部の下面側から見た下面図である。 関連発明に係るカム式の第3固定部材の斜視図である。 第3固定部材用の第3係合孔を備えたベースの天板部の平面図である。 固定状態の第3固定部材の縦断面図である。 固定を緩めた状態の第3固定部材の縦断面図である。
次に、本発明の実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る切断工具1を示している。この切断工具1は例えば金属パイプ材等の切断材Wを切断加工するための金工用切断機で、切断材Wを載置するベース2と、このベース2に支持された工具本体10を備えている。図1において、当該切断工具1の左側に作業者が位置して当該切断工具1を操作する。以下の説明において部材等の前後方向については、作業者から見て手前側(図1において左側)を前側とし、作業者から遠ざかる側(図1において右側)を後ろ側とする。また、図3に示すように左右方向については作業者を基準として用いる。
ベース2は、鋼板のプレス成形品で、アルミダイキャスト製に比して大幅な低コスト化が図られている。ベース2の天板部2aは、その下面に取り付けた補強部材2bにより補強されて十分な剛性が確保されている。補強部材2bは、天板部2aの下面に溶接により結合されている。ベース2の天板部2aには、切断材Wを当該ベース2の天板部2a上に固定するためのバイス装置3が装備されている。本実施形態に係る切断工具1は、バイス装置3を構成するフェンス20に特徴を有している。従って、工具本体10等その他の構成については特に変更を要しないため簡単な説明に止める。
工具本体10は、ベース2の天板部2aの後端部付近に取り付けた本体支持部11を介してベース2の上方に支持されている。工具本体10は、本体支持部11に設けた傾動支軸12を介して上下に傾動操作可能に支持されている。工具本体10は、ベース2の天板部2aとの間に介装した圧縮ばね(図示省略)によって上方へ傾動する方向(上死点側)に付勢されている。
工具本体10は、電動モータ13を駆動源として回転する円形の切断刃具14を備えている。切断刃具14の主として上部側のほぼ半周の範囲は本体ケース15で覆われている。この本体ケース15の左側面(背面側)に減速ギヤ部を介して電動モータ13が取り付けられている。本体ケース15の左側面側であって減速ギヤ部の上面に、作業者が把持するループ形のハンドル部16が設けられている。このハンドル部16に設けたスイッチレバー16aを指先で引き操作すると電動モータ13が起動して切断刃具14が一定方向に高速で回転する。切断刃具14の下側ほぼ半周の範囲は本体ケース15から下方へはみ出している。このはみ出し部分の主として前方は可動カバー17によって覆われるようになっている。この可動カバー17は、支軸17aを介して本体ケース15に回動可能に支持されている。図1に示すように可動カバー17の右側面には、切断刃具14の回転方向を示す矢印表示17bが付されている。また、本体ケース15の後端部には、切断部位で発生した切断粉の後方への飛散を防止するための遮蔽板19が取り付けられている。
本実施形態のバイス装置3はクイックバイスと称されるもので、切断材Wを前後から挟み込んでベース2上に固定するバイス本体部4とフェンス20を備えている。
バイス本体部4は、被切断材Wを挟み込むバイスプレート9を備えている。バイスプレート9は、左右首振り用の支軸7を介してねじ軸5の先端に支持されている。ねじ軸5は、ベース2の天板部2a上に固定したバイスベース6に支持されている。ねじ軸5は、このバイスベース6に、ねじ係合状態とねじ係合解除状態とに切り換え可能な状態で支持されている。ねじ軸5の前端には、使用者が当該ねじ軸5を回転操作する際に把持する取っ手8が設けられている。
バイスベース6のねじ係合状態でねじ軸5を回転操作することにより、バイスプレート9をフェンス20のフェンスプレート21に対して接近、離間させることができる。ねじ軸5を締め込み方向に回転させてバイスプレート9をフェンスプレート21に対して接近させれば、被切断材Wが両者9,21間に強固に挟み込まれて固定される。バイスベース6をねじ係合解除状態に切り換えることによりねじ軸5を回転させることなく軸線方向に移動させてフェンスプレート21に対して接近、離間させることができ、これにより被切断材Wを迅速に挟み込むことができ、逆に挟み込み状態を迅速に解除することができる。
