JP4870973B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、手持ち式の電動工具であって、特に、切削作業を行う丸鋸の定規固定機構に関するものである。
従来、電動切削工具として手持ち式の丸鋸が用いられている。当該丸鋸は、被切削材の上面を摺動可能な平板状の定盤と、当該定盤上に取り付けられた本体部と、を備えている。
当該定盤には、所定の寸法で切削するための定規が設けられており、当該定規を被切削材に当接させて切削作業を行うことにより被切削材を所定の寸法に切削することができる。
一般に、当該定規は、蝶ボルトによって定盤に押し付けられて固定される。
このような場合、蝶ボルトを回して締付るためその締付及び緩めるのに時間がかかる。また、締付時に微妙にずれるなど位置ずれを起こす場合がある。さらに、定規を取り外し蝶ボルトだけを取り付けている時に丸鋸を使用すると、その振動によって、蝶ボルトが脱落することがあるなどの不具合点が存在する。
このような不具合を解決すべく、定規を容易に、且つ確実に固定する構造に関する技術が提案されている(特許文献1参照)。
クランプ本体の下方に中空ネジと、当該中空ネジに螺合する蝶ネジと、当該中空ネジの筒内に挿入されている戻しスプリングによって上方に押上げられた押し出しピンと、傾倒動作によって押し出しピンを下方に押し出すカムを一体に形成したクランプ本体レバーと、を備えており、まず、丸鋸本体に定規を差し込み、クランプ本体レバーを傾倒した状態で、クランプ本体を回すとともに蝶ネジを回して中空ネジを丸鋸本体に固定させて高さ調節を行った後、一旦、クランプ本体レバーを起こした状態から再度クランプ本体レバーを傾倒することによって、カムによってその下方に配置された押出しピンが押出され定規の上部を下方に押圧して当該定規を固定するようになっている。
実用新案登録第3111731号公報
しかしながら上記に示す特許文献1の定規固定構造は、構造が複雑であり、製造しにくく、且つ部品コストが高いなどの問題がある。また、特許文献1の定規固定構造は、全体の高さが高くなり、丸鋸を逆に置いた時にクランプ本体レバーが被切削材に当接し、被切削材にキズが付きやすいなどの問題がある。
そこで、本発明は、簡易な構成であって、操作性が良く、容易且つ確実に定規を固定可能な電動工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る電動工具(1)は、丸鋸刃(11)を備えた本体部(10)と、前記本体部を下方から支持し、前記丸鋸刃を下方に突出させるための開口を有する定盤(5)と、前記定盤の幅方向に移動自在に支持され、端部が前記定盤の幅方向端部を越えて配置されている定規(22)の移動を固定する定規固定機構部(30)と、を具備する電動工具において、前記定規固定機構部は、前記定盤の幅方向端部であって前記定規の上方に設けられ、前記定規の上面を押圧するカム(31)を一端に有する傾倒可能なつまみ(32)と、前記定規とカムの間に配置され、前記カムを常に付勢する板ばね(34)と、を具備し、前記つまみは、前記定規の移動方向に対して直交する方向に傾倒可能に設けられ、前記つまみの傾倒動作によって、前記カムが前記板ばねを介して前記定規の上面を押圧し前記定規の移動を固定することを特徴とする。
また、請求項に係る電動工具は、請求項に記載の電動工具において、前記定規と定盤との間に弾性体を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、簡易な構成ながら、つまみを傾倒するだけ(ワンタッチ)で定規を固定することができるので操作性が良い。また、定規を定盤から取り外した時も、板ばねの弾性力によってつまみが起立した状態で保持されるため、つまみがピンを軸にして勝手に回動することを抑止できる。
また、定盤の移動方向に対して直交する方向である定盤の前後方向につまみを傾倒して当該定規を固定する構造であるため、定規を固定する際に、当該定規には、その移動方向と直交する方向に定規を固定するための押圧力が加わるため、当該定規が、移動方向である定盤の左右方向にずれるのを防止でき、定規の位置合わせが容易且つ確実にできる。