フェンス20は、ベース2の天板部2aに固定されている。本実施形態のフェンス20は、フェンスプレート21と介装部材22と第1固定部材23と第2固定部材24を備えている。フェンスプレート21は、ベース2の天板部2aに対して直交する当接部21aと、ベース2の天板部2aに沿って位置するベース部21bを有する側面視L形を有している。当接部21aの前面(フェンス面)に被切断材Wが当接される。
介装部材22は平板形状を有する板材で、フェンスプレート21のベース部21bの下面とベース2の天板部2aとの間に挟み込まれている。図7〜図8に示すようにこの介装部材22は、フェンスプレート21のベース部21bから大きくはみ出さない程度の面積及び形状を有している。この介装部材22には、表裏両面がその平坦度(平面度)等について高精度に切削加工等された鋼板が用いられている。
フェンスプレート21と介装部材22は、それぞれ独立してベース2の天板部2aに沿って位置変更可能となっている。第1固定部材23により、介装部材22がベース2の天板部2aに対して固定される。第2固定部材24により、フェンスプレート21が介装部材22に対して固定される。第1及び第2固定部材23,24の双方により、フェンスプレート21がベース2の天板部2aに対して間接的に固定される。
第1及び第2固定部材23,24は、それぞれねじの締め付けによりフェンスプレート21及び介装部材22をベース2の天板部2aに固定する構成を備えている。図4,5に示すように第1固定部材23は、1本のねじ軸23bを備えている。ねじ軸23bの上部には、その締め付け、緩め操作時に作業者が指先で摘むためのつまみ部23aが設けられている。ねじ軸23bは、スリーブ23cの内周側に挿通されている。このスリーブ23cの下部は、フェンスプレート21のベース部21bに設けた円形の挿通孔21cに挿通されている。スリーブ23cの下端部は、介装部材22の上面に突き当てられている。ねじ軸23bの下部は、スリーブ23cの下部から突き出されている。この突き出し部分にナットとして機能する案内部材23dが締め付けられている。ねじ軸23bの突き出し部分は、案内部材23dの中心に設けたねじ孔23dbに締め込まれている。案内部材23dの下部には、フランジ部23daが一体に設けられている。フランジ部23daは、天板部2aの下面に当接されている。案内部材23dは、当該ベース2の天板部2aに設けた第1係合孔25と介装部材22に設けた第1挿通孔22aに挿通されている。介装部材22の第1挿通孔22aは、二面幅部を有する小判孔形状に形成されている。この第1挿通孔22aに、案内部材23dの二面幅部を挿通して当該案内部材23dの介装部材22ひいては天板部2aに対する回り止めがなされている。
図示するように第1挿通孔22aは、上記スリーブ23cの外径よりも小さな孔径で小判孔形状に形成されている。このため、つまみ部23aを指先で摘んで、ねじ軸23bを案内部材23dに対して締め付け方向に回転させると、スリーブ23cの下端が介装部材22の上面に突き当てられるとともに、案内部材23dのフランジ部23daがベース2の天板部2aの下面に押圧され、これにより介装部材22が天板部2aの上面に重ね合わせ状態で固定される。ねじ軸23bを案内部材23dに対して緩め方向に回転させれば、スリーブ23cの介装部材22に対する突き当て状態、及び案内部材23dのフランジ部23daの天板部2aに対する押圧状態が緩んで、介装部材22の天板部2aに対する固定状態が解除されて、当該介装部材22を天板部2aの上面に沿って移動可能な状態となる。
この第1固定部材23のみにより介装部材22を天板部2aに対して固定した状態では、フェンスプレート21は介装部材22及び天板部2aに対して固定された状態とはならない。フェンスプレート21を固定するためには、第2固定部材24を操作する必要がある。図4及び図6に示すように第2固定部材24もねじ軸24bを備えている。ねじ軸24bの上部には、作業者がその締め付け、緩め操作時に把持するための大型の操作レバー24aが設けられている。操作レバー24aは、その回動基端部に一体に設けた円筒形のレバー基台部24cを介してねじ軸24bの上部に一体に結合されている。図6に示すように操作レバー24aは、後方斜め上方に向けて延びている。作業者はこの操作レバー24aを把持して左右に傾動操作することにより、ねじ軸24bをそのねじ軸回りに一定角度だけ回転させることができる。
レバー基台部24cの下面がフェンスプレート21のベース部21bの上面に当接されている。ねじ軸24bは、ベース部21bに設けた挿通溝孔21dを経て天板部2aの下面側に突き出されている。この突き出し部分にナットとして機能する案内部材24dが締め付けられている。ねじ軸24bの突き出し部分は、案内部材24dの中心に設けたねじ孔24dbに締め込まれている。この案内部材24dの下部にも、フランジ部24daが設けられている。フランジ部24daは天板部2aの下面に当接されている。
この案内部材24dのねじ軸方向ほぼ中央の外周面には、段差部24dcが設けられている。このため、案内部材24dのねじ軸方向上部側は下部側よりも小さな外径に段付き形成されている。案内部材24dのねじ軸方向下部側(段差部24dcよりも下部側)は、天板部2aに設けた第2係合孔26に挿通されている。案内部材24dの段差部24dcは、介装部材22の下面に押圧されている。
案内部材24dのねじ軸方向上部側(段差部24dcよりも上部側)は、介装部材22に設けた第2挿通孔22bと挿通溝孔21dに挿通されている。第1固定部材23の案内部材23dと同じく、第2固定部材24の案内部材24dにも二面幅部が形成されている。案内部材24dの二面幅部が介装部材22に設けた小判形の第2挿通孔22bに挿通されて、当該案内部材24dの介装部材22及び天板部2aに対する回り止めがなされている。
フェンスプレート21の挿通溝孔21dは、図8に示すように挿通孔21cを中心とする円弧に沿って長く形成されている。
操作レバー24aを締め込み方向に回転操作すると、ねじ軸24bに対して案内部材24dが締め込まれる。ねじ軸24bに対して案内部材24dが締め込まれると、レバー基台部24cがフェンスプレート21のベース部21bの天板部に押圧されるとともに、当該案内部材24dの段差部24dcが介装部材22の下面に押圧される。これによりフェンスプレート21のベース部21bと介装部材22が、レバー基台部24cと案内部材24dの段差部24dcとの間に挟み込まれて相互に固定される。操作レバー24aを緩め方向に回転操作すると、ねじ軸24bに対して案内部材24dが緩められることにより、フェンスプレート21を単独で介装部材22ひいては天板部2aの上面に沿って移動可能な状態となる。
以上のことから、第1固定部材23と第2固定部材24の双方を締め付け状態に操作すると、フェンスプレート21の天板部2aの上面における位置及び向きが固定される。第1固定部材23を締め付け状態とし、第2固定部材24を緩めた状態とすると、天板部2aの上面に対して介装部材22が固定される一方、フェンスプレート21を移動可能な状態となる。逆に、第1固定部材23を緩めた状態とし、第2固定部材24を締め付けた状態すると、天板部2aの上面に対してフェンスプレート21と介装部材22を一体で移動可能な状態となる。第1固定部材23と第2固定部材24の双方を緩めた状態に操作すると、フェンスプレート21と介装部材22を相互に独立して天板部2aの上面に対して移動可能な状態となる。
図10に示すように天板部2aに設けた第1係合孔25と第2係合孔26は、それぞれ第1固定部材23と第2固定部材24に対応して設けられている。第1係合孔25と第2係合孔26は、それぞれ1つの縦溝孔25a,26aとそれぞれ3つの横溝孔25b〜25b,26b〜26bを有する櫛形(E形)に形成されている。第1係合孔25の縦溝孔25aと第2係合孔26の縦溝孔26aは、それぞれ前後に沿って延びており、かつ相互に平行に設けられている。第1係合孔25の3つの横溝孔25b〜25bは、縦溝孔25aから左側へ相互に同じ深さで切り込み状に設けられている。第2係合孔26の3つの横溝孔26b〜26bも、縦溝孔26aから左側へ相互に同じ深さで切り込み状に設けられている。