また、請求項に係る発明によれば、定規の移動に適度な制動(ブレーキ)を掛けることができ、定規を固定していない時であっても定規が定盤から抜け落ちることを防止できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本実施形態における手持ち式の電動丸鋸(以下、「丸鋸1」と称する。)の構造について図1乃至図6を用いて説明する。なお、便宜的に、図1における左右方向を丸鋸の左右方向、図2における左右方向を丸鋸の前後方向として説明する。また、本実施形態の丸鋸1は、本願の電動工具として機能する。
図1に示すように、本実施形態の丸鋸1は、被加工材の上面を摺動可能な平板状の定盤5と、当該定盤5上に取り付けられる本体部10と、を備えて構成されている。
本体部10は、円盤状の丸鋸刃11と、当該丸鋸刃11の略上半分を覆うとともに当該丸鋸刃を回転駆動するための図示しない駆動モータなどの駆動部等を収容するケーシング12と、を備えて構成されている。ケーシング12の後方(図中右側)には、この丸鋸1を使用する使用者が把持して当該丸鋸1を所定の方向に移動させるためのハンドル13が取り付けられている。丸鋸刃11は、その刃先が定盤5に形成された図示しない開口部から下方に突出して配置されている。また、丸鋸1は、丸鋸刃11の定盤5からの突出量(切削深さ)を調整できるようになっている。
また、本体部10は、傾斜機構部14によって丸鋸刃11を傾斜させることができる。傾斜機構部14は、サポータ4と、アンギュラープレート6を主要な構成部品として備えている。
本体部10は、定盤5に立設されたアンギュラープレート6に軸7を中心にして傾動可能に取り付けられているサポータ4に支軸ピン15を中心にして傾動可能に取り付けられている。また、アンギュラープレート6には、円弧状の開口8が形成されており、その開口8に取り付けられる蝶ボルト9によって本体部10、すなわち丸鋸刃11の傾斜角を調整することができるようになっている。そして、丸鋸1は、丸鋸刃11を傾斜させて、いわゆる傾斜切りと称される切削を行うことが可能となっている。
また、図1及び図2に示すように、定盤5には、その前側先端部にあって丸鋸刃11の前方に、被加工材の墨線へ丸鋸刃11を合わせる際の目安となる切欠部18が形成されている。
また、図2及び図3に示すように、定盤5の前側には、左端から定規22を挿入するための挿入口36と、挿入口36から右方向に延びる凹部溝21が形成されており、当該凹部溝21には扁平な板材からなる定規22がその前後方向を前記凹部溝21により位置決めされ、定盤5に対し左右方向に移動自在に支持されている。また、凹部溝21には、図2及び図4(a)に示すように、筒状に形成されたゴムなどの弾性体78が配置されている。弾性体78は、その周面が定規22側に突出して配置されており、この弾性体78により、定規22の左右方向への移動において、定規22に対して適度な制動が掛かるようになっている。これにより、定規22が固定されていなくても定規22が定盤5から抜け落ちることを防止できる。
また、図1に示すように、定規22は、その左端部において、下方に折り返されて形成され、端部には被加工材の加工時の基準面としての被加工材の側面に突き当てるためのストッパ23が取り付けられている。
定規22は、定規固定機構部30によって当該凹部溝21に固定されている。当該定規固定機構部30は、図3に示すように、カム31が一体的に形成されたつまみ32からなる操作部33と、板ばね34と、を備えて構成されている。
操作部33は、図2乃至図4に示すように、定盤5の右端の前後方向に設けられた上部に開口を有する略半円状の支持部5aにピン5bを介してつまみ32が傾倒自在に取り付けられている。また、つまみ32と一体に形成されたカム31の下方には、板ばね34が配置され、その下方には、定規22が配置されている。
板ばね34は、図5に示すように、弾性を有する矩形状の板材34aの内方に略U字状の切溝34bによって形成された凸状体35を有している。この凸状体35は、図4(b)に示すように、上方に少し跳ね上がっており、その跳ね上がりと板ばね34が有する弾性力によって、カム31を常に上方へ付勢するようになっている。
板ばね34は、図4(a)に示すように、定盤5の左右方向に平行に延びてコの字形状に立設された規制部5c間に配置され、図4(b)に示すように、その周縁34cが凹部溝22の上面に載置されている。また、板ばね34は、下面が定規22の上面と所定の隙間を有して配置され、凸状体35がカム31に常に付勢されて配置されている。