右側の第1係合孔25内に第1固定部材23の案内部材23dが挿通され、左側の第2係合孔26内に第2固定部材24の案内部材24dが挿通されている。第1固定部材23の案内部材23dは、第1係合孔25の縦溝孔25a内を前後に移動可能かつ何れかの横溝孔25b内に進入可能となっている。また、第2固定部材24の案内部材24dは、第2係合孔26の縦溝孔26a内を前後に移動可能かつ何れかの横溝孔26b内に進入可能となっている。
このため、第1固定部材23を緩めた状態において、その案内部材23dを第1係合孔25内で移動可能な範囲若しくは第2固定部材24の案内部材24dを第2係合孔26内で移動可能な範囲で、介装部材22を天板部2aに対して移動させることができる。介装部材22を天板部2aに沿って移動させることにより、フェンスプレート21の当接部21aの位置を変更することができる。
図11に示すように案内部材23dのフランジ部23daには、付勢部材27が取り付けられている。本実施形態では、付勢部材27として前後に張り出すアーム部27a,27aを有するリーフスプリングが用いられている。この付勢部材27に対向して天板部2aの下面には付勢受け部2cが設けられている。付勢受け部2cは、第1係合孔25の縦溝孔25aに沿って下方へ張り出す状態に設けられている。この付勢受け部2cに付勢部材27のアーム部27a,27aを押圧させることにより、案内部材23dは第1係合孔25の縦溝孔25aから横溝孔25b内に進入する方向に付勢されている。このため、第1固定部材23を緩めてフェンスプレート21及び介装部材22の位置を変更する段階では、先ず付勢部材27に抗してフェンスプレート21及び介装部材22を右側に移動させて第1固定部材23及び第2固定部材24の案内部材23d,24dをそれぞれ第1係合孔25の縦溝孔25a内及び第2係合孔26の縦溝孔26a内に移動させる。これによりフェンスプレート21及び介装部材22を前後に移動させることができる。
フェンスプレート21及び介装部材22の右方向への移動操作を解除すると付勢部材27の付勢力により第1固定部材23の案内部材23d及び第2固定部材24の案内部材24dがそれぞれ縦溝孔25a,26aから横溝孔25b,26b内に進入して、当該フェンスプレート21及び介装部材22が左側に戻される。この段階で、第1及び第2固定部材23,24の案内部材23d,24dがそれぞれ横溝孔25b,26b内に進入していることから、フェンスプレート21及び介装部材22の前後方向(天板部2aの面方向)の位置決めがなされた状態となっている。このことから、第1及び第2固定部材23,24の案内部材23b,24bが第1及び第2係合孔25,26の横溝孔25b,26bに対して凹凸係合する係合部として機能し、これにより当該第1及び第2固定部材23,24について、フェンスプレート21及び介装部材22の前後方向の位置決めをするための機構であって、予め設定した複数位置の何れかの位置に高い再現性で繰り返し位置決めすることができる機能(いわゆるポジティブストップ機構の機能)を併せ持たせることができる。
第1及び第2固定部材23,24の案内部材23d,24dがそれぞれ第1及び第2係合孔25,26の横溝孔25b,26b内に進入してフェンスプレート21及び介装部材22の位置決めがなされた後、第1固定部材23のつまみ部23aを摘んでねじ軸23bを締め込み方向に回転操作すれば、介装部材22が天板部2aに固定されてフェンスプレート21が上記位置決めした位置に間接的に固定される。
上記のように介装部材22を前後に平行移動させてフェンスプレート21の前後位置を3箇所で変更することができるほか、フェンスプレート21の向きを変更することもできる。フェンスプレート21の向きを変更する際には、第1固定部材23を締め付けて介装部材22を天板部2aに固定した状態のまま、操作レバー24aを回動操作して第2固定部材24を緩める。第1固定部材23を固定状態のまま、第2固定部材24を緩めると、フェンスプレート21を介装部材22に対して移動させることができる。この場合、フェンスプレート21は、第1固定部材23を中心にして前後に回動させて向きを変更することができる。