図4に示すように、板ばね34の凸状体35はその弾性力によってカム31を常に付勢しているため、つまみ32が傾倒することなく立設された状態を保持するようになっている。また、この時、定規22は、板ばね34と接触していないので、定盤5の左右方向に移動可能になっている。
また、図4(b)に示すように、当該つまみ32には、カム31が板ばね34の弾性力によって上方に付勢され、操作部33が起立した位置において、当該操作部33をピン5bによって支持している支持部5aの端部5dと当接するストッパ36が形成されており、当該ストッパ36が支持部5aの端部5dと当接することにより、丸鋸1の使用者は、定規22が左右方向に移動自在に解放されていることが容易に分かるようになっている。
また、図6に示すように、つまみ32を前方(図6(b)中左方向)に傾倒した状態において、板ばね34の凸状体35は、カム31によって下方に押圧されるので、当該凸状体35を介して当該定規22の上面が下方に押圧され、定規22の左右方向の移動が固定されるようになっている。なお、つまみ32を傾倒した図6の状態において、当該つまみ32は、カム31による押圧とともに板ばね34の弾性力を受けてその状態が保持される。
このように、定規固定機構部30は、つまみ32の傾倒動作によって、板ばね34を介してカム31が定規22の上面を押圧して定規22の移動を固定するようになっている。
このように構成された定規固定機構部30は、つまみ32を傾倒するだけ(ワンタッチ)で定規22を固定することができるので操作性が良い。また、定規22を使用しない時も、板ばね34の弾性力によってつまみ32が起立した状態で保持されるため、つまみ32がピン5bを軸にして勝手に回動することを抑止できる。また、定規22の移動方向に対して直交する方向(本体部10の前後方向)につまみ32を傾倒起立して当該定規22を固定および固定解除する構造であるため、定規22を固定する際に、当該定規22には、その移動方向と直交する方向に定規を固定するための押圧力が加わるため、当該定規22が図1、図2に示す左右方向にずれるのを防止でき、定規22の位置合わせが容易且つ確実にできる。また、本実施形態の定規固定機構部30は、構造が簡単で製造し易く、部品コストも低減できる。また、本実施形態の定規固定機構部30は、従来の定規固定機構部29と比較して全体の高さを低くできるため、丸鋸1を逆置きした場合でも、被加工材に当該操作部33が当たりにくくキズが付きにくくなっている。尚、本実施形態の定規固定機構部30は、図2、図3に示すように、定盤5の前後にそれぞれ設けられており、必要に応じて選択し使用可能になっている。
次に、定規固定機構部における他の実施形態について、図7を用いて説明する。なお、図7において、図4乃至図6と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本実施形態は、図7に示すように、定規22が定盤5に形成された後方の立壁21bが前方の立壁21cより高く形成された凹部溝21aに支持された状態において、定盤5の前後方向(図7中左右方向)に平面視にて矩形状で、正面視がへの字形状の板ばね40を配置している。具体的には、板ばね40の先端が定規22を越えて凹部溝21aの立壁21bの上端部に当接するように配置され、後端が定盤5から立設された突起41に支持されて配置されている。この立壁21bは定規22の上面の高さよりも高く形成されており、図7(c)に示すように、つまみ32が起立した状態において、板ばね40は、定規22の上面との間に所定の隙間を有して配置される。
板ばね40は中央部に開口40aを有しており、当該開口40aには、定盤5の下方から上方に向かって取り付けられる支持部材42が挿通され、板ばね40の上方で、操作部33が当該支持部材42と支軸ピン43を介して回動自在に取り付けられており、つまみ32を前方(図7(c)中右方向)へ傾倒可能になっている。
図7(c)に示すように、板ばね40は、その弾性力によってカム31を常に上方に付勢しているため、つまみ32が傾倒することなく起立した状態を保持するようになっている。この時、定規22は、板ばね40と接触せず、板ばね40と凹部溝21aとの間で定盤5に対し左右方向(図7(a)中上下方向)に移動可能になっている。
また、図7(b)に示すように、つまみ32を図7(c)の状態から前方(図中右方向)に傾倒することによって、カム31が板ばね40の中央近傍を下方に押圧し、その押圧力によって、板ばね40の先端部が定規22を下方に押圧し、当該定規22の定盤5に対する左右方向(図7(a)中上下方向)の移動が固定されるようになっている。
このように構成された定規固定構造30aは、通常は、図7(c)に示すように、つまみ32が起立した位置にて、板ばね40がカム31を常に上方に付勢して保持され、つまみ32の傾倒動作によって、カム31が、板ばね40の先端部を介して定規22の上面を押圧して定規22の定盤5に対する左右方向の移動を固定するようになっている。
次に、定規固定機構部における他の実施形態について、図8を用いて説明する。なお、図8において、図4乃至図6と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本実施形態は、図8に示すように、定規22が定盤5に形成された凹部溝21に支持された状態において、定盤5の前後方向(図8(a)中左右方向)に板ばね45を配置している。図8(a)に示すように、板ばね45は、中央片46と、当該中央片46の両側に切溝46aによって分かれて配置され当該中央片46より短い側片47とが、端部体48から延び、且つ並んで一体に形成されている。
また、板ばね45の中央片46の先端部は、定規22の上部に配置され、端部体48は、定規22の前方で定盤5から立設された支持部材49に支持されて配置されている。側片47は下方に折り曲げられ、中央片46は、中央部が上方に少し盛り上がるように曲折されている。
板ばね45は中央片46の中央部に開口45aを有しており、当該開口45aには、定盤5から立設された支持部51が挿通され、板ばね45の上方で、つまみ32が当該支持部51と支軸ピン52を介して回動自在に取り付けられており、つまみ32を前方(図8(c)中右方向)へ傾倒可能になっている。
図8(c)に示すように、板ばね45の中央片46は、その弾性力によってカム31を常に上方に付勢しているため、つまみ32が傾倒することなく起立した状態を保持するようになっている。この時、定規22は、板ばね45と接触せず、板ばね45と凹部溝21との間で定盤5に対し左右方向(図8(a)中上下方向)に移動可能になっている。
また、図8(b)に示すように、つまみ32を図8(c)の状態から前方(図中右方向)に傾倒することによって、カム31が中央片46の中央近傍を下方に押圧し、その押圧力によって、中央片46の先端部が定規22を下方に押圧し、当該定規22の定盤5に対する左右方向(図8(a)中上下方向)の移動が固定されるようになっている。
このように構成された定規固定構造30bは、通常は、図8(c)に示すように、つまみ32が起立した位置にて、板ばね45がカム31を常に上方に付勢して保持され、つまみ32の傾倒動作によって、カム31が、板ばね45の中央片46の先端部を介して定規22の上面を押圧して定規22の定盤5に対する左右方向の移動を固定するようになっている。
次に、丸鋸1における傾斜機構部の他の実施形態について図9乃至図17を用いて説明する。ここで、本実施形態における傾斜機構部はいずれも丸鋸刃11をマイナス側(図面上右側)に調整する傾斜機構部について説明を行うこととするが、同様にプラス側に調整する傾斜機構部を設けるようにしても構わない。
まず、丸鋸1における傾斜機構部の他の実施形態について図9乃至図11を用いて説明する。なお、図9乃至図11において、図1乃至図3と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本実施形態の丸鋸55における傾斜機構部60は、図9乃至図11に示すように、アンギュラープレート6と、当該アンギュラープレート6の後側に軸7により傾動可能に設けられているサポータ4と、サポータ4の傾きを調整して本体部10の丸鋸刃11の傾斜角を調整するストッパ部材61と、を備えている。