第1固定部材23の締め付け状態ではそのスリーブ23cがフェンスプレート21のベース部21bに設けた挿通孔21c内に単に挿通された状態となっている。このため、第1固定部材23の締め付け状態であっても、そのねじ軸23bの軸線を中心にしてフェンスプレート21を前後に回転させて当接部21aの向きを変更することができる。この場合、第1固定部材23により介装部材22が天板部2aに対して固定されているため、第1係合孔26内における第2固定部材24の案内部材24dの相対位置は固定された状態のままとなっている。
フェンスプレート21の向きは、第2固定部材24の案内部材24dが円弧形状の挿通溝孔21d内を相対的に移動可能な範囲で行うことができる。
フェンスプレート21の向きを変更後、操作レバー24aを締め付け側に回動操作して第2固定部材24を締め付けると、フェンスプレート21が介装部材22に対して固定され、従って天板部2aに対して固定される。
介装部材22には、その表裏両面が切削加工等により平面度等の加工精度について高い精度で加工されて反りや撓み若しくは波打ちのない高精度な平板が用いられている。このため、フェンスプレート21の向きを変更する際に行う操作レバー24aの緩め方向の回動操作量(操作角度)及び締め付け方向の回動操作量(操作角度)について、当該変更したフェンスプレート21の向きに拘わらず常に一定の操作角度で当該第2固定部材24を適切に締め付けることができる。
以上のように構成した本実施形態に係るフェンス20によれば、第2固定部材24を締め付けた状態のままで第1固定部材23を緩めれば、フェンスプレート21と介装部材22を前後方向に平行移動させて当接部21aの前後方向の位置を変更することができる。
また、第1固定部材23を締め付けた状態のままで第2固定部材24を緩めれば、フェンスプレート21を第1固定部材23のねじ軸線を中心にして前後に回動させることにより、当接部21aの向きを変更することができる。
第2固定部材24を緩めてフェンスプレート21の向きを変更する場合には、第1固定部材23を固定状態のままで行うことにより介装部材22を天板部2aに対して固定した状態で行うことができる。このため、第1固定部材23のねじ軸線を中心にしてフェンスプレート21を前後に回動させて当接部21aの向きを変更する際には、そのベース部21bが天板部2a上に固定された介装部材22に摺接される。
介装部材22は、その表裏両面が切削加工等されて反り、撓みあるいは波打ち等のない高精度な平板形状を有している。このため、第1固定部材23のねじ軸線を中心にしてフェンスプレート21を前後に回動させた後、当該フェンスプレート21を固定するために第2固定部材24の操作レバー24aの締め付け側への必要な回転操作角度について、常に一定の操作角度に保つことができ、この点で当該フェンス20ひいてはバイス装置3の操作性及び作業性を高めることができる。
一方、天板部2aは、補強部材2bを溶接等により結合してその剛性を確保する構成とする結果、溶接歪み等による撓みや反りが発生する場合がある。このため、フェンスプレートを天板部上に直接接触させてねじ止めする従来構成の場合には、フェンスプレートの位置を変更し、若しくは向きを変更すると、その後固定ねじを締め付けて位置固定する段階で、固定ねじの必要な締め付け量が位置決め位置によってばらついてしまい、この点でフェンスひいてはバイス装置の操作性及び作業性が損なわれていた。例示したフェンス20によれば、反りや撓みあるいは波打ちのない介装部材22上でフェンスプレート21の向きを変更する構成であるので、第2固定部材24の操作レバー24aの操作角度のばらつきを小さくし、若しくはなくすことができる。
また、本実施形態のフェンス20によれば、第1及び第2固定部材23,24の案内部材23d,24dをそれぞれ第1及び第2係合孔25,26の横溝孔25b,26bに進入させてフェンスプレート21の位置が固定される構成となっている。このため、フェンスプレート21の前後方向の3箇所の位置について、再現性を高めて迅速な位置決めを行うことができ、この点でバイス装置3の操作性を高めることができる。
また、第1及び第2固定部材23,24の案内部材23d,24dをそれぞれ第1及び第2係合孔25,26の横溝孔25b,26b内に進入させた状態でフェンスプレート21が固定されることから、当該フェンスプレート21に付加されるバイス本体部4側の押圧力、あるいは被切断材Wを経て付加される切断刃具14の加工力に対して当該フェンスプレート21の位置を強固に固定しておくことができる。
さらに、第1固定部材23の案内部材23dを第1係合孔25の縦溝孔25aに挿通して、案内部材23dに対するねじ軸23bの締め付けを緩めればフェンスプレート21及び介装部材22を前後方向に移動可能な構成を備え、第1固定部材23を第1係合孔25から外すことなくフェンスプレート21の位置を変更することができることから、この点でも当該バイス装置3の操作性を高めることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、ベース2の天板部2aに対して介装部材22を前後方向に位置変更可能としてフェンスプレート21の前後方向の位置を変更可能な構成を例示したが、係る介装部材22を天板部上に固定した構成としてもよい。天板部上に固定した介装部材を介在させてフェンスプレートの向きを変更可能とする場合に上記例示したレバー式の第2固定部材24を適用することにより当該操作レバーの操作角度のばらつきを小さくし、若しくはなくすことができる。
また、付勢部材27としていわゆるリーフスプリングを例示したが、これに代えて圧縮コイルばね等のその他の形態の付勢部材を用いることもできる。この付勢部材27は省略してもよい。
さらに、第1及び第2係合孔25,26の横溝孔25b,26bを3箇所ずつ設けた構成を例示したが、1箇所、2箇所、あるいは4箇所以上に設けてもよく、逆に省略してもよい。
次に、図12には、フェンスプレートの位置を固定するための固定部材について、操作レバーの回動操作角度のばらつきを小さくし、若しくはなくすための関連発明が示されている。
上記例示した実施形態では、介装部材22ひいてはベース2の天板部2aに対してフェンスプレート21を固定するための第2固定部材24について、ねじ軸24bとこれにねじ結合される案内部材24dを用いる構成を例示したが、係るねじ式の第2固定部材24に代えて以下説明するカム式の第3固定部材35によりフェンスプレート21を天板部2aに対して固定する構成としてもよい。
図12には、上記例示した介装部材22を介在させるのではなく、ベース2の天板部2aにフェンスプレート31のベース部31aを直接当接させた状態で上記カム式の第3固定部材35により固定する形態のフェンス30が示されている。係るカム式の第3固定部材35によっても回転操作角度のばらつきをなくして当該バイス装置3の操作性を高めることができる。
このカム式の第3固定部材35は、操作レバー36aを有する上係合部36と、円筒形状の下係合部37を備えている。円柱体形状の上係合部36の側部から操作レバー36aが側方へ延びる状態に設けられている。この上係合部36の下面に、周方向に高さが変化する上カム部36bが設けられている。この上係合部36の下面中心には係合軸部36cが下方へ延びる状態で一体に設けられている。
図14,15に示すように下係合部37は円筒形状を有している。この下係合部37の内周孔37aに、上係合部36の係合軸部36cが軸方向へ相対変位可能に挿通されている。この係合軸部36cを介して上係合部36が下係合部37に対して回転可能に支持されている。
下係合部37の上面に、周方向に高さが変化する下カム部37bが設けられている。この下カム部37bと上カム部36bが噛み合った状態で、上係合部36が下係合部37に対して回転操作され、これにより上カム部36bが下カム部37bに対して回転方向に変位することにより上係合部36が上下に変位する。
下係合部37は、その下部に設けた小径部37cを、フェンスプレート31のベース部31aに設けた円形の係合孔31bに差し込んで取り付けられている。このため、下係合部37は、ベース部31aに回転不能かつ軸方向に変位不能に固定されている。小径部37cの下部は、僅かにベース部31aの下面側に突き出されている。この突き出し部分が、第3係合孔33の凹部33b内に嵌まり込むことにより、フェンスプレート31の位置が位置決めされる。