このサポータ4は、図10に示すように、逆L字状に形成された躯体66からなり、当該躯体66の左側端部下方に形成された突出部67が、定盤5上に設けられたボス68を介して取り付けられたストッパ部材61の右側端部に一体に形成された端部体70の上面に有する傾斜面70aと当接するようになっている。また、ストッパ部材61は、端部体70とボス68との間にバネ71を介在させることによって、サポータ4側に常に付勢されるようになっている。さらに、ストッパ部材61は、ワッシャ77を介して、ボス68の先端に設けられた止めネジ76により図中上方への抜け止めがなされている。
ストッパ部材61の左側端部には調整ネジ73が設けられている。当該調整ネジ73は丸鋸刃11の傾斜角の微調整を行うために設けられており、その先端をボス68に当接させた状態で、当該調整ネジ73を左右どちらかに回転することにより、端部体70を左右方向に微少に動かし、サポータ4側に近づけたり、遠ざけたりすることが可能となっている。これによりサポータ4に形成されている突出部67が当接する傾斜面70aの位置が変わり、サポータ4の軸7に対する回転角度(定盤5に対する傾斜角度)が変わるため、定盤5に対するサポータ4の傾斜角を微調整することが可能となっている。
また、ストッパ部材61の左端上部には、ストッパ部材61をサポータ4側に近づけたり、遠ざけたりすることが可能なつまみ75(操作部)を備えており、図11に示すように、このつまみ75を図中左右方向に移動することにより、突出部67が当接する傾斜面70aの位置を容易に変えることができるので、本体部10の傾斜角を大幅に調整することが可能となっている。このような場合、つまみ75を用いてストッパ部材61の位置を変更後、調整ネジ73を用いて、左右どちらか一方に回転させて微調整を図ればよい。
なお、つまみ75を移動して傾斜切りの状態にした後(例えば、図11の状態)、直角切りの状態(例えば、図10の状態)に戻す場合には、サポータ4を上方(反時計周り)に傾倒し、突出部67を傾斜面70aから解放することにより、バネ71の弾性力により端部体70が本来の位置に戻される。この状態で突出部67を傾斜面70aに当接させることで直角切りの状態に位置決めされる。
このように構成された傾斜機構部60は、サポータ4に形成された突出部67をストッパ部材61の傾斜面70aに当接させて調整ネジ73により当該傾斜面70aに対する突出部67の位置を移動させることで、丸鋸刃11の角度を調整できるので微調整し易い。
また、本実施形態の丸鋸55は、サポータ4と定盤5との間にストッパ部材61を介在させているので、当該ストッパ部材61が本体部10を支持する補強部材として機能し、切削時において定盤5やサポータ4がたわむことがなく、切削を安定して行える。よって、精度の良い切削を行うことができる。
次に、本体部の傾斜機構部における他の実施形態について、図12を用いて説明する。なお、図12において、図9乃至図11と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本実施形態の傾斜機構部60aは、ストッパ部材61aのサポータ4側の先端に一体に形成された端部体70の上方に突出する突出部77を形成し、当該突出部77と当接するサポータ4の下端部が傾斜面78を有して形成されている。
このように構成された傾斜機構部60aは、ストッパ部材61aに形成された突出部77をサポータ4の下端部の傾斜面78に当接させて調整ネジ73により当該傾斜面78に対する突出部77の位置を移動させることで、丸鋸刃11の角度を調整できるので微調整し易い。また、サポータ4と定盤5との間にストッパ部材61aを介在させているので、当該ストッパ部材61aが本体部10を支持する補強部材として機能し、切削時において定盤5やサポータ4がたわむことがなく、切削を安定して行える。よって、精度の良い切削を行うことができる。
次に、本体部の傾斜機構部における他の実施形態について、図13を用いて説明する。なお、図13において、図9乃至図11と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本実施形態の傾斜機構部60bは、ストッパ部材61bの端部体70の上面が斜面部70bと水平な複数の段部70cとで形成されている。具体的には、直角切りを行う際に突出部67が当接する部分近傍を斜面部70bとし、下方に向かって複数の段部70cが形成されている。この段部70cは、傾斜切りのための角度を何種類か選択可能になっており、例えば、段部70cが低くなるごとに丸鋸刃11の定盤5に対する傾斜角が1度、2度、3度と変更できるようになっている。