係合軸部36cの下部側は下係合部37の下部から下方へ突き出されている。この突き出し部分は、ベース32の天板部32aに設けた第3係合孔33を経て当該天板部32aの下方に突き出されている。この突き出し部分に、係合フランジ部34が止め輪34aにより軸方向へ変位不能な状態で装着されている。
図13に示すように第3係合孔33は、ベース32の天板部32aに前後方向に沿って長く形成されている。第3係合孔33は、前後に長い縦溝孔33aを備えている。この縦溝孔33aは、その全長にわたって天板部32aを貫通する状態に設けられている。縦溝孔33aの長手方向後側ほぼ半分の範囲の3箇所に円形の凹部33b〜33bが設けられている。図14,15に示すように各凹部33bは、天板部32aをプレス加工(絞り加工)して有底に設けられている。縦溝孔33aの前端には、係合フランジ部34を通過可能な径の取り外し孔33cが設けられている。この取り外し孔33cを経て係合軸部36c及び係合フランジ部34を第3係合孔33から抜き出すことによりフェンス30を天板32a上から取り外すことができる。
操作レバー36aをロック側(図12中白抜き矢印で示す時計回り方向)に一定角度だけ回動操作した状態では、図14に示すように上カム部36bと下カム部37bの噛み合いが外れて上係合部36が上方へ変位する。上係合部36が上方へ変位すると、一体で係合軸部36cが上方へ変位して係合フランジ部34が凹部33bの下面に押圧される結果、フェンスプレート31が天板部32a上に固定(ロック)される。
操作レバー36aをアンロック側(図12中白抜き矢印とは反対方向)に一定角度だけ回動操作すると、図15に示すように上カム部36bと下カム部37bが噛み合って上係合部36が下方へ変位する。上係合部36が下方へ変位すると、一体で係合軸部36がc下方へ変位して係合フランジ部34が凹部33bの下面から離間する結果、フェンスプレート31を上方(天板部32aから浮き上がる方向)へ変位可能なアンロック状態となる。フェンスプレート31を上方へ変位させて下係合部37の小径部37cの下部を凹部33bから抜き出すことにより、当該フェンスプレート31を天板部32aに沿って移動可能な状態となる。
このアンロック状態で、フェンスプレート31を前後に移動若しくは回動させてその前後位置を変更し、若しくは向きを変更した後、再度小径部37cの下部を異なる凹部33b内に嵌め込み、若しくは同じ凹部33b内に嵌め込んで、さらに操作レバー36aをロック側に一定角度回動操作することにより、フェンスプレート31の位置若しくは向きを固定することができる。
このようにカム式の第3固定部材35によれば、操作レバー36aを一定角度だけ回転操作することにより、フェンスプレート31の天板部32aに対する固定状態をロック、アンロックすることができる。
しかも、カム部36b、37bの噛み合いによりフェンスプレート31の固定状態をロック、アンロックする構成であるので、カム部36b,37bのリードを適切に(固定ねじのリードよりも大きく)設定することにより、固定ねじを一定角度回転操作してロック、アンロックする構成に比して、上係合部36の変位量を大きく設定することができ、これによりフェンスプレート31に付加されるバイス本体部の押圧力および切断加工力に対してその固定状態をより強固にロックすることができる。
また、上記例示したカム式の第3固定部材35を、前記例示したフェンス20の第2固定部材24に代えて適用することにより、ベースの天板部について反りや撓みあるいは波打ちが存在する場合であっても、操作レバー36aの操作角度のばらつきをなくし、若しくは低減することができ、これによりバイス装置の操作性を高めることができる。
W…被切断材(金属パイプ材)
1…切断工具(金工用)
2…ベース、2a…天板部、2b…補強部材、2c…付勢受け部
3…バイス装置
4…バイス本体部
5…ねじ軸
6…バイスベース
7…支軸
8…取っ手
9…バイスプレート
10…工具本体
11…本体支持部
12…傾動支軸
13…電動モータ
14…切断刃具
15…本体ケース
16…ハンドル部
17…可動カバー、17a…支軸、17b…矢印表示
19…遮蔽板
20…フェンス