このように構成された傾斜機構部60bは、アンギュラープレート6に表示されている傾斜角を示す目盛(図1参照)を見なくても、段部70cの位置で傾斜角度がわかるので、目的とする丸鋸刃11の傾斜角に対応する段部70cに突出部67を当接させるだけで、丸鋸刃11を所望の傾斜角に変えることが可能となる。また、突出部67が傾斜面70bに当接している場合には、調整ねじ73を左右どちらかに回し、当該傾斜面70bに対する突出部67の位置を移動して、丸鋸刃11の角度を微調整することができる。
次に、本体部の傾斜機構部における他の実施形態について、図14及び図15を用いて説明する。なお、図14及び図15において、図9乃至図11と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本実施形態の傾斜機構部60cは、ストッパ部材80が円柱状に形成されたベース81を有しており、そのベース81の中心に形成された孔81aを定盤5上に形成されたボス82に回転可能に係合するとともに、その上面に傾斜面83を形成し、この傾斜面83上にサポータ4の突出部67を当接させている。
また、ストッパ部材80は、ベース81を回転させるためのつまみ84をベース81の左側に備えており、当該ベース81と定盤5との間には、ベース81を常時時計回りの方向に付勢するねじりコイルバネ85が設けられている。また、つまみ84の前方には、調整ネジ73が設けられている。この調整ねじ73は、ねじりコイルバネ85によるベース81の回転を規定するとともにつまみ84を微小に移動するためにアンギュラープレート6に螺合され、その先端をつまみ84に当接させている。
このように構成された傾斜機構部60cは、ベース81を回転させて傾斜面83の所定の位置に突出部67を当接させて、丸鋸刃11の傾斜角の位置決めを行うとともに、調整ネジ73により突出部67が当接する傾斜面83の位置を微小に移動し、丸鋸刃11の傾斜角の微調整を可能にしている。
次に、本体部の傾斜機構部における他の実施形態について、図16を用いて説明する。なお、図16において、図9乃至図11と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本実施形態の傾斜機構部60dは、図中左右方向に延びる開口86a、86bを定盤5に対し上下平行に有するストッパ部材86がサポータ4に対して傾動しないように、当該開口86a、86bにガイドピン87、88を係合させてサポータ4に取り付けられ、当該ストッパ部材86がサポータ4に対して左右に移動可能になっている。また、ストッパ部材86の下側の開口86bには、左端部とガイドピン88の間にバネ89が配置され、当該ストッパ部材86がバネ89によりサポータ4の左端側に向けて常時付勢されている。
また、ストッパ部材86の左端下端部には下方に突出する突出部90が形成され、一方、定盤5には斜面部91が形成されており、突出部90が当該斜面部91の傾斜面と当接するようになっている。
さらに、サポータ4の左端部には調整ネジ73が螺合して設けられており、当該調整ネジ73を左右どちらかに回すことによりストッパ部材86を左右方向に微小に移動することができるようになっている。
このように構成された傾斜機構部60dは、突出部90を定盤5上に形成された斜面部91の傾斜面に当接し、突出部90の位置によってサポータ4の傾斜角が変わるので、当該ストッパ部材86を左右どちらかに移動することにより丸鋸刃11の角度を調整することができる。また、調整ねじ73を左右どちらかに回すことにより、当該斜面部91に対する突出部90の位置が移動し、サポータ4が軸7を支点として微小に傾動するので、丸鋸刃11の角度を微調整することができる。
次に、本体部の傾斜機構部における他の実施形態について、図17を用いて説明する。なお、図17において、図16と共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略する。
本実施形態の傾斜機構部60eは、ストッパ部材92の図中右側に左右方向に延びて形成されている開口86bにガイドピン88を係合させるとともに、サポータ4の図中左端部に螺合された調整ねじ73をストッパ部材92の左端部に上方から当接させて、当該ストッパ部材92がサポータ4に対してガイドピン88を中心に回動、又は左右方向にスライド可能になっている。また、ストッパ部材92の開口86bには、その左端部とガイドピン88の間にバネ89が配置され、当該ストッパ部材92がバネ89を介してサポータ4の左端側に向けて常時付勢されるようになっている。
また、ストッパ部材92の下端部には斜面部93が形成され、一方、定盤5には上方に突出する突出部94が形成されており、ストッパ部材92を左右方向に移動することによって、突出部94が当該斜面部93と当接するようになっている。
このように構成された傾斜機構部60eは、ストッパ部材92の移動によって突出部94が斜面部93に当接し、突出部94の位置によってサポータ4の傾斜角が変わるので、当該ストッパ部材92を左右どちらかに移動することにより丸鋸刃11の角度を調整することができる。また、調整ねじ73を左右どちらかに回すことにより、当該突出部94に対する斜面部93の位置が移動し、サポータ4が軸7を支点として微小に傾動するので、丸鋸刃11の角度を微調整することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の形態で実施することができ、本実施形態では、電動工具として丸鋸を用いているが、電動ジグゾーなどであっても構わない。
本発明の電動工具の全体構成を示す正面図である。 本発明の電動工具の全体構成を示す平面図である。 本発明の電動工具の全体構成を示す部分断面右側面図である。 定規を固定していない時の定規固定機構部の構造を示し、図4(a)は定規固定機構部近傍の断面図、図4(b)は定規固定機構部の断面図である。 板ばねの全体構成を示す平面図である。 定規固定時の定規固定機構部の構造を示し、図6(a)は定規固定機構部近傍の断面図、図6(b)は定規固定機構部の断面図である。 定規固定機構部の他の実施形態を示し、図7(a)は定規固定機構部近傍の平面図、図7(b)は定規固定時の定規固定機構部の断面図、図7(c)は定規を固定していない時の定規固定機構部の断面図である。 定規固定機構部の他の実施形態を示し、図8(a)は定規固定機構部近傍の平面図、図8(b)は定規固定時の定規固定機構部の断面図、図8(c)は定規を固定していない時の定規固定機構部の断面図である。 電動工具の傾斜機構部における他の実施形態の全体構成を示す平面図である。 直角切りにおける傾斜機構部の構造を示す一部断面図である。 傾斜切りにおける傾斜機構部の構造を示す一部断面図である。 傾斜機構部における他の実施形態の構造を示す一部断面図である。 傾斜機構部における他の実施形態の構造を示す一部断面図である。 傾斜機構部における他の実施形態の構造を示す平面図である。 図14における傾斜機構部の構造を示す一部断面図である。 傾斜機構部における他の実施形態の構造を示す一部断面図である。 傾斜機構部における他の実施形態の構造を示す一部断面図である。
符号の説明
1 丸鋸
5 定盤
10 本体部
22 定規
30 定規固定機構部
31 カム
32 つまみ
34 板ばね

Claims (2)

  1. 丸鋸刃を備えた本体部と、前記本体部を下方から支持し、前記丸鋸刃を下方に突出させるための開口を有する定盤と、前記定盤の幅方向に移動自在に支持され、端部が前記定盤の幅方向端部を越えて配置されている定規の移動を固定する定規固定機構部と、を具備する電動工具において、
    前記定規固定機構部は、
    前記定盤の幅方向端部であって前記定規の上方に設けられ、前記定規の上面を押圧するカムを一端に有する傾倒可能なつまみと、
    前記定規とカムの間に配置され、前記カムを常に付勢する板ばねと、を具備し、
    前記つまみは、前記定規の移動方向に対して直交する方向に傾倒可能に設けられ、
    前記つまみの傾倒動作によって、
    前記カムが前記板ばねを介して前記定規の上面を押圧し前記定規の移動を固定することを特徴とする電動工具。
  2. 前記定規と定盤との間に弾性体を備えたことを特徴とする請求項に記載の電動工具。
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