21…フェンスプレート、21a…当接部、21b…ベース部、21d…挿通溝孔
22…介装部材、22a…第1挿通孔、22b…第2挿通孔
23…第1固定部材
23a…つまみ部、23b…ねじ軸、23c…スリーブ
23d…案内部材、23da…フランジ部、23db…ねじ孔
24…第2固定部材
24a…操作レバー、24b…ねじ軸、24c…レバー基台部
24d…案内部材、24da…フランジ部、24db…ねじ孔、24dc…段差部
25…第1係合孔、25a…縦溝孔、25b…横溝孔
26…第2係合孔、26a…縦溝孔、26b…横溝孔
27…付勢部材、27a…アーム部
30…フェンス(関連発明)
31…フェンスプレート
32…ベース、32a…天板部
33…第3係合孔、33a…縦溝孔、33b…凹部、33c…取り外し孔
34…係合フランジ部、34a…止め輪
35…第3固定部材
36…上係合部材、36a…操作レバー、36b…上カム部、36c…係合軸部
37…下係合部材、37a…内周孔、37b…下カム部、37c…小径部

Claims (8)

  1. 被切断材を載置するベースと、該ベースに対して上下に揺動可能に支持された工具本体を備え、前記ベースの天板部に、前記被切断材を当接させて当該天板部の面方向に位置決めするためのフェンス面を前面に有するフェンスを備えた金工用の切断工具であって、
    前記フェンスは、前記天板部の上面に設けられた介装部材と、前記介装部材を前記ベースに対して複数位置のいずれか1つに選択的に保持する保持部材と、前記介装部材の上面に設けられて前記フェンス面を有するフェンスプレートと、前記フェンスプレートを前記介装部材に対して回転可能に連結する軸部材と、前記フェンスプレートの上面に操作可能な操作レバーを備えかつ前記フェンスプレートを解除可能に前記介装部材に位置決めする位置保持部材と、を備えており
    記フェンスプレートは前記操作レバーを操作することにより前記介装部材を介して間接的に前記ベース上に解除可能に位置決めされ、
    前記軸部材は、前記フェンス面に対して前記被切断材とは反対側となる後方に位置し、前記操作レバーの操作で位置決め解除した前記フェンスプレートを前記軸部材を中心に回転させて前記フェンス面の向きを変更可能な構成とした切断工具。
  2. 請求項1記載の切断工具であって、前記介装部材を前後方向に移動させて前記フェンスの前後方向の位置を変更可能な構成とした切断工具。
  3. 請求項1又は2記載の切断工具であって、前記位置保持部材により前記フェンスプレートを解除可能に前記介装部材に対して位置決めした状態で、該介装部材に設けた係合部を前記ベースに凹凸係合させて前記フェンスを前記ベースの面方向に間接的に位置決め可能な構成とした切断工具。
  4. 請求項3記載の切断工具であって、前記ベースに、前後方向に延びる縦溝孔と該縦溝孔に交差する方向に延びる横溝孔を有する係合孔を設け、前記係合部を前記横溝孔に進入させて前記介装部材を前後方向に位置決めするポジティブストップ機構を備えた切断工具。
  5. 請求項4記載の切断工具であって、前記軸部材と前記位置保持部材の双方に対応して、前後方向に延びる縦溝孔と該縦溝孔に交差する方向に延びる横溝孔を有する係合孔を設け、前記軸部材に対応する第1係合孔の横溝孔と、前記位置保持部材に対応する第2係合孔の横溝孔の前後方向の位置を一致させた切断工具。
  6. 請求項4又は5記載の切断工具であって、前記フェンスを、前記係合部が前記横溝孔に進入する方向に付勢する付勢部材を前記介装部材若しくは前記ベースの一方に備えた切断工具。
  7. 請求項6記載の切断工具であって、前記付勢部材は、前記介装部材若しくは前記ベースの他方に設けた付勢受け部に摺接させて付勢力を発揮するアーム部を備えた切断工具。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載した切断工具であって、前記位置保持部材は、回転操作によるカム部の作用により前記フェンスプレートを解除可能に前記介装部材に対して面方向に位置決めするカムレバーを備えた切断工具。
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